作品一覧

  • アフェイリア国とメイドと最高のウソ
    3.7
    1巻1,782円 (税込)
    水害に立ち向かう少女の冒険と成長の物語。  2か月間雨が続くアフェイリア国。この先も天候が回復しないと知った女性最高指導者スプリーマは、「視察」とウソをつき、職務を投げ出して逃亡してしまった。スプリーマの屋敷で働いていた15歳のメイド・グローリアは、妻は戻ってくると信じているスプリーマの夫ミスター・ティモールから、当面の間、首相の影武者をするように命じられる。最初はいやいやだったグローリアだが、視察に出かけ水害に見舞われた市民の惨状やひどい労働環境を目の当たりにするうちに、本当に国を救うためにはどうすればいいのか考えはじめる…。  2度のカーネギー賞、ガーディアン賞、ウィトブッレッド賞、マイケル・L・プリンツ賞受賞、現代最高の英国人児童文学作家が贈る、災害と冒険、成長と再生の物語。
  • 書架の探偵、貸出中
    -
    1巻2,420円 (税込)
    図書館に収蔵され、書架に住むE・A・スミスは、推理作家の生前の記憶を持つ〈複生体〉。母親と暮らす愛らしい少女に貸し出された彼は、何年も前に姿を消した彼女の父親探しを頼まれる。そんななか彼は自身の古い〈版〉の死体を発見する!? 巨匠の未完の遺作
  • ミッキー7
    3.8
    1巻1,210円 (税込)
    宇宙開発で危険な仕事をこなすために生み出された【使い捨て人間/エクスペンダブル】ミッキー。すでに六度の死を経験した彼の身に思いがけないことが!?
  • 金色昔日【こんじきせきじつ】 現代中国SFアンソロジー
    3.4
    1巻1,518円 (税込)
    現代最先端の中国SF短篇を精選した、綺羅星のごときアンソロジー 『三体X』著者・宝樹が、中国史とある男女の人生を重ね合わせて綴った表題作、劉慈欣による佳品など、14作家による16篇を収録! 本書は新☆ハヤカワ・SF・シリーズ『月の光 現代中国SFアンソロジー』を改題・文庫化したものです。
  • 無情の月 上
    4.0
    1~2巻1,606円 (税込)
    〈レデイ・アストロノート〉シリーズ最新刊 巨大隕石落下の影響で人類が宇宙進出を迫られ、月面基地が設立された世界。1963年、初の有人探査船が火星への旅路のなかばに到達したある日、カンザス宇宙港で打ち上げ直後の貨物ロケットが爆発する。宇宙開発に反対する過激派のテロ工作らしい。月面にも一味が侵入した形跡があるとわかり、極秘調査のため、宇宙飛行士で州知事夫人のニコールが月へ送りこまれることに……。主要SF三賞受賞『宇宙へ』シリーズ第3弾!
  • 男たちを知らない女
    4.2
    1巻1,496円 (税込)
    男だけが感染して数日で死亡する新型インフルエンザが発生し、瞬く間に世界中に広まった。最愛の者を失い、生き残った女たちは!?
  • 12歳のロボット ぼくとエマの希望の旅
    4.0
    1巻1,540円 (税込)
    ぼくの世界は完璧だ。豊かな自然を守って全ては計算通りに進むロボットだけの社会。でも、いるはずのない人間エマを見つけてしまった……。人間は予測不可能で矛盾だらけだけど、この子を助けよう。ロボットと少女が心通わせる感動の物語。
  • 翡翠城市
    4.6
    1巻2,750円 (税込)
    ケコン島――それは選ばれし者グリーンボーンたちの島。彼らは、島の貴重な天然資源である翡翠のエネルギーを制御することによって、怪力、敏捷、感知など、人知を超えた能力を手に入れることができた。島の中心地であるジャンルーンを仕切るコール家を中心とした〈無峰会〉は、若き〈柱〉である長男のラン、ランを支える〈角〉の次男ヒロを中心に強く結束し、宿敵〈山岳会〉を相手取って、縄張り争いに明け暮れていた。だが、僅かなほころびをきっかけに事態は混沌の様相を呈する――。“翡翠の街”を舞台に展開するSFアジアン・ノワール。ケン・リュウも激賞した、世界幻想文学大賞受賞作!
  • トム・ハザードの止まらない時間
    3.8
    1巻2,310円 (税込)
    歳をとるのが極端に遅い“遅老症(アナジエリア)”のため、16世紀に生まれ、21世紀の今も生き続けている男、トム・ハザード。シェイクスピア、フィッツジェラルド、クック船長らに出会いながら、さまざまな時代の局面に立ち会ってきた、彼の数奇にして波瀾万丈な人生とは──。
  • 魂の図書館〈上〉――ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち3
    4.0
    第2作『虚ろな街』で、ミス・ペレグリンを救うばかりか、仲間たちを次々に見失ったジェイコブとエマは、ついに敵の要塞があるタイムループに潜入する。次々に襲い掛かる怪物たち、敵と味方が入り乱れる心理戦、時空を超えたジェイコブとエマの恋…。そして、「魂の図書館」での最終決戦の末、世界に平和は訪れるのか?傑作ダークファンタジーシリーズ、ついに完結! 奇妙なこどもたち(ピキューリア)の魂を喰らおうとする非情な敵・コールの魔の手から逃れたジェイコブとエマ。満身創痍のなか、コールに連れ去られた仲間とミス・ペレグリンを追跡して、敵の要塞のあるタイムループへ潜入する。しかしそこで二人が目にしたものは、この世のものとは思えない荒廃したピキューリアの巣窟だった。
  • 虚ろな街 上
    5.0
    ウェールズの小島からイギリスへ渡ったジェイコブとエマ(奇妙な力を持つピキューリア)たちは、ハヤブサに変身したまま人間に戻れなくなったミス・ペレグリンを助けるため、ロンドンへと向かう。しかし、ロンドンに存在するタイムリープは怪物たちにことごとく襲撃され跡形もなくなっていた。すでに「虚ろな街」と変わる果てたロンドンで、ジェイコブとエマの新しい冒険が始まる!
  • ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち<上>
    4.0
    フロリダに住む孤独な少年ジェイコブ。彼の唯一の理解者が、古い写真とともに「おとぎ話」を聞かせてくれた祖父だった。ある日、祖父が「何か」に襲われ、凄惨な死を遂げる。ジェイコブは彼の最期の言葉に従い、ウェールズの島を訪れる。そこには「おとぎ話」通りに“同じ時間”を生きる奇妙なこどもたちと不思議な女性ミス・ペレグリンがいた。
  • 秘密同盟アライアンス パラディンの予言篇(上)
    4.0
    1~3巻836~1,276円 (税込)
    15歳の少年ウィル・ウェストは、たぐいまれなる身体能力と頭脳を持っているにもかかわらず、それを隠すようにと両親に言われながら生きてきた。だがある日、うっかりテストで高得点を取ってしまってから、謎の男たちに狙われるようになる。しかも優しく温かかった両親の様子がおかしい。身の危険を感じたウィルは、招きを受けていた寄宿学校「統合学習センター」へと転校するのだが…。新時代の学園SF冒険譚、開幕!
  • ミッキー7

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    ネタバレ

    お話として結構面白かったし、同じ体組成で同じ記憶を有しているクローンは同一人物と言えるのかというテーマもあり、地球以外に居住可能な星を見つけるための移動や環境整備、先住生物の問題だったり、結構深い話だった。
    作者が物理の先生らしいから、全くの空想世界ではなくある程度裏付けがある世界なのも、楽しく読めた理由かもしれない。
    ミッキー7が自身の機転によって見事に生を勝ち取ったラストもよかった。

    0
    2023年10月01日
  • 無情の月 下

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    改変歴史を描くSF「レディ・アストロノート」第三弾。月面で連続する危機的状況の中、過激派の犯人を探すが……。

    ニコール・ウォーギンは50歳を超えた女性だが、魅力ある主人公だ。これは前作との類似点、つまり閉鎖空間での危機的状況、夫婦や仲間との絆、心理的な弱点との戦い、といった複合的な要素によって、ニコールの心理が緻密に描かれているからだろうか。

    すべての人を疑わなければならない状況の中で、前作主人公エルマと最も仲の良かったメンバーたちが友愛を深め、次第に団結していく姿が美しい。月面で繰り広げられるサスペンス・ミステリーは、中盤やや冗長にも思える長さではあるものの、犯人がわからなければ全員が危

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    2023年02月21日
  • 無情の月 上

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    『宇宙へ』『火星へ』に続く改変歴史SF第三弾。火星探検隊が道半ばに達するころ、ニコールが月へ行くことに。

    前作のヨーク夫妻から今度はウォーギン夫妻へと主人公を変えて、地球と月での物語が展開。すでに月面での経験のある宇宙飛行士であり、カンザス州知事夫人でもあるニコール・ウォーギンが、地球で謎の事故が頻発するなか、月へ向かい、過激派の工作員を探すことに。

    月面基地という閉ざされた世界の中で、宇宙船の事故、停電から感染症など、次々と発生する危機。犯人は仲間たちの中にいる?SFとしての緻密なディティールはそのままに、今作はミステリー調で進んでいく。早く犯人を見つけなければ月面では皆が生き残れないた

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    2023年02月21日
  • 男たちを知らない女

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    表紙の神秘的な雰囲気にひとめぼれして購入。
    ドキュメンタリーを見てるかのように臨場感溢れる作品で、複数の登場人物の疫病との向き合い方が目紛しく描かれる。

    解説がとても秀逸!すべてを語ってくれていて、答え合わせのようだった。
    男たちを「知らない」女がこれからの世界をどう担っていくのか。男たちを知る女(愛する人を失った女)は後世に何を残せるのか。
    ジェンダーの域を越えた、科学の力を越えた、人間味の試される本でした。

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    2022年04月04日
  • 男たちを知らない女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    災厄な災禍とも言える状態の中で、この作品に出合うことが出来たのは幸運だったと思います。

     インフルエンザに似た症状を起こし、わずか28時間という短い時間で男性を死に至らしめる疫病。

     潜伏期間も短く、死亡に至ってはあっという間。

     ワクチンの開発は厳しく、平凡で幸せな家族が夫を、男の子である我が子の死を見つめるしかない。

     世界は一変し、男性の仕事を女性が行い、食料も減ったために配給制度に変わっていく。

     そんな物語の中心にいるのは、人類学者のキャサリン・ローレンス。彼女は夫と息子を亡くすことになる。

     そして、のちに0号感染者と呼ばれるユアン・フレイザーを診断し、看取った救急外来

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    2022年03月07日

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