BL営業担当・スギノpresents 男が推す♂推しBL特集

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ブックライブBL営業担当・スギノです!
日ごろからBLマンガに親しみ、BLのトレンドを知るスギノが、実際に読んで面白かったBLマンガから、毎月【推しBL作品】を紹介していきます。
今月もオススメのBLを3作ピックアップしました!
このコーナーの更新は今月でお休みになります。
応援ありがとうございました!

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今月のスギノ☆イチ推し作品

      • 凪がれ星 【電子限定特典付き】

        凪がれ星 【電子限定特典付き】

        完結

        写真撮影が趣味の大学生・天惺が レンズ越しに目を奪われ出会ったのは 顔に大きな火傷痕...

        攻めがワンコで可愛い!と思ったら、受けも美人で可愛い…。
        可愛いが押し寄せる…。いいぞ!もっとだ!!


        【カップリング属性】年下ワンコ×ミステリアス美人

        『凪がれ星』はカメラが趣味の大学生と顔に火傷痕のある司書のお話。
        廃墟のような雰囲気の図書館に写真を撮るため足を運んだ天惺(てんせい)。
        彼はそこでミステリアスな雰囲気の司書の槇人(まきと)と出会います。

        普段は風景の撮影がメインで、人物のスナップはあまり撮らない天惺ですが、出会った日の槇人の表情は忘れられない様子。
        ある星の綺麗な夜。天惺はふと隣にいた槇人を撮影します。
        「火傷痕だらけの男のなにがいいんだか…」と言う槇人に天惺はその痕を「天の川みたいで綺麗だと思ってました」と伝える。
        ふたりはその直後、降り出した雨を避けるために避難したホテルで急接近―――。
        「天の川みたいで綺麗」
        実にいい口説き文句だ!!
        過去の出来事で、自分に自信を無くしていた槇人には嬉しいひと言だっただろうな…。

        満天の星空を目の前にして、天惺にとっては被写体としてもっと魅力的だったのが槇人だった、という流れからの「天の川みたいで綺麗」。
        天惺の心からの言葉なんだということが伝わってきますね~~~。
        読者がもつ槇人の火傷痕に対する印象を変えてしまうくらいのピュアさが素晴らしい。
        100億%正解です。

        事故で人生が変わってしまった槇人。
        それでもそんな彼を綺麗だと言う天惺の優しさがとても印象的でした。

        BLアワード2023にて表紙デザインランキング2位を獲得した本作。
        中身も本当に美しいんだ。
        是非お手に取っていただきたい一冊です。
      • スリーピングデッド【単行本版】上

        スリーピングデッド【単行本版】上

        鬼才・朝田ねむいが描く本格ゾンビBL…!!【高校教諭×マッドサイエンティスト】真面目...

        彼らの関係はなんと呼べばいいのか。ゾンビと科学者のBL

        【カップリング属性】元高校教師ゾンビ×マッドサイエンティスト

        爽やかで性格が良く、生徒や同僚からも信頼の厚い高校教師の佐田。
        急用のできた同僚に代わり、放課後の見回りを行っていたある夜、佐田は殺人の現場を目撃してしまう。
        口封じのために刺された佐田は意識を失ってしまい、気が付くと見知らぬ研究所に拘束されていた。
        説明を求める佐田。
        研究所の所長である間宮は、彼が既に死亡していることを告げる―――。
        この作品、とにかく読後の余韻の残り方がすごい。
        「レビュー書くゾ!」と思って読み始めたものの、読み終わった直後には「なんか、今日はこのまま帰ろう…」という気持ちになっていました。
        面白い映画を一本見た後のような心地いい疲労感。
        そんな感覚です。

        初めて読んだときの感想は「これどうやってBL展開に持っていくんだ…!?」でした。
        佐田はゾンビですし、間宮もはじめは彼を研究対象として扱う。
        佐田は人間の死体しか食べられない身体になっていて、間宮と朝食をとるシーンでも食べているのは人肉。
        ただそれでも、共に生活する二人の間には不思議とリラックスした雰囲気が流れています。
        朝食のシーンも空気は柔らかく、優しい印象すらあります。
        佐田は常識人のようですが、動く死体となった今、共喰いに割り切った判断ができるくらいには壊れてしまっているのかもしれない。
        ゾクッとするような要素だと感じました。

        なんと、読み進めていくうちにだんだん間宮も可愛く見えてきます。
        彼も一応佐田のことを気にかけていて、やることがなく暇になった佐田のために小説を買ってくるんですよね。
        その題名が『くらやみにポメラニアン』なのがなんとも萌えでした。
        適当に新しそうなものを選んだようですが、それにしても可愛い。
        サルのゾンビを可愛がる佐田を見て(動物が好きなのか)とか思ってるのかも、と考えたらちょっと堪らん愛おしさです。
        『くらやみにポメラニアン』書影も可愛いので、是非注目していただきたいポイントです。(?)
        そんな間宮の、佐田への執着が見え隠れする瞬間もあり、だんだん彼のことが気になってきます。

        間宮の抱える秘密や、二人の過去、そしてこれから…。
        読みながら続きが気になってしょうがない!

        夢中で読んでしまいました。間違いなく名作です。
        是非ご一読ください!
      • 僕らの地球の歩き方 1巻

        僕らの地球の歩き方 1巻

        世界一周、愛と人生を変える旅。 同性カップルの朝日と深月は「世界一周二人でできたら結...

        いい旅夢気分

        【カップリング属性】ワンコカメラマン×黒髪眼鏡

        主役の朝日と深月は恋人同士。二人は共に世界一周の旅に出る。
        『一緒に最後まで世界一周できたら、結婚してね』
        旅の目的は果たされるのか。
        二人で体験する外国での経験や出会いが、少しずつ人生を変えていく―――。
        ものすごくいい旅マンガです!
        街の様子や食べ物の描写が細かく、観光スポットの迫力もなんだかリアルに感じられます。
        見開きの描写が素敵なので、電子の場合はタブレットやPCで楽しんで欲しいかも。
        風景や食べ物だけじゃなくて、街や人の雰囲気まで感じられるのはマンガならではの体験だな~と思いました。
        ガイドブックを読んでいる以上のワクワクを味わうことができますよ!
        旅行欲を掻き立てられました!世界一周と言わず、二人には世界中を巡って欲しくなっちゃいます。

        このマンガ、二人が異国で出会う人々とのやり取りが素敵です。
        現地で暮らす人だったり、偶然居合わせた知り合いだったり。
        彼ら、彼女らとの出会いが、朝日や深月が、それぞれの悩みに立ち向かったり、価値観を変えたりするきっかけになっているところが読者の心をあったかくします。
        朝日と深月は、それぞれ性格も違っていて、二人の関係に対する考え方も一致していないところがありそう。
        カムアウトに消極的な朝日は深月との関係を隠そうとするシーンもありました。
        二人の悩みや些細なすれ違いは、もしかしたら日本にいたままでは解決しなかったかもしれない。
        それが旅をきっかけにゆっくり解けていく。そんな前向きな印象があります。

        旅を通して、朝日と深月はよりお互いのことを好きになっていく。
        それは僕たち読者も一緒で、読み進めるほど二人を応援したくなっちゃうんですよね。
        この旅の最後まで、いや、できればその先も二人を見届けられたらいいなと思います。

        間違いなくオススメの一冊です。
        この作品を読めば二人と一緒に素敵な旅の体験ができるはず。

こちらもオススメ!!

今月オススメの作品をご紹介!

BL営業担当・スギノ

学生時代は某テーマパークでゴンドラを漕ぎながら、大型中古書店の女性向けコーナーでアルバイト。
印刷会社勤務を経て現在ブックライブでBL出版社の営業担当。身長183センチ、元バレーボール部。
好きなマンガのキャラクターは跡部様(『テニスの王子様』)

男性目線で感じたBLの面白さをご紹介!
「男が推す♂推しBL」が、新たなBL作品との出会いのきっかけになれたら嬉しいです!

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