作品一覧

  • 馬賊の「満洲」 張作霖と近代中国
    5.0
    1巻990円 (税込)
    日露の脅威がせまる清朝末期の混沌に、馬賊は生まれた。混乱の中、軍閥の長となり中原への進出をうかがい、覇権を目指した「東北王」張作霖もそんな一人だった。虚飾にとらわれた従来の張作霖像を解体し、中国社会が包含する多様性にねざす地域政権の上に馬賊を位置づけ、近代へと変貌する激動の中国と日中関係史を鮮やかに描き出した意欲的な試み。
  • <軍>の中国史
    3.7
    1巻825円 (税込)
    <軍>をキーワードに、古代から現代にいたる長い中国の歴史を繙くことによって、中国という国の知られざる「本質」が解き明かされてゆきます。
  • 「漢奸」と英雄の満洲
    5.0
    1巻1,485円 (税込)
    「中国の歴史は一代では語れない。この書物は『中原の虹』のすばらしいテキストです。」――浅田次郎。軍閥の長の父、国共合作の立て役者の子。「傀儡国家」=満洲国総理の父、反日活動家の子。「売国奴」と「英雄」の運命を分けたものは何か。運命の地、満洲を舞台に、歴史の転変に翻弄された5組の父子の数奇な生を描く。(講談社選書メチエ)
  • 「漢奸」と英雄の満洲

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    「漢奸」とは、中国人でありながら中国を裏切った売国奴。
    近代中国の歴史は帝国主義列強の侵略を受けた苦難の時代でしたが、最後にして最大の侵略者は日本。
    日本による侵略は、満洲を巡る攻防だと言っていいでしょう。
    その満洲を舞台に、日本に協力して「漢奸」の汚名を受けた五組の父子の足跡を描いています。
    張作霖と張学良、張景恵と張紹紀、王永江と王賢湋、袁金鎧と袁慶清、于冲漢と于静遠。
    この全員が漢奸だったわけではなく、父子どちらかは英雄とされた人もいます。
    彼らは何故「漢奸」に、あるいは「英雄」になったのか?
    当時、満洲が置かれた立場、彼らの出自、特に中国人にとっての満洲の捉え方という視点から描かれてい

    0
    2011年03月22日
  • <軍>の中国史

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    歴代中国の国家の「国軍」はあくまでも実力者の私兵にすぎない。それが兵を食わせなければならないという軛が古代から天下統一・権力争いに影を落としている。このことから中華民国時代の「軍閥」の抗争についてかんがえ、中華人民共和国の人民解放軍に引き継がれていることに思い至るべきである。

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    2019年01月04日
  • <軍>の中国史

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    中国史における軍・兵の扱いがいかなるものだったのかを古代から中華人民共和国建国までの流れの中で解説。
    まともな人間は兵にならないと言われるように敬遠される中国の軍人。兵農分離と兵農一致の狭間で揺れ動く各王朝の政策。それと清が倒れてからの中国史を知るのはこの本が初めてで、例えば張作霖だとかがどういう人物なのかとか、そういう意味でも勉強になった。

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    2018年10月22日
  • <軍>の中国史

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    中華民国建国あたりの軍閥抗争事情が分かるのと、前半の中国における軍のあり方通史ともに面白かった。
    著者略歴が現職「帝京大学教授」より「京都大学博士卒」に重点がおかれているのも、またおかし。

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    2017年05月17日
  • <軍>の中国史

    Posted by ブクログ

    こういう特定のジャンルを切り口にした通史は好きなのでよかった
    中国が興亡を繰り返してきたのは知っていたが、軍の変遷も大きかったことが分かる。
    農民兵や専業兵士、ならず者を使ったり時代や状況に応じていろんな形態があった。
    現代でも軍隊を掌握できていないというのは意外だった。
    そのせいで反日アピールしなくてはならないらしい。

    あとすごく気になるのが変なところでひらがなが多い点。著者の作風なのか?

    0
    2017年06月03日

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