作品一覧

  • 稲作の起源 イネ学から考古学への挑戦
    5.0
    1巻1,705円 (税込)
    縄文稲作はなかった。稲作のルーツは焼き畑農業ではない。サトイモなど水辺の根菜栽培に起源を持つ、「株分け」栽培から生まれた。イネ学最先端の知見から水田稲作という世界の農業上、最もユニークな農耕発生のメカニズムを解明し、照葉樹林農耕論をはじめとする定説の書き直しを迫る。(講談社選書メチエ)
  • 稲作の起源 イネ学から考古学への挑戦

    Posted by ブクログ

    稲作は焼畑農業ではなく、サトイモなどの根菜栽培を起源とする株分けから生まれたとの説を展開する。水稲に備わっている短日感光性や休眠性といった遺伝子が陸稲では失われており、陸稲から水稲には簡単には戻らないとの理由で雲南アッサム起源論を否定する。いきなり種蒔きが始まったのではなく、株分けから栽培が始まったという主張も受け入れやすい。様々な難題が整理されており、歴史観も少なからず変えられた。情報量も多く力作である。

    根栽農耕
    ・根栽植物の貯蔵器官は、乾季のある亜熱帯や冬季のある温帯で発達する。熱帯降雨林では食料になる植物は少ない。
    ・根栽農耕は低湿地の農耕であり、移動耕作である焼畑で多年生の根栽農耕

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    2018年10月31日

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