和久峻三 - 徳間書店 - 徳間文庫作品一覧

  • 赤かぶ検事奮戦記 秋田湯沢 七夕美人殺人事件
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    相次いで発見された変死体。失踪した巡査部長…。事件の陰には自殺した美女の亡霊が関わっている― 巨大な七夕美人の絵灯ろうが夜の街を飾る秋田県湯沢市。七夕祭りの夜に端を発した事件は、やがて意外な方向へと…。赤かぶ検事の推理は―

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  • 赤かぶ検事奮戦記 午前三時の訪問者(電子復刻版)
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    山口地方裁判所下関支部の刑事法廷では、身代金誘拐・殺人被告事件の審理が行われていた。被害者は小学校四年生の若杉博之。被告人の宮里正子は三十一歳の彫りの深い容貌の美人である。彼女は捜査段階から公判にいたるまで一貫して犯行を否認、しかも弁護には腕利きの妙泉憲正弁護士がついていた。捜査の盲点を巧みに衝く妙泉の弁護にたじろぐ赤かぶ検事。公判の維持は可能なのか? シリーズ傑作長篇。

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  • 赤かぶ検事奮戦記 五芒星桔梗の寺殺人事件
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    老舗「櫟本呉服店」の御曹司・櫟本宗太郎の変死体が一条戻橋で発見された。右手には一輪の桔梗の花がしっかりと握られ、内ポケットには「晴明桔梗」の紋をあしらった護符が入っていた。しかし、宗太郎の葬儀のわずか二時間後、カメラマンの藤木泰子が、天得院で宗太郎を見かけたという。赤かぶ検事は泰子に接触をはかるがその矢先、やはり一輪の桔梗を握りしめた泰子の変死体が発見された……。書下し長篇。

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  • 赤かぶ検事奮戦記 琵琶湖慕情殺しの旅路(電子復刻版)
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    滋賀県警の行天珍男子巡査部長から、“赤かぶ検事”柊茂検事のもとへ相談が持ち込まれた。琵琶湖の北、余呉湖畔にある玉林寺の住職が脅された。所蔵する国宝級の十一面観音を売らねば災難が降りかかるというのだ。石堂信成住職が、脅迫者の呼び出しに応じて出向いた遊園地で、第一の殺人事件は起こった! 住職の姪が毒矢で殺害されたのだ。ついで檀家総代で観音像の所有者の絞殺死体が発見されて……。

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  • 赤かぶ検事奮戦記 牡丹屋敷の殺人(電子復刻版)
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    京都上賀茂に通称”牡丹屋敷”と呼ばれる大邸宅がある。約八十種、三千株の牡丹がいたるところに植えられ、清冽にして気品のある色とりどりの花を咲かせる。所有者は韮崎宗太郎、大阪の町工場から身を起こし、今では東京、大阪の証券取引所で第一部に株式を上場する立志伝中の人物である。その屋敷で催される鑑賞会で殺人事件が起こったのだ。殺害されたのは、宗太郎の甥にあたる塩川修一だった。書下し。

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  • 赤かぶ検事奮戦記 密室の毒薬(電子復刻版)
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    ローン殺人事件の証拠整理を手伝ってもらっていた赤かぶ検事は、行天警部補からパーティーの誘いを受ける。青山でブティックを開いている警部補の姉のお得意さんの招待だった。主催者は藤沢冴子という資産家である。信州の別荘『鷹の巣荘』というヨーロッパの修道院のようなクラシックな洋館が会場らしい。なにやら、パーティーの参加者たちの複雑な人間関係もみえかくれしていたところ、突然の悲鳴が…。

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  • 赤かぶ検事奮戦記 蝋人形館の殺人
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    「この人、痴漢です!」車内の携帯電話を注意された腹いせに訴えた夕季子の、それが死への第一歩だった。勾留に耐え容疑を晴らした男は、名前さえ明かさずに去っていった。夕季子の血まみれの生首が発見されたのは、それから間もなくである。殺害現場の近くには男の館があり、屋根裏部屋には美貌の蝋人形たちが……。赤かぶ検事に閃いた身の毛もよだつ想像とは!?

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  • 鏡のなかの殺人者
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    明治新政府発足後、依頼を受けて訴訟行為など法律事務を行うものとして認められた代言人(後の弁護士)の活躍を描く、異色法廷ミステリー。もと祇園の売れっ子芸者惨殺事件。代言人落合源太郎、人権無視の警察や検事、裁判官相手に熱き血が騒ぐ。

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  • 北嵯峨 竹林の亡霊
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    古都のホテルで挙式直後の新郎が殺害された。そもそも怪しげな披露宴であった。出席者はインターネットで募集された人々ばかり。名物警部補音川の調べに新婦や親たちが不審な言動を示すなか、やがて北嵯峨の竹林で花嫁の父の首吊り死体が!

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  • 祇園 花街小路の惨劇
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    三味の音響く京都石塀小路。血に染まって経営コンサルタントが事切れていた。名物警部補音川音次郎は、彼が自殺を予告していたことを知る。が、その驚愕したように見開かれた目は何を意味するのか。やがて音川は深夜の自宅で何者かに刺された!

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  • 氷づめの美女 芸者弁護士藤波清香事件ファイル
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    「弁護士をやらせておくのはもったいない」法曹界ナンバーワンの美貌を誇る藤波清香は、祇園白川筋のお茶屋の娘。いまだ現役の芸妓だが、窮地に陥った依頼人を救う豪腕は法廷の内外で検察官たちを震撼させている。一体どこでそんな証拠を? と不思議がられる独特の調査、その鍵はなんとお座敷にあった! 元気で美人な女性弁護士、京都の街で大活躍。(「恥じらうビーナス」改題)

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  • 裁判長のたくらみ(電子復刻版)
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    底冷えする京の冬の夜。カキツバタの群落で知られる大田の沢で若い男が射殺された。京都地方裁判所の裁判官河原崎秀治が、度々その男に脅迫され、思い余った末起こした犯行であった。事件の迷宮入りを狙った河原崎の計画は容疑者竹島省三の出現により大きく狂う。竹島は起訴され、あろうことか河原崎の主宰する法廷に引き出される。何としても無罪にしなければならない。不自然な裁判が始まった。法廷小説。

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  • 殺人者の愛しい唇(電子復刻版)
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    芸大生の南川は、写真撮影のために行った大宝村湖畔で女の悲鳴と二発の銃声を聞く。その翌日、森の中で、野性的で妖精のような美少女、弓美と出会う。誘われるままに弓美の住むログハウスへ赴く南川。その頃、湖畔では弓美の母親の射殺体が発見されていた。そして第二の惨劇が……。やがて、三件の殺人容疑で逮捕された弓美に、検事の苛酷な追及が始まる。沈黙を破って語られた、最終公判での驚愕証言とは!~

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  • 肌絵の女
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    白いふくよかな乳房には極彩色の蝶。股間には花芯を包み込むように燃え立つ薔薇。近江屋駒吉の妾は「肌絵のお咲」と呼ばれる評判の美女であった―。葵祭りの夜に行方不明になった駒吉の塩漬け死体が、妾宅の裏庭の漬物樽から発見された。警察はお咲を犯人と決め付け、拷問、強姦の限りをつくす。怒れる代言人落合源太郎、濡れ衣をはらせるか。

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  • 葡萄色の血の女(電子復刻版)
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    周一郎が石油ストーブを点けた瞬間、どっと炎が噴き出した。その体が炎に包まれ火だるまになるのを、笹山は呆然と見つめていた――。眼前で起こった香原家当主の凄惨な死。灯油にガソリンが混入していたと判明したとき、家庭教師・笹山は突然逮捕された。彼は、密かに美貌の夫人と情事を重ねていたのだ。追いつめられていく笹山。彼を陥れようとしているのは、いったい何者、そしてなぜか?

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  • 弁護士芸者シリーズ 毒殺法廷(電子復刻版)
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    「うちの研究所で、きっと殺人事件が起こります!」京都の気鋭弁護士・藤波清香に一件の相談が持ち込まれた。不可解な予言どおり、副所長がヒ素中毒死した。対立する所長の女秘書の犯行なのか? 死因をめぐり相反する二つの鑑定書の謎とは? 真相を解明すべく、清香はなまめかしい芸者姿に変身した――。離婚歴あり、一児あり、同棲中の彼もあり、祇園育ちの女弁護士の華麗推理、書下し二編を収録!

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  • 魔性の女に涙
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    京都府警本部捜査一課の音川音次郎は、正義感あり人情ありという、まれに見る腕利きの刑事。これまで幾多の難事件を見事に解決してきた名捜査官である。しかし、さしもの音川警部補も今回の事件には…。被害者不在の奇妙なレイプ事件と多額な遺産相続がらみの殺人事件。「魔性の女」に振り回される音川チーム。難問解決のきっかけは意外にも!

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  • 蝮のようなレディ(電子復刻版)
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    診察の合間にヌードを撮影するのが趣味であった本郷産婦人科病院院長・本郷重久が、病院の一角に自ら作ったスタジオ内で死体となっているのを発見された。脱税容疑などで捜査中であった院長の自殺なのか? スタジオは内側から掛け金がかけられた状態の完全な密室であったのだ。しかし、院長とバスルームを使用したと思われるヌードモデルの行方がわからない――。長篇本格推理。

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  • 密室の利権(電子復刻版)
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    わが社が乗っ取られる!――取締役会での極秘情報に、瀬尾総務課長はスーパー「吉半」の自社株買い占めに狂奔した。社内は折からのリストラに揺れ、瀬尾は保身を謀ったのだ。だが意外にも会長派、社長派の角逐の余波を食らってインサイダー取引疑惑で告発されてしまった。企業買収に社内抗争。更迭されて労組委員長に転身した瀬尾は、生き残りを賭けて、会社への復讐を開始した……。企業長篇問題作。

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