さかたのり子作品一覧

  • ごんべえ
    -
    猫の「ごんべえ」は見ていた。人間の浅ましさ、そして優しさを…。嘘をついて要介護認定を盛って高いサービスを受けようとする母娘。息子を溺愛して現実を見ない母親、そしてそんな母と息子を妬む娘。人間はなんて悲しいのだろう、そして愛しいのだろう…。表題作「ごんべえ」2編の他、好対照な姉妹の愛憎を描いた「いもうと」、定年間近なサラリーマンマンとパニック障害という病気に悩むOLのふれあいを描いた「まわり道のふたり」を収録。
  • 風哭山奇譚
    完結
    -
    風哭山に住む絵師・相模の描く似絵は本人の姿を映し取りすぎて、よけいなものまで描かれてしまうそうな…。鎌倉時代初頭、新しい時代の幕開けの陰で闇に堕ちていく者たちを描いた表題作2編他、源義経と弁慶が逃げ落ちていく東北の地で出会った鬼の悲哀を描いた「鬼女面」、計3話を収録。

最近チェックした本