瀬川ことび作品一覧

  • 厄落とし
    4.0
    その夜、年明けの挨拶回りにつきあわされ、くたびれ果てて帰宅した恭子を待っていたのは、高校時代のクラスメイト、恵からの電話だった。「お正月早々に墓掘りすることになったんよ」――。表題作「厄落とし」をはじめ、青春ホラーの傑作短編5編を収録。第6回日本ホラー小説大賞短編賞「お葬式」につづく、待望の書き下ろし。
  • 夏合宿
    4.0
    中学二年生の俊輔は、たったひとりで剣道部の合宿へむかうところだった。夏期講習に参加したため、みんなと一緒に出発できなかったのである。合宿先は毎年恒例の、貸し別荘が点在する避暑地だったが、剣道部が借りたのは恐ろしく古く薄汚れた施設だった。終点のバス停まで迎えに来てくれた先輩と暗い山道を歩くうち、俊輔は林のなかに青白く光る不思議な火の玉を目撃してしまう……。ホラー大賞長編賞作家の、傑作短編集!
  • お葬式
    3.9
    授業中に突然鳴り出したポケベルの電子音。あわてて見た液晶画面に表示されたメッセージは『チチキトク』。病院で、豪華なカタログをかかえてやってきた葬儀社を丁重に追い返して母は言った。「うちには先祖伝来の弔い方がございます―」。(「お葬式」)。日常のなかの恐怖を、ユーモラスに描く、青春ホラー小説の誕生。
  • 7

    7

    -
    失踪した兄を捜すことになった那津は、兄が以前交際していた中嶋亜希子に手掛かりを求めて会いに行くが、彼女は遺跡から出土品を盗んで逃亡していた。九州の遺跡に隠された伝承を巡るハイパーホラー!
  • 妖怪新紀行
    4.8
    冴えないフリーター、鵜沢裕司がバイト先のコンビニで遭遇したのは、外来種の妖怪「アメリカスナカケババア」?! 妖怪マニアの鳥飼、謎の妖怪博士ドッテンボロー氏、そして、いとしい「コテンニョ」が、鵜沢をめくるめく妖怪天国に導いて……。瀬川ことびの新境地、とびきりコミカルな妖怪ストーリー!

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