初津輪作品一覧
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3.3「……これは恋なんだろう?」春に教授になったばかりの大谷(40歳)は、自分の研究以外はまるで無頓着な少しダメな大人だ。そんな彼は、ゼミに所属する小早川に、あれこれと世話を焼かれるうちに、自分の気持ちに気が付く。妻を亡くして数年、あの頃のような気持ちを誰かに抱くことはもうないと思っていた大谷だったが、小早川への思いはまさしく『恋』で……。不慣れな経験に苦悩する二度目の恋v
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4.0自分の教え子・小野寺から同性愛の悩みを打ち明けられた牧澤。十五歳という若さで自分がほかの人たちと違うことに苦しむ小野寺を、教師の牧澤はただ静かに見守り支えた。やがてそんな牧澤に恋心を抱くようになった小野寺は、その想いをぶつけてくるようになる。しかし、牧澤は自身も同性愛者であることを小野寺に打ち明けることができずにいた。そんなある日、牧澤はほかの男に抱かれている姿を小野寺に見られてしまい……。
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2.0乱暴な人間たちを嫌い平和を好む魔物の村の主・銀芳は、ある日、村に迷い込んだ人間・冬星と出会う。魔物と聞いて脅える冬星に陰湿な気持ちが膨らんだ銀芳は、人間を貶めてやろうと命と引き換えに服従を誓わせ夜伽を命じた。香を炊かれ、訳もわからず銀芳を抱いてしまう冬星。脅迫によって始まった二人の関係だったが、銀芳は冬星の実直な姿に自分の行いを悔やみはじめ……。 魔物と人間の下剋上中華ラブロマンスv
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-――自分は黒江の親友で。 ――克己は黒江の愛人で。 中堅出版社に勤務する嶺介は、担当作家でもあり親友の黒江から「俺の愛人」と克己という大学生を紹介される。黒江の仕事場に住み込むことになった克己は、お坊ちゃま育ちで愛人という雰囲気はなく、純粋で真っ直ぐな考え方を持っていた。嶺介は、克己の世話を焼くうちに彼を欲しくなってしまうのだが…。 本気の恋を初めてした男の横恋慕の結末は?