ふゆの仁子 - ラルーナ作品一覧

  • アメジストの瞳に囚われて
    完結
    -
    親に反対されながらも舞台俳優、それもブロードウェイの舞台に立つようなミュージカル俳優を目指している大学生の高須慎。彼の原点は十二歳の時に観た『ミュージカル版ハムレット』――すらりとした長身、朗々と歌い上げる声、そしてアメジスト色の瞳。主役を演じたフランツ・エールスベルク、その存在のすべてに圧倒され魅了されてしまった慎は以来、舞台俳優を目指し日々努力を続けていた。そんなある日、慎がバイトをしているバーにフランツが打合せのため訪れるという情報が……。なんとかして接触の機会を得ようと試みる慎だったが、その策略をフランツに見破られ、『退屈しのぎ』に弄ばれてしまう。憧れの帝王、フランツに己の熱い情熱をぶつけることは叶ったものの力不足を思い知らされた慎。再会を約して一年後、ニューヨークへと向かうが……。
  • オニキスの瞳に魅せられて
    完結
    -
    少年時代に心を奪われ、ずっと追いかけ続けてきたミュージカル俳優、そして世界的演出家、フランツ・エールスベルク。高須慎はそんなフランツの演出するブロードウェイミュージカル『ハムレット』の主役の座を射止め大成功を収めたばかりか、フランツの恋人の座も手に入れた、まさにシンデレラ・ボーイだった。そんな折、『ハムレット』の公演を終えた慎に次回公演の話が……。演目は『ルードヴィッヒ』――日本での凱旋公演。さらに今回は、ミュージカル版とストレート版の同時上演という斬新な企画だ。そのため、慎は初めてフランツ以外の演出家とも組むことになり、しかもダブルキャストでもある。不安に苛まれるあまりフランツとの関係に隙間風が……。追い打ちをかけるように、もう一人の主役である笹崎とフランツとの仲にまで嫉妬し、焦燥に駆られる慎だったが……。 『アメジストの瞳に囚われて』の続編。
  • 双頭の鷹と砂漠の至宝
    完結
    3.7
    急速に近代化の進む中東の小国ヘイダル。 大手ゼネコンに転職した槇は、そんなヘイダルで都市開発プロジェクトに関わることになった。 政府系企業主催のパーティー前夜。ホテルのプールで民族衣装姿の端整な男と知り合い、 誰かわからぬまま恍惚のひとときを過ごしてしまった槇。 黒い髪と瞳、征服者のオーラを放つ皇位継承二位のファティなのか。 それとも金茶の髪をもつ艶冶な皇位継承四位のアリームなのか。 槇は二人ともに魅せられて……。
  • たくらみの枷
    完結
    3.0
    検事になって五年。 横浜地検に籍をおく渋谷拓巳は、ある証券会社の家宅捜査に関する一件で東京地検特捜部から二か月限定の応援要請を受けた。 その着任の日、渋谷は庁舎の前で偶然にも修習時代の同期、団藤翔一郎から声をかけられた。 誰よりも優秀な検事を目指していたのに、研修終了直前に忽然と姿を消してしまった団藤。 彼は今、政府与党の国会議員・橋詰の政策秘書になっていた――。再会した団藤からの強引な食事の誘い。 そして、認知はされていないが団藤が橋詰の子であるという事実。 さらには、渋谷の手がけている事件が大物政治家の収賄問題に発展しそうだということ。 団藤の甘い囁きに隠された真実とは一体何なのか……。 秘めていた団藤への欲望が暴かれ、弾け、溺れていく渋谷。 それがたとえ巧みな罠であったとしても……。
  • 桃源郷の鬼
    完結
    -
    幼い頃両親を殺され、その後引き取られた家からも借金のかたに売られてしまった灯珂。華やかな港湾都市・大連でそんな灯珂を買ったのは、日本人離れした体躯と容貌をもち、人を喰う鬼と恐れられている裏社会の男、鬼島だった。鬼島が営む娼館に連れていかれた灯珂は美しく飾りたてられ、生気を吸われるかのごとく鬼島に貪り抱かれてしまう。灯珂をずっと探していたと言う鬼島。彼は本当に鬼なのか? そして二人を繋ぐ過去の秘密とは…?

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