作品一覧

  • 香魅堂奇譚 三

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    なかなか感動の完結編。人から光背が出ているとか、死神が見えるとか、蛇が見えるとか、あるいは死のメロディーとかが出てくるのだが、匂いに結着させている辰巳が面白いよね。人々を死に誘うものが京都に溢れてきて、大変なことが起こりそうなのだが、その黒幕が意外な人物なのだ。辰巳や清風の高校時代の話が語られるのだが、これが物語の進展にえらく関係してくる。異端者や死、悟りといったものが結構物語の中で語られ、うーむと思わされる。さてさて、最後は大変なことになるのだが、それを打ち破るのは麻衣の愛というところかな。

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    2022年08月02日
  • 香魅堂奇譚

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    清風みたいなやつ好きだわー。麻衣の意外と気が強いところも好きだけどちょっとハラハラした。辰巳との掛け合いにほっこり。

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    2021年05月25日
  • 香魅堂奇譚

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    題名と題字フォントの感じが良いなーと思って手に取り、お香と除霊ものって新しいなーと思って購入。完璧にジャケ買いだったけど、面白かったです。

    魑魅魍魎を制す、なんて書いてあるので、陰陽師系小説御用達の伽羅なんかの破邪の香を焚いたりするのかしら?と思ったら、まさかの〈幽霊なんて嗅覚の錯覚が見せる幻〉扱い。まじか(笑)
    かといって、突飛すぎる内容ではないし、お香に関しては詳しく解説してあって分りやすい。短編が四本という構成も読みやすくて良かったです。
    ただ、最後の兄弟バトルはあれだけ引っ張ったんだからもう少し盛り上がっても良かったかなーと言う感じ。たぶん二巻以降への布石なんでしょうが、ちょっと肩す

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    2015年04月23日
  • 香魅堂奇譚 二

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    霊香が脳に作用して幽霊、あやかしを見せていると宣う香魅堂主人の辰巳、霊感のあるその店のアルバイト麻衣、生臭坊主の清風、清水焼の陶芸家・晶、刑事の古賀、編集者の佐世子、篠田ー彼らを巡って霊香の事件が起こる。その背後で京都では密かに祇園祭の山鉾に見立てた連続殺人事件が進行していた。祇園祭の熱がちょっと伝わって来て、行ってみたくなるよ。ミステリー部分も面白かった。

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    2022年07月30日
  • 香魅堂奇譚

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    霊が見える大学生の麻衣は、香を扱う店のバイトを始めることになったが、実はこの香魅堂の若き主人・辰巳は、霊を見させる人間と付喪神の香りを除く除香師で、麻衣は様々な事件に巻き込まれるのだった。
    一見ぶっきらぼうで意地の悪い辰巳と意外と気の強い麻衣の掛け合いがいい。そこに絡む生臭坊主の清風もチャラくて面白い。香りに関する考えがなかなか興味深い。物語は、辰巳の兄弟の戌亥との確執になだれ込んでいく。

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    2022年07月18日

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