叶紙器作品一覧

  • 美しすぎる教育評論家の依頼~よろず請負業 さくら屋~
    3.0
    1巻1,320円 (税込)
    多村安佐郎は、“よろず請負業 さくら屋”を営む20代。有名教育評論家の認知症を抱える母の世話、防犯カメラに映る子供の万引き犯の保護、不気味な大声が響き渡る病院の祈禱……。町の小さな事件たちは、別の“なにか”の輪郭を描くようで、安佐郎は全容をつかむため動き出す。ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作家による、日常に紛れ込む謎の欠片を集めた心揺さぶる連作ミステリー。
  • 伽羅(きゃら)の橋
    4.3
    1巻990円 (税込)
    介護老人保健施設の職員・四条典座は、転所してきた認知症の老女・安土マサヲの凄惨な過去に驚く。太平洋戦争の末期、マサヲは自分の子ども二人と夫を殺したというのだ。事件の話は施設内で知られ、殺人者は退所させるべきだという議論になる。だが、マサヲが家族を殺したと思えない典座は彼女の無実を確信、“冤罪”を晴らすために奔走するが――!? 傑作本格ミステリー!
  • 回廊の鬼
    3.0
    1巻1,540円 (税込)
    老健施設「さんざし苑」の入所者・成田正三は、目を離すとベランダへ行こうとする。介護職員の四条典座は、それが成田の妻の死と関係しているのではないか、と調べ始める。妻は昨年、成田家のベランダで全身緑色の服を着て、両手の爪を剥がれ、雨のなか遺体で見つかったのだ。妻の異様な最期の真相がわかれば、成田の閉ざした心も融けるのではないか――哀しみの底に隠された真実が心を震わす、感動のミステリー。

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