安野眞幸の作品一覧
「安野眞幸」の「改訂増補 バテレン追放令 ――16世紀の日欧対決」「教会領長崎 イエズス会と日本」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「安野眞幸」の「改訂増補 バテレン追放令 ――16世紀の日欧対決」「教会領長崎 イエズス会と日本」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
1587年(天正15年)秀吉の九州平定とバテレン追放令。日本史で習ったが具体的な内容までは知らなかったので、本書を読んでその具体的内容や背景事情等を詳しく知ることができて、大変勉強になった。
本書のメインとなるのは第Ⅱ部のバテレン追放令に収められた論考。バテレン追放令に関する文書としては、次の2点が知られているとのことで、
A 天正15年6月19日付「定」五か条
B 天正15年6月18日付「覚」十一か条
この2つの文書の対象、日付けの意義、文書の出された背景、主要な各条文の解釈、両文書の関係等について、著者は考察を進めていく。
秀吉と日本副管区長コエリュとの対面、やり取り
Posted by ブクログ
1580年の大村氏による寄進から、1587年の豊臣秀吉「伴天連追放令」による没収まで、イエズス会領有時代の長崎に関する論稿。イエズス会と南蛮貿易の深い関係、戦国期九州の政治外交におけるイエズス会の関与、イエズス会内部の現地適応路線と信仰原理主義路線の対立が長崎に与えた影響などを、世界史的視点で縦横に論じている。イエズス会の長崎領有を延暦寺や本願寺のような寺社権門の一種として位置づけているが、本書の記述に拠る限り、一般的な荘園や寺内町とは明らかに異なる特殊性があるのは確かで、疑問がないではない。中世固有の問題にとどまらず、現代にも通じる政教関係や国際経済の問題に普遍的な示唆を与えてくれる本では