烏城あきら作品一覧
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5.0魂は睡を包み、睡の中に浮かぶは言。 この身ひとつの二郷一領 両目に「魂昇瀬」と呼ばれる異能を宿す荻乃は兄・藤生を頼り東京へ。だが荻乃を出迎えたのは、尽興と名乗る巨躯の坊主で……。 《荻乃、おまえはこれから、東京のおけぁさんのとこへ行きなっせ》――両目に「魂昇瀬」と呼ばれる異能を宿す岸本荻乃は、育ての綾婆に「拭き返され」て自身が異能の一族・伍賀家の荻乃であることを思い出す。さらに東京にいる兄・藤生のもとへ向かうよう追い立てられるが、そこで出迎えたのは尽興と名乗る巨躯の坊主で……。伍賀、雛、一統、有叉――異能の血族を巡る企みの深淵とは。大型伝奇ファンタジー。 烏城あきらの初期作品、こづみ那巳名義で刊行された第2回角川ルビー小説賞ティーンズルビー部門奨励賞受賞作が復活!
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4.7
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4.6
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4.6
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3.7
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3.0いま危険な愛に目覚めて…『JUNEノベルズ』電子版! 負けるもんか、負けるもんか、負けるもんか。そう何度も唱えながら、夜の街へ足を向けた主人公孝志に、快い酔いなど訪れるはずもなかった。 自他ともに認める意地っ張りの孝志は、同じ大学で二年半つき合っていた征雄に突然別れを宣告され泥酔、そこを寛之に拾われる。寛之は、孝志が高校生のとき、征雄と二股かけた挙げ句に手酷くふった男だったが、過去にこだわらず優しかった。彼は迷い鳥のカナリアを保護していたが、急な出張が決まり孝志に世話を頼む。 小鳥と差し向かい、自分の内面を見つめ始めた孝志を激しく打ちのめしたのは、征雄のあけすけな心変わりだった。 さらに、孝志を追いつめるかのように、体調を崩したカナリアが落鳥。動揺した孝志は、寛之からかかってきた電話で泣いてしまうが、カナリアを助けたい一心で雨の街へ飛び出してゆく。 表題作のほか、孝志と寛之のときめきラヴシーンが楽しめる連作『金の鳥の憂鬱』『歌え金の鳥』を収録。
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2.8