ちわみろく作品一覧

  • 菓子折りとバスケットシューズ。男の子のお母さんは、つい涙してしまう感動のストーリー。10分で読めて泣ける物語。10分で読めるシリーズ
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    10分で読めるシリーズとは、読書をしたいが忙しくて時間がない人のために、10分で読める範囲の文量で「役立つ」「わかりやすい」「おもしろい」を基本コンセプトに多くの個性あふれる作家様に執筆いただいたものです。自己啓発、問題解決、気分転換、他の読書の箸休め、スキルアップ、ストレス解消、いろいろなシチュエーションでご利用いただけます。是非、お試しください。 まえがき 私が主人を亡くしたのは4年前。胃がんだった。 4人の子供に恵まれ、専業主婦をしながらごく普通に子育てと家事に勤しんでいた私には何が何やらわからないまま、主人を失ったような思いだった。 がんの発見が遅れ、年齢も若かったので進行が早くあっという間の出来事だった。地元で最も大きな総合病院を受診したときにはもう手遅れだったのだそうだ。 それでも、生活していかなくてはならない。残された自分と、子供達を食べさせていかなくてはならない。 主人の死を悼んで泣いている余裕など微塵も無かった。末っ子の次女が2歳だったのだ。父親の顔はおろか記憶すら無いという年齢だ。長男だってまだ9歳。主人の実家は遠い地方で自分の実家には要介護の私の母がいる。とてもじゃないが主人の実家も自分の実家も頼れない。幸い保険金がおりたので、就職さえ出来ればすぐに飢え死にするという心配はなかった。残された子供達が、片親だからやっぱりダメなんだ、と人様から言われないようにと精一杯気を使って育てたつもりだったのだ。
  • 零から壱へ。犬好きな人はつい涙する感動の物語。10分で読めるシリーズ
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    10分で読めるシリーズとは、読書をしたいが忙しくて時間がない人のために、10分で読める範囲の文量で「役立つ」「わかりやすい」「おもしろい」を基本コンセプトに多くの個性あふれる作家様に執筆いただいたものです。自己啓発、問題解決、気分転換、他の読書の箸休め、スキルアップ、ストレス解消、いろいろなシチュエーションでご利用いただけます。是非、お試しください。 まえがき 娘も二桁の年齢を過ぎると反抗期が始まって面倒くさい。小さいときは可愛かったのに。 勉強が嫌だの、遊びたいだの言いたい放題でやかましいのに、不思議と彼女が拾ってきた犬の世話だけはちゃんとしていた。 雑種犬の彼は娘が小4の時に拾ってきた。はじめは飼う事に反対しようと思ったのだが、すでに反抗期のハシリに入っていた彼女とのギスギスし始めた関係を少しでもよくしたくて、許可した。 私は仕事人間とまでは言わないが、基本娘の教育をほとんど妻に任せていた。女の子は年齢が上がるごとに扱いが難しくなるために、余計とそうなってしまう気がする。 まあ、40過ぎのオッサンと、10代の少女がそうそう仲良くできるものでもないのだ。うまくやっている親父もいるのだろうが、親子とはいえ、こんな年下の娘の機嫌を取るなどとても無理。私はそこまで器用ではなかった。

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