音楽 - アルテスパブリッシング作品一覧

  • 親愛なるレニー レナード・バーンスタインと戦後日本の物語
    4.3
    1巻2,750円 (税込)
    “……でもレニー、僕はあなたを愛してしまったし、 忘れることはできないのです。 あなたは僕にこう言いましたよね。 「誰かと恋に落ちたくはない、なぜならそれは、 自分の人生を変えてしまうから」”(本文より) ワシントンの図書館で著者が出逢った数百通の手紙。 それは、世界の巨匠レナード・バーンスタインと 知られざるふたりの日本人との心の交歓の記録だった。 カズコ ──日本でおそらく最初の、そしてもっとも熱心なファン。 クニ ──バーンスタインと激しい恋に落ち、その夢の実現に尽力した人物。 マエストロとふたりの日本人とが紡いだ愛の物語を軸に、 冷戦期アメリカの文化戦略、高度成長期日本に花開く音楽文化が描かれる。 感動の音楽ノンフィクションがここに誕生! レナード・バーンスタイン(1918-1990)は、 ニューヨーク・フィル、ウィーン・フィルなどのタクトをとった指揮者として、 《ウェスト・サイド・ストーリー》《キャンディード》など不滅の名作の数々を生みだした作曲家として、 米ソ冷戦期に反核や平和運動に精力的にとりくんだ行動する音楽家として、 20世紀を代表する芸術家の筆頭にあげられる巨匠。 スティーヴン・スピルバーグがリメイクし大ヒットした ミュージカル映画『ウェスト・サイド・ストーリー』(2021)や Netflixが制作し、スピルバーグ、マーティン・スコセッシらが名を連ねる 伝記映画『マエストロ』(2023年春公開予定)などで、 いまなお世界中から注目を集めている。
  • 相倉久人にきく昭和歌謡史
    -
    1巻1,760円 (税込)
    昨年7月、自選評論集『されどスウィング』刊行と同時に惜しくも世を去った音楽評論の大家・相倉久人の没後初となる著作。 エノケン、美空ひばり、服部良一、坂本九、クレージーキャッツ、軍歌、百恵・聖子・明菜・奈保子、ユーミン、大瀧詠一、シャ乱Q…… 戦前・戦中のヒット曲・軍歌から、戦後のアイドル、ニューミュージックまで全10回、流行歌を通して昭和を見る! 本書は2012~14年に行った連続対談を再構成・書籍化したものです。 「芸能ってのはお客さんに喜んでもらえなきゃしょうがない。でも、たどり着く頂点はアートと同じですよ」──相倉久人
  • ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた
    3.7
    1巻1,320円 (税込)
    衝撃の最終回。 モロボシ・ダンの告白シーンになぜ「あの曲」が使われたのか── 「音楽」を切り口に、ウルトラセブンを読み解いた快作! ──感動で身体が痺れた。 自分にとってウルトラセブンは永遠となった。 そしてこの日は自分にとって、 クラシック音楽への扉が開かれた日ともなったのだった──
  • 音と耳から考える 歴史・身体・テクノロジー
    -
    1巻5,500円 (税込)
    音楽学者・細川周平が国際日本文化研究センターで主宰したプロジェクトの成果を刊行。 「音楽」にとどまらず、自然や人、機械などが発するありとあらゆる音を対象に、 音を受ける聴覚器官(耳)から発想しながら、音と耳の文化・歴史を問い直す意欲的な論集です。 執筆陣には、音楽や音響はもとより、文学、映画、映像、メディア、ゲーム、アート、 美学、歴史、人類学など幅広い分野から内外の気鋭の研究者たちが集い、 ゲストに大友良英らのアーティストや評論家などを加えた総勢44人が参加しています。 「響きを聴く──認識と思索」「聞こえてくる音」「戦前期昭和の音響メディア」 「音が作る共同体」「芸能化の文脈──ラッパと太鼓」 「鼓膜の拡張──音響テクノロジーの考古学」「ステレオの時代──聴く、録る、売る」 「物語世界論への挑戦」「サウンドの表現者」「デジタル・ミュージッキング」の全10部で構成。
  • 音楽の黙示録 クラシックとジャズの対話
    3.5
    1巻1,760円 (税込)
    読者の何割かは最後の章まで読破するでしょう。 そのうち一定数の方々は、不愉快な思いをし、お怒りになるかもしれません。 が、一方で、俎上に挙げられたさまざまな事象とその論考に瞠目し、 心の裡で喝采してくださる方々もいるはずです。 ──南 博 本書で、私が書いてきた領域は多岐にわたっている。 音楽家の矩(のり)を踰(こ)えていると思う方が大半だろう。 だが、私が書きたかったことは、まさに、そうした実は何の根拠もない「矩」をこしらえた、 何か大きな力に対するリゼントメント(憤激)である。 ──森本恭正 ラディカルに、そしてロジカルに権威を切り裂く多能な作曲家と、 言葉のインプロヴィゼイションで読む者を覚醒させる異才ピアニストが ジャンルを超えて交わした言葉のインタープレイ。 誰も語れなかった〈音楽〉がいまここから聞こえてくる──
  • 音盤考現学 片山杜秀の本(1)
    4.3
    1巻1,320円 (税込)
    武満、黛、團、伊福部、西村、細川、川島からブーレーズ、ベリオ、ノーノ、ライヒ、タン・ドゥンまで── 現代音楽の荒野に炸裂する批評の絨毯爆撃! 『レコード芸術』の人気連載、ついに単行本化! 「天才と博識がはじけ出てくるような批評集である」(第18回吉田秀和賞・選評より) 『レコード芸術』誌上で2000年1月から連載中の名物コラム「傑作!? 問題作!?」の前半50回分を一挙集成! 政治、社会、思想、演劇、芸能……全方位に伸びる好奇心のアンテナは現代音楽になにを聴き取ったのか。 日本の音楽シーンを元気にすること間違いなしのケッサク評論が満載!
  • 音盤博物誌 片山杜秀の本(2)
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    吉田秀和氏も激賞した前作『片山杜秀の本(1) 音盤考現学』に続く第2弾。 シューベルトを近眼派音楽の夜明けと断じ、金満的ヴィブラートの淵源はクライスラーにありと喝破、信時潔から坂本龍一に至る隠された楽統を暴き出し、ショスタコと恋愛映画の意外な親和性を解明する── 音盤の博物学者・片山杜秀が渡り歩いた傑作・問題作。『レコード芸術』誌の人気連載「傑作!? 問題作!?」の後半50本を完全収録! 岡田暁生さん推薦! 「僕なんか逆立ちしてもかなわない人」──私は片山さんを誰かに紹介するとき、いつもこう言うことにしている。 片山さんは異形の文体の持ち主だ。こんなにも凄まじい凝集力をもつ文章には滅多に出会えない。 ひとつひとつの単語がまるでウェーベルンの音符のように、読者の脳髄の中で次々爆発する。しかもこんな核分裂みたいなセンテンスが、ロッシーニのテンポで機銃掃射されるのだ。そして彼が書いたものを読み終わると──いつだって音楽が、思想が、社会が、時代が、それ以前とはぜんぜん違って見えてくる。 かつて福田恒存は吉田秀和のことを「真の音楽批評家の名に値する日本で唯一の人」と呼んだが、僕にとって片山さんは「真に21世紀の音楽批評家の名に値する唯一の人」である。 ──岡田暁生(京都大学准教授、中公新書版『西洋音楽史』著者)
  • 聴かずぎらいのための吹奏楽入門
    4.0
    全国で演奏され親しまれてきた50曲を厳選し、 輸入(海外)編と国産(日本)編に分けて紹介。 ホルスト、リード、兼田敏などの定番曲から、 ティケリ、ジョン・マッキー、挾間美帆の最新作まで、 作曲家の特徴やプロフィール、曲の聴きどころ/吹きどころ、 コンクールでの位置づけなどを徹底的に掘り下げます。 軍楽隊として日本に入ってきた吹奏楽が 部活動として定着するまでの歴史もたどり、 CDガイドとコラム、プレイリスト、索引も充実。 吹奏楽を心から愛してやまない漆畑奈月と ジャンルをまたいで活躍する音楽ライター小室敬幸が、 楽器を演らない音楽好きにもアピールする 吹奏楽の魅力を熱く、濃く、深く語り下ろす 画期的な吹奏楽ガイドの登場です!
  • 教養としてのバッハ 生涯・時代・音楽を学ぶ14講
    4.0
    「バッハの音楽は、学びの段階に応じて発見の喜びを与えてくれる、報いの多い対象である」(礒山雅) バッハ時代のドイツは? 当時話されていたドイツ語は? ルターがバッハに残した遺産とは? バッハはどんな楽器・奏法・音響・音律を想定して作曲したのか? 19世紀にバッハ復興が起こったわけは? ルター派のバッハがなぜカトリックのミサ曲を書いたのか?── バッハ研究の第一人者・礒山雅をはじめ9人の著者による14の講義が、 バッハという類なき知の水脈へ誘う。
  • クラシック音楽家のためのセルフマネジメント・ハンドブック
    4.0
    オペラ歌手としてキャリアを歩んだのちビジネス界に転身し、 現在は音楽家やアンサンブルのコーチング、芸術団体やスタートアップ企業のアドバイザーとしても活躍する著者が、 若い音楽家たちに欠かせないビジネス面の考え方や基礎知識を懇切丁寧かつ実践的に指南する。 自分の売り込み方、ギャラの交渉、SNS活用術、写真や動画の見せ方、 ファンとの付き合い方、クラウドファンディングの極意、資金管理…… ワレリー・ゲルギエフ(指揮者)絶賛! 「自分の音楽仲間にこの本を推薦したい」 誰にも頼れない時代を音楽でサヴァイヴするためのバイブルが登場! 「COVID-19時代のためのまえがき」を新たに書き下ろし!
  • クラシック迷宮図書館 片山杜秀の本(3)
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    “本を目方で買う男”が吟味厳選した音楽書籍74冊。 「音楽を語る」という不可能に挑んだ名著・労作・奇書・珍編を、カタヤマが読む! 唸る! 斬る! 日本中の音楽ファンを驚愕させた『音盤考現学』『音盤博物誌』に続く第3弾は、濫読無双のブックガイド! サントリー学芸賞&吉田秀和賞ダブル受賞の著者、待望の新作。 『レコード芸術』誌に10年間にわたり連載された「片山杜秀のこの本を読め!」のうち、1998年から2003年までの6年間に書かれた計72本の書評に、同時期に書かれた2本のエッセイを加え、単行本化。 音楽書ってこんなに面白かったのか! 好奇心と歓びにあふれた無類のブックガイド。
  • 古楽の終焉 HIP〈歴史的知識にもとづく演奏〉とはなにか
    -
    過去の音楽をそっくり再現して、どうするのか? なぜ儀式のように音楽を聴かなければならないのか? 原典至上主義? ──それは「テクスト・フェティシズム」にすぎないのでは? 古楽が追求すべきオーセンティシティとはどこにあるのか? そして、「HIP(歴史的知識にもとづく演奏)」とは何をめざすものなのか? ── フランス・ブリュッヘン率いる18世紀オーケストラなどでオーボエ奏者、リコーダー奏者として活躍したほか、楽器製作や音楽学研究の分野でも多大な実績を残し、2011年に惜しまれつつ世を去った著者が、2007年に発表したThe End of Early Music: A Period Performer’s History of Music for the Twenty-First Century(Oxford University Press)。 音楽史のとらえ方を根底から更新し、クラシック音楽家の意識変革をうながし、返す刀で「原典至上主義」に拘泥する古楽演奏にも疑問符を突きつけた同書は、発表と同時に大きな話題を巻き起こした。 「HIP(historically-inspired perfomance; historically-informed performance=歴史的知識にもとづく演奏)」と「修辞学的音楽(rhetorical music)」の理想を知り、楽譜に書かれた音楽をただ再現するだけでなく、生命力にあふれたパフォーマンスをおこなうために、すべての音楽家がひもとくべき書、ついに待望の完訳!
  • コモンズ:スコラ vol.18 ピアノへの旅 (commmons:schola〈音楽の学校〉)
    -
    2008年にVol.1『J.S.バッハ』でスタートし、2018年『ロマン派音楽』まで17巻(CDと本)をエイベックスから刊行してきた、坂本龍一監修のユニークな音楽全集〈音楽の学校=コモンズ・スコラ〉。このVol.18から、プレイリストで音楽を聴きながら読む書籍として生まれ変わります。 リニューアル第1弾のテーマは、坂本龍一がもっとも長く深く付き合ってきた楽器、ピアノ。だれにでも正確で大きな音が出すことができて、「楽器の王様」とも呼ばれるピアノは、ギターと並んで世界的にもっともポピュラーな楽器です。 本書では、そのピアノ成立史のミステリーに挑むとともに、工業化の粋を極めたピアノという楽器とその音楽の本質を多彩な視点から縦横無尽に語り合います。東日本大震災で出会った「津波ピアノ」に象徴されるように、ピアノを不自由で儚い楽器ととらえ近代に抗う坂本の楽器観・音楽観も浮き彫りになります。 ゲストに迎えたのは、ピアノよりさらに古い鍵盤楽器の成立史に詳しい研究者・上尾信也さんと、中欧・東欧の芸術音楽、民族音楽がご専門でピアノをめぐる文化史にも造詣の深い音楽学者・伊東信宏さんのおふたり。 第1部は3人の鼎談。国立音楽大学の楽器学資料館で歴史的な鍵盤楽器に触れたあと(カラーで紹介)、紀元前のローマ、ギリシャやイスラム世界まで視野を広げて、ピアノ成立史のミステリーに挑みます。 後半の第2部は坂本×伊東の対談。バッハからライヒまで、坂本が慣れ親しんできたピアノ曲を聴きながら、不自然で不自由で、そこがいじらしくもある楽器=ピアノの本質に迫ります。
  • サイモン&ガーファンクル全曲解説
    -
    1巻1,760円 (税込)
    〈サウンド・オヴ・サイレンス〉〈スカボロー・フェア〉〈ミセス・ロビンソン〉〈アメリカ〉〈明日に架ける橋〉〈ボクサー〉……デュオ時代からソロ活動までの全軌跡と不滅の274曲を徹底ガイド。その他、ベスト盤、ライヴ盤、映像作品など、S&Gのすべてがこの1冊に!
  • サステナブル・ミュージック これからの持続可能な音楽のあり方
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    『音楽療法を考える』やマリー・シェーファーの翻訳などで知られる 臨床音楽学の第一人者が、高度資本主義、グローバル社会における 音楽のあり方を問いただし、持続可能(サステナブル)な音楽のあり方を 模索する切実な問題を投げかける意欲的な論考。 明るく楽しい音楽はどこから来たのか? なぜウケのわるい難しい音楽が創り続けられてきたのか? なぜクラシック音楽がえらくなったのか? なぜ巷には聞きたくないのに音楽が溢れているのか? どうして芸術家が構想する社会改革は失敗に終わるのか? なぜみんな音楽から遠ざかりはじめたのか? ──みんな、不要となった音楽の掟にわれわれがしばられているからだ。 音楽によるヒューマニズムの押し売りに辟易しているあなたへ──
  • シューベルトの手当て
    -
    重度の自閉症患者、認知症の高齢者、終末医療を受ける患者のかたわらで、 20年以上にわたってチェロを弾きつづけてきたフランス人チェリスト。 音楽がもたらす癒しと出会いの体験をつづった感動の物語。 2021年のフランス「音楽家の本」賞を受賞し、 英語、ドイツ語をはじめ4カ国語に翻訳された話題の書がついに邦訳!
  • 新版 クラシックでわかる世界史 時代を生きた作曲家、歴史を変えた名曲
    3.0
    1巻1,760円 (税込)
    歴史が動くとき、名曲が生まれる。 ──16世紀中盤から第一次世界大戦まで、音楽史でいえばバロック前期から後期ロマン派までの時代の音楽を、革命や戦争など大きな出来事の歴史と、社会史、美術史、演劇史と組み合わせて見ることによって、現代に残された数々の名曲に秘められた真実の歴史を解き明かします。 [本書の内容より] ・ヴィヴァルディは皇帝に〈機密情報〉を提供していた? ・ハプスブルク家の結婚政策がオペラを発展させた ・ベートーヴェンのパトロン遍歴と国際政治力学 ・革命に加わって指名手配されたヴァーグナー ・スエズ運河開通式典とヴェルディ《アイーダ》の深い関係 ・ピアノは大砲よりも強し。パデレフスキのポーランド独立運動 2007年10月の刊行以来、版を重ねロングセラーとなっていた『クラシックでわかる世界史』に大幅な改訂を施し、お求めやすいコンパクトな新版としてお届けします。とくにオペラ作品の題材と歴史との関連、各都市の音楽文化についての記述を充実させ、前著と比べてより立体的な内容としました。
  • 新版 魂のゆくえ
    4.8
    ソウル・ミュージックガイドの決定版として愛され続けるロングセラー(11刷)に、11のプレイリスト=全448曲を加えた新版の登場です。 FM番組『バラカン・ビート』『ウィークエンド・サンシャイン』や NHKワールド『ジャパノロジー・プラス』などラジオやテレビでおなじみ、 ピーター・バラカンが、ゴスペルからヒップホップまで、 アメリカのソウル・ミュージックの歴史とスターたちを語った本書は、 多くのミュージシャンやリスナーに支持され、ロングセラーとなっています。 この30周年記念版は、著者が各章ごとに新しく選んだ合計448曲のプレイリストを、 ストリーミング・サービスのSpotifyに作成し、 リンクQRコードと書き下ろしの解説を加えた新版です。 ヒップホップがポピュラー音楽の主流となっているなか、 若いリスナーたちがブラック・ミュージックの歴史に 新たな関心を寄せている今、最適の入門書としてお薦めしたい1冊です。 ※本書は、2008年に弊社から発売した『魂(ソウル)のゆくえ』の改訂新版です。 1989年のオリジナルの新潮文庫版発売から数えて今年が30周年にあたります。
  • JAZZ 100の扉 チャーリー・パーカーから大友良英まで
    -
    〈いりぐちアルテス〉第4弾は、ビバップの始祖から21世紀日本の最新型ジャズまで、選びぬいた100枚+200枚のディスクでジャズのエッセンスと楽しみ方がわかる名盤ガイド! ビバップ、モード、ウェストコースト、ビッグ・バンド、フリー、ノイズ、フュージョンという多彩多様なジャズの全体像を幅広いラインナップに凝縮しました。 人気ブロードキャスター、ピーター・バラカンを特別ゲストに迎えての著者との対談付き。
  • ソング&セルフ 音楽と演奏をめぐって歌手が考えていること
    NEW
    -
    「自分はこれらの曲を演奏すべきなのだろうか? 自分にははたしてそんなことをする権利があるのだろうか? 自分自身のアイデンティティは、 ことばや音楽になって提供されている数多くのアイデンティティに どのようにつながっていくものなのだろう? また作曲家や詩人のアイデンティティにどうつながるのだろう?」 (本書第2章より) 歌をうたうとき、歌い手の自己はどのように変容するのか──。 「音楽の解釈者のなかでももっとも才能ある文筆家」(アルフレート・ブレンデル)と評される英国随一のテノール歌手イアン・ボストリッジが、「ダフ・クーパー賞」(すぐれたノンフィクション作品にあたえられる英国の権威ある文学賞)を受賞した前作『シューベルトの「冬の旅」』(小社刊)に続いて世に問う音楽論。 ジェンダー、人種、死をめぐり、モンテヴェルディ、シューベルト、シューマン、ラヴェル、ブリテンなどの作品を考察し、音楽の「隠された歴史」にせまる! ◎本書に登場する音楽作品 モンテヴェルディ『タンクレディとクロリンダの戦い』 シューベルト『冬の旅』 シューマン『女の愛と生涯』 ラヴェル『マダガスカル島民の歌』 ブリテン『カーリュー・リヴァー』『戦争レクイエム』『ヴェネツィアに死す』ほか
  • 続・クラシック迷宮図書館 片山杜秀の本(4)
    -
    1巻1,320円 (税込)
    本を読めば音楽がわかるのか!?── ますます絶好調のカタヤマ式音楽書月評、厳選68冊分、お届けします。 銭形平次の寛永通宝はSPレコード? 上野に西郷隆盛像と東京芸大がある理由とは? 十二音音楽は統合失調症の特効薬だった? 『うる星やつら』とモーツァルトの関係??── 冴えに冴えまくる着想で、「クラシックの読み方」が変わる! 『レコード芸術』誌に10年間にわたり連載された「片山杜秀のこの本を読め!」のうち、2004年から2007年までの4年間に書かれた計48本の書評に加えて、読売新聞、中央公論、週刊文春などで2010年3月までに発表された書評や、吉田秀和の著書に寄せた解説などを集成。
  • 高鳴る心の歌 ヒット曲の伴走者として
    -
    1巻1,980円 (税込)
    音楽出版ビジネスとは? 「作詞家・作曲家から楽曲の著作権を預かり、1円でも多く収入を上げるよう、ありとあらゆる努力をする仕事です」 現在フジパシフィックミュージック代表取締役会長を務める著者は、 前身となるパシフィック音楽出版の創業スタッフとして、 1966年に音楽出版ビジネスのキャリアをスタート。 以来今日までに「帰って来たヨッパライ」、「白い恋人たち」 『A LONG VACATION』、「千の風になって」をはじめ、 フォーク・クルセダーズやジャックス、モコ・ビーバー・オリーブ、おニャン子クラブ、 大瀧詠一、山下達郎など無数のヒット作を世に送り出してきた。 本書は、音楽著作権の価値を知り尽くす業界のパイオニアが アメリカで始まった音楽出版ビジネスの歴史とともに、 作詞家・作曲家、ミュージシャンを支え、 内外のライバルやパートナーと切磋琢磨してきた長年の経験を語ったもの。 音楽を聴くメディアとしてインターネットが主流となったいま、 これからの著作権ビジネスを考えるうえでも必読です。 ●本書に登場するおもなミュージシャン、音楽家 ザ・フォーク・クルセダーズ、加藤和彦、ジャックス、大瀧詠一、シュガー・ベイブ、 山下達郎、秋元康、Wink、稲垣潤一、ウルフルズ、BONNIE PINK、Superfly、 バート・バカラック、ポール・ウィリアムス、ロジャー・ニコルス ●著者が携わったおもなヒット作 「帰って来たヨッパライ」「千の風になって」「白い恋人たち」 『A LONG VACATION』「あの素晴しい愛をもう一度」 「悲しくてやりきれない」「結婚しようよ」「ガッツだぜ!!」など
  • 「超」音楽対談 オーケストラに未来はあるか
    -
    1巻1,980円 (税込)
    ~~~~~ 山田 今日もすぐ終わりますよ。「オーケストラに未来はあるか?」 「ない!」で終わり(会場爆笑)。 浦久 そういわれてしまうと、もう身もフタもない(笑)。 ~~~~~ 浦久 指揮者から見た理想のオーケストラとは? 山田 自分のイメージというか、アイディアを具現化してくれるオーケストラが、 理想のオーケストラということになると思うんですよ、ふつうはね。 浦久 では、そのイメージを持っていない指揮者の場合はどうなるのかな? 山田 ほらきた(会場笑)。 ~~~~~ 山田 観客のみなさんがちょっとかわいそうって思うこともある。 浦久 緊張感を強いられて? 山田 指揮者が棒を下ろすまで拍手はするなとか。あれ、やめてほしいですね。 だからぼくは、あえて指揮棒をずっと上げておこうかなって(会場笑)。 ~~~~~ 浦久 日本では、みんなで歌って踊って、わいわいいう音楽のほうが、 はるかに長い歴史を持っていた。 山田 なるほど。日本人は劇場から飛び出して、盆踊りをしよう(笑)と。 ~~~~~ 日欧の文化を知悉し、コンサートプロデュースや文筆でユニークな活動を続ける文化芸術プロデューサー・浦久俊彦と、現在もっとも多忙な音楽家のひとりとして世界中を飛びまわりながら、日本の音楽界にラディカルな問いを投げかける指揮者・山田和樹が、「クラシック音楽の明日」についてガチンコ対談。 山田が実演家として現場的・実践的疑問を提示すれば、浦久が古代から現代までの音楽思想や人文科学の知識を総動員してガチで答え、浦久が大風呂敷の「音楽文化改革案」を提示すれば、山田がカリスマ指揮者の余裕で全肯定! 抱腹絶倒の対話は、コロナ禍にあえぐクラシック音楽界への福音となるのか!?
  • デオダ・ド・セヴラック 南仏の風、郷愁の音画
    -
    1巻1,760円 (税込)
    彼は、良い香りのする音楽を作る。 そして、人はそこで胸いっぱいに深呼吸するんだ。 ──クロード・ドビュッシー デオダ・ド・セヴラックは、私の芸術生活の最良の思い出のひとつです。私は彼に賛嘆の念を惜しみません。 ──パブロ・ピカソ 真に印象主義者といえる音楽家は、ドビュッシーとセヴラックだけである。 ──ミシェル・シオン 楽壇の中心であるパリに背を向け、ラングドックの自然と生活を描いた音の画家。 師ダンディが愛し、ドビュッシーやラヴェルが賛嘆した天才作曲家の生涯と作品がいま蘇る! デオダ・ド・セヴラック(1872~1921)は19世紀から20世紀への時代の転換期に、フランス楽壇の中心であるパリから距離を置き、南仏を拠点に活躍した作曲家。「地域主義」ともよばれる独自の創作美学を標榜・実践し、ピアノ曲《ラングドックにて》をはじめとする珠玉の作品は、師ダンディをはじめ、ラヴェルやドビュッシーも絶賛した。舘野泉をはじめ、その作品に魅せられたピアニストは数多い。フランス近現代音楽および現代思想を研究する著者が、セヴラックの思想や作品の投げかける現代へのメッセージを読み解く本邦初の伝記。巻末に作品表、年譜、ディスコグラフィを付した。 〈叢書ビブリオムジカ〉シリーズ、創刊第2弾!
  • バッハ「平均律」解読(I) 《平均律クラヴィーア曲集 第1巻》全24曲
    NEW
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    1巻3,850円 (税込)
    ※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 現代日本を代表する作曲家のひとりである著者が、ドイツ・バロック音楽の総決算にして、バッハのキャリア前半の「白書」ともいえる《平均律クラヴィーア曲集 第1巻》全24曲を、各曲ごとの解説と書き込み入り楽譜(2色刷)で読み解く。 現代の作曲家の視点によるピアノ演奏実践への手引きとして活用できるだけでなく、当時の作曲における慣例や伝統を知り、創作過程をたどることのできる刺激的なバッハ論ともなっている。 対位法・フーガ・調的連関によってネットワーク化され、重層構造をなす作品の様相から、バッハの革新性にせまり、そこに秘められた〈音楽の知〉を可視化する!
  • バロック音楽と国際政治
    NEW
    -
    1巻2,420円 (税込)
    外交官の使命をおびて旅したフローベルガー。 メディチ家からフランス王家に嫁ぎ、芸術外交を展開した王妃たち。 ドイツの小国ハノーファーを国際舞台に引き上げたステッファニ。 英国の新王朝樹立をめざして暗躍したヘンデル。 海上覇権をあらそう英西間で争奪戦となったカストラート歌手ファリネッリ。 3つの継承戦争に巻き込まれたバッハ── 旅する音楽家たちが動かした世界史の真実とは! 大人気ベストセラー『クラシックでわかる世界史』の 著者が放つ近世ヨーロッパ音楽歴史絵巻!
  • パヴァロッティとぼく アシスタント「ティノ」が語るマエストロ最後の日々
    NEW
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    「ぼくのために働かないか」 ペルーの5つ星ホテルで働く青年ティノ。 それまでオペラを聴いたこともなかったホテルボーイに声をかけたのは、 世界一のテノール歌手だった──。 何十個ものスーツケースに詰め込んだタキシードとアロハシャツと食料と調理器具、 プライベートジェットでめぐる世界ツアー、熱狂する聴衆と国家元首も参加するガラ・ディナー、 豪邸と別荘、花火まで打ち上げるパーティ、度重なる手術と再起への飽くなき願望……。 本書は、パヴァロッティが亡くなるまでの13年間、 もっとも信頼し、身近に置いて心を通わせた 「最後のアシスタント」による回想録。 溌剌としてみずみずしいユーモアあふれる文体から、 素顔のパヴァロッティの人間的魅力が伝わってくる。
  • ピアノ大陸ヨーロッパ 19世紀・市民音楽とクラシックの誕生
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    1巻1,320円 (税込)
    19世紀の最先端科学技術の粋を結集した工業製品、ピアノ。 PART 1では、ピアノの発展、ピアノ音楽創作の歴史をとおして、当時の産業化社会が市民文化を創出し、現代のわたしたちが楽しんでいる「クラシック音楽」を生みだした過程を明らかにする。 PART 2では、パリやウィーン、ロンドン、ベルリン、ライプツィヒなど、個々の都市や国での個性あふれるピアノ音楽にスポットをあてる。 終章では、19世紀ピアノ音楽のもっとも特徴的なジャンル、「ノクターン(夜想曲)」をとりあげて、当時の社会のあり方やひとびとの美意識がどのように反映しているのかを考察する。 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)のホームページでの連載「ピアノの19世紀」を全面的に改稿し、単行本化。
  • 藤倉大のボンクリ・アカデミー 誰も知らない新しい音楽
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    ※電子版においては、権利の都合上、楽譜の一部にモザイク処理をほどこしています。 “Born Creative” Festival(略称「ボンクリ・フェス」)は2017年から東京芸術劇場を舞台に展開されているボーダレスな音楽祭。 「ボンクリ・フェス」のアーティスティック・ディレクターをつとめる作曲家・藤倉大が、「アヴァンギャルドだけどおもしろい」4人の音楽家をゲストに、未知の音楽を知る喜びを語りあった連続講義「ボンクリ・アカデミー」を単行本化。 『あまちゃん』の音楽で知られる前衛・即興音楽家の大友良英による「作曲」講座を皮切りに、異次元の音楽空間をつくりだす電子音楽家・檜垣智也、現代の尺八道をきわめる藤原道山、三味線で現代音楽を席捲する本條秀慈郎が登場し、音楽を深掘りする楽しみを披露。最後は藤倉大が吉田純子を聞き手に「新しい耳のつくり方」を伝授します。 人生の喜びとは学ぶこと。 ボンクリ・フェスにこんなにたくさんの全然違う分野で活躍するアーティストが集まるのなら、僕ひとりが学ぶのではなく、これらのアーティストの重要な考えや思いを記録して、今、そして未来のみんなが学べるように残せないものか。 ──藤倉大(「おわりに」より) 2021年7月から9月にかけて朝日カルチャーセンター新宿教室がおこなった東京芸術劇場提携オンライン講座を書籍化。
  • フランツ・リスト 深音の伝道師
    -
    1巻1,650円 (税込)
    幼くして視力を喪い、ピアノを友とするようになってから、著者のかたわらにあったリストの作品たち──。 『ラ・カンパネッラ』『愛の夢』『ハンガリー狂詩曲』『エステ荘の噴水』『タランテラ』……長年のレッスンをつうじて探りあてた1曲1曲の魅力の源泉。 リストが生涯追い求めた愛と信仰の姿とは? いまピアノを学ぶ子どもたち、教える先生たちに届けたい心の栄養。 日本エッセイストクラブ賞受賞の人気作家が初めて贈る音楽エッセイ。 金子三勇士さん(ピアニスト)推薦! 「時空と次元を超えたリストの魅力とは? 音楽のコスモポリタンの真の姿を追う。」
  • ブラジリアン・ミュージック200
    -
    1巻1,870円 (税込)
    1899年のカーニバル・ソング第1号から21世紀のヒット曲まで、 ショーロ、マルシャ、バイアォン、サンバからボサノヴァ、MPB、ヒップホップまで、 ジャンルと時代、地域を広くカバーしながら、 ピシンギーニャ、ノエル・ホーザに始まって アントニオ・カルロス・ジョビン、ヴィニシウス・ヂ・モライス、ジョアン・ジルベルト、 カエターノ・ヴェローゾ、ジルベルト・ジル、シコ・ブアルキ、ミルトン・ナシメント、 さらにはホベルト・カルロス、カルトーラからポップ、ヒップホップ勢まで、 主要な作曲家、ミュージシャン、シンガーを網羅。 ブラジル音楽の名曲事典としても役に立つと同時に、 広大無辺なブラジル音楽の全体像を知るために最適のガイドとなっています。 著者はJ-WAVEの人気FM番組「サウージ!サウダージ」のプロデュースを長年手がけるなど、 ブラジルの音楽と文化を精力的に発信している第一人者の中原仁。本書が初の単著(書き下ろし)です。
  • 文化系のためのヒップホップ入門
    4.1
    ライムスター・宇多丸さん推薦! 山下達郎さん絶賛! 「ヒップホップは音楽ではなく、ゲームです」 気鋭の映画・音楽ライターとアメリカ文学・ポピュラー音楽研究者が、ヒップホップの誕生から現在までを対談形式でお届けする目からウロコの入門講座。これであなたも立派なBボーイ!? ◎100枚のCDガイド付き 70年代終わりに誕生したヒップホップ。初期は音楽として楽しめていたのに、マッチョで暴力的なスタイルが主流を占めるようになって離れてしまった人は少なくないはず。そんな音楽好きの方に、どこをどう聴けば楽しめるのかを伝授する画期的な入門書です。 著者は映画や音楽を題材に活躍しているライター/コラムニストの長谷川さんと、アメリカ音楽研究でも知られる慶応大学准教授の大和田さんのおふたり。対談形式の軽妙なやりとりをお楽しみください。 〈いりぐちアルテス〉第2弾!
  • 文化系のためのヒップホップ入門3
    4.0
    トランプ政権という踏み絵が誕生し、 ケンドリック・ラマーが脚光を浴び、 トラップがニューヨークすら支配し、 カニエ・ウェストが炎上し続けた── そんな4年間(2015~2018)のヒップホップ・シーンを 文化系名コンビが検証する! 「ヒップホップは音楽ではない」という独自の視点を打ち出した シリーズ第1弾『文化系のためのヒップホップ入門』(2011)は、 アメリカのヒップホップの歴史と聴き方を指南した 画期的な入門書として、ロングセラーを続けています。 2012年から14年までをとりあげた『文化系2』(2018)に続く本書では、 2015年から18年までのシーンを振り返るとともに(CDガイド付き)、 アフリカン=アメリカン研究の専門家で慶應大学准教授の有光道生さんを招いて、 オバマ政権下のアメリカ社会とヒップホップを論じた鼎談も収録しています。 本書で話題にした楽曲のプレイリストもSpotifyで近日公開!
  • 文化系のためのヒップホップ入門2
    4.7
    「ヒップホップは音楽ではない」「ヒップホップは『少年ジャンプ』である」といった キラーフレーズを満載した前作『文化系のためのヒップホップ入門』は、 ライムスター宇多丸さんや山下達郎さんにも高く評価され、 刊行から7年が経った現在も売れ続けているアルテス最大のロングセラーです。 その続編『2』は、ケンドリック・ラマーやチャンス・ザ・ラッパーが登場し、 ニッキー・ミナージュら女性ラッパーが活躍、 ファレル・ウィリアムズ〈ハッピー〉が大ヒットした、 2012年から14年まで3年間のヒップホップ・シーンの変遷を追いかけます。 さらにゲストに『Jazz The New Chapter』の編著者・柳樂光隆さんをお迎えし、 「ループ感覚」「Jディラ」「YouTube」などをキーワードに ジャズとヒップホップの影響関係を探る鼎談を収録。 続けて2015年以降のシーンを取り上げる『3』も 着々と準備中ですので、どうぞご期待ください!
  • 平成音楽史
    5.0
    カラヤン、バーンスタインが逝き、 アバド、クレーメルが新しい道を開拓。 そしてドゥダメル、クルレンツィス登場。 古楽運動にアメリカの没落を重ね合わせ、 マーラー・ブームを佐村河内事件の淵源と喝破する。 博覧強記の思想史家・片山杜秀と 演奏史の語り部・山崎浩太郎が 激動の平成時代をクラシック音楽という視点から語り尽くす! 片山──平成という時代に特徴的なことといえば、やはり壮大なまがいものにこそ感動するというところじゃないでしょうか。 山崎──昭和まではクラシックをめぐる言説が男目線中心だったのが、女性の力が増したからこそ、テノール歌手の魅力が堂々と語られるようになった。 片山──森繁久彌と吉田秀和は同い年。これ重要(笑)。 山崎──宇野功芳の存在は、ある意味で司馬遼太郎と似てると思うんです。 ※本書はTOKYO FMグループの衛星デジタル音楽放送ミュージックバードで 2018年8月19日に放送したウィークエンド・スペシャル「夏休み自由研究~平成音楽史」を 採録したものに大幅な加筆をほどこし、同年9月12日におこなった座談会の内容を 「コラム」として追加して編集したものです。 ミュージックバードはJCSAT-2B(スペースディーバ)から日本全国に向けて放送する 高音質“音楽専門”有料放送です。 クラシック、ジャズの専門チャンネルのほか、スタンダードパックでは音楽ジャンル別に 50チャンネルから楽しめます。詳しくは以下のサイトをご覧ください。 http://musicbird.jp/
  • ヘルベルト・ブロムシュテット自伝 音楽こそわが天命
    5.0
    マルケヴィッチ、バーンスタイン、ケージら20世紀の大音楽家たちとの交流、 バッハ、ベートーヴェン、ブルックナーらドイツ音楽の本流へのたゆまぬ献身、 ベルワルド、ステンハマルら祖国スウェーデンの作曲家への尽きせぬ愛情…… シュターツカペレ・ドレスデン、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、 サンフランシスコ交響楽団、NHK交響楽団などの要職を歴任し、 90歳を超えるいまなお、世界中を旅して年間約80回の演奏会を指揮する当代最高のマエストロが、 あたたかく飾りのないことばで、みずからの生涯・音楽・信仰を語りつくす。 ★著者ブロムシュテットは2018年10月に来日し、NHK交響楽団の定期6公演を指揮! ★そのうち3日間はNHK-FMで生中継!
  • 求むマエストロ。瓦礫の国の少女より イラク・ナショナル・ユース・オーケストラの冒険
    -
    風変わりな冒険に放りこまれた クルド人、アラブ人、アメリカ人、イギリス人が、 おずおずと最初の一歩を踏みだした。 誰もがおたがいをちょっと警戒し、でも少しだけ信頼していた── 本書の主人公はスコットランドの指揮者ポール・マカランダン。 2008年、バグダッド在住の17歳のピアニスト、ズハル・スルタンが 「マエストロ求む」と呼びかけた新聞記事に目を留めたことをきっかけに、 イラク・ナショナル・ユース・オーケストラの音楽監督に就任する。 オーケストラの設立に尽力し、YouTubeでオーディションをおこない、 ファンドレイジングにかかわり、イラク国内はもとよりヨーロッパ各地に招かれて演奏ツアーを敢行。 2014年にISIL(イスラム国)の台頭にともなう国情の悪化によって解散するまで、 ともすれば不安定な政情や他国人の無理解、民族間の感情的軋轢などによって迷走しながらも、 世界に向けて高らかに「音楽の力」を謳い上げた イラク・ナショナル・ユース・オーケストラとポールの7年間を克明に描き出す。 序文=サー・ピーター・マクスウェル・デイヴィス 解説=樋口美治(中東音楽研究家)
  • レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ 〈イギリスの声〉をもとめて
    -
    《田園交響曲》《南極交響曲》《天路歴程》《「富める人とラザロ」の5つのヴァリアント》…… 20世紀の動乱のなか、イギリスの政治や社会を背景として、 先達エルガー、盟友ホルストらとともにイギリスならではの「国民音楽」を探求し、 フィンジ、ブリテン、ティペットら後進の作曲家たちを鼓舞しながら 「イギリスの声」をもとめた85年の生涯と不朽の名作の数々を、 イギリスを代表するジャーナリストが描ききる。 近代イギリス音楽史のみならず、 戦争と音楽をめぐる第一級の資料として、 いまこそ読まれるべき一冊。 ──林田直樹(音楽ジャーナリスト・評論家) ロンドン在住のヴァイオリニスト小町碧と 英文学者・高橋宣也による読みやすく格調高い翻訳と、 日本版だけに掲載された多数の貴重な写真も魅力。 巻末では、NHK-FM「鍵盤のつばさ」パーソナリティとしても人気の 作曲家・加藤昌則が9曲の交響曲の聴き方を親しみやすくガイド。
  • ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール 市民が育む芸術イヴェント
    4.5
    1巻1,980円 (税込)
    辻井伸行とハオチェン・チャンが優勝した2009年、第13回コンクールの全ドラマと、1200人のボランティアが支える舞台裏を熱くドキュメントする! 2009年、日本人ピアニスト、辻井伸行さんが優勝したことにより、日本中にその名を知られるようになった「ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール」。ハワイ大学でアメリカ研究を専攻する著者は、その第13回コンクールの予選から本選までを研究者として取材し、はからずも辻井さんの優勝にいたるドラマの一部始終の目撃者となった。 テキサスの一地方都市で開催されるコンクールが、チャイコフスキー、ショパンといった世界的な音楽コンクールと肩をならべるまでの権威を獲得し、国際的な成功をおさめるにいたった理由とは? 1200人もの市民ボランティアが支えるコンクールの舞台裏はどうなっているのか? そして、辻井伸行とハオチェン・チャン(中国)が1位、ヨルム・ソン(韓国)が2位と、2009年も入賞を独占したアジア人音楽家たちの活躍の背景にはなにがあるのか──。 「理想のコンクール」を求める人々の姿を熱くドキュメントした音楽ノンフィクションの快作!
  • ヴィンテージ・ピアニストの魅力
    5.0
    1巻2,200円 (税込)
    “亡き吉田秀和氏がホロヴィッツを「ひびのはいった骨董品」と評したのは有名な話だが、ひびが入るどころかバリバリの新品の完成度に「骨董品」の味わいを加えた弾き手がたくさんいることに驚かされる。 なぜ彼らは、体力・記憶力の衰えにもめげず、演奏活動を継続させることができたのか。内外の長寿ピアニスト40人を紹介しつつ、息の長い活動の秘訣をさぐってみよう。(序文より)” アルド・チッコリーニ、イェルク・デムス、パウル・バドゥラ=スコダ、イングリット・フジコ・ヘミング、マリア・ジョアン・ピレシュ、アレクセイ・リュビモフ、ダニエル・バレンボイム、マルタ・アルゲリッチ、ラドゥ・ルプー、ヴァレリー・アファナシエフ、高橋悠治、高橋アキ、室井摩耶子、舘野泉、そして著者・青柳いづみこ自身…… 長いキャリアを経てなお矍鑠として活躍をつづけ、わたしたちに味わい深い音楽を届けてくれる「ヴィンテージ・ピアニスト」たち。 自身ピアニストとして第一線で活躍する著者ならではの洞察と柔らかな感性で、彼らの芸術の源泉に肉迫する。 音楽情報誌『音遊人(みゅーじん)』の人気連載、待望の単行本化!

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