亀山早苗の作品一覧

様々な学者が男女の関係について語る一冊。

帯表紙にあるように、どの学者も不倫というか1対多（多対多）の恋愛を否定してないのが印象的だった。

夫の不倫がどうしても許せない女たち。亀山早苗先生の著書。人間は感情の生き物。人の心までは縛れない。不倫されるのも不倫するのも仕方がないという割り切ったほうが楽なのかもしれません。不倫がどうしても許せないのならはじめから結婚しないという選択だってできる時代だから。

他の方の本棚から見つけて、上野千鶴子氏の歯切れのいい文章を期待して読んだ。

動物行動学、宗教学、心理学、生化学、行動遺伝学、脳科学の専門家がそれぞれの切り口で不倫を論じていて、見出しだけでも興味深い内容が並びどこから読んでも面白い。ナレーションのように亀山氏の感想や補足があるのがまたいい。

女が女の不倫を叩く理由、結婚詐欺やプレゼントをする昆虫たち、女の浮気の確率はアラフォーで上がる、不倫を人が裁く時代、不倫をしやすい人とはどういう人か、人の性欲は性ホルモンに支配されない、人は大事なことは無意識のうちにやってしまう？、恋は脳のバグであるなど。

女の残り時間―ときめきは突然、やってくる。亀山早苗先生の著書。人生の時間は有限、賞味期限がある。それは女性でも男性でも、お金持ちでも庶民でも同じこと。限られた時間の中で後悔しないように充実した生活を送るためには、自分の感情、自分の気持ちに正直になって、既成概念や常識というつまらない枠組みから飛び出してしまうのも悪くない。非常識でも型破りでも構わない。そう思える内容でした。

復讐手帖―愛が狂気に変わるとき―。亀山早苗先生の著書。女性は感情の生き物だからこそ、時に感情が暴走して常識では考えられない言動をしてしまうことだってある。恋愛や不倫で愛が狂気に変わった女性たちの復讐劇の具体例の数々がまとめられている本書は、同性としても驚くほどの内容でした。男性にこそ読んでほしい一冊。