作品一覧

  • 改訂増補 バテレン追放令 ――16世紀の日欧対決
    3.0
    1巻1,320円 (税込)
    天正十五年(1587)、豊臣秀吉は九州平定のため、大軍を率いて出陣。博多に凱旋し、戦勝祝いのさなか、「バテレン追放令」五カ条を発布した。日本でのキリスト教宣教に関する禁令である。キリシタン大名・高山右近を家臣団から排除したことと併せ、イエズス会士たちに強い衝撃を与えた。諸宗派間の平和共存を構想していた秀吉が転回をなすに至った背景には何があったのか。それは日本史上にいかなる反作用をもたらしたか――。イエズス会が支配する教会領長崎で起きた事件と、「バテレン追放令」を記す2つの文書の検証から、日本とヨーロッパの象徴的衝突に迫る。サントリー学芸賞受賞作の改訂増補版。
  • 教会領長崎 イエズス会と日本
    3.0
    1巻1,540円 (税込)
    天正八年(一五八〇)、大村氏より長崎を寄進されたイエズス会。彼らは寺社勢力のように、都市・流通機構を支配し、南蛮貿易から巨富を得た。〈約束の地〉長崎を安定化させるために、武装化・軍事化路線を進んだ彼らが取った戦略とは? 一五八七年の豊臣秀吉の「バテレン追放令」まで、日本史上大きな画期をなす〈教会領〉の時代を捉え直す。(講談社選書メチエ)
  • 改訂増補 バテレン追放令 ――16世紀の日欧対決

    Posted by ブクログ

     1587年(天正15年)秀吉の九州平定とバテレン追放令。日本史で習ったが具体的な内容までは知らなかったので、本書を読んでその具体的内容や背景事情等を詳しく知ることができて、大変勉強になった。

     本書のメインとなるのは第Ⅱ部のバテレン追放令に収められた論考。バテレン追放令に関する文書としては、次の2点が知られているとのことで、
      A 天正15年6月19日付「定」五か条
      B 天正15年6月18日付「覚」十一か条
     この2つの文書の対象、日付けの意義、文書の出された背景、主要な各条文の解釈、両文書の関係等について、著者は考察を進めていく。
     
     秀吉と日本副管区長コエリュとの対面、やり取り

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    2023年12月14日
  • 教会領長崎 イエズス会と日本

    Posted by ブクログ

     1580年の大村氏による寄進から、1587年の豊臣秀吉「伴天連追放令」による没収まで、イエズス会領有時代の長崎に関する論稿。イエズス会と南蛮貿易の深い関係、戦国期九州の政治外交におけるイエズス会の関与、イエズス会内部の現地適応路線と信仰原理主義路線の対立が長崎に与えた影響などを、世界史的視点で縦横に論じている。イエズス会の長崎領有を延暦寺や本願寺のような寺社権門の一種として位置づけているが、本書の記述に拠る限り、一般的な荘園や寺内町とは明らかに異なる特殊性があるのは確かで、疑問がないではない。中世固有の問題にとどまらず、現代にも通じる政教関係や国際経済の問題に普遍的な示唆を与えてくれる本では

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    2016年02月29日

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