高塔望生 - ラルーナ作品一覧

  • 巡り愛鬼神譚
    完結
    -
    古美術店を経営する杳宮渚はある日、競り市で青銅製の水盤を目にした瞬間、どうしても手に入れたいという思いに駆られ法外な価格で競り落としてしまった。購入したものの売り先に苦慮するそんな渚の前に現れたのは、謎に満ちた資産家、鬼燈だった。鬼燈の正体は鬼神――咎により天界を追われて八百年、彼は天界と人界の狭間に住み、流失した宝物や脱走者の捜索にあたっていたのだが、渚の水盤こそが長年探し求めていた宝水鑑で…。
  • 艶やかに狂い候へ
    完結
    4.0
    大手カルチャースクールで水彩画教室の講師を務める高塢青海は、日本画の大家を祖父に、世界的な版画家を父にもつ身でありながら、まだまだ売れない駆け出しの画家。ある日、青海は勤め先の廊下で出会い頭に、白い杖を携えた美貌の男性――能楽鑑賞講座の講師・葛城冬馬とぶつかってしまう。偶然にも冬馬は青海が長年憧れ続けた、祖父の屏風絵のモデルとなった人。名門葛城流の御曹司だったが、三年前、病で視力を失って舞台を諦め、今は自宅で謡の教室を開いているという冬馬の身の上を聞いた青海は早速、謡を習うという名目で彼のもとへ通うようになった。年上の冬馬への一目惚れに近い想い…迸る熱い気持ちを抑えることができず、ついに冬馬を抱いてしまった青海。だが、青海を受け入れた冬馬の心はどこか分厚いバリヤーに覆われていて…。そんな折、冬馬に舞台復帰の願いがあることを知った青海は…。夢追う画家と舞を忘れた能楽師――胸打つ愛。
  • しじまの藍~犬とパティシエと修復家~
    完結
    -
    陶磁器の修復家として確かな腕を誇る弱冠26歳の青年、織原颯生。いにしえの美術品を修復し甦らせるという渋い仕事のわりに、天衣無縫で思い込んだら一途な面も…。ある日、颯生のもとに代官山のお洒落なカフェのオーナーパティシエ・司崎がやってきた。長身痩躯で端整な顔立ちの司崎に思わずときめく颯生の胸。そんな司崎が修復を依頼してきたのは一枚の思い出の皿だった。フランスでの修業時代に大切な友人と互いに焼いた皿を交換したというその逸話に、未だ癒えていない司崎の心の傷を感じ取った颯生は足繁く彼の店を訪れるようになった。皿だけでなく砕けてしまった司崎の心もこの手で直すことができたら…。スイーツ好きの愛犬オーディンも巻き込んで、恋心の赴くまま颯生のひたむきなアプローチが続くが…。パティシエと修復家。年の差ありの職人同士…甘くて苦い恋♪
  • 天龍皇子の妻恋
    完結
    -
    全1巻638円 (税込)
    祓魔師の葦原凜久はある日、依頼を受けて訪れた水晶ヶ池で封印されていた何者かを意図せぬまま解き放ってしまうという不可解な体験をする。その夜、使い魔の猫・瑠多とともに泊まっていた宿に突然、狩衣姿の美丈夫が現れた。天龍の皇子琉黎――五百年前、豪族の娘である葦耶姫と道ならぬ恋に墜ちて父皇の怒りに触れ巨岩に封印されてしまったが、時が満ち、姫の生まれ変わりである凜久と巡り逢うことが叶ったと言うのだが…。
  • CEOがわけあり骨董店で魅たものは
    完結
    -
    情報システム企業の社長兼CEOを務める藤堂爵士はバツイチ、三十四歳。ある日、高校時代からの腐れ縁の友人、大槻の頼みで横浜の小さな骨董屋・虧盈堂を訪れることに…。要は、海外転勤となった大槻とその店の若きオーナー、桜井悠との関係清算の後始末である。藤堂から切り出された大槻との別れ話に静かに涙をこぼす悠は、浮世離れした店の佇まいそのままに儚く美しく、藤堂はなぜか強く心惹かれてしまう。やがて、悠の様子を見るという名目で多忙な仕事の合間を縫っては店を訪ね、たわいない会話を交わし、ふたりだけのささやかな酒宴を愉しみ…藤堂は次第に悠への想いを募らせていく。だが悠は、どうしても藤堂の気持ちに応えられない過去のある秘密をかかえていて…。胸に響くリリカルロマンス。

最近チェックした本