梨とりこ - ガッシュ文庫作品一覧

  • 密愛契約
    4.2
    「自分に値段をつけたことがあるか?」あまりにも優雅で官能的な微笑だった。肉食獣を彷彿とさせる男の色気に、裕紀は凍りついた――。有名レストランで副支配人を務める瀬川裕紀は、独立を考えていた。資金集めに苦労する裕紀に、ある客が声をかける。高級クラブを営む実業家神矢が開業に必要な資金を出すと申し出たのだ。闇に繋がると噂に聞くが、以前から目をかけてくれた上客だ。能力を買ってくれたと純粋に喜ぶ裕紀。だが、神矢は代償として、ひとつ条件を出す。――裕紀が「愛人」になることを……。
  • 祈り
    4.2
    来栖薫は、憧れの大曽根麻薬取締官の元で仕事をすることになった。想像通り彼は仕事のできる紳士だった。そしていつしか二人は互いを意識し始める。しかしある日、薫の前に元恋人が現れて大曽根に誤解されてしまう。「薫を幸せにするのが私なら、もっと嬉しかったよ」 いつまでもこの人を見つめていたかった。けれどもう側にはいられない。ヤクに侵された元恋人が関わる事件に気がついた薫は、事件解決のためにある決意をするが…?
  • 傷つかないからキスをして
    4.0
    検事の千条と捜査一課の刑事・加倉井。仕事では宿敵のふたりも、プライベートでは恋人同士。加倉井の休暇にあわせて温泉を訪れたところ、事件に巻き込まれ…!?クセモノ刑事×クールビューティ検事の、旅情サスペンス。
  • 禁断症状
    3.5
    大学生の御厨智史は、いとこで保護者の同居人・聖也への恋心を自覚して以来、淫夢にうなされて苦しんでいる。這うような音が頭に響き、蛇のような触手の化け物に身体を弄ばれるのだ――。智史は欲求不満が夢になったのかと不安を覚える。しかし毎夜毎夜おぞましい悦楽に翻弄され続ける智史。ある日、聖也に淫猥な夢に高ぶり乱れた体躯を見られてしまう。その冷淡な瞳で見下されるかと思えば、普段とは違う熱っぽい表情で智史を抱いてくれたのだが……?
  • 恋とアフタヌーンティー【イラスト入り】
    値引きあり
    4.2
    外資企業で働く知広の唯一の趣味は高級ホテルのアフタヌーンティー。ある日、行きつけのラウンジで高東尭仁佐と出会う。紳士的な彼と逢瀬を重ねるうちに惹かれ、流されるまま情熱的な一夜を共にしてしまう。だが後日、彼が新任の部下として知広の前に現れた。再会した尭仁佐に迫られるが関係の露見を恐れ彼を拒絶。しかし「逃がしませんよ。あなたに拒否権はない」と脅され、週末の度に抱かれることになり――。
  • 恋 La saison d’amour
    4.4
    彼は優美な魚のように、テーブルと椅子の間を泳いでいく――。偶然訪れたレストランで和泉は「恋」に堕ちた。2年前から上司と望まない不倫関係を結ぶ、和泉は平凡なサラリーマン。恋が実ったこともない、もう幸せな夢なんて見ない…そう思っていたが、年下のウエイター・若月の姿にひとめ惚れをした。少しずつ、彼のことを知り、彼の情熱を知り、若月に心を奪われて、ついに告白した和泉。一度でいいから抱いて欲しい――意外にも願いが受け入れられ、和泉はおずおずと、初めて好きになった人と結ばれるが…。恋に臆病なサラリーマンの初恋。
  • 斜光線~人肌の秘めごと~
    4.0
    父が社長を務める出版社の経営難を救うべく、副社長となり手を貸すことになった橘 和叉。社運を懸けた企画―――人気の元戦場カメラマン・塔野の写真集を刊行するため彼を訪ね、条件として住み込みでモデルをすることを強いられる。だが、かつて撮られながら陵辱を受けた和叉は、写真と他人との接触を嫌悪していた。「素直に感じてみろ」カメラの前で懸命に己を保とうとするが、塔野は淫らな表情を要求するばかりか強引に身体を奪う。男に穿たれ屈辱に塗れる心とは裏腹に、和叉の身体は快感に喘ぎ―――。
  • 信じてないからキスをして
    3.9
    クセモノ刑事×クールビューティ新人検事の、センシティブロマンス。
  • 追憶の庭
    4.0
    「少し怖い人」だと思っていた彼は、思いのほか可愛らしい人だった――。大学生の大和は、亡き祖父の家で捜し物をしている。それは日本画家だった祖父の唯一の人物画。けれど、祖父の同居人だったその家の現在の住人・閑野の不摂生を見かね、家事もすることに。涼やかな美貌の閑野と夏を過ごすうち知らず惹かれていった大和だが、閑野が祖父の愛人だったらしいことに気づいてしまう。祖父に心をとらわれたままの閑野の姿を見るにつけ、大和は苛立ちを覚え――。
  • 涙の中を歩いてる
    3.8
    大学生の有也はある日ゲイバーで、以前病院で出会った優しい研修医の高林と再会する。しかし当時憧れていた高林は、実はサディスティックな男らしい。恋人ができるなら、高林のような人がいい――。ずっとそう思っていた有也は、高林に一晩の相手に誘われて抱かれてしまう。酷くされても、我慢すれば本気で好きになってくれるかもしれない。有也を覚えていないことは分かってるけれど、当時の優しさを忘れられず……。

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