草野唯雄作品一覧

  • 街は狙われた
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    バカンス客でにぎわう伊東の温泉組合に脅迫状が届いた。現金一億円を支払わなければ、市内のホテルを無差別に爆破するという。極秘捜査もむなしく、あるホテルのバーが爆破された。そして、死者の中に意外な人物が……。無差別殺戮に隠された真の目的は何か? 大胆な身代金要求の陰に人間模様を描く、本格推理サスペンス。
  • 火刑の女
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    秘められた過去をもつ柴田春美は、夫・勇が勤務する文洋出版社から出た小説『私刑の女』を読んで愕然とした。昔暴行した男と暴行された女とが、それと知らずに夫婦になっていた話で、しかも実話に基づくものらしい……春美の脳裏に、八年前、ねぶた祭りの夜起こった、あのいまわしい事件が…。 サスペンス・ミステリーの傑作!
  • ハラハラ刑事 一発逆転
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    内閣総理大臣に脅迫状が届いた。犯人は都内にしかけた核爆弾の解除と引き換えに、三億円を要求、実際にミニ原爆を爆破してみせた。極秘調査は難航。ところが、放射能に冒された犯人は、計画を三人組に引き継ぎダウン。偶然、それをキャッチした少年が坂下署にかけ込んだが、残っていたのは、ハラハラ刑事コンビ・柴田と高見だった。爽快ユーモア・サスペンス!
  • 標的にされた男
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    ちぎり絵工芸家の谷川秋夫は、帰宅の途中に刃物を持った暴漢に襲われ、もみあううちに、逆に相手を刺し殺してしまった。一旦は自首を考えた彼だが、妻に説得され思いとどまる。何故、あの男に命を狙われたのだろうか? ミステリー好きの秋夫は、偽の記者となり、調査を始める。やがて驚くべき真相が……。 女鑑識官シリーズで新境地を開いた著者が描く長編推理傑作。
  • アイウエオ殺人事件
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    東京・青山にある東洋商事の別館では、様々なオカルト現象に社員たちが頭を抱えていた。一方、経理課では苗字の最初の音がアからエまでの四人のOLがいたが、その阿妻と入間の二人が屋上から墜落死した。続いて宇田が殺され、あいうえお連続殺人の様相が……。仕組まれた罠か? ビルにまつわる超常現象か? 推理ホラー傑作。(『「阿い宇え於」殺人事件』改題)
  • 塩原殺人行
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    塩原温泉の岩風呂で、不倫旅行中の男が殺された! そして、故意か、偶然か、同行の女の夫も、同じ塩原に静養に来ていた。捜査の眼は、必然的に夫に向けられる。先妻の娘・さなえは、父の無実を信じ、B・Fと共に奔走するが……。巧妙なトリックを崩せるか!? 同時に、著者の出世作として知られる『大東京午前二時』も収録。
  • 断崖の女鑑識官
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    資産家の不動産会社社長夫人が撲殺された! 目撃者の証言によって、社長秘書が容疑者にあがったが、直後、彼女は不審な死を遂げる。悔悟の自殺という線で事件は一件落着するかのように見えたが、死因に疑問を抱いた鑑識官・志賀洋子は、真犯人を追って、みちのく仙台、秋保へと飛んだ……。 難事件に挑む鑑識官・洋子の事件簿。好評連作!
  • 狙われた女鑑識官
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    鑑識官・志賀洋子は、休暇をとって母親と共に秩父路へ。上司の紹介状を携え、秩父署に挨拶。久しぶりの親孝行と旅情気分を満喫する彼女の前に、奇怪な事件が発生! 秩父署の協力要請で現場へ急行した洋子は、死因に疑問を抱き、他殺説を主張。本格的に捜査が開始されたが、犯人の魔手は洋子にも……。サスペンス溢れる女鑑識官の事件簿、第4弾!
  • 危うし 女鑑識官
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    洋子は、久しぶりの休暇を郡山署に勤める旧友・石井美保と過ごすことにした。のんびりした温泉旅行の予定が、郡山市内で殺人事件が起き、美保は急遽呼び戻された。なりゆきで捜査に参加させられた洋子だが、状況から狂言であると主張。しかし、捜査が進展しないうちに、今度は洋子に魔の手が……。美人鑑識官・洋子の活躍を描く、連作書下ろし第3弾!
  • 毒殺鑑識官
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    雨の夜、クラブ勤めの若い女が自宅のマンションから墜落死した。司法解剖の結果、体内から多量のウイスキーが検出され、泥酔のための事故死と判断される。が、洋子の鋭い眼は、他殺を臭わせるポイントを次々と捉え、事件の背後に潜む男女の愛憎に迫る。そして、ついに一人の男が捜査線上に……(「雨の夜の悲劇」)
  • 女鑑識官
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    志賀洋子、27歳、鑑識官。冷静な観察眼と、女性ならではのカンで、様々な難事件を解決に導く……。人気歌手・武田博が毒殺された。スターの死に錯綜する動機。しかし、洋子の目は一本のビデオテープにとまった。(「針」より)
  • ハラハラ刑事 危機一髪
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    ハラハラ捜査で知られる坂下署の最低(デコボコ)刑事コンビ・柴田と高見は、死亡した銀行強盗犯の背後関係を洗うため、網走へ。珍しくスイスイ捜査を進めた二人は、現金を持ち逃げした男女を発見。ところが、その二人は知床五湖での殺人事件に巻き込まれ、闇の組織に追われていた! 柴田と高見まで絶体絶命のピンチ! 北海道を舞台に〃ハラハラ刑事〃二人組の迷推理と珍道中。
  • 北リアス海岸殺人事件
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    15年前、ブラジルで仲間四人を殺害し、15億円を持ち逃げした阿部は、故郷岩手でホテル王として君臨していた。濡れ衣を着せられた井出は、脱走に成功、復讐の鬼と化し、日本に帰り着いた。しかし、阿部失脚を画策した矢先、事態は急転。そして謎の連続殺人が! 風光明媚な三陸海岸を舞台に、著者渾身のサスペンス!!
  • フルムーン殺人旅行
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    愛猫のケントを連れて、九州へフルムーン旅行にでた土屋夫妻。しかし、旅先で妻・美代の身に次々と災難が。そしてケントが行方不明に……。彼女は、事故をよそおった裏側に何者かの殺意をかぎとった。仕掛人は夫か? 熟年に達した夫婦を通して「真実の愛とは何か」かを、得意のサスペンス・タッチで描いた会心の力作!
  • 伊豆半島殺人行
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    東京から伊豆の下田に到着した「踊り子13号」のグリーン車内で、初老の男が意識不明で発見され、間もなく絶命した。残されたドリンク剤の瓶の中から農薬パラコートが検出され、中毒死と判明。自殺か? 他殺か? 下田署は無差別殺人説に傾く。が、車掌が車内に被害者と続き番号の指定席券を持った中年女がいたと証言した。
  • 死霊鉱山
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    冬山登山中の男女5名は、猛吹雪に遭い、廃鉱になった鉱山事務所に避難する。そこは幕末に暴動が起き、鉱夫全員が斬殺の末、鎮圧された暗い歴史を持っていた。暖をとるため、彼らは坑道に入り、進路を遮断する禁柵を破って、これを燃やしてしまう。その夜から、一人一人、命が消されていった……。著者得意の恐怖推理力作!
  • 三幕殺人事件
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    ゴルフ場建設反対運動のリーダーで老人ホーム所長・由利勝が変死した。さらに反対運動を引き継いだ息子・徹まで轢き逃げされて急死。不審を抱く由利の娘・美香と四人の老人たちは、町の有力者・松井と暴力団・星野組を必死にマーク。やがて、彼らの背後に驚くべき黒幕の存在が浮かぶ。戦慄の真相、二重三重の逆転劇! 緊迫の本格サスペンス推理!
  • 喝采(かっさい)
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    西伊豆・常ヶ島の天窓洞で、美貌の映画助監督・大渡敬子が突き落とされた。親友で同じ職場の記録係・谷川淳子に嫌疑がかかったが、彼女は自殺!? 淳子の無実を信じる青年監督の梅田は、謎の〃黄色いコートの女〃の足跡を追うが、ついにたどりついた真相とは? サスペンス・ミステリーの第一人者が放つ渾身の力作!
  • 見えない罠
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    「娘をさらった、要求を聞かねば、殺す」旭警察署警部補・阿部俊夫の愛児に誘拐の魔手が――。ところが、犯人の要求は身代金ではなく、「暴力団追放運動のリーダー島田敬三を殺せ」だった! 拒否する阿部。やがて島田が何者かに刺殺され、容疑は阿部に。彼は同僚たちの厳しい追及の手を逃れ、真犯人を捜す。 サスペンスの名手が放つ、戦慄の犯罪、驚愕のトリック巨編!
  • 擬装死体~女鑑識官・洋子シリーズ~
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    宮沢賢治ゆかりの地、岩手県花巻市へ休暇で訪れた鑑識官・志賀洋子。花巻署勤務の友人との再会も束の間、無人の駐車場で起こった青酸ガスによる殺人事件に遭遇。洋子は花巻署の協力要請を受諾し、捜査メンバーに加わった。その直後、〃犯人は白髪の男〃との匿名電話(タレコミ)が……。さらに事件は東京へと飛び火する。卓抜した鑑識眼で難事件に挑む、洋子の事件簿第八弾!
  • 死体消失
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    小林房子は帰宅途中、暴漢に襲われるが、間一髪のところで中央署の志賀洋子に助けられた。その後、山形に帰郷した房子は、気分転換を兼ね蔵王にある別荘へ。そこで彼女は、偶然にも殺人現場を目撃し、犯人に狙われる羽目に陥る。ところが、殺されたはずの死体は、現場から跡形もなく消え失せていた……!? 複雑に絡む事件に挑む鑑識官・洋子! 好評シリーズ。
  • 自首願望
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    大手商事会社の経理課が催した家族慰安旅行。訪れた伊香保温泉で、一行が露天風呂へ散歩中、課長補佐の杉田が崖から転落して死んだ。〃事故死〃で一件落着したかに見えたが、新井課長の妻・千代の『本当は私が殺したんです』の一言で、思いもよらない真相が浮かび上がってきた。 テンポのよい文体。サスペンス溢れる展開。ますます快調の、女鑑識官・洋子の事件簿!
  • 解明旅行
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    一見気楽な退職旅行。だがその裏に、夫婦で互いに隠しあっている思惑があった。――相互銀行を定年まで勤めた総務部次長は、退職を機に妻と車で長距離旅行を計画する。妻の同僚で夫の部下でもあった元OLたち4人を訪ねる旅だが、訪ねる先々で、彼女たちは何者かに次々と殺されていく! 連続殺人をつなぐ動機とは?
  • 山口線“貴婦人号(エレガンス・トレイン)”
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    津和野へ向かう山口線下りSLが県境の白井トンネルにさしかかったとき、崖の上からカメラを構えていた男が突然、宙にとんだ! はたして事故か殺人か? 阿東署の刑事、清水と佐藤は現場から姿を消した第一目撃者、ハーフ・コートの男の行方を追う……。 著者が新しい創意、趣向を凝らして挑む鉄道ミステリーの快作!
  • もう一人の乗客
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    ついさっきまで自分と向かい合っていた男が、目の前に頭を血だらけにして横たわっていた! 香原由美はすべての痕跡を消してその場を逃れ、やっと見つけた空車に見知らぬ男と相乗りしたが……。 彼女の殺人容疑が濃くなるなか、由美の姉・八重は妹の疑いを晴らそうと〃もう一人の乗客〃を捜しはじめた。抒情ミステリー秀作。
  • 北の廃坑(電子復刻版)
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    四国山脈の脊椎奥深くにある杉浦鉱山。標高1500メートルのこの金属鉱山で、ひそかに巨大な悪が蠢いていた。何がその悪を生み、何者がそれを操っているのか?真相究明の特命をうけ、あらくれの世界に潜入した清水大三を待っていたのは、死の宙吊り、落石、そして殺人事件だった。著者の体験を色濃く刻み、一人称形式でサスペンスをリアルに盛り上げる冒険小説の原点ともいうべき佳品。

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  • 私が殺した女(電子復刻版)
    4.0
    人生は皮肉なものだ。社長令嬢・山崎みどりが、もう少し早く私の目の前に現われていたら、こんなに恐ろしい破滅に追い込まれることもなかったのに……。私の前に最初に現われたのは、宝石デザイナー藤原節子。当時、私はデパートの貴金属売場主任で独身。私達は当然のように愛し合い結婚した。幸せだった。しかし、みどりの出現で、私の心に悪魔が巣くってしまったのだ。長篇ロマンサスペンス。

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  • 奥能登殺人遊戯(電子復刻版)
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    二年前、能登半島曾々木海岸で、二歳の幼女が、タクシーの窓から不用意に投げられた空瓶に当り母親の目の前で死んだ。急成長したビデオ会社を経営する来島四郎は、社員の三好勇が東京・深川の陸橋から転落死、同僚の牛負文子も自宅で重傷を負った事件に不審を抱くが、ある夜、ビデオケ『奥能登の女』に撮った女の姿をみて動揺する。そして、腹心の部下北野伸夫に女を探すよう命ずるが……。長篇サスペンス。

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  • 寝台特急「はやぶさ」は止まった(電子復刻版)
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    久留米駅を発車したばかりの東京行きブルートレイン“はやぶさ”がATS(自動停止装置)の作動で、突然筑後川鉄橋上で急停車、ダイナマイトと拳銃で武装した黒覆面の一味に襲われた。たまたま列車には元自由党幹事長と運輸政務次官のVIP二名が乗り合わせており、犯人側は現金五億円と逃亡用のヘリコプターを要求するのだが……。サスペンスとブラックユーモアが綾なすエンターテインメント巨篇。

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  • 支笏湖殺人事件(電子復刻版)
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    東京・新宿にある出版社の駐車場で管理人が殺害された。死体のそばには何故かインク瓶が残されていた。そして数日後、有力容疑者と目されていた同社の編集部員・高杉隆取材先の支笏湖で遺書を残して自殺した。夫の無実を信じる妻・貴子は上司の水田と私立探偵・尾高の協力を得て事件の謎に挑むが、三人の執念の捜査の前に完璧な物的証拠が立ちはだかって……。殺人犯の汚名を晴らす長篇復讐劇。

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  • 悪霊の山(電子復刻版)
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    四国・新居浜市の僻村青岩村で、暮れも間近い十二月八日深夜、火事が起きた。三人が焼死し、一人が大火傷を負った。平穏無事な青岩村にとって大事件だった。が、出火原因は不明であった。ところが、目撃者がいた。真鍋昭子は、山の端の空から落ちてきた赤い火の塊りが、藁屋根に衝突してたちまち火の手が上がるのを見たのだ。空から落ちてきた火。それが青岩鉱山の雪を血で染めた惨劇の始まりであった。

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  • まぼろしの凶器(電子復刻版)
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    工業技術研究所所長の酒井昭二郎が、研究所に隣接する自宅の浴室で死んだ。発見者は若い後妻と二人の養女で、酒井は喉に穴をあけられて死んでいた。ほぼ他殺に間違いないが、凶器は何一つ発見されない。捜査は行き詰った。だが、担当の荒巻警部補に一つの新聞記事が目にとまった。それは、水の噴射力で炭壁を破砕する水力採炭の記事だった。事件の解明は……(表題作)。他傑作推理七篇収録。

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