今野真二作品一覧

  • 乱歩の日本語
    4.0
    1巻2,090円 (税込)
    初出から現在まで50回近く出版された作品もある江戸川乱歩。その都度、編集・校訂を加えられたテキストから乱歩の「執筆時の気分」をはかることはできるのか。それぞれのテキストを対照させながら検証する。 乱歩ならではのキーワード(麻布区K町 鬼熊事件 開化アパート…)やオノマトペ(むくむく ねっとり ギョクン…)についても豊富な用例から掘りさげる。 「新青年」「キング」などで連載した初出の誌面も多数掲載。
  • 消された漱石 明治の日本語の探し方
    4.0
    1巻5,280円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 夏目漱石の原稿を素材とし、その観察、分析を通して明治期の日本語のあり方を窺うことを目的とする。
  • 日本語のミッシング・リンク―江戸と明治の連続・不連続―
    4.0
    「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也」――例えば、この芭蕉の言葉も現在の日本語とはずいぶん違う。では、いつ、どのように変化を遂げたのか? 「中間の時代」である明治期に注目し、「漢字・漢語=漢文脈」をキー・ワードに、その“断層”を探る。言葉が変りゆく現場を実感する、国語学のユニークかつ精緻なる冒険!
  • 漢字からみた日本語の歴史
    3.7
    日本語の歴史とは、漢字の両側に、中国語と日本語とが、緊張関係を保ちつつ形成してきた歴史。万葉集の時代から明治期にかけて、日本語とその表現は多様化していった。しかし現代は?漢字という乗り物に乗って、日本語の豊かさを探る旅に出かけよう。
  • うつりゆく日本語をよむ ことばが壊れる前に
    3.7
    日本語に起こっていることを,じっくり観察してみよう.ことばはうつりゆくもの.昔と少し違っても,知らない単語が増えても大丈夫.しかし,安定したコミュニケーションを脅かす危機が,そこかしこにみられないだろうか.壊れかけた日本語と,それらが照らし出す私たちの「今」を探り,来たるべき未来へ向けた提言をする.

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  • 百年前の日本語 書きことばが揺れた時代
    3.6
    漱石が自筆原稿で用いた字体や言葉の中には、すでに日本語から「消えて」しまったものがある? ──百年前の書きことばが備えていた、現代では思いもつかない豊かな選択肢。その後活字印刷がひろまり、「読み手」が急速に増大したことで、日本語はどのように変わったのだろうか。豊富な具体例を通じて描く、画期的な日本語論。

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  • 盗作の言語学 表現のオリジナリティーを考える
    3.1
    学者の論文に第三者が書いた論文からのコピー&ペースト(コピペ)が散見され、ツイッターには他人の文章を丸写ししたパクリツイート(パクツイ)が溢れる時代。小説など文芸作品には「盗作」騒動がしばしば持ち上がるが、そもそも表現におけるオリジナリティーとは何か? 読者は「同じ」と「違う」をどこで感じ分けるのか? オマージュ、パロディー、パスティーシュといった表現形態から、寺山修司、北原白秋の詩、短歌・俳句、さらには辞書の語釈まで、表現におけるオリジナリティーの意味を、日本語学の第一人者が多様な視点から考察する異色の「言語&表現論」。【目次】序章/第一章 テキストを分析する/第二章 詩的言語の表現――俳句・和歌の添削/第三章 寺山修司「チエホフ祭」/第四章 北原白秋の短歌と詩と/第五章 辞書の語釈――辞書にも盗作はあるのか?/おわりに/あとがき
  • 教科書では教えてくれないゆかいな語彙力入門
    3.0
    語彙力は暗記では身につきません!楽しい、だけど本格的。ゆかいに学べて、一生役に立つ日本語教室、開講。場面に応じた言葉をすっとひきだせる、ほんとうの語彙力の鍛えかたを授けます。
  • 日本語の考古学
    3.0
    『源氏物語』を書いたのは誰と聞かれたら、多くの人は迷わず「紫式部」と答えるだろう。しかし現代の我々の常識は、必ずしも過去にはそのまま当てはまらない。残された写本や文献をつぶさに観察してみると、そこにはどんな日本語の姿がよみがえるだろうか。微かな痕跡からさまざまに推理する、刺激的な一書。

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  • かなづかいの歴史 日本語を書くということ
    3.0
    中学・高校の古文の授業で私たちは「歴史的かなづかい」に出会い、例えば現在「カワ」と発音する語がかつては「かは」と書かれたことを知る。なぜ発音と表記は違うのか、表記はいかに揺れてきたのか。仮名が生まれた十世紀の『土左日記』に始まり、藤原定家の「定家かなづかい」、中世の実用的な文書、契沖のかなづかい。そして明治期の小学校教科書や野口英世の母の手紙まで。「かなづかい」でたどる日本語の歴史。
  • 常識では読めない漢字
    3.0
    1巻1,122円 (税込)
    「漱石先生、その漢字、振仮名なしに読めんゾナモシ!」と嘆息したくなるくらい、明治の文豪が使った日本語が現代人は読めなくなっています。 たとえば「几帳面」と書き「ちゃんちゃん」(漱石『三四郎』)、「整然と」で「ちゃんと」(蘆花『不如帰』)、「歴々と」で「ありありと」(花袋『田舎教師』)、「深沈と」で「しんめりと」(二葉亭四迷『其面影』)といった具合。「吾輩ハ猫デアル」の言を借りれば「頓(とん)と見當(けんたう)がつかぬ」ものばかり。 国語の先生もてこずり、学校では教えない、辞書によっては載ってもいない、漢字の読み方。近代文学の原文の行間に光彩を放つ「振仮名」の魅力、その知的遺産に触れる旅、すなわち「百年前の日本」へタイムスリップするガイドブックとしても楽しめる一冊。江戸の粋と明治大正の自由奔放に〈たっぷり・どっぷり〉つかる200問にぜひチャレンジしてみてください!
  • 辞書からみた日本語の歴史
    -
    「日本語の歴史」シリーズ第2弾。現代において辞書は買って使うものだが、江戸時代以前は写すことで所持し、自分で作り上げるものだった。辞書の「作り手」「使い手」の姿を通して、各時代の日本語を活写する。
  • 「鬱屈」の時代をよむ
    -
    今の「不安感」を解くカギは、100年前の「言葉」にあった! 新型コロナウイルスの流行、東日本大震災、ウクライナ侵攻…など、人々を「鬱屈」とさせる未曾有の混乱に見舞われている現代。 我々は、内面に生じるモヤモヤした感情とどう付き合うべきか。 そのヒントは、100年前にあった! 本書では、スペイン風邪や関東大震災、そして第一次世界大戦の時代における、「災後」の言語空間に着目。 夏目漱石や太宰治、芥川龍之介、田山花袋などの有名文学作品をはじめ、雑誌、辞書、詩といった膨大な資料を引きながら、「鬱屈」の時代を読み解く。
  • 戦国の日本語 五百年前の読む・書く・話す
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    激動の戦国時代、いかなる日本語が話され、書かれ、読まれていたのか。武士の連歌、公家の日記、辞書『節用集』、キリシタン版、秀吉の書状……古代語から近代語への過渡期を多面的に描く。
  • 日本語の教養100
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    かなと漢字、語の意味と形、音韻と表記、様々な辞書、ことばあそび、詩のことば……1つ1つ読み進めていくうちに日本語の諸要素を網羅的に知ることができる。ユニークな日本文化入門としても。
  • 言霊と日本語
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    コトダマは、呪術的な思考や国粋的な主張と結びつくと、言霊信仰や言霊思想などと呼ばれることもあって、非科学的な発想だとされがちである。しかし情報が少なかった江戸時代の国学者の研究・分析を読みなおすと、ことばに沈潜した博学たちだからこそ、たどり着けた鋭い言説が垣間見える。そこでは学問的な蓄積がはじまっており、現代の言語学に通底する発見もあった。ことばの渉猟者たちの足跡をたどり、ことばの深奥と、詩的言語としての日本語表現に迫る一冊。
  • ことばのみがきかた 短詩に学ぶ日本語入門
    -
    1巻2,200円 (税込)
    曖昧な「ふわふわ言葉」では、 相手に正確な情報を伝えることはできない。 「ことがら」・「感情」という「情報」を伝えるために、 言葉を整え、思考を整える術を学ぶ。 本書は「ことばをみがく」ことをテーマにしているが、人間は考えながらことばを使う。十分に考えないでことばを使うと失言をする。「失言」という語は、ことばの使い方を間違ったということを思わせるが、だいたいの「失言」は言い間違ったのではなく、十分に考えていなかったことに起因する。言い方がよくなかったのではなくて、よく考えていなかったために、不十分なことばがアウトプットされてしまったということだろう。(略)文、文章を書き、読むためには一定のスキルが必要だ。それはたしかなことであるが、スキルをあげていくためには、同時に思考も磨く必要がある。(本書より)
  • 日本語の連続/不連続
    -
    今から100年ほど前に現代日本語は作り上げられたのではないか。本格的に始まった雑誌文化のうちに、市民の、大衆の、女性の、子供の、また戦争の言葉の生成を探索する。
  • 教科書では教えてくれない ゆかいな日本語
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    日本語は単なるコミュニケーションの道具ではない。日本人はずっと日本語で遊んできたと言ってもよい。遊び心に満ちた、その豊かな世界を平易に解説。笑って読めて、ためになる日本語教室、開講。
  • 常用漢字の歴史 教育、国家、日本語
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    10万字以上の漢字のなかで、日本語の読み書きに使う目安となる常用漢字は2,136字。これに人名用漢字を加えた約3,000字で過不足はないのか。選択の基準はどこにあり、字体や音訓はどのように決められたのか。本当に常用されているのか。国家が漢字と音訓を制限することの功罪とは。本書は江戸時代の常用漢字を推測する実験から説き起こし、明治以降のさまざまな漢字表を紹介。常用漢字でたどる日本語の150年史。
  • 漢和辞典の謎~漢字の小宇宙で遊ぶ~
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    一家に一冊ある漢和辞典。頑固者のようで以外と可愛いヤツかもしれません。◆「漢和辞典」と「漢字辞典」は何が違うのか?◆「おおざと」「こざとへん」は「のぼりざる」「こざるへん」だった!?◆日本人のある欲求から生まれた「鰯」という漢字◆目当ての字になかなか辿り着けない拷問!?◆キラキラネーム・ドキュンネーム用辞典はこんなに昔から……◆外国人が作った不思議な漢字辞典……etc. 時空を超えた言葉の世界を大解剖!
  • 文献から読み解く日本語の歴史
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    1巻4,180円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 文献に徹底的に密着することで、日本語について何を明らかにすることができるのか。その方法と実践の書。『平家物語』、『横笛草子』、森鴎外『文づかひ』等を俎上に挙げ日本語の歴史を析出する、刺激的な一冊。
  • 「言海」を読む ことばの海と明治の日本語
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    日本初の近代的辞書と言われる『言海』は、明治期の日本語を映し出す鏡の役割を持っていた。編纂者・大槻文彦が凝らした配列や表記、語彙選別の苦労を丹念に読み解きながら、『言海』の真価を明らかにする。

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