作品一覧

  • 遊びと人間
    4.0
    1巻1,485円 (税込)
    なぜ人間は遊ぶのか。人は夢、詩、神話とともに、遊びによって超現実の世界を創る。現代フランスの代表的知識人といわれるカイヨワは、遊びの独自の価値を理性の光に照らすことで、より豊かになると考え、非合理も最も合理的に語ってみせる。彼は、遊びのすべてに通じる不変の性質として競争・運・模擬・眩暈を提示し、これを基点に文化の発達を考察した。遊びの純粋な像を描き出した遊戯論の名著。
  • 星の王子さまの世界
    4.0
    1巻649円 (税込)
    『星の王子さま』は、読み手によって幾重もの意味を受け取ることができる優れた文学作品である。この物語が書かれた第二次大戦下に、著者は「ウワバミ」や「バオバブ」などの記号に何を託したのか。フランス本国での豊富な文献などを参考資料として附した、『星の王子さま』研究の必携書。

    試し読み

    フォロー
  • 遊びと人間

    Posted by ブクログ

    遊びを概念的に考える上で、ロジェ・カイヨワの本書は必読です。
    社会学の中で「遊び」とか楽しさを確立した第一人者だと思っています。
    ちょっと難しい内容もありますが、ギリギリ読み込める。

    0
    2021年01月03日
  • 遊びと人間

    Posted by ブクログ

    ううっ
     遊びを、ルドゥスとパイディアがあるとして、遊びの中のアレア(あてっこ系)、ミミックリ(真似っこ系)、イリンクス(ぐるぐる系)、アゴーン(喧嘩系)それぞれにさう言ふのがあると分析。
     本著に出てくるナニがー、北欧とかから輸入されててー嫌。

    0
    2018年03月20日
  • 遊びと人間

    Posted by ブクログ

    まじめに遊びを考える一冊。

    遊びを1.アゴン(競争)、2.アレア(運だめし)、3.ミミクリ(模擬)、4.イリンクス(目眩)に分類し、世界中のサンプルを当てはめ検証す る。まさに女の子がする「ままごと」なん てミミクリまんまっすよね。

    遊びによって文化が始まるのではなく、遊びの中に文化があるとは至言ではないで しょうか。

    見返りや目的といった制約を越えて遊ぶという究極に、「思いで作り」の儚さや脆さと儚く脆いからこそ、一瞬に永遠を求める人の姿を見た気がしました。

    0
    2014年05月27日
  • 遊びと人間

    Posted by ブクログ

    遊びの種類をアゴン(競争)、アレア(運)、ミミクリ(模倣)、イリンクス(めまい)の四つの要素に分けて解説する。
    また社会的慣例、習慣、祭儀が単純化して遊びとなったり、現行のそれらが遊びとして取り入れられたりしていることを指摘する。
    また遊びの初期の無秩序・歓喜の段階をパイディア、ルールが形づくられ一種のスペクタクル的な障害物として存在するようになった段階をルドゥスとして、この二つに前段の四つの要素が絡み合う様子を概観する。

    0
    2009年10月04日
  • 星の王子さまの世界

    Posted by ブクログ

    『星の王子さま』は「童心」について書かれたものであり、厚顔な錯覚にすぎなくても「童心」が残っていると思うことで誰でも著者を自分の味方にすることができる。ほかならぬ当人が告発されているにもかかわらず。


    冒頭からこのような強烈な皮肉を浴びせてくる。なぜ皮肉なのか。『星の王子さま』を読んだ人の多くは「童心」について書かれたものだと思うからだ。

    しかし塚崎氏はそのような読み方を作品そっちのけの読みだという。作品のなかで何度も批判している。


    塚崎氏は当時の社会状況、つまり第二次世界大戦に注目する。するとこの物語の印象は大きく変わる。ボア、バオバブ、薔薇のトゲなどにはちゃんと意味があると考える。

    0
    2009年10月04日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!