くるみ舎作品一覧

  • 敏腕社長と秘蜜のオフィスラブ!? 家庭的な地味OLはトロトロに溺愛される
    3.0
    幼い頃に両親を亡くした美子は、高校生の弟・誠と二人暮らし。可愛い弟の学費のためならと、苦労も厭わず働いてきたため、24歳になった今でも恋愛経験はゼロに等しい。密かに想いを寄せている社長・南波のことも遠くから見つめることしかできずにいた。そんなある日、叔母の経営する家政婦派遣所の手伝いで訪れた高級マンションで、美子は思いもよらない人と遭遇してしまう。なんとそこは、憧れの人・南波の自宅だったのだ。「料理を教えてほしくて家政婦を雇った」という南波に頼まれ、その日から週に3回、家政婦として南波の家へ通い料理のレッスンをすることに。「今は恋人がいないという南波社長に、一番近い女性は私?」 そんな勘違いをしてしまいそうな幸せな時間を過ごす美子だったが、南波には女性の噂が後を絶たず、自宅のそこかしこに女の気配が。会社でも自宅でも、美子に気を持たせるような優しい態度を取る南波の本心は……?
  • 身分を隠した領主の子息は、身代わりの令嬢を甘やかしたい
    3.0
    叔母が営む下町の小さなレース工房で働いているミシェルはある日、店に訪れた男性客に外に連れ出されそうになる。どうやら男性は、ミシェルを「アリス」という女性と見間違えたらしい。そんな奇妙なことがあった数日後、今度は顔を隠した身分の高そうな令嬢が工房を訪れ、ミシェルに屋敷まで商品を持ってきてほしいと頼んでくる。言われるままに屋敷を尋ねると、待っていたのは「アリス」と名乗るミシェルとそっくりな顔をした令嬢だった。アリスは強引にミシェルと自身のドレスを交換すると、ミシェルに「自分の身代わり」を頼み、屋敷から出ていってしまう。ひとり取り残され呆然とするミシェルを助けてくれたのは、数日前工房にきた男性客・ロバート。彼はお転婆令嬢・アリスの従者だったのだ。アリスによる入れ替わり計画を察知したロバートは、騒ぎになることは避けたいと、ミシェルにアリスを演じるよう求めてきて……。
  • 歴オタ王子、お掃除侍女を溺愛中!
    3.4
    花嫁修行の一環として王宮で侍女をしているフェルダは、最近婚約者から一方的に婚約破棄されたばかり。伯爵家の娘ではあるものの、もともと掃除が大好きで行動的な性格のフェルダは「もうこの際、侍女として生涯独身で過ごすのも良いかもしれない」などと考えながら王宮での侍女生活を楽しんでいた。ある日、フェルダは王宮北棟の掃除をしていた。そこは第三王子レイナードの管轄で、立入禁止の書斎では悪魔の召喚術や死霊を呼び出すための降霊術が研究されていると噂されていた。いつも通り熱心に掃除をしていると、本が落ちるような物音が聞こえてきた。音のするほうへ行くと、どうやら立ち入り禁止の書斎のようだ。思い切って扉を開けると、そこには埃にまみれたレイナード……と、汚れ放題、ひどい有様の室内! お掃除好きの血が騒いでしまったフェルダは、黒い噂などすっかり忘れ書斎の掃除を買って出てしまい……。
  • 獲物は堕ち、獣は哂う
    値引きあり
    3.6
    高校時代、陸上部の先輩だった詠一(えいいち)に、社会人になった今なおただならぬ想いを抱く献(ささぐ)。当時もらった詠一の腕時計は今も宝物だ。偶然、近くに住んでいることを知り、以後は時間を捻出して気づかれぬよう彼を追いかけ、こっそり写真に収めて自らを慰める。だが、詠一が女といるところを目撃し、あきらめることを決意する。詠一への想いを振り切ろうと、頼まれて参加した合コンでは新たな出会いの予感も。しかし、途中でかかってきた電話で状況は一変。何者かに襲われて意識が戻れば、そこは詠一のマンションだった。なぜ? どうして? 混乱する献に詠一は鋭く言い放つ。「立って、服を脱げ」 そこから苦しいほどの激しい責めが始まり献はどこまでも堕ちてゆく――。
  • スパダリ営業マンに振られたはずが、口説かれ始めました
    値引きあり
    3.0
    総合化学メーカー「ミズシナ」の営業二課で営業アシスタントをしている成瀬詩織には、想いを寄せている相手がいる。詩織の大学時代の先輩であり、今は隣の営業一課に所属している中延浩也。彼は王子様のように甘い顔立ちと温かな人柄で、学生時代から人気者だった。学生時代の片思いを忘れることができず、就職先まで浩也と同じ会社を選んでしまった詩織だったが、誰にでも優しい人気者の浩也にとって、自分は気楽に接することのできる後輩の一人でしかないことは理解していた。月に一、二回誘われる食事もマメに届く連絡も、誰にでも同じようにしていることだとわかっているのに、浩也から連絡がくるたびに、詩織の中には少しの期待が膨らんでいた。そんなある日、普段どおりの浩也との食事の後、詩織は酔った勢いで抑えきれない思いを伝えてしまう。しかし浩也の答えはNO。「詩織のことは好きだけど、恋愛感情ではない」とはっきり告げられ、詩織の片思いはあっけなく幕を閉じた。その日以来、少しでも早く浩也のことを忘れたい詩織は、浩也と距離を置くようになる。浩也からの連絡にはそっけなく返し、誘いは理由をつけて断り続けた。すると浩也はそれが気に入らなかったようで、「以前の関係に戻りたい」と言ってきて……。
  • エロスな王子の紅茶係になりました! ~王子様、私の味見はやめてください~
    3.6
    領主の娘であるケイトリンは両親を失って以来、叔母と従姉妹に使用人のように虐げられながら日々を送っていた。そんな彼女の唯一の楽しみは紅茶。香り高い紅茶を楽しんでいるときだけ、心からの安らぎを得ることができた。そんなある日、ケイトリンは叔母の一存により、女中見習いとして城へ奉公に出ることに。奉公初日、ケイトリンは城の庭園で居眠りをする美しい男と、彼にキスをしようとする令嬢の姿を目撃してしまう。ケイトリンのたてた物音に驚き、令嬢は逃げるように去ってしまい、後に残されたのは美しい男とケイトリン。 男は、混乱するケイトリンに向け「君も僕とキスしたいの?」と言ったかと思うと、濃厚なキスをしてきて……。
  • 堅物社長は初心なフローリストを一途に愛して離しません!
    4.4
    イベント会場や結婚式場に飾るフラワーアレンジメントを作成するフローリストとして花屋で働く一花は、毎週同じ曜日、同じ時間にフラワーアレンジメントを購入していく男性に片想いをしていた。ある日、企業のパーティ会場に飾るフラワーアレンジメントの依頼を名指しで受けた一花。指定されたパーティ会場で飾り付けをしていると、なんとそこには片思い中の男性が! 聞けば、瀬名と名乗るその男性はパーティを主催した企業の社長で、以前から一花に好意を寄せていたという。夢のような展開で片思いを実らせた一花だったが、幸せ気分もつかの間。一つの疑問を持つようになる。「毎週欠かさず買っていくフラワーアレンジメントは、誰への贈り物なの……?」 恋多き男と噂されるプレイボーイ社長・瀬名は本当に自分のことを想ってくれているの? 一度抱いてしまった疑いは日に日に増していき……!?
  • クールなCEOは、地味子な花屋を美しい女性に育てます
    -
    花屋で働いている寺田楓は、人付き合いが苦手。いつも人の目を気にしておどおどしてしまう彼女は、長く伸ばした前髪で顔を隠すようにして生活している。ある日、定期契約をしているホテルのロビーで花を活けていると、「この場所にいつも花を届けているのは君?」と見知らぬ男性から声をかけられる。美しい容姿に加え、まるで花の香水でもまとっているかのような上品な香りをさせる彼は、ホテルのCEOである水川悟だった。その出会いをきっかけに、楓は悟のオフィスに毎日、花を届ける仕事を任されてしまう。しかも彼はなぜか楓に興味を持ったようで、花を届ける度、執拗に楓に構ってくる。人付き合いが苦手な楓は、はじめのうちこそ悟の行動を苦痛に感じていたが、そのうちに彼からかけられる言葉の数々に喜びを感じるようになっていく。しかしそんなある日、悟は楓に「気になる相手に送りたい花があるから、花束を作ってくれないか」と依頼をしてきて……。
  • 転生令嬢は初恋の次期伯爵に婚約破棄を申し出る
    4.1
    結婚なんてしなければよかった。そう後悔しながら生涯を閉じた若き伯爵夫人マデリン。眉目秀麗な伯爵令息だったディルは、多くの人から感謝され、尊敬されていたが、妻として迎えたはずのマデリンには冷たかった。病に伏せっていることすら知らぬ夫。誰にも看取られることもなく、マデリンは孤独なうちに最期の時を迎えた……が、目覚めると、そこは6年前、まだ独身だったころの自分のベッドの上。すべてが6年前のディルと婚約したあの日と同じように話が進んでいき、彼女は時間が巻き戻っていることに気づいていく。不幸な結婚を避けるために縁談を断ったものの、手違いで婚約書類が国王陛下に届いたことを知ったマデリンは、ディルに直談判しようと伯爵家に出向いていく……。
  • 謎の貴公子と偽装結婚してみたら人生が変わりました
    3.9
    ラライア地方の領主であるヘザー伯爵家の嫡男ダン。その婚約者サラは、たび重なるダンの浮気に婚約解消を申し出る。無事に婚約解消できたと思ったのも束の間、サラにある問題が降りかかるのだった。町長である父親が横領をしたのだという。サラは父親を救うために、ギリスギヘト王国唯一の魔導伯であるイゴル・サイプレスに近づき弱点を探ることに……。だが夜会の日、イゴルに近づくものの作戦は失敗。サラはすべての事情をイゴルに話す。するとイゴルから真実を聞かされ、偽装結婚に誘われる。こうしてサラはイゴルの家で暮らすこととなるのだった。父親の疑いを晴らすための期間限定の偽装結婚生活だったが、次第に惹かれ合っていくサラとイゴル。しかしある日、ヘザー家に仕える男がやってくると、サラを無理矢理、ダンの屋敷へと連れ去ってしまう……。
  • 近衛騎士隊長は愛玩人形がお好き!? 初な王女は愛されすぎてトロトロです
    3.9
    末っ子王女として父や兄、そして姉たちに過ぎるほどに愛されて育ったリュシエンヌ。可愛さのあまり国外へ嫁に出すことが耐えられない父王の言いつけで、王宮親衛隊長兼、国王の筆頭近衛騎士であるランヴァルトの元へ降嫁することに。ランヴァルトのことを憎からず思っていたリュシエンヌは、彼の妻になれることが嬉しい反面、ランヴァルトの気持ちが分からず不安でもあった。しかし新婚生活がスタートすると、ランヴァルトの優しさに包まれそんな不安は吹き飛んでしまう。初夜も無事に終え、これで晴れて彼と正式な夫婦になれた! あとは可愛い子供ができるのを待つばかり、と喜んだのも束の間、貴族のご婦人とのお茶会で耳にした噂話により、リュシエンヌにまたしても不安が押し寄せる。ランヴァルトとの初夜は気持ち良いばかりで痛いことなんてなにもなかった……。痛くて仕方ないようなことを初夜にするべき、だったのでは? しかもそれをランヴァルトに確かめた夜以降、彼は夫婦の寝室へ立ち入らなくなってしまう。不審に思って調べてみると、彼は地下室へ人目を忍んで足繁く通い詰めているという。もしかして地下室に愛人が!? 地下室の秘密を探るべく、彼の後を追ったリュシエンヌが見たものとは……。
  • 蛍の恋
    値引きあり
    4.2
    ノンケの幼なじみ・善吉に失恋した蛍は、手当り次第に男をナンパする日々を送っていた。そんなある日、蛍はナンパした男に襲われ夜道で気を失ってしまう。気がつくと、見知らぬ部屋のベッドに寝かされていた。健太と名乗る家主は、蛍を助けてくれ、介抱してくれたらしい。少し善吉に似た容姿をした健太に胸のときめきを覚えた蛍だったが、相手は10歳も年下の大学生で、しかもノンケ。これ以上深く関わっては駄目だ。健太に惹かれ始めている自分にブレーキを掛け、健太との接触を避けようとする蛍だったが、健太はなぜか蛍に興味を持ってしまったようで、その日以降、執拗に連絡を取ろうとしてきて……。
  • 一夜限りの関係のはずが、御曹司は私に本気のようです
    4.0
    水原巴は大手飲料メーカー・間木坂飲料の営業アシスタントとして働いている。ある夜、残業を終えて帰ろうとした巴は、休憩スペースの自販機から鳴り響くけたたましい電子音に気がつく。覗いてみると、そこには間木坂飲料の御曹司でもある営業部係長・間木坂斎がいた。彼は巴を見つけると「手伝ってくれ」と懇願してきた。バグを起こした自販機から缶ジュースが出続け、困っているというのだ。斎は整った顔立ちと御曹司という立場から社内ではアイドル的存在だが、巴は彼が苦手だった。過去の恋愛によるトラウマのせいで、きらびやかな男性の前では特に委縮してしまうのだ。しかし、改めて対峙してみると斎は話しやすく、お礼を兼ねた食事に誘われると、珍しく巴はその誘いに乗ってしまう。巴は食事だけのつもりだった。けれど斎は言葉の端々で以前から巴のことを気にかけていたことを匂わせ、さらに深い関係へと誘ってくる。彼の言葉巧みな、けれど強引ではないその誘いに巴は……。
  • 無職になったらイケメン御曹司に拾われて秘書になりました
    4.0
    笹川優菜は社長秘書として働いていたが、会社の事情により退職したばかり。転職活動が思うようにいかず落ち込んでいたある夜、橋の上で川を眺めていると見知らぬ男性に声を掛けられる。彼は、浮かない表情をしていた優菜を見て身投げするつもりだと勘違いしたのだ。成り行きから事情を説明すると、彼はちょうど秘書を捜していると言って優菜を勧誘してくる。藤原咲也と名乗る彼は、大手自動車メーカーの副社長だった。それをきっかけとして、優菜は後日、正式に面接を受け、晴れて咲也の秘書として働き始める。秘書として咲也に接するうち、優菜は彼がとても整った顔立ちをしていて、社内外の多くの女性たちから想いを寄せられていることに気がつく。とはいえ、仕事が好きで恋愛ごとには興味が希薄な優菜にとって、どんなにイケメンであったとしても咲也は上司でしかない。しかし、そんな優菜の塩対応が物珍しい咲也は、優菜に対して特別な感情が芽生え始めたようで……。
  • 至極の手解き ~不埒な社長は初心な秘書を愛でたがる~
    値引きあり
    -
    社長秘書として働く椛木尊は173センチという高身長と中性的な顔立ちが災いし、27歳になった未だに男性経験ゼロ。積極的に合コンに参加するも効果はなく、追い詰められた尊はとうとうマッチングアプリに登録する。アプリで意気投合した男性と2人で食事に行き、流されるままホテルへ入ろうとする尊。寸でのところで尊を止めたのは、尊の上司である諏訪光冴だった。光冴は自分を安売りする尊の行為に苦言を呈してきて、尊は酔った勢いも手伝い自分のコンプレックスを光冴にぶちまけてしまう。そもそも光冴は華やかな容姿をもつ飄々としたモテ男で、男性慣れしていない尊は以前からすこしの苦手意識を持っていたのだ。しかしそんな尊の本音など知らない光冴はとんでもない提案をしてきて……。「椛木さんがそこまで経験したいなら、俺が相手するよ」
  • 同居人(イケメン・どうやら御曹司)のキスに戸惑ってます
    4.5
    ルームシェアをしていた親友の結婚が決まり、転居先を探さねばならなかった結愛。ぐずぐずしているうちに退去日は数週間後に迫ってきた。今日も気の置けない男友達の瑠久の部屋で飲みながら、愚痴とも相談ともつかぬ話を聞いてもらっている。高身長、イケメン、そして父親は大きな会社の社長をしているらしい。そんな非の打ちどころがないはずの瑠久だが、部屋が汚い。部屋飲みをするたびに結愛が見かねて掃除をする始末である。缶ビール片手に軽口を叩き合ううち、家事負担を条件に、結愛が瑠久の部屋に引っ越すことが決まった。引っ越し初日。人を勝手に連れ込まない、夕飯は早く帰った方が準備する、食費は折半、など同居にあたってのルールを話し合ううち、瑠久が付け加えた条件は「俺を好きにならないでほしい」。恋愛にまったく興味を持てない結愛は、瑠久を異性として意識したことは一度もない。「なるわけないし」と即答した結愛だったが……。
  • 初恋の御曹司がお隣さんに!? 友達以上を期待していいですか
    -
    幼馴染の結婚式に参列するため地元に帰った吉野日菜子は、初恋の彼・宝条颯と再会する。学生の頃、颯は日菜子の友人である唯に片思いをしていた。それを知っていた日菜子は、颯に想いを告げることなく地元を離れてしまったのだった。数年ぶりに再会した颯は昔のままで、日菜子は恋心が再び膨らみかけていることを自覚する。それから数日後。東京の日常に戻った日菜子は再び予期せぬ再会を果たす。なんと日菜子の暮らすマンションの隣室に、颯が引っ越してきたのだ。ふたりは出来すぎた偶然に驚きつつも喜び、それ以来頻繁に食事を共にするようになる。ふたりで過ごす時間は楽しくて、昔のままの気安い友人のようでもあり、恋人のようでもあった。「期待しちゃダメ。友達としての付き合いなんだから」と自分に言い聞かせる日菜子だったが、颯の言動は明らかに甘い何かを含んでいて……。
  • デートは、ここから本番です
    値引きあり
    4.2
    椋田弥里26歳。中学生のころは、年齢を重ねていけば自然に恋人ができ、大人になり(深い意味で)、結婚するものなのだと思っていた。だが、いまだに彼女もできず、清らかな身体のまま誕生日を迎えてしまった。このまま30歳になって魔法使いになったらどうしよう。誕生日を祝ってくれるのは、幼なじみの隈江寛貴だけ。文武両道・温厚篤実・眉目秀麗の彼に不毛極まりない愚痴をこぼすと、寛貴は弥里にデートを提案。女性に声もかけられない弥里に疑似体験をすることで、そのハードルを下げようというのが趣旨。映画を観て、カフェでお茶をし、ショッピングを経て、ディナーへ。だが、寛貴がいつもこんな風に女性にやさしくしているのかと思うと、弥里の心はなぜか重くなる。心配する寛貴に、弥里は酔ったみたいだとごまかすのだが……。
  • やさしくそっと、近づいて
    値引きあり
    4.5
    県警本部強行犯係に所属する碧唯(あおい)は、ゲイであることを隠しつつも先輩刑事の中崎に惹かれていた。碧唯より10歳年上の中崎は、準キャリアという立場がため、肩身の狭い思いをしている碧唯に対しても優しく接してくれる、唯一の人だった。想いを伝えることはできずとも、せめていい後輩として彼の記憶に残りたい。その一心で仕事に打ち込む碧唯だったが、ゲイ・コミュニティばかりを狙った連続通り魔事件の発生により、心を乱されていく。碧唯の動揺をつぶさに感じとった中崎の優しい気遣いに、碧唯は自らがゲイであることを打ち明けてしまう。少しだけ距離を縮めることができたふたりの関係とは裏腹に、通り魔事件の捜査は難航。突破口になればと、碧唯は自らがオトリとなり、通り魔をおびき出す作戦を提案するが……。
  • 完璧御曹司の秘密
    4.0
    璃子は病弱な母へ仕送りをしつつ、昼はカフェ定員、夜はバーテンダーとして必死に働いている。いま住んでいる激安アパートの建て替えが決まり、転居先として同程度の安さのアパートを探しているが、なかなか見つからない。そんなある日、璃子は、バーの常連客・知彰が女性からしつこく言い寄られている現場に遭遇し、咄嗟に彼女のふりをして彼を助ける。お礼がしたいという知彰と飲みに行ったその夜、酔いの勢いもあり二人は一線を越えてしまう。翌朝、目覚めると彼の姿はなく、璃子はその夜のことを忘れることにした。しかしそれから数日後、璃子に会いにきた知彰は「もう一度、抱かせてほしい」と懇願してくる。セフレとしての誘いをかけられているのかとおもいきや、知彰の様子は真剣そのもの。聞けば知彰はもう長い間、EDで悩んでおり、璃子を抱いたあの夜は、数年ぶりに反応を示したのだという。「俺を助けると思って」と必死に頼んでくる知彰に璃子は……。
  • イケメン外科医は訳あり看護師を守りたい
    値引きあり
    4.3
    武井理央は、同僚看護師や医師たちから「氷の天使」と呼ばれるしっかり者の看護師。家族とは疎遠なため誰にも頼らず自分の力で生きていたが、ストーカーに目をつけられたことで最近、不安な日々を送っていた。そんなある日、それを知った外科医・水科櫂が「ストーカー除けに彼氏のふりをしてやる」と提案してくる。病院の跡取り息子でもあるイケメンドクターの櫂は当然、看護師の注目の的。「そんな人が彼氏だなんて」と遠慮する理央だったが、ストーカー行為がエスカレートしたため櫂の提案に乗り、しばらくの間、彼のマンションに居候させてもらうことに。過ぎるほど親切にしてくれる櫂の優しさに、家族とのトラブルが原因で人と深い関わりを持つことが苦手だった理央も、徐々に櫂に対して心を開き始める。しかしそんな理央に、櫂は衝撃の告白をする。「ずっと武井に近づきたいと思ってた。いま、チャンスだって思ってる」 櫂の真摯な思いを知った理央は……。
  • エリート商社マンは残念系OLを淫らに激しく愛します!
    値引きあり
    3.6
    受付嬢として働く千草は、女性らしく愛らしい容姿とは裏腹に、26歳になった今でも彼氏ができたことがない。というのも、見た目とは間逆な男勝りの性格がため、親しくなればなるほど“親しい友達”として恋愛対象から外されてしまうのだ。そんなある日、受付嬢仲間から誘われるまま参加した合コンで、千草は商社マン・壮士と出逢う。「どうせこの人も私を友達としか見ないんだ」 そんな諦めの境地で壮士の前でも気取らず日本酒を注文する千草に、好意的な態度を示す壮士。気取らずありのままの自分をさらけ出すことができたためか、気持ちよく酔っ払った千草は、目を覚ますと壮士と二人、ラブホテルにいた。どうせ恋愛対象としてみなされていない、という心安さから、初めて足を踏み入れたラブホテルに無邪気にはしゃぐ千草。しかし、そんな彼女を優しく組み敷いて、壮士は囁く。「千草ちゃんの初めて、俺にちょうだい?」 処女好きヘンタイ(?)エリート商社マンと、黙っていればモテる残念系受付嬢の、不器用ラブストーリー!
  • 御曹司のマンションで、同居生活はじめました
    値引きあり
    3.0
    理不尽なパワハラにより自主退職に追い込まれた山崎蛍。しかも悪いことは続くもので、同棲をしていた恋人にも振られ、マンションを追い出されてしまう。新居探しも職探しもうまく行かず、途方に暮れていたある夜。行きつけのバーで酔っていると、顔は見知っていたけれど言葉をかわしたことはなかった、マスターの友人である常連客の男性から、声をかけられる。酒の勢いもあり、初対面の彼・昴に涙ながらに不幸な現状を説明すると、彼は蛍に同情し「部屋が余っているから、今夜はうちに泊まればいい」と提案してくる。蛍はそこでようやく昴の素性を知るのだが、実は彼は国内外に多くのグループ会社を持つ電機メーカーの代表取締役専務を務める御曹司だった! 入ったこともないような高級マンションの最上階に通され、住む世界の違いに萎縮する蛍。そんな蛍に昴は「今夜に限らず、状況が好転するまでいていただいても構いませんから」と、どこまでも紳士的に接してきて……。
  • 完璧御曹司の強引な溺愛
    値引きあり
    4.3
    1巻275円 (税込)
    25歳の坂月真宙は、父の再婚相手である継母の沙希と暮らしている。といっても、女社長として精力的に仕事をこなす沙希は、真宙のことを娘というより家政婦のように扱っていた。沙希が突然、夜に部下を家に招くことはよくあることで、真宙はそのたびに来客対応に追われていた。とはいえ真宙にとって突然の来客は嬉しいことでもあった。真宙は沙希の部下の一人、涼成に秘かに心を寄せていたのだ。しかし若く美しく、そして優秀な涼成は沙希にとっても魅力的な男性だったようで、沙希が彼のことを狙っていると知った真宙は、涼成への思いを断ち切ろうと決意する。そんなある日、涼成が沙希の会社を辞め、実家の大手製薬会社を継ぐことになり、「どうせ最期なら」と真宙は匿名のラブレターを涼成へ送る。これでもう二度と会うことはない。そう思い涙する真宙だったが数日後、涼成が真宙の前に現れる。涼成はなぜか、ラブレターの贈り主が真宙だと理解しているようで、「自分も真宙のことが好きだった」と告白してきて……。
  • 恋と気づいたときから
    値引きあり
    4.1
    「もう、お前とは会わない」 卒業式の日にそれだけを告げ、寿鷹は千尋の前から姿を消した。極道の息子でありながらクラスの人気者だった寿鷹とは、友人とも恋人とも呼べないセックスフレンドのような関係だった。それでも、複雑な家庭環境で育ち、幼い頃から他人への興味が希薄だった千尋にとって、寿鷹は初めて情を傾けることができた特別な相手だった。あれから7年……。千尋は自身のバーを構え、バーテンダーとしてカウンターに立ちつつ、人との深い付き合いを避けるようにして生きている。そんなある日、千尋の店は嫌がらせを受けるようになる。犯人はバックにヤクザが付いているという噂のある、向かいに新しくできたライバル店。嫌がらせはエスカレートし、とうとうチンピラのような男が店に乗り込んでくる事態に。偶然店に居合わせた客との小競り合いが始まり、一触即発という空気になったその時、店に現れたのは7年前に姿を消した寿鷹だった……。
  • 真実はキスのまにまに
    値引きあり
    4.0
    第三王子ルドルフは剣の達人で、正義感が強く猪突猛進な性格。父王を支えるため、国内の不正や問題を調査して回っている。辺境伯マティアスが外国との秘密取引で不正に財産を築いている、という噂を聞きつけたルドルフは、調査のためマティアスの領土に乗り込む。マティアスは庶民の生まれだが、その美貌で先代の辺境伯をたらし込み養子に収まった男だ。噂通りの美しさとただならぬ色香を持つマティアスに、翻弄されるルドルフ。しかしそれはマティアスも同じことで、どんなに誘惑しても堕ちないルドルフに徐々に焦りを感じ始めていた。ルドルフの滞在は15日間。不埒な言動で覆い隠されたマティアスの真実を、ルドルフは暴くことができるのか……。
  • ハイスペ専務の溺愛で、不器用な干物女は花開く
    値引きあり
    4.4
    錦織千砂。急成長中のアパレル企業HKマテリアル役員室勤務。社長令息であり専務でもある檜垣嘉史の補佐をしている。部下からの信頼も厚く、彼を頼る社員があの手この手で嘉史と接触しようとするのを捌くのも千砂の仕事のうち。表情を変えることなく、仕事に私情を挟まずに嘉史たち役員に指示されたことを淡々と熟す千砂は、社員たちから「血も涙もない鉄の女」と揶揄されている。そんな千砂、実は干物女でもある。営業部の伊沢にデートに誘われたものの、「今度こそ」という想いが強すぎて「真剣に受け取られると困る」とまで言われる始末。昨夜のことを思い出すとふつふつと怒りが沸き起こり、つい目の前の嘉史のデスクにあたってしまう。だが、その勢いで置時計が壊れてしまい、あろうことか、当の嘉史に一部始終を見られていた!? 叱られると思ったが、意に反して嘉史は大爆笑。それどころか両腕で身体をロックオンされ……いや、専務、近すぎるんですけど!
  • 腐男子な俺が妄想していた推しカプが、3Pとして成立してしまった件
    値引きあり
    3.3
    今日のプロジェクトでも二人のイケメンが罵り合う。何のご褒美だよ。ついニヤついてしまう腐男子の俺、大宮慎次。しかしこのプロジェクト、二人が言い合いをはじめると、空気も悪くなる。俺だって、二人とも好きだし、好き同士、仲良くしてほしい。そこで俺は考えた。仲の悪い二人が仕事を通じて少しずつ距離を縮めていく、あの推し海外ドラマのような展開になれば、と。そのためには一肌も二肌も脱いでセッティングしましたよ、と。でも……。あれ? 俺、何でここにいるの? っていうか、チョー気持ちいいんですけど!?
  • ランウェイのまえに、キスしたい
    値引きあり
    3.7
    アパレルメーカー「EIJIISM」で社長秘書兼愛人として働いていた翠は、ある日突然プレス担当への異動を命じられる。社長の後ろ盾を失った翠は社内では腫れ物扱い。居心地の悪さに退職の二文字がちらついたその夜、翠は自宅前で倒れていたアキバスタイルの外国人を拾う。放っておくこともできず、自宅に連れ帰り介抱してやると、目を覚ました彼は記憶喪失になっていた。警察には行きたくないと駄々をこねる彼をとりあえず「桃太郎」と名付け、当面の間自宅においてやることに。桃太郎を拾った翌日、異動になった翠が初めて宣伝販促部へ出勤すると、そこではひとつの事件が起きていた。二週間後に開催される「EIJIISM」のショーの準備でてんやわんやな最中、新作を着て出る予定だった目玉モデルが怪我をして出られなくなったというのだ。絶体絶命の窮地に立たされた翠たち宣伝販促部だったが、そこに翠に弁当を届けにきた桃太郎が現れて……。
  • 冷徹な公爵は祖国を追われた王女を秘密の花園で執愛する
    3.8
    リングランド王国の王女マーリアは謀反によって祖国を追われ隣国に逃げ込んでいたが、粗暴な男たちに襲われかけたところを、偶然通りかかったこの国の公爵セドリックに救われる。だが安堵するのもつかの間、「娼婦か愛人かを選べ」と冷たく宣告される。このまま夜の街に置き捨てられるか、愛人になるか。恐怖の中、マーリアは愛人の道を選んだ。逃亡以来、王族に受け継がれる光を受ければ水色に輝く特異な髪のおかげで、ずっと身を隠して生きてきた。公爵の愛人になれば、少なくとも人目に触れる機会もなくなる、と思っての選択だった。ところが公爵邸では、温室のような広い部屋に監禁されてしまう。そこは誰からも干渉を受けない、セドリックと二人だけの甘い時間を過ごす秘密の花園だった……。
  • 冷徹な伯爵は没落令嬢に愛を乞う
    3.2
    放蕩の限りをつくす継父によって、男爵令嬢であるにもかかわらず、シェリーはダリル伯爵家へ奉公に出るよう命じられる。“あばずれ”と吹聴されて出された伯爵家では、冷徹な当主アルスライドから“躾”を受けることに――。乙女の証と引き換えに、シェリーは自分の運命を狂わせた男爵家と決別して生きていくことを決意する。一方、聞いていた話とあまりにも違いすぎるシェリーの人となりに、アルスライドは戸惑っていた。あの父親はたしかにゲスな男だった。なにか秘密があるはず。アルスライドは家令に男爵家の調査を命じる――。
  • 英雄騎士は健気な侍女を不器用に愛します
    4.1
    ユニス・キャトレイは子爵家の長女でありながら、借金を抱えた実家へ仕送りをするため、王女の侍女として働いていた。彼女の夢は世界に唯ひとつ、自分だけのオーダーメイドドレスを作ること。ある夜会の夜、ユニスは王女・イングリットから、破れた上着を直してほしいと頼まれる。それはユニスのあこれがれの騎士・ディーングラードのものだった。それをきっかけとして、急激に距離を縮めていくユニスとディーングラード。憧れの騎士と恋仲に、なんてありえない! とは思いつつも、ユニスはディーングラードとともに過ごす幸福な時間に酔いしれてしまう。しかしある日、ディーングラードはユニスが予想もしていなかった言葉を口にする。「故郷に残してきた大切な女性にドレスを贈りたい。一緒に選んでもらえないか?」 ディーングラードの言葉に失恋を覚悟したユニスだったが……!?
  • 簒奪王の愛情が黒衣の花嫁の呪縛を解く
    4.0
    宗教国家であるクトゥルエイフ国の第三王女・ミュリエルと隣国・アインガイム国のハルトヴィヒ国王の婚姻が決まった。先王から王位を簒奪(さんだつ)した過去を持ち、「死神をも斬り捨てる不死身の男」と噂されるほどに豪胆なハルトヴィヒだったが、馬車から降り立ったミュリエルを見て言葉を失った。ミュリエルは、喪服のような黒いドレスに黒い手袋という出で立ちで嫁いできたのだ。呆気にとられるハルトヴィヒと従者に向け、ミュリエルは穏やかに微笑み言う。「本国では『呪われた姫』と言われておりました」 王家の者にはあり得ない黒髪・黒い瞳を持って生まれたミュリエルは生まれながらに呪われているとされ、日がな一日神へ祈りを捧げながら慎ましやかに生きてきたのだった。夫婦として過ごすことでハルトヴィヒにも災いが及ぶことを危惧するミュリエルは、形だけの妻としてハルトヴィヒに接しようとするが、ミュリエルの呪いを意に介さないハルトヴィヒは、ミュリエルの求めを拒否。それどころか、本当の夫婦としてミュリエルに触れることで「呪いは存在しない」と証明しようと提案してきて……。
  • 不自由な夏が恋を教えた
    値引きあり
    4.4
    駆け出しの映画監督・太一は絶賛、スランプ中。気持ちを切り替えるため、2ヶ月の休暇を作り田舎に帰ったまでは良かったが、とあることに気を取られた拍子に、春原という男にぶつかってしまう。荒々しい言動と強面の割に、根は真面目で情に厚い質らしい春原と、彼の友人である無表情な男・環に付き添い病院に行くと、春原は全治2ヶ月と診断される。クラブのセキュリティとして働く春原が「仕事に穴を開ける訳にはいかない」と悩む姿を見て、太一は春原の仕事を2ヶ月の間、引き継ぐことを申し出る。学生時代からずっと映画漬けだった太一にとって、クラブのセキュリティという仕事は新鮮だった。なかでも、クラブの常連でもある春原の友人、環の存在が妙に気になる。第一印象は最悪で、これ以上関わり合いたくないと思うのに、環の方は太一に興味があるようで……。
  • 愛してるなんて、言えない
    値引きあり
    2.7
    外資系企業の人事部に勤める信悟が解雇者リストで目にした名前は、幼馴染の秀司だった。身体が小さく、人づきあいが苦手だった信悟をかばってくれたその彼を、自分がクビにしなければならないとは。社員に引き上げられないかを考えるも断られた信悟は、秀司に「家政夫になってくれないか」と誘い、二人の同居生活がはじまる。信悟の厚意に応えようと手料理を振るう秀司と、仕事の緊張を解いて家でくつろぐ信悟。子どもの頃、お互いに淡い恋心を抱いていた二人だったが、同じ部屋にいながら嫌われるのが怖くて一歩も踏み出せない。そんな折、信悟は視察のために来日する上司のリチャードを案内しなければならなくなる。リチャードの登場で二人の生活に変化が訪れ、二人の距離が少しずつ縮まっていく……。
  • 愛なき夫婦の契約結婚 ~好きになったらいけません~
    4.0
    和菓子屋で販売員として働く春那にはふたつ、秘密がある。ひとつは男性、特にイケメンが苦手なこと。そしてふたつめは、父が残した借金を返すため、従業員規定で禁じられているダブルワークをしていること。ある日、春那は和菓子屋の跡取り息子であり副社長の正周に呼び止められる。和服の似合う涼やかなイケメンである正周は、春那が最も苦手とするタイプ。二人で話がしたいという彼の言葉に、ダブルワークがバレたのだと早合点した春那は極度の緊張と疲れから、気を失ってしまう。目を覚ますと病院のベッドに寝かされていて、側にはじっとこちらを見つめる正周の姿が。状況がつかめずパニックを起こす春那に、正周は淡々と告げる。「俺と、結婚してみる気はないか?」 ろくに話したこともないのに結婚!? 驚きを通り越し呆気にとられる春那。「俺を愛していない女と結婚したいんだ」と語る正周は、「結婚してくれるなら借金を肩代わりしてやる」とまで言い出して……。
  • あかるい夜のむこう ―河野くんと規子さん―
    5.0
    1巻550円 (税込)
    河野くんは大変健気な大学生。家族から離れて一人暮らしながら、バイトと学業に懸命な毎日で。ただ、悩みはある。内気すぎてガールフレンドができないのだ。ある日、彼は決意した。あの娘に電話して、当たって砕けようと。それは以前の同級生、美人で評判の規子さんだった……。
  • 遊び人の冷酷伯爵は、意図せぬ結婚で真実の愛を知る
    3.0
    舞踏会の夜、エリザベスは談話室で聞いてしまった。見合い相手がエリザベスとの結婚を政略結婚だと断言し、「アウラ家に広大な土地がなければ、あんな野暮ったい娘と結婚なんて願い下げだよ」と言い放つのを。男は隣に座る美女を抱き寄せ「愛しているのは、君だけだ」と囁いた。エリザベスは逃げるようにして、明かりのない中庭へと足を進めた。もとより、エリザベスの気持ちなど顧みられることなく、親が決めた相手である。愛されないと知りながら、嫁がなければならない。涙を堪えるエリザベスの近くに現れたのは……ダグラス・ローファー伯爵! 社交界きっての色男として知られるエリザベスの初恋の相手だ。まもなく結婚する身であるエリザベス。初恋を振り切ろうと意を決してダグラスが落としたハンカチを差し出すと、ダグラスに強引に唇を奪われてしまう。酔って、誰かと間違えている? だが、その現場を主催者に目撃され、破廉恥だと責め立てられて、屋敷は大騒ぎ。ついにはエリザベスの兄デビッドまで出てきて、ダグラスに責任をとって結婚するよう迫るのだった――。
  • あなたが運命の人ですか? ~年下のスパダリ社長は恋も結婚もまっすぐです~
    -
    幹本麻理恵、29歳。高校時代の仲良しグループ五人のうち、とうとう最後のシングルになってしまった。試しに婚活アプリに登録してみたものの、あまりの登録者数の多さに圧倒され、気持ちがくじけてしまう。退会しようとする麻理恵のもとに、『あなたにひとめぼれしてしまいました。結婚前提にお付き合いしていただけませんか?』というメッセージが届く。半信半疑でヒロと名乗る相手のプロフィールを見ると、会社を経営する美しい顔立ちの25歳。そんな人がなぜ私に? はじめはメッセージのやりとりから。有名レストランでの初めてのデート。よそ見をしないようにと二人は同時に婚活アプリを退会する。そして次のデートは麻理恵の幼馴染が俳優として出演する芝居を見に行き、彼が少し嫉妬したりと、距離を縮めていく二人。だが、まっすぐに気持ちをぶつけてくるヒロとは対照的に、麻理恵は慎重だった。この人が運命の人だったら嬉しい。それでも麻理恵はヒロとの出会いを手放しで喜べない。婚活アプリで知り合ったということも気になっている。女性なら放っておくわけがない彼ほどの人がなぜ私を? 麻理恵がヒロに訊ねると、ヒロは顔を赤らめながらようやく理由を話してくれた。それは……。
  • あの夜のドクターとの再会愛は、私をとらえて離さない
    4.0
    友人の結婚式に出席するために故郷に帰ってきた夏織は、ホテルのバーで知り合った智也と一夜を過ごす。その場限りの関係とそっと部屋を出、祖母を見舞ったあとは、東京のいつもの生活に戻っていた。ある日会社でケガをしてしまい病院に行けば、なんとそこに智也が! あれからずっと気になっていた。本気になるのが怖くて連絡先も交換せず、逃げるように部屋を出ていったというのに、まさかこんなところで。驚く夏織に、智也もまた、夏織ともう一度会いたいと願っていたと告白。もう離さないというその言葉の通り、智也は夏織に四六時中付き添うように。だが、待合室で鉢合わせた女性が智也とやけに親密そうで……。
  • アパレル社長は初心な花屋を愛してやみません
    -
    藤田日菜子は両親と兄夫婦と共に花屋を営んでいる。日がな一日花のことばかり考えているため、23歳になった今もお洒落には無関心で、恋愛経験もゼロに近い。ある日、日菜子は沢山のフラワーアレンジメントの注文を受ける。注文したのは近々、近所のファッションビルへの出店が決まっている有名ブランド「カレンティーノ」のデザイナー兼社長・稲葉航大。童顔の日菜子をバイト扱いし、失礼な態度を取る航大に腹を立てる日菜子だったが、「予算内で自由にアレンジを作って欲しい」という初めての大仕事はやりがいがあり楽しかった。兄と共にアレンジを納品すると、航大は素晴らしい出来だと褒めてくれ、中でも日菜子の手掛けた花かごを気に入ってくれたようだった。それ以来、航大は何日かに一度店に訪れては、花束を注文するようになる。しかも配達は必ず日菜子が来るように、という指名付き。度々顔を合わせ言葉を交わすうち、二人の距離は徐々に縮まっていくが……。
  • 甘い視線 ~王太子の婚約者は救国の騎士に溺愛される~
    5/16入荷
    -
    侯爵令嬢マリエルは今日も憂鬱な気分で溜め息をついた。婚約者である王太子・デリックは、偶然出会った街娘のイーリカに心を奪われ、マリエルとの約束も何度も反故にして、足繁く彼女のもとへ通っている。限界が近づいていたマリエルは、ある時、優秀と名高い王立騎士団の副団長ライオネルからの視線に気づく。それ以降、互いの姿を見かけては視線を送りあう日々。ライオネルの視線には少しずつ熱がこもり、マリエルもまた秘密のやり取りに心を揺らしていた。そんなある日、舞踏会で気分が悪くなったマリエルはライオネルに介抱される。二人きりで言葉を交わすなかで、マリエルは彼に淡い期待を寄せていることに気づく。ライオネルもまた焦がれるように自分を見つめていることに気づいたマリエルは思ってしまった。「私が欲しいなら―――どうか奪って」

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  • 甘い独占愛 ~地味OLがエリート社長の秘書になりました~
    3.6
    倉沢瑞希は真面目だけが取り柄の地味なOL。若き社長・角南に密かにあこがれているものの、自己評価が低いせいでそれを「恋」とは自覚しないまま、日々コツコツと仕事に精を出していた。そんなある日、遅くまで残業していたところ、角南に声をかけられ、訳も分からぬまま彼の車で自宅まで送ってもらうことに。楽しい会話もできないつまらない自分に引け目を感じ、恐縮しっぱなしの瑞希だったが、角南はそんな彼女を「楽しい人」と評してくれた。それだけでこれからも仕事が頑張れる! 翌日、気合も新たに仕事に打ち込んでいた瑞希へ、とんでもない辞令が発表される。「角南社長の意向により、あなたには今日から秘書課に異動してもらいます」 秘書課と言えば美人揃いの花形部署。自己肯定感の低い内気な地味OL瑞希は、きらびやかな秘書課でやっていけるのか!? そして彼女を秘書課に推した、角南の真意は!?
  • 天翔る、隼
    値引きあり
    -
    1巻275円 (税込)
    志堂家の養嗣子である隼知は、小柄で頼りなげな見た目をしているが、戦いにおける勘は人一倍優れた21歳の若武将。そんな隼知を支えるのは、9歳年上の補佐役、常嗣。11年前、隼知が志堂家の養嗣子となった頃から共に過ごしてきた、隼知にとっては誰よりも信頼できる兄のような存在だった。ある狩りの最中、隼知は何者かに襲われる。常嗣らの機敏な反応により事なきを得たが、時を同じくして館では、現領主である隼知の養父が毒を盛られていた。首謀者は、もう何代にも渡り睨みあっている隣国・庵原であることは間違いない。幸いなことに一命はとりとめたが、しばらくは療養の必要があるという養父に代わり、隼知は家中の指揮を執ることになる。突然の試練に不安を抱きながらも、常嗣に支えられ立派に責務を果たしていく隼知。しかし、隼知の養嗣子としての成長は常嗣との関係に変化をもたらしてしまう。急に突き放した態度を取り、隼知から離れようとする常嗣に、隼知の心はかき乱されて……。
  • 雨馨る
    値引きあり
    4.0
    ドラッグストアチェーンに就職した新卒薬剤師の一穂が5月に本配属となったのは、地元・東京から遠く離れた田舎の小さな町だった。可愛らしい顔立ちと外面の良さで、ドラッグストアのアイドルとして町の人々からは歓迎されたものの、一穂にとってそれは喜ばしいことではなかった。田舎特有の人と人との距離感、悪気なく向けられる厚意の過干渉に、もともと人付き合いが得意ではない一穂はうんざりしていた。特に一穂を悩ませていたのは、やたらと懐いてくる近所のホームセンター勤務の純平。いかにもスポーツマンといった鍛えられた身体と朗らかな人柄で、町中の人から愛されているムードメーカー。明らかに一穂とは真逆の人種だというのに、純平は事あるごとに一穂に構い、食事に誘ってくる。にべもない態度であしらい続けていた一穂だったが、ある日とうとう断りきれず、二人で食事に行くことになり……。
  • 雨の夜、エリート社長と運命の出会いがありました
    4.3
    26歳の結菜はある雨の夜、公園のベンチに腰掛けるずぶ濡れの男性と出会う。思いつめたような様子に、見て見ぬ振りをして通り過ぎることもできず傘を差し出し声をかけると、それは結菜の勤務する会社の社長・蒼士だった。大手自動車メーカーのトップに若くして上り詰めた蒼士は、整ったビジュアルもありメディアからも注目される、結菜にとっては雲の上の存在。もう二度と二人きりで言葉をかわす機会などないだろうと思っていた結菜だったが、どうしたことかその翌日から社内で度々、蒼士と遭遇するようになる。雨の夜の偶然の出会いが縁となって繋がったことを単純に嬉しく思う結菜とは異なり、あの夜の出会いを特別なものだと思っているらしい蒼士は、結菜のことをもっと知りたいと言ってきて……。
  • 妖かしロマンス ~犬を助けたら異世界で目覚めました~ (1)
    4.0
    車に轢かれそうになっている犬をかばい、交通事故に遭ってしまった桃萌。死を覚悟する桃萌だったが、次に目覚めるとそこは見慣れぬお屋敷で、事故の傷はすっかり癒えてしまっていた。戸惑う桃萌の前に現れたのは「徳松」と名乗る見目麗しい青年。「ここは幕府直属の妖御囲場。妖専門の保護施設です――」 聞けば桃萌が助けた犬は化犬で、妖を助けたことで特別に、妖の力で甦ることができたのだという。どうやらこの世界は、江戸の徳川綱吉時代によく似た異世界らしい。元の世界への帰り方が分からない桃萌は当分の間、人間であることを隠して妖御囲場で働くことに。しかし徳松を含め、妖御囲場の妖は人間を嫌っている者ばかり。中でも妖御囲場のナンバー2である生琉は人間をひどく憎んでいた。その憎悪は桃萌にも向けられ……。
  • 妖かしロマンス ~犬を助けたら異世界で目覚めました~ [合本版]
    完結
    5.0
    車に轢かれそうになっている犬をかばい、交通事故に遭ってしまった桃萌。死を覚悟する桃萌だったが、次に目覚めるとそこは見慣れぬお屋敷で、事故の傷はすっかり癒えてしまっていた。戸惑う桃萌の前に現れたのは「徳松」と名乗る見目麗しい青年。「ここは幕府直属の妖御囲場。妖専門の保護施設です――」 聞けば桃萌が助けた犬は化犬で、妖を助けたことで特別に、妖の力で甦ることができたのだという。どうやらこの世界は、江戸の徳川綱吉時代によく似た異世界らしい。元の世界への帰り方が分からない桃萌は当分の間、人間であることを隠して妖御囲場で働くことに。しかし徳松を含め、妖御囲場の妖は人間を嫌っている者ばかり。中でも妖御囲場のナンバー2である生琉は人間をひどく憎んでいた。その憎悪は桃萌にも向けられ……。  ※1~6話をまとめた合本版です。重複購入にお気を付けください。
  • 暗殺されかけたので、初恋の公爵様の閨教育係(仮)になりました
    3.0
    亡き母譲りの美貌と豊満な肉体に恵まれたことで継母から疎まれ、嫌味を言われる日々を送っていたレティシア。そんなある日、レティシアは義姉との買い物中に何者かに拉致されてしまう。国境の森で殺されかけたレティシアを助けてくれたのは、隣国の公爵子息・ユーリスだった。初恋の相手でもあるユーリスとの再会を喜んだのもつかの間、レティシアはその後の身の振り方に困ってしまう。というのも、 レティシア は自身を殺そうとした犯人として継母を疑っていたのだ。このままのこのこ屋敷に帰ったら、再び命を狙われかねない。そんなレティシアをよそに、ユーリスの屋敷ではとんだ勘違いが始まっていた。レティシアの豊満な体つきから、ユーリスの「閨教育係」と勘違いされてしまったのだ。ひとまず好都合な勘違いに便乗する形で身をひそめることに成功したレティシアだったが、ユーリスの「一刻も早く閨教育を受ける必要がある」という事情を知って……。
  • 許婚から、はじめましょう ~イケメン御曹司のプロポーズ~
    3.4
    箱入り娘の菊乃は、彼氏と呼べるような相手がいないまま、とうとう26歳に。ついに祖父から縁談を進めると宣言されるのだが、よくよく話を聞いてみると、祖父同士で決めた許婚の存在が明らかに! え? 今どき? 時代錯誤もはなはだしい。とにかく会って話さなきゃ……。祖父のメモを元に、正太郎というその相手にアポイントをとって会社に乗り込んだ菊乃。出てきた太郎は、今をときめくアウトドア系ファッションブランドの社長で、しかもイケメン! そのカッコよさに気持ちがぐらっと動いてしまう菊乃だったが、何も知らない正太郎からは不審がられて、あまりのそっけなさに第一印象は最悪。しかしその騒ぎに祖父が倒れてしまい、その祖父から三か月間、お試し交際をするようにいわれた二人はしぶしぶ初デートへ。ついつい悪態をついてしまう菊乃だったが、正太郎のほうは……。
  • いきなりプロポーズですか? ~初恋の御曹司との再会愛~
    1.0
    結婚しよう――まだ5歳の子どものころ、結婚の約束をした奏多と梓。一緒にいるのが当たり前で、いつも二人ですごしていた。10年前のあの日も、そんな一日になるはずだった。だが、奏多のいきなりのキスに驚いて逃げ出してしまった梓は、それから彼を避けるようになり、いつのまにか二人には距離ができてしまったのだ。5年前に成人式で会った時は、もうすっかり他人だった。なのに、どうして? ある夕方、自宅を訪ねてきた奏多に、突然プロポーズをされて戸惑う梓。『あの時』からすれ違ってしまった二人。梓にだって、後悔がないわけじゃない。友だちからやり直そう。そう決めて……。
  • イケメン御曹司の偽装婚約者になったら本気で愛されました
    4.7
    過去のトラウマから男性恐怖症をわずらう香奈。彼女は、ガンで倒れながらも手術を拒否する祖母の「香奈の花嫁姿が見たかった」という願いを叶えるため、店の常連客である翔に「偽の婚約者になってほしい」と頼む。翔もまた、勝手なお見合いを進めようとする両親の説得のため、香奈の申し出を快諾し、二人はお互い助け合う関係に。これで一件落着かと思われたとき……、なんと自らが超一流ホテル経営者の跡取りであるという素性を明かした翔は、「僕はこの婚約を『嘘』だとは、一度も言ったことないけどね」と、香奈との本気の婚約を強引な態度で迫る。そして香奈も、男性が怖いはずなのに素直に反応してしまう自身の心に戸惑いながら、翔の想いを受け入れて正式な恋人となった。順調だと思われた二人の関係だったが、ある時、翔の関わるプロジェクトを知ってしまったことで、香奈の心はかき乱されることになる。果たして、嘘から始まった二人の愛の行方とは――。
  • イケメン御曹司の指導係ですが、むしろヤられっぱなしです
    3.7
    すらりとした体型とクールな顔立ちから“クール・ビューティ”と思われている咲良。でも実は、その見た目に反してキャラクターグッズや女の子らしい服装が大好き。「男を手玉に取る魔性の女」なんて噂されてはいるものの、恋愛経験はゼロだし、もちろん処女! しかし周囲の目を気にするあまり、それを隠して噂通りの自分であろうと努力していた。そんなある日、咲良は他部署から異動してきたチャラいイケメン・隆見の指導係を任せられる。指導係、とはいえ隆見は数々の部署で功績を上げてきたエリートで、しかも社長の息子。「自分が彼に指導できることなんて何もない」と困惑する咲良に対しても、隆見はチャラついた態度で迫ってくる。そんな隆見に振り回されっぱなしの咲良だったが、彼が実は仕事に対しては真摯に取り組んでいること、そして意外にも誠実であることに気づき……。
  • イケメン御曹司のシークレットベビー ~会えると信じて、待っていました~
    2.0
    大学卒業後、サークルの懇親会で知り合った菜月と祐輝。その後二人は食事をするようになり、クリスマスイブに菜月は祐輝から「恋人になってほしい」と告白され、交際がはじまる。数か月後の菜月の誕生日、祐輝からプレゼントされた温泉旅行で二人は結ばれた。だが、その翌日に一週間後から三年間の海外赴任することを聞かされる。祐輝は大手ワイン商社・ニトカンパニーの社長令息。極秘ミッションで南アフリカに渡るため、会うのはもちろん、連絡をとるのも難しいという。言いそびれていたことを詫びる祐輝。三年は長すぎる、だから待ってくれとは言わないと伝える祐輝に、それでも待つと菜月は答える。もしお互いの気持ちが変わらなかったら、三年後の菜月の誕生日に会うことを約束して、祐輝は旅立っていった。その後、菜月にまさかの妊娠が発覚。気をつけていたはずなのに……。菜月は再会を信じて、一人で産む決心をする――。
  • イケメン御曹司は地味OLを溺愛して逃さない!
    3.8
    本社への異動を控えた大沼陽菜子は、施設育ちで天涯孤独。いつか大好きな人と結婚して家庭を持つことを夢見つつ、必死で仕事に打ち込んできた結果、25歳となった今も恋愛経験はゼロのまま。そんなある日、いつものように一人、バーでグラスを傾けていると見知らぬ男性から声をかけられる。艶のある低音ボイスと、整った顔に浮かぶ優しい微笑み。けれど奥手な陽菜子は男性からのアプローチに気づくこともなく、楽しい会話を交わした後、一人帰路についてしまう。翌朝、本社へ初出社した陽菜子を待っていたのは、昨夜バーで出逢った男。実は彼こそが、陽菜子の新しい上司である営業部長・聖夜だったのだ。超絶イケメンで社長の息子(つまり御曹司!)である聖夜は当然、営業事務の女子たちの憧れの的。しかし聖夜は社内ではニコリとも笑わない堅物で通っているらしく、仕事以外の会話はほとんど受け付けないという。昨夜の彼とのギャップに戸惑う陽菜子を他所に、聖夜は二人きりになった途端、昨夜のような優しい笑みを陽菜子に向けてきて……!?
  • イケメン完璧社長は残念系!? 秘書を愛でたいのに素直になれません
    3.5
    社長秘書を務める松原和歌には悩みがあった。それは社長・花山尊について。スペースデザイン会社の社長でありながら、自身も一流デザイナーである花山は顔が良い。おまけにスラリとした高身長でスタイルも良い。そして、とても軽い。女性と見れば息をするように甘い言葉を囁く花山だが、なぜか和歌に対してだけは全く異なる態度を取るのだ。彼の秘書となり3年が経つというのに、業務以外の会話はほぼゼロ。和歌のほうを見ようともせず、にこりともしない。「そんなに私が嫌いなら、クビにでもすれば良いのに!」 しかしクビになる気配はゼロ。そんなある日、花山の付き添いで出席したパーティで、和歌に見合い話が浮上。それを耳にした花山は何故か激怒して……!?
  • イケメン社長の偽装恋人は本気で愛されています
    4.3
    1巻550円 (税込)
    同じオフィスビルに入居する若き起業家英治にほのかな憧れを抱いていた派遣社員の千波は、ある時、英治から交流会で恋人のフリをしてくれないかと頼まれる。たとえ偽物でもこれほどの人の恋人になれるのなら、と気軽に引き受ける千波だったが、デートを重ねるごとに英治への想いが募っていくのだった。交流会が終われば切れてしまう関係。いつのまにか大好きになってしまった英治から受けるキスも、ぜんぶ演技。これは契約なんだと何度も自分に言い聞かせ、自分の気持ちに蓋をする千波だったが、英治から紅葉を見に行こうと二泊三日の温泉旅行に誘われ、いよいよ抱かれることに。優しくてあたたかくて、慈しみに満ちた視線。今だけは、本物の本当の恋人になったつもりで、彼を求めてもいい……よね?
  • イケメン社長は新人秘書を溺愛中
    4.5
    勤務先の飲食店が不況で潰れ、職場の寮住まいだった千夏は仕事と住む部屋を同時に失った。飲食業での再就職先を探すもうまく行かず、困り果てた千夏は昼はバイトの受付嬢、夜はキャバ嬢(寮付き)として働くことに。これで一安心と思いきや、受付嬢として勤務する東西商事は業績悪化のため、買収が決まっているという。「バイトの受付嬢なんて真っ先にリストラ対象だ……」と肩を落とす千夏だったが、なぜか千夏は新社長の植村に抜擢され、秘書部への異動を命じられる。しかも、社長秘書として! 千夏に対し細やかな気配りを見せてくれる植村に密かに心ときめかせながら、なんとか秘書としての業務をこなしていく千夏。しかし、そんな千夏の大抜擢を快く思わない社員は少なくなくて……。
  • イケメン社長は地味OLの変身に気がつきません
    3.8
    恋愛には興味がなく、結婚願望もゼロの菫。30歳までオシャレもせずに真面目に働いてきたおかげである程度の蓄えもできた。「マンションでも購入しようか」と思っていたある日、結婚が決まった友人から「菫も運命の人に出逢えば考えが変わる!」と男性を紹介される。友人の強引な誘いに根負けした菫は、一度だけという約束で男性と食事をすることに。友人にされるがまま、別人のように着飾って約束の場所へ行ってみると、そこにいたのは菫の働く会社の社長、伊月だった! しかし、普段の菫からは想像もつかないほど濃いメイクをしているせいか、伊月は全く気がつかない。それに気を良くした菫は、伊月とのデートを別人として楽しむ決意をして……。
  • イケメン社長はぽっちゃりOLをご所望です!
    3.0
    食べることが大好きな実乃梨は、ぽっちゃりとした体型。26歳になった今でも恋愛経験はゼロ。しかし太っていることを悲観するでもなく、太っていることを言い訳にしたくないからと、人一倍身だしなみにも行動にも気を使っている。仕事だって熱心で、部署内での評判も悪くない。ある日、昨夜の食べすぎがたたって体調を崩した実乃梨は、社内の医務室で仮眠を取ることに。誰もいない医務室で一人眠っていると、そこに現れたのは社長の速水! 速水はおもむろに実乃梨の手をにぎると、「やっぱり、すごく良い手触りだ」と恍惚の表情を浮かべる。「これってセクハラ!?」と焦る実乃梨をよそに、速水は実乃梨の眠るベッドに勝手に潜り込むと、実乃梨を抱きしめて、すやすやと眠ってしまう。40分後、目を覚ました速水は信じられない提案を口にする。「俺の抱き枕になってくれないか?」
  • イケメンCEOは幼馴染みのファーストキス泥棒でした
    -
    佐伯七海はある日、人数合わせで呼ばれた合コンで井上奏多という男性と出会う。「若きやり手起業家」としてメディアでも注目されているらしいが、彼はなぜか初対面の七海に対し、やたらと突っかかってくる。聞けば、実は彼は小学生の頃の七海のクラスメイトで、まったく気づいてくれない七海に腹を立てたのだという。謝罪する奏多の姿に、七海は当時のことを思い出す。なんと奏多は昔、強引に七海のファーストキスを奪った相手だったのだ。予期せぬ再会に驚く七海に、奏多はこう聞いてくる。「……で? 七海は、俺になにか言うことがあるんじゃない?」 どうやら昔、七海と奏多はなにか約束をしたらしい。それがなんなのか思い出せない七海に対し、奏多はこんな提案をしてくる。「思い出すまで、俺と付き合えよ」 強引な奏多に押し切られる形で、ふたりは交際をスタートさせるが……。
  • イケメン弁護士に恋を教えてもらいました
    3.0
    和菓子屋の接客として働く澤村咲には、気になる相手がいた。それはここ二か月の間、雨の日だけ買い物にくるお客様。整った顔立ちをした、物腰柔らかな彼のスーツの胸元には弁護士バッチが輝いていて、名前を知らない彼のことを、咲は密かに「弁護士紳士さん」と呼んでいた。ある雨の日。和菓子を買いにきた彼は咲と普段より少し長めに会話をした後、傘立てに傘を忘れて店を出て行ってしまった。咲が慌てて後を追い傘を手渡すと、彼は喜びお礼に、と咲を食事に誘ってくれた。手渡された名刺には「橘 響」と書いてあり、咲は初めて彼の名前を知る。咲に対する彼の態度は思わせぶりで、恋愛経験ゼロである咲の戸惑いなどお構いなしに、二人の距離は急速に縮まっていき……。
  • イケメン弁護士の甘く優しい失恋相談
    -
    26歳の森 葵はある日、「結婚まであと少し!」と思っていた恋人・光輝と自身の親友・彩が仲睦まじく歩いている姿を目撃する。状況を飲み込めない葵に向かい、二人は信じられないような事実を告げてきた。二人は三年も前から関係を持っていたこと。そして、彩は光輝の子供を妊娠していて、二人は結婚するつもりだということ。突然のことに雨の中、泣き崩れてしまう葵に、そんな一部始終を偶然にも目にしてしまった一人の男性、弁護士の佐藤律樹が優しく声をかけてくれる。彼は悲惨な有様の葵を見かねて、着替えまで用意してくれた。葵はお礼がしたいと申し出たが、彼は必要ないの一点張り。それでも何かさせて欲しいと食い下がると、律樹は「それでは後日、食事に行きましょう」と葵を誘い、連絡先の交換まで求めてくる。面食らう葵に向け、律樹は「愚痴でもなんでもいいから、誰かとやりとしていると気が紛れるでしょう」とどこまでも葵のことを気遣ってくれる。それをきっかけに連絡を取り合うようになった二人は、徐々に距離を縮めていき……。
  • イケメンマッサージ師を飼ったはずが育てられているのは私です (1)
    完結
    -
    総合商社に勤める浜尾夕真は、すこし地味めだけどごく普通のOL。同僚たちとの会話はほとんどが恋愛話。でも夕真はそんな輪の中にいまいち入りきれないでいた。原因は元カレ。信じて同棲までしてたオトコにフラれて以来、すっかり恋に臆病になってしまったのだ。そんな自分を変えたいと思ってた時、勘違いで女性専門の性感マッサージ店に入ってしまう! 途中で慌てて店を出たものの、風俗という非日常体験が前を向くきっかけになる。そんなある日、街中で傷ついた男を見て思わず驚き助けてしまうと……、なんとマッサージ店のセラピスト・長谷だったのだ。夕真の部屋を見た彼は「しばらく俺を飼ってみない?」なんて、とんでもないことを言い出して……。
  • イケメンマッサージ師を飼ったはずが育てられているのは私です [合本版]
    完結
    -
    総合商社に勤める浜尾夕真は、すこし地味めだけどごく普通のOL。同僚たちとの会話はほとんどが恋愛話。でも夕真はそんな輪の中にいまいち入りきれないでいた。原因は元カレ。信じて同棲までしてたオトコにフラれて以来、すっかり恋に臆病になってしまったのだ。そんな自分を変えたいと思ってた時、勘違いで女性専門の性感マッサージ店に入ってしまう! 途中で慌てて店を出たものの、風俗という非日常体験が前を向くきっかけになる。そんなある日、街中で傷ついた男を見て思わず驚き助けてしまうと……、なんとマッサージ店のセラピスト・長谷だったのだ。夕真の部屋を見た彼は「しばらく俺を飼ってみない?」なんて、とんでもないことを言い出して……。 ※1~5話をまとめた合本版です。重複購入にお気を付けください。
  • 意地悪な幼なじみ侯爵の溺愛キス (上)
    2.5
    フローリアが父から告げられた婚約者とは……アドルフ・ヴィックス侯爵ですって!? アドルフはフローリアの兄の友人で幼なじみ。しかし彼はフローリアに嫌がらせばかりしてきたはずだ。新手の嫌がらせ? 周囲の祝福をよそに、狐につままれたフローリアだったが、留学先から戻ったアドルフと再会。事情を聞けば、初めて会った時から想いを寄せていたという。愛していると告白され、戸惑いながらも過去の誤解も解けて、少しずつ二人の距離を縮めていった。しかしアドルフの意地悪は、初めてのキスの時に発揮されて……。
  • 一途な第二王子は不遇の伯爵令嬢に真実の愛を囁く
    4.0
    1巻550円 (税込)
    美しい双子の妹・ラケルと常に比べられ、“双子の出来が悪い方”“双子の地味な方”と呼ばれ冷遇されてきた伯爵令嬢のヒルダ・ブローム。両親の愛情は愛らしい妹に向けられ、屋敷をしばしば訪れる幼馴染のイェルドも妹に見惚れてばかりだ。ヒルダはイェルドに恋心を抱いていたが、ラケルを盲信する彼を見続けるうちにその恋心も萎みつつあった。すべての贅はラケルのためにあり、伯爵家の恥にならない程度の質素なものだけがヒルダに与えられる。ヒルダは愛を得ることを、すっかり諦めていた。そんな日常の中での慰めは、五年前、病にかかり行くことになった療養地で出会った、三つ年下の美しい謎の少年……“アレク”との手紙のやり取りだった。ある日、ヒルダに“後妻を探している侯爵様”との結婚話が浮上する。幼馴染のイェルドとの婚約が決まったラケルの「私だけお嫁に行くのでは、お姉様が可哀想」という一言から決まった縁談らしい。幸せな結婚をするラケルとは違い、自分は高位貴族との繋がりのために四十歳近くも年上の、好色として有名な侯爵の元に売られるのだと涙するヒルダ。そこへ、長い間外交に出ていた第二王子アレクサンデルから突然、「ブローム家の娘を花嫁に迎えたい」と書状が届く。突然の王子からの求婚に色めき立つ両親とラケルだったが、屋敷を訪れた第二王子はラケルには目もくれず、「僕が迎えにきたのはヒルダだ、その女ではない」と言い放ち……。
  • 一途な伯爵子息は年上家庭教師を逃がさない
    -
    没落した実家の借金を返すため、元貴族令嬢でありながら家庭教師として働いているフレーチェはある日、乗合馬車の事故により怪我をしてしまう。それを助けてくれたのは、元教え子のラルスだった。フレーチェが未婚のまま家庭教師として働いていることを知ったラルスは「自分のそばにいてほしい」と求婚してくる。聞けば、ラルスはフレーチェのことを想い続けてきたのだという。借金を背負った没落貴族であり、ラルスより6つも年上の自分では不釣り合いだと求婚を断るフレーチェだが、ラルスは引かない。「ならばせめて、妹の家庭教師として屋敷に滞在してくれないか」という申し出に、フレーチェは悩みながらも承諾する。若さゆえの気の迷いだろう。時間が経てばラルスの気持ちも覚めるはずだ、と考えていたフレーチェだったが、ラルスの気持ちは冷めるどころかさらに熱を帯びていき……。
  • 一夜の恋のお相手は、宿敵国の王兄でした!
    4.5
    モラン王国・第三王女のパトリシアは、愛情深く活発な少女。城を抜け出しては、王都の修道院で負傷兵のお世話をしている。モラン王国は隣国サイード王国と長きにわたり戦を続けており、パトリシアは国のために兵が血を流すことに胸を痛めていた。父の在位十周年を記念した晩餐会を数日後に控えたある日、二国の間に同盟話が浮上する。サイード王国の出した条件は、サイード王国の王兄であり、冷酷な男として有名なルドルフとパトリシアとの婚姻。国のため、民のため役に立ちたいと思う反面、敵国に人質のような形で嫁ぐことへパトリシアは不安を覚える。ルドルフとの婚姻に対する答えを出せず、憂鬱な気持ちのまま出席した晩餐会で、パトリシアはサックと名乗る傭兵と出会う。「敵国へ嫁ぐのか」というサックの問いにパトリシアは、見知らぬ相手への気安さか、ついぽろりと「恋くらいはしたかった」と本音をこぼしてしまう。するとサックは「では、私と恋をしませんか?」とパトリシアへ囁きかけてくる。素性も知らぬ傭兵の誘いに、パトリシアは……。
  • いつか恋がかなうまで
    値引きあり
    3.8
    1巻275円 (税込)
    六青なおは極度の童顔。大学に通う20歳の成人男子だというのに、黙っていると中学生、ひどい時には小学生に間違われることもある。なおは幼馴染みの水穂真のことが大好きだった。真はなおより12歳年上で、真が社会人となって一人暮らしを始めてからも、2人は本当の兄弟のように仲睦まじく過ごしていた。しかし、ある日を境に真は、理由も告げずに「もう来ないでほしい」と一方的になおを突き放してくる。しかもそれから数日後、なおは真が男性と連れだってホテルに入っていく姿を目撃してしまい、さらなるショックに襲われる。真のことがどうしても気になるなおは、拒絶されることを覚悟しつつ真のマンションへ向かうが、そこで見たのはホテルに入っていった彼とは違う男性と半裸の真。どう見てもただの友人関係ではない様子の二人を目の当たりにしたなおは、そこで初めて「自分は真に恋をしているのだ」と自覚してしまい……。
  • 偽りのお妃候補でしたが、王太子に愛されてしまいました
    3.5
    マリーナお嬢さまの縁談相手はアルベルト・サーフェス王太子殿下? ……って、ええーーーーーっ! “名誉”であることは重々承知。が、王城とはすなわち、魑魅魍魎が住む伏魔殿。お嬢さまご本人も「行きたくない」どころか「私、実は好きな人がいるの」とまで言いだす始末。「お願い、助けて!」と懇願された世話係であり幼なじみのシリス。マリーナになりすまして、王太子妃候補から正しく落選してくることを思いつく。なりすましなど王家を欺く重罪。周囲の心配をよそに王城へと乗り込んだシリスは、ある朝、“誉れ高き王子”の意外な一面を覗き見てしまうことに……。シリスもシリスだが、王太子は王太子で相当なクセモノ。牽制しているつもりのシリスだったが、とうとう王太子に正体がバレてしまい――。
  • 命けずりぶし (1)
    完結
    -
    全2巻550円 (税込)
    武田京子の代表作『命けずりぶし』、ついにデジタル版が登場です! 江川桂子と建石千秋は幼なじみ。ふたりは心の中で相思相愛だった。しかし、千秋は心臓病のため、桂子との恋をあきらめようとする。そんな千秋に近づいてきたのは畑中義子。ある日、千秋に嫌われていると思っていた桂子の家へ、「公園で待ってる」と千秋からの手紙がきて……。物語は衝撃のラストへ向けて動き出す。
  • 歪な純愛 (1)
    完結
    5.0
    資産家である八嶋家の一人娘である百合は、大学卒業後、かねてから婚約中だった宇津木雅人と結婚したものの、いつになっても雅人と本当の意味での夫婦になることができずにいた。妻となったのに夫が手を出してこないのは、自分が大事にされているからに違いない――百合はそう思っていた。しかし、雅人の弟である悠馬から、ある事実を知らされる……。
  • 歪な純愛 [合本版]
    完結
    -
    資産家である八嶋家の一人娘である百合は、大学卒業後、かねてから婚約中だった宇津木雅人と結婚したものの、いつになっても雅人と本当の意味での夫婦になることができずにいた。妻となったのに夫が手を出してこないのは、自分が大事にされているからに違いない――百合はそう思っていた。しかし、雅人の弟である悠馬から、ある事実を知らされる……。 ※1~5話をまとめた合本版です。重複購入にお気を付けください。
  • 歪な純愛 ~新妻は義弟に夜ごと愛される~ (1)
    5.0
    資産家である八嶋家の一人娘である百合は、大学卒業後、かねてから婚約中だった宇津木雅人と結婚したものの、いつになっても雅人と本当の意味での夫婦になることができずにいた。妻となったのに夫が手を出してこないのは、自分が大事にされているからに違いない――百合はそう思っていた。しかし、実は雅人には美冬という愛人がいて、出産したばかりだという事実が発覚する。夫と別れることを決意した百合。そんな彼女に、雅人の弟である悠馬が信じられない言葉を口にする。「兄のことは諦めてもらって、俺が代わりに君の〝夫〟になるのはどうだろう」 抵抗も虚しく、悠馬に抱かれてしまう百合。しかも悠馬はそのまま、百合を宇津木家の屋敷に閉じ込めてしまう。夫である雅人にさえ抱かれたことがなかった百合は、処女を奪われて心に深い傷を負う。しかし、悠馬に成されるがまま意に染まぬ行為を繰り返すうち、彼の細やかさ、冷ややかな見た目に反した情熱的な部分に、次第に戸惑いをおぼえ……。
  • 歪な純愛 ~新妻は義弟に夜ごと愛される~ [合本版]
    3.9
    【※1~5話の合本版となります。重複購入にご注意ください】 資産家である八嶋家の一人娘である百合は、大学卒業後、かねてから婚約中だった宇津木雅人と結婚したものの、いつになっても雅人と本当の意味での夫婦になることができずにいた。妻となったのに夫が手を出してこないのは、自分が大事にされているからに違いない――百合はそう思っていた。しかし、実は雅人には美冬という愛人がいて、出産したばかりだという事実が発覚する。夫と別れることを決意した百合。そんな彼女に、雅人の弟である悠馬が信じられない言葉を口にする。「兄のことは諦めてもらって、俺が代わりに君の〝夫〟になるのはどうだろう」 抵抗も虚しく、悠馬に抱かれてしまう百合。しかも悠馬はそのまま、百合を宇津木家の屋敷に閉じ込めてしまう。夫である雅人にさえ抱かれたことがなかった百合は、処女を奪われて心に深い傷を負う。しかし、悠馬に成されるがまま意に染まぬ行為を繰り返すうち、彼の細やかさ、冷ややかな見た目に反した情熱的な部分に、次第に戸惑いをおぼえ……。
  • 妹以上、恋人未満!? ~過保護な幼なじみは私にだけ甘い~
    -
    もともと少し内気で気が弱い木崎らなは、短大卒業後に就職したブラック企業で体調を崩し、現在は静養生活を送っている。そんならなを心配した姉の一花が、アルバイトを紹介してくれた。それは姉の同級生であり、らなにとっては初恋の幼なじみである織原智哉からの誘いらしい。30歳を機に独立したばかりの智哉は、雑務を片付けてくれるバイトを探しているという。智哉への恋心をいまだに燻ぶらせているらなは、その誘いを受けることに。しかし、らなには気がかりなことがあった。それは姉と智哉の関係。「もしかしたら二人は付き合っているのかも」 ふたりの仲を勘繰ったらなは、智哉とは適度な距離を取ろうとする。しかし智哉は昔と変わらぬ親しみを持ってらなに接してくるから、らなの恋心は増すばかりだった。そんな中、開かれたらなの歓迎会。お酒を飲みなれないらなは酔っぱらった挙げ句、あろうことか智哉と一線を越えてしまい……。
  • Wedding present
    3.0
    1巻550円 (税込)
    「愛してる」彼の言葉を信じて、家を出た菜々子。けれど、その部屋には見たこともない男の人が! 赤い糸が結ぶ相手は誰? 甘く切ない表題作のほか、禁断の姉弟愛を描く「夜がふたりを」、色をテーマにしたショートラブストーリー3編「ロマンスの森」を収録。
  • 裏切られた初恋 ~英雄騎士と没落令嬢~
    2.0
    両親の死後、名ばかりの貴族となってしまったエマーソン家。家の再興を目指す兄・ギニアスが戦争に向かい、一人になってしまったロゼッタは叔父一家と同居し、使用人のようにこき使われる日々が始まった。しかしロゼッタにとって何よりつらかったのは、叔父から知らされたエマーソン家没落の真相だった。「エマーソン家はローズブレイド家の謀により没落した」 ロゼッタはローズブレイド家の嫡男・オーウェンに幼いころから恋をしていたのだ。それから6年の歳月が過ぎ、戦争が終わった。オーウェンは戦の活躍が認められ、王からライナス地方のダルレン城とその一帯をいただいたらしい。そこはかつて、ロゼッタの父が所有し住んでいた場所だった。兄が身をたてた暁には、あの領地を返してもらう――兄とロゼッタの夢はオーウェンにより奪われてしまった。初恋相手でもあるオーウェンに二度も裏切られたロゼッタは絶望し、彼を憎むようになるが……。
  • 麗しの公爵令息の溺愛 ~スパイ令嬢の恋はひそかに花咲く~
    4.7
    男爵令嬢のアンリエットは「メイドのマリエル」としてデラージュ公爵家に潜入している。有力貴族であるデラージュ公爵家の嫡男・ユベールとアンリエットの姉との政略結婚を目論む父のため、なんとか姉がユベールとお近づきになるための情報を得ようとしているのだ。好奇心旺盛なおてんばであるアンリエットにとっては、ちょっとした冒険気分。持ち前の人懐こさで屋敷に溶け込み、ユベールとの距離も縮めていく。しかし、ユベールのことを知っていくうち、アンリエットの心には変化が生じていく。政略結婚のための情報収集だったはずが、いつしか純粋にユベールのことを知りたいと思うようになっていた。それはつまり、アンリエットの中にユベールへの好意が芽生え始めたということで……。
  • 麗しの聖騎士は忘れられた王女に愛を誓う
    -
    孤児として修道院で暮らしていたイヴォンはある日、信じられない真実を告げられる。自身は現国王の娘であり、病身の国王はイヴォンを次期王女として王宮に呼び寄せたがっていると。突然のことに戸惑うイヴォンだったが、迎えにきた聖騎士・ラファエルの説得に応じ、王女としての責務を全うする決意をする。その胸中には、以前命を救ってくれたラファエルへの淡い恋心があった。王女としての責務……、それは国王の愛人の娘が王位に就くのを阻止すること。そのためには、早々にしかるべき相手との婚姻を結び、イヴォンこそが正統なる王女であると国民に知らしめる必要があった。しかし次期王女としての教育と婚約者選びに急き立てられる日々の中で、イヴォンのラファエルにあてた恋心は着実に育っていた。王族としての務めと自身の恋心の板挟みとなり苦しむイヴォン。しかも彼女には国王の愛人による暗殺計画も企てられていて……。
  • 運命の相手が癒し系ドクター!? アラサー仕事女子は副業占い師に夢中
    -
    念願のウェブデザイナーに転職した可憐だったが、現実は思い描いていた世界とはまるで違い、適当な上司とやる気のない後輩の間で板挟み。二人の尻拭いを押し付けられる日々に嫌気がさした可憐はいつしか、心のよりどころとして占いにハマっていく。しかも、同年代の男性占い師RYOに対しては恋愛感情まで抱いてしまい、客と占い師という関係ながら、可憐のことを特別に気にかけているようなそぶりを見せるRYOに、可憐の心は舞い上がる。しかしそんな日々は長くは続かなかった。RYOが突然占い師をやめ、可憐の前から姿を消してしまったのだ。それから二年後のある夜、相変わらずのヘビーワークで徹夜明けの可憐は、バイクとぶつかり緊急搬送される。病室で目を覚ますと、可憐の横にはなぜか占い師のRYOが! 聞けば、彼は救急医師が本業で、占いは趣味でやっていただけだという。偶然の再会に運命を期待する可憐。それは彼も同じようで、二人の距離は急速に縮まっていくが……。
  • 運命の相手は商売敵の御曹司
    -
    金森明良は、日本海に面した歴史的風情溢れる観光地・調古井で生まれ育った。観光地といえど過疎化が進んでいる調古井市には、近々都心部から直通の新幹線が通る予定があり、明良の祖母が営む市内の商店街にある小さな土産物屋『かなもり』には立ち退きの話がきていた。思い出の場所がなくなることが耐えられない明良は再開発には断固反対だが、祖母を始め商店街の人々には半ば、諦めのムードが漂っていた。そんなある日、明良は出社前にたまたま立ち寄ったカフェで置き忘れられたスマートフォンを拾う。落とし主は見るからにこの土地の人間ではない、洗練された空気を全身から醸し出す男性。人の見た目に頓着しない明良が見惚れてしまうほど、とても美しい男だった。立ち退き話で陰鬱としていた心が少し晴れやかになったような気がして、偶然の出会いに感謝した明良だったが偶然は続くもので、仕事帰りに駅前を通りがかった明良はまたしても、今朝の男性と出くわしてしまう。二度目の偶然は怪しまれるのではないか、と一度はその場を立ち去りかけた明良だったが、困った様子の彼を放っておくこともできず、声をかけてしまう。住民のすべてが顔見知りのような小さな町ではなかなか起こり得ない、運命的な新たな出会いに胸を高鳴らせる明良だったが……。
  • 運命の出会いは小料理屋!? イケメンCEOと呑み友達になりました
    -
    ショッピングモールの管理会社で働いている友里は、仕事と趣味で充実した生活を送るあまり干物女子に片足を突っ込んでいる28歳。そんな友里のストレス発散法はスポーツジムで汗を流した後、行きつけの小料理屋・はまゆうで美味しいお酒を飲むこと。ある晩、いつものようにはまゆうで夕餉を楽しんでいた友里は、見知らぬ美形な男性とプロ野球談議を交わす。彼ははまゆうの女将・英恵に「聡史くん」と呼ばれており、はまゆうの常連らしかった。それから数日後、友里は思いがけず「聡史くん」と再会することに。彼は美優の職場に新規テナント入りするridgeホールディングスのCEOだったのだ。職場とはまゆうで顔を合わせるうち2人の距離は徐々に縮まっていき、友里は聡史の複雑な生い立ちを知ることとなる。彼の抱く葛藤を知り、友里はますます聡史に惹かれていく。そんなある日、友里は売り場で起こった諍いに巻き込まれ、左遷されることになり……。
  • 英雄騎士は健気な侍女を不器用に愛します (1)
    -
    ユニス・キャトレイは子爵家の長女でありながら、借金を抱えた実家へ仕送りをするため、王女の侍女として働いていた。彼女の夢は世界に唯ひとつ、自分だけのオーダーメイドドレスを作ること。ある夜会の夜、ユニスは王女・イングリットから、破れた上着を直してほしいと頼まれる。それはユニスのあこれがれの騎士・ディーングラードのものだった。 ※小説版『英雄騎士は健気な侍女を不器用に愛します』のコミカライズです。
  • エリート御曹司の溺愛が、気弱な地味OLを強くする
    2.5
    1巻550円 (税込)
    気の弱さが災いして、我慢してばかりの人生を送っている葉山恵。電車に乗れば痴漢に遭い、仕事場では仕事を押し付けられる日々。そんなある日、恵は通勤電車で激しい生理痛に襲われる。立ったまま苦痛に耐えていると、目の前の座席に座っていた男性が優しく声をかけてくれた。彼は次の駅で恵と共に電車から降りると、恵の体調が落ち着くのを見届け、名乗りもせずにそのまま立ち去ってしまった。その後、恵がタクシーで出社すると、新任課長の自己紹介が行われていた。社員の前に立った彼はなんと今朝、恵を助けてくれたあの男性・渡瀬広大だった。偶然にも恵の上司となった広大は、甲斐甲斐しく恵の世話を焼いてくれるようになり……。
  • エリート社長に求められ、秘書室へ異動になりました
    3.0
    大手機械メーカーの総務部で働く陽菜は26歳。同じ会社の営業部に所属する彼氏に二股をかけられた挙げ句、捨てられたばかり。ある日、しつこいナンパに遭い困っているところを、見とれてしまうほどのイケメンに助けられる。彼は優しくて、陽菜は他人の気安さもあって振られたことを話してしまう。それから三日後、陽菜の務める会社では新社長の就任挨拶が行われ、支社務めの陽菜はその様子を配信で観ていた。会議室のモニターに映し出されたのはなんと、三日前、傷心の陽菜を慰めてくれたイケメン! 酔っていたこともあり、自分のフルネームと会社まで教えてしまったことを思い出し、愕然とする陽菜。しかし陽菜の業務では社長と直接のやり取りは皆無。彼もきっと、あの夜のことは忘れているはず……と祈るように自分に言い聞かせたのだが、デスクに戻った陽菜に告げられたのは、社長命令による秘書室への異動で……。
  • エリート社長の甘く淫らな溺愛療法
    -
    佐々木絵里は26歳。家庭の事情で大学進学を断念し、高校卒業とともに働き始めた。高卒・派遣社員という自分の肩書をコンプレックスに感じるあまりコミュ障気味になってしまい、派遣開始から3か月が経った今も、社内には友達ゼロ。そんなある日、いつも通り会社近くの穴場カフェでボッチ飯をしていると、ある男性から突然、声をかけられる。まるで旧知の仲のように気さくに話しかけてくる彼はなんと、恵理の勤めている蒼崎システムソリューションズの社長・蒼崎慶だった。恵理のことなど知らぬ風な慶に、素直に社員であることを告げると、彼はさらに親しげに恵理との距離を縮めてきて、それ以来ふたりはランチ時間を共に過ごすようになる。コミュ力の高い慶に引きずられるようにして心を開いた恵理は、彼に自身のコンプレックスを打ち明ける。すると慶は「俺に、君の心を治療させてくれないか?」と奇妙な提案をしてきて……。
  • エリート社長の偽装恋人は、ウブな傷心アラサー女子!?
    2.0
    「エッチは夫婦になってから」 そんな貞操観念の高さを理由に二股をかけられた挙げ句、3年間付き合った彼氏にクリスマス・イブに振られてしまった陽菜は、聖なる夜に華やぐ街から逃げるようにして訪れた海で、謎の男・智人と出逢う。大企業の社長を務めている智人は、肩書に魅せられ言い寄ってくる女性たちに嫌気が差し、一人海まで逃げてきたのだという。互いの身の上話をし、なんとなく意気投合した二人は智人の提案で偽装恋人として付き合うことに。もう男なんてコリゴリだと思っていた陽菜だったが、智人と友達以上恋人未満の微妙な関係を続けていくうち、心境に変化が現れて……!?
  • エリート社長の溺愛同棲
    5.0
    26歳の神谷日葵には同棲中の恋人がいるが、どうやら彼は浮気をしているらしい。浮気の現場を押さえるべく、出かけるふりをして浮気相手を待ち構えていると、なんとやってきたのは日葵の親友! ショックを受けつつも問いただすと、親友はまさかの逆ギレ。実は昔から日葵ことが嫌いで、嫌がらせのために彼氏を奪ったのだと激昂する親友の剣幕に気圧され、マンションから追い出されてしまった。恋人と親友、そして住む場所を同時に失い途方に暮れる日葵。今後の金銭面も不安でホテルにも入れず、取り敢えず会社の仮眠室で一夜を明かそうとしたところを、運悪く警備員に見つかりまたしても追い出されそうになる。すると、騒ぎを聞いていた社長の柚木浩介が、「それなら今夜は、僕の家に泊まるといい」と救いの手を差し伸べてくれて……。
  • エリート同期と意地っ張りな私が、恋を成就させる方法
    -
    大手菓子メーカーに務める佐藤愛華と佐藤樹は、顔を合わせれば喧嘩し合う犬猿の仲。しかし仕事中は互いにないものを補い合い、切磋琢磨し合うベストパートナー。趣味や価値観が同じで、なにより仕事に対して同じくらい情熱を抱いている樹に愛華は惹かれていた。ところが、仲を深めれば深めるほど樹は愛華に対して意地悪になっていく。それは樹が自分に心を開いてくれている証拠だとはわかっていても、異性として意識されていないようで悲しくもある。そんな時、二人の部署に新入社員の心愛が配属される。顔も態度も女性らしくて可愛らしい心愛は、すぐに部署のアイドル的存在に。そして、こともあろうに心愛は樹に一目惚れしたと言って、愛華に協力してほしいと頼んでくる。素直に自分も樹が好きだと言えない愛華は、心愛に協力すると言ってしまい……。
  • 王子様、お戯れを! ~激甘王子が花屋の娘にプロポーズしたら~
    3.3
    両親が事故で他界し親類の家で暮らしていたコルネリアは、成人を機に実家に戻ってきた。両親との思い出が詰まったこの家。営んでいた花屋を継ぎ、守っていくためだ。留守中、近隣の人たちが管理をしてくれていた花畑は、二年が経つ今でも豊かであった。時を同じくしてコルネリアの花畑に心癒やされていた人物がいた。ここウェルバーグ王国王子、ルーラント。彼は公務で隣国へ通う道すがら、この花畑を愛でていたのだ。その大切な花畑に人影が……。不審に思ったルーラントが追った人物こそ、花畑の主コルネリアだった。そしてコルネリアに一目惚れしたルーラントは、毎日花屋に通いつめるように。コルネリアといえば、身分が違いすぎて、ルーラントの求愛を本気にしていない。業を煮やしたルーラントは隣国王女との縁談を利用し、破談にするためコルネリアに婚約者のふりをしてほしいと頼み込むのだが――。
  • 王子は今日も偽りの花嫁にお節介をやいています
    2.8
    母を亡くしたシンシアは、父の再婚によって生活が一変。癇癪持ちの義姉のアイリンはなにかとシンシアをいじめ、小間使いのようにこき使う。父も見て見ぬふりだ。王子の結婚相手を探すという舞踏会に行くようにいわれるが、それもアイリンの罠だった。そんなシンシアに優しく手を差し伸べる紳士が現れる。やがてその紳士とダンスを踊るシンシア。しかしその紳士こそが、アルフレド王子だった!! 抜け駆けを激しくののしるアイリン。その苛烈さに、アルフレドはシンシアを“俺の花嫁”と公言して庇うのだった。一年間だけ婚約者として王子と暮らしはじめたシンシアは、優しく接してくれるアルフレドの言葉と態度に戸惑いつつ、やがて彼への愛を自覚する。だが、シンシアに与えられた時間は一年で、その期限は刻々と近づいてくるのだった。
  • 王太子の初恋は亡国王女の復讐心を愛に変える
    3.9
    気の置けない友人たちを集めたお茶会。何の変哲もないその夜、一瞬にして国が滅びた……。アムル国の王女リリーは、敵国フエリエ王国で幽閉されている。城を爆破された衝撃で瞼に火傷を負い、一時的に視力も失っている。手厚い治療を受けながら、侍女のウラただひとりを支えに、何とか囚われの屈辱に耐えていたのだった。そんなある日、王太子マティアスがリリーのもとを訪れる。マティアスはリリーの両親の身の安全を保障しただけでなく、驚くべきことにリリーを王太子妃として迎えたいと申し出たのだ。さらにアムル王国を滅ぼすつもりはなかったと告げられ、謝罪される。混乱するリリー。しかし祖国が滅びてしまったことに変わりはない。心を閉ざしたまま王太子の求婚を受けること。それはリリーにとっての復讐だった。だが、マティアスの繊細さ、優しさに触れていくにつれて、リリーの心にも少しずつ変化が表れ……。
  • 王太子は王宮薬師に寵愛をそそぐ (1)
    完結
    5.0
    全5巻660円 (税込)
    瞳以外の全身が白い異質な少女・フィオレがウォルテアの小さな村、リノに現れたのは2年前。記憶喪失状態だったフィオレは親切な夫妻に助けられ、以来、薬師としてひっそりと過ごしていた。ある日、フィオレは森の奥でクラウスという青年と出会う。自身の容姿を気にもとめず気さくに接してくれるクラウスに、フィオレは好意を抱いていく。そんな折、フィオレは森の奥で暴漢に襲われる。クラウスに助けられ事なきを得たが、そんな彼女を心配したクラウスは、一緒に王都へ行こうと言い出す。「王宮で薬師として働かないか?」 なんとクラウスは、王太子だったのだ。こうして王宮の薬師見習いとして働き始めたフィオレだったが……。
  • おかわりちょうだい
    -
    1巻550円 (税込)
    上はOLから、下は保育園児まで……。桃井家は今どきめずらしい、子だくさんの8人家族。でも、家事一切を背負い込む長女・蕗子の苦労は並大抵のものではない!? 強く明るく、たくましい女と男のハッピーコメディ。読んだそのときから幸せになれる傑作集!
  • 幼なじみ御曹司の執着愛 ~20年ぶりの淫らな再会~
    4.0
    『いつか大人になったら――必ず、迎えにいくから。僕と結婚してください』 幼馴染みの少年と交わした幼い約束を忘れられないまま25歳になった碧衣。同僚の誘いを断りきれず参加した合コンで、強引なチャラ男に目をつけられホテルに連れ込まれそうになったところを、精巧な人形のように整った顔立ちをした青年に助けられる。「探したよ、碧衣」 雅な所作と涼やかな低音ボイス。この世の人とは思えないほど美しい青年は、碧衣が20年待ちわびていた幼馴染み、睦月だった。求められるまま、再会したその日に睦月のマンションで深い関係になってしまった二人は、結婚を前提として付き合うことに。しかし大企業の御曹司であり自身も会社社長を務める睦月は、碧衣とは全く異なる世界に生きていた。「20年も逢っていなかった私を、睦月君はどうしてこんなにも愛してくれるの?」 ごく平凡な人生を送ってきた碧衣は自分に自信が持てず、睦月の愛情さえも疑い始めてしまう。そんな碧衣に、睦月は自身の過去を語り始める。そこには、出逢った頃の幼い睦月が背負っていた過酷な運命が関係していて……。
  • 幼なじみが国王陛下!? 農家の娘は王妃になりたくありません
    3.8
    クリスティーンとローラントは、幼い頃から同じ家で兄弟のようにして育った仲。そんな二人の関係に、変化が訪れたのはクリスティーンが18歳になった年の秋祭りの数日前。秋祭りでは18歳以上の男女はダンスに参加し、そこでプロポーズを行うことが通例となっていた。ローラントが、秋祭りでクリスティーンにプロポーズしたいと言い出したのだ。クリスティーンは驚くも、彼の真摯な気持ちに動かされ、結婚を承諾する。そして迎えた秋祭りの夜。クリスティーンがローラントからのプロポーズを受けたまさにその時、王都から近衛兵の一団がおしかけてくる。突然のことに慌てふためく村人たちを無視して、近衛兵はローラントの前にひざまずき、言った。「この方は、国王バルタザール様の正式な、そして今や唯一の息子である」 なんと、ローラントは国王陛下の愛妾の子だったのだ。現国王の後を継ぐはずだった第一王子が亡くなったことで、ローラントが城に呼び戻されることになったのだという。ローラントはクリスティーンに「一緒に城に来てほしい」と懇願してきて……。
  • 幼なじみ社長の住み込み家政婦は純真無垢な元令嬢
    3.5
    結華は元お嬢様であるものの、小学生の頃に両親が他界し会社は倒産。天涯孤独の身となった今は、ホテルのベッドメイク係として働いていた。そんなある日、特別室のベッドメイキングに向かった結華は、そこで幼なじみの久成と再会する。彼は幼い頃、結華の家の住込み家政婦として働いていた女性の息子であり、結華にとっては本当の弟のように可愛い存在だった。大人になった久成は若手起業家として成功しており、結華の働くホテルの買収計画が進んでいるという。結華の事情を知った久成に、「俺の家で住込み家政婦として働いてほしい」と提案され、喜んで引き受ける結華だったが、久成の家に着くと彼の態度は豹変。「昔、俺をいじめた償いをしてもらおうか」 昔と変わらないきれいな顔で微笑んで、結華をベッドに押し倒してきて……!?
  • 幼なじみ副社長の復讐は、私を溺愛することでした
    3.0
    志倉澄玲には、忘れられない人がいる。彼とは小学校1年生の頃に出会った。ほんの僅かな時間だったけれど、二人の間には温かな友情があった。しかし二人の友情は、「大嫌いだ」と言う彼の一言で終わった。言葉と共にガラス窓に突き飛ばされた澄玲は、背中に大きな傷を負ってしまう。醜い傷が原因で内向的な性格になってしまった澄玲は、24歳になった今なお人付き合いが苦手で、恋愛さえしたことがない。ある日、澄玲は聞き覚えのある名前を耳にする。――浅海優人。それは澄玲に消えない傷を負わせた彼の名前だった。本社から視察にきた副社長として現れた優人は、初対面を装い穏やかに澄玲に笑いかけてきたが、二人きりになった途端、態度を豹変させる。「死ぬほど憎らしかった。俺をいじめた志倉澄玲という人間が」 子供の頃、澄玲からひどいいじめを受けていたと言う優人。身に覚えのない澄玲は必死に否定するが、優人は構わず、澄玲を乱暴にベッドに組み敷いて……。

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