青柳正規の作品一覧
「青柳正規」の「ローマ帝国」「逸楽と飽食の古代ローマ 『トリマルキオの饗宴』を読む」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
ローマの盛衰についての概説書。
入門書のような見せかけだが、実はローマ史の2~3冊目程度で読むのが推奨。通史を期待すると肩透かしをくらうと思う。
共和制ローマ時代からローマ帝国滅亡までを概説しているが、帝政期、しかもそのうち初代皇帝アウグストゥスの治績に特に重点を置いた構成となっている。
それはローマの最良の時代の基礎を築いたのも、その後のローマの限界の端緒が垣間見えたのも、アウグストゥスの時代だったからということが読めばよく理解できる。
本書の良い点は「なぜ」が大変分かりやすい点。
古代ローマは、その1000年近い歴史の中で、王政⇒共和政⇒(内乱)⇒帝政⇒瓦解とその性格を徐々に変化させて
Posted by ブクログ
文明の発生と消滅が必須であれば、成功と失敗から学ぶべきことは「失敗の仕方」ではないか。
ということで、《興亡の世界史シリーズ》を読む。
『人類文明の黎明と暮れ方』では、ヒトの進化から古代文明までが語られている。
前半の「言葉の定義」解説的箇所にやや手こずったが、シュメールの解説あたりからガゼン面白くなる。
中でも「チグリス・ユーフラテス川とナイル川の氾濫の違いが、二つの文明の相違を生み出した」と……。
メソポタミア文明のヨーロッパへの影響とエジプト文明の過大評価というのも面白い。
また、ギリシャ文明のことをこんなに知らなかったことに気付かされる。
「おわりに」では、現代の問題と筆者自身の
Posted by ブクログ
世界史についての本。
興亡の世界史というシリーズの中の最終巻。2007年に出されていたが、文庫化されるにあたって新しく手直しされたもの。
従来の世界史というのは西洋史を中心としたものであったが、本書ではそれに対してもっと多文化的で中立的な世界史を提唱している。
人口問題については、人口バランスとその国の繁栄について書かれており勉強になった。日本は戦後の復興期、高度成長期に人口ボーナス期を迎え、一気に経済繁栄した。これからは急速な高齢化と少子化で人口減少時代を迎える。経済的な縮小はやむを得ないだろうと思う。しかし、世界的には人口増加による環境問題に直面しており、日本の人口減少は今後に必要な世界的