森村誠一 - 講談社作品一覧

  • 悪道
    3.5
    時は元禄。将軍綱吉が柳沢邸に御成り中、天下の大乱を招きかねない変事が勃発。吉保は秘密を知るもののみなごろしを暗殺集団猿蓑衆に命ずる。伊賀忍者の末裔の流英次郎は天才女医のおそでを護り、おくのほそ道を血に染め、逃亡の旅へ。強大な敵の喉元に迫るは不屈の一寸の虫たち。一方、江戸城奥深くでは、生きる屍のような「影」が「このまま飼い殺しにされてたまるか」と、その時を待っていた……。人の業を問う、傑作時代小説。
  • 悪道 御三家の刺客
    5.0
    江戸で頻発する神隠し。その正体に迫った伊賀の末裔、流英次郎は、阿芙蓉に侵された幕府高官や吉原の花魁たちの実態を知る。麻薬と人身売買の恐るべき網を編み上げ、鎖国令を破るのは何者か。進めば抹殺、退けば暗殺。将軍の意を受けてとはいえ、巨大な組織を前に、英次郎一統はなすすべなし。海外からの最強の刺客が英次郎に迫る! シリーズ第三弾!
  • 悪道 五右衛門の復讐
    4.0
    名君の道を歩む影将軍を護衛する、伊賀忍者の末裔・流英次郎とその一統には、安寧は許されない。将軍の城外微行の途上、大道芸人の「叩かれ屋」が客に首を斬り落とされる。大店が襲われ、大川に骸が浮かび、凄腕の剣客が跳梁する。そして浮かび上がる石川五右衛門の影。徳川の世になって百年、豊臣一派の大名の多くは改易され、遺臣らは浪々の身を余儀なくされている。怨嗟の矛先は影将軍に向かうのか。英次郎たちの死闘が始まる。【解説入り】
  • 悪道 西国謀反
    4.0
    吉川英治文学賞に輝く『悪道』、シリーズ第二弾! 西国雄藩浅尾家に御家騒動が勃発。幕府をも揺るがす事態に、名君となった影将軍は、伊賀忍者の末裔・流英次郎一統を安芸に遣わした。立ちはだかるは、奸臣・外村監物が放つ暗殺忍軍・風炎衆! だがなんと風炎衆は、江戸城の将軍暗殺の密命を帯びていた。大胆な構想で描く、これぞエンターテインメント時代小説。
  • 悪道 最後の密命
    -
    伊賀忍者の末裔・流英次郎とその一統は、影将軍に隠密の護衛役として仕え、幕府の危機を幾度も救ってきた。その影将軍が正統の血筋に返すため、後代家宣に将軍職を譲ることを決意する。だが、幕閣、大奥、御三家と思惑と野心が交錯し、すさまじい抗争が勃発する。闇の世界で刺客と刃を交える英次郎一統は、影将軍の治世を護るため、最後の戦いに向かう。そして英次郎を慕うものの、生き方を異にする天才女医おそでとの結末は!?
  • 明日なき者への供花
    -
    メルヘンなき現代に起りうる夢を孕んだ物語。就職浪人、女房に逃げられた中年男、部下の不始末でクビにされた窓際男の三人組が、日本最大の組織暴力団の跡目相続争いに巻き込まれた女子大生と知り合ったことで人生が変わる。姫を護る現代の三銃士が凶悪なヤクザと戦ううちに、見失った生きる目的を再び見出していく現代のメルヘン・ミステリー長編。
  • エネミイ
    3.5
    加害者を許せますか? 暴力団抗争の巻き添えにより娘を射殺された父親をはじめ、愛する家族を喪った犯罪被害者たちが、ある喫茶店に集まった。彼らは加害者に報復を誓う。次々に殺される加害者たち。事件の背景に、犯罪被害者の復讐があると突き止めた棟居(むねすえ)刑事は、容疑者のアリバイを崩せるのか? 真の正義を問う社会派推理。(講談社文庫)
  • ガラスの密室
    3.0
    憧憬の女神、七条由香の無惨な死体を発見した北前真司は、無実の罪を押し付けられてしまう。真犯人はどこかで笑っている。天井の覗き穴に不審を抱いた棟居刑事と、兄の無実を信じる友美の執念の追跡! だが疑惑の男は、衆人環視のレストランで服毒死を遂げる……! 二転三転の冤罪事件、驚愕の真相とは!?(講談社文庫)
  • 空洞星雲
    -
    銀座のバー「ダプネー」のママが、マンションの密室で殺された。警視庁の那須警部は、被害者の部屋で発見した自費出版本の正誤表から、売れない推理作家・山本三郎を容疑者として割り出すが、彼にはアリバイが存在していた……。福岡にいた人間が、どうやって東京で殺人を実行したのか? 巧妙で鉄壁な電話トリックを駆使する犯人と、アリバイ崩しに挑む那須警部の、息もつがせぬ対決で烈しく迫る、新本格社会派推理3部作第2弾! 斬新な密室トリックと、意想外の電話アリバイ・トリック!
  • 裂けた風雪 傑作短編集(一)
    -
    北アルプスの山荘経営者の事故死に隠された謎を追う、銀行員の無惨な運命を、登山ルートに仕組まれた巧妙なトリックとアリバイ崩しの中に描いた表題作「裂けた風雪」、時刻表を使い、新たな角度から不可能犯罪に意欲的にとり組んだ「殺意の接点」、命をかけた女の復讐譚「“自殺”殺人事件」など、秀作5編収録の短編選集。
  • 作家の条件<文庫決定版>
    -
    作家になれる人、なれない人はどこが違うのか。通俗に堕さず読者からも乖離しない作品を生み続ける秘訣とは。半世紀近く創作の第一線を走り続け、松本清張、笹沢左保、山村正夫ら幾多の作家と交わった経験が、熱きメッセージとなり、志ある後進の背を力強く押す。小説を書きたい人必読の“作家虎の巻”決定版! (講談社文庫)
  • 殺意の逆流
    -
    本店から地方支店へ、突然の異動を命じられた銀行マン。そのウラには、不正の調査という極秘の使命を帯びていた……という表題作をはじめ、社内出世競争のドス黒い渦が家庭にまで及んだとき、妻が被(こうむ)る悲劇を描く「派閥抗争殺人事件」、北アルプスで人が消える?「北ア山荘失踪事件」など、初期発表の傑作短編6編を収録。よりによって私が殺されるなんて……極秘指令を受けて、不正の巣窟に単身乗り込んだ銀行員に迫る危機!
  • 殺意の接点
    -
    殺されるのに理由なんかいらない! 深夜の寝台車で起きた人気タレント刺殺事件。犯人はいつ乗車し、どこへ消えたのか……という表題作をはじめ、ホテルの特殊性を駆使した「科学的管理法殺人事件」、山岳を舞台にした「高燥の墳墓」など、殺人者の心理、追及者の執念を鋭く抉(えぐ)る、初期傑作推理短編集。全6編収録。
  • 殺意の造型
    3.0
    理容椅子が転倒した弾みで、客の頸動脈を切ってしまったヘアデザイナー。被害者は、商品取引所の仲買人(ブローカー)だった。殺意は本当になかったのか? という表題作「殺意の造型(ヘア)」。愛猫を轢き殺した青年が、専務の引きで入社。上司の男は、復讐の牙を密かに研ぐが……という「魔犬」。罪の意識に囚われ戦(おのの)く人間を描くミステリー。恐怖を呼びさます殺意を描く7つの名編。<『枕に足音が聞える』改編&改題作品>ヘアデザイナー
  • 殺人倶楽部
    3.0
    満員電車で痴漢の濡れ衣を着せられ、職と家庭を失った有田順二は、雑談クラブの主宰者と知り合う。不条理に人生を破壊された被害者たちが吹き寄せられる都会の片隅のカフェ。そこで語られるのは空前の報復計画か。生を謳歌する加害者たちは、相次ぐ事故で死傷していった!“見えざる手”、その正体とは!?(講談社文庫)
  • 殺人の花客
    -
    舞台は新宿新都心の超高層ホテル。初めて会ったのに恋に陥ちた二人。別れ話がもつれて出口を探す男と女。若い娘を相手にプレイに耽る初老の男。その中を忍び歩く空き巣狙い。突然起きた不可思議な殺人事件が何組もの男女を巻き込み、因縁の糸で結ぶ。もつれた糸を解こうと新宿署の敏腕刑事・牛尾が出動!
  • 殺人の詩集
    -
    人気俳優が高層ホテルから墜落死した。さらに彼と最後に会ったコールガールも殺された。俳優の死体の傍らにはレイプ殺人を扱った本が落ちていた。警察はこれが事件を解く鍵とみて捜査を始める。誰しも忘れたい、隠したい過去がある。その過去が暴かれた時……。人間の心の奥底に潜む病理を抉り出すミステリー。(講談社文庫)
  • 残酷な視界
    3.0
    双眼鏡で殺人を目撃してしまったOLに犯人の魔の手がしのびよる――高層マンションに住むOL・志賀邦枝のひそかな趣味は、双眼鏡で他人の生活を覗くことだった。ある晩、殺人を目撃した彼女に、危機が迫る! という表題作をはじめ、会社の労使交渉の陰で渦巻く、色と欲を描いた「殺意中毒症」、純真無垢な子供の残酷さがじわりと伝わってくる「魔少年」など、初期発表の傑作短編9編を収録。
  • 刺客の花道
    -
    忠臣蔵の死に損ないが江戸の闇を斬る! 吉良家の用心棒であった朽木主膳(くちきしゅぜん)は正念場の赤穂浪士討ち入り当夜、女の家で一夜を過ごし、武士の面目を失った。賭場の主小吉に拾われた主膳には、闇の刺客の道しかなくなった。対するは、娘を庇う手負いの大道武芸者を餌食にする棒術の悪僧、生類憐みの世に人喰い犬を嗾(けしか)ける悪旗本。主膳に死に場所はあるか? (講談社文庫)
  • 死者の配達人
    -
    かつて、謎めいた女性を誤殺して北アルプスに埋めた過去を持つ北尾俊也は、離婚と退職を機に贖罪(しょくざい)の旅に出た。青春の秘密を隠す現地では別件の女性が発掘され、近くの山道で死に場所を探していた中町由美子を俊也は救った。心に闇を抱える2人が追う事件。戦慄の果てに浮かび上がる恐るべき真相とは? ※本書は2002年1月に祥伝社文庫より刊行されました。住所表示などは執筆当時のままとします。(講談社文庫)
  • 社奴
    -
    大手建設会社の鹿谷建業では、専務派と常務派が次期社長の椅子を狙って争っていた。常務派の家田は、年金保養基地計画の利権争奪のため、顧問料の名目で大蔵大臣の愛人に賄賂を届けるが、彼女が殺され家田に容疑が……。殺人事件を描いて、日本的経営風土における奴隷制の悲劇をつく長編サラリーマン推理。
  • 深海の迷路
    3.0
    一人歩きの女性を狙う通り魔に、老舗和菓子屋強殺放火犯。それぞれの事件で愛する者を喪(うしな)った2人の若者が邂逅(かいこう)したとき、凍結していた事件が動きだす。深海の迷路のように錯綜する現代を映し、複合犯罪の糸はもつれにもつれ、ついに浮かび上がる予期せぬ犯人像。その残酷な真相に、あなたは耐えられるか?(講談社文庫)
  • 真説忠臣蔵
    4.0
    吉良邸で討死した鳥居理右衛門の首級(しるし)が消えた。その顔が、能舞台で「翁」を舞う将軍綱吉の面(おもて)に貼りついた――(「死面皮」)。周到な内蔵助の密命で後備えとして脱盟者に甘んじた高田郡兵衛らは、汚名にまみれた後半生を送っていたが――(「不義士の荊門」)。雪舞う夜を血に染め、士道を貫く赤穂浪士と主を護る吉良の家臣の凄絶な攻防。誉れある義士になれなかった者たちの栄光なき使命を描く第二の忠臣蔵。
  • 情熱の断罪
    4.0
    結婚式の最中に、新郎が刺殺された。しかし、被害者の新郎と加害者の間には、何のつながりもない。加害者を犯行に至らせた、驚くべき理由とは? という表題作をはじめ、名門高校の受験をめぐり、不幸の連鎖にずぶずぶとはまってしまった家族を描く「姦の毒」など、人の心の闇を照らしだす、初期発表の傑作短編6編を収録。殺しても、なお続く……負の連鎖!
  • 人生の究極
    -
    永井荷風や松本清張など偉大なる作家たちの足跡。言葉をとことん追い詰めて17文字に凝縮する俳句の世界。大震災の極限状況に出現した、原風景の価値。忠臣蔵から憲法改正まで、歴史と政治を検証する白熱の対談。それぞれの究極が現代の「生き方」に収斂する、吉川英治文学賞作家の熱いメッセージ。
  • 雪煙
    3.0
    アルプスの名峰グロスグロックナーで出逢った二人、国際刑事警察機構(ICPO)の若き警察官高木史朗(たかぎしろう)とミステリアスな女性陽子は運命の恋に落ちた。二人の間を阻むのは、暗黒社会の抗争か、日欧両アルプスを舞台に壮大かつ巧緻に築かれた犯罪か。二人の悲恋に明日はあるのか!? 森村ミステリーの粋を集めた山岳ロマン。(講談社文庫)
  • 狙撃者の悲歌
    -
    巨大暴力団組長殺害後に、兄貴分の身代わりで敵の組長の首を狙う若きヒットマン。その潜伏先でヒットマンと刹那の恋に生きるホテトル嬢。下宿先の娘をレイプ殺害され、復讐の炎を燃やす青年警官。大都会の根無し草同士が絡み合い、一点に集中したとき不可思議な光が点灯し、想像を絶する暗部を照らし出す。(講談社文庫)
  • たった一人からの発想 証明の原型
    -
    自分自身の生き方を最終的に決定できるのは、自分一人しかいない! 鉄の信念をもって自ら脱サラを成功させた作家が、これまでの処世を省みて、多くのサラリーマンにエールとアドバイスを贈る。文壇の鬼才が劇的な生き方革命を発見するまでの苦難の道程は、不況下に生きる現代人に力強い励ましの金言となろう。脱サラ作家・森村誠一が説く人生の勝利者とは? サクセス人生へのアドバイス!
  • 鉄筋の畜舎
    -
    デパート「赤看板」の社長・保科商平のお抱え運転手・竹場正吉は、保科の息子たちのひきおこした轢き逃げ事件の身代り犯として服役中、獄死した。復讐に燃える竹場のひとり息子・栄一は、被害者の父・直川と謀り、保科一族の抹殺計画を実行に移す。復讐のドラマは刻々と進行するが、行く手に意外な陥穽が待っていた!
  • 肉食の食客
    -
    身寄りのない叔父を居候させる事になった、甥夫婦。幸せな家庭を蝕む叔父に、業を煮やした甥は、ある行動に出る……。という表題作をはじめ、子供の純粋な気持ちから生まれた犯意を描く「共犯の瞳」、絶体絶命のところを助けられた男が、命の恩人に驚くべきお返しをする「燃えつきた蝋燭(ろうそく)」など、初期発表の、粒ぞろいの傑作短編11編を収録。色と金に欲を出すと、人間は良心を失う!
  • 虹の刺客(上) 小説・伊達騒動
    -
    若き藩主を巡る策謀。権勢の行方はいずこに。仙台藩六十二万石。伊達政宗を超える大器と期待された3代藩主綱宗は、幕閣大老酒井忠清と共謀した有力家臣伊達兵部に陥れられ、二十歳にして隠居の身となった。幼い亀千代を擁立し、大藩を壟断する兵部。伊達家の重臣原田甲斐は、密かに起死回生を図っていたが!?史上有名な伊達騒動の真実に迫る圧巻! ※本書は1999年11月に朝日文庫より刊行されたものです。(講談社文庫)
  • ねこの証明
    3.9
    森村家に迷い込んできた猫が、いつの間にか居間でテレビを見ている。散歩の途中で出会った猫のしぐさにカメラを向け、俳句をひねる……。作家生活五十年を越えた森村誠一は、言わずと知れた猫好き。ミステリーに時代小説に、森村作品には猫がしばしば登場する。専門紙「ねこ新聞」に連載したエッセイを軸に、「お猫様事件」など猫小説を三篇収録。ふんだんな猫写真と俳句もちりばめ、まるごと一冊ねこずくしで送る、初の森村猫本!【解説入り】
  • ピラミッド社会の底辺から
    -
    企業組織の力を個人の力として錯覚し、転落するエリート。通勤を急ぐあまり路上の病者を死なせてしまう、群衆という名の殺人者。身分をひた隠しして男性社員との恋を謳歌した、社長令嬢の誤算。――ビジネス社会の残酷な底辺でうごめき、出世や左遷、そして屈辱の日々を送る、サラリーマンの生きざまを考現し、痛烈に描破した、掌編小説集。
  • ファミリー
    3.0
    婚約者を事故で亡くした弓子は、上司の薦めで見合いをした。羽室裕也は好青年で、羽室家も完璧な円満家庭にみえた。だが弓子の中では次第に違和感が膨らみはじめる。姉弟が父娘がそして夫と姑が……近親相姦も平然なおぞましい化け物連中だと気づいたとき、弓子はすでに恐怖の館の囚われ人となっていた!(講談社文庫)
  • マーダー・リング
    -
    なにげない日常から殺意は生まれる。取り違えた鞄に3千万円が。本来の所有者は何者かに殺された。着服したい男は、犯人を突きとめようとするが? (「殺意を運ぶ鞄」)。倒産会社の残務処理に追われ、ホテルの1室で憤死した男が最後に会ったのは? (「武士の情」)。悪意が醸成される都会の日常にこそ人生の陥穽(かんせい)が口を開ける。森村ミステリーの粋。(講談社文庫)
  • ミッドウェイ
    3.9
    戦争へと突き進む時局に押され、憧れの女性への思慕も個人の夢も捨て去り、戦闘機乗りに身を投じた日米の若者たち。爆撃を受け火だるまになる空母、次々と飛び立つ戦闘機。はからずも同じ女性の影を追っていたとも知らずに、降旗とロバート、それぞれの想いがミッドウェイの空に交錯する……。太平洋戦争の分岐点となった激戦ミッドウェイ海戦に正面から取り組んだ、著者渾身の戦記小説。
  • 霧笛の余韻
    -
    霧笛が呼ぶ襟裳岬ですれちがった謎の美女千鶴子は、新進作家白沢に死の影を落とし、朝里川温泉のホテル火災で消息を絶つ。社長秘書の彼女には五億円着服の噂がまつわり、同社の幹部が墜落死した。両事件の関連を牛尾刑事は疑い、白沢は瓜二つの妹志鶴子と共に姉の足跡を追う。終着地で見た天地が逆転するほどの人間の暗黒とは? (講談社文庫)
  • 棟居刑事の復讐
    -
    何度事件を解決しても、惨殺された妻子は戻ってこない。それでも社会悪に立ち向かう刑事、棟居弘一良。同僚の横渡刑事が帰路、女性を助けようとして刺殺された。新宿のホテルの駐車場では女性の死体が発見される。同僚の復讐を誓う棟居たちは、大物政治家の女婿になろうとする人気画家の大江雅弘に行き当たる。過去を消し去って野望を実現しようとする青年が、事件の鍵を握っているのか、それとも!? 森村ミステリーの真骨頂。
  • 夢の原色
    5.0
    指1本触れることなく言葉を交わすだけで官能の極点に達する。性犯罪が専門の刑事、新開征記と高級コールガール。棚川貴代子の倒錯した関係は、新開の少年時代、憧れの美少女が凌辱されるのを傍観するしかなかった屈辱に起因する。風俗嬢殺害事件から性の深淵へと踏み入る野心的なエロティック・ミステリー。(講談社文庫)
  • 夜の虹
    -
    一年に一度だけ、箱根のリゾートホテルに集まる「七夕会」の優雅なメンバーたち。しかし、ある年、そのメンバーが次々と怪死してしまう。すべての事件の発端は、6年前の女子大生暴行事件にあった。恋人同士の俊之と美由紀が、ベッド・ディテクティブで、事件の真相に迫る。都会派本格長編ミステリー!
  • 螺旋状の垂訓
    -
    週末の六本木で出会った未知の男女。女は殺され、男は失踪した。続いて発生する連続殺人事件。捜査の展開に伴い、次第に恐るべき犯罪の深層構造が浮かび上がる。一見、無関係な連続殺人を結ぶ共通の糸は何か? 苦悩する捜査陣と奸智に長けた犯人との、手に汗握る攻防。用意された驚くべき結末は。本格推理の醍醐味!
  • レジャーランド殺人事件
    3.0
    レジャーランドのアトラクション内で、自動車セールスマンが刺殺された。犯人を突き止めた刑事が知る、驚愕の真相。という表題作をはじめ、巧妙に仕組まれたワナが圧巻の「“自然”殺人事件」、ホテル業界の熾烈な争いを浮き彫りにした「初夜の陰画」など、人間の醜い欲望を緻密に描く、初期傑作推理短編集の第2弾。殺しても殺しても欲望は消えない! 遊園地のアトラクションで刺殺事件発生。犯人はどこへ消えた?
  • ロマンの象牙細工
    -
    ミステリーの鬼才が明かす推理作法の秘密!推理小説的職業案内、トリック用動植物図鑑、推理小説的医学相談、ディスカバー・ザ・ミステリースポット等全編ミステリー尽くしのユニークなエッセイ集をどうぞ(講談社文庫)
  • ロマンの寄木細工
    -
    推理文壇の寵児・森村誠一が読者に贈る、待望のエッセイ集。山行を通し旅のロマンを語り、みずからの体験をふりかえり、現代の管理社会を厳しく告発しながら、人生の諸相をさぐる。そこには作家の確かな眼があり、躍動する自由で清新な精神がある。人生の探求者・森村誠一のすべてを盛り込んだ、魅力の書。自作の詩を巻末に併録。

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