安西篤子の作品一覧

「安西篤子」の「悲愁中宮」「愛の灯籠」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 「今昔物語」を旅しよう 古典を歩く 6
    -
    1巻770円 (税込)
    都も夜更けは真の闇、一条戻橋で百鬼夜行に行き合った若侍の味わった恐怖。羅城門の楼上で、死人の髪まで盗む老婆から、一切を強奪した下人の豪胆。陸奥へ攫われた姫君の悲歎。……歴史に名を残した有名人から庶民まで、面白い多彩な人生の様相。物語や噂の形で人々に届いた情報。……生ぐさく、たくましく、面白く書かれた説話の風土を訪ねて、今昔の男女と心情を共有する好著。心おどる物語の世界へ! 古典の旅シリーズ『今昔物語』改題。
  • 淀どの哀楽(上)
    5.0
    1~2巻660円 (税込)
    江北に名高い豪勇の将・浅井長政と、たぐい稀な美しい妻・お市との長女・茶々は、恐れを知らぬかわいい姫君であった。幼いときに伯父・織田信長によって浅井が滅ぼされ、母の再嫁先・越前北ノ庄もまた、豊臣秀吉の手によって落城した時、何事にも敏い茶々は、託された妹たちをかばって、戦国の女の宿命に従い、敵将・秀吉の側室となった。信長、秀吉の影に生きた淀君の生涯を描いた傑作時代長篇。<全二冊>
  • 花あざ伝奇
    3.0
    1巻715円 (税込)
    兄王への謀叛を企んだとされ、追われる身となった季王韶(しょう)。名を秘し、張少子(チャンシャオツ)と呼ばれ、逃亡生活に入った。牛荘(ニュウチャン)で奉公をはじめ、お嬢様の趙小姐(ちょうシャオチェ)と打ち解けるが、少子が正体を明かすと……。という直木賞受賞作の「張少子の話」ほか、妲己(だつき)・曹操など歴史上の人物を題材に、謀略・反乱・悲恋……、歴史を題材に虚実を取り混ぜて描く、傑作中国歴史短編7編。
  • 洛陽の姉妹
    3.4
    1巻770円 (税込)
    動乱の時代、姉妹を襲う苛酷な運命……。ときの皇帝の正后で、世間で最も恐れられるという南風(なんぷう)。その異母姉である春暉(しゅんき)は、斉の国から洛陽へと、妹に会うためにやってきた。だが、春暉には会おうともしない南風には、姉への複雑な思いがあった……。時代が生んだ姉妹の運命を、力強くまっすぐな視線で描く表題作など、抒情あふれる中国短篇小説5編を収録。
  • 武家女夫録
    -
    1巻660円 (税込)
    出雲藩の木実方添奉行(このみかたそえぶぎょう)・梅沢作之丞が惨殺された。特産物の生蝋の専売役で内福を噂され、茶屋女・お鯉の身請話を決めた直後のことであった。藩の詮議に、年若い妻・寿恵と若党・弥八は、互いに庇いあって……。体面を重んじながら、困苦に耐える微禄の武家の暮らしと、封建制に抗した男女の愛情を描く、名作短編集。体面にしめつけられても、燃え上がる不義の愛!
  • 恋に散りぬ
    -
    1巻715円 (税込)
    軽輩武家の貧しさの中で、幼い後継ぎの養育に辛酸を嘗めた賢夫人が、気立てのよい嫁の離縁を当主に強要する不可解を描いた「紅梅」、家格の低い家から嫁いだ女の、絶え間ない気苦労と夫への不信に揺れる哀切を描く「菖蒲」……など、四季の花の風情に擬えて、命の瀬戸際に愛をつらぬく、凛とした武家の女たちを描く、傑作短編集。
  • 不義にあらず
    -
    1巻770円 (税込)
    武家の奥向きにふさわしくない卑賎の女と、その女・やすを憎悪する隠居。親に押しつけられた妻を離別し、やすを手許に置こうと望む当主。かたくなな父子を和解させようと、いじらしく知恵を絞るやすの身は……。体面にしばられる武士の家庭を描いて、人間らしい幸せを求める男女の、愛憎の果てを語る秀作短編集。
  • 愛の灯籠
    -
    1巻770円 (税込)
    松江藩・松平出羽守御茶道頭の妻・登与には、不幸な過去があった。冷やかな夫は妻を愛さず、外に女を置いていた。夫の弟子・池田文次は、美しい登与を慕い、二人は結ばれるが、登与は身籠ってしまう。どこまでも一緒にと、二人は大坂へ逃れるが、追手の夫に討たれてしまう。――愛に生きた男女を切々と描く、傑作時代長編小説。
  • 龍を見た女
    -
    1巻1,045円 (税込)
    那古野城の大たわけと呆れられていた少年城主は、夏の河原で手強い美少女と出会った。甲賀の忍びの技を持つ彼女は、以来、城主の影として生涯つき従うが、彼女は、恐るべき猛将・織田信長が、ただひとり心を許した女性でもあった。 驚くべき軍略で乱世を統一し「白雲深きところ、金龍躍る」を体現した非情な稀有の武将を、影として支え続けた女の視点で鮮烈に描いた傑作。
  • 歴史を彩った悪女、才女、賢女
    -
    1巻770円 (税込)
    古代の女王・卑弥呼から、坂本龍馬の熱血の妻・お竜まで、忍従の生活に埋没せず、愛の選択と魂の自由を求めた個性的な女たち。身動きも不自由な時代の制約の中で、力の限り生き抜いて、人々に重んじられ愛された女たちは、どのような人間であったのか? 円熟の作家が共感をこめて描き出した、輝く26人の肖像。古代の女帝から江戸の町娘まで、強大な支配者と女たちの激しい愛憎の物語。時代を超えてよみがえる女たちの真実!
  • 千姫微笑
    -
    1巻825円 (税込)
    東西の楔(くさび)として、豊臣秀頼に入輿した徳川家康の孫娘・千姫。乳歯のはえかわりを気にする花嫁は、時にわずか6歳。人質同然の生い立ち、愛されぬ妻の哀しみ。身籠ることすら拒否された嫁の境涯に、またしても大坂落城の悲劇が――。男たちの戦国の論理に心で抗した千姫の波乱の生涯と、その周辺の女人像を鮮烈にして艶麗に描く、傑作長編時代小説。
  • クラシック リバイバル 日本名城紀行1
    -
    1~6巻605円 (税込)
    文豪たちが描いた日本の「名城紀行」が復刊。 1977~78年に小学館より発刊された「探訪日本の城」シリーズに掲載された作家の紀行文の復刊。 第1巻は森敦、藤沢周平、円地文子、杉浦明平、飯沢匡、永岡慶之助、奈良本辰也、北畠八穂、杉森久英の9名の文豪たちが個性豊かに描く日本各地の名城紀行である。 視点も作家により様々で、ガイドブックとはひと味もふた味も異なる城案内。史料をベースにまとめる作家もいれば、自分や家族とのかかわりから展開していく作家もいて、実にバラエティに富んでおり、時間が経っても色あせない名文揃いで、城マニアにもお勧めの一冊。
  • <戦国時代の剣豪>剣聖の境地! 塚原卜伝と秘剣“一つの太刀”
    -
    1巻104円 (税込)
    戦国時代、兵法者たちは己の剣の腕だけを頼りに乱世を生きた。塚原卜伝もその一人である。若き日の諸国を巡る武者修行の旅、三十を超える合戦を乗り越えて辿りついた境地とは? そして、秘剣“一つの大刀”とは? 剣聖と呼ばれた男の生涯に迫る。
  • <上杉謙信と戦国時代>義に捧げた生涯 上杉謙信の聖なる戦
    -
    1巻104円 (税込)
    上杉謙信――わずか十代にして家督を継いだ男は、生涯にわたって乱世を舞台に戦い続けた。領土獲得や天下獲りの野望を持たない謙信が、戦場に求めたものとは? 誰しもが私利私欲に走った時代に、ひとり信と義を貫いた謙信の生涯を追う。
  • <上杉謙信と戦国時代>願文から読み解く 上杉謙信の信と義の論理
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    1巻104円 (税込)
    上杉謙信は四十九年の生涯で三十以上の戦に赴いたという。相次ぐ出兵要請に応え、関東、越中、そして信濃へと出陣した謙信を突き動かした理由とは? 願文を読み解くことで浮かび上がった行動論理から、義の武将・謙信の心境に思いを馳せる。
  • <上杉謙信と戦国時代>英雄の誕生 若武者景虎戦場に立つ
    -
    1巻104円 (税込)
    猛将の名高い長尾為景の子として生まれた虎千代。幼少の頃から父譲りの才を示した少年は景虎と名を改め、十代半ばにして戦場に立つ。生涯続く戦いの日々が幕を開ける。越後の龍と恐れられ、世にその名を轟かせた上杉謙信の若き日々を解説。
  • <伊達政宗と戦国時代>鬼女か慈母か 母・義姫の政宗への愛憎
    -
    1巻104円 (税込)
    伊達政宗の母・義姫は“奥羽の鬼姫”と呼ばれた豪胆な人物であった。また、政宗の弟・小次郎への偏愛で知られ、政宗暗殺すら企図していたとも言われている。しかし、彼女の生涯から浮かび上がってくるのは、生家と婚家の間で揺れるひとりの女性の姿だった。
  • <六角承禎と戦国時代>名門VS新興勢力 六角承禎と信長の台頭
    -
    1巻104円 (税込)
    代々名門として近江の地に君臨した六角氏。弓馬に秀でた六角承禎は勇将として知られ、幕府も一目置く存在だった。しかし、織田信長の台頭は幕府に、そして六角氏に過酷な運命を強いる。新興勢力への飽くなき抵抗に見る、名門一族の誇りとは?
  • <豊臣家臣団と戦国時代>天下獲りの功労者 豊臣秀長の忠誠心
    -
    1巻104円 (税込)
    秀吉の天下統一に最も貢献した男、豊臣秀長。内政、調略、軍事とあらゆる分野に明るい秀長の手腕は信長からも一目置かれていた。また人格者としても知られ、武士、領民を問わず多くの人に慕われたという。出仕から早すぎる死まで、忠臣・秀長の生涯を追う。
  • <徳川家と江戸時代>女たちの権力争い 天英院と月光院大奥での暗闘!
    1.0
    1巻104円 (税込)
    江戸時代、将軍や大名は世継ぎを得るため正室のほかに幾人の側室を置いた。その結果、女たちの権力争いが起きることもしばしばだった。なかでも、6代将軍・家宣の妻たちの暗闘は熾烈を極めた。正室と世継ぎを生んだ側室との争いの意外な幕切れとは?
  • <戦国時代の女たち>波瀾万丈! 武将の妻と戦国時代
    -
    1巻104円 (税込)
    戦国時代、男たちが合戦に明け暮れるなか、女たちもまた過酷な運命との戦いを強いられていた。陰に日向に夫を支える賢妻となる者もいれば、政略結婚や人質に利用される者も少なくない。時代に翻弄されながらも、健気に生きた女たちを紹介する。
  • <武田信玄と戦国時代>悲喜こもごも 乱世を生きた武田の女たち
    -
    1巻209円 (税込)
    甲斐の虎・武田信玄の周囲には様々な女たちがいた。信玄を英雄に育て上げた母、薄幸な正室、はかなく露と消えた側室、溢れんばかりの愛を注いだ娘たち――激動の戦国乱世を生きた女たちの生涯から見えてくる、信玄の意外な一面とは?
  • <徳川家と江戸時代>名君?暗君? 徳川綱吉の善政と放埓
    -
    1巻209円 (税込)
    三代将軍・徳川家光の第四子として生を受けた綱吉。相次ぐ兄の死で彼が将軍の座についたのは、運命の悪戯としか言いようがない。将軍となって以後、天和の治と呼ばれる善政を敷いた一方で、生類憐みの令などの悪法で世を混乱させた綱吉の本性とは?
  • <徳川家と江戸時代>幕府の礎を築いた徳川家光の治世と生涯
    -
    1巻209円 (税込)
    徳川家康が征夷大将軍の座に就いた翌年、世子の秀忠に待望の男児が生まれた。生まれながらにして将軍になる事を運命づけられた男、後の家光の誕生である。不遇の幼少期、弟との確執を経て、名君と呼ばれるまで。徳川の世の礎を築いた家光の生涯を紐解く。
  • <戦国時代の女たち>貴婦人たちの生涯 御台所・お江と戦国乱世
    -
    1巻313円 (税込)
    戦国時代、浅井三姉妹ほど激動の人生を送った女性たちはいないだろう。特に二度の結婚を経て徳川秀忠に嫁ぎ、後の三代将軍・家光を生んだ三女・お江は有名である。乱世を懸命に生きた彼女たちの誕生から婚姻、出産、死没までの生涯を追う。
  • 卑弥呼狂乱
    -
    1巻660円 (税込)
    ヒミコ(卑弥呼)は神に祈ることで旱(ひでり)には雨を、戦には勝利をもたらしてきた。まだ少女でも一族の女王である誇りを全身に漲らせて育つ。あれから20年、男を惹く美貌も妖しさを加えた。それなのに、近頃、神霊に見放されたか、何のお告げも降りない。周囲の眼は尊敬から軽蔑に変わっていく……(表題作) 直木賞作家が資料を駆使し、現代人の呼吸に調和させた会心の作品群。
  • 上杉謙信の生涯「1越後統一・2関東管領・3川中島、対織田」
    -
    1巻314円 (税込)
    信仰に厚く穏やかな生活を望みながらも、戦場においては鬼神の如し。相反する資質をもった上杉謙信。その生涯は合戦に東奔西走する日々だった。たび重なる内紛や関東出陣、そして武田信玄。果てることのない合戦を、義のために戦い続けた、上杉謙信全記録。
  • 悲愁中宮
    4.0
    1巻605円 (税込)
    平安時代、権力をほしいままにした藤原一族の中宮定子は、関白・藤原道隆(道長の兄)の娘で、一条帝の皇后となった。幸せそうに見えた定子の運命は、父の死を境に、道長の老獪な陰謀にかかり、あえなく散った……。政略結婚の悲劇をまざまざと描いた、直木賞作家による長編ロマン。
  • 油小路の血闘(小学館文庫)
    3.0
    1巻583円 (税込)
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 桶狭間における織田信長、乱世を生き抜いた伊達政宗・真田信之、幕末の相楽総三・伊東甲子太郎などはみずからの命を賭けて生き方を選び、これをつかみとることができた。そこには一種の爽やかさがある。弁明も俊巡も許されない乱世にあっては、人は力いっぱい生きねばならない。生きるか死ぬか明晰な頭脳と、その後に積んだ経験と教養で時代を切り開いた男たちを女流作家が描いた珠玉の短編歴史小説集。解説・清原康正。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
  • 色に狂えば
    -
    1巻660円 (税込)
    奈津は不義密通が重罪だと知ってはいたが、小者の小市郎に惹かれ、からだを許した。以来、若い二人は燃え狂う。が、密会は露顕し、夫の茂右衛門は有無も言わせず小市郎を斬った。次の刃は当然、自分へ……と奈津は覚悟したのに、茂右衛門は太刀を納めた。なぜ? どんな仕置が奈津を襲うのか!(『芙蓉』)。直木賞作家が、武家社会の掟に抗う女性を描いた珠玉小説集。
  • 淀どの哀楽(下)

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    鶴松を産んでから、大阪城落城までの下巻。
    淀殿に対する評価は今も一環して「悪女」「自意識過剰」「無能で視野が狭いために豊家を滅ぼした主犯」と散々な見方もありますが、実際のところはどうだったのか?
    これを読むと、何故淀が落城に至るまで徳川側に対して譲歩しなかったのか、彼女が死守しようとしていたものは何か、北政所と彼女の決定的な違いがわかるような気がします。
    茶々はうまれてから死ぬまで闘い続けた人、ちゃんと優しさも備えていた女性だったのではないでしょうか。
    悪女として書かれる彼女も面白いですが、こういった見方もできるという点でオススメの一冊です。
    落城時の茶々と妹お初のやりとり、そして読み終わった

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    2010年04月09日
  • 淀どの哀楽(上)

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    浅井長政と織田のお市との間に生まれた茶々(淀)のお話。
    父親が大好きで男勝りなお姫様な茶々と幼馴染というか早くもすっかり下僕な小太郎(大野治長)のやりとりが可愛くてたまりません。
    幸せな幼少の頃から一変して、次々と大切なものを失っていく過程で出した茶々の苦渋の決断は、読んでいて胸が詰まりました。
    浅井・織田を始め、京極や豊臣配下や秀吉の側室たちなど、沢山の人物が登場します。
    著者の安西女史は、この本を執筆されるにあたって相当な調査と考察を重ねられた様子で、その真摯な姿勢が読んでいても一貫して感じられます。

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    2010年04月09日
  • 洛陽の姉妹

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    中国の歴史小説の短編集。
    三国志関係は『曹操と曹丕』『洛陽の姉妹』の2作。
    その他、蕭何と呂后の若き日の淡い恋心とその後の苦悩を綴った物語が良かった。

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    2009年10月04日
  • 花あざ伝奇

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    1964年の直木賞受賞作品「張少子の話」を含む全7篇の短編集。史実を巧みにブレンドした歴史小説風の時代小説。

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    2024年03月20日
  • 洛陽の姉妹

    Posted by ブクログ

    久しぶりに歴史小説。
    春秋戦国~三国志、西晋時代など古代中国の短編集。
    ゲームで気になってる賈充さんの娘(とにかく妹が有名人だけどこの物語では異母姉が主人公)のでてくる表題作「洛陽の姉妹」が読みたくて。女性たちの眼を通して読む激動の時代。淡々とした描写のなかに人びとの情が余韻としてのこります。
    八王の乱のあたりとても複雑でよくわかってないので少し興味を持った。

    あと、漢の蕭何さんのお話がよかったです。昔の女のために…そういうものなの? ちょっとせつなかったです。よく考えたら悪女(として知られる人たち)のたくさん出てくる短編集かもですね。

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    2013年03月13日

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