三好陽子作品一覧

  • 罪深い関係
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    見覚えのある広い肩に心がふるえた。あれはもう、遠い過去だと思っていたのに。■恋人のリチャードとオークションに出かけたエリザベスは、会場でかつての夫クインと再会した。五年前、エリザベスは結婚式の直後に、夫から財産目当ての欲深女と思われていたことを知り、結婚の無効申し立て書にサインして、無断で家を出たのだ。その後名前を変え、都会の雑踏にまぎれてたったひとりで生きてきた彼女にとって、クインとの再会は過去の傷口を開くようなものだった。しかもクインは結婚を解消した覚えはないと言い、リチャードとの仲は絶望的になった。だがエリザベスは、そんな夫を今でも愛していることに気づいた。彼に誤解され、軽蔑されていると知りながら。
  • 愛した記憶
    3.0
    イギリス北部の美しい湖のほとりに立つ、優雅な屋敷。苦い思い出だけが残るかつての住まいに戻ってきたことをレイチェルは激しく後悔していた――いくら葬儀のためとはいえ。10年前、レイチェルはある出来事を機に、心から愛した富豪の夫マシューと別の人生を歩むことにした。その後、マシューはレイチェルのいとこ、バーバラを後妻に迎え、今、そのバーバラが病でこの世を去ったのだ。親戚らしく彼に悔やみを告げたら、すぐにロンドンへ帰ろう……封印した悲しみが、ふたたび胸にあふれだす前に。
  • 愛したのは別人
    3.0
    どうして? よりにもよって、別人を演じているときに、恋に落ちるなんて。■愚かなふるまいだった、とロザムンドは思う。義妹ジェイニーがすっぽかすというブラインド・デートの相手に同情し、一夜だけならと、ジェイニーのふりをして出かけたのだが、あろうことかデートの相手に恋してしまった。安手のスーツを着て変な髪型をした風采のあがらない男なのに。翌朝、彼が訪ねてきた。彼、サム・アレクサンダーもまた、彼女に興味を持ったらしい。二人はデートを重ねる。次第に惹かれ合いながら、しかし正体を明かさぬまま。本当のことを打ち明けようか?自分は本当はジェイニーではなく、ロザムンドなのだ、と。でも、もしそれですべてがだめになってしまったら?一方、サムも何事かを隠しているようで……。
  • 愛したのは別人【ハーレクイン・セレクト版】
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    なんて愚かだったのだろう。ロザムンドは思う。義妹がすっぽかすというブラインド・デートの相手に同情し、一度会うだけならと義妹に成りすまして出かけたのが発端だった。あろうことか、彼女は相手のサムにひと目で恋してしまったのだ。安物のスーツ姿なのに、どこか謎めいていて高貴な雰囲気がある。意外なことに、彼もまたロザムンドに興味を持ったらしく、すぐに彼女に連絡をとり、そのままふたりはデートを重ねていく。だが彼に惹かれれば惹かれるほど、ロザムンドは苦しめられた。今さら正体を明かすなんて、怖くてできないわ……。彼女はまだ知らなかった。サムもまた秘密を抱えていることを。■正体を偽ったままのふたりが出会い、運命的な恋に落ちる──ベテラン作家サラ・クレイヴンらしい丁寧な筆致で描かれる、大人のほろ苦いラブストーリーをお楽しみください。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 愛の金曜日
    3.0
    父の死後、強欲な継母に全財産を奪われ、途方にくれていたベヴィン。風邪をおしてアルバイトに出かけたある日、高熱を出して倒れ、居合わせた男性ジャーヴィスの家に運ばれた。数日後、快復したベヴィンはお礼に手料理をふるまうことに。聞けば彼は大企業の社長で、もうすぐ迎える誕生日までに結婚しないと遺産相続権を失うのだという。しばらく夕食を作ってほしいと彼に頼まれ、ベヴィンは胸を躍らせた。ところが、新聞の衝撃的な記事に気づいて、言葉を失う。ジャーヴィスが婚約! お相手は……ベヴィン・ペンバートン?「こうなったら、ベヴィン、君に婚約者役を演じてもらうしかない」 ■“君となら結婚してもいいな”――独身貴族の彼の思わせぶりなささやきにどぎまぎするヒロイン。一緒に過ごすうちにどんどん彼を好きになっていくのが切なくて……。かわいらしいヒロインを描くのが得意なジェシカ・スティールの、とびきりピュアな恋物語。
  • 愛は魔法でなく
    5.0
    諜報機関に勤めるジェイミーはザックが敵に捕らえられたと聞き、いてもたってもいられなくなった。7年前、優秀な諜報員ザックは新人研修で憧れの教官だった。だが彼はなぜかジェイミーに特別厳しく当たり、彼女は見返したい一心で過酷な研修をやり抜いたのだ。そして最初の任務でともに命の危機を乗り越えたとき、抑えつけていた情熱が解き放たれ、二人は貪るように求めあった。それきり彼とは顔も合わせていない。今でも忘れられないなんてばかげていると思いながら、ジェイミーは彼のもとへ向かった。周囲の制止を振り切って。
  • 愛を拒むひと【ハーレクイン文庫版】
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    イアンとは、マギーが勤める会社の新社長として出会った。 若く才覚に溢れる彼は、有能なマギーを一瞬にして認め、 ふたりはすぐさま意気投合。互いに婚約者がいる身なのに、 イアンと出会ったその日から、マギーの心はざわめきだす。 そしてイアンに、「彼は本当に君にふさわしい男なのか?」と 君は美しいと言うだけの婚約者のことをきかれたとき気づいた。 イアンこそ私が生涯愛する男性だわ。マギーは婚約を解消した。 だがイアンは違った。彼女への愛を認めながら、 「僕は決して君を選ばない」と冷たく突き放したのだ。 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 愛を拒むひと
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    結婚を間近に控えたマギーは、漠然とした不安を抱いている。婚約相手は本当の私を理解していないのではないかしら?そんなとき、マギーのことを深く理解してくれる人物が現れた。彼女の勤める広告会社の新社長イアン・ドレイクだ。ついにマギーは婚約を解消し、イアンへの愛に生きようとする。ところが彼はなぜかマギーをかたくなに拒むのだった。
  • 愛を拒むひと【ハーレクイン・セレクト版】
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    イアンとは、マギーが勤める会社の新社長として出会った。若く才覚に溢れる彼は、有能なマギーを一瞬にして認め、ふたりはすぐさま意気投合した。そして同時に強く惹かれ合った。互いに婚約者がいる身だから、何も起こるはずはないのだが……。しかしイアンと出会ったその日から、マギーの心はざわめきだす。婚約者は君は美しいと言うだけで、彼女の心を理解しようとはしない。イアンに「彼は本当に君にふさわしい男なのか?」ときかれたとき、マギーは気づいた。イアンこそ、私が生涯愛する男性なのだと。マギーは婚約を解消したが、イアンは違った。彼女への愛を認めながら、「僕は決して君を選ばない」と言ったのだ。 ■E・ダーシーの作品には、頑ななまでに愛を拒むヒーローがたびたび登場します。愛せば傷つくことはわかっているのに、女を惹きつけてやまない罪つくりなヒーローたち。この作品に登場するイアンもその代表格と言えそうなほど、暗く底知れない魅力の持ち主です。 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • あなたの声が聞こえる
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    ■運命を呪わぬように。幸せはすぐそこにある。■ジーナは弁護士。といっても、さっそうと法廷に立ったりはしない。地味な事務の下働きばかりだ。でも彼女は幸せだった。普通の暮らしもままならなかった以前に比べれば夢のようだから。かつてジーナは耳が聞こえなかった。いまだって障害がなくなったわけではない。皮下に埋め込んだ器具を外せば、すぐに聞こえなくなってしまう。ただ普段はなんの支障もないので、気づく人はほとんどいなかった。事務所の顧客、カースン・ペイジもそんな一人だった。なのに、出会ったばかりの彼にどうして話してしまったのだろう? 私に障害があると聞くとカースンは急に表情を硬くした。ジーナの心はふさいだ。彼もやはり偏見を持っているのだ。そのときジーナはまだ、この苦渋の表情の本当の意味を知らなかった。
  • あの夜をもう一度【ハーレクイン文庫版】
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    【可愛さあまって憎さ100倍~想定外の恋、愛の再燃~】 忘れえぬ一夜の夢の夜。 そして今、彼が目の前にいる――ひとりで幼い息子を育てるアリスのもとに、 妹を妊娠させた相手の兄だという男性が相談に訪れた。 玄関先でそのハンサムな顔を見て、アリスは気絶しかけた。 ガブリエル――愛しい息子の父親。 3年前、出会ったばかりの彼の魅力に抗えず、身を捧げた。 一夜の情熱が、どんな結果を招くかなど考えもせずに……。 その彼が妹の婚約者の兄だなんて。そんな偶然ってある? ガブリエルもショックを隠しきれないようだったが、 彼女に子どもがいたと知るや、怒りを爆発させた。 *本書は、ハーレクイン・リクエストから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • あの夜をもう一度 恋人には秘密
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    アリスはドアを開けた瞬間、目の前に立っている男性を見て息をのんだ。三年前、夫の葬儀のあと、ただ車に乗って走り続けた日、天候が悪化し雪で視界がさえぎられ、近くのホテルに避難した。あのとき、まともな精神状態だったら、ロビーで出会った男性に誘われるまま関係を持ったりしなかったろう。夢のようにすばらしい夜を過ごし黙って姿を消してから、もう二度と会うことはないと思っていたのに。今になって、彼の顔に、体に名前がつくなんて。ガブリエル――彼は妹のボーイフレンドの兄だった。若い女性を妊娠させたと弟から相談を受けたガブリエルが、トラブルを避けようと話しに来たのだが……。★“秘密の新しい命(シークレツト・ベビー)の物語”――新しい命の存在を伝えたくても伝えられないヒロインの、切ない愛の物語。断ち切れない絆を描きます。★
  • 失われた時間
    4.0
    彼はあの夜の出来事を覚えてもいない。私は彼にとってその程度の存在だったの……?■十三年前、メグに忘れられない思い出を残してサムは去った。友人の結婚式に出席するためふたたび町を訪れたサムの、何か苦悩を抱えているような表情がメグの記憶のなかの彼と重なった。あの夜、妻の死を伝えられて悲しみに打ちひしがれるサムを、十代のメグは慰めた。サムの悲しみが情熱に変わったとき、メグは彼を拒まなかった。彼を愛していたからだ。だからこそ、次の朝サムが何も言わずに去っていったことに傷つき、いまも彼に対して憤りと困惑を感じずにはいられない。「なぜ君が僕を見るのも我慢できないという態度をとるのか、わけを聞かせてもらおうか!」サムは本気で言っているの?それなら、ますます彼に真実を話すわけにはいかない……。
  • 失われた時を求めて
    -
    失われた十三年を取り戻せるなら……。その願いは、新たな夢への一歩となった。■マーニーは、生まれたわが子を一度も腕に抱くことができなかった。体面を重んじるマーニーの母の手で、十代の娘の出産は隠され、赤ん坊はひそかに養子に出されてしまったのだ。わが子を奪われたと知った日、マーニーは家を出る。それから十三年の歳月が流れ、母の死で帰郷したマーニーは、遺品の中から、娘の引き取り先を記した書類を見つけた。養父母は、近くの町バーナムに住むハンティンドン夫妻。気がつくとマーニーは、車を走らせ、その町を訪れていた。そして、激しい雨の降り始めた駐車場で、見知らぬ男性とぶつかり、持っていたアイスクリームで彼の車を汚してしまう。だが男は、彼女をじっと見つめて、予想もしない言葉を口にする。「君は僕のよく知る人にそっくりだ。いったい、君はだれなんだ?」私に似ている人ですって? まさか娘のことでは……。
  • 描きかけの恋
    -
    ヒロイン史上、好感度最高!妹の恋を止めるはずなのに、私が恋!? つましくも心豊かに暮らしたいと願う絵本作家のローラ。ところがあるとき、悪い男に引っかかっている妹を説得するよう父に命じられたのを境に、ローラの静かな生活は乱されていく。妹が熱を上げているのは、若手実業家のサイモン・ヒリヤード。実際に会うと、彼は容姿端麗なうえに話しぶりも魅力的で、どんな女性の心も――ローラさえ惹きつけてしまう男性だった。彼から妹を引き離さなくてはならないのに、私ったらもう……。恋心を懸命に抑えるローラの内心を知ってか知らずか、一方のサイモンは彼女の父の名を聞くや、なぜか顔色を変え――
  • 絹の誘惑
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    嵐で半壊した砂漠の屋敷に、ひとり取り残されたローヌ。おじい様は死んでしまった。異国の地にはもう頼る人もいない。呆然とするローヌの前に、謎めいた野性的な男が現れた。彼の名はラズル・ベイ――王国エル・カラの君主だという。抵抗むなしくローヌはさらわれ、彼のハーレムへと運ばれた。贅を尽くした部屋、東洋の香り、妖しく輝く宝石の数々……。不安に駆られてローヌは尋ねた。なぜ私をこんなところへ?ラズルは琥珀の瞳を冷たく光らせ、君の祖父との契約だと告げた。彼は土地を借りる代償に、純真無垢な孫娘を差し出したのだ、と。
  • 君がターゲット
    2.0
    三年前、まだ駆け出しのモデルだったフランチェスカは、第一線で活躍するレーシング・ドライバーのマテオと出会い、三週間後に結婚した。互いに一目惚れだった。フランチェスカは幸せの絶頂にいた。だが、それも長くは続かなかった。たった数カ月後、レース中の事故でマリオは帰らぬ人となったのだ。絶望の淵に漂うフランチェスカを支えてくれたのはモデルの仕事だった。国際的なモデルとして成長した彼女は、今や世界を飛びまわっていた。でも、やっぱり故郷のシドニーが一番心がやすらぐ。帰郷した彼女を待っていたのは、ドミニクとの電撃的な出会いだった。彼女の行く先々に現れるドミニク。恋の予感に心が騒ぐ。愛は私のところに二度も訪れてくれるのかしら?
  • 君を取り戻すまで【ハーレクインSP文庫版】
    1.0
    私の赤ちゃん……。レクシーは嗚咽をこらえて涙をぬぐった。二十歳の彼女はハンサムでやさしいジェイクと結婚し、子供を授かり、昨日まで幸せいっぱいだった。ところが流産をしてしまい、その悲しみが癒えないうちに、夫が愛人と離婚の相談をしているのを聞いてしまう。打ちのめされて家を飛び出してから5年……。ようやく立ち直りかけた彼女の前に、ジェイクが現れる。記憶以上に魅力的な彼は、不敵な笑みを浮かべて告げた。「僕の妻を取り戻しに来た」 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 求愛 ハーレクイン・ロマンス~伝説の名作選~
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    あなたを愛したくないの。いつか失う日が来るのが怖いから……。 結婚後まもない夫を事故で失ったフランチェスカに、3年後、富豪実業家ドミニクとの電撃的な出会いが訪れる。立ち寄った銀行で、彼と目が合った瞬間、強烈な磁力を感じた。麝香の香りと、ギリシア神を思わせる罪深いほどセクシーな美貌。画廊での再会を皮切りに、ドミニクは彼女の行く先々に姿を現す。これは偶然? それとも……。けれど淡い恋の予感を、辛い過去の記憶がたちどころに消してしまうのだ。誰かをまた愛して失うのはいや。そんな彼女の胸の内も知らず、ドミニクは猛烈なアプローチを始める――。 ■HQロマンスが誇る数々の逸作を厳選! “伝説の名作選”第2弾です。往年の名作家ヘレン・ビアンチンが得意とする強引で傲慢なヒーローが登場し、あなたを虜にします。こんなふうに愛されたい! 熱愛物語をお楽しみください。
  • 恋人たちの岸辺
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    恋の痛手を癒すのは、新しい恋。でも、ほかのひとを踏み台にはできない。■タラは一流のリクルート・サービス会社に勤めるキャリアウーマン。恋人に裏切られたのがきっかけで、仕事に生きる決意をした。以来忙しさを口実に、男性とのかかわりを避け続けている。そんな彼女の休暇先は、静かな川辺に立つ古い田舎家だった。外国を旅行中の両親が帰ってくる前に、彼らの持ち家のこの屋敷をぴかぴかに磨き上げておく――タラはそのためにひとりで休暇を過ごすつもりだったのだが、一家の船着き場にはなぜか豪華なクルーザーがとまっており、その持ち主アダムはあつかましくも魅力的な男性だった。夕食に招待させられたり、強引にペンキ塗りを手伝われたり。腹の立つ隣人だったが、タラは次第にアダムに惹かれていく。彼には婚約者がいると、はっきり知らされているのに。
  • 静かに愛して
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    フリスは巨大企業の御曹司であるレオンと出会ってすぐ結婚した。若くて自信がなかったフリスにとっては、彼が世界のすべてだった。だが、彼は違った。復讐のためにフリスを利用しただけだったのだ。それを悟ったとき、彼女は短い結婚生活に別れを告げ、家を出た。深く傷ついたフリスは不幸な結婚を忘れようと懸命に働き、4年後、ついにメーカーの販売部門を任されるまでになった。しかし突然、フリスの勤める会社は経営不振に陥ってしまう。ある晩、社長から合併先の代表を紹介され、フリスは凍りついた。目の前に、冷たい目をしたかつての夫が立っていた!
  • スター作家傑作選~プレミアム・コレクション I~
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    『愛を捨てた理由』 ケイトの勤務する会社が突然買収され、現れた新社長の姿を見て、彼女は我が目を疑った。5年前、事業が成功して富豪になるや、別の女性を作ってケイトを捨てた元夫のショーン。今でも私の心は血を流しているというのに、彼の下でなんて働けないわ。ましてや、離婚後に身ごもったと気づいた息子の存在は知られたくない……。 『ハネムーン』 牧師の次女ジョージアがイタリア名家の子息レンツォと結婚するのには、誰にも言えない事情があった。もともとレンツォの婚約者だったジョージアの姉が、彼の既婚の弟と駆け落ちしてしまい、姉の身代わりとして結婚に同意しなければ、父親に事実を告げると脅されたのだ。姉の背徳を知れば、聖職者の父はどれほど悲しむか……。 *本書に収録されている『愛を捨てた理由』は既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 誓いのバレンタイン
    -
    天上界では何世紀にもわたって聖者バレンタインとギリシアの神エロスが論争していた。ロマンスが実るには魂と肉体のどちらが大切か? そしてついに賭で決着をつけることになった。地上で最も相性の悪い男女を選び、バレンタインデーまでに双方力を尽くしてこの男女を結びつけようというのだ。選ばれたのはシャノンとパトリック。そんなことは露知らず、シャノンは妹の離婚裁判で義弟側の弁護士パトリックと出会い……。
  • 償いの結婚式
    -
    ロマンスの巨匠たち ~リン・グレアムの軌跡 3~ 不遇にめげないピュアなヒロインと、ゴージャスなスペイン貴族の愛憎劇―― リン・グレアムの十八番、"セクシーラテンヒーロー"、ここに誕生! 永久保存版複雑な家庭環境で育ったクリッシーは、 まだ二十歳になったばかりだというのに、 母が生前、駆け落ちの末に産んだ幼子をかかえ、 今日という日を生き延びることに必死だった。 次の仕事は、裕福な家で住み込み家政婦―― でもまさか、ここがあの人の屋敷だなんて! 姉の恋人だったスペイン貴族、ブレイズ・ケニアン。 目の前にいるとてつもなくセクシーな彼は、 今なお、私には決して手の届かない人……。
  • 手なずけられた花嫁
    4.0
    「2倍払うわ。今夜中にアスペンに着きたいの」マディーに頼まれ、セスナ機への同乗を許したリンクは、彼女の高飛車な態度に苛立ちを隠せずにいた。富と美貌に恵まれた、わがままなお嬢さんの典型だ。かかわらずにいようとしたとき、セスナ機が墜落し、二人きりで森に放り出されたリンクはすぐさま気づいた。マディーの痛々しいほどの強がりは、両親に捨てられ、愛されずに育った人生と傷つきやすい心を隠すためのものだと。 *本書は、初版ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 手なずけられた花嫁
    3.0
    セスナ機が墜落したロッキー山麓。あの森で私は生まれ変わった……。■「シートベルトをつけて、しっかりつかまっているんだ!」セスナ機の助手席で、浅い眠りから覚めたマディーは、操縦桿を握るリンクの緊迫した声に、身をこわばらせた。窓の外には鬱蒼とした森林がすぐそこまで迫っている。何が起きたのだろう? 墜落するのだろうか?母に会うため、アスペンへと向かっていたマディーは、リンクのセスナ機に無理を言って同乗させてもらっていた。どうしても母に会いたいのに……。不意に機体が大きく揺れる。マディーは、懸命に操縦を続けるリンクに目をやった。私はここで、このリンカン・コリエルと死ぬのだろうか?機体が急降下し草地が目に入ったのを最後に、彼女は意識を失った。
  • 涙にぬれたプロポーズ【ハーレクイン・ロマンス版】
    -
    地味で冴えない私が、ゴージャスなボスの花嫁に――? ウィニーがモーガンの秘書になって5カ月。ニューヨークでいちばんセクシーな男性と言われる彼は、いつも美女たちに囲まれ、ウィニーの名前はおろか、毎夜、彼を想って眠れぬ夜を過ごしているとは知る由もない。職場を変われば、きっと彼のことを忘れられる――ウィニーはついに転職を決意した。ところが、新しい会社での採用が決まったばかりのウィニーを空港で迎えたのは、ほかならぬモーガンだった!呆然とする彼女をリムジンに乗せると、彼は切り出した。「僕と結婚してくれ。ただし、これはビジネスだ」 ■数多の名作を生みだしてきたベテラン作家、ジェイン・ポーターが筆をとる、大人気のボス&秘書テーマの作品をお贈りします。 *本書は、ハーレクイン・リクエストから既に配信されている作品のハーレクイン・ロマンス版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 涙にぬれたプロポーズ ボスに恋愛中
    3.0
    ウィニーがモーガンの秘書になってから五カ月。彼はニューヨークでいちばんセクシーな男性と言われていて、いつも美女たちに囲まれ、ウィニーの名前すらろくに覚えていない。絶望的なくらい彼を愛するウィニーの気も知らずに。大都会でのそんな生活に疲れ果て、ウィニーは転職を決意した。職場を変われば、きっと彼のことを忘れられる。毎晩のように彼のことを夢想し、寝不足に陥ることもなくなる。ウィニーは面接の予約を取りつけ、飛行機に飛び乗った。だが新しい会社での採用が決まり、ニューヨークに戻ってみると、空港でウィニーを迎えたのはモーガンだった。あっけに取られるウィニーをリムジンに乗せ、高級レストランに向かう途中、彼はいきなり切り出した。「僕と結婚してくれ。ただし、これはビジネスだ」★“オフィスでの恋物語”――ただの秘書だけど、ひとりの女性としても見てほしい……。オフィスを舞台に燃える、熱い愛の物語です。★
  • 二度めの旅立ち【ハーレクイン・イマージュ版】
    -
    彼なしでは生きていけない。でも、彼と生きていけるか、わからない……。 同僚とレストランに入ったライザは、ふと鋭い視線を感じて身震いした。顔を上げると、見覚えのある青い瞳に射貫かれた。スティーヴ! 別れたはずの夫が、なぜこんなところに?1年前、ライザはまったく身に覚えのない不貞を疑われ、限界まで追いつめられた末に、耐えきれず家を飛びだしたのだった。思わぬ再会から数日後、今度は取引先の社長としてライザの前にスティーヴが現れ、去り際に謎めいた言葉を残していった。「また僕のもとに戻ってくるんだ。貸したものは返してもらう」ライザの心はかき乱された。彼なしの人生は虚しい。でも、私を信じてくれない人と暮らすのは、もっと虚しい……。 ■男と女の愛憎入り乱れるドラマを巧みな筆致で情熱的に描く名匠、C・ラム。本作も、愛してほしいのに愛してもらえない、愛したいのに愛させてもらえない、夫と妻の複雑な心が表現されています。 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン・イマージュ版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 二度めの旅立ち
    3.5
    同僚とレストランに入ったライザは、ふと誰かの鋭い視線を感じ、身震いした。顔を上げると、見覚えのある青い瞳に射貫かれた。スティーヴ! 別れたはずの夫が、今さら私になんの用?1年前、ライザはまったく身に覚えのない不貞を彼に疑われ、限界まで追いつめられて、耐えきれずに家を飛びだしたのだった。数日後、今度は取引先の社長としてライザの前にスティーヴが現れ、去り際に、謎めいた言葉を残していった。「また僕のもとに戻ってくるんだ。貸したものは返してもらう」ライザの心はかき乱された。彼なしの人生は虚しい。でも、私を信じてくれない人と暮らすのは……もっと虚しい。■複雑に絡み合う男女の機微を鮮やかに描きだすことにかけては右に出る者なし!のシャーロット・ラム。まるで一組の夫婦の心の中をこっそり覗き見るような感覚に浸れる、1983年のヒット作です。
  • 裸足の花嫁【ハーレクイン文庫版】
    4.0
    恋は世界の街角で甘いキスの余韻を残し、消えた大富豪。2年後― リリーは21歳の夏、ロンドンのアルバイト先で世界的大企業の社長ラウフと燃えるような恋におちた。黒髪に金の瞳を持つ謎めいた彼は、義兄の心ない仕打ちのせいで男性恐怖症になり、キスより先に進めなかった彼女を、優しく包み込んでくれた。だが、そんなひたむきな愛は残酷にも踏みにじられた。ラウフは突然、故国トルコへ帰ってしまったのだ。2年後、窮地の父を救うためリリーはイスタンブールの土を踏む。待ち合わせ場所にまさか――ラウフが現れるとは夢にも思わず。 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 裸足の花嫁
    -
    リリーは困難な状況に陥っていた。家族で経営する旅行会社が配当金を払っていないとして、出資者に訴えられそうになっているのだ。会社の代表である父に、もちろんそんな覚えはないのだが。やっかいなことに、出資者であるラウフ・カサビアンを父に引き合わせたのはリリー自身だった。彼と話をするため、リリーはイスタンブール行きを決意する。だが待ち合わせの場所で彼の姿を目にしたとき、リリーは思わず立ちすくんだ。ラウフ……かつて私を捨てた人。彼女の胸に、2年前の苦い思い出がよみがえった。■HQロマンスを代表する人気ベテラン作家といえばL・グレアム。セクシーなトルコ人メディア王との再会物語をお楽しみください。来月はHQロマンスから新刊が、それ以降もリプリントを織り交ぜ続々刊行される予定ですので、どうぞお見逃しなく!
  • 花嫁は大株主
    -
    この世に私ほど幸せな女がいるかしら。メレディスは鏡に映った自分の花嫁姿にほほ笑みかけた。ライアンをパーティで見かけて、彼女は一目で恋に落ちた。名前もわからないままパーティは終わってしまったのに、帰りのエレベーターを待っていたとき、彼が幻のように現れて横に並んで立ったのだ。エレベーターでの短い会話が、幸福の始まりとなった。だが、メレディスはあまりにも無邪気だった。彼に下心があったとは夢にも思わなかったのだから。

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  • 光と影のはざまで
    -
    ニースのヴィラ・ジャスミンで催されるパーティは盛況だった。主催者はジョアンヌの母。輝くばかりの美貌の持ち主である。その母親の陰で、ジョアンヌは20年間ひっそりと生きてきた。ところが、巨額の財産を一世代で築き上げた投資家ベンとの出逢いが、ジョアンヌの運命を狂わせる。彼の心を射止めたくて、生まれて初めて化粧をし、消え入るような思いで真紅のドレスに身を包んだのだ。だが、彼は見もせず、母のもとへと向かった。胸の痛みに耐えかねて、ジョアンヌはそっと顔を伏せた。
  • 富豪ゆえの束縛
    3.5
    ダニーはロンドン郊外の大きな屋敷で庭師として働いている。屋敷の主は家のまわりに高い石塀を巡らし、つねにボディガードに囲まれて暮らしており、いまだ姿を見たことはない。きっと人間不信の哀れなおじいさんに違いないわ。ある夜、庭の芝を刈っていたダニーは背後からの声に驚いた。振り向くと、若くハンサムな男性が睨みつけている。彼こそがこの屋敷の主、ピアス・サザランドだった。謎めいたピアスの魅力に惹かれ、ダニーは身も心も捧げるが、彼の言葉は、あまりにも冷たいものだった。「僕が君を愛することは決してない。期待するな」■1987年に刊行された、人気作家キャロル・モーティマーの意欲作です。謎めいた過去を持つ人間不信の大富豪を愛してしまった、貧しく無垢なヒロイン。彼の心は固く閉ざされたままで……。
  • ふたりのジョアンナ【ハーレクイン文庫版】
    -
    妻は、夫に愛されたかった。離婚寸前の夫婦だったことも忘れて。永久不滅の人気テーマ――記憶喪失。 病室で目覚めたジョアンナは、すべての記憶を失っていた。見知らぬつき添いの男性に夫のデイヴィッドだと名乗られても、彼のよそよそしさに、どんな夫婦だったのかと不安になる。一方、デイヴィッドは実際、2年前から離婚を考えていた。妻のジョアンナが、思っていたような純粋な女性ではなく、大富豪を捕まえるのが目的の冷たい女だったからだ。ところが、交通事故に遭って記憶喪失に陥った彼女はどうだ?まるで新婚当時そのままの、純真な魅力にあふれている!しかし記憶が戻ればまた元に戻ると考え、彼は妻を突き放し……。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ふたりのジョアンナ
    3.0
    デイヴィッドは二年も前から、妻と離婚したいと考えていた。妻にしたのは、心に描いていたような純粋な女性ではなく、金持ちの相手を見つけようともくろみ、成功した計算高い女だったのだ。我慢も限界というとき、妻のジョアンナが交通事故に遭う。軽傷ですんだが、彼女は記憶を失っていた。彼が夫だともわからず、驚いたことに、まるで新婚当時そのままの彼女になっている!彼はジョアンナに魅了されそうになる自分を厳しく戒めた。いつまた記憶が戻り、元の冷たい妻になるかしれないのだから。一方ジョアンナは、夫だという男のよそよそしさに戸惑い、傷ついた。彼は明らかに私と一緒に暮らしたがっていない。いったい私たちはどんな夫婦だったのだろう。
  • ふたりのフィアンセ
    2.0
    婚約パーティに現れた見知らぬイギリス人。彼が私のフィアンセなんて!■アンジェリックは幸せだった。バスの事故で失った記憶は戻らないけれど、パリでウエイトレスとして働くうちに、すてきな恋人ができた。画家の彼が、アンジェリックをモデルに描いた肖像画も有名になり、とても高い評価を得ている。そして今日は、エッフェル塔での婚約パーティだ。ところがふたりがケーキカットをしようとしたその瞬間、ミロ・ケインと名乗る見知らぬ男が進み出た。アンジェリックはすでにミロと婚約しているのだと言う。あなたなんか知らないわ。そう言い張るアンジェリックに、彼はふたりが一緒に写っている、たくさんの写真を見せた。イギリスへ戻ろうと言うミロにアンジェリックは……。
  • 氷雨降るハーグ ベティ・ニールズ選集 1
    3.5
    唐突なプロポーズ――それは、あまりに悲しい恋の結末。 ロンドンの聖モード病院で働くオクタヴィアはある日、勤勉な仕事ぶりを買われ、出張看護の命令を下された。地中海めぐりのソクラテス号に乗船しろというのだ。船上で彼女は、かつて病院にけが人を運び込んだ男性と再会する。そのとき彼は“必ずまた会う”と自信満々に言い、オクタヴィアの脳裏にその姿を刻みつけたのだった。オランダの医師だという彼とともに船で過ごすうちに、無愛想だが親切な彼にオクタヴィアは心惹かれるようになる。だが航海が終わったとき、彼がもたらした残酷な仕打ち――それは愛のかけらもない、便宜的な結婚の申し出だった! ■「君に恋しているふりはできないが」と、ルーカス医師はあまりにむごい言葉とともにプロポーズします。オクタヴィアの返事はいかに……? 伝説のロマンス小説家ベティ・ニールズが描く、心がほっこり温まる珠玉作です。
  • 紅ばらの伝説
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    父の死後、初めて母の遺品を見ることを許されたサビーヌは、実の父がほかにいるという事実を知って愕然とした。生前、母はフランスの生まれ故郷について多くを語らなかったが、かの地に行けば、本当の父親がわかるかもしれない。不安を胸に抱えて、サビーヌは母の故郷の村を訪ねた。すると一人の男がサビーヌを見たとたん、怒鳴りつけてきた。目に軽蔑の色を浮かべて、二度とここに来るなと言って。危険な香りと、鮮烈な魅力を放つ男の剣幕に思わず凍りつく。彼は、私の父が誰か知っているのだろうか……?
  • ミスター・トラブル
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    ホテル付秘書のアルバイトをするクローディアは、日によってホテルのオフィスで働くこともあれば、宿泊客の要請で臨時の秘書を務める場合もある。今日の任務は、最上階のスイートルームに滞在する客の臨時秘書。客は世界的な億万長者のエリス・ルフェーブルだ。“彼はトラブルそのもの。気をつけて”――そんなホテル側の注意が的中し、クローディアはさっそくトラブルに巻きこまれた。部屋に入るなり、一方的にエリスから言い渡されたのだ。「今夜は、きみもここに泊まるように」■〈ロマンス・タイムマシン〉と題してその年の名作をお贈りする企画、1992年の今回は、2000年に世界中のファンに惜しまれつつこの世を去ったスター作家、シャーロット・ラムのボス秘書ものです。
  • やさしい略奪者
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    義兄に恋い焦がれる少女が、大人になるとき――。 エメラルドグリーンの海に浮かぶ、バハマ諸島の小さな島――インディアが義父の所有するこの島へやってきて14年。義兄のネイサンを慕う無邪気な少女は、美しい女性へと成長した。それでも今なお、過去の出来事は心に暗い影を落とす。ネイサンが幼い私にやさしかったのは、美しい母の気を引くため。だからこそ、あの忌まわしい事件を起こし、島を追われたのだ。ところが義父は遺言で、そのネイサンを島の相続人に指定した。再会した義兄の野性的な魅力を前に、インディアの胸は震えた。彼はこの島だけでなく、私の運命をも握っている……。
  • 誘惑は蜜の味
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    広告代理店に勤めるチェルシーは困り果てていた。上司のマイルズが昇進の代償として関係を迫ってきたのだ。なんとか穏便にすませたいチェルシーは、あるパーティで同じアパートメントの住人クインを見かけたとき、とんでもない妙案を思いつく。陽気で気ままなプレイボーイだという噂の彼に頼みこんで、しばらく婚約者のふりをしてもらえばいいわ!かくしてチェルシーの願いを聞き入れたクインだったが、大々的に婚約発表をするや、驚くべき正体を明らかにして……。
  • 揺れる情熱
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    ひとりで子どもを育てるガーデンデザイナーのランダルは、大富豪の屋敷の専属という願ってもない仕事を手に入れた。そこに現れたのは、スペインの侯爵で元恋人のフリオ。6年前、庭師の娘にすぎなかったランダルは、彼を信じて愛を捧げ、ぼろ雑巾のように捨てられた。魅力を増したフリオは以前よりも自信と権威にあふれ、若かった彼女を捨てたことを謝罪するどころか、ランダルを富豪の愛人と決めつけて蔑みの目を向けてきた。彼女は固く決意した――息子だけは渡さないわ。
  • 領主館のアメリカ人
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    薔薇の棘のような彼の心に触れ、わたしの指に血がにじむ……。 父が急逝し、ルーシーは長年住み慣れた領主館を離れようとしていた。 館を維持する財力はなく、継母と弟妹の面倒も見なければならない。 領主館は、アメリカ人のいとこ、ソールが相続することになっている。 じつはルーシーは12年前に彼に会ったことがあったが、当時、子供ゆえの幼さで意地悪をしてしまい、それをずっと後悔してきた。 再会したソールは今や、いくつもの企業を切り回す大富豪となっていた。 ルーシーは美しい黒髪の彼に魅了され、大いに心を揺さぶられた。 しかし、二人のあいだのしこりは消えてはいなかった―― ソールは彼女に領主館から一秒も早く出ていけと言わんばかりに、軽蔑のまなざしと辛辣な言葉以外、微笑み一つ向けてはくれなくて……。

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