作品一覧

  • 〈学級〉の歴史学 自明視された空間を疑う
    4.2
    1巻1,760円 (税込)
    理想論・タテマエ論への違和感の根源――「学級」という幻想! 我々はどうして席に座って教師の話を聞いていたのか? それは教育の普遍的システムなのか? 〈崩壊〉という事態は何なのか? 近代の発明品〈学級〉の歴史性と限界を暴き、自明視された空間で暮らす子どもと教師を救済する! (講談社選書メチエ)
  • 〈学級〉の歴史学 自明視された空間を疑う

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     副題に“自明視された空間を疑う”とあるが、まさにそんなかんじ。学校と学級は不可分のように見えるが、そうではないこと。まさに意志によらずパックツアーのように他人といっしょに押し込められるのが学級であり、ハンバーガーチェーン店のように画一化された製品(学生)を生み出す目的をもって組織されたのが学級であるのだと。自由を奪われ、画一的な知識を押し込められ、強制的に競争させられるのであるから、生徒に無理がかかるのは当たり前である。学校批判・教育批判をするさい、学級というハードウェアを見えないままに、ソフトウェアだけの議論をしてこと足りるはずがないのだと。
     イギリスにおいて、大衆教育がどのようにはじま

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    2014年03月30日
  • 〈学級〉の歴史学 自明視された空間を疑う

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    「学級」がどのように成立してきたか、を教育以外の業界の事物とのアナロジーも含めつつ解説する一冊。

    「学級」の原点を、モニトリアルシステム(助教法)にあるとし、それがイギリスの階級社会・宗教対立の狭間でどのように変遷していったのかを最初に解説する。
    次に、日本に持ち込まれた教育制度が、日本の農村社会になじむように変化し、今の(教員への)共感を無意識に強いる(ように教員をも強いられる)学級が成立してきた経緯を解説する。
    最後に学級で起こる問題を、個々の問題(例えば、被害者/加害者の心の問題)としてとらえる見方には限界がある、とし、「学級」という仕組みそのものが引き起こす問題もある、という見方で諸

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    2017年01月08日
  • 〈学級〉の歴史学 自明視された空間を疑う

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    学校は学級を作り、子どもは学級を通して、成長していく。

    これは自明のものではなく、単に今までの時代に通用した特異なシステムだったとする著者が教育社会学的手法を通して、その理由を明らかにした本。

    教育界で当たり前だとしないことが重要だと感じた本だった。

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    2013年04月24日
  • 〈学級〉の歴史学 自明視された空間を疑う

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    ネタバレ

    「学級」は18世紀はじめイギリスで普及し、明治日本がそれを取り入れた。
    すぐに自立することを要請されている「労働者階級」の子供は、学級による統治と長い期間を想定している学びを嫌う(無頼伝涯か?)

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    2013年06月27日
  • 〈学級〉の歴史学 自明視された空間を疑う

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    我々はどうして席に座って教師の話を聞いていたのか?
    それは教育の普遍的システムなのか?
    「崩壊」という事態は何なのか?
    近代の発明品「学級」の歴史性と限界を暴き、自明視された空間で暮らす子どもと教師を救済する。

    [ 目次 ]
    第1章 「学級」を疑う
    第2章 「クラス」の誕生と分業される教師
    第3章 義務教育制度の実現
    第4章 学校組織の矛盾
    第5章 日本の学校はいかに機能したか
    第6章 学校病理の解明
    終章 変わる学級制―共同体幻想からの脱却

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    2010年07月14日

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