作品一覧

  • 僕が死んだあの森
    3.9
    1巻880円 (税込)
    『その女アレックス』の鬼才ルメートルが描く、戦慄の犯罪文学 『その女アレックス』で世界中を驚愕させた鬼才ルメートルが放つ、極上の心理サスペンス。  あの日、あの森で少年は死んだ。 ――僕が殺した。  母とともに小さな村に暮らす十二歳の少年アントワーヌは、隣家の六歳の男の子を殺した。森の中にアントワーヌが作ったツリーハウスの下で。殺すつもりなんてなかった。いつも一緒に遊んでいた犬が死んでしまったことと、心の中に積み重なってきた孤独と失望とが、一瞬の激情になっただけだった。でも幼い子供は死んでしまった。  死体を隠して家に戻ったアントワーヌ。だが子供の失踪に村は揺れる。警察もメディアもやってくる。やがてあの森の捜索がはじまるだろう。そしてアントワーヌは気づいた。いつも身につけていた腕時計がなくなっていることに。もしあれが死体とともに見つかってしまったら……。 十二歳の利発な少年による完全犯罪は成るのか? 殺人の朝から、村に嵐がやってくるまでの三日間――その代償がアントワーヌの人生を狂わせる。 『その女アレックス』『監禁面接』などのミステリーで世界的人気を誇り、フランス最大の文学賞ゴンクール賞を受賞した鬼才が、罪と罰と恐怖で一人の少年を追いつめる。先読み不可能、鋭すぎる筆致で描く犯罪文学の傑作。 文庫解説・三橋暁 ※この電子書籍は2021年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • われらが痛みの鏡 上
    4.0
    1~2巻990円 (税込)
    かつて傷痍軍人エドゥアールの仮面造りを手伝った無口な少女ルイーズも、いまでは30歳になり、教師をするかたわら、週に一度、近くのレストランでウエイトレスをしていた。だが常連客のひとりである老医師の奇妙な願いに応えてから、次々に驚くべき事件に巻きこまれてゆく……歴史ミステリ三部作待望の完結篇!
  • 監禁面接
    3.6
    1巻950円 (税込)
    『その女アレックス』の鬼才ルメートルが放つ徹夜必至、 一気読み保証のノンストップ再就職サスペンス。 リストラで職を追われたアラン、失業4年目、57歳。再就職のエントリーをくりかえすも 年齢がネックとなり、今は倉庫でのバイトで糊口をしのいでいた。 だが遂に朗報が届いた。一流企業の最終試験に残ったというのだ。 だが最終試験の内容は異様なものだった。 〈就職先企業の重役会議を襲撃し、重役たちを監禁、尋問せよ――〉 どんづまり人生の一発逆転にかけるアラン。愛する妻と娘たちのため、 知力と根性とプライドをかけた大博打に挑む! 解説:諸田玲子 ※この電子書籍は2018年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • わが母なるロージー
    3.8
    1巻764円 (税込)
    『その女アレックス』のカミーユ警部、再登場 パリのあちこちに仕掛けられた七つの爆弾。犯人だと出頭した青年の狙いは何か? カミーユ警部と富豪刑事ルイが奔走する番外編。
  • 炎の色 上
    3.9
    1~2巻814円 (税込)
    1927年、パリ。銀行家の父を亡くしたマドレーヌは、その莫大な遺産を相続する。しかし、その地位を狙う者は多かった。裏切りと詭計に遭いながらも、彼女は闘い生き抜こうとするが。ゴンクール賞受賞作『天国でまた会おう』三部作、一気読み必至の第二作登場!
  • 合本 悲しみのイレーヌ その女アレックス 傷だらけのカミーユ【文春e-Books】
    5.0
    1巻2,648円 (税込)
    ピエール・ルメートルが放つ傑作ミステリ、カミーユ警部シリーズの三部作を合本に! あなたの予想を全て裏切る究極のサスペンス! 「悲しみのイレーヌ」 異様な手口で惨殺された二人の女。カミーユ・ヴェルーヴェン警部は部下たちと捜査を開始するが、やがて第二の事件が発生。カミーユは事件の恐るべき共通点を発見する……。ミステリ賞4冠に輝く衝撃作。あまりに悪意に満ちた犯罪計画――あなたも犯人の悪意から逃れられない。解説・杉江松恋 「その女アレックス」 おまえが死ぬのを見たい――男はそう言ってアレックスを監禁した。檻に幽閉され、衰弱した彼女は、死を目前に脱出を図るが……しかし、ここまでは序章にすぎない。孤独な女アレックスの壮絶なる秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進するのだ。イギリス推理作家協会賞受賞作。 「傷だらけのカミーユ」 カミーユ警部の恋人が強盗に襲われ、瀕死の重傷を負った。一命をとりとめた彼女を執拗に狙う犯人。もう二度と愛する者を失いたくない。カミーユは彼女との関係を隠し、残忍な強盗の正体を追う。イギリス推理作家協会賞受賞、痛みと悲しみの傑作ミステリ。解説・池上冬樹
  • 傷だらけのカミーユ
    4.1
    1巻896円 (税込)
    週刊文春ミステリーベスト10 2016 海外部門1位! カミーユ警部の恋人が強盗に襲われ、瀕死の重傷を負った。一命をとりとめた彼女を執拗に狙う犯人。もう二度と愛する者を失いたくない。カミーユは彼女との関係を隠し、残忍な強盗の正体を追う。『悲しみのイレーヌ』『その女アレックス』の三部作完結編。イギリス推理作家協会賞受賞、痛みと悲しみの傑作ミステリ。解説・池上冬樹
  • 天国でまた会おう 上
    3.7
    1~2巻814円 (税込)
    1918年11月、休戦が近いと噂される西部戦線。上官プラデルの悪事に気づいたアルベールは、戦場に生き埋めにされてしまう! そのとき彼を救いにあらわれたのは、年下の青年エドゥアールだった。しかし、アルベールの命の代償はあまりにも大きかった。何もかも失った二人を戦後のパリで待つものとは――? 『その女アレックス』の著者が書き上げた、サスペンスあふれる傑作長篇。フランス最高の文学賞ゴンクール賞受賞作
  • 悲しみのイレーヌ
    4.0
    1巻896円 (税込)
    週刊文春ミステリーベスト10 2015年海外部門 1位!コニャック・ミステリ大賞など4つのミステリ賞を受賞!異様な手口で惨殺された二人の女。カミーユ・ヴェルーヴェン警部は部下たちと捜査を開始するが、やがて第二の事件が発生。カミーユは事件の恐るべき共通点を発見する……。ベストセラー『その女アレックス』の著者が放つ衝撃作。あまりに悪意に満ちた犯罪計画――あなたも犯人の悪意から逃れられない。
  • 死のドレスを花婿に
    4.2
    1巻784円 (税込)
    『その女アレックス』の原点となる恐怖のイヤミス 狂気に駆られて逃亡するソフィー。聡明だった彼女はなぜ全てを失ったのか。悪夢の果てに明らかになる戦慄の悪意とは。驚愕の傑作。
  • その女アレックス
    4.3
    1巻896円 (税込)
    英国推理作家協会賞を受賞した大逆転サスペンス。貴方の予想はすべて裏切られる! おまえが死ぬのを見たい――男はそう言って女を監禁した。檻に幽閉され、衰弱した女は死を目前に脱出を図るが……。ここまでは序章にすぎない。孤独な女の壮絶な秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進する。「この作品を読み終えた人々は、プロットについて語る際に他の作品以上に慎重になる。それはネタバレを恐れてというよりも、自分が何かこれまでとは違う読書体験をしたと感じ、その体験の機会を他の読者から奪ってはならないと思うからのようだ」(「訳者あとがき」より)。未曾有の読書体験を、貴方もぜひ!
  • その女アレックス

    Posted by ブクログ

    最後が本当に無理。シリーズもの?読むわけない。それくらいに最高。
    胸糞の悪さで言ったら右に出るものは無い。一生忘れられない物語。

    0
    2024年05月25日
  • その女アレックス

    Posted by ブクログ

    重かった~。読み終えるのに結構な時間がかかってしまいました。
    物語は、3章から構成されており、徐々に種明かしが進むに連れ、スッキリではなく不気味さが増していく。
    最後の締め方までずっと魅了させられました。
    読んでヨカッタ。

    0
    2024年05月12日
  • 悲しみのイレーヌ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最高、衝撃、読んでよかった。

    タイトル通りの結末ではあるものの、そんなことは関係ない。それ以上の仕掛けにまんまと引っ掛かった。

    第二部で明らかになる、第一部の正体…。
    この本の9割近くを読み終えたと言うのに、今まで読んでいた内容は、現実ではなかった。頭の中が振り出しに戻る感覚、、これは初めて味わった。

    しかし同時に、今まで読者として勝手に構築していた、カミーユへの思い入れや愛も少し失われる。読者である私がカミーユだと思っていた人物は、本当にカミーユなのか。カミーユとはどんな人物なのか、、。私はカミーユやイレーヌのことを全く知らないのかもしれない。
    イレーヌの恐ろしい最期と、それに直面する

    0
    2024年05月02日
  • その女アレックス

    Posted by ブクログ

    ミステリー6冠だか10冠の超有名作品。ヴェルーヴェン警部シリーズの2作目。
    ずっと読みたかったのですが、どうせ読むなら1作目からと「悲しみのイレーヌ」を読んだのが2年前。「イレーヌ」の読後虚脱状態になって「アレックス」はずっと積読していました。

    「イレーヌ」の表紙は閉塞感満載でしたが「アレックス」の方もなかなかのもの。表紙だけでトラウマになりそうですが、本編はダイナミックな展開で意外と楽しく?読めました。しかしピエール・ルメートルの文章は脳内での映像再現性が高いですね。あまり鮮やかに再現するとほんとにトラウマになっちゃうかも。

    あんまり書くとネタバレになってしまいますのでこれくらいにして全

    0
    2024年04月30日
  • 天国でまた会おう 上

    Posted by ブクログ

    読み終わったあーー!

    いざ三部作を読み終え
    感じるのは、

    戦争の悲惨さと人々の
    決裂が描かれてるのに、

    読後感が意外に爽やか
    なこと。

    悲惨な状況の中でこそ
    慈悲深い行いが輝くし、

    決裂の先に和解もある
    からかしら。

    パリっ子ルメートルの
    エスプリに富んだ表現
    の数々はさすが。

    ハッピーエンドという
    わけじゃないけれど、

    いずれの作品も読者に
    希望を抱かせる物語の
    畳みかたで、

    その点もまた良かった
    です♪

    0
    2024年04月28日

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