青山光二作品一覧

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  • 金銭と掟
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    1巻440円 (税込)
    世田谷に開店したパチンコ店の利権をめぐり、宗方組が南組と対立した。殴り込みをかけて死亡した伊奈木、幹部の柿原、組長宗方――それぞれの思惑にカネと掟のしがらみが絡みつく。表題作「金銭と掟」を含め、関東を舞台とした、掟の世界に生きる博徒と極道の生きざまを描いた任侠短編小説8本を収録。

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  • 修羅の人
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    浅草を庭場にするテキ屋・桝井組組長の非をいさめた世話人・尾形菊治は、不当な怒りをかい、組を追われ、京浜にある丸高組に身を寄せる。菊治は人柄の良さと腕っぷしの強さで、めきめき頭角を現し、間もなく“尾形組”の看板をあげるほどになった。だが、丸高・尾形組と以前から険悪な間柄にあった佐々岡組が、真っ向うからぶつかる出来事が持ち上がった。丸高・尾形組で請負った製油所建設の大工事を、佐々岡組が政治家の力と暴力で横取りしようというのだ。そのやり方に押えに押えた菊治の怒りが一気に噴出する。仁義に生きる男をダイナミックに描く、エンタテインメントの一級品。
  • 女 侠(電子復刻版)
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    緋桜を肌に彫る、手本引きの女胴師お京。その技と艶姿は、並みいる客を魅了した。箱根で開帳された総長賭博でのこと。お京はある組の客分のイカサマを見破ったが、その当の男から、殺されたといわれるお京の実父が大阪に生存し、なんと同業の胴師を務めていると知らされた。やがて東海の名門一家の襲名披露の胴師に選ばれたお京は、そこで関西から招かれたという小柄な初老の胴師と対面した。任侠小説の臼眉。

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  • 仁義転々
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    1巻440円 (税込)
    西宮の貸元津田の邸宅で開帳されていた手本引き博奕で、喧嘩政はいつものように負け続けていた。胴元の倉島との間に起きたいざこざは、やがて抗争へと発展して……表題作〈仁義転々〉。

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  • 仁 義(電子復刻版)
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    日吉組の開帳する手ホンビキの盆に、胴師として招かれた達夫とその恋人花江は、組の幹部伊勢に呼びとめられた。姐さんの鶴子に手を出した達夫はあやうく大切な親指をつぶされるところだったが、友人の布村京吉に救われた。達夫の身代りとなって親指をたたきつぶされた京吉は、日吉組に盃を返し、沖津組に身を寄せたが、やがて賭場で伊勢と勝負する日がやってきた。「獣の倫理」他、七篇を収録。

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  • 任 侠(電子復刻版)
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    花沢桂太は、静岡の博徒一家・湊屋の六代目親分だった父親を六年前に亡くした。縄張りは、兄貴分の阿久根透のものとなった。母親が阿久根と関係を持っていることを知りながらも、桂太は阿久根を敬慕していた。桂太は阿久根にヤクザの英雄像の原形を見ていたのだ。しかし、母親が阿久根の差し金で父親に毒を盛ったことを知ってしまった(「燃える眼の野獣」)。渡世の柵(しがらみ)の中で生きる男と女を描いた秀作九篇。

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  • 博 徒(電子復刻版)
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    島岡辰治は腕利きの胴師だ。それも手本引きの、本物の腕利きなのだ。胴師は、賭場の主宰役。その腕次第で、親分の儲けは天地の差だ。謙蔵親分の二号とデキた辰治は、静岡から東京へと流れた。先々で、縄張り目当ての出入りと、オンナがらみのもめ事。一宿の恩もあれば、渡世のしがらみも重い。頼れるのは、自分の腕っきり。やっと堅気の女子大生と所帯は持ったが……。若き博徒の半生を描く長篇問題作。

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  • 札師
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    「勝負!」合力の声で、賭場に緊張がみなぎった。博徒の荒木松男は“バクダンの松”の異名を持つ。大博奕をはり、胴師を頓死させるほどの勝負度胸のよさに由来していた。そのバク松が、ある日、神戸六甲で開張された祝儀博奕に招かれた。勝負の息抜きに、顔見知りの女親分、西宮の龍子と外へ出た時のことだ。「タマ取らしてもらうでぇ」の声と共に、ドスをかまえた男が、龍子に襲いかかってきたのだ。バク松は我が身を楯に、その間に、割って入ったが……。博奕と仁義の世界に生き、闘う男達を活写するヤクザ賭博小説の傑作。

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