作品一覧

  • 侍女の物語 グラフィックノベル版
    4.3
    1巻5,390円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【カラー/固定型】カラー・大画面での閲覧に最適化されたコンテンツです/ギレアデ共和国の侍女オブフレッドは、司令官の子を産むための存在だ。監視の目に怯える彼女だが、ある日、交流が禁じられている司令官の部屋に招かれる。ノーベル文学賞受賞が期待される作家による名作を、気鋭のイラストレーターがグラフィック・ノベル化。
  • 侍女の物語
    4.2
    1巻1,320円 (税込)
    【カナダ総督文学賞受賞】男性絶対優位の独裁体制が敷かれた近未来国家。出生率の激減により、支配階級の子供を産むための「侍女」たちは、自由と人間性を奪われた道具でしかない。侍女のオブフレッドは生き別れになった娘に会うため恋人と共に脱出しようとするが……。辛辣なシニシズムで描かれた戦慄の世界。
  • 侍女の物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    内容は難解で、読んでも読んでも読んでる気分にならない。

    難解とはいえ、哲学的な難解さではない。
    物語が過去と現在を行き来して語られるので、時間の位置の把握。独特の世界観の把握で、思考が持っていかれる。
    時間が行き来していても『そうだと分かる』のならば、まだ読みやすいけど、この物語はなんだかよく分からないけど唐突に過去に引き戻されている。そして、いつの間にか戻ってきている。
    境目がはっきりしてないので、過去だと思って読み続けていると現在になっていたり、現在だと思って読んでいると過去になったりする。

    さらに世界観は一つ一つ説明されるわけではない。
    何だかわからない『侍女』という役割の人物。『妻

    0
    2024年03月09日
  • 侍女の物語

    Posted by ブクログ

    驚くべきおもしろさ。

    『侍女の物語』読んだ。
    徹底して主人公オブフレッドの視点で描かれるので、国がどうなっているのかとか、他国は、世界はどうなっているのかということがまるでわからない。というか家の外のことがもうわからない。読者も主人公と同じ情報しか持っていないので、読んでいて極めて不自由で息苦しい家に閉じ込められた感覚になる。だからこそそんな生活の中でそれでもいくつかの微かな光をつかみそうになる描写がめちゃめちゃスリリングに感じる。
    去年続編が出たということでそっちも読みたいんだが、その前に読みたい課題図書がいくつかあるので続編はいずれまた。

    巻末の落合恵子の解説が野暮すぎて、あれさえなけ

    0
    2024年03月04日
  • 侍女の物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    その国では、女たちには知識を求める権利さえない。
    これは一人の侍女が語る過去の話だったかもしれないけれど、私たちの未来の話にも思えてしまってゾッとした。現実に子どもの数が減っているのだから、あり得ない話ではないのだ。政府の非常事態宣言からバタバタと全てを奪われていく流れが本当に恐ろしかった。
    ゾッとしているのにも関わらず、侍女の物語のなかに人間同士の親密さが見え隠れするのには興味をそそられた。先生や親に隠れて規則を破ったり悪いことをする時の、思い切った気持ちなんかがそれに近いのかもしれない。物語ではアイコンタクトでさえ危険で、そんな些細な行為そのものが大変な問題に繋がるわけだが。
    女の国だけれ

    0
    2024年01月18日
  • 侍女の物語

    Posted by ブクログ

    背面の読まずに読んだので完全に手探り状態で読み進めていた。けどこちらの読み方の方が楽しかったなと思う。人によるだろうけど。

    実際の好き度は4.5なので5にするか悩んだけど4よりは好きだなと思ったから5にした。

    とても好きな表現が多かったが、この作品に好きな表現が多いということが良いことなのかはわからない。

    自分は確かにこの小説の世界に住んでいないはずなのに完全に自分だと思う表現もあって人類に思いを馳せてしまった。

    『誓願』の文庫化をまって2冊一気に買って読み始めたものの。これはカナダに住んでた時代かアメリカ旅行中にでも読めば良かったなと今更少しの後悔。これを読んでオタワとかトロント大学

    0
    2023年10月13日
  • 侍女の物語

    Posted by ブクログ

    面白かったし、恐ろしかった。このディストピアは完了した過去でも近未来でもなく進行形の現在でしかない。
    ドラマ版S1を観てからの、副読本として『100分de名著 フェミニズム』とともに読み進めた。社会において女性として生きる身としては、このディストピアは完了した過去でも近未来でもなく進行形の現在でしかない。
    フェミニズムを学び、ホモソーシャルな男社会と女のそれとは違う、私たちは連帯できる、と読もうとした上で見せられる「女を、それより更に上の地位と権力が与えられた女(小母)によって管理・支配する」という徹底的にグロテスクな構造。恋もひと握りの熱も存在しない、無機質な性描写。なのに、全篇にわたって存

    0
    2023年10月12日

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