竹原麗作品一覧

  • 熱い誘惑
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    悲しい生い立ちがもとで、男性に心を開くことができなくなったメリッサ。冷めた態度は、興味を示す相手をことごとく引き下がらせてきた―ただ一人、ロバートを除いて。実業家である彼は、たびたびメリッサの鎧にひびを入れようとし、ついには仕事にかこつけて彼女をカリブの島へと連れていく。そこは彼女にとって、忘れたい過去が眠る場所だった。
  • 嵐に閉ざされて
    5.0
    やっとの思いでたどり着いた義兄の家に、彼女が求めていたぬくもりはなかった。■セアラは幼い娘と息子を連れ、嵐の夜、亡夫の兄ジェドを訪ねた。山の中にある家にやっとの思いでたどり着いたというのに、義兄は留守――疲れ果てたセアラは途方に暮れた。出産を間近に控えた体で仕事を失い、住む家もなく、夫がギャンブルで残した多額の借金の返済を迫られている今、セアラが頼れるのはまだ会ったことのないジェドしかいない。やがて玄関の鍵があいていることに気づき、三人は静まり返った家に足を踏み入れた。深夜、少し離れたところにあるアトリエから戻ってきたジェドは、見知らぬ侵入者が弟の妻だと知ったとたん、敵意もあらわに追い出そうとした。この嵐の夜に弟の妻と子供をほうり出すなんて……いったいなぜ?
  • 運命は裏切らない
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    妻にと心に決めた人。彼女の心が遠いところにあろうとも……。■亡き伯母から遺された古い館を目にしたナッシュは、とうとう腰を落ち着ける場所を見つけた、と思った。これこそ我が家、迎えるべき妻はただ一人――フェニックス。十年前、ひと目で恋に落ち、結ばれぬままに別れた女性だ。今、彼女が年月を経てナッシュの前にふたたび現れた。十八歳のころ、フェニックスは美しかった。二十八歳になった彼女は、目がくらむほど美しい。ナッシュの心は激しく揺さぶられた。美しさゆえにではない。この心の動きはそれ以上のものだ。彼女と一生をともにしたい。だがフェニックスは決して、かつて僕がしたことを許しはしないだろう。
  • 永遠の恋の魔法
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    アレックスは三年前、バレリーナとしてのキャリアを積むために、最愛の人であるスコットのもとを去った。つらい思い出を抱え、バレエ団のプリンシパルとして頑張ってきた。ところが彼女は、練習中に脚に大怪我をしてしまい、再び踊れるかどうかもわからない。誰にも知らせず、ひとりで病院にいたアレックスのところへ、スコットが意外な申し出をしに現れた。退院後、彼の住むアウトバックへ静養に来るようにというのだ。なつかしいふるさとへ帰りたい。そう思っていたアレックスだが、スコットは彼女を憎んでいて、決して許してくれそうにない。戻ってもきっとお互いが苦しむだけだ。アレックスは断ったが、スコットはあきらめようとはしなかった。
  • 臆病な救世主
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    トム・ブラッドレーは油井火災の鎮火にあたるスペシャリスト。“地獄の戦士”と呼ばれる危険きわまりない仕事についている。家族とか人との交わりは真っ平の彼にとってはまさに天職といえた。その日、休暇中の彼は飛行場に向かって車を走らせていた。周囲には放牧地が広がるばかりで人影もない一本道を行く途中、思わぬ衝突事故を引き起こしてしまう。相手の車を運転していたのは若い女性。妖精を思わせる美しい顔立ちで……臨月の身だった。彼女は大丈夫だと言い張って病院行きを頑なに拒み、家族のことをきくと、さっと人を寄せつけない表情になった。でも、生まれそうだ。いったい、どうしたら……。トムは否応なしに、いちばん避けていた領域に踏み込むことに。
  • 恋は突然に
    -
    「君はわがままで非常識きわまりない娘だ!」十八歳のとき、スカイはフォークナー・ハリントンに出会い、無謀なふるまいを厳しくたしなめられた。 懲らしめるようなキスを浴びせたあと、彼は二度と姿を見せなかった。スカイの心を奪い去ったまま……。あれから六年。スカイは病院のベッドに横たわっていた。父親の運転する車に同乗していて事故にあい、彼女だけが生き残ってしまったのだ。打ちひしがれるスカイの目の前に突然フォークナーが現れ、信じられないことを口にした。

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  • 恋人はジゴロ?
    -
    ライアンは企業研修を行う会社に勤めるかたわらロマンス小説を書いている。会社をやめて執筆活動に専念したいけれど、肝心のラブシーンが書けないようでは望み薄だ。自分でも頭がおかしいと思ったが、友人の勧めに応じてジゴロを派遣してもらうことにした。とびきりすてきな男と魅惑の一夜を過ごし、ヒントを得よう。そう思って、おそるおそる待ち合わせのホテルに出向くと、鷲のような風情の男がロビーの椅子に座っていた。ああ、神さま! ライアンは震えながら男に声をかけた。
  • 潮風と砂と金の髪
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    待っていてくれると思っていた。あんなに早く結婚してしまうなんて。■なぜ、私を非難できるの? シェイは心の中で叫んだ。かつてアレックスはシェイのすべてだった。初めて結ばれたとき、シェイはまだ十七歳、彼は二十一歳だった。アレックスから、キャリアを求めてアメリカに行くと聞いて、シェイは一人にされる不安でいっぱいになった。「行かないで」「待っていてくれ」かみあわない言葉のやりとり。わかってもらえないつらさ。ふたりとも若く、愛を育てる力も知恵もなかった。ほどなくしてシェイは結婚し、若すぎた恋は終わった。だが運命は、十一年もの歳月ののちに二人を再会させた。シェイは帰郷した彼を懸命に避けようとするが、シェイの結婚のいきさつを知らないアレックスは彼女に……。
  • 潮風と砂と金の髪【ハーレクイン文庫版】
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    シェイが12歳でアレックスが16歳。ふたりが恋に落ちた瞬間を、シェイは死ぬまで忘れることはないだろう。永遠を誓い合った愛。だが幼い恋はあっという間に終焉する。キャリアを求めて彼は米国の大学へ行き、妊娠していたシェイはそのことを胸に秘めたまま、別の人と結婚せざるを得なかった。やがて、アレックスもある女性と結婚したと聞いて、シェイは自分の心の一部は完全に死んでしまったと思った。11年もの歳月が流れ、夫を亡くし、今は子供と慎ましく暮らすシェイの元に、帰郷したアレックスが現れるまでは……。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 情熱に焦がれて
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    ★ときめきが欲しいと願うのは、そんなにいけないことですか?★アイリーンは不安にさいなまれていた。親の期待に応えるためとはいえ、愛も喜びも感じない相手と、このまま婚約していいの?安定がいちばん大切だと言われても、情熱とは何かさえ知らずに、生涯暮らしていくなんて。これが逃れられないさだめなら、自由なうちに一度だけ、熱く激しいスリルを味わってみたい。そう、ずっと夢見てきた奔放な一夜を。ついにアイリーンは自制心をかなぐり捨てて、あやうい冒険へと踏み出した。
  • ちぎれたハート【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
    -
    明日をも知れぬ身を抱えながら、愛する彼の蔑みに耐えてきたけれど……。 交通遺児だったノリーンは従姉一家に引き取られ、まるで使用人のようにこき使われて育った。やがて美しい従姉は、心臓外科医として名高いラモンと結婚。密かに彼を慕っていた看護師のノリーンは、祝福の陰で人知れず涙した。だがその後、不幸にも従姉が肺炎で亡くなると、ラモンの激しい怒りは、看護していたノリーンに向けられたのだった。2年後、ノリーンの体は悲鳴をあげていた。心臓に問題があり、高額の手術を受けなければ、長くは生きられないとわかったのだ。医療費を工面するため、悪化していく体調を押して働き続けた結果、彼女は倒れ、緊急手術を受けることになる――ラモンのメスによって! ■〈たとえ命儚くとも〉と題して、病を抱えながらもけなげに生きるヒロインの恋物語をお贈りします。本作は、大スター作家ダイアナ・パーマーが描いた、伝説的人気を誇る名作です! 出勤中に発作を起こし、身元不明の急患として運ばれたノリーンでしたが……。 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ちぎれたハート
    4.0
    ノリーンは幼い頃に自動車事故で両親を亡くし、伯父夫婦に引き取られ、その娘である従姉とともに育った。やがて従姉は心臓外科医として名高いラモンと結婚。彼を密かに慕っていたノリーンは、祝福の陰で人知れず涙した。あるとき、彼が学会に出席するためパリへ赴くというので、看護師であるノリーンが体調の悪い従姉の世話を引き受けた。ところがノリーンが目を離した隙に、あろうことか、従姉は不慮の死をとげてしまう。自らを責め苛み、真実を告げようとするノリーンにラモンは酷い罵声を浴びせた!
  • 月影の水都
    -
    ここなら死に場所にふさわしい。薄れゆく意識の中で、ジュリアは思った。復讐心に燃えてベネチアまで来たものの、もはや力尽きた。真冬の石畳の上で凍え死ぬほかない……。そう観念したとき、月影に照らされて一人の老人が現れ、古びた宮殿に彼女を連れていって介抱してくれた。老人の心遣いと、宮殿の所有者ビンチェンツォの優しいまなざしに、思わずジュリアは心を許しかけた。しかし、あわててそんな自分を押しとどめた。わたしはもう二度と、誰も信用しないと決めたのだから。★これまでRITA賞を二度も受賞した実力派ルーシー・ゴードン。今回の作品は、つらい過去のせいで心を閉ざすようになったヒロインが、温かい心を取りもどしていくストーリー。読み終わったときには、せつなくも前向きな気持ちになれること、請け合いです。★
  • つまずいたプレイボーイ
    4.0
    ヴァージニアは今まさに結婚しようとしていた。相手はコール・マッカラム。町で有名なプレイボーイだ。もちろん、この結婚は便宜的なものでしかない。コールには半年だけ妻でいてくれる女性が必要で、ヴァージニアにはお金が必要だった。二人の結婚は理にかなった取り決めに思われたが、簡略な式を終え、ホテルの一室でコールと向き合ったときヴァージニアは彼の熱を帯びたまなざしに気づいた。あらがうすべもなく、彼女はコールに唇を奪われた。
  • ドクターの花嫁
    4.0
    勤め先をくびになり、ラブデイは途方に暮れていた。幼いころに両親を亡くしたので頼れる人は誰もいない。そんなとき医師のアンドリュー・フォードが救いの手を差しのべてくれた。自分の診療所の受付係としてラブデイを雇ってくれたのだ。一緒に働くうち、彼女はアンドリューへの思慕の念を募らせるが、なぜか彼はよそよそしい態度をとり続け……。
  • 渚の吐息
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    心ときめく恋も知らない疲れ果てた女でも、ひとときのバカンスくらい楽しんだっていいはずだわ。父の期待にこたえるために、これまで精いっぱい働いてきたんだもの。本当の夢をひた隠しにして生きることにも、厄介な最近の悩み事にも、もう耐えられそうにない。そう決心してセント・トーマスへ向かったローレルを、思いもよらない道ゆきが待っていた。氷と炎にぶつかって、何もかもスピンしそうな人生の急カーブが。★美しい南の島で始まる波瀾万丈のロマンスを、心ゆくまでお楽しみください。★
  • ニューオリンズで恋して
    -
    ミッキーは世界的な大富豪バースが待つパリへ旅立った。麻薬中毒から救い出した彼の妹を送り届けるためだった。彼女が無事にリハビリテーションセンターへ入ったら、私はすぐさまシカゴへ戻り、今度こそ自立の道を歩むのだ。ところがバースは、妹とある約束をしたという。ミッキーの夢をかなえて恩返しをする、という約束を。それはつまり、私がこっそり持っている『恋の綱渡り』に従って、セクシーなファンタジーを一緒に実践するということ?もちろん抵抗したけれど、彼はがんとして譲らない。「自家用ジェット機が空港で待っている。行き先は君しだいだ」
  • 始まりはウエディング
    -
    友人のパーティーでハニーはグレアムと言い争っていた。以前からグレアムはしつこく結婚を迫り、愛してもいない彼と結婚する気のないハニーはうんざりしていた。いくら断ってもあきらめないグレアムは、そのときもまた…そこへ、ベン・クレアモントという男性が現れ、ハニーをさりげなくパーティー会場から連れ出してくれた。静かなバーでベンは彼女の話を親身になって聞き、最初は警戒していたハニーもいつしか彼との会話を楽しんでいた。翌朝、ベンから電話で食事に誘われたハニーは、グレアムとの問題を解決する“完璧な”方法を提案された。しかし、それは彼女にとっては信じられない方法だった。グレアムから逃れるために、ベンと形式だけの結婚をするなんて…。
  • 魔法が解けても
    -
    経営する会社に国税庁の調査が入ったアンジェラは、母親が勝手にブライス・リチャーズに助けを頼んだと知り、憤慨していた。会計学教授の母をはじめ、理系人間に囲まれて育ったアンジェラはいつも落ちこぼれで、母の自慢の生徒ブライスに反発してばかりいた。12年ぶりに会った彼は驚くほどハンサムに成長していたが、相変わらず人をばかにしたような目で見てくる。やっぱり彼とはそりが合わない。早々に口論になりアンジェラがそう確信したとき、ブライスは突然彼女の唇を奪った。束の間、欲望の渦にのみこまれるほど情熱的に。
  • ロマンスは慎重に
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    テスが秘書として働く会社が、別の会社に買収されて四週間。彼女は新しい上司であるゲイブリエルを好きになれないでいた。一代で会社を築きあげた彼は、ハンサムで魅力的だと言われている。でもテスから見れば、ただの仕事人間で、無愛想で怒りっぽい。ある日、中年の女性が赤ん坊を連れて現れ、ゲイブリエルの子供だと主張する。子供の祖母だというその女性は、旅行中だけ預かってほしいと言って、赤ん坊を置いていってしまった。ゲイブリエルは身に覚えがないと言い張るが、赤ん坊をほうっておくわけにはいかない。解決策はただ一つ――テスが彼の家に泊まり、赤ん坊の世話をすることだ。大嫌いなボスなのに……。だがテスの頭には、ある考えがあった。

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