ジャニス・プレストン作品一覧

  • 隠れ公爵と清らな花
    4.0
    公爵とは知らずに捧げた、ただ一度の愛だったのに……。 平民の父を持つロザリンドは、母方の親戚の貴族たちに疎んじられ、そのつらい経験のせいで上流階級を避けて生きてきた。足の不自由な弟と幼い義理の弟妹のため、結婚もとうにあきらめていた。ある日、優しかった継父の死を機に、あくどいおじに家を奪われ、逃げた先で美しい銀の瞳の旅人レオと出会って心を通わせる。だがいずれロンドンへ帰る彼を思い、ロザリンドは胸を締めつけられた。そして生涯でただ一度だけ、愛しい人に身を捧げることを自分に許すが、ロザリンドが無垢だとわかるやいなや、レオの態度が豹変した。じつは公爵の彼は、自分に群がる女たちに辟易し、こう思っていた――彼女も僕の身分を知って、公爵夫人になるために誘惑の罠を張ったのか!■親戚やその周囲の非難がましい貴族たちと顔を合わせ、蔑まれ冷遇されることを考えると、今も怖くてたまらないロザリンド。そんな彼女は、愛を捧げたとたんに冷たくなったレオとロンドンで運命の再会を果たし……。大好評を博した『伯爵と壁の花』の関連作です。
  • 完璧な公爵の理想の花嫁探し
    4.0
    社交界の落ちこぼれ娘が惹かれたのは、どこまでも完璧な、公爵の御曹司。 リバティは、妹の社交界デビューのためロンドンに出てきた。もっかの悩みは、ある貴族の影響で妹に悪い評判が立ちそうなこと。ここは姉として抗議しなければ、と件の人物の屋敷へ向かうが、悲しいかな、田舎娘の彼女は貴族の顔に疎く、相手を間違えてしまう。そこにいたドミニクは、英国随一の家柄を誇り、ハンサムで品行方正、社交界でいま最も理想的な結婚相手と目される公爵家の御曹司だった。「君の訪問や見当違いな抗議はレディの作法にもとる」と切り捨てられ、リバティは落ち込むが、彼はそんな彼女の評判まで気にかけてくれた。まるで貴族の鑑のような紳士だわ――思いがけずリバティの胸が疼く。彼が妻に求めるのは、きっと完璧なレディでしょう……私とは正反対の。 ■『隠れ公爵と清らな花』の関連作です。妹のために奔走する健気なリバティが惹かれたのは真に模範的な貴族ドミニクでした。ですが完璧な“未来の公爵夫人”を見つけることを使命とする彼にとって、彼女は候補にすらなりえず――。せつない身分差ロマンスです。
  • 伯爵と壁の花
    4.0
    日陰の令嬢に求婚した、難攻不落の伯爵の思惑―― フェリシティは良家に生まれながらも、一生結婚せずに世のために身を尽くすつもりでいた。華やかな母や姉と違い“見劣りする娘”と囁かれる彼女は、母たちのように愛に溺れ、愛に裏切られる人生を望んでいなかった。ところが母が再婚し、義父にいじめられる日々が始まると、彼女は家を出たい一心でやむなくお見合いをしたいと願い出る。持ち上がった縁談の相手は、スタントン伯爵リチャード――社交界随一の花婿候補で、フェリシティが心密かに慕っていた男性。跡継ぎをもうけるための便宜結婚を望む伯爵に、彼女の心は揺れた。私はきっと彼を愛してしまう……決して、愛されるわけもないのに。 ■切なくも衝撃的な展開で読み手を魅了するジャニス・プレストンの日本デビュー作をお贈りします。良家の令嬢でありながら、誰にも見向きもされない壁の花のフェリシティは、愛されない妻になることに怯え、愛しの伯爵との縁談を断る決意を固めますが……。

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