久保田展弘作品一覧

  • 寂聴の仏教入門
    3.7
    日常の仏事から日本人の宗教観まで。心の恐れをとり除き、苦しみから救う「仏教」を、易しく、面白く語り伝える! ーー智の力ではとらえがたい「何か」が存在し、人間はそれによって生かされている。心がまき起こす不安・恐れ・怯えはいつもあるが、施無畏(せむい)の教えはそれをとり除き、苦しみから人々を救い出す。心の問題を抱える現代人に、瀬戸内寂聴と仏教研究者・久保田展弘が、対談の形でやさしく仏教を伝える、好個の入門書。
  • 日本多神教の風土
    4.0
    日本人にとって、神はどこに存在しているのか。三輪山、熊野の森、木立にかこまれた伊勢神宮、出雲平野など、「聖地」の風景は何を物語るのか。キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教など、各地の宗教世界のフィールド・ワークを続ける著者は、日本人の進行を形作ってきたのは、「アニミズム的生命世界」であるという確信にたどりつく。自らの足と深い思索から、日本的信仰の風土を描き出す「実感」の比較宗教論。

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  • 仏教の身体感覚
    3.0
    仏教は、呪術性と身体性を強めることによって、人々を救済する宗教となった。たとえば、坐禅。あるいは、念仏。こうした呼吸法をともなう身体感覚をつうじて、仏の教えははじめて深々と腑に落ちる。宗教とは信仰の世界の話であり、論理の積み重ねだけで語ることはできない。仏教は、老病死に向き合う高齢者にどう応えられるのか。生きることに虚しさをおぼえる人々に、どう語りかけることができるのか。現代から、あらためて問う。身体感覚から読み解く仏教史2500年。
  • 荒野(あらの)の宗教・緑(みどり)の宗教 報復から共存へ
    5.0
    生存困難な荒野(あらの)で、絶対的な神をつくり上げた一神教世界。そこでは<厳格な戒め>の下、神による救済が説かれ、報復が神の名の下に肯定される。一方、豊かな自然観が神々を生み出した多神教世界は、異質な価値観に寛容であり、特に日本では、いのちの共存をはかる<おだやかな救済論>が育まれてきた。世界各地を歩き、そこに生きる人々のありようを見つめ続けてきた著者は、互いのいのちの存在を認識する多神教の宗教観を<緑の神学>として提示し、世界はそこに立ち戻るべきと説く。縦横に思索を広げた比較宗教論。

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  • 森の癒し いのちと瞑想の世界
    -
    身近な町中にある小さな森、道端の樹木が、どれほど私たちの日常を癒してきただろう。自然保護、森林浴だといいながら、身近な庭の木の大切さを忘れていないだろうか。日本やインド、スリランカの森を歩く思索紀行。

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