東京大学出版会一覧

  • 憲法と天皇 憲法二十年 上
    -
    1~3巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 戦後二〇年ほどのあいだにあちこちの雑誌に発表した文章のうちで、憲法に関するものをここに集めた。どれも、そのときどきの編集者の求めに応じて書いたものなので、今となってみると、多かれ少なかれ「時」のずれを感じさせる「しかし、戦後の憲法の解説として、また、戦後史の一側面の史料として、すこしは役だつこともあろうかとおもう。明治生まれの人間の使う表現でいえば、さしずめ「難肋」とでもいうところであろうか。  それぞれの文章の終りに、それがはじめて発表された年号を記しておいた。その時期と関連させて読んでいただければ、幸いである。戦後の憲法が制定される頃から、その直後くらいまでのあいだに書かれたものが、大部分である。どれも、戦後の新しい憲法の特色を、戦前の憲法との比較において、解明することをねらったものである。  戦前の神権主義に代わってあらわれた戦後の民主主義に対する著者の愛着が、すべての文章の基調になっている。なにぶんにも、戦後の憲法の経験がまだ浅い時期に書かれたものだけに、今日の読者の目には、めだるい点があろうかとおもうが、その点はお許しいただきたい。(「はしがき」より) 本書はその上巻 目次 はしがき I 憲法のおいたち  憲法改正について  日本国憲法の概観  憲法議会のことども  八月十五日を想う  憲 法  憲法記念日を迎えて  現行憲法の盲点 Ⅱ 天皇  日本国憲法と天皇制  天皇退位論  天 皇  皇室典範について  紀元節と憲法  神々の運命と憲法  神々の復活  元号について Ⅲ 「天皇機関説」事件  美濃部達吉先生のおもい出  機関説事件と美濃部達吉先生
  • 論理学
    4.4
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 現代論理学という知の風景へ誘う、文科のための入門書。初心者の素朴な疑問と驚きに満ちた、不思議の国への旅だち。豊富な問題・論題を設け、説き明かすことよりも、読者への問いかけを意図した。
  • 食の考古学
    3.0
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 一五〇〇年前、食物を器に三つずつのせていた、弥生、鎌倉・室町、江戸時代には、犬を盛んに食べていた、岡山の弥生遺跡でお匙が二〇本近くもみつかった、という三つの新しい考古学的事実の紹介から始めます。  考古学は、日本の食について次々に新しい話題を提供しています。紹介したいことは続出しています。しかも、私は、魚や貝など、日本の食の花形について、まだとりあげていないのです。  この書物は、味の素食の文化センターの『VESTA』誌に書いたものをはじめとして、食や食器について今まで書いてきたものをまとめたものです。その初出一覧は巻末にかかげました。ただし、もとの文章にやや手を入れたり移動したりした部分があります。(「まえがき」より)  初出一覧  * 第一章2 ニワトリ   「ニワトリとプタ」佐々木高明編『農耕の技術と文化』集英社、一九九二年。  * 第二章   「煮るか蒸すか「飲食史林』第七号、飲食史林研究会、一九八七年。  * 第七章3 一」み   「ごみの考古学」文藝春秋編『エッセイで楽しむ日本の歴史』上、文彗春秋、一九九二年。  * 終ヽ 二早   「コメと日本人「週刊金曜日」 九九二年一二月二日号。  * その他   「食からみた日本史三〜一五一回『VESTA』創刊号〜第一八号、味の素食の 文化センター、一九八九〜一九九四年。 目次 目次 まえがき 序章 日本の食  1 現在・過去・将来/2 「料理」の起源 第一章 豚・鶏・茸・野菜  1 ブタ/2 ニワトリ/3 キノコ/4 漬物・ウリ・カブ 第二章 米と塩  1 コメ――揺れに揺れる古代米/2  藻塩と塩田 第三章 煮るか蒸すか  1 縄紋・弥生時代の煮炊き/2 鍋と蒸器 第四章 肉食と生食  1 食物と心臓/2 生の肉/3 老齢と肉食 第五章 箸と茶碗  1 箸の起源/2 食器を三つに分ける――共用器・銘々器・属人器 第六章 食とからだ  1 栄養と健康/2 腸の長さ 第七章 犬・氷・ごみ  1 大・鼠/2 氷/3 ごみ 第八章 最後の始末  1 古代・中世のトイレ/2 藤原京のトイレ/3 トイレからの発想 終章 米と日本人 参考文献 図表一覧 初出一覧
  • 地球温暖化問題に答える
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、地球温暖化問題にかんして、とくにその対策を中心に論じたものである。あまり細かいことにはこだわらず、本質をていねいに平易に書くことに徹した。現在、欧米の知識人のあいだでもっとも注目され、議論されているのが地球環境問題である。本書が、そうした議論の輪を拡げることに貢献できるなら本望である。(「あとがき」より) 目次(詳細目次を一部省略) 序 章 地球温暖化問題とはなにか――新しいパラダイムの出現  親しみやすい大きさの星/さまざまな見解/なぜ、今なのか 第1章 温暖化はなぜおこるのか  惑星の温度/″水の惑星″地球の僥倖/冷却効果/温室効果は科学的事実 /地球の内部は数千度/人類が使うエネルギーによる温暖化は? 第2章 二酸化炭素濃度はなぜ上がるのか  熱帯雨林はCO2を固定しない/地球生命圏の物質循環/熱帯の土壌はわずか二〇センチ/海の物質循環/大気中の循環とフロンの悲劇 第3章 どう対応できるか  ミシングシンク──しかし基本構造は明確/発生削減か固定か──それ以外にはない 第4章 化石にかわるエネルギー──太陽と原子力  水電気分解、そして水素燃焼の夢/消えない永久機関へのあこがれ/太陽エネルギー/太陽エネルギーの直接的利用/太陽エネルギーの間接的利用 第5章 エネルギー消費量を減らす  節約と効率化――省エネルギーのキーワード/奇跡の一〇年間――経済は成長かつエネルギー消費は削減/節約、しかし江戸時代にはもどれない/効率向上による省エネルギー/効率化における技術の役割/産業分野にみる省エネルギー/小さいことはよいことではない―― スケールアップ・メリット 第6章 エネルギー技術の限界を知る  実学としての熱力学のすすめ/化学物質の電気への変換/発電効率七〇%が人類の目標 /燃料電池自動車/製造業の限界は反応熱/ガスの熱量のたった三・三%の電気で風呂は沸く/冷蔵庫はヒーター/ 第7章 固定――それは陸と海の炭素蓄積量を増やすこと  混乱する議論/固定の具体的方法/CO2の回収隔離/生態系による固定の促進/ガラパゴス沖の実験 第8章 ビジョンとシナリオ  対策の骨格/太陽電池はまず屋根に、砂漠にそして静止軌道に/エネルギー輸送はずっと将来/「工場の月プロジェクト」/社会システムによる省エネルギー 第9章 地球温暖化問題に答える  市場の原理だけではムリだろう/石油はほとんどタダ/将来のための技術にハンディキャップを 終 章 新しいパラダイムの発信  対策の基本的問題/現在から未来へ/大いなる幸運 あとがき
  • アジアの挑戦
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、筆者がここ二、三年のあいだにアジアの情勢について折にふれて発表してきたいくつかの論稿をまとめたものであり、必ずしも脈絡の通った体系的なものではない。  アジアの専門家でもない筆者が本書のような題名のもとに一書を公けにすることは、身のほど知らずの類いに属するおそれの強いことはもとより筆者のよく自覚するところであるが、これまでアジアの問題に関心をもってきた者の一人として、本書を通じてアジアの現状についての筆者なりの視角をできるだけ明らかに表現し、それなりに問題の所在を探求したつもりである。  本書をまとめるにあたって、あらためて筆者の心に大きく浮かんだことが三つある。その第一は現代の世界に占める中国の姿の巨大さ、第二は南アジアおよび東南アジア諸国の社会状況の複雑さ、そして第二は沖縄問題のもつ重要性である。(「あとがき」より) 目次 第一章 アジア開発の苦悩と曙光  1 指導層の幻想/2 拱手傍観の国づくり/3 行き悩む経済開発計画/4 民衆不在の工業化政策/5 大国による干渉の限界/6 ベトナム戦後の選択/7 アジア開発のゆくえ/第二章 アジアの現実、経済的民族主義――国民経済の形成へ向かって――  /1 植民地経済の重圧/2 各国の開発計画/3 国際経済秩序の改革ヘ/4 外国資本への依存度/5 自立経済への試行錯誤/第三章 静かなナショナリズム――フィリピン――  1 スペイン文化の足跡/2 フク団と農民/3 フィリピン人気質/4 対日感情と民族主義/5 植民地主義からの脱出/6 比島人第一主義 第四章 ベトナム特需の受益国――東アジア諸国の経済好調の一背景――  第一節 ベトナム特需の特徴/第二節 ベトナムでゆれるアメリカ経済/第三節 特需とベトナム周辺諸国 第五章 文化大革命下の中国――中国を旅して――  第一節 七億人の未来/第二節 中国の農村と工場 第六章 日本経済とアジア  第一節 ベトナム戦争の経済的衝撃/第二節 防衛産業と兵器の輸出/第三節 対アジア経済協力政策 あとがき(第四章以下詳細目次略)
  • アメリカ政党史
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 建国以来1960年代にいたるアメリカの政治史を,政党の対立を中心に,簡潔・平明に描いた。巨匠ビアードにより書かれた時期以降の40年間の動きは斎藤教授が加筆されている。  本書は、アメリカ歴史学界の第一人者であったビアードの著書Charles A. Beard, The American Party Battle,1928の邦訳に、多くの追加を行ない、原著をアップ゚・トゥ・デイトにしたものである。その結果、分量も倍近くになり、原著とかなり趣きを異にするものとなってしまった。  いわばビアードの本を上台にして、新しく本を編纂したといってよいかもしれない。 目次 I 政党の本質  1政党の起源 2政党の本質 3政党の勢力の根源 補論 Ⅱ フェデラリスト党対リパブリカン党  1フェデラリスト党の政策 2反対党の出現 3フェデラリスト党対リパブリカン党の抗争 補論 Ⅲ ジェファソン系政党の支配  1リパプリカン党の経済政策 2リパプリカン党の政治思想 補論 Ⅳ 国民共和党(ホイッグ党)対民主党  1経済的変化 2ジャクソンの左翼的運動 3国民共和党(ホイッグ党)系列 4民主党勝利の成果 補論 V 民主党対共和党  1経済的状況の変化 2奴隷制問題 3第三次共和党の出現 4共和党によるフェデラリスト的政策の実施 5共和党優越の時代 補論 Ⅵ 経済上の変化と不満の増大  1禁酒主義者 2労働者と社会主義 3左翼農民運動 補論 Ⅶ 社会的変動と革新主義  1一八九六年の民主党政綱 2共和党の政策 3革新主義者の擡頭 4ニューフリーダム政策 補論 Ⅷ 復帰と安静―― 二〇年代  1平常への復帰 2要約 3展望 Ⅸ 民主党の再編とニューディール  1民主党の矛盾と再編 2恐慌と一九三二年の選挙 3ニューディールとローズヴェルト連合  1 X 戦後の展望  1民主党の分裂とフェアディール 2アイクの勝利と共和党の矛盾 3ケネディの登場とその後の展望 付論 ビアードと憲法制定史解釈 資料  1 合衆国領上の膨脹と各州の連邦加入図  2 政党発展史略図  3 参考文献  4 政党史関係年表  5 大統領・副大統領。国務長官一覧表  6 下院議員配分数および大統領選挙人数表  7 大統領選挙における得票分布表(一七八九―一九六四年)  8 連邦議会における政党勢力分布表(一八五四―一九六六年)  9 アメリカ憲法条文 あとがき
  • アメリカの社会と法 ―印象記的スケッチ―
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 アメリカ法の専門家が,三度にわたる留学体験の様々な生活の諸相を通して,アメリカ法の背景にある巨大な社会をヴィヴィッドに描き,法の役割を考察する.好個のアメリカ法入門書. 目次 はしがき/I 地方の集まり/1 「アメリカではどこでも……」/2 州の集まりとしての合衆国/3 南部と北部/4 東部と西部/5 ローカル・コミュニティの重視/6 アメリカ法の多元性 Ⅱ 個人の集まり/1 国の成り立ち/2 アメリカ人になる国/3 多数決と少数意見の尊重/4 アメリカの社会にとり込まれた人々 Ⅲ アメリカ人/1 アメリカ人のたくましさ/2 権利と自衛/3 パターナリズムに対する嫌悪/4 ヴォランティア/5 義理でということのない国/6 家族関係 Ⅳ 平民主義とエクスパート/1 対等の個人/2 ジャクスニアン・デモクラシー/3 民衆の能カ――たてまえと実際/4 陪審制 Ⅴ 社会における法と法律家/1 法の役割の大きさ/2 違憲立法審査制/3 判例法主義/4 裁判官/5 法律家/7 法学と法学教育 結び
  • アメリカの大学
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書はPaul Woodring の The Higher Learning in America ; A Reassessment (1968) の訳である。  アメリカの高等教育、大学問題についてはすでにいくつかの翻訳書も出ているが、本書の特色は、一つには、広く高等教育の全般にわたってアメリカが直面している幾多の問題にこまかく触れながら、具体的に問題解決の方向を示し、改革への提案を行なっていることである。制度上の問題点や改革だけでなく、たとえば学生たちについても、(中略)あらゆる面をとりあげ、多くの資料を使って批判的に書いている。大学教授についても、事情をよく知っているウッドリング氏の評価と批判は具体的で興味深い。  もう一つの特色として、本書は広い層の読者に読まれるように書かれている。(中略)大学問題を大学内部の問題としてだけでなく、広くアメリカ社会の諸問題と関連づけて書いているので、一般の読者にも容易に親しめる本であり、大学だけでなく最近のアメリカの社会的変動を知るにも一読に値すると思う。(「訳者あとがき」より) 目次 はじめに 序 アメリカン・スタイル  「非制度的」な制度/ 楡の木かげのキャンパス/ ユニバーシティの歴史/ 新しい州立カレッジ/ ジュニア・カレッジの寄与  一 六〇〇万の群像   彼らはなぜ大学へ行くのか/ だれに卒業証書は必要か/ 一九七〇年度卒業者  二 揺らぐ学生像   三つの観点/ 豊かさのなかの不安/ 混沌のなかから  三 目立つ少数グループ   デモ・グループ/ 疎外者、ビート族およびヒッピー/ 新左翼/ 学生の将来に待っているもの  四 キャンパスのエロス   性革命は実際に起こったか/ ジレンマ/ 新しい性の道徳 Ⅱ 教授――その権力・その生活  一 崩れゆく象矛の塔   大学教授市場/ 給与の実態/ 教師・学者・教授団  二 教授の肖像  三 管理者の世界  四 大学の権力構造 Ⅲ 大学――改革への展望  一 長期計画の前提   膨脹する大学/ 費用はだれが負担すべきか/ 名称と格づけ/ 学位制度の混乱/ 学位に関する提案  二 破らるべき神話   徒弟制度の神話/ 知識増大の神話/ 専門化への要請  三 教養課程を教える者はだれか   忘れられた人/ 学者としての能力とはなにか/ バランスのとれた教養課程を形成するために  四 教養課程の位置   自由人の教育/解決策としての複合式カレッジ  五 高等教育の再編成   理想と実現性/ 改革への試案/ まとめ 訳者あとがき
  • アメリカの民主政治
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、私が一九六五年から七一年までの間にアメリカの政治に関して書いたエッセイを集めたものである。その範囲は、内政・外交・思想など多岐にわたっているが、いずれもアメリカ民主主義との関連において扱われている。その意味では、本書の主題はアメリカの民主主義であるといってよい。(「あとがき」より) 目次 はじめに アメリカ民主主義の再検討   アメリカ民主主義の特質 政治制度への反映 民主主義の行きづまり 第一章 民主主義的伝統の形成  1 政治思想の概観   ピューリタニズムの影響 立憲主義の論理 憲法制定権と立法権 民主主義との同一化 民主主義の二側面 平等主義化の進行 政治原理としての自由主義 民主主義の自由主義化 ポピュリズムと革新主義 革新主義と道徳主義 自由主義の優越  2 ピューリタニズム   問題への接近 分離主義と非分離主義 ロパート・プラウンの教会論 メイフラワーの誓約 恩恵契約 マサチューセッツの統治形態 ロジャー・ウィリアムズの分離主義 直接民主政の成立 ピューリタニズムの遺産  3 参加民主主義の伝統   タウン・ミーティング 市民の意味 コミュニティの形成 コモン・マン 市民性の歪み 市民の限界 課題 第二章 民主政治の現実  1 地方自治   連邦制の意義 連邦制の変容 地方制度 都市の統治形態 地方制度の課題 地方自治と直接民主主義 自治体改革運動  2 議席再配分   「一人一票」の原則 代表配分の諸形態 国民代表制の論理 「再配分革命」 議席再配分と最高裁  3 世論と外交   外交の民主的統制 超党派外交 大統領と世論 世論とは オピニオン・リーダー 世論と外交  4 戦争   「民主主義」シンボルと戦争 正義の戦争 極端から極端へ 中産階級のメンタリティ 常備軍への不信 親愛なる兵士 軍人の職業意識 モラリズム 文官統制のしくみ 平和のとりで 第三章 民主政治の変容  1 一九六八年の大統領選挙   受益者集団による政党 無難な候補が出る機構 「新しい政治(ニュー・ポリティクス)」の挑戦 問われざる都市問題 民意そのものの不在  2 加速される制度の融解   反動と抵抗の時代 米軍隊の内部崩壊 価値と制度の一体化 聖戦意識の帰結点  3 民主主義外交のジレンマ   外交の基本的要因 ニクソン外交の背景 訪中の意味するもの 「多数者の専制」 無力化する連邦議会 ニクソンのパーソナリティ 民主主義外交のジレンマ あとがき
  • アルコール症
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本とアメリカは、多くの後始末を分け合っています。(中略)最も不幸なことに、無能化、死、道路交通事故、就職の困難、離婚そして暴力犯罪と深く関連するアルコール濫用問題が深刻であり、これがさらに大きくなって行くことでも共通しています。この本の内容の大半は、アメリカ社会に対すると同様に日本の社会にも当てはまるでしょう。『アルコール症――隠された薬物問題』の日本語版が、貴方の国で専門家、政治家、ジャーナリスト、そして一般大衆が、タバコや他の薬物と同様のアルコールの危険性について理解される助けになることを希望します。そしてアルコールという薬物に対する興味を低下させ、役に立つものとの考えを抑え、依存を減少させる強い努力を期待します。(「日本の読者へ」より)  フォート氏は反骨精神に満ちた一風変わった人物であり、本書の至るところにそれが現われている。本書のねらいとするところは著者自身による序文にあるように、アルコールが大問題をおこしている危険な薬物であることを認識させ、社会における「必要性」を減少させようというものである。  フォート式に言えば「誤った選択をした人」に入るのかもしれないが、アルコール乱用に陥ることなく酒を楽しむことのできる人が少なからず存在するのは事実である。しかし、それらについてあとがきの中で触れるのは原著者の意図に明らかに反するので、巻末の「日本語による参考文献」の中に、その点を考慮したものを含めておくに止めることにする(「日本の現状」でも少し述べたつもりである)。この本にそうした点で不満を感じた方は参照していただきたい。(「訳者あとがき」より) 目次 日本の読者ヘ 序 第一章 アルコールも薬の一種  薬とは何か?/薬物乱用・アルコール症者・アルコール症/嗜癖の二大要素/禁断症状(離脱症状)/どや街に果てる/アルコールによるビジョン、効能/催淫剤ではない/酒を飲むペースは社会が決める/事実を伝えること 第二章 体内でのアルコールの作用  飲み物―薬物としてのアルコール/毒物としてのアルコール/アルコールの精神に及ぼす作用/酩酊の度合いを左右する因子/体内でのアルコール/アルコールと薬剤 第三章 アルコールとその規制の歴史(詳細略) 第四章 アルコールとその他の薬物をめぐる現状(詳細略) 第五章 酒を飲む人、飲まない人、アルコール症になる人(詳細略) 第六章 身体的依存性のある薬物―アルコールとその乱用(詳細略) 第七章 アルコール症の治療(詳細略) 第八章 究極的な解決法― 教育と予防(詳細略) 監修者あとがき 訳者あとがき 参考文献 精神状態を変えるために用いられる主な物質の比較一覧
  • 安楽死の論理と倫理
    4.0
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 死にゆく者の主体性をどう認めつつ,これを迎える他人と社会の側に,現実にどのような原則が求められるべきなのか.安楽死をめぐって微妙な論点の一つ一つに分け入り,「死の看護」の極限状況のもとに人間の「生」の場面をさし示す生命倫理学. 目次 はしがき 序章 安楽死とは何か  一 安楽死の概念 美しく安らかな死/死の管理/近代合理主義の精神/安楽死の定義  二 安楽死の種類 なにが無意味な生存か/行為と死の因果関係/生命主体の意志 第一章 「人間の尊厳」と「死苦からの解放」  一 尊厳死――非人格的生存の拒否  尊厳死思想の言い分/尊厳死思想の意義/尊厳死思想の難点/尊厳死は許されうるか  二 厭苦死――苦痛しかない生存の拒否 痛みと人間/厭苦死の要請/いわゆる安楽死/厭苦死の倫理的評価 第二章 安楽死の社会倫理学  一 共同体と過度の負担 人間と社会/共同体への過度の負担  二 放棄死――親しい他人に過度の負担となる生存の拒否 緊密な連帯者と過度の負担/放棄死の要請/放棄死は許されうるか/社会福祉の倫理  三 淘汰死――共同体の存立繁栄に有害無益な生存の拒否 全体的配慮と国家共同体/国家的存亡の危機における洵汰死/地球の人口爆発防止と淘汰死/優生学的関心と洵汰死 第三章 安楽死と人間的行為  一 人間的行為と死の因果関係 人間的行為/直接安楽死と問接安楽死  二 消極安楽死=不作為安楽死 消極安楽死とは何か/不作為の種々相/消極安楽死の倫理的評価  三 積極安楽死=作為安楽死 積極安楽死とは何か/作為と不作為の区別/作為安楽死の倫理的評価  四 間接安楽死=結果安楽死 間接安楽死とは何か/間接安楽死の倫理的評価 第四章 安楽死と自己決定  一「いのち」をめぐる自己他人社会 人間と「いのち」/任意非任意不任意  二 任意安楽死における任意性 任意/意志確認の問題/自己決定の倫理  三 解釈的意向の諸問題 生命主体の同意/代理者意向/解釈的意向/客観的普遍的意向  四 同情と安楽死 同情以前/理性的同情  五 安楽死をめぐる社会と他人 協力の義務/非任意と強制 終章 安楽死の論理と倫理  一 「安楽死の思想」の問題提起 「安楽死の思想」の基本構造/「安楽死の思想」の生命観  二 安楽死の倫理 価値選択と倫理/自然悪と倫理悪/極限状況の可能性/「生命の尊厳」原則とその限界/安楽死選択の倫理的正当性  三 「安楽死思想」の問題点 「生命の質」本位/一般状況における原則/極限状況阻止への責任放棄/「良心の痛み」なき合理主義 結び 注
  • 医学と生命
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 著者が、生命および医学についてこの数年に行なった講演のうちの若干を一つにまとめて上梓することとしたもの。さらに医学概論についても、多少まとまっていると著者が思っている最近の小文二篇を附け加えられている。 いずれも独立した講演あるいは随想であるから、日次の順序にはかかわりなく、興味を惹くものを随意に読むことができる。 目次 まえおき I 医の理念 Ⅱ デカルトとベルグソンーー医学の論理―― Ⅲ からだの哲学 Ⅳ 精神について V ベルグソンの生命観 Ⅵ 医学概論 二題 a 医学概論――その本質と必要性―― b 医道の軽視を憂える 附録 漢方医学の特質
  • イギリス連合政治への潮流
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本格的な政党内閣の成立時から今日まで(1783―1977年)の軌跡を,《連合政権》というイギリス政治論としては稀有な視点から,分析・解明.本格的な多党化・連合政治の時代を迎えようとしているわが国に貴重な示唆を与えるだろう. 目次 1 連合政治へのプレリュード(1783-1902)――R・プレーク 2 政界再編期の連合(1902-1924)―― K・O・ モーガン 3 戦間期の連合政治(1924-1932)―― D・マーカンド 4 挙国一致連合政権時代(1932-1945)――A・J・P・テイラー 5 戦後期の連合交渉(1945-1977)――D・パトラー 6 結章――D・パトラー 訳者あとがき
  • 医師と患者
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 この書の題について、当初からいろいろ適当な言葉を考えていたが、どうもまとまらなかった。今となっては結局、平凡な「医師と息者」ということにしたらどうかというところまで来ている。もっとむずかしい言葉をいろいろと頭にえがいてみたが、医学は終極、医師と息者との単純な関係にまで還元されなければならないことを考えて、このように表現したわけである。(「序」より) 目次 序 Ⅰ 医師と患者  誤診ということ  内科臨床と剖検による批判――東京大学における最終講義――  医師と患者  打診と私  中央臨床検査室について――雑誌@臨床検査」創刊によせて  治療メモ――薬ばかりが治療ではない――  実地医療と眼底検査の必要性――  現代医学論――臨床医学と基礎医学の協力をめぐって川喜田愛郎博士との対談―― Ⅱ 老人と病気――心臓・癌・脳出血――  老人病を解剖する  老人の悩み・心臓と脳  ホワイト先生大いに語る  癌と脳出血――お互いに抵抗し合うか――  スターリン紙上診断  脳卒中について  脳軟化症  脳卒中の手当 Ⅲ 自律神経雑感  自律神経とトランキライザー――その機能から薬理まで――  不随意筋の随意的支配――心臓活動を自分でコントロールできるか――  スポーツと自律神経――交感神経優越型と副交感神経優越型について――  自律神経系研究の回顧――中尾喜久博士との対談―― Ⅳ 某月某日  某月某日  素人医学に一言  学者の生き方  学生とともに  一番損なもの  とりこし苦労  自然科学と人文科学  額皿の夢という言葉について V 先達追想  呉建先生の仕事――随意筋の神経支配――  呉建先生の思い出  呉建先生略歴  稲田竜吉先生の御逝去をいたみて  三浦謹之助先生の追憶  坂口康蔵先生をしのぶ  熊谷岱蔵先生の御逝去をいたむ  田宮猛雄先生をしのぶ  ノンネ教授の学問的業績 Ⅵ 明日の医学  日本医学の一つの見方  日本の医師――開業医と病院医――  医者にはもっと余裕を――病院と開業医、両立できる――  明日の内科  基礎医学と臨床医学(一)  基礎医学と臨床医学(二)  臨床医学教育への提言  アメリカの医学教育  医療制度・学位制度・専門医制度大学病院などの在り方について
  • 医師の心
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 前著『医師と患者』という本を出してから十数年が過ぎた。あの本は、予想外の好反響?があったようで、いろいろな知人から書評や感想等をもらい、次の機会には、『医師と患者」という題をまともにとりあげたような内容のものをもう一度書いてみたいと思うような気持になった。永い間臨床教室に在籍していたのだから、医師と患者との関係についてはもちろん考えていなかったとはいえないが、実のところ、医師の座に厳然と坐って、患者さんやその周辺を見おろしていたのかもしれないと、おそまきながら反省させられているのである。  医師の立場としては、患者の初診から、その病気の動きや治療の効果等を絶えず注意深く観察し、その間、医師の考え方に一時的な迷いや誤りがあっても、患者の監視を絶えず続けている過程では、その少しの誤りを是正しながら、大局的に正しい方向に患者を導いていくことができる。このように患者をもっていくのには、患者と医師の間の密接な関係がどうしても必要である。この密接な人間関係というパイプを通じ、医学が患者を誤りなくコントロールしていけることになる。この人間片関係をつないでいく要素は、患者側からすれば、医師を信頼することであり、医師側としては、一つには医学の知識、経験、設備をもつことであり、―つには、医師が人間として良心的な気持をもっていることが必要であろう。  本書は、その後、虎の門病院に移ってから折にふれて書いたものを収録した。また、新しく当面した問題についても、私なりに感じたことを、ありのままに記してみた。(「序」より) 目次 序 Ⅰ 医師の心、患者さんの心  医師の心、息者さんの心/ 医師と裁判官/ 安楽死について/ 尊厳死の権利/ 植物人間/ 内科医師としての臨終の考え方/ 医学の進歩と医の倫理/ ヒポクラテスと医の倫理――日本の科学、医学におけるヒポクラテス――/ ヒポクラテスの誓 Ⅱ 健康に生きるために  成人病の予防と対策/ レッグ・パンピング Ⅲ 患者さんから学ぶ――医学教育と医学研究――  患者さんから学ぶ――自治医科大学の卒業を前にする学生に対する講話――/ 僻地医療と自治医科大学/ 臨床と病理/ 臨床と剖検/ 医学教育と解剖/ 病気の治療/ 内科専門医制度について/ 成人病研究所/ いわゆる難病の診断基準と問題点 Ⅳ 随想・追想  或る病理学者の死/ 南原繁先生の追憶/ 良い師/ 私が神経学の道に入った契機/ 終戦(敗戦)の頃の思い出/ 運命論者/ 生命飢餓感と読書飢餓感/ 月旅行とガンの治療/
  • 医者とくすり
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本来くすりとはどういうものであり、治療をうけるとはどういうことであるかを正しく理解していることは誰にとっても必要なことだと考えます。いいかえると、科学としての現代医学をささえている論理の仕組と人間、このとらえがたきものに医学的に接近するための方法についての一応の知識をもっていることが、現代人としての資格の一つではないかと考えます。  この本はもともとこのような考えにもとづいたものですから、できるだけやさしく書くことにつとめましたが、いくらか理屈っぼくなったのはやむをえないこととお許しをねがうしかありません。発刊以来比較的多くの人々によまれたことは幸いでありましたが、日本のくすりの世界の状況が今日なお大して改善されたようでもありません。したがってこのささやかな本の使命がまだ終わっていないようにも思われます。(「UP選書への序」より) 目次 UP選書への序 はしがき  一 日本のくすり、くすりの日本  二 きくくすり、きかないくすり  三 くすりの副作用  四 動物実験の役割/1 動物実験の重要さ/2 動物と人間のちがい/3 動物から人間へ  五 治療の現状  六 経験医学から実験医学へ  七 権威主義と商業主義  八 それがあとからおこったから  九 比較実験へのこころみ  一〇 結核治療の歴史から  一一 ストンプトマイシン事始め  一二 イギリスでの研究――MRCの業績  一三 アメリカでの努カ――VAその他の業績  一四 医者のたよりなさ  一五 患者のたよりなさ  一六 にせぐすりの薬理学/1 にせぐすり/2 にせぐすり反応/3 にせぐすり反応者/4 めくら試験  一七 ききめを左右するもの/1 病名・診断/2 病気の重さ・病型/3 年齢・性/4 個体差/5 人種差/6 その他の条件/7 いろいろな条件の評価  一八 ききめの評価の方法/1 臨床実験の三条件/2 いろいろな比較法/3 比較試験の実例/4 国療化研の成績から  一九 臨床実験の条件/1 実験の感度/2 人間の側の条件/3 くすりの量・飲み方・治療の期間/4 脱落  二〇 くすりが世に出るまで/1 研究の諸段階 2 健康人における試験/3 患者における「準備試験」4 本格的な臨床実験/5 売り出されてからの追及  二一 人体実験の倫理  二二 臨床医学の現状をこえるために 参考文献 索引
  • 異常と正常
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 璽光尊の検診録,ゲーテの病跡学的解釈,などをふまえ,人間の性格がいかに異常と正常の間をさまよっているか,文明社会の問題点をつく. 目次 序/序章/精神医学のあけぼの/――フィリップ・ビネルによせて――/I 妄想と狂信/心霊術と精神障害/虚妄と真実――空な性虚言者「土屋濁水」の検診録よリ――/妄想の遍歴――宗教妄想者「璽光尊」の検惨記録から――/女性と迷信/Ⅱ 環境と精神病/「いわぎる」をえないの弁/文化と精神病/性犯罪について/ラスコリニコフの悲劇/Ⅲ 天才と狂気/精神医学からみた文学/人間ゲーテ /付 ゲーテの痼疾/ストリンドペルグの性格と精神病/Ⅳ 精神医学の進歩と課題/精神障害の初期治療――手遅れにならぬうちに――/ヒプノーゼの系譜/精神医学の変貌/精神医学の新しい課題/付論 精神衛生よりみた大学の保健管理/V 社会と精神医学/精神障害者対策の基本的課題――精神衛生法の改正をめぐって――/呉秀三先生と精神衛生法/精神障害者の人間性回復のために――精神衛生法の全面改正にあたって――/精神科医療の盲点/精神衛生運動の組織と展開――啓蒙運動から実践活動ヘ――/付一 全国精神障害者家族連合会の結成大会にあたって/付二 作業療法の黒船時代/終章 精神医学はいかにあるべきか/
  • イスラム ―思想と歴史―
    5.0
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 イスラムはなによりもまず宗教であり,その宗教としての本質を見失っては,イスラム社会の綜合的な把握は出来ない.本書は,聖典,予言者,共同体など宗教上の重要な個々のトピックについて語りながら,イスラムの全体像を浮び上らせようと試みた. 目次 まえがき 第一章 聖典―― コーラン  1 コーランとは 「読誦されるもの」/コーランの形式/書物としてのコーラン/「神の言葉」としてのコーラン  2 コーランの思想(一)――信 神/天使/世界/来世/人間  3 コーランの思想(二)――行(ぎょう) 「行」の二区分/イバーダート/ムアーマラート 第二章 預言者――ムハンマド  1 社会的背景 時代状況/アラプ部族社会/メッカ社会の病弊/ハニーフ  2 メッカのムハンマド 生いたち/召命/最初期の啓示/伝道と迫害/ヒジュラ  3 メディナのムハンマド メディナの調停者/「メディナ憲章」/メッカ側との対決/預言者の死 第三章 共同体――ウンマ  1 ウンマとは 人類史の中のウンマ/ウンマの本質/ 「ムハンマドのウンマ」/神とウンマの関係  2 ウンマの構造的特質 「聖なる共同体」/生活共同体/聖と俗/在家の宗教  3 ウンマの現実態 ウンマの動態/ウンマの構造的変容 第四章 「異端」――ハーリジー派とシーア派  1 ハーリジー派 正統と異端/運動の発端/運動発生の史的背景/ハーリジー派の活動/ハーリジー派の思想/ハーリジー思想の特質  2 シーア派 シーア諸派/「シーア」とは/運動の発端/カルバラー事件/ ムフタールの反乱/メシア思想/ザイドの反乱/イマーム派の確立/イマーム論/シーア思想の特質 第五章 聖法――シャリーア  1 シャリーアとは シャリーアの意味/シャリーアと実定法/シャリーアと道徳/事実性の問題/実定法としてのシャリーア/シャリーアと歴史  2 シャリーアの歴史 初期の法解釈/ 「前法学派」/ハディース学派/シャーフィイーの功績/正統四法学派の成立  3 ハディース ハディースとは/ハディースの収集/ハディース集の成立/ハディース批判/イスラム的「正統」の確定 第六章 神学――カラーム  1 カラーム発生の基盤(詳細略)  2 ムゥタズィラ派(詳細略)  3 アシュアリー派(詳細略) 第七章 政治――スィヤーサ(詳細略) 第八章 神秘主義――スーフィズム(詳細略) 第九章 むすび――近代への序曲(詳細略) 参考文献
  • 痛みと闘う
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 昭和五十一年五月のことであった。外科の外来医長から「清原さんの右足の裏に悪性黒色腫が出来ているので足を切断する必要がある。本人は手術をためらっているので、先生からすすめてほしい。」との電話をうけた。医師であれば悪性黒色腫がいかに悪いものであるかは誰でも知っている。  かくて清原君は昭和五十一年五月二十六日東大病院で右足先の切断術をうけたのであるが、以後何回かの悪性黒色腫の再発、手術、免疫療法などをくり返した。術後からおこったはげしい痛みについては医師の日で克明にその症状を分析記録した。本書は、その記録の一部でもある。  本書は、闘病中における清原君の記録や講演などをまとめたものであるが、このようないろいろ複雑な背景のもとにこの記録が行なわれたことを、読者はよみとってほしいと思っている。(山村秀夫「序文」より)  「まだ少しは時間があるだろう、俺は痛みの専門家だ、〝病魔と痛み〟にプロとして挑戦してみよう。そして残されたわずかの時間をできるだけ延ばして、世の役に立つ有意義なときに生かそう」と最後の一ときまで、病と、死と、自分と、痛みとの文字通り愴絶な死闘でした。  痛い、苦しいと叫びつつも冷厳なプロの眼でしっと、自問自答しつつ、医師にも周囲にも訴えつづけました。自らの赤裸々な体験談を生のまま公表することで、同じ苦しみの道を辿る人々の叫びの代弁として、恥も外聞もなく、あるがままを表わしつづけたと思います。残されたいくつかの記録や断片的な発言をここにまとめ、何を求め、何を訴え、何を代弁しようとしていたかを汲みとっていただければありがたいと思いました。多くの方々の御協力と、励ましは、故人の叫びを何かの形で受けとめて下さったからに他ならないと思ったのです。  できるだけ修飾や補正をしないようにいたしましたので、あるいは御迷惑をおかけしたり、御不快と思われることもあるかもしれないと迷いました。  どうぞ、そういう点は、故人の闘いの跡を辿り、叫びを汲みとるために、お心寛くお赦しいただきたいと思います。  そしていろいろな形で病む方々や、それを支える努力をされている方々に、闘いの手段や勇気を見出すいとぐちでも掴んでいただけたら……と念しております。(清原富士子「あとがき」より) 目次 序文 Ⅰ 医療の言葉/病者の世界/痛みということ Ⅱ 入院雑感/医療技術の進歩と患者の訴え/患者こそ医学の教師/不安を受けとめる医師/病者の求める医師像 Ⅲ 痛みを避ける/痛みの仕組みと最新治療法/患者・医者・医療・医学・肉身・人生のこと Ⅳ 神経痛といわれる病気/痛みの成因とメカニズム/炎症にみられる痛み/なぜ食品にお化粧するか/清原先生とご病気/闘病の記録 あとがき
  • 痛みの周辺
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 痛みのとり方、鎮め方も生活史と密接に結びついたもので、まだ経験的なものも多く、何故痛みが感じられるのかといった問いかけに、実証的な裏付けの知見は、なお断片的である。本書は、体の痛み、心の痛みを中心にすえ、成書や論文や解説には読みとれないニュアンスを盛り、広い領域にわたって、それぞれの専門分野の先生方に、日頃お感じになられていることをお話しいただいた、いわば痛みを中心とした医療そのものの集学的な討論ともいえよう。(「まえがき」より) 目次 まえがき 歴史の中の苦痛の代償をみる 吉田直哉  過酷な所にすばらしい文明が/人間ほど不思議なものはない/自ら痛みを求めた目的/マヤも現代も片寄った文明/(以下略) 人の痛み・動物の痛み 増井光子  苦痛の周辺への視点/表情豊かな類人猿/不快の表現…ウマは耳を後にしぼる/群との関係/(以下略) 患者のまどいと医師の苦痛 篠崎かよ子  一歩踏みこえた人とのすれ違い/鎮痛剤の効かないという痛みの訴え/(以下略) いわゆる鎮痛剤の効かない痛み 大熊輝雄  自分から痛みを求める行動異常/幻肢痛の生理学的メカニズム/鎮痛剤の効かない人の感覚体験とは/感覚と妄想の違い/(以下略) 人間学からみた痛み 霜山徳爾  踏み込めない患者の心/痛みを見事に受け取めた人/自己存在の叫びが痛みに/宗教家の役割への期待/カロッサによる見事な痛みの記録/(以下略) 運動器の痛み 塩川優一・景山孝正  リウマチと神経痛は別の病気/専門分科の谷間にあったリウマチ/痛みを軽くすることにはかなり成功/(以下略) 老人と痛みI 亀山正邦・原沢道美  老人の特徴― 「情報の欠如」/加齢とともに減ってくる神経繊維/心筋梗塞で痛みを訴えない/(以下略) 老人と痛みⅡ 亀山正邦・原沢道美  老人のハリ、コリ…まず理学療法を/薬物投与は慎重に/癌末期の激しい痛みが問題/L‐ドーパは効くのか?/(以下略) 痛み 吉江尚  「癌性疼痛」とは…/頭部に近い癌ほど痛みは強い/神経支配のわかっているのは治療しやすい/(以下略) 痛みと薬I 村山智・高木博司  モルヒネを抽出してから一七〇年目/痛みをとるためのさまざまな知恵/モルヒネの作用点を調べることから…/(以下略) 痛みと薬Ⅱ 藤村一  末精性鎮痛剤をどう選ぶか/非ステロイド性抗炎症剤の位置づけ/動物実験における薬剤の検定/(以下略) 痛みを知る 清原迪夫  ひとの痛み、わが痛み/絶対的弱者を考える/医療の言葉
  • イノベーション・マネジメント
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 なぜ、日本では思うようにイノベーションが進まないのか? その疑問に答え、日本変革へ一石を投じる書。現代イノベーションがもつダイナミズムの構造を、プロセスと組織の「設計図」から読み取っていくことによって、いつでも、どこでも、だれでもがイノベーションに関与していく「国民皆革」の途を探っていく。東京大学技術経営戦略学専攻の講義をベースに書籍化。
  • いま、なぜ民族か
    3.0
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は一九九二年七月十七日、東京大学教養学部で開催されたシンポジウム「いま、なぜ民族か 地域と文化の再構築」を母体にしている。シンポジウムでは、学部長蓮賓重彦氏の挨拶、山内昌之氏の基調講演に続いて、能登路、柴、村田、足立の四氏が本書の論文とほぼ同じ題で報告を行い、木村、中井、若林、増田の各氏が異なる地域、異なる視点から四氏の報告に注釈を加えた。当日司会をつとめた木畑、古田両氏、長崎氏の論考はシンポジウムでの議論を踏まえて、本書のために新たに書きおこされたものである。  シンポジウムは、地域専攻設立一〇周年にあたり、社会に開かれた大学院教育を目指す専攻として、その存在を学内外に喧伝し、研究成果の一端を社会に還元する趣旨で企画された。  国際先住民年にあたる一九九二年は、同時に国際民族年であったと言っても過言ではないだろう。いまさら言うまでもないが、ベルリンの壁の消滅、ソヴィエト連邦の解体――要するに、冷戦構造の瓦解とともに、東欧ロシアでは民族紛争の嵐が一挙に吹き荒れた。西にネオナチとIRAがあれば、東ではチベット紛争が起こっている。アメリカで一度ならず起こった日本人射殺事件では、アメリカ人の人種偏見が声高に非難された。その日本では、不法滞在を口実に、イラン人の一斉検束がくりかえされている。  われわれのシンポジウムはこうした世界情勢のなかで企画され、話題は時宜に適っていた。とはいえ、本書はたんなる時事解説書であることを意図していない。勿論そうであってもかまわないし、その役目も果たしてくれるであろうが、地域研究の成果として、読者に問題の根源と脈絡を共に考えていただく道じるべを差しだすことが本来の趣旨である。その趣旨が十二分に果たされたことを私は確信している。(「あとがきに代えて」より) 目次 序章 民族問題をどう理解すべきか 第1章 中華ナショナリズムと「最後の帝国」 第2章 中国非主流地域のサブ・ナショナリズム 第3章 海と陸をつなぐ地域アイデンティティ 第4章 政教分離主義と基層文化・ヒンドゥーイズム 第5章 文化多元主義の行方 第6章 インディヘナと揺れる綱 第7章 民族自決から地域自決へ 第8章 「新東欧」と独立国家共同体 第9章 国家統一と地域統合 第10章 移民という「新しい民族問題」 第11章 ヨーロッパ統合とアイデンティティの重層性 終章 映像のなかの「民族」 あとがきに代えて
  • 内村鑑三とともに 上
    -
    1~2巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 父・矢内原忠雄は存命中、内村鑑三記念講演会で行なった講演を集めて一書とし、東京大学出版会から出版する意図をもっていた。しかし、三十年間全部そろっているところが値打ちだと言っただけで、具体的プランも示さないまま、一九六一年十二月二十五日に天に召された。その後、東京大学出版会はなお出版の希望を示されたので、自宅を調べてみたがこのために原稿が一カ所にまとまっているということもなかった。そこで諸資料によリリストを作成してみたところ、すでに活字になって公表されているもののほかに、未発表のものもあることがわかった。  著者の意図が、既発表のものだけを集めるものか、それとも未発表のものも含めるのか、また排列の順序もわからないのであるが、ここでは入手できるものはすべて、講演の行なわれた時代順に収めることにした。(中略)序にかえて―― 「内村鑑三先生と私」は講演ではなく、著者の個人雑誌『嘉信』の巻頭短言の一つであるが、私が序にあてたもので、著者の指示によるものではない。2 「悲哀の人」と6 「内村鑑三論」は講演そのものではなく、講演にもとづく論文である。3 「人は何のために生くるか」はビリピ書についての三回の講演の第三講であるが、内村鑑三先生満九周年記念講演としてなされた。・3 「自由と独立」、15 「新日本の定礎」、19 「教育と宗教」、2。「内村鑑三とシュワィツァー」の四篇は未発表であるが、籾山民子氏による速記がそのままの形で保存されていた。著者は速記をもとにして原稿を作る場合かならず自分で手を入れており、速記そのものを活字にすることを許さなかった。この本に載せたものは、速記に私が手を入れ、章をわけたものである。籾山氏は著者の講義・講演を専門的に速記していたので、その速記はきわめて忠実である。私は表現を整理し、明瞭な著者のあやまり(記憶ちがい)を訂正するだけにし、論旨を損なわないように努めたつもりであるが、もちろん文責はすべて私にある。なお20「内村鑑三とシュフィツァー」の末尾は失なわれていたが、そのままにした。その他の既発表のものについても、著者のあやまり、誤植などはできるだけ訂正し、引用は出所を注記した。本書はその上巻。 目次 序にかえて――内村鑑三先生と私 一 内村先生対社会主義 二 悲哀の人 三 人は何のために生くるか 四 後世への最大遺物 五 前十年と後十年 六 内村鑑三論 七 ハガイ書を読みて内村先生以後の無教会主義に及ぶ 八 内村鑑三の十の戦い 九 無教会早わかり 十 人の復活と国の復活 十一 キリスト教会と共産党 十二 自由と寛容 十三 自由と独立 十四 日本のゆくえ
  • 海を守る
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人類にのこされた最後の資源の宝庫として,海にかける期待は各国で大きい.しかし,“母なる海”の現況はどうか.半世紀を海洋研究に捧げた著者は,死に瀕した海を嘆き,人類と海の共栄を悲願して,海を汚すものをきびしく告発してやまない. 目次 はじめに  Ⅰ 海を守る 新時代と海 海洋資源の開発と保全―限界にきた人類 海洋環境の人為的変化 海洋汚染の影響と対策 気候を変える海  Ⅱ 海洋開発と環境汚染 資源の海は狭くなった 漁業の将来―海洋汚染を防止せよ 原子力発電と漁業 低落一途の日本沿岸海水透明度 ヘドロの外洋投棄 Ⅲ 沖縄海洋博とわが国の海洋開発の将来 海洋レクリエーションと観光資源保全 「海の世界」―国際合同海洋科学大会(一九七〇) 第二回国際海洋開発会議(一九七二)し Ⅳ 海洋汚染と人間の未来 海、その望ましき未来は来るか 未来の海上生活と汚染 自然と人間の回復を―より善く、美しい未来ヘ 結び
  • 運動するから健康である
    3.5
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 およそ三〇年前に、運動生理学の分野において大いなる足跡を残したアメリカのペーター・カルポヴィッチ博士はデカルトの名言を「われ動く。ゆえに、われ在り。」に変えるべき時代だと主張した。私が指導を受けた猪飼道夫先生もそれを引用して、機械が人間の作業能力をスポイルする事態に至ることに対し、強い警告を発しておられた(猪飼、一九六七)。  このような発言は、からだを動かすこと、すなわち「運動」を主たる研究対象とする体育学・スポーツ科学を専攻した者にとっては当然なのかもしれない。  本書は、多くの人たちが、何かの目的をもって運動するのではなく、それ自体を目的として運動するようになることを願って、運動発現の主体である筋肉の活動についての研究成果を基盤として、運動することを解説しようとしたものである。筆者の意図が理解されれば幸いである。(「はじめに」より) 目次 はじめに 1 運動するから健康である  1 運動習慣のない人は成人病にかかりやすい   運動不足症とは/運動しない人は死亡率が高い/運動しない人は心臓病にかかりやすい/スポーツ選手だった人は長生きである  2 運動すると成人病が予防できる   重力に逆らって運動する/全身運動の必要性/エアロビック・エクササイズとアネロビック・エクササイズ/一二週間ウォーキングの成果 2 運動するから丈夫に育つ  1 いまの子どもは弱くなっている   飼育三年、体育一八年/運動能力の低下が進行している/肥満化傾向が進み、成人病の芽ばえがみられる/運動しなくなった子ども  2 適当な運動指導の重要性   子どもに運動を指導する/成長に合わせたトレーニング 3 運動するから強くなる  1 鍛えれば変わる筋肉   筋肉は変わりやすい/速筋線維と遅筋線維/「力強さ」か「ねばり強さ」か  2 からだを鍛える方法   「力強さ」を鍛える/「ねばり強さ」を鍛える 4 運動するから健やかに老いる  1 年とともに衰える運動能力   カ強さ/ねばり強さ  2 年をとっても改善される運動能力   実験室的実験の結果/ 「お年寄りの健康教室」の効果/マスターズ競技に出場する人たち 5 運動をすすめる  1 ウォーキングから「里山歩き」   ウォーキングでは歩幅がポイント/「里山歩き」とは/(以下略)  2 ジョギングから市民マラソン   アメリカ人は走る/ジョギングでの障害/(以下略)  3 水中運動からマスターズ水泳   水中ウォーキングのすすめ/ゆっくり泳ぎのコツ/(以下略) 参考文献 [付録](略)
  • 栄養学20章
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 栄養学とは何か? エネルギー代謝,カロリー需給,消化など,20の章に分けてつづるなかで,この生命をささえる栄養とはどのようなものかを格調高くつづる.本書により,われわれは健康に生きていくための,知恵と啓示を与えられるであろう. 目次 はしがき 1 栄養学への招待/健康食について 栄養学の三本柱 揺籍期から今日まで 2 栄養素について/食物の成 炭水化物 脂肪 蛋白質 無機質 ピタミン 3 エネルギー代謝/代謝とはなにか エネルギー代謝の測定 重要な基礎代謝量 基礎代謝基準値 4 カロリーの需給/カロリーの需要量 カロリーの供給量 カロリーの出納 5 消化/消化とは酵素のはたらき 口から胃まで 腸のはたらき 消化しやすさということ 植物性食品と動物性食品 6 炭水化物の栄養/澱粉について 吸収された糖のゆくえ 炭水化物の異化過程 7 脂肪の栄養/脂肪の利点 肥ること・痩せることケトン体 脂肪 代謝の生化学 コレステロール 8 蛋自質の需給/蛋自質の交代  窒素平衡  蛋白質の必要量 蛋白栄養と生理的機能 9 蛋自質の栄養価/不可欠アミノ酸とは 不可欠アミノ酸と可欠アミノ酸 自質の栄養価の生物学的評価アミノ酸組成による評価 10 ミネラル/栄養における無機質 カルシウム リン マグネシウム 鉄 微量に必要な元素 11 水と電解質 身体内の水 体液の区分 水分の出納 電解質の出納 浸透圧の調節 水分の異常 酸塩基平衡 12 ビタミン  一、脂溶性ビタミン/ビタミンの乱用 ピタミンの歴史 ピタミンの栄養上の必要性 ビタミンの分類 ビタミンA ビタミンD ビタミンE ビタミンK  二、水溶性ビタミン/ビタミンB群 ビタミンB1 ビタミンB2 ニコチン酸 ビタミンB6 パントテン酸 ビオチン 葉酸 ビタミンB12 ビタミンC 13/食品の栄養学 食品群 穀類 マメ類 肉類 乳および乳製品 タマゴ類 野菜と果物 イモ類 油脂と砂糖 14/調理と栄養 保存と食品の栄養価 廃棄部分に栄養が多い 水溶性成分の損失 加熱調理による功罪 加熱による成分の変化 ビタミンの破壊  15 食欲/摂食を調節する中枢 食欲をおこさせる因子 空腹感と満腹感の発現 味覚 渇感 16 生活環境と栄養/理想と現実とのへだたり 嗜好の形成 環境による影響 経済的条件 タブーについて 風土 17 健康と栄養/健康とはどういう状態か 個人と集団の健康 成長期の栄養 女性の栄養 老年期の栄養 18 成人病と栄養/平均寿命 肥満と糖尿病 動脈硬化 ガン 長寿のために 19 栄養所要量と国民栄養/栄養所要量は一つの目安 現行の栄養所要量 国民栄養
  • 王朝女流文学の世界
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 伝統と創造の問題をどう考えるべきか,古典遺産に関して現代人はどう立ち向かうべきかの問題意識の上に,源氏物語,枕草子等を論じ,日本的美意識の原型が創造されたといいうる平安王朝の作家と作品に鋭くせまる. 目次 平安文学一面おぼえ書 *** 光源氏論/源氏物語の人間造型/源氏物語の自然と人間 源氏物語の虚構と文体/源氏物語と紫式部日記 源氏物語の成立構想――戦後の成立論の始発をめぐって―― *** 枕草子の本質/枕草子美意識を支えるもの ***日記文学論――作家と作品について―― *** 摂関時代の後宮文壇――紫式部の視座から―― *** 古典と現代  一 古典文学鑑賞の問題/ 二 古典の現代的評価についての断想/ 三 古典と現代 あとがき
  • オンライン・ファースト
    3.0
    コロナ禍で日本のIT化は加速したが,感染検知やソーシャルディスタンスの確保,マイナンバー制度の正しい活用など,解決すべき課題も多い.IT化を逆行させず,今後進めていくための東大の「提言」をもとに,山積する社会の課題の解決への指針を示す,実務者必携の書.
  • 海洋開発
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は古来から行なわれている水産業および海運関係を除いた「新しい海洋開発」について、その技術全般について解説し、その将来を予想することを内容とする。  海洋開発は経済や政治の立場から論ぜられることも多い。この場合でも最小限度の技術の知識がないと、まとはずれの議論になりやすい。その理由は海洋開発が常に技術と強く結びついているからである。本書は技術の全体を解説しているので、このような問題を取扱う人にとっても役立つであろう。(「まえがき」より) 目次 まえがき [予備知識]    第1章 はじめに 1 未来産業としての海洋開発   可能性に満ちた新しい産業  海洋開発の意義  海洋開発の精神 2 海洋開発の本質   海洋開発とは何か  基礎となる技術  基礎となる知識 3 海とは何か 海の実態  海水の実態  海洋科学    第2章世界の動き 1 海の国際問題 2 エネルギーは海を必要とする [基礎となる知識]    第3章 基礎となる技術 1 調査技術   海面の調査  海中の調査  海底の調査  海底下の調査 2 潜水技術   潜水が使われる作業  種類  潜水における空気の作用  飽和潜水  海中居住 3 作業台に関する技術   固定式作業台  移動式作業台 4 海水の作用に対する技術   物理的作用  化学的作用    第4章 海の利用 1 海洋空間の利用   一般  人工島  海上空港  海上発電所  海上都市  海中利用 2 海洋エネルギーの利用   海洋エネルギー  潮汐エネルギー  波のエネルギー  温度差の利用 3 海水の利用   工業用冷却水  海水の淡水化  工業原料としての海水    第5章 美しい海を守ろう――環境問題 1 美しい海と海洋開発 2 海を汚すもの   産業廃水および都市下水によるもの  油によるもの 3 汚染の防止   廃水処理  油の処理  放射能による汚染  海洋投棄規制条約 4 美しい海を守るために [応用]    第6章 産業としての海洋開発(詳細略)    第7章 世界の海洋開発(詳細略)    第8章 まとめ――海洋開発の将来(詳細略) あとがき 索引
  • 科学の基礎
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 この書物はふつう「科学論」とか「科学哲学」とよばれる問題領域を対象としたものである。しかし従来その方面で試みられてきた書物とは少々ちがった仕方で作られた。  というのは、まず科学者が原稿を書き、次にそれを種にして哲学者が論する、という形をとったことである。その際、科学者たちは、それぞれの専門領域で現に自分がぶつかっている問題、あるいは自分の研究にとって基礎的な意味をもつと考えられる問題を提出する。ただし同じ専門家を相手にしてでなく、知的一般人に向けた論述としてである。この側の執筆者は、前原、林、柳瀬、西島、小田、川喜田、印東の諸氏である。これら科学者たちの専攻分野は目次によっても明らかであろう。他方、大出、沢田、大森、山本は、それぞれの原稿を分担し、そこから哲学的な問題点を自分なりにとりだして意見を述べた。「自分なりに」というのは、この四人はたがいに哲学上の傾向を異にしているが、その議論をどんな手法で、どんな方向に進めようと、各人の自由にしたのである。ここで問題をもう一度もとの科学者に戻してまとめをつけることも考えられるが、この書物ではその作業を読者にまかせることとしている。  こうした成り立ちのものであるから、本書は、科学哲学における諸問題を全般的にとりあつかうことも、科学の諸分野をひろくおおうことも、はじめからめざしていない。むしろ、個別的で具体的な問題点を科学と哲学との両面から同時に考えてみようというのが眼目なのである。しかし哲学的な意味をもった基本的問題は、あらゆる科学分野にわたって、そして一つの分野の内部においても、なお数多く見出されるであろう。 目次 まえがき はじめに Ⅰ 数学における確実性……沢田允茂  1 数学の確実性……前原昭二  2 統計学における問題点……林 知己夫  3 数学化について……大出 晃  4 科学方法論としての統計学……大出 晃 Ⅱ 物理学における認識  5 観測の理論……柳瀬睦男  6 素粒子論における基本的概念……西島和彦  7 宇宙論……小田 稔  8 知覚風景と科学的世界像……大森荘蔵  9 様相概念の存在化……沢田允茂  10 観測と身体……山本 信 Ⅲ 生命と意識  11 「生命体」の問題……川喜田愛郎  12 心理学におけるモデル構成の論理……印東太郎  13 生命と意識……大森荘蔵  14 生物についての科学と常識……山本 信  15 心のモデルと存在……山本 信 執筆者一覧
  • 風と人びと
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 風というとらえどころのない現象を自然科学的に五〇年近く私は研究してきた。年を重ねるにつれて人間の環境条件としての風、文化的。社会的な風土の構成要素としての風についても考えるようになった。『風の世界』というタイトルでまとめた私の前著は、こういう風にまつわるもろもろの現象を記述し、一方では、風の一研究者をめぐる風の世界を紹介した。その意味では、私のいわば″風の思い″の書でもあった。  本書の第一の目的は、前著で取り上げなかったテーマにふれることである。第二の目的は、前著で扱ったテーマでも、その後、新しく収集したデータ、あるいは異なった側面や、異なった解釈などを紹介することである。これらをまとめ、新しく『風と人びと』を構築したものが本書である。前著の続編ではあるが、この続編だけを読んでも、私の「風の世界」は十分理解していただけると思う。もちろん前著とあわせて読んでいただければ、なお嬉しい。(「まえがき」より) 目次(詳細目次を略した) まえがき 第一章 風と人びと  一 鯉のぼりが泳ぐ空  二 田んぼの景観  三 防風林と防風垣  四 コーカサスの緑  五 屋根と風  六 ジェット機の秋  七 風祭り・風の神・風の神話  八 風流な学問 第二章 風とともに  一 春と旬(しゅん)  二 食べ物と風土  三 風の芸術  四 天気図 第三章 インドネシアとモンスーン  一 ジャワの季節風と稲作  二 ボロブドゥールと自然  三 マジャパヒト  第四章 熱帯の風  一 熱帯の東風ジェット  二 モンスーンアジア  三 南大東島の台風  四 スリランカのマハとヤラ  五 熱帯アジアの限界  六 カリブの風土 第五章 タクラマカン砂漠と風  一 砂漠の雨と洪水  二 世紀末のカラブラン  三 砂漠化とじゅうたん織り  四 新彊のブドウ 第六章 風の気候  一 昔の風  二 風の国・風の里―― スイスの例から  三 日本の風  四 山の風・海の風  五 エル・ニーニョと風  六 世界の風系
  • 片山潜
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 片山潜をめぐる評価は大きく二つに制れている。一つは、言うまでもなく、片山を日本の労働運動および社会主義運動の創設者であり、もっともすぐれた指導者であったのみでなく、コミンテルンの執行委員会幹部会員として、世界の革命運動の輝ける星であった、とする評価である。これに対してもう一つの評価は、少なくとも一九一四年にアメリカに亡命するまでの片山は、きわめて温和な社会民主主義者であり、帝国憲法の下で社会主義を実現しうると考えた改良主義者であって、決して革命的な社会主義者ではなかったし、労働運動や社会主義についても、かれをすぐれた創設者と認めることはできない、と主張するものである。  私はこのような二つの評価は、いずれも一面的ではないかと考えている。かれは労働者の現実から離れて思考することは苦手だったのであり、それがまたかれを労働者と密着させたのである。  本書では一九六〇年までに利用できた『自伝』と『自伝草稿』と「歩いてきた道」の三つを参照したが、その後、久しく幻の自伝といわれてきた『わが回想』が発見されて、一九六七年に日本で出版された。  本書の執筆に当っては、片山の自伝を参考にはしたが、できるだけそれぞれの時点での著書・論文によって、その時点でのかれの思想と行動とをとらえることに努めた。そのため日本のみならずアメリかにおける資料の蒐集にもつとめた。もっとも本書は元来「近代日本の思想家」という叢書の一冊として書かれたので、かれの伝記を出生から晩年まで正確に記述しようとするより、かれの思想の形成と行動の姿勢を明らかにすることを課題としている。(「はしがき」より) 目次 はしがき 第一章 社会的キリスト教への閉眼  一 貧乏・学問・成功 二 在米十三年 三 社会的キリスト教 四 新帰朝者として 第二章 労働運動の指導者として  一 労働運動の序幕 二 労資協調論 三 労働者への信頼 四 労資協調への疑惑 第三章 社会主義への道  一 社会主義への目覚め 二 改良家の道 三 社会主義の運動 四『我社会主義』 第四章 インターナショナリズムの確立  一 渡米協会 二 万国社会党大会 三 テキサスの農場経営 第五章 社会主義の火を点して  一 分派の発生 二 暗い谷間の中で 三 羊の皮をきた狼 第六章 共産主義者への歩み  一 社会主義左翼への参加 二 共産主義者として 第七章 むすび 片山潜年譜 片山潜主要著作目録 参考文献 あとがき
  • 河上肇
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 無我愛から出発して宗教的真理を求め,さらに科学的真理をたずねた求道のあとを辿って,思想の転換と人間形成の経過をあきらかにし,彼を支えている精神的背景が如何なるものであったかを見きわめる. UP選書165 目次 第一章 求道の遍路 第二章 人間形成 第三章 「無我愛」からの出発 第四章 経済学研究 第五章 マルクス主義への道 第六章 白き嵐に抗して 第七章 閉戸閑人 河上肇略年譜 主要参考文献 あとがき 選書版のためのあとがき
  • カントからヘーゲルへ
    4.5
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 カントの批判哲学から,フィヒテ,シェリングをへてヘーゲルの哲学体系までドイツ観念論を平明に解説したスタンダードな入門書.哲学を志す者にとって,またカント,ヘーゲル哲学へのすぐれた手引として,待望の書といえよう.解説=坂部恵. 目次 第一章 カント  1 カント哲学の背景と意図  2 生涯と著作  3 批判哲学の意図  4 数学および自然科学の基礎づけ  5 伝統的形而上学の否定  6 実践的形而上学の基礎づけ  7 自然界と道撼界との統一 第二章 フィヒテ  1 生い立ちからイエナ赴任まで  2 前期思想  3 無神論論争  4 ベルリン時代  5 後期思想 第三章 シェリング  1 生い立ちからイニナ時代まで  2 前期思想  3 ヴュルップルク、ミュンヘン、ペルリン時代  4 後期思想 第四章 ヘーゲル  1 ヘーゲルに対する相反する評価  2 生涯と著作活動  3 根本思想  4 弁証法  5 体系の概観  6 『精神現象学』序論と『法の哲学』  7 後世への影響 著作略年表 解説……坂部 恵
  • 外交
    4.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、外交論についての古典ともいうべきHarold Nocolson, Diplomary第三版(1963年刊行)の邦訳である。著者ニコルソンの言葉によれば、本書の目的は「何が外交であり、何が外交でないかを叙述すること」にある。というのは、外交という言葉の使い方があいまいであるため、混乱が生じているという彼の認識による。  本書の初版が出たのは、一九二九年であるが、その他にも外相カーゾン卿についての伝記(一九三四年)、『ウイーン会議』(一九四六年)、『外交の方法の発達』(一九五四年)など外交についての著述が多い。こうした外交研究と外交官としての体験とによって、ニコルソンは、いわば外交学の大家の地位を占めており、本書は大家のよき啓蒙書として洛陽の紙価を高めている。  本訳書は、一九六三年刊行の第三版を使用しているが、内容は一九三九年の初版とあまり変っていない。ただ一九六一年に『フォリン・アフエアーズ』誌にのせた論文がエピローグとして転載されているにすぎない。したがって、本書が今日からみると材料的に古い面を感ぜしめるのも無理はないであろう。さらに、全体の見方がヨーロッパ中心主義であり、第二次大戦後の新興国の整頭、あるいは国連の役割が反映されていない恨みもある。しかし、その原理的な面において、本書はわれわれにとってますます切実な問題を提供していると信じて、訳出を試みた次第である。 本訳書は、元来一九六五年に東京大学出版会より単独に出版されたものであるが、今般UP選書の一冊として改めて刊行されることとなった。前版の誤植など若干の訂正を行ったが、未だ思わぬ誤訳や生硬な点があることをおそれる。(「訳者あとがき」より) 目次  第三版への序文  第二版への序文 第一章 組織的外交の起源 第二章 外交理論の発達 第三章 旧外交から新外交への変遷 第四章 民主的外交 第五章 理想的な外交官 第六章 ヨーロッパ外交の諸類型 第七章 外交慣行における最近の変化 第八章 外交的手続きの要点 第九章 外務職 第十章 外交用語 エピローグ――外交今昔 参考文献 訳者あとがき 索引
  • 学問と人間形成の間
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 資本主義社会の高度化による大きな変貌の中で,現代文明と人間の精神はその根底を問われている.人間にとって現代文明の意味は?そして学問,知性の意味はどこに求められるか? 碩学による人間,文明,学問,教育,大学に関する講演・論考集. 目次 まえがき  日記から――序に代えて――  第一部 文明と人間形成  欲求の展開と知性の意味  文化変容と人間形成  現代文明と人間形成  第二部 大学と教育  政治社会と教育の立場  現場からの大学論――民主的大学政策を要望する――  東大紛争と大学問題―― 一当事者のノートから――  卒業生を送る 後記
  • 学歴社会の転換
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は過去数年間に、筆者が暗中模索の状態で書きつづってきたいくつかの論文を集めたものである。暗中模索の産物である以上、それほど歯切れのよい結論などあろうはずがない。教育問題は本来、誰でもが発言することができる領域であり、またそうでなければならない領域だと、筆者は考えている。教育の問題は決して、一部の教育専門家といわれる人々の内部だけで決定されるべき性格の領域ではないし、またそんなことは不可能である。最終的な決定権、選択権はすべて一人一人の市民がにぎっているのであり、教育専門家は、これらの市民がより合理的な決定なり、選択ができるように、判断材料を提供することである。(「あとがき」より) 目次 Ⅰ 過密社会の高校  1 過密社会のなかの高校教育   一 高校に近づく人口の大波   二 高校人口の地域格差   三 高校大幅増設の必要性   四 増設と地方財政   五 推計の根拠  2 教育費格差と教育機会   一 高校拡張における私   二 拡大する授業料格差   三 教育機会における階層差   3 高校の義務教育化は可能か Ⅱ 大学拡張の曲り角  1 大学拡張のもたらしたもの   一 高等教育拡張の曲り角   二 大学入学者の所得階層   三 教育費負担の問題  2 大卒者の職業構造   一 大卒者の職業構造の変化   二 産業社会の変貌と大卒者の雇用   三 学歴の経済的効用  3 高等教育政策をめぐって   一 大卒過剰時代の大学政策   二 学歴要求と大学政策 あとがき
  • 学歴病患者たち
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 一九六三年のはじめに、『ライフ』誌から大学中途退学者について六〇〇〇字の論文を書くよう依頼された。それを書き終えてから、幾分、暗い気持で、調査中に作り上げた六三頁の覚え書に目を通してみたら、いくつかいい残したことがあるのに気がついた。それは簡単にいえば、大学進学という考えが世間に乱売されていることを警告すべき時であるということである。 私は、大学教育がすべての青年に有益であるとは考えない。多すぎるほどの高校卒業生が――少なすぎるのではない――大学に行っていると思っている。地域社会大学を設立するよりも、高校の内容を改善したほうがよいと考える。大学へより多くの学生を入学させる方法を追求するかわりに、大学は、もっと学生をえらぶべきであると信じている。  本書に引用されているのは、家庭、職場、東部をはじめ中西部、西部地方の大学のキャンパスなどで、テープに収録された実在する人たちの声である。それらのキャンパスには、大小の私立大学、教員養成大学、州立大学、工科大学、学生の大半がその都市からきている大きな都市大学などが含まれている。筆者は、本書が学問的な、あるいは決定的な書であるなどというつもりはないが、アメリカ国民全般の態度や意見についての公平な見本といえるだろうと思っている。筆者の信じるところから、資料提供者のプライパシーを守るために匿名にしたが、イファート氏はこの原則の例外である。氏は保健教育福祉省の教育局の高官であり、大学生の進学、退学の理由を調査した、政府の権威ある書の著者でもある。(「はじめに」より) 目次 はじめに 1 乱売される大学卒業証書 2 志願者と入学許可の問題 3 大学教師の実態 4 成績評価の問題 5 二年生のスランプ 6 楡の木の下の欲望 7 よき青き牧場 8 「それは選択できる問題である」 9 いくつかの合理的代案 解説 あとがき
  • 基礎数学1線型代数入門
    4.4
    1巻1,870円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 線型代数の最も標準的なテキスト。平面および空間のベクトル、行列、行列式、線型空間、固有値と固有ベクトル等7章の他、附録をつけ線型代数の技術が習熟できる。各章末に演習問題があり、巻末に略解を付す。
  • 基礎数学5多様体の基礎
    4.8
    1巻3,080円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 多様体は、現代数学の中心的な概念のひとつである。本書は初めて多様体を学ぶ人のためになるべくわかりやすく記述するという立場を貫き、扱う題材も基礎的なものに絞ってていねいに解説した。応用をめざす人にとってもさらに高度な理論をめざす人にとっても好適。
  • 基礎数学3解析入門2
    -
    1巻3,300円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 東大教養学部における多年の講義経験に基づいて書き下ろした解析学の本格的入門書。豊富な練習問題をまじえながら、独自の論理構成でていねいに解き明かす。I 実数と連続、微分法、初等函数、積分法、級数   II 陰函数、積分法(続き)、ベクトル解析、複素解析
  • 基礎数学12偏微分方程式入門
    5.0
    1巻3,300円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 理工系の学生が偏微分方程式を使えるようになることを目標にした教科書。方程式の立て方・解き方といった実際的な内容を中心とし、さらに学びたい人のためには理論を追加した。具体例をもとに一つ一つていねいに解説してあるので、自習書としても最適。
  • 基礎数学14数学の基礎
    4.5
    1巻2,750円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 すべての数学は集合論の上に築かれる――集合と位相、そして実数論は、現代数学を学ぶうえでもっとも重要な基礎知識のひとつである。定評『線型代数入門』の著者が、それらを初学者向けにていねいに解説。豊富な問題と詳細な解答が理解を深め、テキストとしても好適。
  • 基礎数学7解析演習
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書はおもに理工系学部進学予定の大学1、2年を対象とした微積分法の演習書である。重要事項や定理を各章の最初にまとめ、基本的な例題からやや進んだ問題までを精選し、それぞれについてくわしい解説を付した。
  • 基礎数学2解析入門1
    4.7
    1巻2,750円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 東大教養学部における多年の講義経験に基づいて書き下ろした解析学の本格的入門書。豊富な練習問題をまじえながら、独自の論理構成でていねいに解き明かす。I 実数と連続、微分法、初等函数、積分法、級数   II 陰函数、積分法(続き)、ベクトル解析、複素解析
  • 基礎数学8新版 複素解析
    4.5
    1巻2,530円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 読みやすい関数論の入門書をめざした本書は、一方に関数論の歴史的な発展を追いながら、理論構成の背景・動機を明らかにすることにつとめ、同時に定義・定理はあくまでも厳密に記述するように心がけた。
  • 基礎数学4線型代数演習
    -
    1巻2,310円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『線型代数入門』の姉妹編としての総合演習書。基本事項に続き、各節ごとに基礎的な練習問題、各章ごとに多数の演習問題を配した。その一部は『入門』の不足分を補う形で、数値処理法の準備にもなる。全問解答つき、教科書・自習書に最適。
  • 基礎数学6微分方程式入門
    4.0
    1巻2,530円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 多様な数理現象の解明のための基礎としての常微分方程式を中心とする本書は、微積分と線型代数を修了した学生を対象に書かれたものであるが、理工系の学部学生・院生・研究者にも利用できるよう、例題や索引を充実させた。とくに力学系の理論を重視した。
  • 基礎物理学1物理学序論としての力学
    4.0
    1巻2,310円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 力学を通して物理学の姿を紹介。多くの実験データをもとに経験数理科学としての物理学を活きいきと描くことに努め、力学のつくられてゆく歴史的過程を教材として積極的にとり入れた。研究者を志す人々にとって教科書としては勿論のこと自習書としても最適。
  • 奇妙な敗北
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、プロックのL'eyrange défaite. Témoignage éctit en 1940. Société des Editions France-Tireur,1946. の翻訳である。プロックは第二次大戦に大尉として参戦し、敗戦の時ダンケルクから英国にのがれ、ノルマンディーに婦り、ドイツ軍の進駐にあって齢宅した。一九四〇年に本書を書いた。その翌年にはレジスタンスに参加し、四四年ドイツのゲシュタポに銃殺された。したがって本書の内容は、題名のしめすように、第二次大戦の敗戦についての体験と反省であり、――おそらく證言文學といわれるカテゴリーに属するだろう――するどい現実感覚をもつブロックの敗戦にいたるフランス社会の病理学である。私どもは、この主題をとおして、歴史家プロックについて、『あとがき』にふれるような色々な点を知ることができる。学者の日記や書簡が学説や理論を理解する上に重要なのと同様、プロックを理解する上にこの書物は重要なドキュメントである。(「訳出にあたって」より) 目次 UP選書に入れるにさいして 訳出にあたって……ジョルジュ・アルトマン まえがき 第一章 証人の陳述――戦争の体験  私の身分と職業――配属――職務――五月十日の混乱――ヴァレンシエヌよりドウエーヘの後退――ランスヘ後退――エステール・シュール・ラ・リスヘ後退――アティンュヘ後退――ステンプェルク――海岸への退却――ダンケルクの悲劇――ノルマンディー上陸――レンヌの体験――帰宅 第二章 ある敗者の供述――敗戦の症状  敗戦の責任はどこにあるか――戦争指揮の無能――軍首脳部の責任、さまざまな人間像――参謀部帰校の教育――戦争の変形――作戦計画の失敗――情報の不完全――ドイツ軍との接触――高速度戦の条件――その状況――神経戦についてのドイツ軍の優越――フランス軍参謀部の諸欠陥――動員体制――連絡組織――その不完全さについての体験――英軍との協力の問題――ダンケルクにおける英軍――共同行動の失敗〔以下略〕 第二章 反 省――敗戦の病理学  参謀部の分析――後方とは何か――困難とその命じる義務の前にあらゆる成人は不等である――利己心、集団的無気力、奇妙な血の愛惜――指導階級すなわちブルジョワジーと労働組合幹部――その過失、不時と戦時の相違無視――国民感情の冷淡さ――農民の戦意――労働組合の小市民性とこれにより打ち消された祖国愛――国際主義、不和主義――上層階級の大衆教育観――教育の実情――報道、書物等による教養――伝統に封する牧歌的な精神主義〔以下略〕 マルク・ブロックの遺言 附録一 教育改革論 附録二 私は何故共和主義者となったか 訳者あとがき
  • 教育改革の展望
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、旧著『現代日本の教育』(昭和四〇年刊東大出版会、同四三年UP選書所収)につづくものであり、七〇年代を迎えて一大転回を迫られている日本の教育政策を論した論文集である。旧著の刊行から数えてはやくも五年になるが、この間社会は日まぐるしく変わった。もちろん、教育界も例外ではない。四二年以来、学制改革が国の重要な政策課題とされ、これを承けて中央教育審議会は来春までに改革案を提出することになっている。  本書は四章から構成されている。第一章は七節に分かれているが、最後の第七節を除いて、すべてこの一年間に新聞紙上に発表した評論である。そのため、どれもがたいへん短く、説明不足のところもあるが、筆者としては力を入れて書いたものである。見出しはなるべく当時のものを用いることにした。(「まえがき」より) 目次 まえがき Ⅰ 七〇年代の教育政策をめぐつて  一 序に代えて――教育この一年  二 高校教育のビジョン  三 中教審「高等教育改革の基本構想」  四 政策審議のあり方について――七〇年代の学制改革を迎えて  五 中教審「改革構想」の問題点  六 高校調査書をめぐって  七 入学試験制度   高校での改善/ 大学の無方針/ 過当競争の演出者/ 浪人と大学/ 英才教育/ 二〇年後の大学/ 進路指導/ 卒業資格試験を Ⅱ 教育改革の展望  はじめに  一 学制改革論   戦後二〇年/ 各界の改善。改革案/ 政令改正委員会の改革案/ 社会党山中試案  二 教育改革の要因と原点   六・三制護持論/ 教育改革の内生要因/ 教育改革の外生要因/ 教育改革の原点  三 教育改革の主体的条件   保守か革新か/ 国民の教育観の変革/ 教育政策の近代化――量から質への転換 Ⅲ 高等教育の再編成  はじめに  一 戦後高等教育の特質   占領下の発足/ 高等教育改革の諸側面  二 高等教育の変貌   大衆化/ 平準化/ 大規模化/ 規格化/ それでも高等教育は膨張する  三 高等教育の再編成   再編成の基本視点/ 再編成の方向  四 結び―――大学は創るべきもの Ⅳ 教育計画の思想  はじめに  一 計画化の思想   教育計画の概念/ 教育行政における計画化の要請(1)/ 教育行政における計画化の要請(2)  二 社会的要請と教育計画   社会的要請の概念/ 教育計画の社会学  三 雇用政策と教育政策   世界一流の教育普及  雇用構造へのインパクト/ 教育発展の異常  教育政策と雇用政策の近代化 後記
  • 教育改革のゆくえ ―自由化と個性化を求めて―
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 教育の世界ではこれまで、改革の理念や目標はほとんどの場合、上から、あるいは外から与えられ、設定されたものでした。(中略)ところがいま、「自由化」と「個性化」をスローガンに掲げる文部省の「規制緩和」政策は、改革の理念や日標を設定し、選択する自由を、それぞれの主体に大幅に認める方向をめざしているようにみえます。拡大された自由を賢明に行使するためには、改革ブームの表層的な動きに惑わされることなく、教育の世界で進行しつつある基底的な変化の構造をしっかりとらえて、改革のゆくえをじっくり見定めていく必要があります。本書は、そうした必要に応えるべく書かれたものです。  本書では中等教育、とりわけ高等学校教育に焦点をしぼりながら「教育改革のゆくえ」を論じました。教育改革が「考える」対象から「ゆくえ」をさぐる対象に変わつたことに、この十数年の大きな変化を痛感しつつ、教育改革を実りあるものにするために、本書がなにがしか、改革の進展とかかわりをもつ、あるいはもたざるをえない読者の方々のお役に立つことを願っています。(「はしがき」より) 目次 はしがき 1 教育の自由化へ――日本教育の変革  イギリスと日本/もうひとつの日本教育論/日本教育の問題性/統制と競争の導入/効率と弊害/教育改革の限界/戦後教育の光と蔭/自由と選択と/新しい教育像 2 大きな子どもか――高校生たちの現在  中等教育の問題性/つくられた青年期/大きな子ども・小さな大人/日本とアメリカの比較/高校教育の成功と失敗/大きな子ども化/規制の緩和か/小さな大人へ 3 進路をえらぶ―― 教育・職業・人生  昭和という時代/日本の進路指導/実績関係/自由とリスク/個人の選択/人生と職業/新しい理念を 4 個性化をめざして――高等学校の行方  自由から統制へ/ユニバーサル化の過程/「個性化」モデルヘの転換/周辺と中心/大学入試と高校教育/私学との競合/「個性化」を求めて/平凡な結論 5 高校と大学の間――新しい進学指導  自由化・個性化・多様化/多様化と接続関係/進学準備と大学入試/自由化の代償/大学「教育」の変貌/「教育」重視の傾向/授業の改革/人口不況の衝撃/「学生消費者」の時代 6 顔の見える大学を――大学改革の方向  偏差値競争から教育競争へ/隠れたカリキュラム/「教育」改革の方向/学生生活と人間形成/エリートからマスヘ/モデルの多元化/パブリシティの重要性/共同体としての大学 7 情報化のなかで―― 教育の新しい像  生涯学習時代の到来/言葉・文字・図像の文化/リテラシーの出現/一五世紀の印刷革命/学校教育への疑間/映像とイメージの文化/生涯学習の革新性 初出一覧
  • 教育改革を考える
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 私たち誰もが関わりをもち,複雑で困難な教育改革の問題をどのように考えていけばよいのか. 高学歴化・情報化・国際化など現代社会の大きな流れのなかで教育の問題をとらえ,これからの社会のために制度や意識をどう変えるかを明晰に語りかける. 目次 はしがき 第1章 教育の変革・意識の変革  日本の教育から学ぶ/ 豊かさと学校/ 能力平等主義と効率主義/ 努力好きの日本人/ 効率主義を変える 第2章 情報化と学校教育  情報化と教育/ 文字と学校教育/ 「情報化」のなかの学校/ 学校の対応のおくれ/ 情報化と生涯教育 第3章 学校と学習社会  生涯教育と学習社会/ 日本の独自性/ 開かれた学校とは/ 大学を開く/ 学校外・学校後教育の時代/ 学歴社会から学習歴社会へ 第4章 教育改革の百年  教育改革論議――四つのテーマ/ テーマー「合理化・効率化」 / テーマ2 「平等化」/ 教育制度の大衆化/ テーマ3「民主化」/ 六・三・三・四制をめぐって/ 中教審の発足/ テーマ4 「多様化」/第5章 教育の質を問う  「イーキューオリティ」/ 六〇年代の教育政策均/ 質と量は両立するかり/ 日本の初・中等教育への関心/ ポイヤー報告とサイザー報告/ 脱学校論/ 「質」の問い直し 第6章 大学の変革  新制大学の発足/ モデルとしてのアメリカ大学/ 専門教育と一般教育/ 大学の大衆化と学生の変質/ 迫られる大学改革/ 改革への期待 第7章大学入試を考える  入学者選抜と入学試験/ 日本の大学と入学試験/ 国立と私立/ アメリカの入学者選抜/ 日本の特徴――アメリカとの対比で/ 戦前期の入試制度/ 戦後の入試制度/ メディエーシヨンの問題/ 共通一次の登場/ 新しいシステムの必要性 初出一覧
  • 教育社会の設計
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 二一世紀は「教育が社会生活の中心を構成する時代になる」だろう。さらなる「教育社会」化である。知識基盤経済、知識経営、知識社会、学習社会という新しい言葉が世界的に共有化されはじめたのも、同じ時代認識からである。こうした新しい言葉を一つに括るためにも、(中略)「教育社会」の設計というタイトルにした。二一世紀の教育社会にふさわしい生活と人生の設計が求められている。本書は、そうした意図から編まれたものである。(「はしがき」より) 目次(詳細目次の一部を略した) はしがき 序章 教育改革 五つの誤り/「理念・実態・政策」の空疎な関係/浮遊する「教育世論」/五つの誤り/企業人事課の誤り/教育ママの誤り/教育学者の誤り/エリートの誤り/「市場主義」経済学者の誤り/教育改革を考える「原点」と「地平」 Ⅰ  1章 学歴社会の経済構造 教育の投資効果/学歴別の生涯所得/収益率と学歴社会の関係/教育ママの大衆化/「大学本位制」の経済構造/「保険」としての大学/大学の階層構造/(以下略)  2章 理念なき「大学の大衆化」 大学教育と財政/市場化とその失敗/財政支援なき数量管理/危機の時代/教育投資論の復活/受益者負担の語り方/(以下略) Ⅱ  3章 「教育と経済」の不幸な関係 「水と油」の関係/「遠視と近視」の関係/「水と砂糖」の関係/「短期と長期」のずれた関係/(以下略)  4章 「知識」と「対話」 教育市場との関係 教科書は大人の必読書/知識偏重という呪縛を解こう/学校知識の「隠薇説」/(以下略)  5章「移動」と「知識」グローバリゼーションの衝撃 政治・経済・技術/「幸せ」の生活様式/七五年体制の日本的特殊性/(以下略) Ⅲ  6 章 学校・会社・職業 学歴社会の未来像 しのびよる不平等社会?/学校および職場の教育効果/「会社主義」の経済基盤/(以下略)  7章 学校・家族・生活 ゆとりの生活設計 ゆとりの生活/豊かさのパラドックス/時間の使われ方と教育の経済力/「隠された」高学歴女性の経済力/ゆとりの「喪失」/(以下略)  8章 人生設計と学習社会像 「いかに生きるか」の経済学/時間選好率と教育投資の収益率/「人生」と「学習社会」の関係/「標準型」人生の日本的構造/年齢主義に「閉じこめられた」学歴/「標準」世帯と「標準」労働者/標準型人生の学習社会/新しい人生を秩序立てる焦点/「脱」標準化の人生と新しい学習社会像/高校をコミュニティー・カレッジ(地域社会の学校)に/「明るく中退、元気に復学」のすすめ/大学は「到達点探索」移動の拠点/学習社会は平日のゆとりから/高齢者の新しい仕事設計と学習/(以下略) あとがき
  • 教育と社会の間
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 改革案は作られたが,改革は行なわれなかった.著者は,激動する社会のなかで高校から生涯教育にいたる教育現実を明らかにしながら,家庭,地域,職業と教育の関連など幅広い視野に立って,新しい教育構想を提言する. 目次 I 私の教育改革構想  一 七〇年代の教育課題を考える  二 高等教育の地域課題/ 付論 脱ローカル化進む地方国立大学  三 短大・高専の改造  四 高校教育の新段階/ 付論 過疎の中の高校教育  五 選抜と教育  六 生涯教育の理念と現実/ 付論1 日本的″生涯教育″/ 付論2 ″生涯教育″実現への道 Ⅱ 教育政策と現実  一 戦後における教育政策と経済政策の一接点  二 教育白書「わが国の教育水準」を読んで  三 〝第三の教育改革〟 の問題点   1 〝第二の教育改革〟と教育財政/ 2 〝第二の教育改革〟と高校教育/ 3 過疎地の教育問題 Ⅲ 家庭・学校・社会  一 情報化時代の家庭教育  二 学校教育の未来像  三 青少年の転職と進路指導 結びに代えて――七〇年代教育政策を比較検討する あとがき
  • 教育と人間
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は「自由と独立の精神」(昭和二十七年)および「道徳教育について」(昭和三十四年)の二つの講演を除き、他はすべて最近一年間に私のものした論文・講演・随筆を集めたものであって、実質的には前著『政治と人間』の続篇であるといってよい。編集の性質上、各篇の間にも、また前著との間にも論旨の重複をまぬかれないが、真理の言は何度くり返して語られても陳腐になることはなく、何度くり返して聞いても退屈になることはない。願うところは私の論述の中に、真理の一断片でもよいから、正しい言の合まれていることだけである。  終戦後私の心を一貫して流れている願いは、日本の民主化と平和の理想の堅持である。日本の民主化は制度上は一応行きわたったように思われ、国民の気風の上にも民主的ムードができてきたように見えるが、民主主義の精神が国民の血となり肉となり、生活の中に民主主義が根をおろすまでにはまだなかなかである。かけ声の高いほどには、民主的な人間がてきあがっていず、民主的な制度が民主的に運営されず、かえって何かにつけてあともどりの徴候さえ見られることがある。民主化の根が浅いため、時の勢いに押されていつどうなるかわからないという心配が、私の心に消えない。民主的な人間形成が日本国民の中に行きわたるまでは、日本民主化のための叫びがなの日からあがらずにはいられないであろう。  実用主義的な態度が、今日の段階において日本の民主化と平和の理想を健全に促進する方向にはたらくであろうか、それとも現状是認的、保守的傾向を支持して、日本の民主化と平和主義を皮相浅薄化する方向にはたらくか、それは導く者の責任であるとともに、導かれる国民の側の態度にもよることである。かかる中にあって最もおそるべきことは、世間の情勢に押されて、民主化と平和の理想を純粋に、遠慮なく叫ぶ声が国民の間に絶えることである。  私は何とかの一つ覚えの例にもれず、以前も今も同じことを述べつづける。日本国民の間に民主主義が根をおろすように、平和の理想が堅持されるように。昔も今も変らぬこの同じ願いをこめて、この小著をも世に送ることにしたのである。(「はしがき」より) 目次 はしがき   Ⅰ 日本民主化の将来 民主主義と教育 言論自由の思想的根拠 民主政治を蝕ばむもの 日本の民主化は可能であるか   Ⅱ 平和の理想 宇宙と人間 教育の目ざす人間像   Ⅲ 自由と独立の精神 世界の将来と青年の任務 道徳教育について 子供のために
  • 教育入門
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 教育入門と題する書物であれば、「第一章 教育とはなにか」にはじまり、教育の目的・内容・方法・制度などをとりあげ、あるいは研究方法を論ずることが多いというのに、本書はいかにも雑然とした相貌を呈している。  しかし私にとって、書を読んで先人の探究のあとをたずね、師友に学び、国内外の人たちと接して啓発され、さらに現実の諸問題にぶつかつて考えることが、ほかならぬ教育入門であったし、今後も、これは変わらぬだろう。したがって、あるいは「私の教育入門」としたほうが正確かもしれぬが、ときには偶然に、ときには自ら選んで、尊敬すべき本や人と接し、問題に直面して思いをめぐらすという点では、だれしも共通であると思う。題して『教育入門――本と人と問題』とする所以である。(「あとがき」より) 目次 序章 教えることと育つこと――近代日本の幼児文化と幼児観  Ⅰ 教育を考える  既成観念の破壊から 昭和初期のある教育実践 ふたりの校長の記録 学校教育の誤診と欺瞞 自然の力と知識の尊重 圧倒的な個性の魅力 教育研究活動と集団思考 「如  何如何」と問うべし 読みなおす――教育構想の変革のために  蘭学事始 和俗童子訓 省省録 訓蒙窮理図解 日本その日その日 墨汁一滴 坊っちゃん 銀の匙 日本の数学 美学入門 大教授学 フランクリン自伝 革命議会における教育計画 ガロアの生涯 人間の教育 古代への情熱 文明の起源 ヴィーチャと学校友だち  Ⅱ 勝田守一先生のこと  文化創造への参加―教育基本法と社会科教育 「教科研」から学ぶ つみかさねとひろがリー日教組教育研究活動 沖縄の教育者  本土を見つめる日 鋭角をふくんだ鈍角で 「凛烈の気」について コザの打ちこわし 遠い小さな国の人びと  太陽とブドウ酒―グルジア 革命運動の伝統と誇り―ラトヴィア  Ⅲ 人間として学ぶ権利――障害児の問題から 教科書と教育の自由  最近の教科書 教科書と教育内容 教科書検定関係文書の問題点 〝先進県〟富山で教育を考える 父母と教師の「聡明な協力」―PTAを孝える 想像力と探求精神の育成 教育研究活動の二〇年とこれから あとがき
  • 教育の探求
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ここ数年の間に、必要に迫まられて書いてきたものの中から十篇ほどを選び出して編んだのが、この本の構成である。いずれも「教育とは何か」という問いに対するわたくし自身の模索の過程を示しているもので、「教育の探求」としてまとめてみた。  これらの文章が書かれた一九六〇年代末から七〇年代にかけて、わたくしたちのまわりには、いろいろな形をとつて教育問題が噴出していた。それは戦後教育改革の手なおしから始まって、経済成長政策とそれにみあう政府の教育施策がつぎつぎに打ち出され、「教育爆発」などという、わたくしにはいやな感じの訳語をふりまわす、うきうきした人びとがあらわれる反面、実際の教育界は荒廃の度をますます深めていくのであった。「過剰の中の貧困」とは、「繁栄」するこの国の文明の中での人間の発達と教育とのおかれた地位をもつともよく象徴するものであるかのように思われた。  教育の探求の仕事は人間の歴史とともにつきることのないもの、したがって一群の専門研究者の探求関心にとどまってよいものではむろんない。それは種の持続という、意識するとしないにかかわらず、すべての人間の関心にその根をおいているようなものなのだ。しかも、この種の持続のための子育ての努力は、元来、当面の種の生活の維持に矛盾するというか、少なくとも厄介ないわば足手まといなのであって、その種族の現在の生活行動、群生活にひどい犠牲をしいているものなのである。いまわたくしたちが直面している子育ての破局的ともいうべき困難さは、社会全体がこれと正面からとりくむことによって、新しい文明の選択に達する可能性をも含んでいるといえることになる。  こう考えると、「教育の探求」は人間の破局と展望とを背中合わせとした、おそろしいほどに大きな課題となって、今日のわたくしたち、つまり親や教師や研究者のすべてのまえに日常的に立ちはだかっているといえよう。(「あとがき」より) 目次 選びながら発達することの権利について 教育とは何か ふたたび教育とは何か 教育観の歴史的検討――教科書検定第一審判決によせて 付論 教化と教育 民族教育をめぐる一つの問題 教育を支えるもの――岐阜県における「教育正常化」問題の実態調査から 地域の教育文化運動――中津川教育百年史展から 青年の自己実現と中等教育 学問の自由と教育改革 教育科学研究運動とは何か あとがき
  • 教養としての認知科学
    4.1
    人間はどのように世界を認識しているか?「情報」という共通言語のもとに研究を進める認知科学が明らかにしてきた,知性の意外なまでの脆さ・儚さと,それを補って余りある環境との相互作用を,記憶・思考を中心に身近なテーマからわかりやすく紹介.自分はしっかりしていると思っている人こそ,読むべきである.
  • 近代化と教育
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 私は、本書のなかに、過去一二年にわたって書いた論文のなかで、表題の『近代化と教育』にふさわしい八篤と、新たに書いた一篇を収めた。啓蒙的な意図で書いた論文と、研究的な論文がいりまじっている。しかし、二種類の論文の別をとわず、私は一貫して、いくつかの問題を心にいだきつづけてきた。一九五〇年代のなかばに、私が京都大学の教育学部につとめはじめたころから、日本の教育には深刻なゆきづまりがあり、その打開か緊急を要することを私は痛感してきた。では、それらの問題とは何か。新たに書いた、「教育改革の前提」をⅢの冒頭に収めたが、この論文の目的は問題点を明らかにすることにある。したかって、読者には、まず、この論文から読んでいただくのも一つの方法だと思う。(「序」より) 目次 序 Ⅰ 展望  1 近代日本における離陸と墜落   離陸と墜落  非西洋後進国の課題  リーダーの姿勢   盲目飛行の危険  拡張と混乱  第二の離陸を経て Ⅱ 明治初期(第一の離陸)  2 西洋化と日本化――明治初期における教育の変化――   西洋化と日本化  天皇のリーダーシップ  新学制とフランス型教育  新学制の挫折  教育令とアメリカ型教育 入治教育の完成とプロシャの影響  3 知識人の生産ルート   森有礼文相就任まで  官立教育体制の構造  〝かけ橋〟としての師範教育  進歩的な大学教育  実業教育の振興  開かれた階層性  私学の三つの型  自由主義派私学の努力  私学の官学追随  大学の変容  4 スペンサー主義の流行―― 日米の比較――   イデオロギー的役割の相違  自然はより優れた者に場所を与える  アメリカの場合  日本の場合  5 森 有礼――明治教育体制の建設者――   暗殺をめぐって  廃刀論と契約結婚  近代化の構想  外交官から教育者ヘ Ⅲ 第二次大戦後(第二の離陸)  6 教育改革の前提――戦後教育の回顧と展望――   敗戦の意味  経済成長とひずみ  行政の優位  三つの間題点  改革の前提  7 教師養成の画一性と多様性   危険な「国家試験」制  教師の理想像  現場における教師の成長  教師養成の改善策  8 工業化社会の大学――繁栄のなかの危機――   世界的な大学プーム  非ヨーロッパ日本の大学問題  大学再編成の展望  再編成の展望  9 大学の改造   問題のなかの問題  大学の沿革  パプリック・アドミニストレーション  量と質と  大学の活路は?
  • 近代戯曲の世界
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「日本近代劇」の研究は、日本近代における戯曲の研究を抜きにして成り立つはずがなかろう。戦後の近代文学研究の著しい進展にもかかわらず、いぜんとして研究対象から取り残された戯曲を、近代文学として正当に評価し、まず近代戯曲史の骨格を見きわめるのが前提になったのである。自由民権運動の挫折の時期、北村透谷に始まり、大逆事件と冬の時代、近代から現代への世界史の転換と階級運動の激動期、そしてプロレタリア演劇運動の崩壊と転向期、つまり日本近代史のするどい屈折点において、近代戯曲の可能性は手まれながら、ようやく昭和十年代にいちおうの達成を見るにいたる。しかしそれが真に現代戯曲の確立であったかどうか、戦争の破局と、未曾有の崩壊と転換期たる戦後へ、その課題はどのようにうけつがれ、戯曲は「戦後文学」として、現代戯山の形成へと進みえたかを問わねばならない。個々の作家・作品論として、それぞれの時期における状況と主体のせめぎあいをとおして、近代戯曲創造の苦闘を明らかにしたいと考えてきた。(あとがき」より) 目次 近代戯由の成立  戯曲史の構想をめざして  Ⅰ 坪内逍逢の史劇  新歌舞伎への易行道 森鴎外の戯曲  多彩と不毛の性格 岡本綺堂  歌舞伎と「近代」の融合 小山内薫の文学  過渡期の文化精神の悲劇 白樺派の劇作家  人間探求の文学・武者小路と有島の間 大正戯曲  戯曲史における「近代」  Ⅱ 岸田国士  近代知識人の宿命の劇 久保栄  リアリズム伝説への疑間 真船豊  求道者の戯曲 三好士郎  「現代」との対決の軌跡 あとがき
  • 金融経済学
    -
    1巻6,160円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 現実経済が急速に複雑化するなかで進展著しい金融経済学。扱う領域もコーポレート・ファイナンス、アセット・プライシング、バンキング、デリバティブ、金融政策と非常に広範囲に及ぶ。本書は、この一冊だけでその領域が拡大し、高度化する金融経済学の全体を着実に学べるテキスト。練習問題も充実。
  • 金融自由化
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、今日の金融自由化にまつわるすべての政策課題を網羅的に取り上げてはいない。体系的でもない。所々、重複が見られる。また、金融自由化が行きつく先で経済がどういう影響を受けるかといった問題は、全くふれていない。こうした点で、本書は荒削りである。金融の歴史のうえで類稀な激動期に直面しながら、私が問題の大きさに翻弄されていることは否めない。これについては、これからも着実に観察を続け、分析し、考えをまとめていくしか、解決の道はなさそうである。本書を一つの跳躍台として、より完成された結果をめざして、作業を継続させていきたい。その意味で、本書はあくまでも私の「金融自由化序説」である。(「はしがき」より) 目次(詳細略) はしがき I 金融自由化とその政策  第一章 金融自由化のあらすじ/1 はじめに/2 円建BA市場の不振と大口預金金利自由化問題/3 これまでの金融自由化  第二章 金融システムの変化をどうみるか/1 二つの「コクサイ化」と「市場型化」/2 これまでの日本の金融の特殊性/3 金融システムの近年の変化/4 「市場型化」する金融システム  第三章 金融機関経営と金融行政の基本課題/1 「制度の産物」からの脱却が必要/2 高度成長下での金融機関/3 環境変化への適応/4 金融機関の将来と金融行政  第四章 金融自由化の論理/1 金融革新とは/2 金融自由化と金融行政/3 金融革新の誘因/4 金融革新の発生と波及/5 国際化とエレクトロニクス化について  第五章 金融の国際化と金融サービス業の新展開/1 問題の所在/2 金融システムの国際化/3 金融サービス業はなぜ国際的に進出するのか/4 昭和五人〜五九年の日米金融交渉の背景  第六章 小口預貯金金利と信用秩序維持/1 個人貯蓄と小口預貯金金利/2 小口預貯金金利と金融機関経営/3 金融機関経営と信用秩序維持  第七章 公的金融の経済分析/1 金融の分野での公共部門/2 公的金融仲介過程の骨格と組織のあり方/3 公的金融仲介活動の効果/4 おわりに  第八章 金融構造の変化の下での郵貯/1 公的金融の役割についての基本的考え方/2 今日の日本における公的金融の役割評価/3 公的金融の制度的・組織的問題点  第九章 株式先物取引導入の条件をさぐる  第一○章 「TB市場」の充実を/1 能動的行動政策はなぜ必要か/2 協調介入の限界/3 柱を欠く自由化/4 金融取引の“原器”づくりを/5 政治と経済の論理 Ⅱ 金融制度分析の視点(詳細略)  第一一章 「間接金融支配」をめぐって  第一二章 金融システムの日米比較 参考文献 初出一覧
  • くすり公害
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 いま、荒れはてた自然的、社会的環境のなかに立って、わたくしは、これまで自分のやってきたことがまさしく″くすり公害″との闘争であったことを知ったのである。ここ一〇年のあいだ、わたくしは薬をもって病人に働きかけるということの意味を問い、それがほんとうに有効であることをどのようにして知るかについて考え、それを妨げているものとの闘争に明け暮れてきた。いま、その間に薬をめぐって書いたものを並べてみると、いつの間にか一つの体系をなしているのに驚かされる。その一つひとつの文章は、それぞれ独自の環境のもとに生み出されたものであり、ことばに硬軟があり、姿勢に高低があって不揃いであるのはやむをえない。それらを小節ごとにパラバラに分解した上で改めて編集しなおしたのが本書である。(「はじめに」より) 目次 第四刷にあたって はじめに I くすり・ヘドロ  人体のヘドロ化―薬使用量一三年間で七倍/ 薬は〝異物〟―生体のパランス崩す/ 薬の効用―本来は自然治癒を補助/ 薬効の人体実験―宇宙飛行士なみの冒険/ 虚構の薬効―危険な〝保健薬信仰〟/ 薬は両刀の剣―化学物質は〝薬理性〟に乗って/ わが国の薬事情―欧米との比較/ 付 くすりの使い方 Ⅱ 薬石効なく  ビタミン―B1欠乏症は過去の迷信/ 新型B1アリナミンとそのなかま―〝活性〟〝持続性〟は虚構/ 疲労回復の効果―〝新型B1〟より〝睡眠〟/ 新型B1の適応症―神経痛に効果不明/ ビタミンC―日本人にはC欠乏症なし/ 夏バテと薬―むしろ肉・うなぎ/ 総合ビタミン剤―普通の食事ですべて充実/ 栄養剤―健康な人間には〝浪費〟/ グルクロン酸―毒消し効果は皆無/ チオクタン―実は肝臓毒/ 抗生物質―寿命縮める乱用/ 鎮静剤イソミン―手足の奇形児産む/ 不老長寿の薬―栄養と生活が第一/ 薬物アレルギー―薬の生産量と比例ほか/ ある心臓薬―その背後にあるもの/ 漢方ことはじめ―古代中国人の偉大さ/ 漢方は効くか―貴重な伝承仮説/ 物理療法学の視点―科学としての再建のために/ 効なき薬石の功罪―近づく最後の審判/ 医療の原罪―救いはどこに/ 付1 アリナミンと対決せざるの記/ 2 あるサリドマイド論争 Ⅲ くすり公害を作るもの  行政告発―人間不在の薬務行政/ 人間告発1―飼育される医学者/ 人間告発2―薬をひさぐ医師像/ 人間告発3―医薬分業の虚像性/ 学会告発―「虚構の殿堂」の司祭たち/ 企業告発1―欺瞞の上の繁栄/ 企業告発2―広告は信用できるか Ⅳ くすり・ヘドロからの脱出――われらに二一世紀はあるか―― 索引
  • くすりとからだ
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 薬理学とは、薬とからだの相互作用を研究し、一方ではからだの働きのからくりをとき明かし、一方では正しい薬の使い方を問いつめる学問であるが、従来は、ともすれば前者のみが強調されがちだった。薬の学問を、よりよい方向にむきなおらせるには、現在の専門家に働きかけることもさることながら、これからの医学を背負う若い人々や、医学の恩恵をうけるはずの一般の人々に働きかけることが大切であると考えて、本書をまとめた。 最後の数篇は、薬の学問のなかに、計量性をもっと積極的にとり入れることを強調したいために、少々無理をして加えたものである。この部分は、ひろい読みにでも読んでいただければ幸いであり、見かけほどむずかしいことはないはずである。(「まえがき」より) 目次 まえがき I くすりとからだ  薬の用量―過ぎたるは及ばざるがごとし/薬の併用―薬にも相性がある。/薬の連用―むだなばかりか、ケガのもと/薬の代謝―からだも薬に働きかける。/薬と宣伝―安宣伝に飲まれるな。/薬と心理―イワシのあたまも信心から/(以下略) Ⅱ 病気とくすり  治癒力のたすけ―薬に対する心構え /求め方、えらび方―薬屋のまえで深呼吸/薬の名前―ジュゲムジュゲム/総合感冒薬―帽子が二つに見えるまで /治療と予防―チフスのマリーをつまみ出せ/(以下略) Ⅲ くすりの病気  統一困難な乱用対策―社会の病気をふせぐには/タバコと梅毒―コロンプスの二つのおみやげ/ヒョルトンの処方―こな薬の街の物語り/やせ薬―肥満に勝つには、おのれに勝て/(以下略) Ⅳ からだのしくみ  ビタミン―グリース・アップの注意事項 /酵素―夫婦善哉論めおとぜんざいろん /ホルモンと伝達物質―からだはしゃべる/(以下略) Ⅴ くすりのライフ・サイクル  薬とリスクー薬の命はみしかくて/研究費―視野がちがえば予算もちがう/広告―あなたは、おかされています/プロパガンジスト―現代忍者の生態/カンフル注射― 大往生の小道具/(以下略) Ⅵ  くすりの評価  アラビア医学の知恵―ライオンはフイオン、ヒトはヒト/プラシーボー―気の持ちようで薬はきく/二重盲検法―ウィスキーのラベルに酔う/心臓血管病薬―国がちがえば評価もちがう /ニュルンベルグの一〇カ条―生を知るには死を知る必要がある/サリドマイド―文明国の非文明立法 /(以下略) Ⅶ ききめの科学  統計学の必要性―随筆と科学論文のちがい/生物検定法―人間もハカリである/二つの失敗―過大評価と過小評価/第一種の誤リ―αWATE者のいいすぎ/第二種の誤― βONYARI者の見逃し/(以下略) あとがき 索引
  • 経営学習論 増補新装版
    -
    これまでの経営学習論の研究成果を紹介・総括し,さらには独自の実証的な調査データを駆使して,組織経営における有効な人材能力形成施策を展望する定番書が,書き下ろしの新章「リーダーシップ開発」を加えて装いも新たにリニューアル刊行.
  • 経済学五十年 上
    -
    1~2巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 これ(本書)は、昨年(1958年)四月から、ことし(1959年)の四月まで一年間、『エコノミスト』に連載した私の話をまとめたものである。それは、私が経済学というものをならいはじめてから今日まで五十年の思い出を、同じ学問をおよそ二十五年やっている鈴木鴻一郎。大島清・武田隆夫の三教授の質問に応じて語った、この学とこの学界についての漫談である。はじめは二ご一回、ほんのちょっびりと思っていたのであるが、いつの間にか長い物語となった。メモも何ももたないままでのおしゃべりで、筋が通らなかったり、いい足らなかったりであり、また余計な口もきいている。それよりも何よりも、多くの友人・先輩を何かとあげっらって、ずいぶん礼を失している。謹んで罪を待つばかりである。  思いがけなくも『思い出の記』ができあがって、私は晩年のよろこびにたえない。この本がもしさらに何人かの読者をもつならば、私のよろこびはなお一層大きくなるであろう。(「はしがき」より) 本書はその上巻(第一章から第六章までを納める)。 目次 はしがき 第一章 わたくしの学生時代  どうして経済学を志したか(一)/当時の東大/田尻稲次郎/山崎党次郎/歴史なき歴史学派/新渡戸稲造/ヴェンチヒ/社会主義と学生/矢作農攻学/松崎財政学/官学と私学/学界の中心・一橋/津村の『国民経済学原論』/つまらなかった四年間 第二章 社会政策学派の盛衰  社会政策学会の由来 労働問題の桑田熊蔵 社会政策の福田 社会政策学会の事業/全盛時代/経済学の独立と新入登場/米国留学/役人を辞めた/東大に帰る/(以下略) 第三章 経済学部と経済学の独立  森戸辰男君/上方成美君/舞出長五郎君/糸井靖之君/矢内原忠雄君/一国を興す人/ 河合栄治郎君/本位田祥男君/後年の学内対立/櫛田民蔵君/権田保之助君/『資本論』の出版合戦/森戸・櫛田の論争/森戸事件/マルクス主義に入門/迷える羊、ドイツヘ渡る 第四章 ヨーロッッパ留学  インフレ下の留学生/ハイデルベルク/不安定なドイツの政情/『金融資本論』を読む/意外だった英国の社会主義/パリの生活/大震災で急ぎ帰国/大文庫続々と輸入/留学は有益か 第五章 マルクス主義の開花期  激動の十五年間/東大経済学部の新風/日本におけるレーデラー/研究室の復興/財政学の講義公/マルクス主義開花期に咲いた大輪三つ/大原グループ/『社会思想』同人/ 『マルクス主義』一派/(以下略) 第六章 ファシズムに抗して  三・一五事件/ファシズムの台頭/三・一五と京大/京大事件への抗議/東大転落の実証/『資本論』禁書となる/ぼくの演習/封建論争/教授グループ事件/一斉検挙/狂った時代/獄中の読書/(以下略)
  • 経済学の効用
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 経済学は、その理論が何に役立つものとせられるかによって、その性格をあらわすものである。マルクス経済学は、もちろん私の理解するかざりのことであるが、資本主義の経済機構を解明するものである。マルクス主義は、この解明を基礎にして資本主義の社会主義への変革の運動をなすわけであるが、社会主義の経済組織まではこれによって直ちに与えられるのではない。これに対して関根君の専攻する近代経済学は資本主義ばかりでなく、社会主義経済にも通ずる理論をもって、その建設にも役立つものと考えられているようである。そこで私たちの対談は、期せずして此の点を繰り返えし論議することになった。それはマルクス経済学と近代経済学との興味ある対照を示すものといってよい。日高君との対談はまた、われわれが大学でマルクス経済学を講義する意義は何であるかということを、その主題とすることになった。もちろん、近代経済学はともかく、マルクス経済学についてはわれわれと同じようには考えない人も少なくない。殊に常識的にはむしろそれが普通であるが、しかしこの点が明確になっていないと、科学的社会主義としてのマルクス主義は、経済学を利用しえないこととなるのではないかと、私は考えている。(「序」より) 目次 経済学と社会主義経済―― マルクス経済学と近代経済学――……聞きて・関根友彦 はじめに Ⅰ 経済学と経済生活経港  一 問題提起  二 経済学の対象と方法 Ⅱ 原理論の問題  一 資本主義の三大法則  二 労働過程と価格形成  三 商品、貨幣、資本 Ⅲ 帝国主義・唯物史観・実践  一 帝国主義  二 唯物史観  三 実 践 最近の大学、学生問題、その他……聞き手・日高 晋  一 管理できない管理通貨制の矛盾  二 学問とは何か  三 「お祭り」では変革できない  四 学生は潜勢力を養え  五 社会主義運動の核心を考えよ  六 科学とイデオロギーの分れ目  七 学生運動のなかの「宇野理論」  八 『経済原論』を書き直す
  • 経済学を語る
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 経済学の基本的概念はもちろんのこと、方法から歴史的事実にいたるまで、経済学の基礎的研究に欠くことのできない殆んど全てのものを『資本論』から学んできた私としては、経済学を語るということになれば、当然に、『資本論』を語ることになる。しかし私は、単に『資本論』に書いてあることを繰り返えしておればよいとは考えない。疑間とするところは疑間として、その解決に努めることが、『資本論』を研究する者の義務と心得ている。  最初の一篇は、私が東京大学の社会科学研究所を退職する際に、研究所に関係ある諸君に話したもので、すでに十数年も前のものである。また最後のものは、数年前雑誌『思想』の求めに応じて、『資本論』と現代マルクス主義との関係に対する私の考えを述べたもので、この二篇は他の三篇とはやや異なっているが、そしてまた多少重複する点もあるが、これを補足するのに役立つことと思う。いずれにしても結論的なものではなく、ただ読者諸君の経済学の理解に何らかの役にたてばと思うだけである。 目次 はしがき   経済学四十年  一 社会主義への開眼  二 東京大学の学生として――森戸事件――  三 ドイツ留学と経済学の研究  四 東北大学時代のことども  五 「宇野理論」の形成  六 いわゆる「教授グループ事件」  七 貿易研究所から三菱経済研究所へ  八 社会科学研究所に入る  九 社会科学の課題=私はこう思う 経済学方法論の問題点  一 三段階論の形成  二 原理論の性格  三 流通論の課題  四 蓄積論の問題点 とくに段階論について  一 段階論の意義と方法  二 原理論と段階論  三 段階論と現状分析  四 経済学と唯物史観 社会科学の根本問題  一 原理論とは何か――その対象――  二 純粋の資本主義  三 原理論から段階論へ  四 経済学と社会諸科学  五 歴史と論理――価値形態論・交換過程論について――  六 唯物史観の役割り 『資本論』と私  一『資本論』との出あい  二『資本論』と『帝国主義論  三『資本論』の二つのロジック  四 経済学の三大法則  五 理論と実践の問題 マルクス主義と現代  一 社会科学としての経済学  二 社会主義社会と『資本論』  三 科学的社会主義  四 マルクス的社会科学  五 マルクス経済学と近代経済学  六 科学者の誠実さ   掲載誌一覧 聞きて紹介
  • 経済政策の課題
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 経済問題のうちで、財政政策の問題は華々しい脚光を浴びている問題ではなく、むしろ専門家、より正確には専門官僚にその全権が委ねられ、素人が口を出してはならない問題であるかのように考えられてきた。  (中略)ここでは一つだけ次のような事情を指摘するにとどめたい。それは財政問題をとり扱う学問として、財政学が経済学において占める位置についてである。従来財政学は経済学において独自な地位を保ってきた。すなわち、伝統的には財政学は、経済学とは独立した、ある場合には経済学に優越する学問として考えられてきた。日本の財政学が大きな影響を受けたドイツ流財政学(Finanze Wissenschaft)は、まさにこのような立場に立っていたのである。財政学がこのような立場にある限り、財政問題が経済問題のうちで特別の取扱いを受けるのは当然である。 しかし、今日において、このような財政学に対する考え方が受け入れがたいものであることは明白である。財政学は、経済理論の一応用分野であることにはかわりがない。(「Ⅰ 財政政策 第1章 政策不在の日本財政 1 はじめに」) 目次 I 財政政策  第1章 政策不在の日本財政――昭和三十年代の財政政策――   1 はじめに/2 経済政策の評価の仕方/3 財政政策の目標/4 安定政策としてみた財政政策/5 経済成長と財政政策/6 公共的必要の充足/7 財政政策を支配した規律/8 今後の財政政策の課題  第2章 七〇年代財政の課題は何か   1 予算編成のプロセス/2 背後にある官僚制/3 七〇年代の経済政策と財政  第3章 税制改正への長期的視点   1 間接税移行の試み/2 所得税中心の建前と現実/3 税制改正二つの方向 Ⅱ 金融政策  第4章 昭和三十年代の金融政策―― 一つの評価――(詳細略)  第5章 国際収支の調整と金融政策――開放体制下の金融政策――   1 はじめに/2 対外均衡と国内均衡の達成/3 「国際収支規範」――新しいゲームのルール?/4 日本の場合/5 伸縮的為替相場  第6章 財政金融政策の役割と円切上げ(詳細略)  第6章 付論 〝円切上げ〟の一側面  第7章 国債管理政策と金融政策(詳細略) Ⅲ 産業・公共政策  第8章 産業政策批判――経済政策論の立場から――(詳細略)  第9章 公共経済学の課題(詳細略)  第10章 シビル・ミニマムの政治経済学(詳細略) Ⅳ 政策転換への構図  第11章 福祉優先経済への構図(詳細略)  第12章 政策転換のためのポリシー・ミックス(詳細略)
  • 経済成長の定着
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書には一九六〇年代の後半から、本年、一九七〇年の春ごろまでに書いた現代日本経済についての文章のいくつかを収めた。旧著『現代の日本経済』(東京大学出版会、一九六五年)以後の文章をあつめたという意味でも、内容とスタイルの上からも、本書は『続。現代の日本経済』であるといっていい。ただ前著よりはいく分関心の幅が広くなっているかもしれないと思う。それは経済自体の問題点が変化したためでもあるが、大学紛争のなかで否応なしに経済と社会のつながりについて考えさせられたためでもある。幅が広くなったために、本来の経済分析の密度が薄くなっているのではないかと惧れている。  一九六〇年代後半の時期は、日本経済が六五年の不況を克服したのちにふたたび成長の軌道に乗って高い成長を達成した時期であった。自然、本書の内容も、そのなかで生じたいくつかの問題を主題とすることになった。(「はしがき」より) 目次 はしがき 序論 経済合理性の貫徹――現代日本経済の分析のために――  1 経済分析と現実/2 「二重構造」論の成立/3 一つの現代的解釈 Ⅰ 一九六〇年代の経済成長  1 成長の事実/2 成長の上限はあるか/3 成長を刺激した諸要因/4 経済成長のメカニズム Ⅱ 高度成長下の企業行動/1 企業の目的とするもの――期待成長率――/2 投資行動の類型/3 企業行動のメカニズム/4 一九六〇年代後半以後の動向 Ⅲ 「産業再編成」論の現代的性格  1 「産業再編成」の発想と経過/2 「産業再編成」論の理論的吟味/3 「産業再編成」論のもたらしたもの Ⅳ 「中小企業問題」の変貌  1 「中小企業問題」の発生/2 戦後における「二重構造」の再建/3 高度成長下の変貌 Ⅴ 中小企業の利益率  1 中小企業と大企業の利益率/2 産業別分析/3 経営指標の企業単位の分布/Ⅵ 「構造改善」の方向――農業と中小企業をめぐって――  1 「二重構造」の底辺/2 農家経済の変貌/3 中小企業の対応/4 構造改善の方向 Ⅶ 所得分配の平等化  1 「二重構造」の解消/2 巨視的考察/3 平等化の諸側面/4 平等化の影響 Ⅷ 春闘の所得分配機能  1 賃上げ幅の決定要因/2 組合員の意識とベース・アップ/3 制度としての春闘 Ⅸ 「労働力不足」の意味  1 「労働力不足」の発生/2 「労働力不足」の影響および対策/3 「労働力不足」の意味 展望 経済成長と人間  1 経済成長の持続/2 国際収支の動向と円切上げ/3 物価上昇率と所得政策/4 産業構造の変化と将来/5 経済成長下の「人間」 付録 経済時評(詳細略) 図表一覧
  • 経済のための法律学
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、経済を中心として法律の基礎理論を展開することを意図して執筆を始めたが、もともと経済的知識のない私にはむりな試みであったから、経済に関係のある法律制度の概略的論述ということになって、大して新味のないものになった。  本書は、各種の法の説述として、とくにその領域で広い意味で経済に関係のある部分を中心とした。その限りで法の具体的説明としてはかなり断片的なものとなる。たとえば憲法では、基本的人権として所有権。社会保障・労働権のみが採り上げられ、付随的に職業選択の自由等に触れられるに止まり、その多くは国の財政に関する叙述に充てられた。民法では、身分法が大幅に省略され、財産法のある部分のみ対象となっている。商法は全面的に経済と関連するから、これはいずれの部分も省略することができない。これはいわゆる産業法。経済法の領域とも連なることになる。これに無体財産に関しても若干の叙述を加えた。このほか行政法については、租税のほか、各種経済活動の奨励取締り法規が検討される。(「はしがき」より) 目次 はしがき 序説 法律と経済一般  一 法律学習得法/二 法律と経済/三 法に対し経済力の優先する場合 I 憲法の経済関係規定  まえがき/一 天皇/二 国民の基本的人権/三 財政 Ⅱ 法と国家経済  一 概説/二 国の収入/三 国有財産/四 国の支出/五 特別会計 六 附―地方財政 Ⅲ 法と私経済とくに個人経済  一 個人経済/二 身分法と経済関係/三 権利の客体(物)と経済/四 財産権/五 契約/六 担保/七 有価証券/八 無体財産 Ⅳ 法と共同企業経済  まえがき/一 商  法/二 共同企業/三 日本の共同企業 附録 不経済談義――金で買えないもの  一月 米寿の祝い/二月 和歌の徳/三月 大乗の愛/四月 博覧会/五月 母の愛/六月 勲章/七月 思想と感情/八月 学問と金銭/九月 秋の夜長話/十月 紅葉香/十一月 家元/十二月 聖賢の教え
  • 刑法総論講義 第6版
    -
    1巻3,520円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 定評ある前田刑法総論の全面改訂新版.学習しやすいように目次構成を大きく変え,重要なトピックを厳選,学習者に必要な最小限度の論点をわかりやすく解説する.議論の筋道を骨太に示すことで,具体的事実を前提に自分で解決する力を養う.大幅にリニューアルし,コンパクトになった究極の刑法テキスト.
  • ケネディの時代
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 東京大学アメリカ研究センターが計画した研究プロジェクトの一つに、「一九六〇年代のアメリカ」がある。幸い、このプロジェクトに対してアメリカ研究振興会から研究費援助も得、一九六六年七月から研究に着手し、現在もなおケネディの時代に引き続き、ジョンソン政権の時代へと研究を進めている。  「ケネディの時代」は、ちょうど一九六一年一月から始まる。ケネディ大統領時代が後世の歴史家によってどのような評価を与えられるかは、現在の時点においては予測できないけれども、私たちは、一応この時代を概観して仮の結論を出すことにした。仮というのは、現代を取り扱う場合の常として、資料があまりにも膨大すぎて、重要と考えられるものにも見落としがあるであろうし、未公表の資料が相当に存在することもまた、当然予期しなければならないからである。  私たちが、あえて未熟なそして仮説的な研究を発表するのは、一つには「ケネディの時代」が、他の大統領の時代と比較して、アメリカ史上若干の特異性を持つと認められるからであり、また一つには、この時代に関する研究が今後全く白紙の状態から始められるのではなく、新しい観点からさらに深く掘り下げられねばならないと考えるからなのである。この意味で、本書は、ケネディ研究あるいはケネディ時代の研究の一つの橋頭堡として利用されうるものと考えている。  本書の構成について一言しておくならば、ます第一部では、一九六〇年の選挙から一九六三年一一月のケネディ暗殺までを歴史的に概観し、それを前提として第二部では、内政・経済・社会・外交という四つの面からケネディ政権をとらえようとした。また付論「ケネディ一家とアメリヵ史」は、クネディ一家がアメリカ社会で占めるやや特異な地位を理解するためのものである。 目次 序 第一部 史的概観……中屋健一 第二部展開と成果 I 内政 リーダーシップ……井出嘉憲 Ⅱ 経済動向と政策……嘉治元郎 Ⅲ 社会 1 黒人と公民権……猿谷 要 2 教育と宗教……中川徹子 Ⅳ 外 交 1 新しく古いアプローチ……斎藤 真 2 「進歩のための同盟」……飯村伊代 付論 ケネディ一家とアメリカ史……斎藤 真 <付録>ケネディ政権関係略年表  参考文献
  • 憲法と国民生活
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 著者は,今日の日本の憲法状況を規範と現実の乖離の最も著しい法分野ととらえる.本書は,憲法の戦後30年を理論的に振り返るとともに.現代市民生活と憲法とのかかわり方を実践的に,かつ平易に説いたものである. 目次 Ⅰ 憲法と社会  一 日本国憲法の歴史的性格   1 憲法の社会的・歴史的位置/ 2 日本国憲法の歴史的性格とその特殊性  二 憲法制定手続の特殊性   1 自らの手で憲法をつくった歴史的経験の欠如/ 2 地方自治の場合/ 3 裁判の場合  三 憲法の社会的役割   1 憲法の役割の科学的分析/ 2 憲法の道具性  四 法の解釈の社会的性格   1 法解釈の社会的性質/ 2 法解釈の複数性/ 3 法解釈者の選択と責任  五 憲法解釈の対立における三つの側面   1 旧憲法的価値判断と現憲法的価値判断との対立/ 2 現行憲法に内在する価値判断の対立/ 3 憲法と安保条約との対立  六 国民のための解釈と運動の前進   1 労働基本権をめぐる論議/ 2 国民の教育権と大学の自治/ 3 環境権/ 4 その他 Ⅱ 現代国民生活と憲法  はじめに  一 憲法を殺そうとする人々――現実の動向とそのねらい――   1 安保条約と憲法の関係――相容れない二つの原理――/ 2 治安維持法への郷愁/ 3 天皇在位五〇周年記念行事について/ 4 「刑法」改正/ 5 司法研修所における差別発言/ 6 占領政策の遺物であるスト権問題  二 憲法を生かそうとする人々――現実の運動とその成果――   1 婦人の権利――形式的平等から実質的平等ヘ/ 2 生存権の拡大―― 二つの新しい権利――・/ 3 弁護士の果した役割の大きさ/ 4 地方自治を守る五つの運動  むすび
  • 憲法と日本人
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 40年間も政権交替がなく保守支配が続き,政権の座にある側が一貫して憲法改正を主張する奇妙な日本の憲法状況はいかにして生じたか.日本人=社会の意識と行動,伝統と変化の視角から,現代社会の深層に分け入り,日本の憲法問題の総合的把握を図る. UP選書257 目次 Ⅰ 現代憲法状況への視点  一 序――総合的把握に向けて/ 二 現代憲法の歴史的脈絡/ 三 現代国際関係と憲法/ 四 現代技術社会の問題性/ 五 日本社会と憲法関係/  ●憲法の原点に戻って考える Ⅱ 日本の憲法と国家目標  一 序――国是と現状/ 二 明治国家の国家目標/ 三 日本国憲法における国家目標/ 四 結――この状況の中で Ⅲ 憲法問題の原点を考える  一 憲法と国民――主権と統治原理/ ニ 憲法と権カ――基本的人権の原理/ 三 憲法と国家――とくに平和主義について/ 四 憲法と経済――社会的配分の問題/  ●統治構造の実態を見る Ⅳ 日本の支配構造と憲法  一 序――問題の概観/ 二 代表民主制の機構と機能/ 三 行政府と地方自治/ 四 司法府の意義と機能/ 五 結――軍事国家化の傾向 Ⅴ 地方自治と憲法  一 民主憲法下の地方自治/ 二 戦後「自治制」の変容/ 三 地方自治の憲法的意味/ 四 地方自治の危機と新状況/  ●日本社会の基盤を掘下げる Ⅵ 保守支配の社会的基盤  一 日本人=社会の「特殊」性/ 二 日本的グルーピズムの構造/ 三 タテ社会と権威主義/ 四 形式崇拝と実利主義/ 五 結――日本的パフォーマンスの反省 Ⅶ 日本の政治文化と改憲論  一 序――改憲論の問題性/ 二 保守=改憲思想の向背性/ 三 国家主義と権威主義/ 四 改憲イデオロギーの虚偽性と貧困/ 五 結――若千の補足 Ⅷ 憲法と日本人  一 序――国民性と憲法/ 二 集団化傾向と憲法/ 三 事大主義的傾向と憲法/ 四 エモーショナリズムと憲法/ 五 「血」と「性」の意識――差別の問題/ 六 結び――日本人と憲法 あとがき
  • 憲法問題の考え方
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、五年まえに出版した『政治と法の間――日本国憲法の十五年――』の続稿ともいうべきものである。憲法改正問題が登場して以来、わたくしは、一貫して、憲法問題の推移につよい理論的かつ実践的関心をいだいてきた。そして、憲法問題に関する重要な政治現象や裁判にたいして、そのたびごとに、法律学者として問題点を解明し、広く市民に訴えてきた。そのうち主として一九六二年以前に発表したものは、すでに『政治と法の間』に収録したので、本書においては、主として一九六三年以降に発表したものを収録した。ただし、それ以前のものも、若千ふくまれている。(「はしがき」より) 目次 第一部 憲法と平和  I 第一次憲法改正論の問題点  一 憲法改正論の登場/二 第一次改憲論の論点/三 むすび  Ⅱ 憲法第九条と改憲論  一 二つの改憲論/二 憲法問題の考え方/三 第九条と立法改憲論/四 第九条と解釈改憲論/五 恵庭裁判  Ⅲ 憲法と安保体制  一 安保論争と現実主義的平和論/二 力の政治と安保体制/三 中国核武装と安保体制/四 安保体制の経済的基盤  Ⅳ 護憲の論理と改憲の論理  一 護憲運動の特質/二 護憲とは何か/三 護憲運動の意味/四 憲法のもつ規範性 第二部 憲法と基本的人権  Ⅴ 改憲論と福祉国家論  一 基本的人権と福祉国家論 /二 改憲論者の福祉国家諭/三 現代国家と福祉国家論/四 「福祉国家」における「保護」の実態/五 むすび  Ⅵ 基本的人権と現代国家  一 人権とは何か/二 法と権利/三 財産権の思想とその歴史的背景/四 現代的基本人権/五 現代国家と「公共の福祉」論/六 精神的自由権 第三部 憲法と裁判  Ⅶ 憲法と裁判  一 裁判と民主主義/二 憲法と裁判制度/三 国民の権利と裁判官  Ⅷ 誤判の責任――松川裁判の意味するもの――  一 無罪と無実/二 最終判決の意味/三 予断とアリバイ/四 自由心証主義の限界/五 残された責任  Ⅸ 警察の犯罪と市民の犯罪――ポポロ裁判の意味するもの――  一 ポポロ事件とは/二 判決の矛盾/三 警察の犯罪と裁判  Ⅹ 法秩序の維持と生活の維持――小繋裁判の意味するもの――  一 結論と理由づけの矛盾/二 入会権をみとめた判決/三 調停無効と概念法学的思考/四 法秩序の維持か生活の維持か 第四部  憲法問題の焦点  Ⅺ 法学的観点からみた日韓条約(詳細略)  Ⅻ 「黒い霧」と小選挙区制(詳細略) あとがき 憲法関係年表
  • ゲシタルト心理学入門
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ゲシタルト心理学は,心理学のみならず諸科学に多大の影響を及ぼした.本書はケーラー自身による,ゲシタルト心理学の成立,発展,自然科学との関連,思考とは何かの四部にわたる講演であり,最も親切な解説である. 目次 序言 ケーラーの人と業績 キャロールC プラット ゲシタルト心理学の課題 ウォルフガングケーラー 第一章 ゲシタルト心理学の初期の発展 第二章 ゲシタルト心理学と自然科学 第三章 ゲシタルト心理学の最近の発展 第四章 思考とは何か 訳者あとがき
  • 言語学バーリ・トゥード
    4.2
    ラッシャー木村の「こんばんは」に,なぜファンはズッコケたのか.ユーミンの名曲を,なぜ「恋人はサンタクロース」と勘違いしてしまうのか.日常にある言語学の話題を,ユーモアあふれる巧みな文章で綴る.著者の新たな境地,抱腹絶倒必至!
  • 現実のなかの歴史学
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 この『現実のなかの歴史学』とは、一つには歴史学と「現実」とのかかわりを考えてみたいという意味である。現実(中略)に真正面に対峙し、あるいはその上にしっかりと立つことで、歴史学をやりがいのあるものにしてみたいと考えたのである。  書名が意味するものとしてもう一つ付け加えておいてよいのは、これらの文章が書かれた「現実」なるものの特色である。それは極度に圧縮していえば「二大政党」基軸という幻想による一党独裁体制、それと「日米安保」のもとでの「高度経済成長」という従属的繁栄と社会的荒廃ということであって、それがわれわれの現実であった。本書の各文章を貫くものは、そうした体制のもとで進行した自由と民主主義への反動的抑圧に対する歴史学としてのプロテストであり、またそれゆえに本書は「現実」のなかの歴史学の姿、そのようにして学問が自己形成をすすめた達成のあとについての、私なりのささやかな記録でもある。(「あとがき」より) 目次 第一部 現実のなかの歴史学 「創造」と「啓蒙」との谷間 ―― 一九七六年/はじめに/情熱と高揚/困難から挫折へ/運動の特徴/おわりに 民族文化論 ―― 一九七一年/はじめに/民族文化論の意義/五〇年代の民族文化論/民族文化の歴史理論/民族文化の遺産と特質/文化遺産の継承・発展と保存運動 今日の文化財問題と歴史学 ―― 一九七一年/史料としての文化財/住民と文化財 歴史における民衆 ―― 一九七三年/「民衆」嫌悪の思想/「民衆」の意味/創造と発展の源泉としての民衆 天皇制研究の新しい課題 ―― 一九六七年/「象徴」のもつ可能性/歴史へ適用することの危険性/われわれの課題/日本の歴史と天皇/「一系の君主」/権威の「利用」/「象徴」の讃美/研究の空白 第二部 中世史への視点 中世国家論の課題 ―― 一九六四年/中世国家について論ずるとき何が重要か/国家史研究の独自の任務――国家権力機構とは何か/王権――歴史における進歩とは何か/「日本中世国家」という区分は成立しうるか/むすび 国家史研究についての反省 ―― 一九七六年/用意の不足/研究の基本的な対象/他に必要な視点 中世天皇制の基本的性格 ―― 一九七七年/問題の性格/概念の多義性/王家―― 一つの権門/国王――権力の代表者/帝王――至高の権威/その推移/没落と再興 顕密体制論の立場 ―― 一九七七年/はじめに/中世顕密仏教研究の意味/顕密体制の歴史的性格/宗派単位的思考への反省/近代の神話からの解放 中世史研究と生産様式論 ―― 一九七六年/はじめに/生産様式論の提起/単系的発展段階説の成果/世界史像の再構成に沿って/近年の諸学説/新しい発展は可能か 成稿一覧 あとがき
  • 源氏物語一面
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 源氏物語の美学的解明を軸に,栄花物語,和泉式部の歌集と日記をとりあげ,古今集,書家道風と佐理,西行の風流などを点描し,王朝人の生活や感情を浮彫りにする.それはかけはなれた時代を素材として夢見る可能性の発見という醍醐味に読者を誘う.  目次 栄花物語 栄華物語について 栄花所感 栄花雑感 和泉式部 和泉式部論 和泉式部日記序 和泉式部の家集と日記  源氏物語/ 江戸美術のこと、その他/ 源氏物語一面/ 構築性の問題/ 源氏物語「絵合」/ 玉質を軸として/ 古今所感 道風と佐理 西行の月の歌  収録論文所出一覧
  • 現代教育の課題
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、さきに刊行したUP選書『現代日本の教育』(-九六五年)、『教育改革の展望』(一九七〇年)、『教育と社会の間』(一九七三年)に続いて、七〇年代後半に入った日本の教育制度改革の方向について論及したものである。  わが国は、七六年に入って高校進学率と大学・短大進学率の伸びがともに鈍化し、教育関係者を癌かせた。これに先立って、大学については若干の政策変更があった。それは七五年の私立学校振興助成法の制定である。これに伴って、七六年度から八一年度までの間は、私立大学の新設、学部・学科の新増設、収容定員の増加は、文部大臣が「特に必要と認める場合」を除いて、原則として認可されないことになった。これは、自民党が年来主張してきた政策であり、これによってわが国の高等教育も拡張から抑制への方向へ向かうことになった。  大都市も、四年制大学も、もはや国民の圧倒的な進学要求に応ずる力を有しないのである。となると、人の流れを変えるほかはない。一口にいうと、教育需要の地方分散であり、地域前期大学の設置である。この国民の諸階層に広く開かれた高等教育は、旧制帝大や官立大学に限られたエリート型高等教育とも、新制大学(四年制)を中心とするマス型高等教育とも、その目的、性格、内容等を異にするユニバーサル型高等教育であるという意味において、〝第三の高等教育〟と呼ぶにふさわしいものである。(「まえがき」より) 目次 目次 まえがき 序章 今日の教育課題 Ⅰ 高校改革の基本的方向  1 高校教育の現状/一 「管理社会」化する高校/二 曲がり角の職業教育/三 見直されるか――職業高校  2 高校改革案の再検討/一 高校教育の新方向とは/二 高校教育の発想転換を/三 十年基礎教育案の疑問/四 高校改革の方向を絞れ  3 十二年教育の課題   4 対談多様化に対応する大型改革を Ⅱ 地域社会と大学改革  1 地方国立大学の現状と問題/一 脱地方化する国立大学/二 国立大学の地域課題  2 短期大学制度の問題点/一 わが国の短期大学制度/二 短期大学制度の再検討  3 地域社会と大学  4 地域前期大学の構想/一 「前期大学」の制度化/二「前期大学」の地域的展開 Ⅲ 現代教育の政策課題  1 今日の教育問題/一 実りある教育論争を/二 教職――幻の専門職では/三 学歴と学力  2 現代教育のカルテ   3 対談七〇年代後半の行政課題  4 後期中等教育と高等教育の結合 初出一覧/
  • 現代資本主義の運命
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大内教授はじめ気鋭の経済学者が「資本主義の運命」に正面から挑戦する大胆かつ率直なシンポジウムである.国際通貨危機,スタグフレーションなどを通じ,国家独占資本主義の成功と破綻について縦横の議論を展開. 目次 はしがき 序章 問題の提起 第一部 世界経済の構造 〔報告〕  一 はじめに――戦前・戦間・戦後   1 概況―安定と変動/2 視角/3 戦前― 「古典的」帝国主義  二 戦間期。   1 戦後資本主義の課題/2 大恐慌とプロック化  三 戦後   1 第二次世界大戦の性格  2 大戦の遺産 3 冷戦体制の定着/4 IMF体制の展開と崩壊 〔討 論〕略 〔報告〕  問題の提起 I 戦後イギリスの国家独占資本主義  一 報告の焦点と時期区分  二 第一期―戦時経済から平時経済への転換、その成功   1 転換の成功/2 完全雇用の構造/3 対外経済  三 第二期―相対的「安定」期   1 対外経済/2 経済政策/3 完全雇用の構造  四 第二期―完全雇用政策の動揺と破綻   1 投資、生産、国際収支/2 完全雇用の構造/3 経済政策の転換  五 むすび Ⅱ アメリカ国家独占資本主義  一 はじめに―アメリカの破綻  二 戦後アメリカ経済の概況   1 アメリカ国家独占資本主義の本質/2 戦後の二つの時期/3 戦後第一期―アメリカ国家独占資本主義の成立/4 第二期―相対的安定期の推移  三 一九五〇年代のアメリカ経済―国家独占資本主義の構造的特徴と問題点   1 低投資と自己九金融/2 低雇用と失業/3 財政・金融政策/4 インフレーション―賃銀と価格/5 国際収支の赤字とドル不安  四 一九六〇年代のアメリカ経済―国家独占資本主義政策の成功と破綻   1 ケネディ成長政策の登場/2 政教政策のいちおうの成功/3 ヴェトナム戦争と成長政策の破綻  五 結び―アメリカ経済の現況 〔討論〕 略 第三部 日本資本主義の転型 〔報告〕  一 はじめに―戦後経済の特徴と時期区分  二 昭和二〇年代―占領下の経済復興と新しい枠組  三 第一次高度成長   1~7 略   四 転型期   1~4 略  五 第二次高度成長   1~9 略  六 ドル体制崩壊との関連   1~3 略  七 スタグフレーションの可能性   1~4 略   八 第二の転型   1 ~3 略 〔討論〕 略
  • 現代資本主義の透視
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 現代資本主義論は経済学にとってきわめて重い課題である。それはあるいは、社会科学全体に向けられた最大の挑戦なのかも知れない。本書は、それに対するささやかな応戦の記録であるが、むろん、現状分析と称しうるほどに実証的なものではなく、さりとて理論体系の構築を志したといえるほど大上段に構えているわけでもない。これはむしろ、ひとつの見取図である。ますます混沌とする現代資本主義の内部を、できるだけ奥深くかつ的確に視覚化するために、カメラの位置を探りつつ撮影方法にもいささか工夫を施そうとした試みである。『現代資本主義の透視』という書名は、そうした姿勢の現れに他ならない。 (「序」より) 目次 序 第一章 現代資本主義序説  一 「国家独占資本主義」という言葉  二 主軸としての大内理論  三 歴史的展開(1)   第一次世界大戦―現代資本主義の端緒/一九二〇年代の跛行構造/大不況― 一国的現代資本主義の整列  四 歴史的展開(2)   第二次世界大戦―現代資本主義の戦争/戦後体制―現代資本主義の国際的組織化/安定成長―現代資本主義的生産力の充実/安定成長の終焉―現代資本主義の限界  五 崩壊期資本主義  付論 自己規律の経済学   ロビンソンの自己規律/労働者の規律/資本の自己規律/市民社会の暮方 第二章 現代資本主義の多原理性   資本主義的原理/社会原則/「社会」主義的原理/自由主義段階の「社会」主義的原理/資本主義社会の変質/「社会」主義的原理の公認の帰結/展望/むすび 第三章 愛と絶望の経済学   鞭と利と義と/原理論にも鞭と義が/段階論にはヨリ多くの鞭と義が/利が義に譲った現代/利と鞭と愛と 第四章 資本と国家再論   題意/疎外と共同性/正統性/階級/民主主義/むすびにかえて 第五章 アメリカ型経済文明の衰退   国家独占資本主義の「成功」/生産力発達の屈折/資本主義下の生産力/アメリカ型生産力の成立/現代資本主義の展開/アメリカ型経済の世界化/現代資本主義の行き詰まり/スタグフレーションの意味 第六章 戦後史における一九七〇年代   ヴェトナムー「西」が「東」に「南」で/1MFI 「西」が「西」に/石油ー「西」が「南」に/スタグフレーション 第七章 変革におけるマクロとミクロ   マクロとミクロ/資本主義社会におけるミクロ(1)/資本主義社会におけるミクロ(2)/社会主義におけるミクロ あとがき
  • 現代社会主義の可能性
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は一九七四年の(中略)シンポジウムの記録を整理したものである。そこで、このさい、そもそも社会主義とは何であり、それと「現代社会主義」とのギャップは何に由来しているのか、そして「現代社会主義」は一体いかなる問題を、なにゆえもち、かつそれをいかに解決しようとしているのかを、できるだけ知恵をもちよって解明してみよう、というのが、そもそもの構想であった。  ここでは私をはじめ、何人かの社会主義に関心はもっていても専門的研究者ではないひとにも参加してもらい、専門家とのあいだで自由な意見を交換することができるように企画をした。(「はしがき」より) 目次 はしがき 問題の提起 第1章 社会主義の基準  報告……日高晋/1 マルクス、エングルスの社会主義像/2 社会主義の本質―労働力商品化の廃止/3 再生産の主体的管理をめぐって/4 前衛と民衆  討論 第2章 社会主義建設における諸類型  報告 一 ソ連、ユーゴスラブィア……中山弘正/1 社会主義の多元化と「ソ連型」社会主義/2 「ソ連型」社会主義の形成過程/3 「ソ連型」社会主義の特徴(1)―農業と労働/4 「ソ連型」社会主義の特徴(2)―中央集権制と官僚制/5 ユーゴスラブィアのゆき方 二 中国……高橋 満/1 中国革命の特殊性/2 中国社会の後進性と革命の性格/3 社会主義建設の諸段階/4 「中国型」社会主義の特徴(1)―大衆路線/5 「中国型」社会主義の特徴(2)―経済建設の方式  討論 第3章 農業の社会主義化  報告 一 ソ連農業の社会主義化……中山弘正/1 マルクス、エングルスの社会主義農業論/2 ボルシェヴィキの農業集団化/3 ソ連農業の諸問題(1)―生産力/4 ソ連農業の諸問題(2)―農産物価格/5 ソ連農業の諸問題国(3)―農民所得とその格差/6 ソ連農業の諸問題(4)―個人副業 二 中国農業の社会主義化……矢吹 晋/1 土地改革/2 集団化の進展/3 中国農業の諸問題(1)―食糧供給/4 中国農業の諸問題(2)―集団化の必要性とそれに対する抵抗/5 中国農業の諸問題(3)―人民公社/6 中国農業の諸問題(4)―集団化の動揺と再編/  討論 第4章 社会主義下の労働者の状態  報告……馬場宏二/1 問題の視角/2 中ソの類型差/3 労働配分をめぐる問題/4 中国の企業管理/5 賃銀制度(1)―ソ連/6 賃銀制度(2)―中国/7 消費の個別性と社会性  討論 第5章 社会主義国家と権力  報告……矢吹 晋/1 マルクス主義国家論/2 「外に向う国家」と「内に向う国家」/3 国家の死減の問題  討論 むすび ソ連・中国関係年表
  • 現代宗教と政治
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 民主主義に立脚した前向きの政教関係を設定することは、重要な国民的課題であるにもかかわらず、数年来の事態は、靖国神社国営化を突破口とする国家神道復活運動の激化、宗教団体と自由民主党およぴ民社党の癒着、宗教団体との事実上の一体性を保持しつづけている公明党の党勢拡大、創価学会と日本共産党による合意協定の締結等、政教分離を脅やかす危機的状況を深めつつある。現代の日本社会における宗教と政治の問題は、緊急で重要な実践的課題でありながら、その理論的解明が、なお大きく立ち遅れていることは否定できない。本書が、この空白を克服するために、いささかでも役立つことができれば、著者としてこのうえない喜ぴである。  なお本書に収めた論稿のほとんどは、近年に発表した論文に加筆訂正を加えたもの(中略)である。 目次 序 論――現代日本の宗教と政治 I 近代天皇制と宗教  一 国家神道   1 国家神道の確立   2 国家神道の制度と思想   3 天皇制ファシズムと国家神道  二 宗教弾圧の系譜  三 治安維持法下の宗教   1 第二次大本教事件   2 第二次ほんみち事件   3 創価教育学会事件 Ⅱ 戦後民主主義と宗教  一 民主化と宗教   1 信教の自由   2 民主化と教団再編成   3 新宗教の進出   4 反動勢力と宗教平和運動  二 高度成長期の宗教   1 国家神道復活の動き   2 安保体制と宗教   3 創価学会の政治進出 Ⅲ 現代日本の宗教問題  一 国家神道の復活   1 伊勢神宮神体の復権   2 靖国神社法の本質  二 宗教団体と政党 Ⅳ 信教の自由と政教分離―日本とヨーロッパ  一 宗教から見た日本とヨーロッパ   1 現代日本の宗教問題   2 北欧と中欧――社会主義国、新教国、政教分離国   3 南欧――カトリック国、ギリシア正教国  二 ソ連における信教の自由 あとがき
  • 現代と実存
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書の初版が単行本として出版されたのは、一九六〇年の四月である。しかも本書には、初版発行からさらに十年近くさかのぼった時期に執筆された論文すら収められている。したがつて、本書かUP選書の一冊として改めて陽の目をみようとする現在からすれば、最も早い執筆時期との間には、ほぼ二十年の歳月か経過したことになる。しかし、この二十年間の社会の歴史的変化にもかかわらず、本書が取りあげたいくつかの問題は、今日すでに解決ずみとは必ずしも言えず、なによりも、いかなる時代にあっても人間への問題意識を堅持することこそ、哲学の不変の課題であると思われる。時代への歴史意識のうちから人間存在を問いなおそうとした本書が、今日でもなお何ものかを示唆しえているものとすれば、本書の著者としては望外の幸せである。(「UP選書におさめるにあたって」より)  本書に収められた諸篇は、巻末に一括して示しておいたとおり、すべてみな、なんらかのかたちで一度すでに発表したものであり、そのほとんどが、与えられたテーマにしたがって書かれたものである。こんど著作としてまとめるにあたり、いくらかの加筆や削除をこころみたが、それも、発表当時の論旨と原型をくすさない程度にとどめた。ときとして叙述に重複のみられるのも、このためである。本書の諸篇の執筆期間は、ほぼここ十年にわたっている。十年にわたる個々の諸篇であるにもかかわらず、そこになんらか一貫した課題が指摘されうるとすれば、それは、現代の歴史的状況のうちで人間をとらえてみるということであると言ってよい。今日という困難な時代にあっては、外への広い視野と内への深い沈港とがたがいに裏づけあってはじめて、真に根をおろす人生。世界観が形成されうる。この前提から著者は一つの人間把握をこころみようとしたが、人間を可能的存在者としてとらえ、人間はたえず可能性の状態におかれているとみなすことが、今日の人生・世界観の形成になにほどかの示唆をあたえることを、著者はねがうものである。(「あとがき」より) 目次 P選書に入れるにあたって  I 人間への問 Ⅱ 実存論的諸考察  1 自殺  2 悪  3 幸福  4 愛 Ⅲ 二つの問題  1 ニヒリズム  2 人間の自己疎外 Ⅳ 現代と実存主義  1 現代の危機と実存主義  2 実存主義における政治意識  3 二十世紀思想における人間像 あとがき
  • 現代日本の教育
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 戦後、新教育制度が発足して二十年、産業界はもとより教育界においても、教育改革に対する強い要求が生まれている。年来この問題に関心をもち、またいささか努力もしてきた者としては、意を強くする次第である。教育制度は、もともと社会の機能の一つであるから、社会から孤立し、独走することは許されない。たえず社会の変化に対応し、また自己を革新するものでなければならない。新教育制度は、たしかに理念においてすぐれているが、このためかえって社会の現実から遊離することになったとみられる。この制度は、今日いちじるしく柔軟性を欠き、産業社会の進展に対応する力を失っている。われわれはここに、教育改革の理由の一つを見出すのである。  本書は、最近二、三年の間、国の教育政策や教育問題に対して発表した論文。評論・講演を以上のような問題意識にそって採録。再構成したものである。旧著『二〇年後の教育と経済』(東洋館出版社、昭和三六年)につづくものとして奨める人もあって、あえて一巻にまとめた。刊行にあたっては、若千加筆・訂正を施し、小見出しをつけるなど、全体としてのまとまりをもたせるよう配慮した。(「まえがき」より) 目次   まえがき  序章 日本教育の課題 I 教育投資と教育政策  第一章 日本の教育投資  第二章 教育投資論と教育政策  第三章 人材開発と高等教育   付論 大学入学前後の教育費  第四章 人材開発とハイタレント・マンパワーの養成  第五章 人づくり政策への注文 Ⅱ 学制改革の課題と方向  第一章 学制改革の課題と方向  第二章 一一十一世紀の学校像  第二章 教育課程の問題点  第四章 学力と教育格差  第五章 後期中等教育のあり方  第六章 後期中等教育の政策課題  第七章 一員校教育再編成の視点  第八章 中等教育と進路指導 Ⅲ 産業と教育との間  第一章 産業構造の変化と社会教育  第二章´企業の「学校づくり」――若年技能労働者養成の問題点  第三章 企業と大学教育  第四章 都市の教育問題 後記
  • 現代の医療問題
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 医療問題が重大な社会問題であることに異論はないとしても、その理解は立場による利害を計算に入れても、必ずしも一致していない。そのために、将来の展望というか、根本的解決策を確立する長期の見通しがなかなか立ちにくい。医療問題といっても一〇年前と現在とでは、同じ矛盾を基盤としながらも、その将来の方向に影響する力は大きくちがっている。例えば、六〇年代の医療を医薬品産業主導型というならば、七〇年代は医療産業主導型ともいえる。このちがいを意識し、その視点から日本医療を見直した時に、そこに六〇年代の医療問題に見られなかった幾つかの重大な問題を見ることができる。ながいこと医療問題に関心をもっていると、この点をはっきりしない限り、次々と起きてくる新しい事態の意味がわからなくなることを痛感するようになった。こうして、ここ一年間ほど日本医療の新しい問題に注目し、目まぐるしい動きを追いかけるなかで幾つかの論文を書いてきたが、 一つ一つでは問題の所在がはっきりしないことも一冊にまとめた時には、現代の医療問題の本質が何であるかがはっきりすると考えた。これが部分的重複をもかえりみず、あえて本書を急いでまとめた動機である。(「あとがき」より) 目次 Ⅰ 医療費問題の本質  1 医療体系の混迷  2 医療費のメカニズム  3 技術料の評価 Ⅱ 七〇年代の医療問題  1 医療費削減から合理化へ――中医協メモの意味  2 一医師が見た保険医辞退――ゼネストか〈社会実験)か  3 国家独占資本主義と医療体制  4 曲がり角にきた医療・医学の問題点  5 医療基本法案とその問題点   6 岐路に立つ医学教育――医大ブームの背景をさぐる Ⅲ 医療従事者の生き方と医療観  1 医師の生き方と医療機構――なぜ悪徳医は生まれるか  2 〈市民の医学)はいつ実現するか――第一八回日本医学会総会を顧みて  3 息者運動と医療――『朝日訴訟運動史』出版を記念して  4 老いる――脚光を浴びだした老人間題  5 正常と異常  Ⅳ 現代医療の課題をめぐって  1 現代の医療問題  2 医学会総会のテーマの真意――〈進歩と倫理)をどう間うか  3 宿命のこどもたちの告発――写真集『車椅子の眼』  4 分裂病患者の療養に複眼を  5 救急医療機構の自立  6 地域保健と農村  7 自治医大の問題点  8 住民のための再生を――保健所再編成の動きによせて  9 医療機構改革の選択――患者こそが主人公  10 予後学の確立を あとがき
  • 現代農業と農民
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本経済の低成長への転換以来,それまでの農業近代化論・効率化論は一変して“農業見直し論”と呼ばれる一連の農業重視論が抬頭している.本書は農民の意識と行動に基礎をすえて冷静に現状分析を行ない,日本農業の抱える問題をその根底より剔出. UP選書157 目次 はしがき   I 日本農業の状況と主体 第一章 日本農業の現代的状況―農業見直し論をとおして  一 農業見直し論の檀頭/ 二 日本農業の国際的位置づけ/ 三 農法論/ 四 食生活構造の反省/ 五 農業と地域・環境問題/ 六 農業見直し論の意味するもの 第二章 現代農民の意識と行動  一 農家の生産と生活/ 二 変化する農民像/ 三 激化する農民の政治運動   Ⅱ 農地問題と農地政策 第三章 農地政策の展開過程  一 農地法の論理/ 二 農地政策の展開過程/ 三 農地改革から農地法ヘ/ 四 農地問題の変貌/ 五 農地政策の転換とその問題点 第四章 農地価格の基本問題  一 問題の所在/ 二 農家経済余剰の性格/ 三 平均収益か限界収益か/ 四 農地市場の構造   Ⅲ 農民分解論の新局面 第五章 農民分解論の基本視角  一 農民分解論の混迷/ 二 農民分解論の歴史的適用/ 三 帝国主義段階の農民層分解/ 四 国家独占資本主義と農民層分解 第六章 農民分解論争の新展開とその批判――農民分解論における第二の立場とは何か――  一 農民分解論における第二の立場/ 二 「あたらしい上層農」論の論理構造/ 三 農民分解論の方法/ 四 事実認識をめぐる諸問題/ 五 「労働者なき資本家」は可能か/ 六 労農同盟論の反省/
  • 現代の国際経済体制
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 この書物は、現代の国際経済体制について包括的な考察をおこなうことを目的として書かれたものである。/国際経済体制というときに、その意味するところを(中略)もっとも一般的にいうならば、それは国際的におこなわれる経済的取引に関する全体的な枠組ということである。/また、企業や個人が国際貿易をおこなったとき、あるいは海外旅行や海外輸送をおこなったり、外国の有価証券の売買をおこなったときなど、その売買代金の決済のために各国の通貨の交換(売買)がおこなわれる。(中略)この交換比率、すなわち為替レートが固定されていれば、それは固定相場制である。通貨の取引状況によって為替レートが変動するようになっていれば、それは変動相場制である。国際通貨体制は為替レートの設定と変動に関する制度的枠組をその基本的構成部分としてのものであり、国際貿易体制とともに、国際経済体制の二大支柱の一つとなっている。/したがって、国際経済体制についての考察にあたっては、その考察の焦点は国際貿易体制と国際通貨体制の二つにおかれる。以下の章においてわれわれはその考察を一九五〇年代以後の国際経済の流れに即したかなり広範な視野のなかでおこなっている。それは国際経済の歴史的な推移と、それにたいする理論的・政策的分析とのパランスのとれた組合せのなかで現代の国際経済体制の考察をおこなうことが、この場合必要だからである。(「はしがき」より) 目次 はしがき 第一章 国際経済体制の構造  1 国際経済体制と国民経済/2 戦後の国際経済体制/3 国際経済体制と開発途上国/4 国際経済体制の二つの問題 第二章 変動相場制の成立  1 固定相場制の崩壊/2 変動相場制への移行/3 自由市場の原則と変動相場制/4 国際的跛行現象の調整 第三章 自由貿易体制の変化  1 自由貿易と保護貿易/2 国際的相互作用の構造変化/3 先進工業国のスタグフレーション/4 資源・工業品貿易の制限 第四章 貿易不均衡問題  1 貿易をめぐる「対立」/2 摩擦の短期的要因/3 貿易に影響する長期的要因/4 摩擦の心理的構造・ 第五章 国際不均衡と経済政策  1 内外均衡達成の困難/2 為替レート変動の効果/3 アメリカの総合経済政策/4 国際不均衡と産業調整政策 第六章 国際的政策調整  1 先進国経済の状況変化/2 政策効果の出現/3 先進国会議と産油国会議/4 国際経済体制における「管理」現象
  • 現代の地方財政
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 今日最も必要と思われる地方財政にかんする本は、地方自治体の財政運営にとって実践的指針ともなるべき手引書である。これまで世に出た地方財政にかんする著作は(中略)は地方財政を個々の自治体の運営に着目することなく全国的規模でとらえ、動向を一般的に分析したものばかりであった。このため身ぢかな政府である地方自治体の財政運営を具体的に知りたいと思う住民や、何らかの改革を念願する住民運動の人々、また自治体内部にいながら財政担当課を中心とした財政運営のヴェールにさえぎられてきた庁内職員たち、また地方財政運営の研究をこころざす人々にとって、事実を知り、分析し、評価し、さらに改革を行なうために、役立つ本は一冊もなかったといえる。これは実に驚くべきことである。本書はまさにこれらの人々の要望にこたえることを目的として書かれた(その意図がどれだけ達成されているかは読者の判断にまつほかないが)。  加えて現在は、地方財政のあらゆる意味における危機の時代である。高度成長を目ざした日本経済の戦後の時代は終った。これからは多難な国際環境のさ中において生きられるように、我が国は低成長に順応しながら、しかも福祉重視の経済運営に転換していかなければならなくなった。この静かに強行される転回のプロセスで、最も激しくかつきびしい試練を受けるのは、住民にとっての身ぢかなはじめに政府である地方自治体であることは、まず間違いない。身ぢかであることが国際環境の変化に対応する感覚をにぶらせ、財政運営とそれに利害関係をもつ人々の政策判断に、根強い高度成長惰性を植えつけてしまっているからである。われわれはこの現状を危惧し、地方財政の危機が住民にたいする身ぢかな公共サービス水準の低下をもたらすことをおそれる。その結果が弱者にしわ寄せされることを深く憂慮している。この事態を防ぎ、一日も早く自治体が財政危機から立直ることを望むが故に、住民すべてが地方財政の運営に関心をもち、自治体職員もまたみずから勇気をもって工夫改革をこころざすように念願して、われわれは本書を書いた。(「はじめに――地方財政のしくみ」より) 目次 はじめに――地方財政のしくみ Ⅰ 事業の経費とその財源/ 1 国の事務――戸籍・外国人登録・地方事務官/ 2 保育所/ 3 義務教育/ 4 清掃事業/ 5 下水道事業/ 6 上水道事業 Ⅱ 予算の編成から決算まで/ 1 予算と計画/ 2 予算の編成/ 3 予算の執行/ 4 予算書・決算書の様式/ 5 財政効率の比較――簡単な方式とその利用法/ 6 行政改革と予算改革――甲府市の場合 Ⅲ 財政収入と制度/ 1 地方税/ 2 地方交付税/ 3 国庫支出金/ 4 地方債/ 5 自治省の財政指導・助言 資料案内
  • 現代の地方自治
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 昨年(1972年)のはじめ、たまたま筆者ら二人が集まったとき、地方白治体やそこで働く公務員の直面するいろいろな問題について話がはずんだ。そこから、これまでいくつかの自治体を調査してきたことをもとにし、自治体の運営を中心にして一冊の本をまとめてみようということになった。従来、地方自治に関し多くの書物が刊行されてきたことを知らぬわけではないが、それらは地方自治に関する法律の特定の解釈や制度の解説等を中心としたものであった。筆者らがささやかながら本書で試みたのは、自治体の運営に即した説明と、若干の問題点の提示である。今日地方自治体が直面している課題、あるいはそこで働く職員が日常痛感している諸問題に、本書が幾分なりと答えられるならば幸いである。(「あとがき」より) 目次 はじめに I 都市行政の実態――東京都三鷹市の場合  1 現況  2 教育施設  3 生活環境  4 土地利用  5 福祉  6 管理体制 Ⅱ 国と地方の関係  1 中央と地方の関係  2 明治憲法のもとにおける制度  3 日本国憲法のもとにおける制度  4 財政上の地方負担 Ⅲ 行政の運営  1 計画・予算  2 人事・組織  3 住民運動と庁内体制 あとがき 参考文献
  • 現代の日本経済
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 この書物は、高度成長下にあった最近一〇年あまりの日本経済を解明し、今後の政策について考察することを目的として書かれた。  本書のなかでも触れておいたように、「高度成長のひずみ」是正論や、「安定成長」論は、構造変化の事実を閑却し、政策によって、たとえば戦前のような「ありしよき日」を復元できると考えるところから出発する。あるいは全経済的な政策の目標や体系を無視して、たとえば企業利潤率の上昇や、物価の安定など、特定の政策目標のみを追求しようとする、かたよった問題意識から出発する。現代の経済政策の最高の目標が、完全雇用と国民の生活水準の向上とに置かれなければならないことは何びとも否定しえないであろう。利潤率の向上や物価の安定は、政策の副次的目標でありえても、それだけを政策の主要 目標とすることは許されないのである。さらにそのための政策体系が、現実の日本経済の正しい判断に立って組み上げられねばならぬこともまた自明であろう。にもかかわらず、今日の日本経済が当面している事態についての冷静な判断が財界筋に不足しているのみでなく、エコノミストの間においても欠けている場合が多いように見うけれらるのは遺憾である。個々の企業のために最善の政策が全経済にとっても最善とは限らない。ときとして全経済的に見るとマイナスの場合さえおこりうる。本書は、そうした問題を考えなおすために役立つことを期待して書かれた。(本書「はしがき 一」) 目次 はしがき Ⅰ 日本資本主義の戦前と戦後  1 歴史的条件/2 経済発展と「二重構造」の成立/3 戦後日本経済の推移と政策 Ⅱ 成長と変動  1 成長パターンの国際比較/2 景気変動のメカニズム/3 金融と財政の機能 Ⅲ 重化学工業化  1 歴史的推移/2 重化学工業化の意義とメカニズム Ⅳ 独占、中小企業、農業  1 現代の大企業の行動/2 中小企業、農業および「二重構造」 Ⅴ 雇用と賃金  1 経済成長下の雇用/2 産業構造の変化と賃金/3 労働市場の変貌と労使関係 Ⅵ 物価/物価上昇の現実/物価上昇のメカニズム/コストインフレーション論 Ⅶ 所得分配と消費  1 経済成長と制度的諸要因/2 所得分配の変貌と分配率/3 家計の消費と貯蓄 Ⅷ 世界経済と日本  1 一九六〇年代の世界経済/2 開放体制への移行の意義/3 後進国開発問題 むすび 経済政策の方向  1 日本経済の動向と進路/2 経済政策の目的と方向 補論 一九六五年不況  1 一九六五年不況とその回復/2 戦後景気変動の性格/3 現状と将来 索引 索図表引
  • 現代の農業経営
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は題して「現代の農業経営」となづける。経営本来の展開をねがう立場からみれば、現代の農業経営問題とは一体何であるか、それを一つの脈絡をもった体系として描こうとすることが、本書執筆の出発点であった。  本書は一九六七年に東京大学出版会から刊行した『現代の農業経営』をもとにして多少の改変を加えたものである。さいわいに旧版が多くの人に親しまれ、農業経営を考える人々の間に議論の材料を提供できたことはうれしいことであった。今回UP選書版とするに当って、新たにV章「集約度とは何か」、ⅩⅣ章「土地政策と酪農」、XⅦ章「農業経営育成策の立て直し」を補充した。さきにのべた本書の論旨を一層よく理解するために有効と考えたからである。(「はしがき」より) 目次 はしがき Ⅰ 農業経営問題の俯観/1 はじめに/2 農業経営における二つの錯覚/3 農業経営と外部条件/4 農業経営問題の位置づけ Ⅱ 家族経営と労働力流出/1 労働力不足の内部要因と外部要因/2 家族経営の労働力の特色/3 家族経営における雇用労働の特色 Ⅲ 農業経営の新展開と労働力流出/1 流出労働力と経営的性質/2 労働力不足の二つの意味/3 労働均等配分原理の検討と反省/4 雇用労働と経営改善 Ⅳ 農業経営規模の拡大/1 農業基本法と規模拡大/2 規模拡大の意味――ファーム・サイズとビジネス・サイズ/3 規模拡大と資本利用率――規模拡大と所得の結びつき Ⅴ 集約度とは何か/1 規模と集約度/2 集約度指標とその意味/3 規模と集約度の一体概念/4 経営政策としての土地利用政策 Ⅵ 経営規模と経営方式 /1 大農論と集約性との関係/2 大農・小農論議と経営方式/3 農業適正規模の概念――過去と現在 Ⅶ わが国酪農経営の土地利用方式の一例/1 畑作酪農の位置づけ/2 牧草輪作の形成経過/3 輪作と地力/4 輸作経営の成果 Ⅷ わが国の輸作方式(詳細略) Ⅸ 農業立地と主産地形成(詳細略) Ⅹ 農業経営における協業性向と個別性向(詳細略) ⅩⅠ 協業と自立経営。/1 農業基本法下における協業経営/2 協業経営の自作農的性格/3 部門協業経営の二つの事例検討/4 その変化と展望 ⅩⅡ 稲作経営の地位(詳細略) ⅩⅢ 稲作と水利(詳細略) ⅩⅣ 土地政策と酪農(詳細略) ⅩⅤ 父子農場の意味するもの(詳細略) ⅩⅥ 現代の農業経営者(詳細略) ⅩⅦ 農業経営育成策の立て直し――アジア農業のなかで考える――(詳細略) 図表一覧
  • 現代の反省
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書に収められた諸篇の原型は、左記のとおりである。  人間存在(昭和四二年二月、東京大学出版会『学問と読書』所収の同名の論文)  哲学の黄昏か黎明か(昭和二九年五月、『思想』三五九号所収の同名の論文)  現代と倫理(昭和四一年八月の或る講演草案)  人間疎外と実存(昭和四〇年八月、『理想』三八七号所収の同名の論文)  教育現象の構造(昭和四一年八月、『理想』二九九号所収の同名の論文)  賭の一考察(昭和四一年二月の或る講演草案)  キルケゴールの生涯(昭和三五年三月―六月に書かれた未発表草稿)  ヴァーグナー体験(昭和三八年一〇月、『理想』三六五号所収の同名の論文)  価値の転換(昭和四三年三月、岩波講座『哲学』Ⅸ所収の同名の論文)  前記からも明らかなとおり、本書に収められた諸篇は、二、三のものをのぞけば、ほぼ昭和四〇年を中心として書かれたものであり、したがって、同じこのUP選書に収められている拙著『現代と実存』や東大新書に収められている拙著『哲学と人生』以後に属する。本書の諸篇も、キルケゴールに関する未発表草稿のほかは、すべて与えられたテーマに従って書かれたものであり、それらが取りあげているのと重複するテーマもあり、それらと本書を併読していただけるなら幸いである。  まとめられた本書の標題に『現代の反省』を選んだのは、他者に対して現代についての反省をうながすというよりも、自己自身に向って、現代との関係において自己反省を深めるという意図からである。思想というかたちにまで形成される体験は、体験であるかぎり個人的体験でしかないとしても、時代とのかかわりあい抜きではありえない。キルケゴールの生涯とニーチェのヴァーグナー体験とが本書に収められたのも、この意味においてであって、これは、私自身にとっての自己反省という意図と無関係ではないのである。(「あとがき」より) 目次 I 人間存在 Ⅱ 現代の状況のなかで  1 哲学の黄昏か黎明か  2 現代と倫理――反省の分析――  3 人間疎外と実存  4 教育現象の構造  5 賭の一考察 Ⅲ 思想と体験  1 キルケゴールの生涯  2 ヴァーグナー体験―― ニーチェにおける芸術と近代批判の問題――  3 価値の転換――ニーチェの場合― あとがき
  • 現代の労働運動
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「信頼と協調」の労使関係の存在――これこそが日本経済の活力の源泉であるという認識は、おそらく正しいものといってよいであろう。だが、ここで問われなければならないのは、そこにおける労働組合のありようである。日本の労働組合は、はたして言葉の真の意味で「健全」であるかどうかということである。  この書物のなかで私が検討しようとしている問題は、まさにこの点にかかわっている。  いま、日本の労働組合はその労働組合としてのあり方を根底から見直すことを求められているのではなかろうか。  この書物は、一九七六年から七八年にかけて執筆した主として時論的な論稿をとりまとめて編集したものである(初出一覧は、巻末にかかげてあるので、参照されたい)。(「まえがき」より) 目次 まえがき   労働組合思想の危機――日本  Ⅰ 労働組合運動の展開   一 総評の転換と全労の生成   二 春闘の形成と職場闘争の瓦解   三 春闘体制の定着と労働戦線の再編成  Ⅱ 春闘の思想と職場闘争論   一 春闘構想の登場と〝職場闘争〟論   二 三池における職場闘争と「草案」の限界   三 春闘体制の定着と総評「組織方針」  Ⅲ 〝国益〟と労働組合   一 七七春闘の示したもの   二 〝国益〟思想の浸潤   三 〝私生活型合理主義〟と労働組合運動  Ⅳ 「社会契約」的労働運動と国民春闘   一 資本の春闘戦略とその思想   二 日本型所得政策と「社会契約」的労働運動   三 四団体共闘と国民春闘の苦悶   む す び   〝社会契約〟をめぐる対抗――イギリス  Ⅴ 〝社会契約〟 の登場   一 〝社会契約〟への胎動   二 〝社会契約〟の成立とその困難   三 〝社会契約〟の展開   四 〝産業民主主義〟への新たな胎動   五 〝産業民主主義〟の現実化の方向  Ⅵ 〝社会契約〟の頓挫の意味するもの   一 所得政策第二段階への始動   二 ランク・アンド・ファイルの反抗   三 大組合の背反と第二段階の不成立   四 〝社会契約〟の頓挫の意味するもの
  • 公害犯罪
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 法律専門家の公害問題への関心は、公害事前予防の行政施策あるいは被害者に対する保障・賠償などの民事救済に集中しており、刑事法的側面への関心は弱い。しかし、公害が、たんなるルール違反や仕方のない災難ではなく、人災であり、しかもあまり直接的には目立たぬとはいえ、殺人や傷害と同視すべき重大な犯罪行為ではないかという健全な社会通念にてらし考えるならば、公害の犯罪としての側面をより重視してよいはずである。このような観点から、この本では、公害の実質犯罪としての性格をはっきりととらえた上で、公害の防止・責任の追及について、刑法・刑罰制度はいかにあらねばならないかという問題をとりあげることにした。  公害防止について、住民の参与がとくに重視されるが、公害反対運動をめぐり、刑法がかかわってくる問題点についても、できるかぎり具体的にとりあげ、読者の参考に供することにした。  法律問題は、とかく専門化されすぎて、専門外の人には、理解しにくいことが多いが、この本では、むしろ刑法あるいは法律専門家以外の読者に法律的問題を理解していただくことができるように、できるだけ平易な表現で、因果関係、過失、企業責任等の問題点の解説を試みるよう心がけた。(「はしがき」より) 目次 はしがき I 公害犯罪とはなにか/ 1 はじめに 公害の概念/ 2 公害の犯罪性/ 3 行政犯としての公害犯罪/ 4 刑事犯としての公害犯罪/ (1) 業務上過失致死傷罪/ (2) 公害罪/ (3) 過失の意義 Ⅱ 因果関係と科学的証明/ 1 原因究明の必要性/ 2 公害、食品・薬品公害などの原因/ 3 法律上の因果関係/ (1) 法律的証明と疫学的証明/ (2) 西ドイツのサリドマイド裁判と疫学的証明/ (3) 新潟水俣病事件 Ⅲ 因果関係と疫学的証明/ 1 情況証拠と「疑わしきは罰せず」/ 2 公害犯罪の挙証責任/ 3 公害罪法と因果関係の推定 Ⅳ 予見可能性/ 1 予見可能性/ 2 技術革新と未知の危険/ 3 サリドマイド事件と予見可能性/ 4 森永ミルク砒素中毒事件と予見可能性/ 5 未知の災害事故と予見可能性 V 注意義務の基準/ 1 信頼の原則とはなにか/ 2 企業部内者の信頼関係/ 3 交通事故と信頼の原則/ 4 企業の補償責任と信頼の原則/ 5 公害における過失の基準 Ⅵ 企業過失と個人責任/ 1 責任者の特定の必要性/ 2 過失の態様と個人責任/ 3 個々の役職員の注意義務/ 4 法人の処罰 Ⅶ 公害犯罪と住民・消費者/ 1 住民の積極的関与の意義/ 2 公害犯罪の訴追と住民の参与/ 3 住民運動・消費者運動と刑法/ 4 改正刑法草案と住民運動・消費者運動 参考資料
  • 高学歴社会の大学
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大学への進学者数が急激に増加し,エリート教育からマス教育へという移行が顕著になった70年代,大学の制度・組織・教育の形態,学生の質,大学人の態度などにどのような変化があらわれてきているか,転換期の大学像をアクチュアルに描く. 目次 序文 Ⅰ 高等教育の大衆化 ――量的発展と質的変容――  一 はじめに  二 指数関数的成長  三 合意の崩壊  四 〝不本意就学〟の問題  五 ひとつの警告  六 新しい動き  七 進学延期と〝一時的就学停止〟  八 新しい問題――機能と水準 Ⅱ 高等教育の構造変動  一 はじめに  二 成長の現象形態  三 高等教育の発展段階  五 変化のパターン  六 成長のディレンンマ  七 変化・不確定性・計画化  八 結び Ⅲ エリート高等教育の危機  一 はじめに  二 エリート高等教育とは  三 エリート高等教育の敵  四 エリート高等教育と進学機会  五 エリート高等教育の諸形態  六 エリート高等教育の脆弱性  七 結び 解説
  • 考古学と化学をむすぶ
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、(中略)化学を中心とした新しい「手法」と、その応用で得られた考古学の重要な「成果」のいくつかを併せて平易に解説したものである。考古学と化学の結びつきという視点では、前二書の延長線上にあるといってもよいが、本書は決してその続編というわけではなく、内容も執筆陣もまったく新しい構想のもとに企画された独立の読物である。(「まえがき」より) 目次(各章の目次の一部を省略した) 第1章 ― 歴史科学と自然科学のあいだ  一 歴史科学への道程/二 新聞記事と自然科学/(以下略) 第2章 ― 化学と考古学の接点  一 化学のはじまりとクラプロートの遺物分析/二 考古学のはじまり/三 モースと日本の考古学/(以下略) 第3章 ― 考古学における14C年代測定 高精度化と信頼性に関する諸問題  一 日本最古の土器をめぐって/二 14C年代から実年代へ/三 実年代の高精度化をめざして/(以下略) 第4章―日本列島に原人は存在したか(一) ルミネッセンス年代測定法による検証  一 はじめに/二 光る石と放射線/三 ルミネッセンス年代測定の原理/(以下略) 第5章 ― 日本列島に原人は存在したか(二) 古地磁気からさぐる  一 昔の地磁気をさぐる古地磁気学/二 地磁気とその変動/三 地磁気の逆転とエクスカーション/四 ブルネ正磁極期中のエクスカーション(以下略) 第6章 ― 日本列島の旧石器時代入骨はどこまでさかのぼるか 化石骨の年代判定法  一 はじめに/二 骨の年代判定法/三 日本の旧石器時代人骨とその年代/四 日本の旧石器時代人骨の編年――現状のまとめ 第7章 ― 中国古代文明をさぐる 鉛同位体比による研究を中心に  一 三代の遷都と青銅原料の産地―K・C・チャン教授の仮説/二 殷墟青銅器から発見された「高放射性起源鉛」――銅、錫は中国西南地区から?/(以下略) 第8章 ― 先史人は何を食べていたか 炭素・窒素同位体比法でさぐる  一 発掘でわかること、わからないこと/二 新しい食性解析の方法/三 現代人の食生活を再現する/(以下略) 第9章 ― 日本のイネはどこからきたか DNA解析  一 はじめに/二 イネの最初の渡来/三 遺伝子に刻まれた縄文稲作/四―一四 (略) 第10章 ― 皇朝十二銭の原料をさぐる 元素分析と鉛同位体比分析  一 研究資料としての銭貨 /二 古代銭貨の材質/三 鉛同位体比分析(以下略) 第11章―文化財保存とオゾン層破壊 臭化メチル殺虫燻蒸に代わる方法は?  一 成層圏のオゾン層破壊と臭化メチル/二 臭化メチル燻蒸に代わる方法/三 低酸素濃度処理/(以下略)

最近チェックした本