e-NOVELS作品一覧

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  • 危険な遊び
    値引きあり
    -
    賢治は舞にとって、限りなくヒモに近い存在だった。不安定なフリーターで、お金がないときは舞が払い、手料理を食べさせる。舞だって、彼との結婚など望んでいないし、彼氏がいない状態を長く続けたくないがために、付き合っているようなものだった。ある日、舞はレイプのようなセックスを提案する。ストッキングをかぶった賢治に部屋に侵入させ、自分を襲わせるのだ。いつもと違う状況に興奮したふたりは、ますますプレイをエスカレートしていく。そんなある日、友人・慎吾とあった賢治は…。危険な遊びの驚愕の結末。
  • きみ訪れる夜
    値引きあり
    -
    ある夜、帰宅途中に見つけた古書店で、小説家のわたしは一冊の雑誌を買った。戦後の一時期に出回った粗悪な紙の雑誌の中の一篇に目が留まる。そこに描かれた時代において、ライターは使い捨て文化の象徴で、盛りを過ぎたら様々な装置に入れられてリニューアル化を施される…。「亜小説」という名の小説には、わたしの背筋を凍らせる世界が展開していた。それを読み進むうちにわたしは…。
  • 休日探偵ムナカタ氏 第一話 消えた猫のなぞ
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    5.0
    学生時代は勉強に、社会人になってからは仕事に追われ、ひたすら忙しい日々を送ってきたムナカタ氏。会社の事情が変わり、突然、閑職に追いやられてしまった彼は、暇を持て余し公園で時間を潰すことに。公園のベンチに腰をかけて観察を続けていると、平和なはずのその場所で、さまざまな事件が起きていて――。ムナカタ氏が“休日探偵”を名乗るきっかけとなった最初の事件を描く、短編ミステリー。
  • 暗い日曜日 黄昏ホテル
    値引きあり
    -
    戦前、海軍の軍港として栄えた港町に建つ「日の出ホテル」。築60年を過ぎたホテルは、地下のバー「トワイライト」の名にちなみ、いつしか「黄昏ホテル」と呼ばれるようになっていた。ホテル創立当初から、シェーカーを振り続けているバーテンダーは、ある日、一人の客に目を留める。それは、かつてホテルの一室で死んだジャズシンガー・リリーの一人息子だった。自殺とみられたリリーの死の謎が、数十年の時を経て、今明らかになる…。シャンソン『暗い日曜日』を題材にした幻想ミステリー。(本作は「黄昏ホテル」をテーマとする読み切り連作小説の一篇です)

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  • 具足の袂に
    値引きあり
    -
    8歳にして母親を亡くした彼は、父がきちんとした家柄の女性と再婚するまでという約束で、伯父夫婦の家に預けられている。入院中だというその家の息子・肇の部屋に寝泊まりする彼は、“ねえや”の“きよや”や肇の妹・百合子が、盗み読んでいる肇の蔵書に禁断の魅力を感じて自身も貪るように読み進むうち…。
  • 決定的な何か
    値引きあり
    -
    アニメ『時闘鬼 多々恵』で声優を務める谷川浅理。今日は共演者で、大物の声優、左京民子との顔合わせの日でもあった。出演者の誰もが緊張する中、付き人の優佳と共にやってきた左京民子は、若々しい声で見事に役を演じきった…かに見えた。民子のアフレコに違和感を感じた浅理と同じく、脚本家・石井琢郎も違和感をおぼえていた。収録の帰り道、ふたりの後ろには民子の付き人、優佳が立っていて…。異形コレクションと題したシリーズに書き下ろされた、世にも不思議な物語。
  • 子殺し
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    -
    まどかの夫・弘は、最近評価が上がっている浄瑠璃語り。大人しくて真面目な人という紹介者の言葉に背中を押され、見合い結婚をした。しかし、幸せも束の間、ハネムーンベイビーの舞に対する夫の態度に、まどかは不満を募らせる。もっと愛情をもって接して欲しいと言うが、弘はだんだん稽古のためと言って家を空けがちになり…。そんなある日、弘の語りを聞きに行ったまどかは大きな衝撃を受ける。「子殺し」がテーマだったからだ。二人の間には大きな溝ができて…。
  • 子供たちは夏の中
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    -
    ある夏の昼下がり、私の妻・瑞枝は息子・高哉の夏休みの宿題である昆虫採集に付き合って、ふたりで林の中に入っていった。だが、瑞枝がふと目を離したすきに高哉は忽然と姿を消した。以来、瑞枝は心を病み、高哉を探し続けている。私は、瑞枝に高哉を諦めさせるため、中学時代の同級生であり、瑞枝の主治医でもある竹下に頼んで、ある計画を実行することを決意していた。そしてその当日…計画はうまくいったかに見えたが…。
  • 子供という名の病
    値引きあり
    5.0
    1巻55円 (税込)
    失われた声のような色の病室で、ぼくは恐竜の骨を抱いたまま、眠っておりました――牛乳瓶に挿した鈴蘭の花、一生に一度しか押してはいけないボタン、身体が半分の大きさになった看護婦…。夢か? 幻影か? 現実か? この病室で、いったい何が起こっているのか?
  • この世でいちばん珍しい水死人 川に死体のある風景
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    -
    大学入学を間近に控えたある日。幾つもの大企業を傘下に持つ泊グループの総帥でもある父から、僕は一度も会ったことのない伯父を探すよう命じられた。事情も分からぬまま、南米コロンビアへ旅立ったが…。伯父・三平太を知るという人々に会い、その消息を追う僕が知った、驚きの真実とは?…。(本作は「川に死体のある風景」をテーマとする読み切り連作小説の一篇です)

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  • 後生車
    値引きあり
    -
    1999年の正月、小説家である私のもとに奇妙な年賀状が届いた。『1999年1月9日 覚えていますか』。手書きでたったそれだけが書かれた葉書。差出人には「斎藤」としか書かれていない。謎めいた年賀状をきっかけに過去の記憶がよみがえる。『ノストラダムスの大予言』に書かれた恐怖の大魔王による人類滅亡を回避するため、高校生だった私は、ある約束をしたのだったが…。アメリカのSF作家、ジャック・フィニイを敬愛する著者が「時間怪談」をテーマに描いた不思議な物語。
  • ゴッサマー・スカイ
    値引きあり
    -
    18世紀半の東イングランドには、時代を超えて何度も姿を現す魔女の伝説があった。かつて、魔女狩りの行われたこの地で生まれ育った私は、ゴッサーマー・スカイが頭上に広がった日の夕刻、漆喰のはがれかかった壁の内側から1通の手紙を発見した。前世紀半ばに書かれたその手紙の内容は…。魔女伝説に作家・瀬名秀明が挑んだ珠玉の歴史ファンタジー。

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  • 桜川のオフィーリア 川に死体のある風景
    値引きあり
    5.0
    春の川に横たわる美しい少女の死体。彼女の亡骸を囲むように浮かんだ無数の桜の花びら。その光景は驚くほどの美しさで…。英都大学の一回生、アリスこと有栖川有栖は、ふと立ち寄ったキャンパスのラウンジで、先輩の江神二郎に出会う。アリスは、そのまま江神に誘われ、ふたりが所属する推理小説研究会の創部メンバーの一人、石黒に引き合わされる。石黒は、かつて自分の郷里で起きた事件について、江神に相談を持ちかけるのだったが…。江神シリーズ第四弾『女王国の城』につながる、ファン必読の読み切り短編!!(本作は「川に死体のある風景」をテーマとする読み切り連作小説の一篇です)

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  • 桜月夜に
    値引きあり
    -
    開業医の父と母の仲が険悪になり、祖母の家に連れられてきたぼく。夢と現実の間を彷徨うぼくの耳に入ってくる、不思議な歌声。そして、高窓の外で踊る手鞠。「ほんとに悲しいと、からだじゅうが痛いんだよ」。「〈よくない〉ことはないんだよ。してしまったことには」。祖母の言葉は、ぼくの心に染みる。「泣いて涙は どこへゆく」祖母が唄うと、「泣いて涙は 舟に積む」と歌声が返った。そのときぼくは、高窓の向こうは仏壇の中なのだということを知る。手鞠歌から始まる幻想奇譚。
  • 殺意のかたち
    値引きあり
    3.0
    六月十一日、錦糸町の公園で男性の死体が発見された。死因は毒死。他殺の疑いが濃厚となり、本所警察署の川添刑事は、本庁の捜査一課刑事・香坂と組んで、捜査を開始した。被害者の部屋で発見された現金書留の控えにあった、ある人物の自宅を訪ねたふたりの刑事は、そこで思いがけない事実を知るのだが…。ベテラン作家が贈る傑作短編ミステリー。

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  • 猿駅
    値引きあり
    3.0
    母に呼ばれた無人駅に下り立つと、そこはもう一面の猿。どこへ行くにも、猿を避けて歩くのは至難の業。約束の駅前の煙草屋に行くまでにも、数匹の猿を踏んでしまった。しかし、彼らは怒るでもなく、黙って踏みつけられるがままだった。煙草屋の脇の自販機でフルーツ牛乳を買って飲んでいると、「猿の餌、飲んだんかっ」と煙草屋の老人に怒鳴られ、何故か追いかけられる羽目に…。猿を踏みつけることにはもう構ってられない。足の裏で骨が折れ、内臓がひしゃげても構わず逃げていると…。
  • 思慕
    値引きあり
    -
    客として訪れたステーキハウスのウェイトレス・里海に一目惚れした一毅は、この店で働こうと即座に決心する。彼女に近づくチャンスは初日に訪れた。就業後に歓迎会が開催され、一緒の方向に帰る二人は会話を交わすことに。しかし、間もなく里海には一流企業に勤める恋人がいることがわかり、意気消沈する一毅だったが、その恋人が二股をかけていたことが発覚する。「彼に対する復習のため」一毅を誘う里海。2歳年上の彼女の美しい肉体に翻弄され、一毅は願ってもないひとときを過ごすことができたが…。
  • 素人カースケの赤毛連盟 黄昏ホテル
    値引きあり
    -
    大地河介、通称カースケは、恋人のミユキと家に帰る途中だった。電柱に張られている風俗関係のチラシに怒りをぶちまけ始めたミユキが、「デリフル」と記された看板を見つけた。デリヘルならわかるが、デリフル? 興味を持ったカースケが問い合わせてみると、それはデリバリー古本で黒っぽい推理小説専門の古書店だという。稀覯本に1時間1万円で触れることができると聞いたカースケが待ち合わせの黄昏ホテルに向かうと…。
  • シンボル・ツリー
    値引きあり
    5.0
    祖父の持っていた古いアパートを取り壊し、家を建てた私。上棟式にやってきた老人・鍬方は私に一本の木の苗を差し出した。玄関前にシンボルツリーとして植えるといいと言う。アパートの立ち退きに抵抗を示した鍬方だったので、これを植えることを承諾すれば気持ちよく出て行ってくれるのならと、私は苗を受け取った。そして五年後、住む家族も増えた幸せな家に異変が起きた…。
  • 実家
    値引きあり
    3.0
    1巻55円 (税込)
    東京の大学に進学してから、久しく帰っていなかった実家へ三年ぶりに帰省した。疲れていたので、二階の部屋でうたた寝をしていたところ、枕元を誰かが通った気がした…。そしてまた、家のどこかでぱたぱたという足音が響いて…。いったい誰が?
  • ジュ・テーム
    値引きあり
    4.0
    代わりばえのしない日々に倦んでいた牧村は、通勤途中にある画廊で働いていた咲子に一目惚れする。猛烈なアタックの後、七ヶ月後にやっと自分の部屋に連れてくることに成功した。ところが、ベッドに押し倒し「愛してるよ」と囁いた直後、恐ろしい異変が起きる。彼女が突然苦しみだし、首にはまるで誰かに締められたかのように、赤黒い指の跡がくっきりと浮かび上がったのだ。驚いて病院に運び、一命を取り留めたものの、彼女からは別れを告げられてしまう。諦めきれない牧村は、探偵を雇い彼女の秘密を探ろうとするが…。
  • 叙述トリック試論とか
    値引きあり
    -
    ミステリー作家我孫子武丸が、デビュー以来書いてきた解説や書評を選んで集めたもの。自ら娯楽小説を書いている者ならではの視点で、国内外さまざまな小説を評論する。取り上げている作品は、井上夢人『あくむ』、有栖川有栖『海のある奈良に死す』、森博嗣『封印再度』、ポール・ギャリコ『幽霊が多すぎる』ほか。
  • SWEET BOYS
    値引きあり
    -
    ルームシェアをしている真紀と涼子のマンションの隣室に、幼馴染みだという男性二人、大塚と飯島が引っ越してきた。爽やかなルックスの彼らに、すぐに夢中になった真紀と涼子。やがて四人は互いの家を行き来するほど親しくなったのだが…。甘いふわふわした恋物語は、やがて思いも寄らない展開を見せる。人の怖さ、業の深さを鮮烈に描いた珠玉のストーリー。
  • スプリット・イメージ
    値引きあり
    -
    国立安槻大学の二回生・野呂ゆかりら、女子大生5人は、伊井谷秀子が祖父から譲り受けたという、郊外の洋館に10日間の合宿に出かける。しかし、家の持ち主である秀子が急用で行けなくなった上、料理をするはずだった後輩もドタキャン。急遽料理要員として参加することになった匠千暁と女子大生4人は、きままな合宿へと出かけるのだった。しかし、合宿2日目の朝、洋館の裏手の雑木林で男の他殺体が発見され…。人気の本格ミステリー「タック&タカチシリーズ」の1冊『黒の貴婦人』に収録された傑作短編。
  • セイムタイム・ネクストイヤー 黄昏ホテル
    値引きあり
    -
    1巻55円 (税込)
    主人公は、夫と、亡くなった娘の誕生日祝いをした思い出のホテルを訪れた。最愛の娘を亡くし、生きる希望を失った彼女は、最後の場所を求めていた。しかし…絶望の淵で彼女が見たものは、紛れもなく死んだはずの娘。あれから毎年、娘の誕生日にこのホテルを訪れる。そこには、1歳、2歳と着実に年を重ねる愛しい娘が待ってくれていた。果たして、この子は、娘の亡霊か? それとも…。(本作は「黄昏ホテル」をテーマとする読み切り連作小説の一篇です)

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  • 世界線の上で一服
    値引きあり
    -
    僕は29歳の売れない作家。没になった原稿を川に投げ捨てようとしたところを女子高生・エリスに止められた。生意気だが、不思議な魅力を持つ彼女に誘われ、神保町のある古本屋を訪ねると、店主の妻の老婦人が、おかしな夢を見たという。その話を聞いたエリスは「亜影王が来た」と呟いた。叶わなかった過去の夢を実現してくれるという「亜影王」とは何者なのか? エリスに誘われるまま、僕は、「亜影王」を追って東京中を歩き回ることに…。
  • 雪花散らんせ
    値引きあり
    -
    桂木馨は、ある日彼女のエッセイを読んだという読者からの封書を受け取る。エッセイで取り上げた、馨が幼い頃に納戸で見つけた木版画のことを知っているというのだ。友人の雑誌編集長・土谷を誘い、その人物、天野玲奈に会いに行くと…。木版画に描かれた肘から先の両手がない人物。そして、その絵を見てからたびたび見るようになった夢。「雪花ちらんせ 空に花咲かんせ…」。不思議な童歌が結びつけた3人は…。
  • 瀬名秀明解説全集+α
    値引きあり
    -
    1巻330円 (税込)
    文庫本の巻末に付される「文庫解説」。これは日本独特の文化と言えるのではないだろうか。この解説を読んでから買うかどうか決める、この解説のために文庫を買い直すという人もいるぐらいだ。本作は、作家・瀬名秀明が、1995年にデビューしてから2003年までに書いた文庫解説24編に学生時代のエッセイを加えて収録。「そのときどきに考えていたことを、おそらく作品の胸を借りながら確かめるように書いてきた」という言葉の通り、ある意味個人史とも言える作品となっている。
  • そして誰もいなくなった……のか?
    値引きあり
    4.0
    H岳のスキー場で立ち入り禁止区域に入り込み、雪崩に遭遇したスキー客9名。ゲレンデに戻ろうとして道に迷い、見つけた山荘で雪が止むのを待っていた。そんな、孤立無援の彼らを殺人鬼が襲う。最初は山荘の管理人が血だらけで発見され、一人ずつ殺されていく…。後日、最後に殺されたと思われる明美の手記が発見されたが、殺人鬼の正体は一体誰なのか? 山荘には他に誰もいないはずなのに…。
  • そして天使は微笑む
    値引きあり
    2.0
    中学1年生の弟・勝也がいじめを苦に自殺した。遺書にはいじめた奴らへの恨みが綴られていた。おれは、書かれていたことが事実であるのかを確かめるために、遺書で名指しされていた弟の同級生に会うことにした。そして、おれは、弟の死に隠された思いも寄らない真実にたどり着いてしまった…。
  • タイヤキ 黄昏ホテル
    値引きあり
    4.0
    1巻55円 (税込)
    中国マフィアが所有するコカインと、それを手に入れるために組が用意していた数億円が忽然と消えた。その犯人と疑われた岩男は、弟分の伸吉とふたり、銃を持った組の人間たちに追われていた。命からがら逃げる中、岩男は、まだ堅気で大工の見習いをしていた頃に、棟梁がよくしてくれた話をふと思い出す。通称「黄昏ホテル」のパン屋の片隅で売られているタイヤキを頬張りながら、棟梁がしてくれたその話は…。(本作は「黄昏ホテル」をテーマとする読み切り連作小説の一篇です)

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  • 玉川上死 川に死体のある風景
    値引きあり
    3.0
    「玉川上水を死体が流れている」。110番通報を確認するため、交番から現場へ駆けつけた市田。死体は背中に「R高校 秋山」とかかれたジャージを着ている。川を流れていく「秋山」を自転車で追跡する市田だったが…。川を流れる「死体」の正体、そして、そこから発展する思いも寄らない事件の結末とは?(本作は「川に死体のある風景」をテーマとする読み切り連作小説の一篇です)

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  • 罪
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    -
    二年前から続く『ある事件』によって、東京は完全に人の住めない場所となった。東京都民は難民と化し、他県へと避難した。働いていた警視庁がなくなったため、刑事・谷口たちは間借りした某県警の一室で、警視庁時代の事件の残務処理に追われていた。そこへ、かつて東京で人を殺したという男が自首してきた。彼が自白した罪が、東京壊滅の原因なのか?
  • デジタル・ラビリンス
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    -
    別れた彼からの電話に悩んだすみれは、ナンバーディスプレイに彼の電話番号が表示されるたびに無視し続けていた。そんな中、近所で放火事件が起き…(「エンドマークはグレイ」)。公安警察官・川中は、警察庁へロケット弾を打ち込むという予告状の捜査をしていた。容疑者の男、横江を尾行するうち、彼が伝言ダイヤルサービスを使って誰かと連絡をとっていることに気付き…(「愛される警官」)。執筆当時(1985年)、次々と現れたニューテクノロジーをテーマに描かれた、短編小説8編を大幅加筆修正。書き下ろし1編を加えた、ミステリータッチの短編集。
  • 名前を変える魔法 黄昏ホテル
    値引きあり
    -
    探偵・ムナカタ氏は三十年以上も前、両親と宿泊した思い出のホテルを訪ねた。かつてこのホテル内のバー「とわいらいと」で見た不思議な魔法の謎を解くために…。著者の人気シリーズ「休日探偵ムナカタ氏」のムナカタ探偵が子供時代の謎に挑む短編ミステリー。(本作は「黄昏ホテル」をテーマとする読み切り連作小説の一篇です)

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  • 逃げ水姫
    値引きあり
    -
    大学生の僕は、下宿へと帰る道すがら、野菜売りのおじさんからトマトをひと皿買った。部屋に着くと、それに塩を振りながら缶ビールを2本のみ、その後はまぐろのフレーク缶をつまみにウィスキーの水割りをちびちびとやっていた。特にしたいことがあるわけでもなく、あと1、2年はこんな毎日をぼんやりと過ごすのだ。これでいいと思っていたのだ、その時までは…。冷蔵庫で冷やした水割り用の水を入れた瓶の中に不思議な光景を見つけたことから、僕の人生に変化が起きて…!?
  • 二重露出
    値引きあり
    -
    その公園に面した場所で営業していたのは、加倉喜直の蕎麦屋と、麻井春樹の喫茶店。二人とも長年持ち続けてきた夢を叶えた結果の店だった。それなりに充実した日々を送る二人の幸せは、ある日を境に揺さぶられることになる。それは、公園のトイレに住み着いたホームレスだった。10m先にまで届くほどの異臭を放つホームレスが、両店の客足を途絶えさせたのだ。追い詰められた二人は、自らホームレスを排除することを決意するのだが…。
  • 人間空気
    値引きあり
    -
    警視庁捜査一課の刑事・馬田権之助は、大学の後輩で犯罪捜査の能力がある水乃紗杜瑠に、奇妙な手紙を読ませていた。そこには、幼い頃の事故が原因で醜い容貌となってしまった日沼定男という男の栄田美恵子という幼馴染みへの想いが綴られていた。研究者となった彼は、透明な「人間空気」になる薬を開発し、常に彼女のそばにいたと言う。そんなストーカーじみた生活の中で、日沼は美恵子が夫を殺した現場を目撃したというのだ。そして、実際、美恵子の夫は数年前に本当に密室状態の中、謎の死を遂げていた。日沼は本当に、人間空気になったのか? 不可能犯罪の謎に素人探偵・水乃紗杜瑠が挑む!
  • 睡り流し
    値引きあり
    -
    嵐の夜、雨宿りに入った喫茶店で出会った男。彼は自分の幼い頃にあったという、不思議な話を語り始めた…。「睡り流し 睡り流し 睡り流して捨て申そ…」。中学に入ったばかりの彼が、雨宿りに入った寺の本堂で出会った女。鍛冶小屋で出会った少女。彼らは皆、不思議な歌を彼の耳元に残した…。睡り流すとはどういう意味なのか。睡ることで何かを流れに捨て去るというのか…。
  • 野良猫嫌い
    値引きあり
    -
    ある日、私の探偵事務所に年の割には派手な若い女性がやってきた。彼女は、先斗町の倶楽部で働いている源氏名・及川みひろ。自分の家の近所で最近残酷な猫殺しが横行していて、その犯人を捕まえて欲しいのだと言う。翌日、私はみひろの住むマンションに向かい、聞き込み調査を始めた。野良、飼い猫を問わず猫を可愛がり、餌をやる猫好きもいれば、盛りの付いた猫の鳴き声を騒音としか思えず、猫嫌いであることを露わにしている住民もいて…。そして、私が最後に行き着いたのは、意外な真相だった!
  • ハイマール祭
    値引きあり
    -
    1巻165円 (税込)
    聡は、1週間前に部長から瓢毛(ひさごけ)村へ大規模な村興しの視察へ行くように命じられた。最寄り駅から20キロ、車しか交通手段のない辺境の地へ行くため、聡は駅前からタクシーに乗った。だが行き先を告げた聡に、タクシーの運転手は奇妙な態度を見せた。そして村の入り口まで辿りつくと、聡に向かって手を合わせ、念仏をとなえ、来た道を戻っていった。嫌な予感を抱えつつ村に入った聡は、そこで「ハイマール祭」という、世にも奇妙な祭に遭遇したのだった…。地面を這い回る村民、半裸の女…そして…。果たして聡は村を無事に出ることができるのか?
  • 薔薇
    値引きあり
    -
    「船のなかに忘れた薔薇は誰が拾った 船のなかに残ったものは 盲人がひとり 鍛冶屋がひとり 鸚鵡が一羽 船のなかの赤い薔薇を拾ったものは…」その本は、そこで数ページが千切れていた。雨あがりの神社の境内。学校帰りにみちくさをしていた9歳のぼくは、1冊の本を拾った。そこへやって来て「返して」と、手を差し出した千釵子は、父が母親の春枝とともに新しく迎えたぼくの家族だった…。本の持ち主が千釵子ならば、薔薇を誰が拾ったのかを知っているはず…。果たして薔薇を拾ったのは?
  • 薔薇の残り香を嗅げ
    値引きあり
    -
    核戦争でもなく、原発の事故でもなく、核燃料輸送トラックの交通事故による「クラッシュ」が首都圏を襲う。首都の中枢機能は失われ、「外」の世界は限りなく荒廃するが、「内」の世界、「ゾーン」と呼ばれる領域は、完全に死に絶えたわけではなかった…。近未来の荒廃した世界を舞台に、賞金稼ぎの男を主人公にしたハードボイルド・シリーズの第二話。彼が追いこまれた殺しの回廊は、どこまで続くのか?
  • 一つだけのイアリング 黄昏ホテル
    値引きあり
    -
    高校生の奈摘と、誠吾は「黄昏ホテル」と呼ばれる古びたホテルの庭で、時間をもてあましていた。そこへ、振って湧いた刑事事件。奈摘たちのすぐ近くのテーブルに座る女性は大富豪の未亡人で、彼女の財産が狙われているという。彼女を警護する刑事と親しくなった奈摘たちだったが…。あっと驚く結末が待ち受ける、変格ミステリー小説。(本作は「黄昏ホテル」をテーマとする読み切り連作小説の一篇です)

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  • 陽はまた昇る 黄昏ホテル
    値引きあり
    -
    1巻55円 (税込)
    幼いころに視力を失った「わたし」に、<風>が、ホテルというものの存在を教えてくれた。「ホテルは、太陽みたいなもの? 星みたいなもの?」。そう訊ねるわたしに<風>は、様々なイメージを与えてくれる。そしてわたしは、かつて目がまだ見えていた頃の記憶を頼りに、私だけのホテルを思い描く…。美しい言葉で綴られた魅惑の幻想小説。(本作は「黄昏ホテル」をテーマとする読み切り連作小説の一篇です)

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  • 百八燈
    値引きあり
    -
    1巻55円 (税込)
    映画監督の彼は、同業者の父の再婚相手、自分より年下の義母・塁子の口ずさむ歌に、18世紀半ば、イタリアで夭折した作曲家が死の直前に作った聖母哀傷の曲を重ね合わせ、映画を撮ろうとしていた。しかし、資金繰りは難航し、予算1億のところ半分を出資してもいいという映画会社は見つかったが、後の半分が工面できない。そんな彼に出資者を紹介したのは累子だったが、その資金をあろうことか彼の父親が攫っていった…。累子が口ずさむ魂送りの歌が送ったのは…!?
  • ビデオレター
    値引きあり
    -
    彼の海外赴任を機にはじめたビデオレター。離れた彼から届くそれは、わたしにとって唯一の慰めだった。だが、彼は暴漢に襲われ、あっけなく命を落としてしまった。打ちひしがれるわたしの元へ、死んだはずの彼から届いたビデオレター。恐る恐る再生してみると、そこには…。死んだ恋人を思う気持ちが奇跡を起こしたのか? 恐ろしくも切ない物語。
  • フラスコの中の親指姫
    値引きあり
    -
    住宅メーカーの広報として働く“私”は、清楚な美貌を持つ12歳下の大学生・春夜と恋人関係にあった。濃密な愛の日々を過ごす二人だったが、私立大学の薬学部に通う春夜が、ある日学校で親指ほどの赤ん坊を拾ってくる。春夜に愛情を注がれて、赤ん坊は驚くべきスピードで成長していくが、私はその姿におぞましさを感じて……。レズビアンカップルのもとにやって来た、小さな小さな赤ん坊。やがてその存在は、二人の関係に影を落としていく。
  • プライベート・ビデオ
    値引きあり
    5.0
    見知らぬ土地で真夜中近く、喉の渇きを癒そうと歩き回っている際に、偶然入った場末のバーのよう店。客は私ひとりだったが、すぐに複数の若い男女が入ってきた。彼らは店の常連らしく、マスターらしき男に、ビデオテープを渡した。まもなく、店内の大きなモニターに、彼らが海辺でたわむれるプライベートな映像が映し出されたのだが、そこに映っていたのは…。
  • プレシャス・ライアー
    値引きあり
    -
    近未来。VR(バーチャルリアリティ)空間では、人はどんなものにもなれる。ある日、従兄弟で次世代コンピュータの開発者・谷津原禎一郎の依頼で、VR空間をさまよっていた金森詳子は、“アリス”と名乗る少女に出会う。しかし“アリス”は思いもよらぬものに姿を変え「ソルト」という謎の言葉を残して姿を消してしまう…。その言葉の意味は? アリスの正体は? やがてくるであろうコンピュータ社会を見通した世界を描いた、SF長編!!

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  • ペットからのメッセージ─探偵藤森涼子 最初の事件
    値引きあり
    -
    商社を辞めて探偵事務所に勤め始めた藤森涼子に、ペットショップ「サクラ」のオーナー・桜八重子の身辺警護の仕事が舞い込む。八重子が、謎の人物に命を狙われているというのだ。気性が激しく冷酷で、人の恨みを買いやすい八重子の前には、案の定容疑者と言えるような人物が複数現れた。涼子自身でさえ、自分を使用人同様にこき使う八重子に、嫌気が差してきていたある日、ペットショップで八重子の死体が発見された…。八重子を殺したのは一体誰なのか?
  • HOME AND AWAY 黄昏ホテル
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    1巻110円 (税込)
    男は夜明けの空を見つめながら、震える手でウイスキーボトルをつかんだ。金や名誉を患者の命よりも重んじる日本の医学会に嫌気がさし、世界を飛び回り、その腕を磨いてきた外科医…。そんな彼のもとに、ある患者の母親から一通の手紙が届いた。運命のいたずらなのか、その患者は…。(本作は「黄昏ホテル」をテーマとする読み切り連作小説の一篇です)

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  • 母性という名の狂気
    値引きあり
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    幼い娘が何者かから虐待を受けているようだ…。光治は珍しく仕事から早く帰り、娘と一緒に風呂に入ってそれに気づいた。一方で佳美は、夫が浮気をしているのではないかと疑念を募らせる。そんな不安定な気持ちが、娘・亜紀へ向かう。強情を張る娘を叱りつけ、床に倒して額をこすり付ける。自分には母性というものがないのだろうか…と罪悪感にかられる佳美。光治はやがて娘への虐待の犯人が彼女であることを疑い始める。そして、凄惨な結末を迎えた光治・佳美の関係には背筋も凍る驚愕の事実が!?
  • マリアージュ
    値引きあり
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    高級フランス料理店“アゼル・リ・ドー”に毎日通ってくるアラサーぐらいの、どちらかと言えば美人な女性客がいた。店員たちを不審がらせたのは、決して安くはないディナー・コースを、もう2週間も毎日食べ続けていること。よほど裕福なのだとしても、毎日では胃がもたれたりすることもあるだろうに…。そんなある日、シェフの内山は、消費者金融に出入りしている彼女を目撃する。どうして毎日店に通ってくれるのかと尋ねると彼女は…。
  • 水底の連鎖 川に死体のある風景
    値引きあり
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    水難救助隊の隊員、瀬古卓巳は、通報を受け、川に転落したという車両を潜水しながら探していた。通報から二十分後、該当車両を発見した瀬古だったが、その横にもう2台の車を発見する…。1台は古ぼけた軽自動車、もう一台は今にも動き出しそうなジープ。しかもいずれの車両にも死体が…なぜ三台もの車が、同じ場所に沈んでいたのか? 単なる事故なのか? あるいは…。瀬古と、おさな馴染みのみずきが真相解明に乗り出した! (本作は「川に死体のある風景」をテーマとする読み切り連作小説の一篇です)
  • みんな、ここに来る
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    5.0
    映画プロデューサーのマイロは、映画製作の資金を調達するために、美貌の女優を伴って資産家たちの集まるパーティに出席していた。彼はその時、不思議な声を聞く。“ブラウントゥリーに帰るよ”。それは以前父親が行方不明になる前に言っていた言葉だった。その後、資金を得て映画を製作できるようになるのだが…。ブラウントゥリーとは果たしてどんな場所なのか?
  • 虫歯治療
    値引きあり
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    嫌なことはつい先延ばしにしてしまう性格のわたしだったが、ついに痛みがこらえられず、仕事の空き時間に会社近くの歯医者へ向かった。商店街から一本外れた路地の、古ぼけたビルの4階にあるその歯医者で、わたしはとんでもない体験をするのだった…。誰もが一度は行ったことがある歯医者だからこそ、自分にも起こりそうな恐怖体験。背筋がひんやりする傑作SF小説!

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  • モルグ街で起こらなかったこと または起源の不在
    値引きあり
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    1巻165円 (税込)
    第4回創元推理評論賞を受賞。探偵小説研究会会員でもある著者が、史上初の推理小説と言われる『モルグ街の殺人』の著者でもあるアメリカを代表する文豪、エドガー・アラン・ポオの作品に迫る評論!(必要上『モルグ街の殺人』『盗まれた手紙』の犯人やトリックに言及しておりますので、読まれる方はご留意ください)
  • 奴らは絞首刑の絵葉書を売る
    値引きあり
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    本作は「ラヴ・マイナス・ゼロ/ノー・リミット」という中編連作シリーズの第一話、短編バージョン。近未来の都市・シャンティータウンのノースエリア。大通りをリサイクル資源である“死体”を回収する車が通りすぎ、地上は歩くことがはばかられるほど頽廃しているこの場所で、おれは、“死体製造”つまり、賞金稼ぎを生業としていた。そんなおれの命を狙うクローン人間。誰が、なんのためにクローン人間を仕向けたのか?
  • 病んだ水
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    3.0
    「早いもので、あの事件からもう4ヵ月の時間が流れました。…礼子さんが誘拐されたときのことを、私は今でもはっきりと憶えています…」。産業廃棄物処分場建設に携わる会社・サンセンの社長令嬢が誘拐された。犯人が要求した身代金は五十万円。その少なさに違和感はあったものの、受け渡しを指名された社長秘書は、犯人の指示通りに行動を開始する。しかし、結果的に金は忽然として消え、その二日後、娘の礼子は無事に戻った。そして四ヵ月後、秘書が礼子にしたためた手紙に記された事件の真実とは?
  • 予言
    値引きあり
    -
    その夜三好は、商店街でビラを配るピエロ姿の男に耳元で囁かれた。「今夜は最高の夜になるよ」と。最高の夜にするために彼が向かったのは、大学のサークルの新人、苑子の部屋。複数の男性部員が狙っている彼女に、今夜ならダメもとで告白できるような気がしていたのだ。果たして彼女を訪ねると、泥棒でも入ったかのように無残に荒らされた部屋の中心に、部員の山中の死体が…。このままでは苑子が殺したことになってしまう。三好は苑子をかばいアリバイ工作を企てるが…。ピエロの予言がもたらす衝撃の結末。
  • 夜の誘惑 黄昏ホテル
    値引きあり
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    1巻55円 (税込)
    愛する夫と、何不自由なく暮らしている元子。しかし、彼女は月に数回、出張と偽り、「黄昏ホテル」と呼ばれる、郊外のホテルに宿泊する。そこで元子は決して夫には言えない秘密の時間を過ごす。めくるめく夜を求めて、彼女は今日も次の予約のために、電話に手を伸ばし…。(本作は「黄昏ホテル」をテーマとする読み切り連作小説の一篇です)

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  • 雷鳴の轟く塔の秘密
    値引きあり
    -
    T県U湖に近い山奥の森の中にひっそりと建っている《雷鳴城》。名探偵・増加博士と助手の加々美光一、博士のライバル・目減卿等々…複数の男女が、ピラミッドに関する謎を解いたと豪語する男の話を聞くため、今宵《雷鳴城》に集っていた。だが、その夜、城の隣にそびえる《首吊りの塔》で、伝説をなぞるような密室殺人事件が発生する。果たして、博士たちは密室の謎を解くことができるのか? 作品の登場人物たちが、自分が推理小説の中のキャラクターであることを知っているという設定のメタミステリー。
  • 落下する緑
    値引きあり
    -
    バンド、「唐島栄治クインテット」のテナーサックス奏者・永見緋太郎は、ある日、バンドのリーダー唐島に誘われ、絵画展にやってきた。ところが、永見たちが見ている目の前でちょっとした騒ぎが起きる。絵画展のメインでもある抽象画「落下する緑」が上下逆さまに展示されているというのだ。その場に居合わせた絵の作者・宮堀重吉は大激怒。しかし、展覧会の初日には確かに正しく絵は展示されていたという…。果たして誰が、いつ、何の目的で絵を逆さまにしたのか?永見緋太郎の推理が冴え渡る、痛快ミステリー小説。

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  • 理想のペット
    値引きあり
    -
    幸司は、最近小学校の近くにペットショップが開店し、同級生たちが次々に猫や犬を買ってもらっているのがうらやましくてしょうがない。しかし、両親は彼に飼うことを許さなかった。そんな中、ペットを飼い始めた同級生たちに異変が起きる。みんな妙に大人しくなり、騒ぐのはおろか、私語さえしなくなったのだ。ある日、親友の聡史が目に青あざを作って登校してきた。幸司が理由を問いただすと、震えながら「――殺される」と呟き走り去る。その数日後、聡史は謎の死を遂げた。ペットがその死に関与しているのではないかと疑い、幸司はショップへと向かうが…。
  • レタッチ
    値引きあり
    -
    見知らぬ場所で目を覚ました私。病院の病室らしいが、壁は金属でできていて、外の景色は見えない。頭に手をやると包帯が巻かれていた。私は、頭を怪我したのだろうか? 記憶をたどっていると、ドアが開いて医師らしき男と、中年の女1人に若い女が2人入ってきた。「あなた、大丈夫だったのね! よかった……」と言って抱きついてきた中年女は、私の妻!? そんなはずはない。こんなぶくぶくと太った醜い女が自分の妻だなんて…。そして私に明かされた驚愕の事実とは?
  • 蓮華の花
    値引きあり
    -
    作家・日能克久は、高校時代の同窓会で、クラスメイトの梅木万理子が、自分を好きだったことを知らされる。よくある青春の思い出話であるはずの告白。しかし、日能の記憶によれば、万理子は死んだはずだった。だが、死んだはずの万理子は、美しい女性となって日能の前に現れる…。日能は、なぜ万理子が死んだと思い込んでいたのか?ホラータッチの傑作ミステリー。

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  • 嗤う男
    値引きあり
    3.0
    いつもの、ありふれた朝。妻と一人息子と共に朝食をとっていた和樹の動きが止まった。テレビから流れてくる強盗殺人事件のニュース。画面には指名手配されている容疑者の男の顔が映し出されていた。和樹は、この男の顔を知っていた。「まさか、本当にいたなんて」…。和樹を襲う、悪夢の結末は?
  • わらべ唄幻想
    値引きあり
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    さまざまなわらべ歌をモチーフに語られる幻想奇譚。『薔薇』『百八燈』『具足の袂に』『桜月夜に』『あの紫は』『睡り流し』『雪花散らんせ』の7作を合本。読者を一瞬にしてつややかで妖しい世界に誘う珠玉の短編集。

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