高坂節三作品一覧

  • 経済人からみた日本国憲法
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    日本国憲法制定後六〇年が過ぎ、世間でも憲法改正を求める声が大きくなりつつある。ある経済団体のアンケートでは、じつに九〇%超のメンバーが改正に賛成と回答したのである。国際社会が自由と平和を堅持し、日本が近隣諸国から信頼・尊敬される国家となるためには、どのような国のかたちが望ましいのか――現行憲法のもとでは、石油シーレーンの安全確保のために自衛隊を派遣することすら困難なのである。海外でのビジネス経験も豊富な経済界のご意見番が、日本国憲法のあり方を問い直す。

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  • 昭和の宿命を見つめた眼 父・高坂正顕と兄・高坂正堯
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    いま日本はアメリカに追いついた後、未来展望を見いだせず深刻な閉塞状況に陥っている。まさに五大国入りしたのち追い詰められ大東亜戦争に突入した「あの時代」と似ているのではないか。開戦直前、高坂正顕を含む西田幾多郎門下生(京都学派)の面々は「世界史的立場と日本」座談会で、近代機械文明の行き詰まりからくる近代人の精神的煩悶、傷ついた心について言及し、「東洋の思想で精神の自立を成し遂げられないか」と真剣に議論した。一方、戦後を代表する国際政治学者・高坂正堯は現実主義外交で日本の繁栄を演出しながらも、湾岸戦争後は父の残した「日本の自立」という課題に取り組み答えを見出そうと苦悩した。本書では、近代日本の宿命に対峙した父と子の高貴なる精神のドラマを近親者である著者の眼を通して描き出す。アメリカの呪縛から脱し、自らの文化・伝統に基づく価値で物申すための姿勢と方向性を考える渾身の力作。

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