柴田友厚の作品一覧
「柴田友厚」の「IoTと日本のアーキテクチャー戦略」「日本のものづくりを支えた ファナックとインテルの戦略~「工作機械産業」50年の革新史~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「柴田友厚」の「IoTと日本のアーキテクチャー戦略」「日本のものづくりを支えた ファナックとインテルの戦略~「工作機械産業」50年の革新史~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
アーキテクチャとは、システムを考えるためのフレームワーク。
システムは、全体として何を実現したいのか。
システムをどのようなサブシステムに分けるのか(モジュール化)、または分けないのか(非モジュール化)。
サブシステム間のインターフェースをどう定義するのか(それぞれのインプット、アウトプット)。
このフレームは、モノの設計だけではなく、
ビジネスを構想するうえでも使うことができる。
鉄道を例にとれば、
インフラ、車両、運行管理というサブシステム(レイヤー)が存在する。
全体の目的を達成するために、それぞれがどのように連携すべきか。インターフェースとして何を渡すのか。
このフレームワーク
Posted by ブクログ
名著!!
最終完成品でもなく部品でもない第三の道として補完財へ注目することの意義と可能性。
モジュール化されたパソコン産業が急速な技術進化を遂げたように、モジュラー戦略の持つ技術進化能力をできるだけ上手く活用することが肝要である。
それによって補完財と最終完成品との間に共進化メカニズムを作り、補完財が技術集積装置へと進化する道が開ける。
それによって正面きっての価格競争を避け、日本独自の役割を果たす事で共存共栄の関係を新興国と作り上げることに繋がる。
日本が世界一を貫く工作機械産業。その理由とそんな業界の中で、ファナックが素晴らしい業績を残している要因。
Posted by ブクログ
工作機械はマザーマシンと呼ばれる。ここが強いといろんな産業が強くなる。
ファナックは富士通から分裂した会社。nc機械のnc部分だけが所掌。
米国では、工作機械メーカがncを開発した。自社で開発する余力があったので、自社製品によりフィットするncが作られた。工作機械の顧客は航空機や自動車メーカがメイン。すでに完成された顧客であり、チャレンジが難しかった。
日本では、工作機械メーカに開発余力がなく、nc専用メーカが出てきた。かつ顧客が中小企業であり、チャレンジが許されたため、nc工作機械が広まった。
さらに、ファナックにすべての工作機械メーカからの要望が集まったので、どんどん進化が進んでいっ
Posted by ブクログ
丸善
”ものづくりをなめんなよ!!”
これは,技術経営に携わる者に共通するマインドであろうw
今回の一冊は,日本の工作機械産業が,いかにして世界市場で優位に立ったのかを読み解ける,すばらしい一冊。
本書で取り上げている「ファナック」。
実は,もう遠い過去になるが,学部の卒論で研究テーマに選んだ企業の一つ。
その当時から,黄色い,何やってるかわかんないけど,儲かっている不気味な集団のオーラを出す企業であった。
そのころ,情報化という言葉が最先端で,新しもの好きの私も,それをタイトルに盛り込んだ。
情報化時代に,人々の労働がどのようになるのか?
一言で言えば,そういう内容の論文を書いた。
Posted by ブクログ
いわゆるIndustry4.0の動きの中で、工場の生産性を向上させる裏方としての意義がますます重要になっているファクトリーオートメーション/工作機械をテーマとした”製造業における経営戦略”を説く一冊。
本書では大きく2つの経営理論が帰納的に説明される。1つ目はいわゆる製造業におけるモジュール型/インテグラル型という技術戦略の考え方である。これは、日本におけるFAのトップベンダーであるファナックの製品開発の歴史を軸として説明がなされる。
もう1つは既存事業が相応に育っている組織において、イノベーションを生むための組織理論である。こちらは主に母体となった富士通から新規事業として生まれたファナッ