作品一覧

  • ペリー艦隊日本遠征記 上
    4.0
    1~2巻2,640円 (税込)
    完全翻訳版にしてすべての図版を収録。喜望峰をめぐる大航海の末、中国、琉球を経てペリー艦隊が日本に到着、幕府に国書を手渡すまでの克明な記録。大統領令により艦砲射撃を封じられ、補給路を持たないペリーは、二枚腰でねばる日本を相手にどのような戦術をとったのか。当時の琉球王朝のようすや庶民の姿、小笠原の領有をめぐる各国のせめぎあいも興味深い。長い歴史を持つ日本が、誕生したばかりの国アメリカにうながされて世界に門戸を開く激動のドキュメント。読みやすい現代語になって登場。
  • 幕末外交と開国
    4.2
    1巻1,210円 (税込)
    無能無策な幕府が、黒船の「軍事的圧力」に屈し、不平等条約を強いられたという「日本史の常識」を検証。軍事衝突は起こり得るのか、交渉は何語で行うのか――。ペリー来航から和親条約締結までの一年間を日米の資料から追跡して見えてきたのは、幕府の高い外交能力と、平和的交渉の輝かしい成果だった。日本の近代外交と日米関係の原点を見直す。(講談社学術文庫)
  • 幕末外交と開国

    Posted by ブクログ

    日本の最も重要な出来事のひとつだったにもかかわらず、正しい評価がなされていないペリー来航&日米和親条約締結。
    阿部正弘をはじめとする幕末の政治家と役人は改めてすごいと感じた。
    彼がいなかったら、日本はイギリスによりアヘンが社会に蔓延して欧米列強の餌食になっていたであろう。
    当時、新興国であったアメリカを選択した先見性はすばらしいと思った。
    前から思っていたが、阿部伊勢守正弘は日本を救い、そして日本国の発展のレールを敷いたという点で、幕末期における究極のヒーローだ。

    0
    2012年10月23日
  • 幕末外交と開国

    Posted by ブクログ

    何となく無策っぽいイメージの有る幕末の対欧米外交について、当時の幕閣が講じた様々な努力を中心に、外交について解説している。
    オランダを通じたアメリカ艦隊来航情報の事前入手や、お互いの最適解を探る幕府とペリーの交渉など、先人の玄人と工夫が偲ばれる内容で面白かった。
    また、幕閣は情報の入手と判断は相応に頑張ってはいるものの、情報を秘密にしがちだったので、武士や町民にとっては相当不安なものになっただろうなという気がする。

    0
    2021年09月11日
  • 幕末外交と開国

    Posted by ブクログ

    歴史的事実をバイアスなしにフラットに見る。
    とっても難しいことかも知れません。
    しかしながら、極力、歴史的事実に関わった人物が書き残した情報を多角的に分析する。
    それは原点であろうと思います。
    「幕末外交と開国」
    ペリーが書き残した情報、徳川官僚が書き残した情報、双方を極力バイアスなしに分析してみる。
    とっても大事なことだと思います。
    私たちが歴史の時間で習ったものとはまったく違いました。
    徳川官僚が国法を原則守りながらも、当時の世界情勢とどう折り合いをつけるのか、お互いの意見をぶつけ合い、妥協点を見出す。
    ペリーも居れるところは折れる、当時のアジア情勢を考えれば、大変よく出

    0
    2018年08月18日
  • 幕末外交と開国

    Posted by ブクログ

    黒船来航と聞くと『泰平の眠りをさます上喜撰 たった四杯で夜も眠れず』という狂歌などから、幕府には寝耳に水でアメリカが大砲突きつけホールドアップを迫り、それに怯えて相手の言いなり。というイメージを持たれがちですが、鎖国(これも海禁と言う方が的確でしょう)政策の中、幕府は事前に可能な限り情報を収集・分析し対策を練り、外交の経験がほぼ無いながらも立派に交渉をやり遂げています。日米双方の史料を採用しているので、当時まだ新興国だったアメリカの思惑とハッタリも見えて日本史のちょっとした誤解を解いてくれる良い本です。

    0
    2013年06月08日
  • 幕末外交と開国

    Posted by ブクログ

    当時の幕府の役人は無知無能でもなんでもなく、実の堂々とペリー達と外交交渉を進めていたのだった。自分たちが知っている歴史というのはその後の人々によって都合よく語られているということを改めて感じた。

    0
    2012年12月09日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!