作品一覧

  • ナチスの「手口」と緊急事態条項
    4.5
    1巻748円 (税込)
    自民党が、ながらく憲法に加えることを狙ってきた緊急事態条項。災害・テロ発生時への対策だというのが表向きの説明だ。しかし、首相に権限を集中させ、国民の権利を制限するこの条項に別の意図はないのか。じつはヒトラー独裁の始まりは、ワイマール憲法に書かれた同様の条項だった。憲法学界の重鎮が、ナチ・ドイツ研究の最先端をいく歴史家とこの条項の危うさを徹底的に解明する。 【目次】はじめに――「憲法問題」の本質を見抜くために 石田勇治/第一章 緊急事態条項は「ナチスの手口」――大統領緊急令と授権法を知る/第二章 なぜドイツ国民はナチスに惹き付けられたのか/第三章 いかに戦後ドイツは防波堤をつくったか――似て非なるボン基本法の「緊急事態条項」/第四章 日本の緊急事態条項はドイツよりなぜ危険か――「統治行為論」という落とし穴/第五章 「過去の克服」がドイツの憲法を強くした/おわりに――憲法の歴史に学ぶ意味 長谷部恭男/参考資料 ボン基本法における緊急事態条項及び関連条項/参考・引用文献
  • ヒトラーとナチ・ドイツ
    4.3
    1巻1,045円 (税込)
    ヒトラーは、どのようにして大衆の支持を得て独裁者となったのか。安楽死殺害やホロコーストはいかにして行われたのか。その歴史を知るための入門書であり、決定版の書。ナチ体制は、単なる暴力的な専制統治ではなく、多くの国民を受益者・担い手とする「合意独裁」をめざした。最新研究をふまえて、未曾有の悪夢の時代を描く。(講談社現代新書)
  • ヒトラーとナチ・ドイツ

    Posted by ブクログ

    たいへん読みやすいながら、情報量も適度でナチ政権成立過程がとても分かり易い。
    この手の本の中ではイチオシにしたい。

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    2023年03月13日
  • ヒトラーとナチ・ドイツ

    Posted by ブクログ

    本書では、1933年のヒトラー内閣成立から1945年のドイツ敗戦までの「ナチ時代」が扱われている。冒頭にて、ナチ体制とは、「民族共同体」という情緒的な概念で絆を作り、それは暴力による一方的なドイツ国民の支配体制でなく、当時の国民を受益者、積極的な担い手とする「合意独裁」であったと要約されている。

    第1章から第5章はナチ体制の成立からナチス政権下の内政と外政、第6章と第7章はレイシズムと反ユダヤ主義、ホロコーストが取り扱われている。ナチスに関する書籍としては、比較的新しい本であり、最新の研究成果をふんだんに取り込んで書かれているのが特徴だ。

    第5章の「ナチ体制下の内政と外交」では、ナチスに関

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    2022年05月11日
  • ヒトラーとナチ・ドイツ

    Posted by ブクログ

    ヒトラーがどのような人物だったのか。
    当時の社会的情勢はどのようだったのか。
    当時の人々はなぜヒトラーを受け入れたのか。
    など、丁寧に説明されており、入門書としてとても良いと思う。
    ホロコーストについても、どのような経緯で行われるようになったのか、書かれており、歴史とは単純なものではないと思う。
    よくよく思想や社会の様子などを知らないと、歴史認識を間違う可能性があると感じた。
    しっかりと学習し続ける必要を感じた。

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    2022年02月05日
  • ヒトラーとナチ・ドイツ

    Posted by ブクログ

    なぜ、なぜ、なぜ。
    議会や民主主義がなぜ葬られたのか。なぜホロコーストは始まってしまったのか。人類の闇に向き合える一冊。

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    2021年12月27日
  • ナチスの「手口」と緊急事態条項

    Posted by ブクログ

    1:緊急事態条項を利用したナチスの手口
    ・ナチスは国民の圧倒的支持ではない。少数派政党。
    ・第一次世界大戦の敗戦と世界恐慌で政治が混乱し、ヒンデンブルク大統領が大統領緊急令を多用した。議会制民主主義に国民が絶望していた。
    ・ナチスは突撃隊という暴力装置を持っていた。その組織がイチャモンを付けて逮捕していった。議事堂炎上もナチスの自作自演。

    2:なぜドイツ国民はナチスを支持したか
    ・敗戦と世界恐慌で、失業率30%。ワイマール帝国は見放されていた。共産党とナチが受け皿だった。
    ・第一次世界大戦で旧ロシアから、東方ユダヤ人が難民のようにドイツに来ていて、独特の存在だった。民衆は風変わりさに恐れてい

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    2021年12月07日

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