学術・語学 - 山本龍彦一覧

  • AIと憲法
    3.8
    AIに選別される危機 法と権利の問題を、気鋭の研究者が論じる 『AIと憲法』。 「憲法論とは9条論だ」と考えている方、憲法にいかめしい「改憲・護憲論」をイメージしている方にとっては何とも意外な組み合わせに聞こえるかもしれない。 しかし、SF映画によく出てくる主題、つまり、全く善良な市民がAI(Artificial Intelligence)に「あなたは潜在的犯罪者だ」などと予測・分類され、社会的に排除されるような世界は、今やフィクションからノンフィクションへと変わりつつある。 実際、米国の警察や裁判所では、犯罪者予測にAIプロファイリングが使われ、それによる排除や差別が問題になっている。中国では、信用情報機関のAIが算出した個人の信用スコアが社会の至る所で利用され、スコアの低い人が差別を受ける事例が増えてきている。 日本でも、企業の採用活動や金融機関の与信の場面でAIのスコアリングが多く使われ始めているが、そのような人生の重要局面で、もしAIに「あなたはダメなやつだ」とレッテルを貼られたら、あなたの人生はいったいどうなっていくのだろうか。 こうしたAIの事前予測に基づく個人の効率的な「分類」(仕分け)と、それによる差別や社会的排除は、「個人の尊重」(日本国憲法13条)や「平等原則」(14条)を規定する憲法上の論点そのものと言える。 日本人がある一方向にぐんぐん進んでいって良い結果が得られた試しはない(先の戦争や原発問題を想起していただければそれで十分だろう)。そうであるなら、今まさに、「個人の尊重」や「民主主義」といった「青臭い」憲法原理に思いを巡らせ、AIが本当に我々一人ひとりを幸せにするのかをじっくり考えてみる必要があるのではないのか。 それは、近年、米国で沸き起こっているような「反AI」運動を開始せよ、というのではない。AIは、うまく実装すれば憲法原理のより良い実現に資する。これはおそらく疑いのないことである。したがってポイントは、経済合理性や効率性の論理だけにとらわれない、憲法と調和的なAI社会の実現にある。 本書は、こうした「両眼主義」(福澤諭吉)を日本においても浸透させるべく編まれたのである。「AI、AIって言うけど、それって本当に大丈夫なの?」と漠然とした不安をお持ちの方は、ぜひ本書を手に取っていただきたい。その「不安」の根源がおわかりいただけると思う。 ――「はじめに」より
  • 憲法の正念場
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「激変する安保環境 9条といかに向き合うか」(大沼保昭×中西寛×木村草太)、「自衛隊合憲・違憲の“神学論争”にピリオドを打つ」(高村正彦)、「国際協調主義を阻むものは何か」(北岡伸一×篠田英朗)、「試される立憲民主主義への構想力」(井上武史)、「『睡眠』の質と憲法――『国民主権』から基本法制定を考える」(山本龍彦)、「世論調査から読み解く日本人の“移り気”な憲法観」(境家史郎)ほか
  • 21世紀の危機?
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 中国・武漢で発生し、日本へ、そして世界へと拡散している新型コロナウイルス。日ごとに感染者が増え、各国の政治・経済・社会に混乱が広がっている。折しも、中国やロシアが帝国のごとく振る舞い、IT・AI技術が民主主義を揺るがしている昨今。21世紀を生きる私たちは、この危機的状況を乗り越えられるのか―― (『中央公論』2020年4月号特集の電子化) (目次より) 《拡大する新型肺炎》 ●【鼎談】AI社会が直面する見えざる脅威  疫病という「世界史の逆襲」 山内昌之×本村凌二×佐藤 優 ●黒死病、スペイン風邪から考える新型肺炎のゆくえ 感染症と文明社会 山本太郎 ●新型コロナウイルス肺炎を必要以上に怖れない 新興感染症への備えを強化せよ 岡部信彦 ●日本を代表する元・国際公務員が明かす なぜ中国寄り? WHOの正体 赤阪清隆 ●ついに欧州上陸、フランスは今 アジア系の居場所がなくなる日? 辻 仁成 ●無茶すぎる推進と、あまりに過剰な抑止 新型肺炎で顕在した“ピーキー”な中国 高口康太 《瀕死の民主主義》 ●【対談】都市封鎖、ハイテク監視の合理・非合理  中国は「AI×中華思想」のネオ強権国家か? 岡本隆司×梶谷 懐 ●新・帝国時代の秩序なき闘争 中国・ロシア、そしてGAFAの脅威 ニーアル・ファーガソン (聞き手 会田弘継) ●国際法を凌駕するロシアの「主権」認識 皇帝プーチンの思考と野望 小泉 悠 ●【対談】テクノロジーがもたらした分断と監視社会 「民主主義の抑制」が問われる21世紀の政治思想 東 浩紀×山本龍彦 ●対EU、国内融和に奔走する立憲君主 ブレグジット後の英国と王室の存在 君塚直隆

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