伊島りすと作品一覧

  • ジュリエット
    3.6
    娘と息子を連れ、亡妻との思い出の地である南の島を訪れた小泉健次。彼は、その島にある建設途中のゴルフ場の管理の仕事をすることになっていた。ある日、健次は息子にせがまれて採った貝を貝殻にしようと浜に出ると、出会った老人から“魂抜け”という言葉を聞く。貝から中身が落ちるところは決して見てはいけないのだそうだ。だが、親子三人はその瞬間を偶然目撃してしまう。その日を境に彼らの周りで不思議な出来事が起こり始めた……。第八回日本ホラー小説大賞受賞作。
  • 橋をわたる
    -
    時間給の高さに惹かれ、大学の夏休みの期間だけ、僕は塾講師のアルバイトをすることにした。担当する科目は小学校五年生の算数。文学部の僕にとって、彼らに算数を教えるのは至難の業だった。なんとか夏期講習前期最後の授業まで辿り着き、ひと安心した矢先、教室で信じられない出来事が起こる。女子生徒の一人がシャーペンで自分の顔を突き刺し始めたのだ。なぜ彼女はそんなことを? 僕は、人には言えない特殊な能力を使って、事件の裏に潜む謎を調べ始める……。驚愕のホラー小説!

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