青木和作品一覧

  • イミューン ぼくたちの敵
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    桜の花びらが舞い散る四月。 高校に入ったばかりの小南佑は、鳶色頭の少年・堺不動と出会った。 中学時代にいじめの標的となっていた佑は、フユルギの行動力に惹かれ、いつしか親友と呼べる関係になってゆく。 そして五月―佑に訪れた悲劇。 “汚染”され、異様な姿となって死んだ母。 人間に寄生して増殖する“敵”の存在を知ったふたりは、 それに呼応するように、“敵”を消滅させる不思議な力を身につける。 戦いのなか、いつしか少年たちの心にとまどいが芽生える―。 第1回日本SF新人賞、佳作入選作品。
  • 大神亮平奇象観測ファイル 忌神
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    「また、か…」 まるで匙ですくい取られたかのように、今朝の出来事が脳から抜け落ちていた。 瀬戸内海に浮かぶ孤島、宿島。 母が校長を務める小学校に勤務する青年・繁久は、幼い頃のトラブルが原因となり、“記憶抜け”症状に悩まされていた。 島を訪れた民俗学を専攻するサングラスの男― 大神亮平との出会いをきっかけにして、自らの過去を探しはじめた繁久。 そして彼は知った。自らの戸籍に記された両親が、まったく聞いたこともない人物であることを…。 好評の伝奇ロマン・シリーズ。
  • 大神亮平奇象観測ファイル 憑融
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    少年は悲しげに二、三度頭を振ると、水に向かって静かに足を踏み出した―。 行方不明になった麻木灘は、意識喪失の状態で発見された。 兄・嶺の心配をよそに、順調に回復していった灘。 しかしその様子は、どこかおかしかった。 まるでなにかに取り憑かれたかのように、水ばかりをがぶ飲みする弟。 嶺は、生物の非常勤講師である大神亮平に、その違和感を打ち明けた。 大神は、かつて親友が同様の状態に陥り、やがて不慮の死をとげたことを思い出す…。 日本SF新人賞出身の新鋭が描く、青春伝奇ロマン。
  • 九十九神曼荼羅シリーズ つくもの厄介1 芥生まれのアラ
    3.0
    遊里・吉原に突如現れた化け物「手足の生えた魚の骨」の正体とは?豊志郎少年と町方役人の蒔田が吉原を駆ける! オリジナルのファンタジー&ホラー作品を配信する電子絵ものがたり「九十九神曼荼羅(つくもがみまんだら)シリーズ」。シリーズ内シリーズ「つくもの厄介」第1回。
  • 弥勒の森
    4.0
    弁護士志望の久能彩絵は、病床のまま失踪した兄・康彦を追って、 かつての恋人・大神亮平とともに、青森県の冠野という地を訪ねることになった。 村の若き当主・加子母篤は彩絵らを出迎え、 康彦が自分の姉・綸と結婚し、現在は入院中であると告げた…。 この地にはかつて飢饉の際、旅の僧侶が手から甘露のしずくを出し、 村人たちの飢えを救った、という伝説が存在し、今日でも奇妙な因習が残っている。 彩絵と大神は、康彦の監禁を疑い、調査を開始する…。

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