選書・双書 - 小説一覧

  • 嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか
    4.7
    なぜ 語らないのか。 なぜ 俯いて歩くのか。 なぜ いつも独りなのか。 そしてなぜ 嫌われるのか――。 中日ドラゴンズで監督を務めた8年間、ペナントレースですべてAクラスに入り、日本シリーズには5度進出、2007年には日本一にも輝いた。 それでもなぜ、落合博満はフロントや野球ファン、マスコミから厳しい目線を浴び続けたのか。秘密主義的な取材ルールを設け、 マスコミには黙して語らず、そして日本シリーズで完全試合達成目前の投手を替える非情な采配……。 そこに込められた深謀遠慮に影響を受け、真のプロフェッショナルへと変貌を遂げていった12人の男たちの証言から、 異端の名将の実像に迫る。 「週刊文春」連載時より大反響の 傑作ノンフィクション、遂に書籍化!
  • 田辺聖子 十八歳の日の記録
    4.5
    75年の時を超えて発見された奇跡の日記文学――田辺聖子版「アンネの日記」 我が家の焼失、敗戦、早すぎる父の他界……。 すべてを失った彼女はそれでも、小説家への夢だけは諦めなかった。 2019年に惜しまれつつこの世を去った国民的作家・田辺聖子。 没後2年の今年、1945年から47年までの青春期を綴った日記が発見された。 記されていたのは、「大空襲」「敗戦」「父の死」「作家への夢」……。 戦時下、終戦後のままならない日々を、作家志望の18歳はいかに書き過ごしたのか。 月刊「文藝春秋」に掲載されるや、たちまち新聞・テレビ等で大反響となった、 田辺文学の源泉にして、一級の時代の証言。 雑誌未掲載原稿、中短篇4作を収録したほか、梯久美子氏の解説をはじめ、 注釈、年譜なども加えた完全版、ついに刊行。
  • 選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子
    4.5
    その女性は、出生前診断をうけて、「異常なし」と 医師から伝えられたが、生まれてきた子はダウン症だった。 函館で医者と医院を提訴した彼女に会わなければならない。 裁判の過程で見えてきたのは、そもそも 現在の母体保護法では、障害を理由にした中絶は 認められていないことだった。 ダウン症の子と共に生きる家族、 ダウン症でありながら大学に行った女性、 家族に委ねられた選別に苦しむ助産師。 多くの当事者の声に耳を傾けながら 選ぶことの是非を考える。 プロローグ 誰を殺すべきか? その女性は出生前診断を受けて、「異常なし」と医師から伝えられたが、生まれてきた子は ダウン症だったという。函館で医師を提訴した彼女に私は会わなければならない。 ※この電子書籍は2018年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 文春将棋 読む将棋2022(文春ムック)
    5.0
    すべての棋士にはドラマがある――。 大好評だった文春将棋ムックの第2弾、観る将ファンに向けた「読む将棋」の決定版です。 登場する棋士/女流棋士は総勢24人以上! 巻頭16ページのルポ「藤井時代か、藤井世代か」は、藤井聡太竜王のライバル候補である4名の若手棋士に徹底取材しました。 その他、書き下ろしの読み物や人気棋士のインタビュー、座談会、コラム、コミックが詰まった全144ページ。フルカラーの冊子です。 【読み物】 [若人たちの群像ルポ]藤井時代か、藤井世代か 大橋貴洸/伊藤匠/服部慎一郎/高田明浩(野澤亘伸) [棋士がよみとく]藤井聡太・豊島将之 真夏の十二番勝負(勝又清和) [父親二人が振りかえる]伝説の「親将ブログ」(宮田聖子) [川島滉生さんに聞く]「あの写真」の少年はいま(宮田聖子) 【Interviews】 佐藤天彦九段 自分らしさを盤上で表現したいと思い、振り飛車を指したんですよ 八代弥七段 まずは自分の同世代の中で突き抜けていきたい 飯島栄治八段 40代に入ってからキャリアハイって凄くないですか? 加藤桃子清麗 里見香奈さんと奨励会試験で対峙した日のこと 中川大輔八段 師匠が、「最新形をマスターしたい」と僕のアパートにきた 近藤正和七段 絶望の中で生まれた新戦法“ゴキゲン中飛車"誕生秘話 澤田真吾七段 プロ入り後も三重県を拠点にしている理由とは 読売×朝日×東京 「将棋記者」のおしごと 石井健太郎六段×青嶋未来六段×黒田尭之五段 オールラウンダー座談会 【Comics】 山口恵梨子(えりりん)の女流棋士の日々 出張版(さくらはな。) 盤記者! 番外編(松本渚) イトシンTVの舞台裏(嫁P) 【Columns】 努力と才能はどちらが大事ですか?(上田初美) 棋士はロックなんか聴かない?(遠山雄亮) [棋士・女流棋士が綴る]将棋会館の思い出(武富礼衣/山口恵梨子/糸谷哲郎/中村太地/上村亘/高野秀行) 数字で読む将棋1~2(君島俊介、相崎修司)
  • ベストセラーに学ぶ最強の教養
    3.5
    1巻1,700円 (税込)
    1871(明治4)年の『西国立志篇』から2016(平成28)年の『コンビニ人間』まで――名前は聞いたことがあっても読んだことのないベストセラーはたくさんあると思います。それらのエッセンスをギュッと濃縮して、佐藤優さんが紹介してくれます。ベストセラーには、その時代の日本人の意識がよくあらわれています。42冊の本を手がかりに、日本の近現代史が見えてくる最強の教養本です。 ◎目次◎ 【はじめに】ベストセラーはなぜ「役に立つ」か? 【第1部】真の教養が身につく本 応仁の乱 バカの壁 失敗の本質 ジャパン アズ ナンバーワン テロルの決算 日本人とユダヤ人 戦艦武蔵 毛沢東語録 日本のいちばん長い日 「いき」の構造 哲学入門 歴史哲学講義 菊と刀 資本論 代表的日本人 【第2部】生きる知恵が身につく本 学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話 置かれた場所で咲きなさい 夢をかなえるゾウ 伝える力 大河の一滴 「超」整理法 ビジネスマンの父より息子への30通の手紙  外国語上達法 思考の整理学 試験に出る英単語 発想法 創造性開発のために 学問のすすめ 西国立志篇 【第3部】物語の大きな力 コンビニ人間 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 蹴りたい背中 豚の報い 不毛地帯 毎日が日曜日 塩狩峠 さらばモスクワ愚連隊 万延元年のフットボール ペスト 若い人 蜘蛛の糸 こころ 吾輩は猫である
  • おもちゃ 河井案里との対話
    5.0
    すらっと伸びた脚と大きな目、最先端のセクシーなファッションに身を包んで政界に登場したときは、マスコミはこぞって「女性政治家の星」として好意的に取り上げた。しかし、史上最大級の選挙違反で逮捕されるや、手のひらを返したように、「稀代の悪女」としてここぞとばかりに叩いた。  河井案里。  参院議員として活動したのは19カ月に満たなかったが、世間に大きなインパクトを残した。  彼女はマスコミの寵児となったが、実のところ、彼女のプライベートをよく知る記者はいない。  筆者は、当選直後から逮捕されるまで、インタビューなどの取材だけでなく、ことあるごとに電話やメールでやり取りをしてきた稀少な存在である。筆者の手元には、膨大な量の録音、メールがある。  あらためてそれらを読み返すと、不思議なことに気が付く。  宮崎で成功した建築家の家に生まれ、慶応大学に進学し、代議士の妻、そして自身も県会議員から参院議員と、これだけ聞くと恵まれすぎた人生のように見えるが、彼女からは、いっこうに幸せそうなようすがうかがえないのだ。  生きづらい女。  筆者は彼女の生まれた宮崎を訪れることからはじめ、その人生をあらためて取材してみた。すると、そこには、マスコミで見せた鼻っ柱の強い美人政治家とは別の顔が見えてきた。 「私も黒川さんも、権力闘争のおもちゃにされたんです」  河井案里という一人の女性政治家の人生を通して、現代社会における女性の生きづらさに迫る。
  • 彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠
    3.8
    1巻1,800円 (税込)
    不条理な暴力に私たちはどう抗えるのか―― 内ゲバが激化した一九七二年、革マル派による虐殺事件を機に蜂起した一般学生の自由獲得への闘い。いま明かされる衝撃の事実。 1972年11月8日、早稲田大学構内で一人の学生が虐殺された。 その事件をきっかけに蜂起した一般の大学生たちの「自由」獲得への戦い。 不条理な暴力に徒手空拳で立ち向かい、怯え慄き、傷つけられ……。 だが、最後まで非暴力による闘いを貫いた。 今も、暴力は様々な形で社会に蔓延し、 ある日突然巻き込まれる人は増え続けている。 不穏な時代に翻弄され、立ち竦むすべての人に捧げる渾身のルポ。
  • 一九七二 「はじまりのおわり」と「おわりのはじまり」
    -
    「一九七二年以前に生まれた人となら、歴史意識を共有出来る気がする」。 札幌五輪、あさま山荘事件、ニクソン訪中など、エポックメイキングな数々の出来事で彩られたこの年は、六四年から始まった高度経済成長の激しい変化が完了し、大衆化社会へと突入していく戦後史の分水嶺となる一年だった。 縦横無尽に資料を渉猟し、一九七二年以降に生まれた者たちとの歴史意識の橋渡しを試みた、著者の代表的時代評論書。 解説・泉 麻人 ※この電子書籍は2006年4月に刊行された文春文庫版を底本としています。
  • ギリシア人の物語I 民主政のはじまり
    4.5
    1~3巻2,464~2,816円 (税込)
    古代ギリシアの民主政はいかにして生れたのか。そしていかに有効活用され、機能したのか。その背後には少ない兵力で強大なペルシア帝国と戦わねばならない、苛酷きわまる戦争があった――。累計2000万部突破のベストセラー『ローマ人の物語』の塩野七生が、それ以前の世界を描く驚異の三部作第一弾!
  • 知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと
    4.2
    1巻1,001円 (税込)
    立花隆を要約するのは非常に困難である。まさに万夫不当にして前人未踏の仕事の山だからだ。時の最高権力者を退陣に追い込んだ74年の「田中角栄研究ーその金脈と人脈」は氏の業績の筆頭として常に語られるが、ほぼ同時進行していた『日本共産党の研究』で左翼陣営に与えた激震はそれ以上のものがある。 『宇宙からの帰還』にはじまるサイエンスものでは、『サル学の現在』でサルと人間に細かく分け入り、『精神と物質 分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか』でノーベル賞科学者の利根川進に綿密な取材を施し、『脳死』では安易な脳死判定基準に鋭く切り込んだ。科学を立花ほど非科学者の下に届けてくれた書き手はいない。浩瀚な書物である『ロッキード裁判とその時代』『巨悪vs言論』『天皇と東大』『武満徹・音楽創造への旅』は余人の及ばない仕事であり、また旅を語っても、哲学、キリスト教、書物を論じても冠絶しておもしろい。 立花隆はどのようにして出来上がったのか、そして何をしてきたのかーー。それに迫るべくして、彼の記憶の原初の北京時代から、悩み多き青春期、中東や地中海の旅に明け暮れた青年期、膀胱がんを罹患し、死がこわくなくなった現在までを縦横無尽に語りつくしたのが本書である。彼が成し遂げた広範な仕事の足跡をたどることは、同時代人として必須なのではないだろうか。
  • 総会屋とバブル
    -
    かつて「総会屋」と呼ばれる男たちがいた――。 彼らは闇社会の住人でありながら、上場企業の株主総会に株主として出席し、経営陣を震え上がらせた。壇上の経営陣にイチャモンまがいの質問を突きつけて締め上げる「野党総会屋」がいれば、怒号のようなヤジをとばして彼らの質問を妨げる「与党総会屋」もいた。企業側が、彼らに利益供与をすることと引き換えに、株主総会の円滑な進行を望むことは自然な流れでもあった。 21世紀となった現在では信じられないが、名だたる超一流企業が株式市場のハイエナたちに喰い付かれていた。キリンビール、伊勢丹、イトーヨーカドー、味の素……。 「企業をまわって集金すれば、月に3000万円。最盛期は年収が3億円をゆうに超えていた」と、日本最大の総会屋「論談同友会」の元幹部は言う。 バブル経済に踊っていた金融業界にいたっては、総会屋に喰らい尽くされていたと言ってよい。ガリバーの野村證券は総会屋を優遇し、損失補填を行っていた。第一勧業銀行は歴代トップが大物総会屋との関係を続け、違法に融資された額は300億円にものぼるという常軌を逸した沙汰だった。 なぜ一流企業の経営陣は、闇社会の“呪縛”に絡み取られてしまったのか? 論談同友会の元幹部らの証言をもとにバブルの裏面史を描き出す。
  • うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間
    4.5
    「ふざけんな、ふざけんな、みんないい思いをしやがって」 藤井フィーバーに沸く将棋界で、突然、羽生世代の有名棋士の休場が発表されました。 様々な憶測が流れましたが、その人、先崎九段は「うつ病」と闘っていたのです。 孤独の苦しみ、将棋が指せなくなるという恐怖、そして復帰への焦り……。 体験した者でなければなかなか理解されにくいこの病について、エッセイの名手でもある先崎さんが、発症から回復までを細やかに、淡々と綴ります。 心揺さぶられること、必至! 解説:佐藤優 ※この電子書籍は2018年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 堤清二 罪と業最後の「告白」
    3.5
    第47回大宅壮一ノンフィクション賞(雑誌部門)受賞作。月刊「文藝春秋」の連載『堤清二の「肉声」』に大幅に加筆したもので、セゾングループの総帥だった堤清二氏が死の一年前、父・康次郎氏そして弟の義明氏との関係をじっくり振り返った一族の物語です。 清二氏が、著者の児玉さんに10時間以上も語った堤家の物語は、愛憎と確執に満ちた肉親相食む世界でした。 康次郎氏は西武グループの礎を築いた実業家であると同時に、強引な手法で「ピストル堤」の異名をとり、異常な好色でも知られていました。清二氏ら七人の兄弟姉妹の母親だけで四人、そのうち二人とは入籍をしませんでした。関係を持った女性はお手伝いから看護士まで相手選ばず、清二氏の母・操さんの姉妹とも関係を持ちそれを操さんも承知していたといいます。その異常な環境で、清二氏・義明氏兄弟は静かな“狂気”を身の内に育まざるをえませんでした。 フォーブス誌の世界長者番付で世界一位に輝いた義明氏と、セゾン文化で一世を風靡した清二氏は、一転して凋落し、軌を一にするように堤家も衰退の一途を辿ります。 西武王国について書かれた本は数多くありますが、清二氏が初めて明かした一族の内幕は、堤家崩壊の歴史であると同時に、悲しい愛と怨念の物語であり、どうしようもない定めに向き合わなければならなかった堤家の人々の壮大な物語です。 ※この電子書籍は2016年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • かんき出版創立40周年記念 書籍ベスト100
    無料あり
    5.0
    2017年4月30日をもちまして、かんき出版は創立40周年を迎えました。 本書は、2012年~2017年1月までの5年間で 最も売れた100冊を紹介するブックガイドです。 ビジネスパーソンの仕事に役立つ本を中心に、 生活に役立つ実用書や学習参考書など、 幅広いジャンルの書籍がならびました。 全てかんき出版のウェブサイト経由から ネット書店や電子書店で購入できるリンク付きです。 書店でさぼてんマークのかんき出版の本を見かけたら このブックガイドを参考に、是非お手に取ってみてください。 手に取った1冊が、少しでもあなたの人生の、仕事の、 「学ぶ。みがく。変わる。」のお役に立ちましたら幸いです。

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  • 阿川佐和子のこの棋士に会いたい(文春ムック)
    3.8
    「週刊文春」大好評連載「阿川佐和子のこの人に会いたい」の30年近い歴史のなかから、 棋士が登場する11の対談を収録。 羽生善治、渡辺明、谷川浩司、森内俊之、佐藤康光、佐藤天彦、先崎学、杉本昌隆、瀬川晶司、そして米長邦雄……。 将棋の天才たちの本音に迫る抱腹絶倒、珠玉のトーク。 〈空前の将棋ブームである。 発端となったのは、なんといっても藤井聡太氏の出現であろう。 この天才棋士が生まれる背景と、その歴史を築き、 彼を育んできた偉大なる先輩たちの思いと功績を これほど綴った本は、この一冊をおいて他にはないと思われる。たぶんね。〉 (阿川佐和子「はじめに」より) 【目次】 杉本昌隆 「彼が小学二年生のときからタイトルを取ることは 確信していたので全然驚かない」 先崎学 「将棋の世界を継続させることの大事さを 後輩に伝えたくて飲みに連れて行くんです」 佐藤康光 「まだ藤井聡太さんの本当の強さは引き出されていない気がします。 今後、タイトル戦に出ると……」 佐藤天彦 「将棋は、何十手先まで読む力より、 少し先の局面がいい形になるか見極められる力が重要」 羽生善治 「投了って非常に難しいんですよ。 他の人だったらまだ続けるというケースもあるし」 森内俊之 「羽生さんに名人を獲られたら楽になって、 半年後に竜王と王将を獲ったんです」 米長邦雄 「女房が言ったんです。『あなたは勝てません。 若い愛人もいない男が勝てると思いますか』」 瀬川晶司 「取材が増え続けたので、マスコミも みんな僕の応援団と思うようにしました」 谷川浩司 「羽生さんが別の世界の人に 見えたこともあります」 渡辺明 「小さい頃からの目標を達成して、 喜びで頭が真っ白になってしまった」 渡辺明&伊奈めぐみ 「マンガのエピソードって実話なの」(渡辺) 「若干、盛ってるけど、普段からメモはしてるよ」(伊奈)
  • 秋篠宮家と小室家
    -
    なぜ眞子さまは小室圭さんを諦めなかったのか。皇室史上「類例を見ない結婚」は何をもたらすのか。令和の宮中重大事件の全舞台裏。
  • アジアの挑戦
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、筆者がここ二、三年のあいだにアジアの情勢について折にふれて発表してきたいくつかの論稿をまとめたものであり、必ずしも脈絡の通った体系的なものではない。  アジアの専門家でもない筆者が本書のような題名のもとに一書を公けにすることは、身のほど知らずの類いに属するおそれの強いことはもとより筆者のよく自覚するところであるが、これまでアジアの問題に関心をもってきた者の一人として、本書を通じてアジアの現状についての筆者なりの視角をできるだけ明らかに表現し、それなりに問題の所在を探求したつもりである。  本書をまとめるにあたって、あらためて筆者の心に大きく浮かんだことが三つある。その第一は現代の世界に占める中国の姿の巨大さ、第二は南アジアおよび東南アジア諸国の社会状況の複雑さ、そして第二は沖縄問題のもつ重要性である。(「あとがき」より) 目次 第一章 アジア開発の苦悩と曙光  1 指導層の幻想/2 拱手傍観の国づくり/3 行き悩む経済開発計画/4 民衆不在の工業化政策/5 大国による干渉の限界/6 ベトナム戦後の選択/7 アジア開発のゆくえ/第二章 アジアの現実、経済的民族主義――国民経済の形成へ向かって――  /1 植民地経済の重圧/2 各国の開発計画/3 国際経済秩序の改革ヘ/4 外国資本への依存度/5 自立経済への試行錯誤/第三章 静かなナショナリズム――フィリピン――  1 スペイン文化の足跡/2 フク団と農民/3 フィリピン人気質/4 対日感情と民族主義/5 植民地主義からの脱出/6 比島人第一主義 第四章 ベトナム特需の受益国――東アジア諸国の経済好調の一背景――  第一節 ベトナム特需の特徴/第二節 ベトナムでゆれるアメリカ経済/第三節 特需とベトナム周辺諸国 第五章 文化大革命下の中国――中国を旅して――  第一節 七億人の未来/第二節 中国の農村と工場 第六章 日本経済とアジア  第一節 ベトナム戦争の経済的衝撃/第二節 防衛産業と兵器の輸出/第三節 対アジア経済協力政策 あとがき(第四章以下詳細目次略)
  • あなたへの絵手紙
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 見過ごしてしまいがちな小さな草花の命を見つめ、耳には聞こえないその声を聴く。 可憐な草花の姿に想いを寄せて綴る言葉が、命の深い意味を伝える一冊です。
  • あの日、ジュバは戦場だった 自衛隊南スーダンPKO隊員の手記
    -
    「見て、聞いて、記録する。それが私の任務だった。」 廃棄された「日報」よりリアルな、自衛隊の行動全記録 2016年7月8日。南スーダンの首都、ジュバで激しい衝突が起きた。 国連の平和維持活動(PKO)が行われているさなかだった。 自衛隊PKO活動の今後のために教訓となるデータを収集する、 という任務を担っていた著者は、個人ノートに克明な記録をとり始める。 その後、市ヶ谷では戦闘があったという事実を隠ぺいする「日報問題」が起こり、 2017年、陸上自衛隊は南スーダンから撤退。防衛相は辞任した。 あの時、ジュバで、何があったのか? 自衛隊は、なぜ、何のために、そこにいたのか? 祖国を遠く離れ、危険と隣り合わせながら人知れず奮闘努力した 全派遣隊員の心情を代弁する覚悟の手記。
  • 安倍・菅政権vs.検察庁 暗闘のクロニクル
    3.9
    1巻1,599円 (税込)
    人事介入の全貌が明らかに! 11月25日、衝撃のノンフィクション 緊急出版!! 【内容紹介】  2016年夏。官邸は検察庁が提示した「人事案」を拒否。かつてない異例の“人事介入”により、検察内には衝撃が走った。以来、4年間にわたり「官邸vs.検察庁」の人事抗争が勃発! 2020年黒川検事長の定年延長問題に至るまで知られざる暗闘が繰り広げられる。  安倍晋三、菅義偉、杉田和博……政権中枢による人事介入の全貌を、数々のスクープを放った検察取材の第一人者が極秘情報を駆使して描き出す衝撃のノンフィクション。 【本書で明かされる新事実】  ■「あいつは勘違いしている」菅首相が漏らした検事総長への怒り ■ 官邸と検察が結んだ“密約”と“裏切り”の真相 ■「きっと失敗するだろうな」賭け麻雀で辞職した黒川元検事長の本音 ■ 突然の追放劇! 検察のプリンスと法務大臣の確執 ■ 初めて明かされる「定年延長」閣議決定までの舞台裏 ■「甘利事件」「森友事件」を検察が不起訴にした本当の理由 ■ 周囲の説得を拒否! 検事総長の椅子にしがみついた男    ……など 【目次】 序章 毒が回った政権 第1章 黒川と林、そして稲田 第2章 16年夏――事務次官人事への介入 第3章 17年夏の陣――黒川続投 第4章 17年冬の陣――3度目の正直を拒んだ上川法相 第5章 官邸の守護神の実像 第6章 苦肉の策 第7章 河井捜査とコロナ禍騒動 第8章 法務・検察の迷走 第9章 「決着」と「総括」 あとがき
  • アメリカ政党史
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 建国以来1960年代にいたるアメリカの政治史を,政党の対立を中心に,簡潔・平明に描いた。巨匠ビアードにより書かれた時期以降の40年間の動きは斎藤教授が加筆されている。  本書は、アメリカ歴史学界の第一人者であったビアードの著書Charles A. Beard, The American Party Battle,1928の邦訳に、多くの追加を行ない、原著をアップ゚・トゥ・デイトにしたものである。その結果、分量も倍近くになり、原著とかなり趣きを異にするものとなってしまった。  いわばビアードの本を上台にして、新しく本を編纂したといってよいかもしれない。 目次 I 政党の本質  1政党の起源 2政党の本質 3政党の勢力の根源 補論 Ⅱ フェデラリスト党対リパブリカン党  1フェデラリスト党の政策 2反対党の出現 3フェデラリスト党対リパブリカン党の抗争 補論 Ⅲ ジェファソン系政党の支配  1リパプリカン党の経済政策 2リパプリカン党の政治思想 補論 Ⅳ 国民共和党(ホイッグ党)対民主党  1経済的変化 2ジャクソンの左翼的運動 3国民共和党(ホイッグ党)系列 4民主党勝利の成果 補論 V 民主党対共和党  1経済的状況の変化 2奴隷制問題 3第三次共和党の出現 4共和党によるフェデラリスト的政策の実施 5共和党優越の時代 補論 Ⅵ 経済上の変化と不満の増大  1禁酒主義者 2労働者と社会主義 3左翼農民運動 補論 Ⅶ 社会的変動と革新主義  1一八九六年の民主党政綱 2共和党の政策 3革新主義者の擡頭 4ニューフリーダム政策 補論 Ⅷ 復帰と安静―― 二〇年代  1平常への復帰 2要約 3展望 Ⅸ 民主党の再編とニューディール  1民主党の矛盾と再編 2恐慌と一九三二年の選挙 3ニューディールとローズヴェルト連合  1 X 戦後の展望  1民主党の分裂とフェアディール 2アイクの勝利と共和党の矛盾 3ケネディの登場とその後の展望 付論 ビアードと憲法制定史解釈 資料  1 合衆国領上の膨脹と各州の連邦加入図  2 政党発展史略図  3 参考文献  4 政党史関係年表  5 大統領・副大統領。国務長官一覧表  6 下院議員配分数および大統領選挙人数表  7 大統領選挙における得票分布表(一七八九―一九六四年)  8 連邦議会における政党勢力分布表(一八五四―一九六六年)  9 アメリカ憲法条文 あとがき
  • アメリカの社会と法 ―印象記的スケッチ―
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    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 アメリカ法の専門家が,三度にわたる留学体験の様々な生活の諸相を通して,アメリカ法の背景にある巨大な社会をヴィヴィッドに描き,法の役割を考察する.好個のアメリカ法入門書. 目次 はしがき/I 地方の集まり/1 「アメリカではどこでも……」/2 州の集まりとしての合衆国/3 南部と北部/4 東部と西部/5 ローカル・コミュニティの重視/6 アメリカ法の多元性 Ⅱ 個人の集まり/1 国の成り立ち/2 アメリカ人になる国/3 多数決と少数意見の尊重/4 アメリカの社会にとり込まれた人々 Ⅲ アメリカ人/1 アメリカ人のたくましさ/2 権利と自衛/3 パターナリズムに対する嫌悪/4 ヴォランティア/5 義理でということのない国/6 家族関係 Ⅳ 平民主義とエクスパート/1 対等の個人/2 ジャクスニアン・デモクラシー/3 民衆の能カ――たてまえと実際/4 陪審制 Ⅴ 社会における法と法律家/1 法の役割の大きさ/2 違憲立法審査制/3 判例法主義/4 裁判官/5 法律家/7 法学と法学教育 結び
  • アメリカの大学
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書はPaul Woodring の The Higher Learning in America ; A Reassessment (1968) の訳である。  アメリカの高等教育、大学問題についてはすでにいくつかの翻訳書も出ているが、本書の特色は、一つには、広く高等教育の全般にわたってアメリカが直面している幾多の問題にこまかく触れながら、具体的に問題解決の方向を示し、改革への提案を行なっていることである。制度上の問題点や改革だけでなく、たとえば学生たちについても、(中略)あらゆる面をとりあげ、多くの資料を使って批判的に書いている。大学教授についても、事情をよく知っているウッドリング氏の評価と批判は具体的で興味深い。  もう一つの特色として、本書は広い層の読者に読まれるように書かれている。(中略)大学問題を大学内部の問題としてだけでなく、広くアメリカ社会の諸問題と関連づけて書いているので、一般の読者にも容易に親しめる本であり、大学だけでなく最近のアメリカの社会的変動を知るにも一読に値すると思う。(「訳者あとがき」より) 目次 はじめに 序 アメリカン・スタイル  「非制度的」な制度/ 楡の木かげのキャンパス/ ユニバーシティの歴史/ 新しい州立カレッジ/ ジュニア・カレッジの寄与  一 六〇〇万の群像   彼らはなぜ大学へ行くのか/ だれに卒業証書は必要か/ 一九七〇年度卒業者  二 揺らぐ学生像   三つの観点/ 豊かさのなかの不安/ 混沌のなかから  三 目立つ少数グループ   デモ・グループ/ 疎外者、ビート族およびヒッピー/ 新左翼/ 学生の将来に待っているもの  四 キャンパスのエロス   性革命は実際に起こったか/ ジレンマ/ 新しい性の道徳 Ⅱ 教授――その権力・その生活  一 崩れゆく象矛の塔   大学教授市場/ 給与の実態/ 教師・学者・教授団  二 教授の肖像  三 管理者の世界  四 大学の権力構造 Ⅲ 大学――改革への展望  一 長期計画の前提   膨脹する大学/ 費用はだれが負担すべきか/ 名称と格づけ/ 学位制度の混乱/ 学位に関する提案  二 破らるべき神話   徒弟制度の神話/ 知識増大の神話/ 専門化への要請  三 教養課程を教える者はだれか   忘れられた人/ 学者としての能力とはなにか/ バランスのとれた教養課程を形成するために  四 教養課程の位置   自由人の教育/解決策としての複合式カレッジ  五 高等教育の再編成   理想と実現性/ 改革への試案/ まとめ 訳者あとがき
  • アメリカの民主政治
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    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、私が一九六五年から七一年までの間にアメリカの政治に関して書いたエッセイを集めたものである。その範囲は、内政・外交・思想など多岐にわたっているが、いずれもアメリカ民主主義との関連において扱われている。その意味では、本書の主題はアメリカの民主主義であるといってよい。(「あとがき」より) 目次 はじめに アメリカ民主主義の再検討   アメリカ民主主義の特質 政治制度への反映 民主主義の行きづまり 第一章 民主主義的伝統の形成  1 政治思想の概観   ピューリタニズムの影響 立憲主義の論理 憲法制定権と立法権 民主主義との同一化 民主主義の二側面 平等主義化の進行 政治原理としての自由主義 民主主義の自由主義化 ポピュリズムと革新主義 革新主義と道徳主義 自由主義の優越  2 ピューリタニズム   問題への接近 分離主義と非分離主義 ロパート・プラウンの教会論 メイフラワーの誓約 恩恵契約 マサチューセッツの統治形態 ロジャー・ウィリアムズの分離主義 直接民主政の成立 ピューリタニズムの遺産  3 参加民主主義の伝統   タウン・ミーティング 市民の意味 コミュニティの形成 コモン・マン 市民性の歪み 市民の限界 課題 第二章 民主政治の現実  1 地方自治   連邦制の意義 連邦制の変容 地方制度 都市の統治形態 地方制度の課題 地方自治と直接民主主義 自治体改革運動  2 議席再配分   「一人一票」の原則 代表配分の諸形態 国民代表制の論理 「再配分革命」 議席再配分と最高裁  3 世論と外交   外交の民主的統制 超党派外交 大統領と世論 世論とは オピニオン・リーダー 世論と外交  4 戦争   「民主主義」シンボルと戦争 正義の戦争 極端から極端へ 中産階級のメンタリティ 常備軍への不信 親愛なる兵士 軍人の職業意識 モラリズム 文官統制のしくみ 平和のとりで 第三章 民主政治の変容  1 一九六八年の大統領選挙   受益者集団による政党 無難な候補が出る機構 「新しい政治(ニュー・ポリティクス)」の挑戦 問われざる都市問題 民意そのものの不在  2 加速される制度の融解   反動と抵抗の時代 米軍隊の内部崩壊 価値と制度の一体化 聖戦意識の帰結点  3 民主主義外交のジレンマ   外交の基本的要因 ニクソン外交の背景 訪中の意味するもの 「多数者の専制」 無力化する連邦議会 ニクソンのパーソナリティ 民主主義外交のジレンマ あとがき
  • アルコール症
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本とアメリカは、多くの後始末を分け合っています。(中略)最も不幸なことに、無能化、死、道路交通事故、就職の困難、離婚そして暴力犯罪と深く関連するアルコール濫用問題が深刻であり、これがさらに大きくなって行くことでも共通しています。この本の内容の大半は、アメリカ社会に対すると同様に日本の社会にも当てはまるでしょう。『アルコール症――隠された薬物問題』の日本語版が、貴方の国で専門家、政治家、ジャーナリスト、そして一般大衆が、タバコや他の薬物と同様のアルコールの危険性について理解される助けになることを希望します。そしてアルコールという薬物に対する興味を低下させ、役に立つものとの考えを抑え、依存を減少させる強い努力を期待します。(「日本の読者へ」より)  フォート氏は反骨精神に満ちた一風変わった人物であり、本書の至るところにそれが現われている。本書のねらいとするところは著者自身による序文にあるように、アルコールが大問題をおこしている危険な薬物であることを認識させ、社会における「必要性」を減少させようというものである。  フォート式に言えば「誤った選択をした人」に入るのかもしれないが、アルコール乱用に陥ることなく酒を楽しむことのできる人が少なからず存在するのは事実である。しかし、それらについてあとがきの中で触れるのは原著者の意図に明らかに反するので、巻末の「日本語による参考文献」の中に、その点を考慮したものを含めておくに止めることにする(「日本の現状」でも少し述べたつもりである)。この本にそうした点で不満を感じた方は参照していただきたい。(「訳者あとがき」より) 目次 日本の読者ヘ 序 第一章 アルコールも薬の一種  薬とは何か?/薬物乱用・アルコール症者・アルコール症/嗜癖の二大要素/禁断症状(離脱症状)/どや街に果てる/アルコールによるビジョン、効能/催淫剤ではない/酒を飲むペースは社会が決める/事実を伝えること 第二章 体内でのアルコールの作用  飲み物―薬物としてのアルコール/毒物としてのアルコール/アルコールの精神に及ぼす作用/酩酊の度合いを左右する因子/体内でのアルコール/アルコールと薬剤 第三章 アルコールとその規制の歴史(詳細略) 第四章 アルコールとその他の薬物をめぐる現状(詳細略) 第五章 酒を飲む人、飲まない人、アルコール症になる人(詳細略) 第六章 身体的依存性のある薬物―アルコールとその乱用(詳細略) 第七章 アルコール症の治療(詳細略) 第八章 究極的な解決法― 教育と予防(詳細略) 監修者あとがき 訳者あとがき 参考文献 精神状態を変えるために用いられる主な物質の比較一覧
  • 安楽死の論理と倫理
    4.0
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 死にゆく者の主体性をどう認めつつ,これを迎える他人と社会の側に,現実にどのような原則が求められるべきなのか.安楽死をめぐって微妙な論点の一つ一つに分け入り,「死の看護」の極限状況のもとに人間の「生」の場面をさし示す生命倫理学. 目次 はしがき 序章 安楽死とは何か  一 安楽死の概念 美しく安らかな死/死の管理/近代合理主義の精神/安楽死の定義  二 安楽死の種類 なにが無意味な生存か/行為と死の因果関係/生命主体の意志 第一章 「人間の尊厳」と「死苦からの解放」  一 尊厳死――非人格的生存の拒否  尊厳死思想の言い分/尊厳死思想の意義/尊厳死思想の難点/尊厳死は許されうるか  二 厭苦死――苦痛しかない生存の拒否 痛みと人間/厭苦死の要請/いわゆる安楽死/厭苦死の倫理的評価 第二章 安楽死の社会倫理学  一 共同体と過度の負担 人間と社会/共同体への過度の負担  二 放棄死――親しい他人に過度の負担となる生存の拒否 緊密な連帯者と過度の負担/放棄死の要請/放棄死は許されうるか/社会福祉の倫理  三 淘汰死――共同体の存立繁栄に有害無益な生存の拒否 全体的配慮と国家共同体/国家的存亡の危機における洵汰死/地球の人口爆発防止と淘汰死/優生学的関心と洵汰死 第三章 安楽死と人間的行為  一 人間的行為と死の因果関係 人間的行為/直接安楽死と問接安楽死  二 消極安楽死=不作為安楽死 消極安楽死とは何か/不作為の種々相/消極安楽死の倫理的評価  三 積極安楽死=作為安楽死 積極安楽死とは何か/作為と不作為の区別/作為安楽死の倫理的評価  四 間接安楽死=結果安楽死 間接安楽死とは何か/間接安楽死の倫理的評価 第四章 安楽死と自己決定  一「いのち」をめぐる自己他人社会 人間と「いのち」/任意非任意不任意  二 任意安楽死における任意性 任意/意志確認の問題/自己決定の倫理  三 解釈的意向の諸問題 生命主体の同意/代理者意向/解釈的意向/客観的普遍的意向  四 同情と安楽死 同情以前/理性的同情  五 安楽死をめぐる社会と他人 協力の義務/非任意と強制 終章 安楽死の論理と倫理  一 「安楽死の思想」の問題提起 「安楽死の思想」の基本構造/「安楽死の思想」の生命観  二 安楽死の倫理 価値選択と倫理/自然悪と倫理悪/極限状況の可能性/「生命の尊厳」原則とその限界/安楽死選択の倫理的正当性  三 「安楽死思想」の問題点 「生命の質」本位/一般状況における原則/極限状況阻止への責任放棄/「良心の痛み」なき合理主義 結び 注
  • 医学と生命
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 著者が、生命および医学についてこの数年に行なった講演のうちの若干を一つにまとめて上梓することとしたもの。さらに医学概論についても、多少まとまっていると著者が思っている最近の小文二篇を附け加えられている。 いずれも独立した講演あるいは随想であるから、日次の順序にはかかわりなく、興味を惹くものを随意に読むことができる。 目次 まえおき I 医の理念 Ⅱ デカルトとベルグソンーー医学の論理―― Ⅲ からだの哲学 Ⅳ 精神について V ベルグソンの生命観 Ⅵ 医学概論 二題 a 医学概論――その本質と必要性―― b 医道の軽視を憂える 附録 漢方医学の特質
  • イギリス連合政治への潮流
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本格的な政党内閣の成立時から今日まで(1783―1977年)の軌跡を,《連合政権》というイギリス政治論としては稀有な視点から,分析・解明.本格的な多党化・連合政治の時代を迎えようとしているわが国に貴重な示唆を与えるだろう. 目次 1 連合政治へのプレリュード(1783-1902)――R・プレーク 2 政界再編期の連合(1902-1924)―― K・O・ モーガン 3 戦間期の連合政治(1924-1932)―― D・マーカンド 4 挙国一致連合政権時代(1932-1945)――A・J・P・テイラー 5 戦後期の連合交渉(1945-1977)――D・パトラー 6 結章――D・パトラー 訳者あとがき
  • 医師と患者
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    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 この書の題について、当初からいろいろ適当な言葉を考えていたが、どうもまとまらなかった。今となっては結局、平凡な「医師と息者」ということにしたらどうかというところまで来ている。もっとむずかしい言葉をいろいろと頭にえがいてみたが、医学は終極、医師と息者との単純な関係にまで還元されなければならないことを考えて、このように表現したわけである。(「序」より) 目次 序 Ⅰ 医師と患者  誤診ということ  内科臨床と剖検による批判――東京大学における最終講義――  医師と患者  打診と私  中央臨床検査室について――雑誌@臨床検査」創刊によせて  治療メモ――薬ばかりが治療ではない――  実地医療と眼底検査の必要性――  現代医学論――臨床医学と基礎医学の協力をめぐって川喜田愛郎博士との対談―― Ⅱ 老人と病気――心臓・癌・脳出血――  老人病を解剖する  老人の悩み・心臓と脳  ホワイト先生大いに語る  癌と脳出血――お互いに抵抗し合うか――  スターリン紙上診断  脳卒中について  脳軟化症  脳卒中の手当 Ⅲ 自律神経雑感  自律神経とトランキライザー――その機能から薬理まで――  不随意筋の随意的支配――心臓活動を自分でコントロールできるか――  スポーツと自律神経――交感神経優越型と副交感神経優越型について――  自律神経系研究の回顧――中尾喜久博士との対談―― Ⅳ 某月某日  某月某日  素人医学に一言  学者の生き方  学生とともに  一番損なもの  とりこし苦労  自然科学と人文科学  額皿の夢という言葉について V 先達追想  呉建先生の仕事――随意筋の神経支配――  呉建先生の思い出  呉建先生略歴  稲田竜吉先生の御逝去をいたみて  三浦謹之助先生の追憶  坂口康蔵先生をしのぶ  熊谷岱蔵先生の御逝去をいたむ  田宮猛雄先生をしのぶ  ノンネ教授の学問的業績 Ⅵ 明日の医学  日本医学の一つの見方  日本の医師――開業医と病院医――  医者にはもっと余裕を――病院と開業医、両立できる――  明日の内科  基礎医学と臨床医学(一)  基礎医学と臨床医学(二)  臨床医学教育への提言  アメリカの医学教育  医療制度・学位制度・専門医制度大学病院などの在り方について
  • 医師の心
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    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 前著『医師と患者』という本を出してから十数年が過ぎた。あの本は、予想外の好反響?があったようで、いろいろな知人から書評や感想等をもらい、次の機会には、『医師と患者」という題をまともにとりあげたような内容のものをもう一度書いてみたいと思うような気持になった。永い間臨床教室に在籍していたのだから、医師と患者との関係についてはもちろん考えていなかったとはいえないが、実のところ、医師の座に厳然と坐って、患者さんやその周辺を見おろしていたのかもしれないと、おそまきながら反省させられているのである。  医師の立場としては、患者の初診から、その病気の動きや治療の効果等を絶えず注意深く観察し、その間、医師の考え方に一時的な迷いや誤りがあっても、患者の監視を絶えず続けている過程では、その少しの誤りを是正しながら、大局的に正しい方向に患者を導いていくことができる。このように患者をもっていくのには、患者と医師の間の密接な関係がどうしても必要である。この密接な人間関係というパイプを通じ、医学が患者を誤りなくコントロールしていけることになる。この人間片関係をつないでいく要素は、患者側からすれば、医師を信頼することであり、医師側としては、一つには医学の知識、経験、設備をもつことであり、―つには、医師が人間として良心的な気持をもっていることが必要であろう。  本書は、その後、虎の門病院に移ってから折にふれて書いたものを収録した。また、新しく当面した問題についても、私なりに感じたことを、ありのままに記してみた。(「序」より) 目次 序 Ⅰ 医師の心、患者さんの心  医師の心、息者さんの心/ 医師と裁判官/ 安楽死について/ 尊厳死の権利/ 植物人間/ 内科医師としての臨終の考え方/ 医学の進歩と医の倫理/ ヒポクラテスと医の倫理――日本の科学、医学におけるヒポクラテス――/ ヒポクラテスの誓 Ⅱ 健康に生きるために  成人病の予防と対策/ レッグ・パンピング Ⅲ 患者さんから学ぶ――医学教育と医学研究――  患者さんから学ぶ――自治医科大学の卒業を前にする学生に対する講話――/ 僻地医療と自治医科大学/ 臨床と病理/ 臨床と剖検/ 医学教育と解剖/ 病気の治療/ 内科専門医制度について/ 成人病研究所/ いわゆる難病の診断基準と問題点 Ⅳ 随想・追想  或る病理学者の死/ 南原繁先生の追憶/ 良い師/ 私が神経学の道に入った契機/ 終戦(敗戦)の頃の思い出/ 運命論者/ 生命飢餓感と読書飢餓感/ 月旅行とガンの治療/
  • 医者とくすり
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    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本来くすりとはどういうものであり、治療をうけるとはどういうことであるかを正しく理解していることは誰にとっても必要なことだと考えます。いいかえると、科学としての現代医学をささえている論理の仕組と人間、このとらえがたきものに医学的に接近するための方法についての一応の知識をもっていることが、現代人としての資格の一つではないかと考えます。  この本はもともとこのような考えにもとづいたものですから、できるだけやさしく書くことにつとめましたが、いくらか理屈っぼくなったのはやむをえないこととお許しをねがうしかありません。発刊以来比較的多くの人々によまれたことは幸いでありましたが、日本のくすりの世界の状況が今日なお大して改善されたようでもありません。したがってこのささやかな本の使命がまだ終わっていないようにも思われます。(「UP選書への序」より) 目次 UP選書への序 はしがき  一 日本のくすり、くすりの日本  二 きくくすり、きかないくすり  三 くすりの副作用  四 動物実験の役割/1 動物実験の重要さ/2 動物と人間のちがい/3 動物から人間へ  五 治療の現状  六 経験医学から実験医学へ  七 権威主義と商業主義  八 それがあとからおこったから  九 比較実験へのこころみ  一〇 結核治療の歴史から  一一 ストンプトマイシン事始め  一二 イギリスでの研究――MRCの業績  一三 アメリカでの努カ――VAその他の業績  一四 医者のたよりなさ  一五 患者のたよりなさ  一六 にせぐすりの薬理学/1 にせぐすり/2 にせぐすり反応/3 にせぐすり反応者/4 めくら試験  一七 ききめを左右するもの/1 病名・診断/2 病気の重さ・病型/3 年齢・性/4 個体差/5 人種差/6 その他の条件/7 いろいろな条件の評価  一八 ききめの評価の方法/1 臨床実験の三条件/2 いろいろな比較法/3 比較試験の実例/4 国療化研の成績から  一九 臨床実験の条件/1 実験の感度/2 人間の側の条件/3 くすりの量・飲み方・治療の期間/4 脱落  二〇 くすりが世に出るまで/1 研究の諸段階 2 健康人における試験/3 患者における「準備試験」4 本格的な臨床実験/5 売り出されてからの追及  二一 人体実験の倫理  二二 臨床医学の現状をこえるために 参考文献 索引
  • 異常と正常
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    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 璽光尊の検診録,ゲーテの病跡学的解釈,などをふまえ,人間の性格がいかに異常と正常の間をさまよっているか,文明社会の問題点をつく. 目次 序/序章/精神医学のあけぼの/――フィリップ・ビネルによせて――/I 妄想と狂信/心霊術と精神障害/虚妄と真実――空な性虚言者「土屋濁水」の検診録よリ――/妄想の遍歴――宗教妄想者「璽光尊」の検惨記録から――/女性と迷信/Ⅱ 環境と精神病/「いわぎる」をえないの弁/文化と精神病/性犯罪について/ラスコリニコフの悲劇/Ⅲ 天才と狂気/精神医学からみた文学/人間ゲーテ /付 ゲーテの痼疾/ストリンドペルグの性格と精神病/Ⅳ 精神医学の進歩と課題/精神障害の初期治療――手遅れにならぬうちに――/ヒプノーゼの系譜/精神医学の変貌/精神医学の新しい課題/付論 精神衛生よりみた大学の保健管理/V 社会と精神医学/精神障害者対策の基本的課題――精神衛生法の改正をめぐって――/呉秀三先生と精神衛生法/精神障害者の人間性回復のために――精神衛生法の全面改正にあたって――/精神科医療の盲点/精神衛生運動の組織と展開――啓蒙運動から実践活動ヘ――/付一 全国精神障害者家族連合会の結成大会にあたって/付二 作業療法の黒船時代/終章 精神医学はいかにあるべきか/
  • イスラム ―思想と歴史―
    5.0
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 イスラムはなによりもまず宗教であり,その宗教としての本質を見失っては,イスラム社会の綜合的な把握は出来ない.本書は,聖典,予言者,共同体など宗教上の重要な個々のトピックについて語りながら,イスラムの全体像を浮び上らせようと試みた. 目次 まえがき 第一章 聖典―― コーラン  1 コーランとは 「読誦されるもの」/コーランの形式/書物としてのコーラン/「神の言葉」としてのコーラン  2 コーランの思想(一)――信 神/天使/世界/来世/人間  3 コーランの思想(二)――行(ぎょう) 「行」の二区分/イバーダート/ムアーマラート 第二章 預言者――ムハンマド  1 社会的背景 時代状況/アラプ部族社会/メッカ社会の病弊/ハニーフ  2 メッカのムハンマド 生いたち/召命/最初期の啓示/伝道と迫害/ヒジュラ  3 メディナのムハンマド メディナの調停者/「メディナ憲章」/メッカ側との対決/預言者の死 第三章 共同体――ウンマ  1 ウンマとは 人類史の中のウンマ/ウンマの本質/ 「ムハンマドのウンマ」/神とウンマの関係  2 ウンマの構造的特質 「聖なる共同体」/生活共同体/聖と俗/在家の宗教  3 ウンマの現実態 ウンマの動態/ウンマの構造的変容 第四章 「異端」――ハーリジー派とシーア派  1 ハーリジー派 正統と異端/運動の発端/運動発生の史的背景/ハーリジー派の活動/ハーリジー派の思想/ハーリジー思想の特質  2 シーア派 シーア諸派/「シーア」とは/運動の発端/カルバラー事件/ ムフタールの反乱/メシア思想/ザイドの反乱/イマーム派の確立/イマーム論/シーア思想の特質 第五章 聖法――シャリーア  1 シャリーアとは シャリーアの意味/シャリーアと実定法/シャリーアと道徳/事実性の問題/実定法としてのシャリーア/シャリーアと歴史  2 シャリーアの歴史 初期の法解釈/ 「前法学派」/ハディース学派/シャーフィイーの功績/正統四法学派の成立  3 ハディース ハディースとは/ハディースの収集/ハディース集の成立/ハディース批判/イスラム的「正統」の確定 第六章 神学――カラーム  1 カラーム発生の基盤(詳細略)  2 ムゥタズィラ派(詳細略)  3 アシュアリー派(詳細略) 第七章 政治――スィヤーサ(詳細略) 第八章 神秘主義――スーフィズム(詳細略) 第九章 むすび――近代への序曲(詳細略) 参考文献
  • 痛みと闘う
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 昭和五十一年五月のことであった。外科の外来医長から「清原さんの右足の裏に悪性黒色腫が出来ているので足を切断する必要がある。本人は手術をためらっているので、先生からすすめてほしい。」との電話をうけた。医師であれば悪性黒色腫がいかに悪いものであるかは誰でも知っている。  かくて清原君は昭和五十一年五月二十六日東大病院で右足先の切断術をうけたのであるが、以後何回かの悪性黒色腫の再発、手術、免疫療法などをくり返した。術後からおこったはげしい痛みについては医師の日で克明にその症状を分析記録した。本書は、その記録の一部でもある。  本書は、闘病中における清原君の記録や講演などをまとめたものであるが、このようないろいろ複雑な背景のもとにこの記録が行なわれたことを、読者はよみとってほしいと思っている。(山村秀夫「序文」より)  「まだ少しは時間があるだろう、俺は痛みの専門家だ、〝病魔と痛み〟にプロとして挑戦してみよう。そして残されたわずかの時間をできるだけ延ばして、世の役に立つ有意義なときに生かそう」と最後の一ときまで、病と、死と、自分と、痛みとの文字通り愴絶な死闘でした。  痛い、苦しいと叫びつつも冷厳なプロの眼でしっと、自問自答しつつ、医師にも周囲にも訴えつづけました。自らの赤裸々な体験談を生のまま公表することで、同じ苦しみの道を辿る人々の叫びの代弁として、恥も外聞もなく、あるがままを表わしつづけたと思います。残されたいくつかの記録や断片的な発言をここにまとめ、何を求め、何を訴え、何を代弁しようとしていたかを汲みとっていただければありがたいと思いました。多くの方々の御協力と、励ましは、故人の叫びを何かの形で受けとめて下さったからに他ならないと思ったのです。  できるだけ修飾や補正をしないようにいたしましたので、あるいは御迷惑をおかけしたり、御不快と思われることもあるかもしれないと迷いました。  どうぞ、そういう点は、故人の闘いの跡を辿り、叫びを汲みとるために、お心寛くお赦しいただきたいと思います。  そしていろいろな形で病む方々や、それを支える努力をされている方々に、闘いの手段や勇気を見出すいとぐちでも掴んでいただけたら……と念しております。(清原富士子「あとがき」より) 目次 序文 Ⅰ 医療の言葉/病者の世界/痛みということ Ⅱ 入院雑感/医療技術の進歩と患者の訴え/患者こそ医学の教師/不安を受けとめる医師/病者の求める医師像 Ⅲ 痛みを避ける/痛みの仕組みと最新治療法/患者・医者・医療・医学・肉身・人生のこと Ⅳ 神経痛といわれる病気/痛みの成因とメカニズム/炎症にみられる痛み/なぜ食品にお化粧するか/清原先生とご病気/闘病の記録 あとがき
  • 痛みの周辺
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 痛みのとり方、鎮め方も生活史と密接に結びついたもので、まだ経験的なものも多く、何故痛みが感じられるのかといった問いかけに、実証的な裏付けの知見は、なお断片的である。本書は、体の痛み、心の痛みを中心にすえ、成書や論文や解説には読みとれないニュアンスを盛り、広い領域にわたって、それぞれの専門分野の先生方に、日頃お感じになられていることをお話しいただいた、いわば痛みを中心とした医療そのものの集学的な討論ともいえよう。(「まえがき」より) 目次 まえがき 歴史の中の苦痛の代償をみる 吉田直哉  過酷な所にすばらしい文明が/人間ほど不思議なものはない/自ら痛みを求めた目的/マヤも現代も片寄った文明/(以下略) 人の痛み・動物の痛み 増井光子  苦痛の周辺への視点/表情豊かな類人猿/不快の表現…ウマは耳を後にしぼる/群との関係/(以下略) 患者のまどいと医師の苦痛 篠崎かよ子  一歩踏みこえた人とのすれ違い/鎮痛剤の効かないという痛みの訴え/(以下略) いわゆる鎮痛剤の効かない痛み 大熊輝雄  自分から痛みを求める行動異常/幻肢痛の生理学的メカニズム/鎮痛剤の効かない人の感覚体験とは/感覚と妄想の違い/(以下略) 人間学からみた痛み 霜山徳爾  踏み込めない患者の心/痛みを見事に受け取めた人/自己存在の叫びが痛みに/宗教家の役割への期待/カロッサによる見事な痛みの記録/(以下略) 運動器の痛み 塩川優一・景山孝正  リウマチと神経痛は別の病気/専門分科の谷間にあったリウマチ/痛みを軽くすることにはかなり成功/(以下略) 老人と痛みI 亀山正邦・原沢道美  老人の特徴― 「情報の欠如」/加齢とともに減ってくる神経繊維/心筋梗塞で痛みを訴えない/(以下略) 老人と痛みⅡ 亀山正邦・原沢道美  老人のハリ、コリ…まず理学療法を/薬物投与は慎重に/癌末期の激しい痛みが問題/L‐ドーパは効くのか?/(以下略) 痛み 吉江尚  「癌性疼痛」とは…/頭部に近い癌ほど痛みは強い/神経支配のわかっているのは治療しやすい/(以下略) 痛みと薬I 村山智・高木博司  モルヒネを抽出してから一七〇年目/痛みをとるためのさまざまな知恵/モルヒネの作用点を調べることから…/(以下略) 痛みと薬Ⅱ 藤村一  末精性鎮痛剤をどう選ぶか/非ステロイド性抗炎症剤の位置づけ/動物実験における薬剤の検定/(以下略) 痛みを知る 清原迪夫  ひとの痛み、わが痛み/絶対的弱者を考える/医療の言葉
  • イチロー・インタビューズ 激闘の軌跡 2000-2019
    4.0
    その言葉も一流。イチローの肉声に酔いしれる 引退後の独白まで過去二十年「ナンバー」に掲載されたインタビューを全収録。二〇一〇年刊行「イチロー・インタヴューズ」の増補版。
  • イチロー実録 2001-2019
    3.0
    イチローはメジャーでなぜ成功したのか。 2001年、海を渡ったイチローの18年に及ぶ戦いを、最も近くにいた番記者が 取材ノートをもとに紐解いていくノンフィクション。 自分で決めたことを継続する。常識を疑う。成功体験をぶっ壊してまで、自らの感性を大切にする。信念を貫く。 それら彼のプレーヤーとしての在り方は、最後まで同じだった。 「道具やトレーニングが進歩しているのに、人間が変わらないのはおかしい」と話し、本気で「51歳まで現役メジャー」を 目指そうとした。他人に笑われようが、ケチを付けられようが、そこに可能性がある限り、最善を尽くすのが彼の生き方だった。 (プロローグより)
  • いま、なぜ民族か
    3.0
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は一九九二年七月十七日、東京大学教養学部で開催されたシンポジウム「いま、なぜ民族か 地域と文化の再構築」を母体にしている。シンポジウムでは、学部長蓮賓重彦氏の挨拶、山内昌之氏の基調講演に続いて、能登路、柴、村田、足立の四氏が本書の論文とほぼ同じ題で報告を行い、木村、中井、若林、増田の各氏が異なる地域、異なる視点から四氏の報告に注釈を加えた。当日司会をつとめた木畑、古田両氏、長崎氏の論考はシンポジウムでの議論を踏まえて、本書のために新たに書きおこされたものである。  シンポジウムは、地域専攻設立一〇周年にあたり、社会に開かれた大学院教育を目指す専攻として、その存在を学内外に喧伝し、研究成果の一端を社会に還元する趣旨で企画された。  国際先住民年にあたる一九九二年は、同時に国際民族年であったと言っても過言ではないだろう。いまさら言うまでもないが、ベルリンの壁の消滅、ソヴィエト連邦の解体――要するに、冷戦構造の瓦解とともに、東欧ロシアでは民族紛争の嵐が一挙に吹き荒れた。西にネオナチとIRAがあれば、東ではチベット紛争が起こっている。アメリカで一度ならず起こった日本人射殺事件では、アメリカ人の人種偏見が声高に非難された。その日本では、不法滞在を口実に、イラン人の一斉検束がくりかえされている。  われわれのシンポジウムはこうした世界情勢のなかで企画され、話題は時宜に適っていた。とはいえ、本書はたんなる時事解説書であることを意図していない。勿論そうであってもかまわないし、その役目も果たしてくれるであろうが、地域研究の成果として、読者に問題の根源と脈絡を共に考えていただく道じるべを差しだすことが本来の趣旨である。その趣旨が十二分に果たされたことを私は確信している。(「あとがきに代えて」より) 目次 序章 民族問題をどう理解すべきか 第1章 中華ナショナリズムと「最後の帝国」 第2章 中国非主流地域のサブ・ナショナリズム 第3章 海と陸をつなぐ地域アイデンティティ 第4章 政教分離主義と基層文化・ヒンドゥーイズム 第5章 文化多元主義の行方 第6章 インディヘナと揺れる綱 第7章 民族自決から地域自決へ 第8章 「新東欧」と独立国家共同体 第9章 国家統一と地域統合 第10章 移民という「新しい民族問題」 第11章 ヨーロッパ統合とアイデンティティの重層性 終章 映像のなかの「民族」 あとがきに代えて
  • インドが変える世界地図 モディの衝撃
    4.0
    「米中印 3Gの時代」がもう10年後に迫っている! 2022年には中国を抜き、世界最大の人口を有する大国となる「アジアの巨象」インド。2028年までには、経済規模で日本とドイツを追い抜き、世界3位の経済大国になるといわれている。 この劇的な成長を牽引するのは、2019年5月の総選挙で圧勝し、二期目のインド首相を務めることになったナレンドラ・モディ。インド北西部グジャラート州の貧しい村に生まれ、駅でチャイ(インド式ミルクティー)を売る手伝いをしていた男が、ヒンドゥー教徒を中心とする政党、インド人民党の中で権力を手にしてゆく。敬虔なヒンドゥー教徒でありながら、グジャラート州首相のときから外国資本を積極的に受け入れ、自ら敏腕な「セールスマン」として巨大な市場の可能性を世界にアピールしてきた。 国内でも、13億人のビッグデータを集めてAI国家戦略を推進し、アジアで初めて衛星を火星の周回軌道に載せるなど、強いカリスマ性でインドを率いている。一方で、突如、高額紙幣を使用禁止にしたり、1億個のトイレを作ると宣言したりと、インパクトのあるリーダーシップが常に話題に。安倍首相とも良好な関係を築き、日本とインドの間には原子力協定が結ばれ、「新幹線」の輸出が見込まれている。 アジアの中で今後、日本が3Gの一角をなすインドと付き合ってゆくにはどうすればいいのか。NHK元ニューデリー支局長が最新の情報と共に綴る。この一冊で、インドの今が全てがわかる!
  • インパール
    4.1
    1~3巻815~1,400円 (税込)
    太平洋戦争で最も無謀だったといわれるインパール作戦。昭和19年3月、ビルマから英軍の拠点があったインド北東部・インパールの攻略を目指した日本軍は、この作戦で歴史的敗北を喫した。「インパールの悲劇」は“日本の東条”とビルマの“小東条”牟田口廉也の握手から始まった――史実に基づいた考証と冷静な筆致と気迫で、涙と憤りなしでは読めない、第一級の戦記文学を復刊!「何しろわしは、支那事変の導火線になったあの盧溝橋の一発当時、連隊長をしていたんでね。支那事変最初の指揮官だったわしには、大東亜戦争の最後の指揮官でなければならん責任がある。やるよ、今度のインパールは五十日で陥してみせる」功名心に気負いたつ軍司令官・牟田口中将の下、いたずらに死んでいった人間の無念。敗戦後は部下に責任転嫁し、事実の歪曲を押し通した軍人を許すまじ!本書はその実相を書き、牟田口廉也批判の口火を切った『イムパール』に、著者自ら大幅な改訂を加えた文庫決定版。 【目次】 戦いの日の回想―序にかえて― インド征服の夢 先手後手 インパール見ゆ 狂奔 雨季 ビシェンプール攻撃 壊滅 死の道 肉体の限界 時期作戦準備中 戦記の中の真実―あとがきにかえて― 〈インパール作戦〉地図・部隊編成表
  • インフルエンザ21世紀
    4.3
    今こそ読むべきパンデミック対策の啓蒙書、電子書籍として待望の復刊! 薬学博士にしてベストセラー『パラサイト・イヴ』の作家が、ウイルス学者、医療関係者、数理統計学者、ジャーナリストなど30名を超えるスペシャリストに話を聞いた。 防疫の最前線を紹介しつつ、ウイルスの正体、変異のメカニズムから、危機管理のあり方、我々の意識の持ち方まで広範囲に取材して、ウイルスと人類の謎に迫る。ウイルスと人間社会の明日を見据えた著者渾身の一冊。 「ここに、パンデミックに立ち向かう人たちがいる。今日から、あなたもそのひとりである」 瀬名秀明 【目次より】 第1章 二一世紀のパンデミック 第2章 糖鎖ウイルス学の挑戦 第3章 ディジーズ・コントロール 第4章 時間と空間と呪縛を超える 第5章 想像力と勇気
  • 内村鑑三とともに 上
    -
    1~2巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 父・矢内原忠雄は存命中、内村鑑三記念講演会で行なった講演を集めて一書とし、東京大学出版会から出版する意図をもっていた。しかし、三十年間全部そろっているところが値打ちだと言っただけで、具体的プランも示さないまま、一九六一年十二月二十五日に天に召された。その後、東京大学出版会はなお出版の希望を示されたので、自宅を調べてみたがこのために原稿が一カ所にまとまっているということもなかった。そこで諸資料によリリストを作成してみたところ、すでに活字になって公表されているもののほかに、未発表のものもあることがわかった。  著者の意図が、既発表のものだけを集めるものか、それとも未発表のものも含めるのか、また排列の順序もわからないのであるが、ここでは入手できるものはすべて、講演の行なわれた時代順に収めることにした。(中略)序にかえて―― 「内村鑑三先生と私」は講演ではなく、著者の個人雑誌『嘉信』の巻頭短言の一つであるが、私が序にあてたもので、著者の指示によるものではない。2 「悲哀の人」と6 「内村鑑三論」は講演そのものではなく、講演にもとづく論文である。3 「人は何のために生くるか」はビリピ書についての三回の講演の第三講であるが、内村鑑三先生満九周年記念講演としてなされた。・3 「自由と独立」、15 「新日本の定礎」、19 「教育と宗教」、2。「内村鑑三とシュワィツァー」の四篇は未発表であるが、籾山民子氏による速記がそのままの形で保存されていた。著者は速記をもとにして原稿を作る場合かならず自分で手を入れており、速記そのものを活字にすることを許さなかった。この本に載せたものは、速記に私が手を入れ、章をわけたものである。籾山氏は著者の講義・講演を専門的に速記していたので、その速記はきわめて忠実である。私は表現を整理し、明瞭な著者のあやまり(記憶ちがい)を訂正するだけにし、論旨を損なわないように努めたつもりであるが、もちろん文責はすべて私にある。なお20「内村鑑三とシュフィツァー」の末尾は失なわれていたが、そのままにした。その他の既発表のものについても、著者のあやまり、誤植などはできるだけ訂正し、引用は出所を注記した。本書はその上巻。 目次 序にかえて――内村鑑三先生と私 一 内村先生対社会主義 二 悲哀の人 三 人は何のために生くるか 四 後世への最大遺物 五 前十年と後十年 六 内村鑑三論 七 ハガイ書を読みて内村先生以後の無教会主義に及ぶ 八 内村鑑三の十の戦い 九 無教会早わかり 十 人の復活と国の復活 十一 キリスト教会と共産党 十二 自由と寛容 十三 自由と独立 十四 日本のゆくえ
  • 宇宙から帰ってきた日本人 日本人宇宙飛行士全12人の証言
    4.2
    1巻1,500円 (税込)
    歴代12人の日本人宇宙飛行士はそこで何を見たのか──。 総力取材で明らかになる、宇宙体験のすべて。 立花隆『宇宙からの帰還』が出版されて30年以上が経つ。 同書で紹介された宇宙飛行士たちの「神秘体験」「宗教的体験」は、当時も今も大きなインパクトを読者に与えている。 本書は、歴代の日本人宇宙飛行士全12人に取材を行った史上初の書籍となる。 宇宙に行った彼らがどのようなことを感じ、考えたか。問いかけの下敷きになっているのは立花隆の前掲書であり、「神秘体験」の有無、地球がどのように見えたかなど、実存的、哲学的な領域を中心としている。 日本人宇宙飛行士も“神”を感じたのか? 彼らが自らの体験を振り返ったときの違いは、どのような点から生じているのだろうか? 【目次より】 CHAPTER1 この宇宙で最も美しい夜明け――秋山豊寛の見た「危機に瀕する地球」 CHAPTER2 圧倒的な断絶――向井千秋の「重力文化圏」、金井宣茂と古川聡の「新世代」宇宙体験 CHAPTER3 地球は生きている――山崎直子と毛利衛が語る全地球という惑星観 CHAPTER4 地球上空400キロメートル――大西卓哉と「90分・地球一周の旅」 CHAPTER5 「国民国家」から「惑星地球」へ――油井亀美也が考える「人類が地球へ行く意味」 CHAPTER6 EVA:船外活動体験――星出彰彦と野口聡一の見た「底のない闇」 CHAPTER7 宇宙・生命・無限――土井隆雄の「有人宇宙学」 エピローグ 宇宙に四度行った男・若田光一かく語りき
  • ウディ・アレン追放
    4.0
    突然降ってわいたように起こったスキャンダルは、まるでギリシャ神話のような家族の悲劇だった――。 かつては「ウディの映画に出演すればオスカーを獲れる」とまで言われ、ニューヨークを象徴する文化人のアイコンとして名声をほしいままにしたウディ・アレン。 ハーベイ・ワインスタインのセクハラ暴露をきっかけに世界中に広がる#MeToo運動で、またもやハリウッドを干されている。 四半世紀前に勃発した、元交際相手ミア・ファローの養女への性的虐待のスキャンダルは、法廷闘争にまで発展し、いまもなおミア側との間で泥沼の様相を呈している。 ミア・ファローや養女のディラン、ウデイの実の息子であるローナン・ファロー、当時のベビーシッター、ミアの養女でウディの現在の妻スンニたちの証言や記録をもとに、 在米20年、ハリウッドを見続けた著者が公正な視点で虐待があったのかどうかその謎に迫る。 永遠に本人にしか分からない謎に、当時の記録をもとに公正に迫る。
  • 海を守る
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人類にのこされた最後の資源の宝庫として,海にかける期待は各国で大きい.しかし,“母なる海”の現況はどうか.半世紀を海洋研究に捧げた著者は,死に瀕した海を嘆き,人類と海の共栄を悲願して,海を汚すものをきびしく告発してやまない. 目次 はじめに  Ⅰ 海を守る 新時代と海 海洋資源の開発と保全―限界にきた人類 海洋環境の人為的変化 海洋汚染の影響と対策 気候を変える海  Ⅱ 海洋開発と環境汚染 資源の海は狭くなった 漁業の将来―海洋汚染を防止せよ 原子力発電と漁業 低落一途の日本沿岸海水透明度 ヘドロの外洋投棄 Ⅲ 沖縄海洋博とわが国の海洋開発の将来 海洋レクリエーションと観光資源保全 「海の世界」―国際合同海洋科学大会(一九七〇) 第二回国際海洋開発会議(一九七二)し Ⅳ 海洋汚染と人間の未来 海、その望ましき未来は来るか 未来の海上生活と汚染 自然と人間の回復を―より善く、美しい未来ヘ 結び
  • 雲上の巨人 ジャイアント馬場
    4.0
    僕たちは、馬場さんが好きで好きでたまらなかった。 プロレス界のレジェンドを、誰よりも深く知る男の35年にわたる、涙と笑いの回想録。 第一章 「ジャイアント馬場」のできるまで 第二章 ドロップキックが時代を変えた 第三章 全日本プロレスのボスとして 第四章 多芸多才の人 第五章 巡業の旅は、東へ西へ 第六章 強き妻・馬場元子さん 第七章 いまは、懐かしい人たち 第八章 さようなら、馬場さん (本書「目次」より)
  • 運動するから健康である
    3.5
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 およそ三〇年前に、運動生理学の分野において大いなる足跡を残したアメリカのペーター・カルポヴィッチ博士はデカルトの名言を「われ動く。ゆえに、われ在り。」に変えるべき時代だと主張した。私が指導を受けた猪飼道夫先生もそれを引用して、機械が人間の作業能力をスポイルする事態に至ることに対し、強い警告を発しておられた(猪飼、一九六七)。  このような発言は、からだを動かすこと、すなわち「運動」を主たる研究対象とする体育学・スポーツ科学を専攻した者にとっては当然なのかもしれない。  本書は、多くの人たちが、何かの目的をもって運動するのではなく、それ自体を目的として運動するようになることを願って、運動発現の主体である筋肉の活動についての研究成果を基盤として、運動することを解説しようとしたものである。筆者の意図が理解されれば幸いである。(「はじめに」より) 目次 はじめに 1 運動するから健康である  1 運動習慣のない人は成人病にかかりやすい   運動不足症とは/運動しない人は死亡率が高い/運動しない人は心臓病にかかりやすい/スポーツ選手だった人は長生きである  2 運動すると成人病が予防できる   重力に逆らって運動する/全身運動の必要性/エアロビック・エクササイズとアネロビック・エクササイズ/一二週間ウォーキングの成果 2 運動するから丈夫に育つ  1 いまの子どもは弱くなっている   飼育三年、体育一八年/運動能力の低下が進行している/肥満化傾向が進み、成人病の芽ばえがみられる/運動しなくなった子ども  2 適当な運動指導の重要性   子どもに運動を指導する/成長に合わせたトレーニング 3 運動するから強くなる  1 鍛えれば変わる筋肉   筋肉は変わりやすい/速筋線維と遅筋線維/「力強さ」か「ねばり強さ」か  2 からだを鍛える方法   「力強さ」を鍛える/「ねばり強さ」を鍛える 4 運動するから健やかに老いる  1 年とともに衰える運動能力   カ強さ/ねばり強さ  2 年をとっても改善される運動能力   実験室的実験の結果/ 「お年寄りの健康教室」の効果/マスターズ競技に出場する人たち 5 運動をすすめる  1 ウォーキングから「里山歩き」   ウォーキングでは歩幅がポイント/「里山歩き」とは/(以下略)  2 ジョギングから市民マラソン   アメリカ人は走る/ジョギングでの障害/(以下略)  3 水中運動からマスターズ水泳   水中ウォーキングのすすめ/ゆっくり泳ぎのコツ/(以下略) 参考文献 [付録](略)
  • 永久保存版 「知の巨人」 立花隆のすべて(文春ムック)
    4.0
    【特別保存版】 〇「田中角栄研究――その金脈と人脈」全文掲載 池上彰 徹底解説 NHK入社二年目の私は、その記事をむさぼるように読んだ―― 【THE BEST OF 立花隆】 〇司馬遼太郎×立花隆 「オウム真理教と日本の「悪」」 〇山中伸弥×立花隆 「iPS細胞の未来を語る」 〇僕のがんゲノム解読 〇壮絶な立花式取材の現場で/岡田朋敏 〇東大生たちに語った特別講義 【特別寄稿】「今こそ立花隆を読み返す」 山折哲雄/中野信子/恩田陸/国谷裕子/橋爪大三郎/読書猿/ 瀬名秀明/吉川浩満/徳岡孝夫/片山杜秀/保阪正康 〇「知の巨人」からのメッセージ 「好き嫌いこそすべての始まり」 【連続ロングインタビュー】ぼくはこんな風に生きてきた 〇「橘隆志」が「立花隆」になるまで 聞き手・湯川豊 〇「田中角栄研究」と「日本共産党の研究」 聞き手・小林峻一 〇ロッキード裁判への執着 聞き手・堀鉄蔵 〇なぜ「宇宙」へ、そして「脳」へ 聞き手・中野不二男 〇インターネットの現在と未来 聞き手・野村進 【「立花隆」とはなにか?】 〇野坂昭如 あとは吉永小百合だけ 〇筑紫哲也 まれな種族 〇梅原猛 ソクラテス的意味における哲学者 【「立花隆」いくつもの「顔」】 〇女性週刊誌アンカーマン・立花隆 梨元勝 〇怖そうなひと・立花隆 蜷川真夫 〇文学青年・立花隆 青木克守 【グラビア】 〇知の砦「猫ビル」探検記 〇鬼才の脳を覗く! 〇ある日、こんなところの立花隆 〇立花ゼミ生が送る追悼メッセージ 【未発表草稿「形而上学」発見!】 〇立花隆が書きたかった仕事 緑慎也 〇年譜・全著作リスト
  • 英文学教授が教えたがる名作の英語
    5.0
    フィッツジェラルド、ヘミングウェイ、ポー、村上春樹―― 「黄金の抜粋」で出会う本物の英語! カンタンな英文だけでは、英語を操るための「体幹」が身につきません。 歯ごたえたっぷりの名作には、英語的感覚を身につけるためのお役立ちヒントがたっぷり。 時代背景や小説のルールなど丁寧に解説し、和訳、語注や文法の説明も充実。読むための入り口までご案内します。昔から気になっていたけど、なかなか手に取れなかったという有名作品の原文をこの機会に是非。 読んでみると、やっぱりおもしろい! おかしい! 怖い! おもしろくて読む英語は、次のステップにつながります。読まずにいるのはもったいない。 東京大学英文学教授による、英米文学講義。 『老人と海』、 『高慢と偏見』、 「黒猫」、 『ガリヴァー旅行記』、 『ロビンソン・クルーソー』…… 「本物の英語」を読む! これがあのガリヴァーですか。 ロビンソン・クルーソーはこんな人でしたか。 『高慢と偏見』の恋愛術がすごい。 「黒猫」、キモチ悪い。 百聞は一見にしかず。 気になるあの名作に、なまの目で触れてみてください。 ――この本は、もっと英語を読めるようになりたいという人に、おすすめの入口を提供する本です。(「はじめに」より)
  • 栄養学20章
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 栄養学とは何か? エネルギー代謝,カロリー需給,消化など,20の章に分けてつづるなかで,この生命をささえる栄養とはどのようなものかを格調高くつづる.本書により,われわれは健康に生きていくための,知恵と啓示を与えられるであろう. 目次 はしがき 1 栄養学への招待/健康食について 栄養学の三本柱 揺籍期から今日まで 2 栄養素について/食物の成 炭水化物 脂肪 蛋白質 無機質 ピタミン 3 エネルギー代謝/代謝とはなにか エネルギー代謝の測定 重要な基礎代謝量 基礎代謝基準値 4 カロリーの需給/カロリーの需要量 カロリーの供給量 カロリーの出納 5 消化/消化とは酵素のはたらき 口から胃まで 腸のはたらき 消化しやすさということ 植物性食品と動物性食品 6 炭水化物の栄養/澱粉について 吸収された糖のゆくえ 炭水化物の異化過程 7 脂肪の栄養/脂肪の利点 肥ること・痩せることケトン体 脂肪 代謝の生化学 コレステロール 8 蛋自質の需給/蛋自質の交代  窒素平衡  蛋白質の必要量 蛋白栄養と生理的機能 9 蛋自質の栄養価/不可欠アミノ酸とは 不可欠アミノ酸と可欠アミノ酸 自質の栄養価の生物学的評価アミノ酸組成による評価 10 ミネラル/栄養における無機質 カルシウム リン マグネシウム 鉄 微量に必要な元素 11 水と電解質 身体内の水 体液の区分 水分の出納 電解質の出納 浸透圧の調節 水分の異常 酸塩基平衡 12 ビタミン  一、脂溶性ビタミン/ビタミンの乱用 ピタミンの歴史 ピタミンの栄養上の必要性 ビタミンの分類 ビタミンA ビタミンD ビタミンE ビタミンK  二、水溶性ビタミン/ビタミンB群 ビタミンB1 ビタミンB2 ニコチン酸 ビタミンB6 パントテン酸 ビオチン 葉酸 ビタミンB12 ビタミンC 13/食品の栄養学 食品群 穀類 マメ類 肉類 乳および乳製品 タマゴ類 野菜と果物 イモ類 油脂と砂糖 14/調理と栄養 保存と食品の栄養価 廃棄部分に栄養が多い 水溶性成分の損失 加熱調理による功罪 加熱による成分の変化 ビタミンの破壊  15 食欲/摂食を調節する中枢 食欲をおこさせる因子 空腹感と満腹感の発現 味覚 渇感 16 生活環境と栄養/理想と現実とのへだたり 嗜好の形成 環境による影響 経済的条件 タブーについて 風土 17 健康と栄養/健康とはどういう状態か 個人と集団の健康 成長期の栄養 女性の栄養 老年期の栄養 18 成人病と栄養/平均寿命 肥満と糖尿病 動脈硬化 ガン 長寿のために 19 栄養所要量と国民栄養/栄養所要量は一つの目安 現行の栄養所要量 国民栄養
  • 炎上 1974年富士・史上最大のレース事故
    4.3
    日本レース界最大のタブーに挑む!マシン4台が爆発炎上、レーシングドライバー2名が事故死した未曽有の大事故。その真相を、生き残ったレーサーたちが赤裸々に証言。長年、封印されてきた真実が明らかになる! 1974年、富士スピードウェイで4台のマシンが爆発炎上、レーサー2名が焼死、観客6名が重軽傷を負うレース史上最大の事故があった。悲劇の舞台は、「富士グランチャンピオン・シリーズ」第2戦。スタート直後に先頭付近の2台のマシンが接触、1台がコースアウトして後続集団に激突して起きた多重クラッシュだった。 しかし事件はその後、意外な展開を見せる。静岡県警が事故原因をつくったレーサー1人を業務上過失致死の疑いで書類送検したのだ。接触事故は、果たして故意だったのか、過失だったのか? 長年、日本レース界最大のタブーとされてきた大事故の真相を、ノンフィクション作家の中部博が関係者への丹念な取材で解き明かしてく。 「魔の30度バンク」への先陣争い、喧嘩まがいのドライビング、ワークスチーム間の仁義なき争い、そしてレーシングドライバーという人生……。モータースポーツの光と影を描き切った、渾身のドキュメント巨編!
  • Au オードリー・タン 天才IT相7つの顔
    4.2
    コロナウイルスが全世界を席巻するなか、いち早くマスクマップアプリを開発。 世界に名を馳せた台湾のデジタル担当相には、逸話が多い。 いわくIQ180、学歴は中卒、独学でプログラミングを学び、シリコンバレーで成功した起業家、1ページ0・2秒で資料を読む、トランスジェンダー、学生運動を支持する無政府主義者――ハンドルネーム“Au”で知られる天才シビックハッカーは、 「人工知能は永遠に人間の知恵に取って代わることはない」と語る。 時代に選ばれた新しい才能を、気鋭の台湾人ジャーナリスト2人が徹底解剖する。 〈オードリー・タンの言葉〉 「天才とみなされない多くの人々には、自分にしかない輝きがある。 天才とみられる多くの人には、自分にしかない闇がある」 「誰でも最後に行く道は、決められたコースではなく、自分の命の赴く方向なのです」 「人はデフォルトではその人自身なのであって、特定の性別ではない」 「人工知能は永遠に人間の知恵に取って代わることはない」 「うわさは、真実よりも格段に速く伝わる。情報や通信について学んだ者ができることは必ずある」 〈オードリー・タン7つの習慣〉 ・本はほとんどiPad Proで、必ずデジタルペンを使って読む ・大部の資料を頭に入れるには、寝る前に全ページをめくり、その後最低8時間眠る ・2か月に1度、常に新しい習慣を身に付けるようにする ・大勢の人のために行うことは、大勢の人の助けを借りる ・したいことをする時に、性別は考えない ・ネット上から人の作品をダウンロードしたら、自分の作品もアップロードする ・体験した出来事や物事を、短い言葉に要約する
  • 王朝女流文学の世界
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 伝統と創造の問題をどう考えるべきか,古典遺産に関して現代人はどう立ち向かうべきかの問題意識の上に,源氏物語,枕草子等を論じ,日本的美意識の原型が創造されたといいうる平安王朝の作家と作品に鋭くせまる. 目次 平安文学一面おぼえ書 *** 光源氏論/源氏物語の人間造型/源氏物語の自然と人間 源氏物語の虚構と文体/源氏物語と紫式部日記 源氏物語の成立構想――戦後の成立論の始発をめぐって―― *** 枕草子の本質/枕草子美意識を支えるもの ***日記文学論――作家と作品について―― *** 摂関時代の後宮文壇――紫式部の視座から―― *** 古典と現代  一 古典文学鑑賞の問題/ 二 古典の現代的評価についての断想/ 三 古典と現代 あとがき
  • 大谷翔平 野球翔年 I日本編2013‐2018
    4.0
    二刀流でメジャーMVPの原点はここに 日本でプレーした5年間を本人の肉声とともに辿る。プロでは「不可能」「非常識」と言われた二刀流を大谷はなぜ実現できたのか? ※この電子書籍は2018年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • オリンピック・マネー 誰も知らない東京五輪の裏側
    3.6
    新型コロナウイルスの流行で、迷走に迷走を重ねた挙句、東京オリンピックの延期が決定した。国際オリンピック委員会(IOC)がぎりぎりまで延期を口にしなかったのは、秋になるとアメリカでアメリカン・フットボールやバスケットといった人気スポーツが始まるので、テレビ局の放送日程がとれないからだという。 オリンピックは世界中の国が集まって行う「スポーツの祭典」「平和の祭典」であり、そのため開催国では巨額の税金を注ぎ込む。それがアメリカのテレビ局の都合で左右されていいのか。 本書は、オリンピックが「スポーツの祭典」から、単なる巨大なスポーツ興行へと変わってしまった軌跡を丹念に追う。とくにテレビの放送権料という金の卵を産む鶏の存在が、IOCをいかに変えたのかを検証する。 では、開催国の日本は一方的な被害者なのか。そんなことはない。 オリンピックを錦の御旗に、あらゆる強引な手法が駆使された結果、東京都心で最後に残った閑静な地域、神宮外苑は再開発されることになった。その巨大な利権に群がったのは誰か。再開発地域にあった都営アパートは取り壊され、長年住んできた住民たちは移転させられた。「国策に協力する」という名目で……。 このような東京五輪の暗黒面が新聞で報じられることはない。なぜなら、新聞もオリンピックのスポンサーなのだから。 世界中がオリンピックが巻き起こす札束の嵐に巻き込まれている。しかし、忘れてはいけない。そのカネはすべて我々の税金なのだ。一年延期で胸をなでおろしている場合ではない。延期の場合、中止よりもさらに巨額の公費が投入されるのだ。
  • 女と男 なぜわかりあえないのか
    4.0
    1巻880円 (税込)
    ベストセラー『言ってはいけいない』の著者が、男女のタブーに斬りこむ! 「週刊文春」の人気連載「臆病者のための楽しい人生100年計画」を新書化。 「女と男」は人類の最大の関心事ともいえる。この永遠のテーマが最新のサイエンスによって解明されつつある。野心的なタブーの挑戦のなかから、意外かつ誰でも楽しんで読める最前線の研究を紹介。果たして女と男の戦略のちがいとは……。 【本書の内容より】 ●「美女はいじわる」は本当だった!? ●男は52秒にいちど性的なことを考える ●女は純愛、男は乱婚? ●女の8割は「感情的な浮気」に傷つく ●男のテストステロン・レベルは女の100倍 ●女は合理的にリスクをとる ●父親の10人に1人は知らずに他人の子を育てている ●女は身体が感じても脳は感じない ●男は「競争する性」、女は「選択する性」
  • 海洋開発
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は古来から行なわれている水産業および海運関係を除いた「新しい海洋開発」について、その技術全般について解説し、その将来を予想することを内容とする。  海洋開発は経済や政治の立場から論ぜられることも多い。この場合でも最小限度の技術の知識がないと、まとはずれの議論になりやすい。その理由は海洋開発が常に技術と強く結びついているからである。本書は技術の全体を解説しているので、このような問題を取扱う人にとっても役立つであろう。(「まえがき」より) 目次 まえがき [予備知識]    第1章 はじめに 1 未来産業としての海洋開発   可能性に満ちた新しい産業  海洋開発の意義  海洋開発の精神 2 海洋開発の本質   海洋開発とは何か  基礎となる技術  基礎となる知識 3 海とは何か 海の実態  海水の実態  海洋科学    第2章世界の動き 1 海の国際問題 2 エネルギーは海を必要とする [基礎となる知識]    第3章 基礎となる技術 1 調査技術   海面の調査  海中の調査  海底の調査  海底下の調査 2 潜水技術   潜水が使われる作業  種類  潜水における空気の作用  飽和潜水  海中居住 3 作業台に関する技術   固定式作業台  移動式作業台 4 海水の作用に対する技術   物理的作用  化学的作用    第4章 海の利用 1 海洋空間の利用   一般  人工島  海上空港  海上発電所  海上都市  海中利用 2 海洋エネルギーの利用   海洋エネルギー  潮汐エネルギー  波のエネルギー  温度差の利用 3 海水の利用   工業用冷却水  海水の淡水化  工業原料としての海水    第5章 美しい海を守ろう――環境問題 1 美しい海と海洋開発 2 海を汚すもの   産業廃水および都市下水によるもの  油によるもの 3 汚染の防止   廃水処理  油の処理  放射能による汚染  海洋投棄規制条約 4 美しい海を守るために [応用]    第6章 産業としての海洋開発(詳細略)    第7章 世界の海洋開発(詳細略)    第8章 まとめ――海洋開発の将来(詳細略) あとがき 索引
  • 科学の基礎
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 この書物はふつう「科学論」とか「科学哲学」とよばれる問題領域を対象としたものである。しかし従来その方面で試みられてきた書物とは少々ちがった仕方で作られた。  というのは、まず科学者が原稿を書き、次にそれを種にして哲学者が論する、という形をとったことである。その際、科学者たちは、それぞれの専門領域で現に自分がぶつかっている問題、あるいは自分の研究にとって基礎的な意味をもつと考えられる問題を提出する。ただし同じ専門家を相手にしてでなく、知的一般人に向けた論述としてである。この側の執筆者は、前原、林、柳瀬、西島、小田、川喜田、印東の諸氏である。これら科学者たちの専攻分野は目次によっても明らかであろう。他方、大出、沢田、大森、山本は、それぞれの原稿を分担し、そこから哲学的な問題点を自分なりにとりだして意見を述べた。「自分なりに」というのは、この四人はたがいに哲学上の傾向を異にしているが、その議論をどんな手法で、どんな方向に進めようと、各人の自由にしたのである。ここで問題をもう一度もとの科学者に戻してまとめをつけることも考えられるが、この書物ではその作業を読者にまかせることとしている。  こうした成り立ちのものであるから、本書は、科学哲学における諸問題を全般的にとりあつかうことも、科学の諸分野をひろくおおうことも、はじめからめざしていない。むしろ、個別的で具体的な問題点を科学と哲学との両面から同時に考えてみようというのが眼目なのである。しかし哲学的な意味をもった基本的問題は、あらゆる科学分野にわたって、そして一つの分野の内部においても、なお数多く見出されるであろう。 目次 まえがき はじめに Ⅰ 数学における確実性……沢田允茂  1 数学の確実性……前原昭二  2 統計学における問題点……林 知己夫  3 数学化について……大出 晃  4 科学方法論としての統計学……大出 晃 Ⅱ 物理学における認識  5 観測の理論……柳瀬睦男  6 素粒子論における基本的概念……西島和彦  7 宇宙論……小田 稔  8 知覚風景と科学的世界像……大森荘蔵  9 様相概念の存在化……沢田允茂  10 観測と身体……山本 信 Ⅲ 生命と意識  11 「生命体」の問題……川喜田愛郎  12 心理学におけるモデル構成の論理……印東太郎  13 生命と意識……大森荘蔵  14 生物についての科学と常識……山本 信  15 心のモデルと存在……山本 信 執筆者一覧
  • カスハラ モンスター化する「お客様」たち
    4.1
    NHKの人気報道情報番組「クローズアップ現代+」で2回放映し、 大反響を呼んだ「カスハラ」の実例と分析、処方箋を待望の書籍化! 従業員のささいなミスでキレる、暴言を吐く、終わらないクレーム、 威嚇・脅迫、金品や土下座の要求、いきなり実名をさらしてネットにあげる―― モンスター化する「お客様」が増えている。 パワハラ、セクハラと並び、今や世界的な現象になっているカスタマー・ハラスメント(顧客からの悪質なクレームや迷惑行為)。 かつては反社会的勢力のやり方と言われたような刑法スレスレの悪質クレームを、今やごく普通の一般市民が行う。 どこでどんなことが起きているのか。なぜ、起きるのか。どうすれば良いのか。 放送し切れなかった情報までまとめて、徹底取材! 事例1 大手スーパーの衣料品売り場で働く加藤さん(仮名 56歳男性) 事例2 スーパーに勤める鈴木さん(仮名 女性) 事例3 西日本にあるグループホームで働く山本さん(仮名 男性) 事例4 コンビニ店主・川上さん(仮名 50代男性) 事例5 写真スタジオで働く大野さん(仮名) 事例6 元タクシードライバーの佐藤さん(仮名 男性) 事例7 元クレーマー・堀さん(仮名 50歳男性) 事例8 「お客様は神様ではありません」 居酒屋副社長の挑戦 事例9 約款を厳しく変えた タクシーのkmグループ 事例10 業界を挙げて対策を練った 日本菓子BB協会
  • 風と人びと
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 風というとらえどころのない現象を自然科学的に五〇年近く私は研究してきた。年を重ねるにつれて人間の環境条件としての風、文化的。社会的な風土の構成要素としての風についても考えるようになった。『風の世界』というタイトルでまとめた私の前著は、こういう風にまつわるもろもろの現象を記述し、一方では、風の一研究者をめぐる風の世界を紹介した。その意味では、私のいわば″風の思い″の書でもあった。  本書の第一の目的は、前著で取り上げなかったテーマにふれることである。第二の目的は、前著で扱ったテーマでも、その後、新しく収集したデータ、あるいは異なった側面や、異なった解釈などを紹介することである。これらをまとめ、新しく『風と人びと』を構築したものが本書である。前著の続編ではあるが、この続編だけを読んでも、私の「風の世界」は十分理解していただけると思う。もちろん前著とあわせて読んでいただければ、なお嬉しい。(「まえがき」より) 目次(詳細目次を略した) まえがき 第一章 風と人びと  一 鯉のぼりが泳ぐ空  二 田んぼの景観  三 防風林と防風垣  四 コーカサスの緑  五 屋根と風  六 ジェット機の秋  七 風祭り・風の神・風の神話  八 風流な学問 第二章 風とともに  一 春と旬(しゅん)  二 食べ物と風土  三 風の芸術  四 天気図 第三章 インドネシアとモンスーン  一 ジャワの季節風と稲作  二 ボロブドゥールと自然  三 マジャパヒト  第四章 熱帯の風  一 熱帯の東風ジェット  二 モンスーンアジア  三 南大東島の台風  四 スリランカのマハとヤラ  五 熱帯アジアの限界  六 カリブの風土 第五章 タクラマカン砂漠と風  一 砂漠の雨と洪水  二 世紀末のカラブラン  三 砂漠化とじゅうたん織り  四 新彊のブドウ 第六章 風の気候  一 昔の風  二 風の国・風の里―― スイスの例から  三 日本の風  四 山の風・海の風  五 エル・ニーニョと風  六 世界の風系
  • 風をつかまえた少年 14歳だったぼくはたったひとりで風力発電をつくった
    4.7
    アフリカの最貧国・マラウイを食糧危機が襲い、ウィリアム少年は食べていくために中学校を退学せざるをえなくなる。。 しかし、知的好奇心にあふれた彼はNPOがつくった図書館に通い、そこで風力発電について書かれた一冊の本と出会います。 電気があれば暗闇と空腹から解放される――ウィリアム少年は発電の仕組みを独学し、廃品を集めて作った風車で発電に成功、そこから大きなチャンスをつかみます。 池上彰さんも「学ぶということが、これほどまでに人生を豊かにしてくれるとは」「私たち日本人が忘れていたことを、この本は教えてくれます」と解説で太鼓判を押す、感動の実話。
  • 片山潜
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 片山潜をめぐる評価は大きく二つに制れている。一つは、言うまでもなく、片山を日本の労働運動および社会主義運動の創設者であり、もっともすぐれた指導者であったのみでなく、コミンテルンの執行委員会幹部会員として、世界の革命運動の輝ける星であった、とする評価である。これに対してもう一つの評価は、少なくとも一九一四年にアメリカに亡命するまでの片山は、きわめて温和な社会民主主義者であり、帝国憲法の下で社会主義を実現しうると考えた改良主義者であって、決して革命的な社会主義者ではなかったし、労働運動や社会主義についても、かれをすぐれた創設者と認めることはできない、と主張するものである。  私はこのような二つの評価は、いずれも一面的ではないかと考えている。かれは労働者の現実から離れて思考することは苦手だったのであり、それがまたかれを労働者と密着させたのである。  本書では一九六〇年までに利用できた『自伝』と『自伝草稿』と「歩いてきた道」の三つを参照したが、その後、久しく幻の自伝といわれてきた『わが回想』が発見されて、一九六七年に日本で出版された。  本書の執筆に当っては、片山の自伝を参考にはしたが、できるだけそれぞれの時点での著書・論文によって、その時点でのかれの思想と行動とをとらえることに努めた。そのため日本のみならずアメリかにおける資料の蒐集にもつとめた。もっとも本書は元来「近代日本の思想家」という叢書の一冊として書かれたので、かれの伝記を出生から晩年まで正確に記述しようとするより、かれの思想の形成と行動の姿勢を明らかにすることを課題としている。(「はしがき」より) 目次 はしがき 第一章 社会的キリスト教への閉眼  一 貧乏・学問・成功 二 在米十三年 三 社会的キリスト教 四 新帰朝者として 第二章 労働運動の指導者として  一 労働運動の序幕 二 労資協調論 三 労働者への信頼 四 労資協調への疑惑 第三章 社会主義への道  一 社会主義への目覚め 二 改良家の道 三 社会主義の運動 四『我社会主義』 第四章 インターナショナリズムの確立  一 渡米協会 二 万国社会党大会 三 テキサスの農場経営 第五章 社会主義の火を点して  一 分派の発生 二 暗い谷間の中で 三 羊の皮をきた狼 第六章 共産主義者への歩み  一 社会主義左翼への参加 二 共産主義者として 第七章 むすび 片山潜年譜 片山潜主要著作目録 参考文献 あとがき
  • 金足農業、燃ゆ
    4.4
    1巻1,800円 (税込)
    公立、雪国、選手は地元出身――何から何まで「ありえないチーム」が甲子園で準優勝。 エース吉田輝星を擁し2018年の夏を沸かせた秋田・金足農業高校の軌跡に迫る。 夏の甲子園(全国高校野球選手権大会)で準優勝し「金農フィーバー」を巻き起こした金足農業。 県大会から決勝まで11試合を戦い抜いた3年生9人は、秋田県内のごく狭い地域から集まったメンバーばかり。 決勝で対戦した大阪桐蔭が「選手、練習環境、練習時間」に恵まれていたのに対し、 何一つ持っていなかった雑草集団がなぜここまで勝ち進み、日本中を熱狂させたのか。 吉田ら選手自身や関係者への丹念な取材を通じて、 きかねぇ(気性の荒い)ナインの素顔を生き生きと描き出す傑作ノンフィクション。
  • 河上肇
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 無我愛から出発して宗教的真理を求め,さらに科学的真理をたずねた求道のあとを辿って,思想の転換と人間形成の経過をあきらかにし,彼を支えている精神的背景が如何なるものであったかを見きわめる. UP選書165 目次 第一章 求道の遍路 第二章 人間形成 第三章 「無我愛」からの出発 第四章 経済学研究 第五章 マルクス主義への道 第六章 白き嵐に抗して 第七章 閉戸閑人 河上肇略年譜 主要参考文献 あとがき 選書版のためのあとがき
  • 川上弘美書評集 大好きな本
    3.8
    いい本があるよ、みんなもよかったら読んでね! 純文学からマンガ、へんなエッセイまで、川上弘美が「ほんとうにいい」と思った144冊。あなたを心よろしき読書へ誘うガイドブック
  • 完落ち 警視庁捜査一課「取調室」秘録
    3.8
    警視庁捜査一課の「取調室」 “伝説の刑事”と容疑者の息詰まる対決! 「完落ち」とは、全面自供すること。したたかで狡猾な犯罪者と警察はどう戦っているのか。 「取調室」という密室での緊迫したやりとりを初めて明らかにした本格ノンフィクションです。 生々しい現場を語るのは、警視庁捜査一課の幹部だった大峯泰廣氏。ロス疑惑、宮崎勤連続幼女誘拐殺人事件、 オウム真理教地下鉄サリン事件など、数多くの大事件の捜査に携わったことから、大嶺氏は“伝説の刑事”と呼ばれるようになり、 “落としの天才”として周囲の信頼を勝ち取ります。著者の赤石晋一郎氏は2年以上も大峯氏に取材を重ねました。 大峯氏はいかにして容疑者を落とすのでしょうか。 犯罪者の背景を丁寧に解き明かし、相手の表情をうかがいながらベストのタイミングで、こちらの手の内を明かすテクニックは、 まさにプロフェッショナルの技。宮崎勤事件では、彼が嘘の証言で漏らした「有明」という地名を突破口に自供へと導き、 宝石商殺人事件では、元警察官だった容疑者のプライドを刺激する一言で一気に自白へと持ち込みます。 緻密な計画殺人者から、冷血きわまりない殺人犯、愛憎に翻弄された犯罪者まで、刑事と犯人との壮絶な闘いのドラマが次々に展開します。 大峯氏は後年、世田谷一家殺害事件の捜査をめぐる警察上層部の方針に納得できず、定年を前に自ら警視庁を去ることになりました。 現場の状況から、大嶺氏にはある“犯人像”が見えていたのです……。大峯氏が職を辞した経緯も、本書で明らかになります。
  • 韓国エンタメはなぜ世界で成功したのか
    4.7
    近年、韓国発のエンターテインメントの世界的な活躍のニュースは毎日のように目に入ってきます。7人組ボーイズグループBTSの国連でのスピーチやパフォーマンス、Netflixドラマ『イカゲーム』や『愛の不時着』の世界的ヒット。髪型やファッションをK-POPアーティストに寄せることも今では珍しくありません。その韓国エンタメ産業の躍進は、実は韓国社会の変化と大きく結びついています。 ◎1980年代の民主化運動による「表現の自由」の拡大 ◎1997年アジア通貨危機、IMFショックによる韓国産業界の変化(輸出強化とIT化)。そして2010年以降顕著になった世界のデジタル社会化。こうした社会の変化が韓国のエンタメ産業にどのような影響を及ぼしたのか、本書前半ではBTSをプロデュースしたパン・シヒョク氏や、韓国エンタメ産業界の巨人・CJグループのイ・ミギョン氏など立役者たちのプロフィールを交えつつ具体的に描かれます。一方、本書の後半では韓国エンタメ界に残る負の面に目を向けます。韓流スターの性接待や、オーディション番組における不正操作。相次ぐ女性スターの自死。こうした問題もまた、韓国社会の変化のなかで、取り上げられ方が変化してきました。とりわけフェミニズムの広がりによる女性の権利意識の高まりは大きなポイントになっています。その他兵役や韓流スターたちと政治との関りなど、韓国のエンタメ界と韓国社会との密接なつながりへの理解が本書によって深まります。 また最終章では日本のエンタメコンテンツが韓国でどのように受容されているかがレポートされます。厳しい現状から、いま日本に求められているものは何かが見えてきます。
  • 韓国を支配する「空気」の研究
    4.0
    信念に固執し反論に目を向けない「確証偏向症」が蔓延している! 「日本が好き2割」「日本が嫌い2割」「どちらでもない6割」……それなのになぜ反日は止まらないのか? 慰安婦や徴用工をめぐる問題でゴールポストを動かし続ける隣国。文化や観光での交流は盛んなのに、何度も繰り返される「反日」の動き。長く日韓関係を取材してきた朝日新聞前ソウル支局長が、様々な角度から韓国の「空気」を読み解く。 【本書の内容】 第1章 好きだけれど好きと言えない日本 第2章 「ヘル朝鮮」若者たちの格差社会 第3章 ツテとコネが支配する情実社会 第4章 発展する女性社会の光と影 第5章 歴代指導者と韓国文化 第6章 分断国家の宿命
  • カントからヘーゲルへ
    4.5
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 カントの批判哲学から,フィヒテ,シェリングをへてヘーゲルの哲学体系までドイツ観念論を平明に解説したスタンダードな入門書.哲学を志す者にとって,またカント,ヘーゲル哲学へのすぐれた手引として,待望の書といえよう.解説=坂部恵. 目次 第一章 カント  1 カント哲学の背景と意図  2 生涯と著作  3 批判哲学の意図  4 数学および自然科学の基礎づけ  5 伝統的形而上学の否定  6 実践的形而上学の基礎づけ  7 自然界と道撼界との統一 第二章 フィヒテ  1 生い立ちからイエナ赴任まで  2 前期思想  3 無神論論争  4 ベルリン時代  5 後期思想 第三章 シェリング  1 生い立ちからイニナ時代まで  2 前期思想  3 ヴュルップルク、ミュンヘン、ペルリン時代  4 後期思想 第四章 ヘーゲル  1 ヘーゲルに対する相反する評価  2 生涯と著作活動  3 根本思想  4 弁証法  5 体系の概観  6 『精神現象学』序論と『法の哲学』  7 後世への影響 著作略年表 解説……坂部 恵
  • 外交
    4.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、外交論についての古典ともいうべきHarold Nocolson, Diplomary第三版(1963年刊行)の邦訳である。著者ニコルソンの言葉によれば、本書の目的は「何が外交であり、何が外交でないかを叙述すること」にある。というのは、外交という言葉の使い方があいまいであるため、混乱が生じているという彼の認識による。  本書の初版が出たのは、一九二九年であるが、その他にも外相カーゾン卿についての伝記(一九三四年)、『ウイーン会議』(一九四六年)、『外交の方法の発達』(一九五四年)など外交についての著述が多い。こうした外交研究と外交官としての体験とによって、ニコルソンは、いわば外交学の大家の地位を占めており、本書は大家のよき啓蒙書として洛陽の紙価を高めている。  本訳書は、一九六三年刊行の第三版を使用しているが、内容は一九三九年の初版とあまり変っていない。ただ一九六一年に『フォリン・アフエアーズ』誌にのせた論文がエピローグとして転載されているにすぎない。したがって、本書が今日からみると材料的に古い面を感ぜしめるのも無理はないであろう。さらに、全体の見方がヨーロッパ中心主義であり、第二次大戦後の新興国の整頭、あるいは国連の役割が反映されていない恨みもある。しかし、その原理的な面において、本書はわれわれにとってますます切実な問題を提供していると信じて、訳出を試みた次第である。 本訳書は、元来一九六五年に東京大学出版会より単独に出版されたものであるが、今般UP選書の一冊として改めて刊行されることとなった。前版の誤植など若干の訂正を行ったが、未だ思わぬ誤訳や生硬な点があることをおそれる。(「訳者あとがき」より) 目次  第三版への序文  第二版への序文 第一章 組織的外交の起源 第二章 外交理論の発達 第三章 旧外交から新外交への変遷 第四章 民主的外交 第五章 理想的な外交官 第六章 ヨーロッパ外交の諸類型 第七章 外交慣行における最近の変化 第八章 外交的手続きの要点 第九章 外務職 第十章 外交用語 エピローグ――外交今昔 参考文献 訳者あとがき 索引
  • 学問と人間形成の間
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 資本主義社会の高度化による大きな変貌の中で,現代文明と人間の精神はその根底を問われている.人間にとって現代文明の意味は?そして学問,知性の意味はどこに求められるか? 碩学による人間,文明,学問,教育,大学に関する講演・論考集. 目次 まえがき  日記から――序に代えて――  第一部 文明と人間形成  欲求の展開と知性の意味  文化変容と人間形成  現代文明と人間形成  第二部 大学と教育  政治社会と教育の立場  現場からの大学論――民主的大学政策を要望する――  東大紛争と大学問題―― 一当事者のノートから――  卒業生を送る 後記
  • 学歴社会の転換
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は過去数年間に、筆者が暗中模索の状態で書きつづってきたいくつかの論文を集めたものである。暗中模索の産物である以上、それほど歯切れのよい結論などあろうはずがない。教育問題は本来、誰でもが発言することができる領域であり、またそうでなければならない領域だと、筆者は考えている。教育の問題は決して、一部の教育専門家といわれる人々の内部だけで決定されるべき性格の領域ではないし、またそんなことは不可能である。最終的な決定権、選択権はすべて一人一人の市民がにぎっているのであり、教育専門家は、これらの市民がより合理的な決定なり、選択ができるように、判断材料を提供することである。(「あとがき」より) 目次 Ⅰ 過密社会の高校  1 過密社会のなかの高校教育   一 高校に近づく人口の大波   二 高校人口の地域格差   三 高校大幅増設の必要性   四 増設と地方財政   五 推計の根拠  2 教育費格差と教育機会   一 高校拡張における私   二 拡大する授業料格差   三 教育機会における階層差   3 高校の義務教育化は可能か Ⅱ 大学拡張の曲り角  1 大学拡張のもたらしたもの   一 高等教育拡張の曲り角   二 大学入学者の所得階層   三 教育費負担の問題  2 大卒者の職業構造   一 大卒者の職業構造の変化   二 産業社会の変貌と大卒者の雇用   三 学歴の経済的効用  3 高等教育政策をめぐって   一 大卒過剰時代の大学政策   二 学歴要求と大学政策 あとがき
  • 学歴病患者たち
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 一九六三年のはじめに、『ライフ』誌から大学中途退学者について六〇〇〇字の論文を書くよう依頼された。それを書き終えてから、幾分、暗い気持で、調査中に作り上げた六三頁の覚え書に目を通してみたら、いくつかいい残したことがあるのに気がついた。それは簡単にいえば、大学進学という考えが世間に乱売されていることを警告すべき時であるということである。 私は、大学教育がすべての青年に有益であるとは考えない。多すぎるほどの高校卒業生が――少なすぎるのではない――大学に行っていると思っている。地域社会大学を設立するよりも、高校の内容を改善したほうがよいと考える。大学へより多くの学生を入学させる方法を追求するかわりに、大学は、もっと学生をえらぶべきであると信じている。  本書に引用されているのは、家庭、職場、東部をはじめ中西部、西部地方の大学のキャンパスなどで、テープに収録された実在する人たちの声である。それらのキャンパスには、大小の私立大学、教員養成大学、州立大学、工科大学、学生の大半がその都市からきている大きな都市大学などが含まれている。筆者は、本書が学問的な、あるいは決定的な書であるなどというつもりはないが、アメリカ国民全般の態度や意見についての公平な見本といえるだろうと思っている。筆者の信じるところから、資料提供者のプライパシーを守るために匿名にしたが、イファート氏はこの原則の例外である。氏は保健教育福祉省の教育局の高官であり、大学生の進学、退学の理由を調査した、政府の権威ある書の著者でもある。(「はじめに」より) 目次 はじめに 1 乱売される大学卒業証書 2 志願者と入学許可の問題 3 大学教師の実態 4 成績評価の問題 5 二年生のスランプ 6 楡の木の下の欲望 7 よき青き牧場 8 「それは選択できる問題である」 9 いくつかの合理的代案 解説 あとがき
  • がんマラソンのトップランナー 伴走ぶっとび瀬古ファミリー!
    5.0
    1巻1,300円 (税込)
    25歳で血液がんの一種「ホジキンリンパ腫」を発症し、33歳までの8年間に治療、入院、たびたびの再発などジェットコースターのような治療生活を送っている青年がいます。あのマラソンの瀬古利彦氏の長男昴さんです。 その治療はまことに過酷なものでした。抗がん剤投与、再発、骨髄移植、オプジーボ投与、脳への転移、放射線照射……頭痛や吐き気、呼吸障害など半端ない苦痛にさいなまれ、なかなか出口の見えない治療生活の中、時には心が挫けそうになりながらも、昴さんはある言葉を胸に、明るく前を向き続けています。 それは、2020年の実業団対抗ニューイヤー駅伝を入院中の病室のテレビで観ていた時のことでした。問診に訪れた医師がテレビを観ながら「昴くんはトップランナーですからね!」と言ったのです。昴さんは、トップの選手を後ろの選手が追いかけている映像を観ながら頭の中で何かが繋がり、ぶわっと涙が出てきたそうです。 「ああ、僕はトップランナーなのか。今味わっている辛さも、副作用も、いい作用も、もしこれから僕と同じ状況になる人たちがたくさんいるとしたら、先例としてその人たちが生きて行くための手助けになるのか。これが自分が病を頂いている意味なのか。誰かのためになっているのか」と。これが今の昴さんの治療へのモチベーションであり、本書のタイトルの由来です。 本書は過酷な現実を明るく、時には笑いを誘う筆致で描き出しています。昴さんは言います。「『人生は近くで見ると悲劇だが遠くから見れば喜劇だ』というチャップリンの言葉のように、経験を客観的にみることでユーモアに変えられる。それをやってみたいと思っています。ユーモアに変えられたなら、その経験を『本当に乗り越えた』と言えるのではないか」。この言葉の通り本書は、祖母・両親・兄弟ら家族とのユーモラスな交流を交えつつ書かれた、笑いとひたむきさにあふれた「人生の応援歌」です。
  • 奇跡のチーム ラグビー日本代表、南アフリカに勝つ
    5.0
    2019年、ラグビーW杯日本開催に必読の一冊。 世界が震えたあの勝利は、こうして生まれた! 2015年ラグビーワールドカップ。エディー・ジョーンズ率いる日本代表は、強豪南アフリカを相手に劇的な逆転勝ちを収め、世界を震撼させた。エディー・ジャパンはなぜ日本ラグビーの歴史を変えることができたのか? 選手・関係者40人近くへの徹底取材を通して、その秘密を解き明かした傑作ノンフィクション。 解説・畠山健介 ※この電子書籍は、2016年3月に文藝春秋から刊行された『エディー・ウォーズ』を改題し、新章を加筆した文庫を底本としています。
  • 君と一緒に生きよう
    3.8
    犬が好き――でも愛だけでは守れない。 捨て犬。野良犬。迷い犬。この世は不幸な犬で一杯! どこかの一頭が飼い主にめぐり会えたかと思えば、どこかでまた五十頭が捨てられて、救われる犬は、ほんのひと握り。毎日こんなたくさんの犬が殺されている社会って、何なのだろう? 人と犬の出会いは、時に幸福をよび起こし、時に悲劇をひき起こす。 はかない命を救うために奔走する人々を通じて、現実をつぶさに見つめ、命の声に耳を傾けた傑作ノンフィクション。 絵本作家・スギヤマカナヨさんのイラストコラムも必見です。 ※この電子書籍は2009年3月に毎日新聞社より刊行された単行本を、文春文庫より文庫化したものを底本としています。
  • 奇妙な敗北
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、プロックのL'eyrange défaite. Témoignage éctit en 1940. Société des Editions France-Tireur,1946. の翻訳である。プロックは第二次大戦に大尉として参戦し、敗戦の時ダンケルクから英国にのがれ、ノルマンディーに婦り、ドイツ軍の進駐にあって齢宅した。一九四〇年に本書を書いた。その翌年にはレジスタンスに参加し、四四年ドイツのゲシュタポに銃殺された。したがって本書の内容は、題名のしめすように、第二次大戦の敗戦についての体験と反省であり、――おそらく證言文學といわれるカテゴリーに属するだろう――するどい現実感覚をもつブロックの敗戦にいたるフランス社会の病理学である。私どもは、この主題をとおして、歴史家プロックについて、『あとがき』にふれるような色々な点を知ることができる。学者の日記や書簡が学説や理論を理解する上に重要なのと同様、プロックを理解する上にこの書物は重要なドキュメントである。(「訳出にあたって」より) 目次 UP選書に入れるにさいして 訳出にあたって……ジョルジュ・アルトマン まえがき 第一章 証人の陳述――戦争の体験  私の身分と職業――配属――職務――五月十日の混乱――ヴァレンシエヌよりドウエーヘの後退――ランスヘ後退――エステール・シュール・ラ・リスヘ後退――アティンュヘ後退――ステンプェルク――海岸への退却――ダンケルクの悲劇――ノルマンディー上陸――レンヌの体験――帰宅 第二章 ある敗者の供述――敗戦の症状  敗戦の責任はどこにあるか――戦争指揮の無能――軍首脳部の責任、さまざまな人間像――参謀部帰校の教育――戦争の変形――作戦計画の失敗――情報の不完全――ドイツ軍との接触――高速度戦の条件――その状況――神経戦についてのドイツ軍の優越――フランス軍参謀部の諸欠陥――動員体制――連絡組織――その不完全さについての体験――英軍との協力の問題――ダンケルクにおける英軍――共同行動の失敗〔以下略〕 第二章 反 省――敗戦の病理学  参謀部の分析――後方とは何か――困難とその命じる義務の前にあらゆる成人は不等である――利己心、集団的無気力、奇妙な血の愛惜――指導階級すなわちブルジョワジーと労働組合幹部――その過失、不時と戦時の相違無視――国民感情の冷淡さ――農民の戦意――労働組合の小市民性とこれにより打ち消された祖国愛――国際主義、不和主義――上層階級の大衆教育観――教育の実情――報道、書物等による教養――伝統に封する牧歌的な精神主義〔以下略〕 マルク・ブロックの遺言 附録一 教育改革論 附録二 私は何故共和主義者となったか 訳者あとがき
  • 教育改革の展望
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、旧著『現代日本の教育』(昭和四〇年刊東大出版会、同四三年UP選書所収)につづくものであり、七〇年代を迎えて一大転回を迫られている日本の教育政策を論した論文集である。旧著の刊行から数えてはやくも五年になるが、この間社会は日まぐるしく変わった。もちろん、教育界も例外ではない。四二年以来、学制改革が国の重要な政策課題とされ、これを承けて中央教育審議会は来春までに改革案を提出することになっている。  本書は四章から構成されている。第一章は七節に分かれているが、最後の第七節を除いて、すべてこの一年間に新聞紙上に発表した評論である。そのため、どれもがたいへん短く、説明不足のところもあるが、筆者としては力を入れて書いたものである。見出しはなるべく当時のものを用いることにした。(「まえがき」より) 目次 まえがき Ⅰ 七〇年代の教育政策をめぐつて  一 序に代えて――教育この一年  二 高校教育のビジョン  三 中教審「高等教育改革の基本構想」  四 政策審議のあり方について――七〇年代の学制改革を迎えて  五 中教審「改革構想」の問題点  六 高校調査書をめぐって  七 入学試験制度   高校での改善/ 大学の無方針/ 過当競争の演出者/ 浪人と大学/ 英才教育/ 二〇年後の大学/ 進路指導/ 卒業資格試験を Ⅱ 教育改革の展望  はじめに  一 学制改革論   戦後二〇年/ 各界の改善。改革案/ 政令改正委員会の改革案/ 社会党山中試案  二 教育改革の要因と原点   六・三制護持論/ 教育改革の内生要因/ 教育改革の外生要因/ 教育改革の原点  三 教育改革の主体的条件   保守か革新か/ 国民の教育観の変革/ 教育政策の近代化――量から質への転換 Ⅲ 高等教育の再編成  はじめに  一 戦後高等教育の特質   占領下の発足/ 高等教育改革の諸側面  二 高等教育の変貌   大衆化/ 平準化/ 大規模化/ 規格化/ それでも高等教育は膨張する  三 高等教育の再編成   再編成の基本視点/ 再編成の方向  四 結び―――大学は創るべきもの Ⅳ 教育計画の思想  はじめに  一 計画化の思想   教育計画の概念/ 教育行政における計画化の要請(1)/ 教育行政における計画化の要請(2)  二 社会的要請と教育計画   社会的要請の概念/ 教育計画の社会学  三 雇用政策と教育政策   世界一流の教育普及  雇用構造へのインパクト/ 教育発展の異常  教育政策と雇用政策の近代化 後記
  • 教育改革のゆくえ ―自由化と個性化を求めて―
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 教育の世界ではこれまで、改革の理念や目標はほとんどの場合、上から、あるいは外から与えられ、設定されたものでした。(中略)ところがいま、「自由化」と「個性化」をスローガンに掲げる文部省の「規制緩和」政策は、改革の理念や日標を設定し、選択する自由を、それぞれの主体に大幅に認める方向をめざしているようにみえます。拡大された自由を賢明に行使するためには、改革ブームの表層的な動きに惑わされることなく、教育の世界で進行しつつある基底的な変化の構造をしっかりとらえて、改革のゆくえをじっくり見定めていく必要があります。本書は、そうした必要に応えるべく書かれたものです。  本書では中等教育、とりわけ高等学校教育に焦点をしぼりながら「教育改革のゆくえ」を論じました。教育改革が「考える」対象から「ゆくえ」をさぐる対象に変わつたことに、この十数年の大きな変化を痛感しつつ、教育改革を実りあるものにするために、本書がなにがしか、改革の進展とかかわりをもつ、あるいはもたざるをえない読者の方々のお役に立つことを願っています。(「はしがき」より) 目次 はしがき 1 教育の自由化へ――日本教育の変革  イギリスと日本/もうひとつの日本教育論/日本教育の問題性/統制と競争の導入/効率と弊害/教育改革の限界/戦後教育の光と蔭/自由と選択と/新しい教育像 2 大きな子どもか――高校生たちの現在  中等教育の問題性/つくられた青年期/大きな子ども・小さな大人/日本とアメリカの比較/高校教育の成功と失敗/大きな子ども化/規制の緩和か/小さな大人へ 3 進路をえらぶ―― 教育・職業・人生  昭和という時代/日本の進路指導/実績関係/自由とリスク/個人の選択/人生と職業/新しい理念を 4 個性化をめざして――高等学校の行方  自由から統制へ/ユニバーサル化の過程/「個性化」モデルヘの転換/周辺と中心/大学入試と高校教育/私学との競合/「個性化」を求めて/平凡な結論 5 高校と大学の間――新しい進学指導  自由化・個性化・多様化/多様化と接続関係/進学準備と大学入試/自由化の代償/大学「教育」の変貌/「教育」重視の傾向/授業の改革/人口不況の衝撃/「学生消費者」の時代 6 顔の見える大学を――大学改革の方向  偏差値競争から教育競争へ/隠れたカリキュラム/「教育」改革の方向/学生生活と人間形成/エリートからマスヘ/モデルの多元化/パブリシティの重要性/共同体としての大学 7 情報化のなかで―― 教育の新しい像  生涯学習時代の到来/言葉・文字・図像の文化/リテラシーの出現/一五世紀の印刷革命/学校教育への疑間/映像とイメージの文化/生涯学習の革新性 初出一覧
  • 教育改革を考える
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 私たち誰もが関わりをもち,複雑で困難な教育改革の問題をどのように考えていけばよいのか. 高学歴化・情報化・国際化など現代社会の大きな流れのなかで教育の問題をとらえ,これからの社会のために制度や意識をどう変えるかを明晰に語りかける. 目次 はしがき 第1章 教育の変革・意識の変革  日本の教育から学ぶ/ 豊かさと学校/ 能力平等主義と効率主義/ 努力好きの日本人/ 効率主義を変える 第2章 情報化と学校教育  情報化と教育/ 文字と学校教育/ 「情報化」のなかの学校/ 学校の対応のおくれ/ 情報化と生涯教育 第3章 学校と学習社会  生涯教育と学習社会/ 日本の独自性/ 開かれた学校とは/ 大学を開く/ 学校外・学校後教育の時代/ 学歴社会から学習歴社会へ 第4章 教育改革の百年  教育改革論議――四つのテーマ/ テーマー「合理化・効率化」 / テーマ2 「平等化」/ 教育制度の大衆化/ テーマ3「民主化」/ 六・三・三・四制をめぐって/ 中教審の発足/ テーマ4 「多様化」/第5章 教育の質を問う  「イーキューオリティ」/ 六〇年代の教育政策均/ 質と量は両立するかり/ 日本の初・中等教育への関心/ ポイヤー報告とサイザー報告/ 脱学校論/ 「質」の問い直し 第6章 大学の変革  新制大学の発足/ モデルとしてのアメリカ大学/ 専門教育と一般教育/ 大学の大衆化と学生の変質/ 迫られる大学改革/ 改革への期待 第7章大学入試を考える  入学者選抜と入学試験/ 日本の大学と入学試験/ 国立と私立/ アメリカの入学者選抜/ 日本の特徴――アメリカとの対比で/ 戦前期の入試制度/ 戦後の入試制度/ メディエーシヨンの問題/ 共通一次の登場/ 新しいシステムの必要性 初出一覧
  • 教育社会の設計
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 二一世紀は「教育が社会生活の中心を構成する時代になる」だろう。さらなる「教育社会」化である。知識基盤経済、知識経営、知識社会、学習社会という新しい言葉が世界的に共有化されはじめたのも、同じ時代認識からである。こうした新しい言葉を一つに括るためにも、(中略)「教育社会」の設計というタイトルにした。二一世紀の教育社会にふさわしい生活と人生の設計が求められている。本書は、そうした意図から編まれたものである。(「はしがき」より) 目次(詳細目次の一部を略した) はしがき 序章 教育改革 五つの誤り/「理念・実態・政策」の空疎な関係/浮遊する「教育世論」/五つの誤り/企業人事課の誤り/教育ママの誤り/教育学者の誤り/エリートの誤り/「市場主義」経済学者の誤り/教育改革を考える「原点」と「地平」 Ⅰ  1章 学歴社会の経済構造 教育の投資効果/学歴別の生涯所得/収益率と学歴社会の関係/教育ママの大衆化/「大学本位制」の経済構造/「保険」としての大学/大学の階層構造/(以下略)  2章 理念なき「大学の大衆化」 大学教育と財政/市場化とその失敗/財政支援なき数量管理/危機の時代/教育投資論の復活/受益者負担の語り方/(以下略) Ⅱ  3章 「教育と経済」の不幸な関係 「水と油」の関係/「遠視と近視」の関係/「水と砂糖」の関係/「短期と長期」のずれた関係/(以下略)  4章 「知識」と「対話」 教育市場との関係 教科書は大人の必読書/知識偏重という呪縛を解こう/学校知識の「隠薇説」/(以下略)  5章「移動」と「知識」グローバリゼーションの衝撃 政治・経済・技術/「幸せ」の生活様式/七五年体制の日本的特殊性/(以下略) Ⅲ  6 章 学校・会社・職業 学歴社会の未来像 しのびよる不平等社会?/学校および職場の教育効果/「会社主義」の経済基盤/(以下略)  7章 学校・家族・生活 ゆとりの生活設計 ゆとりの生活/豊かさのパラドックス/時間の使われ方と教育の経済力/「隠された」高学歴女性の経済力/ゆとりの「喪失」/(以下略)  8章 人生設計と学習社会像 「いかに生きるか」の経済学/時間選好率と教育投資の収益率/「人生」と「学習社会」の関係/「標準型」人生の日本的構造/年齢主義に「閉じこめられた」学歴/「標準」世帯と「標準」労働者/標準型人生の学習社会/新しい人生を秩序立てる焦点/「脱」標準化の人生と新しい学習社会像/高校をコミュニティー・カレッジ(地域社会の学校)に/「明るく中退、元気に復学」のすすめ/大学は「到達点探索」移動の拠点/学習社会は平日のゆとりから/高齢者の新しい仕事設計と学習/(以下略) あとがき
  • 教育と社会の間
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 改革案は作られたが,改革は行なわれなかった.著者は,激動する社会のなかで高校から生涯教育にいたる教育現実を明らかにしながら,家庭,地域,職業と教育の関連など幅広い視野に立って,新しい教育構想を提言する. 目次 I 私の教育改革構想  一 七〇年代の教育課題を考える  二 高等教育の地域課題/ 付論 脱ローカル化進む地方国立大学  三 短大・高専の改造  四 高校教育の新段階/ 付論 過疎の中の高校教育  五 選抜と教育  六 生涯教育の理念と現実/ 付論1 日本的″生涯教育″/ 付論2 ″生涯教育″実現への道 Ⅱ 教育政策と現実  一 戦後における教育政策と経済政策の一接点  二 教育白書「わが国の教育水準」を読んで  三 〝第三の教育改革〟 の問題点   1 〝第二の教育改革〟と教育財政/ 2 〝第二の教育改革〟と高校教育/ 3 過疎地の教育問題 Ⅲ 家庭・学校・社会  一 情報化時代の家庭教育  二 学校教育の未来像  三 青少年の転職と進路指導 結びに代えて――七〇年代教育政策を比較検討する あとがき
  • 教育と人間
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は「自由と独立の精神」(昭和二十七年)および「道徳教育について」(昭和三十四年)の二つの講演を除き、他はすべて最近一年間に私のものした論文・講演・随筆を集めたものであって、実質的には前著『政治と人間』の続篇であるといってよい。編集の性質上、各篇の間にも、また前著との間にも論旨の重複をまぬかれないが、真理の言は何度くり返して語られても陳腐になることはなく、何度くり返して聞いても退屈になることはない。願うところは私の論述の中に、真理の一断片でもよいから、正しい言の合まれていることだけである。  終戦後私の心を一貫して流れている願いは、日本の民主化と平和の理想の堅持である。日本の民主化は制度上は一応行きわたったように思われ、国民の気風の上にも民主的ムードができてきたように見えるが、民主主義の精神が国民の血となり肉となり、生活の中に民主主義が根をおろすまでにはまだなかなかである。かけ声の高いほどには、民主的な人間がてきあがっていず、民主的な制度が民主的に運営されず、かえって何かにつけてあともどりの徴候さえ見られることがある。民主化の根が浅いため、時の勢いに押されていつどうなるかわからないという心配が、私の心に消えない。民主的な人間形成が日本国民の中に行きわたるまでは、日本民主化のための叫びがなの日からあがらずにはいられないであろう。  実用主義的な態度が、今日の段階において日本の民主化と平和の理想を健全に促進する方向にはたらくであろうか、それとも現状是認的、保守的傾向を支持して、日本の民主化と平和主義を皮相浅薄化する方向にはたらくか、それは導く者の責任であるとともに、導かれる国民の側の態度にもよることである。かかる中にあって最もおそるべきことは、世間の情勢に押されて、民主化と平和の理想を純粋に、遠慮なく叫ぶ声が国民の間に絶えることである。  私は何とかの一つ覚えの例にもれず、以前も今も同じことを述べつづける。日本国民の間に民主主義が根をおろすように、平和の理想が堅持されるように。昔も今も変らぬこの同じ願いをこめて、この小著をも世に送ることにしたのである。(「はしがき」より) 目次 はしがき   Ⅰ 日本民主化の将来 民主主義と教育 言論自由の思想的根拠 民主政治を蝕ばむもの 日本の民主化は可能であるか   Ⅱ 平和の理想 宇宙と人間 教育の目ざす人間像   Ⅲ 自由と独立の精神 世界の将来と青年の任務 道徳教育について 子供のために
  • 教育入門
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 教育入門と題する書物であれば、「第一章 教育とはなにか」にはじまり、教育の目的・内容・方法・制度などをとりあげ、あるいは研究方法を論ずることが多いというのに、本書はいかにも雑然とした相貌を呈している。  しかし私にとって、書を読んで先人の探究のあとをたずね、師友に学び、国内外の人たちと接して啓発され、さらに現実の諸問題にぶつかつて考えることが、ほかならぬ教育入門であったし、今後も、これは変わらぬだろう。したがって、あるいは「私の教育入門」としたほうが正確かもしれぬが、ときには偶然に、ときには自ら選んで、尊敬すべき本や人と接し、問題に直面して思いをめぐらすという点では、だれしも共通であると思う。題して『教育入門――本と人と問題』とする所以である。(「あとがき」より) 目次 序章 教えることと育つこと――近代日本の幼児文化と幼児観  Ⅰ 教育を考える  既成観念の破壊から 昭和初期のある教育実践 ふたりの校長の記録 学校教育の誤診と欺瞞 自然の力と知識の尊重 圧倒的な個性の魅力 教育研究活動と集団思考 「如  何如何」と問うべし 読みなおす――教育構想の変革のために  蘭学事始 和俗童子訓 省省録 訓蒙窮理図解 日本その日その日 墨汁一滴 坊っちゃん 銀の匙 日本の数学 美学入門 大教授学 フランクリン自伝 革命議会における教育計画 ガロアの生涯 人間の教育 古代への情熱 文明の起源 ヴィーチャと学校友だち  Ⅱ 勝田守一先生のこと  文化創造への参加―教育基本法と社会科教育 「教科研」から学ぶ つみかさねとひろがリー日教組教育研究活動 沖縄の教育者  本土を見つめる日 鋭角をふくんだ鈍角で 「凛烈の気」について コザの打ちこわし 遠い小さな国の人びと  太陽とブドウ酒―グルジア 革命運動の伝統と誇り―ラトヴィア  Ⅲ 人間として学ぶ権利――障害児の問題から 教科書と教育の自由  最近の教科書 教科書と教育内容 教科書検定関係文書の問題点 〝先進県〟富山で教育を考える 父母と教師の「聡明な協力」―PTAを孝える 想像力と探求精神の育成 教育研究活動の二〇年とこれから あとがき
  • 教育の探求
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ここ数年の間に、必要に迫まられて書いてきたものの中から十篇ほどを選び出して編んだのが、この本の構成である。いずれも「教育とは何か」という問いに対するわたくし自身の模索の過程を示しているもので、「教育の探求」としてまとめてみた。  これらの文章が書かれた一九六〇年代末から七〇年代にかけて、わたくしたちのまわりには、いろいろな形をとつて教育問題が噴出していた。それは戦後教育改革の手なおしから始まって、経済成長政策とそれにみあう政府の教育施策がつぎつぎに打ち出され、「教育爆発」などという、わたくしにはいやな感じの訳語をふりまわす、うきうきした人びとがあらわれる反面、実際の教育界は荒廃の度をますます深めていくのであった。「過剰の中の貧困」とは、「繁栄」するこの国の文明の中での人間の発達と教育とのおかれた地位をもつともよく象徴するものであるかのように思われた。  教育の探求の仕事は人間の歴史とともにつきることのないもの、したがって一群の専門研究者の探求関心にとどまってよいものではむろんない。それは種の持続という、意識するとしないにかかわらず、すべての人間の関心にその根をおいているようなものなのだ。しかも、この種の持続のための子育ての努力は、元来、当面の種の生活の維持に矛盾するというか、少なくとも厄介ないわば足手まといなのであって、その種族の現在の生活行動、群生活にひどい犠牲をしいているものなのである。いまわたくしたちが直面している子育ての破局的ともいうべき困難さは、社会全体がこれと正面からとりくむことによって、新しい文明の選択に達する可能性をも含んでいるといえることになる。  こう考えると、「教育の探求」は人間の破局と展望とを背中合わせとした、おそろしいほどに大きな課題となって、今日のわたくしたち、つまり親や教師や研究者のすべてのまえに日常的に立ちはだかっているといえよう。(「あとがき」より) 目次 選びながら発達することの権利について 教育とは何か ふたたび教育とは何か 教育観の歴史的検討――教科書検定第一審判決によせて 付論 教化と教育 民族教育をめぐる一つの問題 教育を支えるもの――岐阜県における「教育正常化」問題の実態調査から 地域の教育文化運動――中津川教育百年史展から 青年の自己実現と中等教育 学問の自由と教育改革 教育科学研究運動とは何か あとがき
  • 極夜行
    4.3
    ノンフィクション界のトップランナーによる最高傑作。 ヤフーニュース本屋大賞ノンフィクション本大賞、大佛次郎賞、W受賞! 探検家にとっていまや、世界中どこを探しても“未知の空間”を見つけることは難しい。様々な未知の空間を追い求めて旅をしてきた角幡唯介は、この数年冬になると北極に出かけていた。そこには、極夜という暗闇に閉ざされた未知の空間があるからだ。極夜――「それは太陽が地平線の下に沈んで姿を見せない、長い、長い漆黒の夜である。そして、その漆黒の夜は場所によっては3カ月から4カ月、極端な場所では半年も続くところもある」(本文より)。彼は、そこに行って、太陽を見ない数カ月を過ごした時、自分が何を思い、どのように変化するのかを知りたかった。その行為はまだ誰も成し遂げていない“未知”の探検といってよかった。 シオラパルクという世界最北の小さな村に暮らす人々と交流し、力を貸してもらい、氷が張るとひとりで数十キロの橇を引いて探検に出た。相棒となる犬を一匹連れて。この文明の時代に、GPSを持たないと決めた探検家は、六分儀という天測により自分の位置を計る道具を用いたため、その実験や犬と自分の食料をあらかじめ数カ所に運んでおくデポ作業など、一年ずつ準備を積み上げていく必要があった。暗闇の中、ブリザードと戦い、食料が不足し、迷子になり……、アクシデントは続いた。果たして4カ月後、極夜が明けた時、彼はひとり太陽を目にして何を感じたのか。足かけ4年にわたるプロジェクトはどういう結末を迎えたのか。 ※この電子書籍は2018年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 清原和博への告白 甲子園13本塁打の真実
    4.3
    PL学園時代の清原和博が甲子園で放った通算13本塁打は、今後破られることがないであろう不滅の記録だろう。この13本は、ただの記録として残っているわけではない。甲子園の怪物に出会い、打たれた球児たちは、あの瞬間の“記憶”とともに、その後の歳月を歩んできた――。 2016年6月、清原和博は覚せい剤取締り法違反で有罪が確定した。甲子園歴史館からは清原和博の痕跡が消え、踏み入れてはいけない領域に手を染めてしまったヒーローの名前は世間の表舞台から消えていった。そんな中、甲子園で13本塁打を浴びたライバル全員が、30年以上の時を経て、あえて今、静かに口を開いた。これは、18歳の清原と49歳(2016年当時)の清原への、打たれた者たちからの“30年越しの告白”である。13本のホームランが生んだ真実が、ここに蘇る。 ※この電子書籍は2017年1月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 近代化と教育
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    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 私は、本書のなかに、過去一二年にわたって書いた論文のなかで、表題の『近代化と教育』にふさわしい八篤と、新たに書いた一篇を収めた。啓蒙的な意図で書いた論文と、研究的な論文がいりまじっている。しかし、二種類の論文の別をとわず、私は一貫して、いくつかの問題を心にいだきつづけてきた。一九五〇年代のなかばに、私が京都大学の教育学部につとめはじめたころから、日本の教育には深刻なゆきづまりがあり、その打開か緊急を要することを私は痛感してきた。では、それらの問題とは何か。新たに書いた、「教育改革の前提」をⅢの冒頭に収めたが、この論文の目的は問題点を明らかにすることにある。したかって、読者には、まず、この論文から読んでいただくのも一つの方法だと思う。(「序」より) 目次 序 Ⅰ 展望  1 近代日本における離陸と墜落   離陸と墜落  非西洋後進国の課題  リーダーの姿勢   盲目飛行の危険  拡張と混乱  第二の離陸を経て Ⅱ 明治初期(第一の離陸)  2 西洋化と日本化――明治初期における教育の変化――   西洋化と日本化  天皇のリーダーシップ  新学制とフランス型教育  新学制の挫折  教育令とアメリカ型教育 入治教育の完成とプロシャの影響  3 知識人の生産ルート   森有礼文相就任まで  官立教育体制の構造  〝かけ橋〟としての師範教育  進歩的な大学教育  実業教育の振興  開かれた階層性  私学の三つの型  自由主義派私学の努力  私学の官学追随  大学の変容  4 スペンサー主義の流行―― 日米の比較――   イデオロギー的役割の相違  自然はより優れた者に場所を与える  アメリカの場合  日本の場合  5 森 有礼――明治教育体制の建設者――   暗殺をめぐって  廃刀論と契約結婚  近代化の構想  外交官から教育者ヘ Ⅲ 第二次大戦後(第二の離陸)  6 教育改革の前提――戦後教育の回顧と展望――   敗戦の意味  経済成長とひずみ  行政の優位  三つの間題点  改革の前提  7 教師養成の画一性と多様性   危険な「国家試験」制  教師の理想像  現場における教師の成長  教師養成の改善策  8 工業化社会の大学――繁栄のなかの危機――   世界的な大学プーム  非ヨーロッパ日本の大学問題  大学再編成の展望  再編成の展望  9 大学の改造   問題のなかの問題  大学の沿革  パプリック・アドミニストレーション  量と質と  大学の活路は?
  • 近代戯曲の世界
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    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「日本近代劇」の研究は、日本近代における戯曲の研究を抜きにして成り立つはずがなかろう。戦後の近代文学研究の著しい進展にもかかわらず、いぜんとして研究対象から取り残された戯曲を、近代文学として正当に評価し、まず近代戯曲史の骨格を見きわめるのが前提になったのである。自由民権運動の挫折の時期、北村透谷に始まり、大逆事件と冬の時代、近代から現代への世界史の転換と階級運動の激動期、そしてプロレタリア演劇運動の崩壊と転向期、つまり日本近代史のするどい屈折点において、近代戯曲の可能性は手まれながら、ようやく昭和十年代にいちおうの達成を見るにいたる。しかしそれが真に現代戯曲の確立であったかどうか、戦争の破局と、未曾有の崩壊と転換期たる戦後へ、その課題はどのようにうけつがれ、戯曲は「戦後文学」として、現代戯山の形成へと進みえたかを問わねばならない。個々の作家・作品論として、それぞれの時期における状況と主体のせめぎあいをとおして、近代戯曲創造の苦闘を明らかにしたいと考えてきた。(あとがき」より) 目次 近代戯由の成立  戯曲史の構想をめざして  Ⅰ 坪内逍逢の史劇  新歌舞伎への易行道 森鴎外の戯曲  多彩と不毛の性格 岡本綺堂  歌舞伎と「近代」の融合 小山内薫の文学  過渡期の文化精神の悲劇 白樺派の劇作家  人間探求の文学・武者小路と有島の間 大正戯曲  戯曲史における「近代」  Ⅱ 岸田国士  近代知識人の宿命の劇 久保栄  リアリズム伝説への疑間 真船豊  求道者の戯曲 三好士郎  「現代」との対決の軌跡 あとがき
  • 金融自由化
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    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、今日の金融自由化にまつわるすべての政策課題を網羅的に取り上げてはいない。体系的でもない。所々、重複が見られる。また、金融自由化が行きつく先で経済がどういう影響を受けるかといった問題は、全くふれていない。こうした点で、本書は荒削りである。金融の歴史のうえで類稀な激動期に直面しながら、私が問題の大きさに翻弄されていることは否めない。これについては、これからも着実に観察を続け、分析し、考えをまとめていくしか、解決の道はなさそうである。本書を一つの跳躍台として、より完成された結果をめざして、作業を継続させていきたい。その意味で、本書はあくまでも私の「金融自由化序説」である。(「はしがき」より) 目次(詳細略) はしがき I 金融自由化とその政策  第一章 金融自由化のあらすじ/1 はじめに/2 円建BA市場の不振と大口預金金利自由化問題/3 これまでの金融自由化  第二章 金融システムの変化をどうみるか/1 二つの「コクサイ化」と「市場型化」/2 これまでの日本の金融の特殊性/3 金融システムの近年の変化/4 「市場型化」する金融システム  第三章 金融機関経営と金融行政の基本課題/1 「制度の産物」からの脱却が必要/2 高度成長下での金融機関/3 環境変化への適応/4 金融機関の将来と金融行政  第四章 金融自由化の論理/1 金融革新とは/2 金融自由化と金融行政/3 金融革新の誘因/4 金融革新の発生と波及/5 国際化とエレクトロニクス化について  第五章 金融の国際化と金融サービス業の新展開/1 問題の所在/2 金融システムの国際化/3 金融サービス業はなぜ国際的に進出するのか/4 昭和五人〜五九年の日米金融交渉の背景  第六章 小口預貯金金利と信用秩序維持/1 個人貯蓄と小口預貯金金利/2 小口預貯金金利と金融機関経営/3 金融機関経営と信用秩序維持  第七章 公的金融の経済分析/1 金融の分野での公共部門/2 公的金融仲介過程の骨格と組織のあり方/3 公的金融仲介活動の効果/4 おわりに  第八章 金融構造の変化の下での郵貯/1 公的金融の役割についての基本的考え方/2 今日の日本における公的金融の役割評価/3 公的金融の制度的・組織的問題点  第九章 株式先物取引導入の条件をさぐる  第一○章 「TB市場」の充実を/1 能動的行動政策はなぜ必要か/2 協調介入の限界/3 柱を欠く自由化/4 金融取引の“原器”づくりを/5 政治と経済の論理 Ⅱ 金融制度分析の視点(詳細略)  第一一章 「間接金融支配」をめぐって  第一二章 金融システムの日米比較 参考文献 初出一覧
  • くすり公害
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    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 いま、荒れはてた自然的、社会的環境のなかに立って、わたくしは、これまで自分のやってきたことがまさしく″くすり公害″との闘争であったことを知ったのである。ここ一〇年のあいだ、わたくしは薬をもって病人に働きかけるということの意味を問い、それがほんとうに有効であることをどのようにして知るかについて考え、それを妨げているものとの闘争に明け暮れてきた。いま、その間に薬をめぐって書いたものを並べてみると、いつの間にか一つの体系をなしているのに驚かされる。その一つひとつの文章は、それぞれ独自の環境のもとに生み出されたものであり、ことばに硬軟があり、姿勢に高低があって不揃いであるのはやむをえない。それらを小節ごとにパラバラに分解した上で改めて編集しなおしたのが本書である。(「はじめに」より) 目次 第四刷にあたって はじめに I くすり・ヘドロ  人体のヘドロ化―薬使用量一三年間で七倍/ 薬は〝異物〟―生体のパランス崩す/ 薬の効用―本来は自然治癒を補助/ 薬効の人体実験―宇宙飛行士なみの冒険/ 虚構の薬効―危険な〝保健薬信仰〟/ 薬は両刀の剣―化学物質は〝薬理性〟に乗って/ わが国の薬事情―欧米との比較/ 付 くすりの使い方 Ⅱ 薬石効なく  ビタミン―B1欠乏症は過去の迷信/ 新型B1アリナミンとそのなかま―〝活性〟〝持続性〟は虚構/ 疲労回復の効果―〝新型B1〟より〝睡眠〟/ 新型B1の適応症―神経痛に効果不明/ ビタミンC―日本人にはC欠乏症なし/ 夏バテと薬―むしろ肉・うなぎ/ 総合ビタミン剤―普通の食事ですべて充実/ 栄養剤―健康な人間には〝浪費〟/ グルクロン酸―毒消し効果は皆無/ チオクタン―実は肝臓毒/ 抗生物質―寿命縮める乱用/ 鎮静剤イソミン―手足の奇形児産む/ 不老長寿の薬―栄養と生活が第一/ 薬物アレルギー―薬の生産量と比例ほか/ ある心臓薬―その背後にあるもの/ 漢方ことはじめ―古代中国人の偉大さ/ 漢方は効くか―貴重な伝承仮説/ 物理療法学の視点―科学としての再建のために/ 効なき薬石の功罪―近づく最後の審判/ 医療の原罪―救いはどこに/ 付1 アリナミンと対決せざるの記/ 2 あるサリドマイド論争 Ⅲ くすり公害を作るもの  行政告発―人間不在の薬務行政/ 人間告発1―飼育される医学者/ 人間告発2―薬をひさぐ医師像/ 人間告発3―医薬分業の虚像性/ 学会告発―「虚構の殿堂」の司祭たち/ 企業告発1―欺瞞の上の繁栄/ 企業告発2―広告は信用できるか Ⅳ くすり・ヘドロからの脱出――われらに二一世紀はあるか―― 索引
  • くすりとからだ
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    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 薬理学とは、薬とからだの相互作用を研究し、一方ではからだの働きのからくりをとき明かし、一方では正しい薬の使い方を問いつめる学問であるが、従来は、ともすれば前者のみが強調されがちだった。薬の学問を、よりよい方向にむきなおらせるには、現在の専門家に働きかけることもさることながら、これからの医学を背負う若い人々や、医学の恩恵をうけるはずの一般の人々に働きかけることが大切であると考えて、本書をまとめた。 最後の数篇は、薬の学問のなかに、計量性をもっと積極的にとり入れることを強調したいために、少々無理をして加えたものである。この部分は、ひろい読みにでも読んでいただければ幸いであり、見かけほどむずかしいことはないはずである。(「まえがき」より) 目次 まえがき I くすりとからだ  薬の用量―過ぎたるは及ばざるがごとし/薬の併用―薬にも相性がある。/薬の連用―むだなばかりか、ケガのもと/薬の代謝―からだも薬に働きかける。/薬と宣伝―安宣伝に飲まれるな。/薬と心理―イワシのあたまも信心から/(以下略) Ⅱ 病気とくすり  治癒力のたすけ―薬に対する心構え /求め方、えらび方―薬屋のまえで深呼吸/薬の名前―ジュゲムジュゲム/総合感冒薬―帽子が二つに見えるまで /治療と予防―チフスのマリーをつまみ出せ/(以下略) Ⅲ くすりの病気  統一困難な乱用対策―社会の病気をふせぐには/タバコと梅毒―コロンプスの二つのおみやげ/ヒョルトンの処方―こな薬の街の物語り/やせ薬―肥満に勝つには、おのれに勝て/(以下略) Ⅳ からだのしくみ  ビタミン―グリース・アップの注意事項 /酵素―夫婦善哉論めおとぜんざいろん /ホルモンと伝達物質―からだはしゃべる/(以下略) Ⅴ くすりのライフ・サイクル  薬とリスクー薬の命はみしかくて/研究費―視野がちがえば予算もちがう/広告―あなたは、おかされています/プロパガンジスト―現代忍者の生態/カンフル注射― 大往生の小道具/(以下略) Ⅵ  くすりの評価  アラビア医学の知恵―ライオンはフイオン、ヒトはヒト/プラシーボー―気の持ちようで薬はきく/二重盲検法―ウィスキーのラベルに酔う/心臓血管病薬―国がちがえば評価もちがう /ニュルンベルグの一〇カ条―生を知るには死を知る必要がある/サリドマイド―文明国の非文明立法 /(以下略) Ⅶ ききめの科学  統計学の必要性―随筆と科学論文のちがい/生物検定法―人間もハカリである/二つの失敗―過大評価と過小評価/第一種の誤リ―αWATE者のいいすぎ/第二種の誤― βONYARI者の見逃し/(以下略) あとがき 索引
  • 経済学五十年 上
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    1~2巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 これ(本書)は、昨年(1958年)四月から、ことし(1959年)の四月まで一年間、『エコノミスト』に連載した私の話をまとめたものである。それは、私が経済学というものをならいはじめてから今日まで五十年の思い出を、同じ学問をおよそ二十五年やっている鈴木鴻一郎。大島清・武田隆夫の三教授の質問に応じて語った、この学とこの学界についての漫談である。はじめは二ご一回、ほんのちょっびりと思っていたのであるが、いつの間にか長い物語となった。メモも何ももたないままでのおしゃべりで、筋が通らなかったり、いい足らなかったりであり、また余計な口もきいている。それよりも何よりも、多くの友人・先輩を何かとあげっらって、ずいぶん礼を失している。謹んで罪を待つばかりである。  思いがけなくも『思い出の記』ができあがって、私は晩年のよろこびにたえない。この本がもしさらに何人かの読者をもつならば、私のよろこびはなお一層大きくなるであろう。(「はしがき」より) 本書はその上巻(第一章から第六章までを納める)。 目次 はしがき 第一章 わたくしの学生時代  どうして経済学を志したか(一)/当時の東大/田尻稲次郎/山崎党次郎/歴史なき歴史学派/新渡戸稲造/ヴェンチヒ/社会主義と学生/矢作農攻学/松崎財政学/官学と私学/学界の中心・一橋/津村の『国民経済学原論』/つまらなかった四年間 第二章 社会政策学派の盛衰  社会政策学会の由来 労働問題の桑田熊蔵 社会政策の福田 社会政策学会の事業/全盛時代/経済学の独立と新入登場/米国留学/役人を辞めた/東大に帰る/(以下略) 第三章 経済学部と経済学の独立  森戸辰男君/上方成美君/舞出長五郎君/糸井靖之君/矢内原忠雄君/一国を興す人/ 河合栄治郎君/本位田祥男君/後年の学内対立/櫛田民蔵君/権田保之助君/『資本論』の出版合戦/森戸・櫛田の論争/森戸事件/マルクス主義に入門/迷える羊、ドイツヘ渡る 第四章 ヨーロッッパ留学  インフレ下の留学生/ハイデルベルク/不安定なドイツの政情/『金融資本論』を読む/意外だった英国の社会主義/パリの生活/大震災で急ぎ帰国/大文庫続々と輸入/留学は有益か 第五章 マルクス主義の開花期  激動の十五年間/東大経済学部の新風/日本におけるレーデラー/研究室の復興/財政学の講義公/マルクス主義開花期に咲いた大輪三つ/大原グループ/『社会思想』同人/ 『マルクス主義』一派/(以下略) 第六章 ファシズムに抗して  三・一五事件/ファシズムの台頭/三・一五と京大/京大事件への抗議/東大転落の実証/『資本論』禁書となる/ぼくの演習/封建論争/教授グループ事件/一斉検挙/狂った時代/獄中の読書/(以下略)
  • 経済学の効用
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    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 経済学は、その理論が何に役立つものとせられるかによって、その性格をあらわすものである。マルクス経済学は、もちろん私の理解するかざりのことであるが、資本主義の経済機構を解明するものである。マルクス主義は、この解明を基礎にして資本主義の社会主義への変革の運動をなすわけであるが、社会主義の経済組織まではこれによって直ちに与えられるのではない。これに対して関根君の専攻する近代経済学は資本主義ばかりでなく、社会主義経済にも通ずる理論をもって、その建設にも役立つものと考えられているようである。そこで私たちの対談は、期せずして此の点を繰り返えし論議することになった。それはマルクス経済学と近代経済学との興味ある対照を示すものといってよい。日高君との対談はまた、われわれが大学でマルクス経済学を講義する意義は何であるかということを、その主題とすることになった。もちろん、近代経済学はともかく、マルクス経済学についてはわれわれと同じようには考えない人も少なくない。殊に常識的にはむしろそれが普通であるが、しかしこの点が明確になっていないと、科学的社会主義としてのマルクス主義は、経済学を利用しえないこととなるのではないかと、私は考えている。(「序」より) 目次 経済学と社会主義経済―― マルクス経済学と近代経済学――……聞きて・関根友彦 はじめに Ⅰ 経済学と経済生活経港  一 問題提起  二 経済学の対象と方法 Ⅱ 原理論の問題  一 資本主義の三大法則  二 労働過程と価格形成  三 商品、貨幣、資本 Ⅲ 帝国主義・唯物史観・実践  一 帝国主義  二 唯物史観  三 実 践 最近の大学、学生問題、その他……聞き手・日高 晋  一 管理できない管理通貨制の矛盾  二 学問とは何か  三 「お祭り」では変革できない  四 学生は潜勢力を養え  五 社会主義運動の核心を考えよ  六 科学とイデオロギーの分れ目  七 学生運動のなかの「宇野理論」  八 『経済原論』を書き直す
  • 経済学を語る
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    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 経済学の基本的概念はもちろんのこと、方法から歴史的事実にいたるまで、経済学の基礎的研究に欠くことのできない殆んど全てのものを『資本論』から学んできた私としては、経済学を語るということになれば、当然に、『資本論』を語ることになる。しかし私は、単に『資本論』に書いてあることを繰り返えしておればよいとは考えない。疑間とするところは疑間として、その解決に努めることが、『資本論』を研究する者の義務と心得ている。  最初の一篇は、私が東京大学の社会科学研究所を退職する際に、研究所に関係ある諸君に話したもので、すでに十数年も前のものである。また最後のものは、数年前雑誌『思想』の求めに応じて、『資本論』と現代マルクス主義との関係に対する私の考えを述べたもので、この二篇は他の三篇とはやや異なっているが、そしてまた多少重複する点もあるが、これを補足するのに役立つことと思う。いずれにしても結論的なものではなく、ただ読者諸君の経済学の理解に何らかの役にたてばと思うだけである。 目次 はしがき   経済学四十年  一 社会主義への開眼  二 東京大学の学生として――森戸事件――  三 ドイツ留学と経済学の研究  四 東北大学時代のことども  五 「宇野理論」の形成  六 いわゆる「教授グループ事件」  七 貿易研究所から三菱経済研究所へ  八 社会科学研究所に入る  九 社会科学の課題=私はこう思う 経済学方法論の問題点  一 三段階論の形成  二 原理論の性格  三 流通論の課題  四 蓄積論の問題点 とくに段階論について  一 段階論の意義と方法  二 原理論と段階論  三 段階論と現状分析  四 経済学と唯物史観 社会科学の根本問題  一 原理論とは何か――その対象――  二 純粋の資本主義  三 原理論から段階論へ  四 経済学と社会諸科学  五 歴史と論理――価値形態論・交換過程論について――  六 唯物史観の役割り 『資本論』と私  一『資本論』との出あい  二『資本論』と『帝国主義論  三『資本論』の二つのロジック  四 経済学の三大法則  五 理論と実践の問題 マルクス主義と現代  一 社会科学としての経済学  二 社会主義社会と『資本論』  三 科学的社会主義  四 マルクス的社会科学  五 マルクス経済学と近代経済学  六 科学者の誠実さ   掲載誌一覧 聞きて紹介
  • 経済政策の課題
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    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 経済問題のうちで、財政政策の問題は華々しい脚光を浴びている問題ではなく、むしろ専門家、より正確には専門官僚にその全権が委ねられ、素人が口を出してはならない問題であるかのように考えられてきた。  (中略)ここでは一つだけ次のような事情を指摘するにとどめたい。それは財政問題をとり扱う学問として、財政学が経済学において占める位置についてである。従来財政学は経済学において独自な地位を保ってきた。すなわち、伝統的には財政学は、経済学とは独立した、ある場合には経済学に優越する学問として考えられてきた。日本の財政学が大きな影響を受けたドイツ流財政学(Finanze Wissenschaft)は、まさにこのような立場に立っていたのである。財政学がこのような立場にある限り、財政問題が経済問題のうちで特別の取扱いを受けるのは当然である。 しかし、今日において、このような財政学に対する考え方が受け入れがたいものであることは明白である。財政学は、経済理論の一応用分野であることにはかわりがない。(「Ⅰ 財政政策 第1章 政策不在の日本財政 1 はじめに」) 目次 I 財政政策  第1章 政策不在の日本財政――昭和三十年代の財政政策――   1 はじめに/2 経済政策の評価の仕方/3 財政政策の目標/4 安定政策としてみた財政政策/5 経済成長と財政政策/6 公共的必要の充足/7 財政政策を支配した規律/8 今後の財政政策の課題  第2章 七〇年代財政の課題は何か   1 予算編成のプロセス/2 背後にある官僚制/3 七〇年代の経済政策と財政  第3章 税制改正への長期的視点   1 間接税移行の試み/2 所得税中心の建前と現実/3 税制改正二つの方向 Ⅱ 金融政策  第4章 昭和三十年代の金融政策―― 一つの評価――(詳細略)  第5章 国際収支の調整と金融政策――開放体制下の金融政策――   1 はじめに/2 対外均衡と国内均衡の達成/3 「国際収支規範」――新しいゲームのルール?/4 日本の場合/5 伸縮的為替相場  第6章 財政金融政策の役割と円切上げ(詳細略)  第6章 付論 〝円切上げ〟の一側面  第7章 国債管理政策と金融政策(詳細略) Ⅲ 産業・公共政策  第8章 産業政策批判――経済政策論の立場から――(詳細略)  第9章 公共経済学の課題(詳細略)  第10章 シビル・ミニマムの政治経済学(詳細略) Ⅳ 政策転換への構図  第11章 福祉優先経済への構図(詳細略)  第12章 政策転換のためのポリシー・ミックス(詳細略)
  • 経済成長の定着
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    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書には一九六〇年代の後半から、本年、一九七〇年の春ごろまでに書いた現代日本経済についての文章のいくつかを収めた。旧著『現代の日本経済』(東京大学出版会、一九六五年)以後の文章をあつめたという意味でも、内容とスタイルの上からも、本書は『続。現代の日本経済』であるといっていい。ただ前著よりはいく分関心の幅が広くなっているかもしれないと思う。それは経済自体の問題点が変化したためでもあるが、大学紛争のなかで否応なしに経済と社会のつながりについて考えさせられたためでもある。幅が広くなったために、本来の経済分析の密度が薄くなっているのではないかと惧れている。  一九六〇年代後半の時期は、日本経済が六五年の不況を克服したのちにふたたび成長の軌道に乗って高い成長を達成した時期であった。自然、本書の内容も、そのなかで生じたいくつかの問題を主題とすることになった。(「はしがき」より) 目次 はしがき 序論 経済合理性の貫徹――現代日本経済の分析のために――  1 経済分析と現実/2 「二重構造」論の成立/3 一つの現代的解釈 Ⅰ 一九六〇年代の経済成長  1 成長の事実/2 成長の上限はあるか/3 成長を刺激した諸要因/4 経済成長のメカニズム Ⅱ 高度成長下の企業行動/1 企業の目的とするもの――期待成長率――/2 投資行動の類型/3 企業行動のメカニズム/4 一九六〇年代後半以後の動向 Ⅲ 「産業再編成」論の現代的性格  1 「産業再編成」の発想と経過/2 「産業再編成」論の理論的吟味/3 「産業再編成」論のもたらしたもの Ⅳ 「中小企業問題」の変貌  1 「中小企業問題」の発生/2 戦後における「二重構造」の再建/3 高度成長下の変貌 Ⅴ 中小企業の利益率  1 中小企業と大企業の利益率/2 産業別分析/3 経営指標の企業単位の分布/Ⅵ 「構造改善」の方向――農業と中小企業をめぐって――  1 「二重構造」の底辺/2 農家経済の変貌/3 中小企業の対応/4 構造改善の方向 Ⅶ 所得分配の平等化  1 「二重構造」の解消/2 巨視的考察/3 平等化の諸側面/4 平等化の影響 Ⅷ 春闘の所得分配機能  1 賃上げ幅の決定要因/2 組合員の意識とベース・アップ/3 制度としての春闘 Ⅸ 「労働力不足」の意味  1 「労働力不足」の発生/2 「労働力不足」の影響および対策/3 「労働力不足」の意味 展望 経済成長と人間  1 経済成長の持続/2 国際収支の動向と円切上げ/3 物価上昇率と所得政策/4 産業構造の変化と将来/5 経済成長下の「人間」 付録 経済時評(詳細略) 図表一覧
  • 経済のための法律学
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    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、経済を中心として法律の基礎理論を展開することを意図して執筆を始めたが、もともと経済的知識のない私にはむりな試みであったから、経済に関係のある法律制度の概略的論述ということになって、大して新味のないものになった。  本書は、各種の法の説述として、とくにその領域で広い意味で経済に関係のある部分を中心とした。その限りで法の具体的説明としてはかなり断片的なものとなる。たとえば憲法では、基本的人権として所有権。社会保障・労働権のみが採り上げられ、付随的に職業選択の自由等に触れられるに止まり、その多くは国の財政に関する叙述に充てられた。民法では、身分法が大幅に省略され、財産法のある部分のみ対象となっている。商法は全面的に経済と関連するから、これはいずれの部分も省略することができない。これはいわゆる産業法。経済法の領域とも連なることになる。これに無体財産に関しても若干の叙述を加えた。このほか行政法については、租税のほか、各種経済活動の奨励取締り法規が検討される。(「はしがき」より) 目次 はしがき 序説 法律と経済一般  一 法律学習得法/二 法律と経済/三 法に対し経済力の優先する場合 I 憲法の経済関係規定  まえがき/一 天皇/二 国民の基本的人権/三 財政 Ⅱ 法と国家経済  一 概説/二 国の収入/三 国有財産/四 国の支出/五 特別会計 六 附―地方財政 Ⅲ 法と私経済とくに個人経済  一 個人経済/二 身分法と経済関係/三 権利の客体(物)と経済/四 財産権/五 契約/六 担保/七 有価証券/八 無体財産 Ⅳ 法と共同企業経済  まえがき/一 商  法/二 共同企業/三 日本の共同企業 附録 不経済談義――金で買えないもの  一月 米寿の祝い/二月 和歌の徳/三月 大乗の愛/四月 博覧会/五月 母の愛/六月 勲章/七月 思想と感情/八月 学問と金銭/九月 秋の夜長話/十月 紅葉香/十一月 家元/十二月 聖賢の教え
  • 警視庁科学捜査官 難事件に科学で挑んだ男の極秘ファイル
    4.1
    解明せよ! その毒物は何なのか? 黒煙はどう流れ被害者たちを襲ったのか? 閉じ込められた幼児はいつ窒息したのか? 科学捜査官第一号となり、日本の科学捜査の基礎を築いた著者が初めて明かした戦いの軌跡。 警視庁科学捜査官第1号となった著者は、全国の数々の難事件を背後から支えてきた。 地下鉄サリン事件では最初にサリンを同定、サリンを製造したオウムの土谷正実と取調べで対峙し自供を引き出した。 和歌山カレー事件では思わぬ場所からヒ素を発見、ルーシー・ブラックマン事件では暴行ビデオの解析から使用薬物を特定した。44人の死者を出した歌舞伎町ビル火災では、煙の流れを検証し、防火扉が閉まっていれば多くの人命が助かったと結論、管理者の業務上過失致死傷罪立証に寄与した。 知られざる科学捜査の真実が明かされる、まさに一気読み必至のドキュメントだ。 本書に登場する主な事件 地下鉄サリン事件 東電OL殺人事件 イラン人トランク詰め殺人事件 警視庁清和寮爆破事件 和歌山カレー事件 長崎・佐賀連続保険金殺人事件 国立療養所アジ化ナトリウム混入事件 奈良硫酸サルブタモール殺人未遂事件 ルーシー・ブラックマン事件 北陵クリニック薬物使用連続殺人・殺人未遂事件 世田谷一家4人殺害事件 新宿歌舞伎町ビル火災 川崎協同病院安楽死事件 東京駅コンビニ店長刺殺事件 福山市保険金目的放火・殺人事件 パロマガス湯沸器事故 大阪幼児死体遺棄・殺人事件 名張毒ぶどう酒再審請求
  • ケネディの時代
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 東京大学アメリカ研究センターが計画した研究プロジェクトの一つに、「一九六〇年代のアメリカ」がある。幸い、このプロジェクトに対してアメリカ研究振興会から研究費援助も得、一九六六年七月から研究に着手し、現在もなおケネディの時代に引き続き、ジョンソン政権の時代へと研究を進めている。  「ケネディの時代」は、ちょうど一九六一年一月から始まる。ケネディ大統領時代が後世の歴史家によってどのような評価を与えられるかは、現在の時点においては予測できないけれども、私たちは、一応この時代を概観して仮の結論を出すことにした。仮というのは、現代を取り扱う場合の常として、資料があまりにも膨大すぎて、重要と考えられるものにも見落としがあるであろうし、未公表の資料が相当に存在することもまた、当然予期しなければならないからである。  私たちが、あえて未熟なそして仮説的な研究を発表するのは、一つには「ケネディの時代」が、他の大統領の時代と比較して、アメリカ史上若干の特異性を持つと認められるからであり、また一つには、この時代に関する研究が今後全く白紙の状態から始められるのではなく、新しい観点からさらに深く掘り下げられねばならないと考えるからなのである。この意味で、本書は、ケネディ研究あるいはケネディ時代の研究の一つの橋頭堡として利用されうるものと考えている。  本書の構成について一言しておくならば、ます第一部では、一九六〇年の選挙から一九六三年一一月のケネディ暗殺までを歴史的に概観し、それを前提として第二部では、内政・経済・社会・外交という四つの面からケネディ政権をとらえようとした。また付論「ケネディ一家とアメリヵ史」は、クネディ一家がアメリカ社会で占めるやや特異な地位を理解するためのものである。 目次 序 第一部 史的概観……中屋健一 第二部展開と成果 I 内政 リーダーシップ……井出嘉憲 Ⅱ 経済動向と政策……嘉治元郎 Ⅲ 社会 1 黒人と公民権……猿谷 要 2 教育と宗教……中川徹子 Ⅳ 外 交 1 新しく古いアプローチ……斎藤 真 2 「進歩のための同盟」……飯村伊代 付論 ケネディ一家とアメリカ史……斎藤 真 <付録>ケネディ政権関係略年表  参考文献

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