作品一覧

  • 凜と咲け―家康の愛した女たち―(新潮文庫)
    5.0
    1巻737円 (税込)
    女子(おなご)の賢さを、上様に見せてあげましょうぞ――。意外にしたたかで大胆だった知られざる側近女性たち。正室築山御前の〈最後の恋〉、出奔した側室お万ノ方、老いても家康に大切にされた西郡(にしごおり)ノ局、秀頼の妻千姫に誠実に向き合ったお夏ノ方、下層の出自ながら懸命に仕えた茶阿ノ方、女性として最高位に昇りつめた阿茶ノ局。徳川の礎を担いながら自分らしく生きた六人の魅力を描き出す傑作短編集。(解説・大矢博子)
  • 咲かせて三升の團十郎
    4.0
    1巻2,640円 (税込)
    江戸歌舞妓の若きスター市川團十郎。名だたる役者に認められ、粋な姐さんを妻にして、絶頂きわめたその時に、お上に睨まれ財産没収、江戸追放。あっという間の奈落の底から、見事復活するが、家族の悲劇を招いてしまう……。悪女にはまり欲に負け、泥にまみれた晩年でも、最期まで人々に愛された波瀾万丈の役者人生を描く傑作。
  • 按針【あんじん】
    4.0
    1巻1,034円 (税込)
    新航路発見の野心に燃える英国の航海士ウィリアム・アダムスは、荒れ狂う海原に呑まれた。 船は日本国の豊後に漂着。やがて徳川家康への接見を契機に、関ヶ原の合戦に駆り出される。 死地を生き延びたアダムスは、家康から日本名・三浦按針を授けられる。 それは祖国と決別し、妻子を捨てて日本につくせという命令であった。按針がくだした決断とは?  日本を愛し、平和のために家康を支えた、「青い目の侍」の冒険浪漫。
  • 玉兎の望
    4.0
    1巻1,562円 (税込)
    鉄砲鍛冶の藤兵衛が暮らす琵琶湖の湖北、国友村。怠惰な年寄方と貧しさに喘ぐ平鍛冶衆の不和が江戸にまで聞こえるほどになり、幕府の発注も止められかねなくなっていた。危機感を募らせた藤兵衛は、ある秘策を思いつく――のちに一貫斎の号を賜り、日本で初めて火を使わない鉄砲「気砲」を作った名鍛冶師、国友藤兵衛の、一途な人生を描く傑作長編。小説現代長編新人賞受賞作。朝日時代小説大賞も受賞した大型新人のデビュー作!
  • 家康の遺言
    5.0
    1巻1,672円 (税込)
    家康が信じたものは何だったのか。石川数正、鳥居元忠、渡辺守綱らら忠臣たちや、千姫から見た家康の姿から浮き彫りになる人間・家康を描く短編集。家康の最期に迫った「家康の遺言」は、これまでの家康像を覆す、読み応えのある力作。信康を自害させたのは果たして信長だったのか、忠輝を遠ざけた本当の理由は? 家康にまつわる様々な謎がここで明らかに。
  • とんぼさま
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    織田信長、武田信玄、上杉謙信等、群雄割拠の世にあって「極楽とんぼ」と揶揄されながら、齢70まで生き延びた武将・小笠原長時の、常識はずれの処世術。負け続けた男が最後に得た真実とは。
  • 凜と咲け―家康の愛した女たち―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「どうする家康」はとても面白い、そしてそれは正室・側室の描き方にフィクションの醍醐味があると言える。作者は仁志耕一郎さん。

    0
    2023年08月27日
  • 家康の遺言

    購入済み

    啓示に富む素晴らしい作

    史実を名君、家康の視点で描かれている。深掘りして、さもありなんと思わせ、家康を冷ややかに見てきた私もいささか評価を上げざるを得なくなる。

    信長、秀吉とのくだりは見事に集約されているが、そこに至るまでの経緯をもう少し展開させてもらいたかった。家康には多くの思いがあったはずだ。

    0
    2021年06月15日
  • 咲かせて三升の團十郎

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    波乱万丈の人生がぎゅっと濃縮されていて、一気に読めた。私の頭の中では現代の團十郎の顔で物語が進んでいた。妻に先立たれるなど重複するところもあったためか。いろいろ思い悩む姿もまた粋ではある。

    0
    2022年09月14日
  • 咲かせて三升の團十郎

    Posted by ブクログ

    すべて、うまく行ったわけではないが思うところに落ちてよかったね、という感想。五代目團十郎は江戸末期の役者だったのね。知識を得られた感じ?風俗を知れた感じ?もう一歩踏み込んだところが欲しかった。野口卓「大名絵師写楽」のような、芸を生み出す時間がぶわっと膨らんでいくような、時間の溜まりがあればもっと面白かったかも。 80

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    2022年08月16日
  • 按針【あんじん】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2020年4月発行。
    498ページに及ぶ長編の文庫だ。

    時代は、豊臣秀吉が死んでからのこと。
    徳川家康が次の殿上人となるであろうと認められつつあった。

    そんな時にオランダ船で5艘の船団を組んでオランダを出発したのは、

    日本と交易をしようと言う目論みであった。
    御多分にもれず、旅は困難を極めた、天候ばかりでなく、

    水や食料を求めた島では反対に襲われ何十人もの船員を殺される。

    食料がつき、船自体もボロボロな状態でしかもたったの一艘で豊後の港につく。

    そこから航海士ウィリアムアダムスの人生が大きく変わる。


    先見の明があった徳川家康に重用されるきっかけも、素晴らしい。

    歴史の中で家康

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    2020年10月28日

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