大門正克の作品一覧
「大門正克」の「全集 日本の歴史」「「開発」の変容と地域文化」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
本書は、1930年から1955年の25年間の歴史を、著者が聞き取りをした5人の人々の経験と照らし合わせながら考察する日本史の通史書である。
政治に目を向けがちだった戦中・戦後史に、庶民の人生を反映させることで、当時の時代背景がよく理解できた。
本を読み、史料を読み解くだけでは分からない、聞き取りによる歴史の検証法は、戦中・戦後史を探求する上で欠かせない方法であると実感した。
戦後75年以上が経過し、戦争経験を語る人々が少なくなりつつある現在、聞き取りという方法はますます重要度をますように思う。
聞き取りとは、ただ聞けばいいというものではなく、戦争を知る経験者と戦争を知らない聞き手とが相
Posted by ブクログ
考古学者である著者が、ヒトの確かな足跡が発見される旧石器時代から、巨大古墳が築かれる5世紀までの4万年の日本列島の歴史を文字の記録に頼らず、物質資料のみで描いた大作。
何より新鮮だったのが、歴史科学の再生において「認知科学(ヒューマンサイエンス)」をベースにし、人の心の普遍的特質から人の行動を考古学的に説明しようとした点。文字のない「物質」と「人の心」から読み解く考古学の世界は、自分が想像していた以上に惹かれるものであった。
無文字社会の人、もの、心のあり方とは?そもそも宗教というものはあったのか?日本という国はどうやって形成されていったのか?
こういった素朴な疑問に対し、なんらかの新し