エッセイ・紀行 - 加門七海作品一覧
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4.0知識があれば効果が得られる。超えてはいけない一線の手前で踏みとどまれる。そして、一線をこえることも、できるかもしれない。 海女が身につけるドーマンセーマンのお守りの意味、神社の御幣が麻である理由、羽織の組紐に込められた思い、マタギや日本酒醸造元や宮大工などの伝統的職業の方々が大切にしている儀式、 かごめかごめや影踏みなど、わらべ歌に秘められたものとは。 ふだん何気なく話している言葉や見かけるもの、お守りと思っているものや作法や所作などが、実は呪いにつながっているとしたら。 圧倒的な数の文献と民俗学知識とフィールドワークにより、お咒いの実態を明らかに。すぐにでも実践したくなるおトクなうんちく満載。「お祓い日和」と併せて読みたい一冊。 第一章 お咒い日和●日常的な行為も、実はお咒いと密接に関わっている。言葉の持つ力、何気ない所作に宿る呪術的なエネルギー、現代では娯楽として扱われている音楽も、かつてはマジカルな存在だった。それらひとつひとつを繙く。 第二章 古来のお咒い●信仰、禁忌、験担ぎ――。伝統的な職業・産業の世界には、今もお咒いが残っている。古の昔から今に至るまで、各所に根づいたその知られざる実態を、多くの文献とフィールドワークから明らかにする。 第三章 お咒いと占い●マジナイ、あるいはノロイは、願望成就を目的に行う行為だ。ではその願いが果たして叶うかどうかを知るためには――。その方法が占いだ。深い関係にある両者について、第一章、第二章を踏まえながら解き明かす。
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3.6着物は選ぶものではない。着物が人を選ぶのだ。糸に布に織りに――。入り組んだ情念を身にまとうとき、怪しい気配が立ちのぼる。日本古来の呪術・風水・民俗学などに造詣が深く、豊富な心霊体験を持ち、様々な分野で活躍する作家・加門七海氏。日常的に着物やアンティークを身につける本人の実体験や見聞きした逸話の数々……着物をめぐる怪しくも深遠な世界が綴られる十一章。