ハーレクイン - ハーレクイン・アフロディーテ作品一覧

  • 愛と裏切りの航路
    4.0
    大富豪の一人娘テイトは、過去に二度誘拐された経験から、心に深い傷を負っていた。セラピストによる継続治療は確実に効果を上げていたが、完治までには至っていない。だが24時間厳重な警備の下でおびえて暮らす生活には、テイト自身、限界を感じ始めていた。20代の大半を、このまま恋もせずに生きていくつもり?焦るケイトの思いを察してか、セラピストは意外な提案をしてきた。偽装誘拐を体験し、それを自力で乗りきることで恐怖を克服できるというのだ。恐ろしさですくみそうになったが、テイトは意を決して依頼した。結末がどうなるかも知らずに。★大人気作家ジョー・リーが描くのは、大富豪の一人娘とボディガードとのロマンス。海上のクルーザーに閉じこめられた二人を待ち受けているものは?どうぞご期待ください。★
  • 愛と復讐の誓い
    5.0
    ジェシカは帰宅途中、背中を撃たれて倒れている男性を見つけた。突然自分の人生に現れた男性のことが気になって、彼女は見ず知らずの彼の看病を続ける。やがて意識を取り戻した彼はローリーと名乗ったが、記憶喪失なのか、理解しがたい言動を繰り返した。それでも、言い知れぬ親近感を覚えたジェシカは、病院から逃げ出したローリーを引き止め、彼を自分の家に泊めたいと提案した。ローリーが瞳に不信感を浮かべると、本気だと示したくて、ジェシカは思わず口づけをした。
  • 熱いバレンタイン
    4.0
    クリスタとジャックは幼なじみ。同じ会社で再会してからというもの、一緒にランチをとりながら仲良く話すのが日課になっている。ある日彼に深刻な面持ちで相談を持ちかけられた。聞けば、ジャックが女性名で執筆した小説の刊行が決まり、打ち合わせのためにニューヨークへ来るよう招かれたため、クリスタに作家のふりをして、一緒に来てほしいというのだ。快諾したクリスタだったが、彼の原稿を読み進めるうち、不思議なおののきとともに不安を覚え始めた。こんなセクシーな物を書く人と、同じ部屋で過ごせるのかしら?
  • 危ない恋人
    -
    ルーシーは夫の浮気がもとで、短い結婚生活に終止符を打った。大好きな家で悠々自適に暮らそうとした矢先、事件に巻き込まれる。ある日、レストランで魅力的な男性を見かけて意識するものの、何事もなく食事を終えて外へ出た。すると突然、力強い腕につかまれ、狭い路地に引き込まれた。恐怖で見開いた目に、銃を握った先ほどの男が飛び込んできた!ルーシーはなんとか振りきって家に逃げ帰ったが、再び彼が現れる。聞けば、ザックという名の刑事で彼女の元夫を捜査しているという。こんなに危険な男は信じられないという思いとは裏腹に、彼にならなんでも話したい気持ちが頭をもたげた。★主人公から脇役にいたるまで豊かな人物描写で読み手を楽しませる人気作家ジェニファー・クルージー。本作は“ロマンス界のオスカー賞”とも言われるRITA賞を受賞した秀作です。★
  • 一度だけでも
    -
    ケイトは会社のパーティで、著名な小説家のドレイクと知り合う。意気投合した二人はその日からつきあうようになった。ハンサムで才能あふれる彼に憧れる女性は多いというのに、平凡な自分が彼の目に留まったのがケイトには信じられなかった。ただ、執筆のたびに彼が雲隠れをすることに不安があった。それでも行方を追わずに待つというのが暗黙の掟だったが、あるとき体調の変化に気づいたケイトは、話し合いのためにドレイクの隠れ家を突き止めた。だが、その扉の向こうには思いも寄らぬ光景が待っていた――最愛の男性のほかに、見知らぬ美女の姿があったのだ!★ハーレクイン・ロマンスやイマージュで活躍するスーザン・ネーピアがアフロディーテに初登場!物語を引き立てる意地悪な美女の存在、あっと驚くどんでん返し、ヒーローの悲しい生い立ちなどをあますところなく盛り込んだ意欲作です。★
  • 一夜のあとは・・・
    -
    教師のジョアンナは休暇中、退屈しのぎに美術館を訪れた。恋愛事に嫌気がさしていた彼女は、しばらく恋人は作らずに一人で過ごそうと心に決めていた――愛の女神の絵の前に立つ魅力的な男性を目にするまでは。ブルーノという名の彼とジョアンナは互いに惹かれ、その日のうちに長い情熱的な夜を迎えた。しかし、翌朝になると彼はあっさり姿を消し、その後なんの音沙汰もないまま、時だけが過ぎた。ブルーノが現れる前の生活に戻っただけと思い込みたかったが、彼女の手に握られた検査薬の反応が、それを許さなかった。★本作は先月刊「ロンドンの熱い夜」の関連作品です。自由な恋愛を謳歌してきたヒロインが今までになかった感情の壁にぶちあたります。ホットなシーンを得意とするジュリー・コーエンの渾身の力作をどうぞお楽しみください。★
  • 噂の独身主義者 恋愛の掟 II
    -
    フィービーの住むコンドミニアムに、噂の男が越してきた。かねてより、容姿抜群で財力もあると評判の、~完璧な独身貴族~ワイアット・マディソンだ。一目で、フィービーは恋の虜になった。思いきって彼を友人の婚約祝いパーティに誘うが、仕事が忙しいからと、あえなく断られてしまう。しかたなく彼女は独りで出席することにした。今夜は彼を忘れて宴を楽しもうと会場を見まわすと、親友が男性と親密で楽しげに話していた。うらやましく思ったのもつかの間、フィービーは色を失う。親友の隣にいたのは、ここにいないはずのワイアットだった……。★結婚相手を見つけるための指南書を手にした女性たちを描くミニシリーズ『恋愛の掟』。今月は、見た目と中身のギャップに悩むフィービーが主人公。ワイアットは大人の男として、そんな彼女にどのように対処するのでしょうか?★
  • 億万長者との再会
    -
    七年前、最愛の祖母を亡くして孤独になったシャノンは、奨学金を得てアメリカに留学することにした。親友の兄、コナーへの片想いに決着をつけるため、変装して正体を伏せたまま彼と結ばれ、その思い出を胸に旅立った。今、祖国に戻ったシャノンは、コミュニティーを運営してそこに通う人たちを家族のように思い、幸せに過ごしていた――不動産企業の社長となったコナーが現れるまでは。聞けば、彼はシャノンが借りているビルの所有者で、二日前にビルを売却したので立ち退きを要求しに来たという。呆然とする彼女に、コナーの口からさらなる衝撃がもたらされた。「あのとき、きみが別れも告げずに去っていった理由を知りたい」
  • 御曹子の素顔
    -
    アリエルは命の恩人である育ての親から画廊を受け継いだ。なんとしても経営を続けたいが、財政は苦しかった。このままでは、禿鷹のような不動産業者に乗っ取られてしまう。画家でもある彼女は、背に腹は代えられないと、男性をモデルに裸体画を描くことにし、募集をかけた。だが慣れないことに気が重くなり、やはりやめようと思ったところに、クーパーと名乗る男性がやってきた。もうあとには引けない。意を決した彼女はうむを言わせず相手の服を脱がせ、描き始めた。その見事な体つきの彼が、実はモデルではなく、画廊の買収をもくろむ不動産会社の御曹子とも知らずに……。★今月はハーレクイン・イマージュで活躍するニコラ・マーシュがアフロディーテに初登場!次回作も来年1月にアフロディーテより刊行される予定です。どうぞご期待ください。★
  • 仮面の下の純情
    -
    幼いとき親に捨てられたカズは、学校に通えなかったため、やむなく名前と学歴を偽って職を得た。強気で冷淡な人格を演じて成功してきた彼女だが、私生活はないも同然で、二十八歳の今もなおバージンだった。そのことを笑う友人もいるが、カズはかまわなかった。わたしの人生には恋などしている時間も余地もないのよ!ところが、亡くなった叔母から相続した家を訪れたとき、ガレムという頼りになる男性と出会い、胸の高鳴りを覚える。強がりな仮面の下の自分を知ってほしいと思った矢先、じつはガレムが彼女の家を奪おうとしていることに気づいてしまう。
  • 完璧な恋人
    -
    広告代理店で働くジェーンは、数日前、婚約者だった男性から別れを告げられたばかりだ。これまで以上に仕事に没頭するようになった彼女は、ある打ち合わせの席でハンサムなモデルのジェイに出会う。初対面のはずなのになぜか惹かれるものを感じ、相手にされるわけがないと思いつつもディナーに誘うと、驚いたことに彼は喜んでそれに応じた。約束の日の夜、欲望のままに二人が結ばれた直後、彼が口にした言葉にジェーンは凍りついた。「ジェーン、僕は……君の幼なじみのジョニーだ」
  • 貴公子からの挑戦状
    -
    アビーは財政難のなか念願の雑誌社を立ち上げた。是が非でも成功させないと、大事な家を手放すはめになる。そこで影響力のある人物に広告塔になってもらうため、名家の出身で投資家のフリン・グレンジャーに白羽の矢を立てた。彼はめったに人を自分のオフィスに入れないと噂されていたが、なんとか面会の約束を取りつけた。与えられた時間は五分。この機を逃すとあとはない。アビーは緊張の面持ちで彼のオフィスに足を踏み入れた。すると、奥のほうにシーツの乱れたベッドのある部屋が見え、そこからフリンがシャワー浴びたてのような姿で現れた!
  • 黒い魔性
    -
    盗賊を標的にする女泥棒のニコールは、ある大富豪の屋敷が窃盗団に狙われるという噂を聞きつけ、そこで開かれているパーティに潜り込んだ。暗い客室に隠れて様子をうかがっていたとき、背後にひとけを感じ、ニコールは息をのんだ。振り返ると、宿泊先のホテルで一目惚れをした謎の男性、アレックスがタキシード姿で立っていた。どうして彼がこんなところに?予想外の事態にうろたえ、彼女はその場を去ろうとしたが、突然抱き寄せられ、あらがう間もなくキスを盗まれた。
  • 恋するシンデレラ
    -
    シンシアはため息をついた。どう断ればいいのかしら?同級生の結婚披露パーティに招待されたものの、エスコートしてくれるボーイフレンドもいなければ、華やかな場にふさわしい外見を繕う自信もない。そんなシンシアを見かねた親友のリサは、上司の建築家マックスを説き伏せ、シンシアのエスコート役に仕立て上げた。パーティ当日、二人が会場に足を踏み入れると、辺りがいっせいにざわついた。嘘でしょう?本当に彼女が、あのみとっもないシンシアなの?
  • 恋に落ちた御曹子
    -
    孤児のヴィーナスは行方知れずの父に会いたいと願ってきた。あるとき彼女のもとに衝撃的な知らせが舞い込む。残念ながら父親はすでに亡くなっているが、ロンゴッティという名の大資産家が彼女の祖父だというのだ。信じられない話だが唯一の家族に会ってみたいと、ヴィーナスはその人物の会社を訪れた。そこでロンゴッティの代わりにトロイと名乗る重役に迎えられ、彼の洗練された雰囲気にひと目で魅了される。だがそれもつかの間、彼の放った言葉にヴィーナスは失望した。「君がここへ来た目的はまさか金じゃないだろうね?」★慣れない上流社会に飛び込んだヒロインの四苦八苦ぶりにヒーローはどう対処するのでしょうか?★
  • 恋はイタリアの薫り
    5.0
    会社をくびになって失意の底にいたフランは、立ち寄ったイタリアンカフェ店のオーナーのジオからオフィスマネジャーとして働いてほしいと誘われる。彼女はすぐにその願ってもない申し出を受け入れた。手とり足とり仕事を教わるうちにジオを慕うようになるが、彼は仕事一筋で、恋人などいらないのは明らかだったため、その想いを必死に打ち消そうとする。ところがある日、はるばるミラノから来る祖母のために、二週間だけ恋人のふりをしてほしいとジオに頼まれると、フランは気持ちを抑える自信もないままに承諾してしまい……。
  • 恋をオークション
    -
    女性が恋人代理を競り落とすオークション会場で雑誌編集者のケイトは元恋人のタイを見たとたん、世界の上下が引っくり返ったような気持ちになった。悔しいけれどすてき。セクシーだわ。候補者リストにタイの名前を見つけてから再会のために心の準備をしていたのに。別れてからの六年間について知りたくなったケイトは衝動的にタイを競り落とし、一週間いっしょに過ごすことに……。昔を思い出して笑い合う、それだけのはずなのになぜ、運命にあざ笑われているような妙な予感がするのだろうか。
  • 孤独なドクター 恋人はメールオーダーで
    -
    音楽教師のレクシーは両親を喜ばせようと、クリスマスに恋人役を演じてくれる男性を探していた。理想は、魅力的で、そつなく会話ができる頭のいい人。そこで彼女はセクシーな科学者たちを載せたカレンダーに目をつけ、彼らの働く研究所を訪れたが、写真と現実のギャップに落胆する。踵を返しかけたとき、研究チームのリーダー、スペンサーが現れた。十二月のモデルを務めた彼は博士号を持つ秀才で、しかも予想をはるかに超えてハンサムだった。すかさずレクシーが恋人役を頼むと、彼は快く引き受けた――その笑顔の裏にさまざまな思惑を秘めて。
  • 婚約と結婚の間
    -
    ●『涙の契約結婚』(マーゴット・ダルトン著)リーはある会社の面接会場で元婚約者のデイビッドと再会する。六年前、家族の事情で泣く泣く結婚をとりやめたのだが、彼女が婚約を破棄した本当の理由を知らない彼は冷たかった。だが、既婚者しか採用されないと知って戸惑うリーに、デイビッドは非情な契約結婚を持ちかけてきた。 ●『迷える婚約者』(ジーナ・ウィルキンズ著)幼なじみのアランとの結婚を目前に控え不安に陥ったサーシャは、別荘で一人静かにすごし、ゆっくり考えることにした。ところが夜遅くにアランが現れ、彼女の心は千々に乱れた。休日返上で仕事をすると言っていた彼がなぜここに?婚約者が別荘に訪れた理由を知って、サーシャは愕然とした……。★婚約から結婚までの間にはさまざまなドラマが存在します。本作では、ベテラン作家たちの手になる感動の物語を二編収録してお贈りいたします。★
  • 仕組まれた恋愛
    4.0
    仕事中毒のエマは、意地悪な同僚から、退屈で寂しい私生活を送っていると噂されて傷ついていた。努力で人は幸せになれるという父の教えを守ってきただけなのに。ある晩、同僚と行ったバーで、初恋の相手ジェイクと再会する。彼はエマの働くホテルの改装工事を請け負ったのだという。懐かしさと、同僚を見返してやりたい気持ちがあいまって、エマは思わず熱烈なキスをしてしまう。とたんに恥ずかしさを覚えた彼女は後悔し、彼に事情を話した。するとジェイクは、エマの堅物というイメージを崩すために、自分が彼女の手玉にとられる役を演じると言い出した!★1月刊「ボスとの悲恋」で鮮烈なデビューを飾ったナタリー・アンダーソン、待望の第二作目!お互いに成長した姿を見て喜ぶジェイクとエマ。しかし恋愛面ではなんの進歩もしていないエマが、名うてのプレイボーイと渡り合えるのでしょうか!?★
  • したたかな仮面
    -
    ケイティがDJをするラジオ局の周辺で再開発が始まった。元恋人ジェスの会社がそれに一枚噛んでいると知り、彼女は憤る。彼は卒業式の日の夜、純潔を捧げようとした彼女を拒んだ男だ。しかも彼が壊そうとしているラジオ局の社屋は、ケイティの愛する祖母が生前に暮らした家だった。番組を通じて反対運動を始めた彼女の前に、ある日ジェスが現れる。十三年ぶりの再会にケイティは不安を覚えたが、抗議の言葉とは裏腹な彼の熱い視線に気づき、復讐を思いつく――彼にもあの夜の屈辱を味わわせてやるわ!無慈悲な悪女の仮面をつけ、彼女はジェスとの闘いに挑んだ。
  • 週末のファンタジー
    -
    三年前の結婚式当日、キットは幸せの絶頂から不幸のどん底に突き落とされた。夫となるはずだったピーターが、式をすっぽかしたのだ。打ちのめされた彼女は仕事だけにうちこむようになり、今では親友が所有するホテルの広報部部長となっている。あるとき、キットはホテルでファンタジー・ウィークエンドというイベントを行うことを思いつく。応募者の中から数人を選び、望みどおりの週末をホテルで過ごしてもらうというものだ。だがイベントの初日、現れた受賞者を見て彼女は絶句する。その人物はなんと裏切り者の元フィアンセ、ピーターだった。
  • 深紅の誘惑
    3.0
    インテリアデザイナーのキティは半年前に故郷に帰ってきた。昔からこの地にはいい思い出がない。高校時代、赤い縮れ髪をした地味な美術部員だった彼女は、初恋の人ジャックに全校生徒の前でふられて笑い物になった。今もまた、仕事がうまくいかず貧窮している。だがある日、めずらしく大きな仕事が舞い込み、キティは雇い主である映画館オーナーのもとを訪れた。どんなボスの下で働くのかと期待に胸をふくらませて館内に入り、彼女は凍りついた――そこには、この世で最も憎い男、ジャック・テイラーが待っていたのだ。★イギリスのメディアで話題の、ホットで情熱的な筆致が持ち味のジュリー・コーエン。本作はアメリカ・ロマンス作家協会のゴールデンハート賞の最終候補に選ばれた注目作です!★
  • ジャスミンは誘惑の香り
    -
    ジェシーは臨月の姉と幼い姪の世話を手伝うため、夏休みの間、ロンドンを離れロングアイランドで過ごしていた。ある日、姉と外出先から戻ったジェシーは、庭のプールに見知らぬ人影を見つけた。泥棒?恐怖におののきながら、そっと様子をうかがおうとしたとたん、彼女は唖然とした。そこには、一糸まとわぬ見知らぬ男性が背を向けて立っていたのだ。彫刻さながらの完璧な肢体には、黒髪から幾筋もの水滴が流れ落ちている。かっとなったジェシーは、男の背後からつかみかかろうとしたが、逆に羽交い締めにされてうろたえた。なぜ、胸が高鳴っているの?そのとき、姉の声が聞こえた。「あなた……モンローなのね?」★期待の新作家、ハイディ・ライスの作品をお届けします。暗い過去を抱えて苦悩するモンローを、無垢で献身的なジェシーはなんとか救おうと手を差し伸べるのですが……。ご期待ください!★
  • 情熱のありか
    -
    ジリアンはこれまで忙しい歯科医の夫、マイケルに尽くしてきた。結婚七年目を迎えたいま、彼女はキャンプ場を経営し、自然のなかで夫と過ごす時間を増やそうと考えた。それなのにマイケルは仕事にかまけて協力的でないどころか、この計画自体がまちがっていると非難した。あまりのショックにジリアンは心を閉ざしてしまう。深刻さに気づいた彼が謝っても、失われた情熱は戻らなかった。彼女は冷めた気持ちをごまかすかのように、頭の中で密かに別人のマイケルを思い描き、危険な夢想を始める――読心術を身につけた彼に心の声を聞かれているとも知らずに。
  • 情熱の目覚め
    4.0
    幼少期に父を亡くした玩具デザイナーのセイラは、男性への接し方がわからないまま二十六歳になった。そんな彼女を見かねて、同僚が恋のマニュアルを作る。ステップ一――~さりげなく物を落とし、会話の糸口をつかむ~セイラは食堂に向かい、標的の前にフォークを落とそうとするが、緊張のあまり別の男性の上に皿ごとひっくり返してしまう。不運にも、相手はセイラが社内で最も恐れるマットだった!いつも不機嫌な顔で、眼光が鋭く、会話すらしたことがない。身をすくませ叱責を待ち受けていると、思わぬ言葉が聞こえた。「きみは大丈夫かい?」そしてマットは優しく彼女の手を取った。★本年度RITA賞ロマンティック・サスペンス部門で最終に勝ち進んだジョー・リーの痛快ラブロマンスをお贈りします。恋に奮闘する奥手なヒロインに声援を送りたくなる一作です。★
  • スキャンダラスな恋人
    -
    キャサリンの経営するケータリング会社は、順調に利益を伸ばしていた。今日も、名門モンゴメリー家のガーデンパーティの料理いっさいを任されている。キャサリンがバーテンダーとして忙しく立ち働いていると、一人の男性が声をかけてきた。見るからにゴージャスな、彼女には想像もつかない別世界の男、ローガン・モンゴメリーだ。火遊びの相手なら、ほかにいくらでもいるでしょう?言葉とは裏腹に、キャサリンはひと目で彼に惹かれた。そんな二人の様子を見て、ひそかにほくそ笑む女性がいた――そう、彼女の前代未聞の計画は最高のスタートを切ったのだ。★来月は、ローガンの妹グレースのロマンスをお届けします。どうぞご期待ください。★
  • 切なき情事
    -
    父を過労で亡くして傷ついたテスは、会社社会を離れて小さな町のバーのウエイトレスになった。彼女は親しい友人に囲まれた今の暮らしを気に入っていた。ところがバーが突然閉店することになり茫然としていると、ある常連客が~これで夢を叶えろ~と大金を置いていった。使い道の見当がつかず立ち尽くす彼女の前に高級リムジンが現れる。降りてきた長身の男性に目を奪われ、テスは息をのんだ。エヴァンと名乗る彼はどうやら例の常連客の甥らしい。金を取り戻しに来たのだと思い、テスはバッグを返そうとした。するとエヴァンが熱っぽいまなざしで言った。「目的は金じゃない」★ヘザー・マカリスターらしい読み手を飽きさせないストーリー展開は折り紙つき。じれったさや、もどかしさといった様々な恋のスパイスが効いた会心の一作をぜひご堪能ください!★
  • 地中海に舞う戦士
    -
    トリーはテロリストに捕まった兄の救出を請うため、兄の仲間のエリート特殊部隊員、マークのもとを訪れた。すでに監禁場所のイタリアの孤島に単身乗り込み、拷問の末に追い返されたトリーにとって、彼が頼みの綱だった。だが必死の願いもむなしく、断られてしまう。仲間を見殺しにするなんて、なんという冷酷な男なの!怒りと失望に打ち震えたトリーは、頼みを聞かないと彼の職業がスパイであることを町じゅうにばらすと脅した。すると、しぶしぶ電話で救出の手配を始めたマークが、受話器に向かって言った。「女を一人連れていく」

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  • 罪深き変身
    -
    ケイトは高校時代を母の看病に追われて過ごした。母が亡くなると、父の愛情を求めると同時に、上級生のミッチに憧れ、振り向いてほしいと願うようになった。しかし二人がそんな思いに応えてくれることはなく、失意のうちに故郷を去った。あれから十年。同窓会のため戻ってきた彼女を待っていたのは、実家には足を踏み入れるなという父の非情な言葉だった。彼女は涙で前が見えなくなり、不運にも車を横転させてしまう。するとどこからともなく現れた男性に助けられた――ふと見上げると、それは過去の片思いの相手ミッチだった!
  • ドクターの秘薬
    -
    親の期待に応えるだけの人生に嫌気がさしたマリアンは、優等生である自分を捨てて、新天地へ赴いた。ある夜、町で開かれた独身男性オークションで、悪い男の風貌をした美しい男性、オズを競り落とす。ワイルドな彼と熱いキスを交わしたとき、彼女は新しい自分に生まれ変われる気がした。だがその後、オズがドクターであることを知り、しょせん彼も両親が望むタイプの男性だったと落胆する。そして悲痛な思いで恋心を押し殺すと、マリアンは彼に告げた。「もう帰ってもらえない?」★イギリスのメディアで話題の、ホットで情熱的な筆致が持ち味のジュリー・コーエン。本作は先月刊「深紅の誘惑」の関連作です。ヒロインとヒーローそれぞれの変身にご注目ください。★
  • 謎めいた相続人
    4.0
    大伯母が亡くなり、葬儀をまかされたゾーイは、必要なものを取りに大伯母のアパートメントを訪れた。父親をさがしているという男性、ニコラスに廊下で声をかけられ、その息をのむほど魅力的な姿に一瞬にして恋に落ちそうになるが、素性もわからない相手だと思い直して家の中に逃げ込もうとした。すると、彼は自分がボスだと言わんばかりの堂々とした態度で、父親はどこにいるのかと彼女につめ寄った。いったいなんのことかさっぱりわからないとゾーイが答えると、ニコラスは目に怒りをたたえ、耳を疑うような言葉を吐いた。「君は父の恋人なのか?」★人からの賞賛を素直に受け入れられないヒロインの心の闇を懸命に理解しようとするヒーローの姿に心を打たれます。★
  • 悩める恋人たち
    3.0
    探偵事務所で受付をするクレアは親友のハリスに片想い中だ。ある日、仕事中に偶然ヌード写真を拾ったというハリスが、被写体となった女性の身元調査を頼みにやってきた。ボスとハリスが写真を熱視する横で、クレアは激しく動揺する。それは、何者かに隠し撮りされた彼女自身の写真だったのだ!(『謎の想い人』)。建築士としての成功を夢見るサマンサは恋より仕事に励んできたが、三十歳を超えた今、尊敬できる相手を求めていた。一夜限りの元恋人、ティーグのような不良にはもう惑わされない。そう決意していた―建築現場の溝に誤って落ちたところを、ティーグのたくましい腕に抱き留められるまでは(『最初で最後の夜』)。
  • はかない情事
    5.0
    イラストレーターのタニーは、人気童話作家ボウの豪邸に二週間住み込んでイラストを描くチャンスを手にした。略歴非公開の謎めいた彼と暮らすのは不安だったが、キャリアために彼女は思いきって彼の家の扉をたたいた。そこにいたのは、想像とは正反対の魅力的な男性で、タニーは瞬時に心を奪われてしまう。短気で気難しい彼は一筋縄ではいかないタイプだった。しかし、出版業界のパーティに二人で出席することになり、ドレスをまとって女らしく変身したタニーを見るや、ボウは彼女の唇を奪い、二週間だけ愛人になるよう頼んできた!
  • はじまりは嘘でも
    -
    カイラは、急死したおばの事業を引き継ぐことになった。男性ビジネスマン向けのチャームスクールとは、いかにも時代遅れで、おばらしい。今どきデートのマナーや、女性の扱い方を学びたがる男なんているのかしら?カイラの努力もあって徐々に事業が軌道に乗ってきたころ、一人の男が訪ねてきた。レッスン希望だというその男性をひと目見るなり、カイラは興奮と戦慄で動けなくなった。ダブルのスーツに、完璧に整えられた髪。物腰も洗練されている。この人にレッスンなど必要ないわ。彼女がそう確信したとき彼が言った。「デートのレッスンを頼む。もちろん、きみに」★人気作家C・フィリップスが描く熱く激しいロマンスを、今月から三カ月連続でお届けします。★
  • 初めての夜に
    4.0
    エレンは政治家の家庭に生まれ、厳しいルールのもと育った。大企業重役のクリストファーと出会い恋に落ちた彼女は、男女関係においても慎重を期そうと心に決めていた。ところが初めて結ばれた夜、彼に強引に求婚されてとまどう。たった一度ベッドをともにしただけで結婚なんて……。エレンは彼の軽率さに不信感を持ち、別れを決断した。三カ月後、休暇で知人の豪邸を訪れた彼女は、その場でルームメイトの存在を聞かされる。言いようのない不安に駆られ、そっと部屋をのぞくと、そこには半裸のクリストファーが待っていた!
  • ひと夜の恋人 恋愛の掟 III
    -
    家庭を顧みない父に傷つけられた経験を持つデイジーは、誠実な結婚相手を探し求めていた。親友の婚約パーティでついに運命の男性チャールズに出会う。絵に描いたように理想的で優しい彼に気を許し、デイジーは情熱のままに彼のベッドで一夜を過ごした。だが腕に抱かれて会話をするうち、思わぬ事実が発覚する――彼はふだん~チャンス~という愛称で呼ばれているというのだ。チャンスといえば、親友の兄で、女泣かせともっぱらの噂だ。最も避けるべきタイプの男性だったことに愕然とし、彼女は別れの言葉も告げずに逃げ帰った。ところが二カ月後、デイジーは体調の変化に気づき……。★結婚相手を見つけるための指南書を手にした女性たちを描いたミニシリーズ『恋愛の掟』。傷つくのを恐れ、逃げてばかりのヒロインが窮地に追い込まれて取った行動とは?★
  • 秘密の初恋
    3.5
    まだ二十歳のケイシーは年齢をごまかして働いている。ある日、同僚たちがオフィスの外に魅力的な男性を発見し、くじ引きで誰が彼をデートに誘うか決めることになった。当たりを引いたのは、恋愛経験のほとんどないケイシーだった。不安を覚えつつも思いきって男性のもとへ向かうが、その正体を知って、ケイシーはうろたえた――彼は、八歳のときの初恋の人、サムだったのだ!十歳も年下の自分など相手にされるわけがないとあきらめかけるが、サムはこちらが何者かに気づかないので、彼女は決意した。今宵一夜限りでもいい、大人のふりをして彼とすごそう、と。
  • ボスとの悲恋
    -
    リサの母は上司に弄ばれ、傷心のさなか交通事故で命を落とした。奇しくも、リサ自身も上司に利用されて傷心し、職場恋愛は二度としないと心に誓った。そして人生の再スタートを切ろうとロンドンへやってきた。ある夜、彼女が派遣社員として働く会社でパーティが開かれる。見知らぬ魅力的な男性に惹かれたリサは、彼を社外の人間と思い、熱烈な口づけを交わした。翌日になって、彼が海外勤務から戻ってきたばかりの敏腕社員、ローレイ・バクスターだったことが判明する。しかも彼からアシスタントに指名され、リサは色を失った。★新進気鋭の作家、ナタリー・アンダーソンの記念すべき第一作。天涯孤独のヒロインが、いけないとわかりつつも上司と恋に落ちてしまう切なさが見事に描かれています。★
  • ボスは独身貴族
    3.5
    カーリーンは家政婦の職を求め、大牧場主の家で面接を受ける。雇い主のウィンは若くして富豪となり、しかも容姿端麗ときたら、どんな女性もほうってはおかないだろうと考えていると、彼女の心を見透かしたかのように、ウィンが警告した――妻の座につくのが目的なら今すぐ帰ったほうがいい、と。ところが、翌日から働くことになったカーリーンは、ウィンの誘いをかけるような執拗な視線にとまどう。結婚には関心がないけれど、一夜の関係は望むというのね!怒ったカーリーンが辞職を申し出ると、ウィンは言った。「一夜の関係と結婚のあいだにはたくさんの領域があるんだよ」★ハーレクイン・ロマンスで大活躍のルーシー・モンローが、アフロディーテに初登場!本作は昨年11月に刊行された「遠まわりの初恋」(RX~7)の関連作品です。★
  • 摩天楼に抱かれて
    -
    メイは六年間付き合った恋人に、突然別れを告げられた。退屈で、意外性がなくて、うんざりした、ですって?傷心のメイは、知り合ったばかりの男性に誘われるまま、マンハッタンの高級ホテルで休暇を過ごすことにした。だが、結局はその男性にも去られた彼女は、ショックをプラスに転じさせ、ある計画を考えつく。髪を切り、最新のメイクを施し、全身を磨き上げて変身し、休暇の間だけ“ヴェロニカ”という別人を演じることにしたのだ。そんな事情など露知らぬ作家のベックは、バーで彼女を見かけて陶然とした。あの女なら例の件を頼めるかもしれない……。
  • 守れないルール
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    会ったこともない人物からの突然の仕事依頼に、メローはいらだっていた。彼女はダブリンでも人気急上昇中のインテリアデザイナーだけに、今はとにかく忙しいのだ。ただ、あの電話の依頼主の声は……かなり魅力的だったけれど。翌日、彼女が現場で作業をしていると、一人の男が尋ねてきた。昨日の電話の主――高名な建築家、アレックス・フィッツジェラルドだ。メローが断りの返事をしようと彼の顔を見たとたん、彼女の頭の中に、数カ月前のオイスター祭の夜がよみがえってきた。まさか、あの熱い夢の夜の男性にこんな形で再会するなんて……。アレックスは憮然として言った。「きみと一緒に仕事をするのは無理だな」
  • マンハッタンの恋人
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    マンハッタンの一等地に立つ、エロティックな隠れ家――それがハッシュ・ホテルだ。パイパーはカメラのフラッシュを浴びながら、自分のホテルを眺め、誇らしい気持ちになった。今日ようやく私の夢は叶った。だが、ホテル王と呼ばれる厳格な父は、けっしてこのホテルを気に入らないだろう。その美貌と奔放な私生活のせいで、今や父親までもがパイパーを“タブロイド紙の女王”として侮蔑的に扱っていた。お目付役として送りこまれてきた弁護士のトレースは、開口一番こう告げた。「このままでは財産の相続権を失うことになる」冷酷なトレースの言葉に、パイパーはなぜか心をかき立てられた。★2月刊『週末のファンタジー』、4月刊『摩天楼に抱かれて』の関連作品をお届けします。ハッシュ・ホテル創業の裏に秘められた激しいロマンスとは?これまで明かされなかった真実が明らかに!★
  • 無垢な情熱
    3.0
    恋人を亡くして心に深い傷を負ったクリントのために、サニーは家政婦として彼の家で働くことにした。表向きは身のまわりの世話をしながらも、新しい恋人を見つけてあげるのが真の目的だ。だが、もう誰も愛せないと思い込んでいる彼をその気にさせるような相手を探すのは困難だった。さらに困ったことに、クリントの高潔で誠実な人柄に触れるうち、いつしかサニーの中には恋心が芽生えていた。恋などしたことのない私が彼の心をつかめるわけがない。募る想いを抑え、サニーは彼に似合う女性を探し続けるが……。★想像力豊かなベテラン作家、ジョアン・ロスが描く、架空の町ウィスキーリバーが舞台の感動作。初めて恋をするヒロインのけなげな姿に思わず涙を誘われます。★
  • 無垢な誘惑
    3.0
    火事で自宅兼工房を焼け出された骨董品修復士のエミリーは、亡き祖父の顧客だった裕福な老人に呼ばれ、彼の家に工房を造ったので住み込みで働いてほしいと言われる。厚意はありがたいけれど迷惑はかけられないと思い、断るすべを考えていたとき、庭にヘリコプターが着陸した。颯爽と降り立ったスーツ姿の男性に、彼女は既視感を覚えた――二年前、よんどころない事情で潜り込んだ怪しげなパーティで、不埒な男に襲われそうになっていたところを救ってくれた男性だ!老人から甥のイーサンと紹介され、エミリーは胸を高鳴らせた。だが彼は冷たい目で、老人をたぶらかす愛人だと彼女を責め立てた。★序盤、ゴージャスで押しの強いヒーローがヒロインに冷徹な態度をとるシーンは、このあとどのようにラブストーリーが展開するのか思わず不安になるほど。ハーレクイン・ロマンスやイマージュで活躍するスーザン・ネーピアならではのドラマティックな物語。★
  • めぐりくる運命
    4.0
    メルセデスの経営するエステ店が入っているオフィスビルでは、毎週月曜に、恋人募集中の女性が集う秘密の会合がある。魅力的だが自分には合わない男性の名刺をみんなから集め、くじのように一人一枚引いて、その男性とデートをするのだ。その日メルセデスが引いたのは、過去に自分が捨てた名刺だった。弁護士のデニス――代々多くの有力者を輩出する名家の子息だ。二カ月前、デート中にデニスの両親とばったり会ったとき、彼がメルセデスといたことを恥じたため、彼女は別れを決意した。再びデニスに会うなんてありえないと思った矢先、仕事の都合で彼に連絡せざるをえない状況に陥ってしまい……。★先月に引き続き、明るく機知に富んだ作風で人気のナンシー・ウォレンの作品をお届けします。★
  • 雇われた億万長者 恋愛の掟 I
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    語学講師のエリスは過去のつらい経験から独身主義を貫いている。妹たちが次々に結婚していき、長女である彼女は家族から毎日のように責められるのが悩みだった。とうとう末妹の結婚が決まり、エリスは途方に暮れた。妹の式に一人で出席すれば、何を言われるかわからない。そこで婚約者を演じてくれる人を雇うことにした。大学の演劇科に赴き、ひときわ魅力的な男性を見つける。エリスが思いきって仕事を依頼すると、彼は役作りのためしばらく二人で過ごすべきだと主張した。心を奪われる危険に怯えつつも、彼女は承諾してしまう。★結婚相手を見つけるための指南書を手にした女性たちを描くミニシリーズ『恋愛の掟』。今月は、そうとは知らずに婚約者として億万長者を雇うエリスの話です。★
  • 誘惑のニューヨーク
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    グレースの住むアパートメントの向かいの部屋に、一人の男性が引っ越してきた。彼の名はベン・キャラハン。セクシーで謎めいた私立探偵だ。まさに、被写体としてうってつけね。グレースはほほ笑んだ。名門モンゴメリー家の令嬢である彼女は、親からの援助をすべて断り、ここニューヨークで写真家としての一歩を踏み出したばかりなのだ。ある日、治安の悪い地区で撮影を敢行していたグレースは暴漢に襲われた。必死でカメラを守ろうとする彼女の目に、見覚えのある人物が映った。ベン?なぜ彼がここにいるの?★本作品は8月刊HA~68『スキャンダラスな恋人』、7月刊HA~64『はじまりは嘘でも』、T~504『涙のクリスマス』の関連作品です。★
  • 夜明けを焦がれて
    3.0
    眠れない日々がもう五カ月も続いている。クリスティは正体不明のストーカーから嫌がらせを受け、仕事も友人も自由も奪われたあげく、とうとう口座まで凍結されてしまった。こんな事態に陥っても、頼りにできる家族や恋人はいない。彼女が最後にすがったのは、亡き兄が残した電話番号だった。だが期待もむなしく、なんの役にも立たない番号だとわかる。絶望の淵に沈むクリスティを、さらなる衝撃が襲う!真夜中、何者かが家に侵入し、後ろから彼女の口をふさいで言った。「きみに僕の恋人のふりをしてもらう」
  • 夜ふけの恋人
    4.0
    ラジオ局で働くアリーは公私ともに順風満帆の生活を送っていた。だが恋人である同僚にふられてから人生は一変する。元恋人はあろうことか彼女の部下とつき合いはじめ、あげくの果てに看板番組から深夜番組への異動を言い渡された。落ち込んだアリーは気分転換にバーへ繰り出すが、不運にも元恋人と鉢合わせしてしまう。慌てて店内にいた男性客に五分だけ恋人になってほしいと頼むと、あまり気乗りしない様子だったがなんとか承諾してくれた。ところが、いざアリーの元恋人が近づいてくると、男性はいきなり彼女の唇を奪い、熱烈なキスを見せつけた!★~ロマンス小説界のオスカー賞~と称されるRITA賞を二度にわたって受賞した実力派、ジェニファー・クルージー。脇役に至るまで個性豊かな登場人物たちから目が離せません!★
  • 理想の独身貴族
    4.0
    美容師のケイトは家族に仕送りをしながら細々と暮らしている。ある日、彼女は客が手に取った雑誌に目を奪われた。表紙を飾るのは、最も理想的な結婚相手と評される大富豪、ダレン・カイザー・ジュニア。全国有数の大企業の重役だ。彼のような男性が目の前に現れたら、どんなにすてきだろう。一瞬、頭の中に夢を描いたケイトだったが、二人の生きる世界のあまりの違いにむなしさを覚える。最近アパートメントの上階に引っ越してきた、無愛想で、悪趣味な服装の、眼鏡をかけたコンピュータマニアがよもやダレン本人とも知らず、彼女はため息をついた。
  • レディの願い
    4.3
    大おじの遺産のありかを示す大切な日記が盗まれた。メイは一計を案じ、三流の私立探偵に嘘の依頼をして事を荒立てさせ、日記が戻ってくるよう仕組むことにした。女好きで頭の悪い中年の探偵を手玉に取ればいい。借り物のセクシーなスーツを身にまとい、いかにも流行っていなさそうな薄汚い探偵事務所の扉を開けたメイは、完全に予想を裏切られた。ミッチェル・ピートウィックがこんなに若くて知的だなんて。内心の動揺を押し隠し、メイは話を切り出した。
  • ロマンスのレシピ
    -
    エムのTVプロデューサー生命は、危機に瀕していた。手がけた番組が立て続けに三本とも失敗。もうあとはない。それでもなんとか上司に泣きつき、エムは最後のチャンスを得た。だがそれは、彼女にとって最大の難関だった。料理番組の制作?鍋の空炊きしかできない、この私が?あとは主役……ジェイコブ・ヒル。人気急上昇の天才シェフを口説き落とせたら、番組の成功は約束されたも同然だけれど。偵察のため彼の店を訪れたエムは、あまりの衝撃で凍りついた。艶やかな黒髪に、底知れぬ黒い瞳。ミステリアスなシェフがまるで素材を吟味するかのように、彼女の全身に目を走らせていた。★2月刊『週末のファンタジー』、4月刊『摩天楼に抱かれて』、5月刊『マンハッタンの恋人』の関連作品をお届けします。ジェイコブの秘められた過去を知ったエムは?恋の行方は急展開!★
  • ロンドンの熱い夜
    -
    エリザベスが働く学校に、ロンドンの最高級レストランのオーナーシェフ、アンガス・マカリスターがやってきた。慈善活動の一環として、生徒に料理の指導をするのだという。自信に満ちたハンサムな彼に一瞬にして惹かれたが、過去に恋愛で傷ついた彼女は、必死に想いを隠す。そんな苦悩を知ってか知らずか、アンガスは執拗に誘ってきた。毎週のように異なる女性とのゴシップが報じられる彼のことだから、どうせ私を料理の一材料ぐらいにしか考えていないんだわ。再び傷つくことを恐れ、断り続けるエリザベスだったが、~必ずイエスと言わせる~と宣言され、自分を守る自信を失った。
  • 悪い噂の男
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    亡くなった祖母から家を遺され、タラは憂鬱な気持ちになった。その家のあるウィスキー・リバーは、タラに忌まわしい過去を思い出させる土地だ。そこで行われるはずだった結婚式に婚約者が現れなかったのだ。罪悪感を覚えつつも売りに出そうと祖母の家を訪れたとき、管理を任されたという男性、ギャヴィンに出会う。落雷の衝撃で倒れたところを助けられ、タラは心ひそかに胸を高鳴らせた。だがあるとき、町で彼に関する噂を耳にして戸惑った――ギャヴィンは過去に殺人罪で服役していたというのだ!

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