歴史・時代作品一覧

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  • やがての螢 京都市井図絵
    4.0
    清華家の庶子でありながら、長屋に住まう猿投十四郎は京都・北車屋町の風呂屋〈梅乃湯〉の用心棒代わりを務めている。〈梅乃湯〉に出前を届けるそば屋のお志保は、大店である実家から勘当されながらも、所帯を持たず女手ひとつで息子を育てているという。何か事情があるに違いない…。表題作をはじめ、京の市井に生きる人々の哀歓七篇。

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  • 柳生但馬守
    -
    柴錬立川文庫第3弾! 家康の命令で淀君の誘拐をたくらむ柳生但馬守、それを知った真田幸村は猿飛佐助に意外な策をさずける…この表題作のほか、「名古屋山三郎」「曽呂利新左衛門」「竹中半兵衛」「佐々木小次郎」「抜刀義太郎」「清酒日本之助」「伊藤一刀斎」の8編を収録。

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  • 蘭学探偵 岩永淳庵 幽霊と若侍
    3.5
    幽霊の正体(カラクリ)見たり!! ライバルは平賀源内! 若き蘭学者の推理&活劇!! 恋人の辰巳芸者・豆吉が毎日のように寺に通っているのを不審に感じた若き蘭学者・岩永淳庵。実は亡くなった父親の幽霊に会うためだったと語る豆吉だが、裏に必ずからくりがあると踏んだ淳庵は、蘭学の知識を駆使して真相に迫る――「幽霊と若侍」ほか、江戸の怪事件の謎を暴く痛快時代ミステリー! 稀代の蘭学者・平賀源内との対決にも注目!!
  • 逃亡
    4.1
    戦争に圧しつぶされた人間の苦悩を描いた傑作 戦時下の緊迫した海軍航空隊で、若き整備兵が背負った過酷な運命とは? 軍用飛行機をバラせ……その男の言葉に若い整備兵は青ざめた。昭和19年、戦況の悪化にともない、切迫した空気の張りつめる霞ヶ浦海軍航空隊で、苛酷な日々を送る彼は、見知らぬ男の好意を受け入れたばかりに、飛行機を爆破して脱走するという運命を背負う。初期の力作長篇が待望の再登場。 解説・杉山隆男
  • 耳袋秘帖 妖談かみそり尼
    3.7
    お江戸は高田馬場の竹林に棲む、若くて美人で評判の月照尼(げっしょうに)の元には、人生相談に訪れる者がひきもきらない。その庵(いおり)の近くで、女好きの若旦那が死体で発見された。衣服には一筋の剃刀の跡。若旦那は、尼に会いに行くと言い残して家を出たという。やがて尼の周囲では殺人が相次ぐ。なぜか死体には、みな剃刀の跡が──。はたして尼の正体とは。根岸肥前守が、江戸の怪異を解き明かす、新「耳袋秘帖」シリーズ第二巻。
  • 耳袋秘帖 妖談さかさ仏
    3.6
    処刑される寸前、脱走に成功した仏像専門の盗人・庄右衛門(しょうえもん)は、ある寺で仏像をさかさにして拝む不思議な光景を目のあたりにする。同じころ深川では、売り出し中の美人芸者が姿を消す事件が起き、あろうことか木にさかさに吊られた女の遺体が発見された──。川を上る巨大魚の謎、柳の霊が人に憑くなど、南町奉行・根岸肥前守(ねぎしひぜんのかみ)のもとに報告される、不可解な事件の裏には一体なにが? 大人気怪奇シリーズ第四巻!
  • 我、天命を覆す 陰陽師・安倍晴明
    4.3
    人と化生のあいだに生まれた安倍晴明。陰陽師として類い希なる力を持っていた彼には貴族から依頼がたえない。ある日、賀茂祭を見に行った晴明は、外つ国からきた、化け物と鉢合わせするが――!?
  • 雑賀乱る 反骨の兵たち
    -
    戦国時代、大名の支配から脱した民の国が存在した。それが紀州の雑賀である。地の利を生かした貿易で栄えるその国の莫大な富を狙い、天下統一を目論んで織田信長が圧倒的勢力で侵攻。大坂・石山本願寺における一揆を端に発し、雑賀の存亡をかけた信長と攻防が始まっていく。「織田は強い、その織田を破った俺達はもっと強い」。本書は雑賀衆の活躍を描いた歴史群像小説。
  • 使の者の事件帖 : 1 女湯に刀掛け
    4.0
    「使の者」、いまで言う“便利屋”を生業にしている猪三郎、「団扇売り」の鹿之丞、そして、楊枝屋「姿屋」の看板娘のお蝶。そんな三人を、親代わりで面倒を見てきたのが湯屋「萩の湯」の主人夫婦だが、実は、それは全て南町与力の村雨卯之助の命を受けてのこと。村雨は三人を「いざという時に使える」よう、幼い頃から武術を習わせていたのだ。そんな折、萩の湯の女湯で同心が殺される事件が起こった。
  • 耳袋秘帖 佃島渡し船殺人事件
    4.0
    年の瀬の佃島で、渡し船が突如突っ込んで来た正体不明の船に当て逃げされ転覆。四人が死んだ。だが、死んだ船頭以外の三人の遺体には刺し傷が見つかる。やがて、出航直前に別の船に乗るよう声をかけられた娘がいたとの証言も出て、事件の謎はさらに広がる。乗り合わせた客たちの意外な過去とは? 絶好調『耳袋秘帖』殺人事件シリーズ第12弾。
  • 妾屋の四季
    3.8
    女で稼ぐ商売ゆえ、体を張って女を守る――その矜持を胸に秘めて妾屋を営む山城屋昼兵衛。哀愁漂う過去を振り切り、今を豪快に生きる山形将左。武士という身分を捨て、愛する八重と生きる道を選んだ大月新左衛門。大奥や吉原との激闘を潜り抜けた三人はその後も波乱の四季を生きていた。女の悲哀と男の気概。「妾屋昼兵衛女帳面」シリーズ外伝!
  • いざよい変化
    -
    蒼生(あおい)が以前に主(あるじ)夫婦を娶(めあわ)せた材木問屋のいせ屋は、最近の二度の火事で巨額の富を得ていた。一方、御府内では、巫女や拝み女の行方不明事件が次々発生。蒼生の裏稼業〈妖堂(あやしどう)〉に捜索の依頼が来ていた。更に。いせ屋の主・彦次郎の背後に、蒼生を狙う〈忍非人衆(しびとしゅう)〉の影が! 蒼生や三妖娘(さんようこ)を追いつめる謎の烏男(からすおとこ)とは!?
  • 入り婿侍商い帖 関宿御用達
    4.5
    旗本家次男の角次郎は縁あって舂米屋の大黒屋に入り婿した。関宿藩の御用達となり商いが軌道に乗り始めた矢先、義父善兵衛が人殺しの濡れ衣で捕まり……。妻と心を重ね、家族みんなで米屋を繁盛させていく物語。
  • 入り婿侍商い帖 関宿御用達(二)
    2.0
    旗本家次男の角次郎は縁あって米屋の大黒屋に入り婿した。米の値段が下がる中、仕入れた米を売るために、角次郎は新米を江戸に運ぶ速さを競う新米番船に参加する。妻と心を重ね家族一丸で米屋を繁盛させていく物語。
  • 浮雲十四郎斬日記 : 1 金尽剣法
    3.8
    直心影流の遣い手である雲井十四郎は道場主の金子七兵衛からその腕を買われ、廻船問屋・辰巳屋や御徒目付の小田島からの依頼で、江戸市中を騒がす辻斬りや盗賊からの警護を頼まれる。事件に直面した十四郎はその裏に潜む影の存在に気づく。
  • 傾城異聞
    NEW
    -
    「これは天啓かもしれない」政治の中枢にいた心弱き男と哀れな女が出会ったとき、破滅への歯車は静かに回りはじめる。国を滅亡へと導いた女が、真に望んだこととは……。天変地異が続き、周王室に崩壊の足音が近づきつつある頃、凡庸な周王宮涅(後の幽王)は早朝の庭で、声も出さずに涙を流す一人の宮女に目をとめる──。周王室を破滅に導いたとされる宮女を主人公にした歴史物語。
  • 八州廻り浪人奉行 : 1 天命の剣
    4.0
    中西派一刀流宗家の妾腹・小室春斎は、剣の腕を見込まれ、欠員が出ていた関東取締出役(八州廻り)に推挙される。着任早々、薬種問屋で主人から奉公人、同僚まで惨殺される事件が勃発。下手人の手がかりは、肩に彫られた鴉の刺青のみ。亡き父の遺言を胸に、春斎は賊を追って上州路へと旅立つ。
  • 猫見酒
    3.6
    商売物のうなぎに愛着を感じ、うなぎを殺せなくなった長八は、南念和尚に相談し、「ご天寿うなぎ」なるものを考案した。それは江戸で大流行するが……。落研出身の著者による、古典落語、オリジナル落語をベースとした江戸人情噺。

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  • 痩せ神さま
    4.7
    でっぷり太った幼馴なじみのお竹とお松は、甘い物を控えずに痩せたいという願望を叶えるため、近所で評判の痩せ神様の霊験に頼る。玉串は何と1両! あまりの大金に驚く二人に、怪しげな神主・安倍長明は、この神様は金持ちにしか効かないと方言する。不思議に思いつつも、その神様のお札を持ち帰る二人だったが……。大人気シリーズ第二弾!

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  • 陽炎(かげろう)の符牒~日暮左近事件帖~
    3.4
    公事宿「巴屋」の出入物吟味人日暮左近は、かつて秩父忍びの仲間で許嫁だった陽炎から助けを求められる。陽炎のいる下野国宇都宮藩江戸下屋敷に向かった左近だったが、陽炎は戸田家藩主の養子の御守をするなかで怪我を負っていた。陽炎の願いを受けた左近と幼き後継ぎを襲う刺客たち。激闘が始まる――。迫力の剣戟に手に汗握る藤井邦夫の代表シリーズ第五巻。(『修羅活人剣 日暮左近事件帖』改題)
  • 忍び狂乱~日暮左近事件帖~
    3.5
    公事宿「巴屋」の出入物吟味人となった、もと秩父忍びの日暮左近。ある日、左近が手裏剣で襲われた。出入物吟味人として狙われたのか、それとも秩父忍びの過去に関わりがあるのか。探ると、かつて秩父忍びの仲間で許婚でもあった陽炎たちも襲われていた。怒る左近を、権力亡者と凋落した忍びたちの暗闘が待ち受けていた。大好評を博したシリーズ待望の続編、第六弾。
  • 将軍家の血筋~日暮左近事件帖~
    3.5
    公事宿「巴屋」の主・彦兵衛は、大身旗本の屋敷の前で、秩父忍びの陽炎に似た女に会う。陽炎とは、出入物吟味人として巴屋で働く日暮左近の元恋人だった。彦兵衛から知らされた左近が調べ始めると、はたして女は陽炎であり、幼な子を警固していた。その背後に、御三卿の当主の座を巡る大きな権力争いが――。大仕掛けの展開にハマる藤井邦夫の代表シリーズ第四巻。(『化粧面 日暮左近事件帖』改題)
  • 耳袋秘帖 妖談しにん橋
    3.5
    深川で、西国雄藩の藩士と石川島から戻ったばかりの無宿人が相次いで不審な死を遂げた。二人とも、満月前後の夜に「四人橋(よにんばし)」を四人で渡り、自分の影だけが消えたと言い残していた。そして、そのことがあった一両日中の死だった…。四人で渡ると死人が出る“死人橋”の噂は、江戸の町に一気に広まった。なぜ影が消えるのか? 裏にうごめく悪の正体を、赤鬼奉行・根岸肥前守(ねぎしひぜんのかみ)が解き明かす! 新「耳袋秘帖」シリーズ第三巻。
  • 入り婿侍商い帖(一)
    3.7
    旗本家次男の角次郎は米屋の主人に見込まれて婿に入った。婿に入ると聞いていた話と大違い、店は借金だらけで妻は自分と口をきかない。角次郎は店を立て直すべく奮闘するが……。妻と心を通わせ商家を再興する物語。
  • 墨染の桜 更紗屋おりん雛形帖
    3.3
    江戸幕府の第5代将軍・徳川綱吉の後継問題で世間が騒いでいたころ、父を亡くした京の呉服屋の一人娘おりんは、叔父を頼って江戸に出た。ところが、江戸の店はすでに閉じており、おりんは叔父夫婦と3人で長屋に暮らし始めた。身に付けた裁縫の腕で日銭を稼ぐうち、ひょんなことから、日本橋の越後屋の主と関わりをもつことになる――。はたして、おりんは江戸の店を再興できるのか。期待の新鋭の書き下ろし時代小説。
  • つばくろ越え―蓬莱屋帳外控―
    5.0
    江戸と諸国を独りで結ぶ、通し飛脚。並外れた脚力に加え、預かった金品を守るため、肝がすわり機転がきき、腕も立つ男でなければ務まらぬ。蓬莱屋勝五郎の命を受け、影の飛脚たちは今日も道なき道を走る。ある者は寄る辺ない孤児を拾い、ある者は男女の永遠の別れに立会う。痛快な活劇と胸を打つ人間ドラマを共に備えた四篇を収録。著者の新世紀を告げる時代小説シリーズ、ここに開幕。
  • もんなか紋三捕物帳 : 1 ちゃんちき奉行
    3.0
    江戸城中の警備を担う城中奉行の大久保丹後は、城内で起きる不可解な事件の解決に心血をそそぐが、真相究明には程遠い日々。業を煮やした丹後は、江戸中の岡っ引きの大親分、門前仲町の紋三に助力を求めるが……。徳間書店、廣済堂出版、双葉社の三社共同書き下ろしシリーズ。
  • 武士の職分 江戸役人物語
    5.0
    「出世の重み、宮仕えの辛さ。 役人たちの日々を題材とした、新しい小説に挑みました」 ――上田秀人 役目を減らすことは、役人の席を奪うこと。己の存在意義と既得権益をめぐり、武士たちは熾烈な競争を繰り広げた。世襲を旨とする幕府が、唯一実力主義を徹底した医師。大名・旗本が敵に回すことを最も恐れた奥右筆。親兄弟であろうと罪を暴き、なりふりかまわず手柄を求めた目付。人も羨む出世と引き替えに、お手討ちもありえた小納戸――役人たちの闘いと身につまされる宮仕えの日々を、新たな筆致で描く渾身の書き下ろし。 「やられた! するどい考証の切っ先が、 読者の胸元につきつけられる。 上田さんの時代小説の新しい作法に舌を捲きます」 ――北原進(歴史学者・品川歴史館館長)
  • じゃこ天狗 もんなか紋三捕物帳
    4.0
    富岡八幡宮の近くで「じゃこ天」を売る天婦羅屋、伊達宗之介は元剣術指南役でありながら、逞しさが微塵もない、どこらか取り柄が何もないような浪人。娘の千春にまで説教される有様の宗之介だが、岡っ引の紋三が探索にのりだした猿江の殺しにつながる一件で江戸中が喝采する天晴れなことをやりとげる。  大岡越前守から直に十手を預かる門前仲町の紋三親分とふだんは頼りないことこの上ない伊達宗之介の涙と笑いの捕物帳!

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  • 闇は知っている
    3.4
    十七歳の僧・隆心は、彼の心を踏みにじった後家お吉を絞殺し、故郷から逃げ出す。山崎小五郎と名を変え、金で殺人を請負う〈殺し屋〉となった彼は、天与の美貌と剣技にものをいわせ、平然と女を犯し、人を殺すが、育ての親である隆浄和尚と対峙したとき……。抜き差しならぬ人間関係のしがらみと、一瞬の気の緩みが死につながる暗黒街にうごめく男たちの凄絶な世界を描く時代長編。
  • 峠しぐれ
    4.2
    岡野藩領内で隣国との境にある峠の茶店。小柄で寡黙な半平という亭主と、「峠の弁天様」と旅人に親しまれる志乃という女房が十年ほど前から老夫婦より引き継ぎ、慎ましく暮らしていた。ところが、ある年の夏、半平と志乃を討つために隣国の結城藩から屈強な七人組の侍が訪ねてきた。ふたりの過去に何があったのか。なぜ斬られなければならないのか。話は十五年前の夏に遡る――。
  • 帝国海軍イージス戦隊【上】
    -
    昭和16年、日米の建艦競争が激化する中、帝国海軍は8500トン級軽巡洋艦の新造を決定した。 基盤となる船体をすべて共通化することで、重巡にも使用でき、さらに飛行甲板を施せば、改造空母にもなる代物だった。 そして誕生したのが、九八式一五センチ「超速射砲」を装備した阿賀野型軽巡4隻。 ミッドウェー海戦で空母4隻を失った帝国海軍は、防空艦として阿賀野型軽巡による第一〇戦隊を編成する。 そうした中、米海軍との間で、ガダルカナル島争奪戦が勃発。 第一〇戦隊は、急ぎラバウルの第八艦隊とともに米軍部隊の上陸作戦が始まったツラギに向かう。 初陣となる第一〇戦隊は、米海軍の猛攻を阻止できるのか!?
  • 拝領妻始末
    -
    会津藩主松平正容の愛妾お市の方は男子を生んだが、藩主の気まぐれから家臣笹原与五郎の妻として生きる。夫や舅にいたわられる幸せな一時の後、突如再び藩に戻された。彼女の生んだ子がお世継ぎとなったのだ。藩命に屈すべきかどうか。与五郎は父と共に決心をした……。武家社会の非合理を峻烈に描く名作短編集。映画『切腹』の原作「異聞浪人記」を含む8編。
  • 右京之介助太刀始末 お江戸の姫君
    -
    神出鬼没、正体不明。とびきり強くて色っぽい奥山右京之介がお江戸に帰ってきた! ある夜、土手で大立ち回りをする黒づくめの美貌の女を捕えた右京之介は、極秘裏に吉原の遊郭に閉じ込める。実はこの女、婚礼を間近に控え、屋敷から逃げ出してきた竜子姫。武芸も達者で気位の高い姫は精一杯の抵抗を試みるが、右京之介はどこ吹く風。そして、姫の背後に蠢く幕閣の闇を飄々と暴いていく。芥川賞作家の渾身書き下ろし。
  • 歳三の首
    4.0
    明治新政府軍による箱館総攻撃の火ぶたが切られ、五稜郭より出動した土方歳三は、一本木関門での激戦の最中、一発の銃弾に斃れた。歳三の首を獄門台に晒す、戊辰戦争終了後も、土方の亡骸を探す新政府弾正台の思惑を知った嘗ての新撰組隊士永倉新八は箱館の地に向かう。
  • 有楽斎の戦
    値引きあり
    4.0
    茶の湯を後世に残す。それが私の復讐だ! 戦国時代、数多の武将を狂わせた茶の湯。その大成者・千利休の志を受け継いだ男は、なんとあの織田信長の弟だった! 戦が苦手でも、出世ができなくても――。兄・信長を恐れ、戦いから逃げてばかりいた男・織田有楽斎が、戦国の世を生き延び、やがて茶の湯を大成して後世に残すまでを描いた傑作連作短篇集。〈解説〉田口幹人 本能寺の変 源五郎の道 本能寺の変 宗室の器 関ヶ原の戦い 有楽斎の城 関ヶ原の戦い 秀秋の戯 大坂の陣 忠直の檻 大坂の陣 有楽斎の戦
  • 右京之介助太刀始末 お江戸の信長
    -
    婚礼直前に屋敷を逃げ出した竜子姫を助け、石川島で大捕物を仕掛けた“若様”奥山右京之介。まんまとせしめた大金を仲間に配り、風のように江戸から消えた。そして季節が秋から初冬へと移る頃、若様は播磨国仙崎藩にフラリと姿を現す。此度の狙いはなんと、豊臣秀吉が多田銀山に隠したと伝わる七億両もの埋蔵金。仙崎藩のお家騒動に便乗し、若様は仰天の秘策を打つ。芥川賞作家、入魂の書き下ろし。
  • 双頭鷲の紋章(1)
    -
    1921年、ソビエトからアラスカの地で独立を宣言した東方露西亜帝国。酷寒のベーリング海峡の氷原を越えて侵略を企てる敵から自国を守るべく、東露帝国は、日本、英国、ハワイと四カ国防衛協定を結んだ。日本と英国は、自陣営にハワイとアラスカを組み込み、太平洋を挾んで対峙する米国に対し優位な戦力配備を狙った。また、東露帝国は軍縮に悩む日英から艦隊と乗員を受納し、強力な傭兵部隊を造り上げていく。この東露帝国の女帝・アナスタシアは、帝政ロシアの皇女時、一家全員惨殺の憂き目を、ヒロセタケオなる日本人に間一髪救出され、数奇な道を歩んできていたのだ……。架空戦記「双頭鷲の紋章」シリーズ、第1弾。 ●高貫布士(たかぬき・のぶひと) 1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、軍事アナリスト兼作家として活躍。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。
  • 奔流
    4.5
    中国の南北朝時代、北朝の魏は南朝の梁を征服するべく、八十万の大軍をもって侵攻した。迎え撃つは若き天才武将、陳慶之。両軍は淮河のほとりで激突する。壮大なスケールで描く南北朝の戦いに男装の麗人の悲恋がからむ、中国歴史小説の傑作。
  • 大奥秘交絵巻 春日局
    -
    徳川家康の側室で、三代将軍家光の実母である春日局は、大奥総取締として権勢を振るい幕府をも陰で支えていた。大奥の女たちを操り、自らも熟れた肉体を使って、将軍家の男たちを弄し、徳川の世を掌握してゆく。異色の時代小説巨編。

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  • 洗い屋十兵衛江戸日和 1 逃がして候
    4.0
    人生洗いなおします。旦那殺しの疑いをかけられた妖艶な美女、自らの過ちを知り死を覚悟した吟味与力、苦界に堕ちながらも懸命に明日を夢見る遊女など、やむにやまれぬ事情を抱える依頼人たちを逃がす“洗い屋”を裏稼業とする素浪人、月丸十兵衛の人情闇裁きを描く、痛快長編時代小説。
  • 洗い屋十兵衛江戸日和 3 遠い陽炎
    -
    谷中富士見坂にある洗い張り屋に、“洗ってもらいたい”と男が長羽織を差し出した。50に手が届こうかという番頭風だが、大盗賊・雲切仁左衛門と聞いて十兵衛は断ろうとするが……。忌まわしい過去を消したいとやってくる駆け込み人を逃がす“洗い屋”を裏家業とする月丸十兵衛の活躍を描く、書き下ろし痛快時代小説第3弾。
  • 洗い屋十兵衛江戸日和 2 恋しのぶ
    4.0
    さる小藩の江戸詰めだったが、藩主御乱行で取り潰しになり、浪人を余儀なくされた月丸十兵衛。過去を消して、新たに生きる路を見出したいとやってくる依頼人たちを逃がす“洗い屋”を裏家業とする十兵衛の人情闇裁き。好評書き下ろし連作時代小説第二弾。
  • 木枯し紋次郎(二)~女人講の闇を裂く~
    5.0
    貧しい農家の六番目に生まれた紋次郎は、母親の手で間引きされる運命だった。姉のお光の機転で救われた幼い命は、しかし孤独と虚無を育んでいった。……人を頼るから裏切られる。頼られてしまえば裏切ることもある。ならばいっそ何事にも関わりを持たず独りのほうがいい。くわえた楊枝が木枯しに似た音を出す。木枯し紋次郎の孤独な旅は、まだ始まったばかりだ。
  • 徳川家康 トクチョンカガン
    3.7
    誰にも分らぬ天下人の正体とは? 柳生、真田、朝鮮忍者らの死闘! ――16世紀末、豊臣秀吉率いる日本軍が朝鮮半島を侵攻した。朝鮮の義勇軍に参戦していた僧兵・元信(ウォンシン)は日本兵に捕えられるが、処刑されず鉄仮面を被せられ、日本に連行される。捕虜となった元信は身も心も「日本人」になるよう教育を受けて――朝鮮出兵で、関ヶ原の戦い、大坂の陣で何があったのか。透徹した歴史眼と壮大な奇想力で描く傑作時代エンターテインメント!

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  • もののけ、ぞろり
    3.5
    宮本武蔵の弟子・伊織は亡き母を蘇らせる外法に失敗、弟が白狐と化してしまう。人間の姿に戻るべく、本物の外法使いを探す兄弟が辿り着いたのは、夏の陣に揺れる大坂城だった。妖術で徳川家康に応戦していた淀殿は、豊臣秀吉や織田信長を復活させ大騒動に。襲いかかる物の怪から弟を守るため、伊織は妖刀村雨でもののけたちをメッタ斬り! 愉快痛快、新感覚時代小説。
  • 反三国志 上
    4.0
    蜀の劉備、魏・呉を滅ぼして三国を統一す! 巷間、流布されている「三国志」の叙述は誤りであるとし、全体をひっくりかえす、幻の書の完訳。悲劇の人物として描かれた劉備を、漢の中興をなした英雄として活写する。各陣営の勇将の活躍も生き生きと甦える。厳密な時代考証と人間描写で綴る一大歴史ドラマ。<上下巻>
  • 春マタギ
    4.0
    朋輩の喜助と羚羊狩に出かけた半蔵は、突如現れた巨熊に襲われ、喜助は殺され半蔵も傷を負った。「そやつは穴もたずに違えねえ。おめえたちの手に負える相手じゃねえんだ」と言った祖父にも死なれ、天涯孤独となった半蔵は、マタギ仲間からもはずされた。喜助の無念も晴らせぬままに5年の歳月が過ぎたある日、狼撃ちで生計を立てていた半蔵に、南部藩の御野馬別当から熊退治の命が下る。山に入った半蔵の目の前に、あの「穴もたず」が再び姿を見せた…。誇り高きマタギたちの物語。
  • 伏 贋作・里見八犬伝
    3.6
    伏──人であって人でなく犬の血が流れる異形の者──による凶悪事件が頻発し、幕府はその首に懸賞金をかけた。ちっちゃな女の子だが腕利きの猟師・浜路は浪人の兄に誘われ、江戸へ伏狩りにやってきた。瓦版の読売・冥土から、浜路は里見の家に端を発した伏をめぐる世にも不思議な物語を聞く。光と影、狩るものと狩られるものの長きに亘る因果の輪がいま開く! ゴシック的な江戸を舞台に疾走する傑作エンターテインメント。2012年秋アニメ映画公開。解説・大河内一楼。
  • 島抜け
    4.0
    読んだ講釈が幕府の逆鱗に触れ、種子島に流された大坂の講釈師瑞龍。島での余生に絶望した瑞龍は、流人仲間と脱島を決行する。丸木舟で大海を漂流すること十五日、瑞龍ら四人が流れついた先は何と中国だった。破船した漂流民と身分を偽り、四人は長崎に送り返される。苦難の果て、島抜けは見事に成功したかに思えたが……。表題中篇をはじめ、「欠けた椀」「梅の刺青」の三篇を収録。

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  • 直江兼続と妻お船
    3.7
    戦国の上杉家を支える二大巨頭の重臣のひとつ、直江家には一粒種の娘“お船”がいた。後継者となる嫡子のいなかった直江家では、男子の様に活発な少女として育てられ、のちに鎌倉時代の女傑・北条政子にも比肩される器量をもった、聡明な女性となる――。謙信が死去すると、その養子同士の景勝と景虎の間で、越後を二分する熾烈な跡目争い「御館の乱」が勃発する。直江家は景勝を支えて勝利するも、お船は愛する夫を暗殺されてしまう。悲嘆にくれるお船の再婚相手として、三歳年下の幼馴染みである“兼続”が婿に選ばれたことから、戦国を代表する名軍師・直江兼続が生まれ、二人の運命は大きく動き始める。幾多の困難を乗り越えて結ばれたお船と兼続の戦国夫婦ぶりは、「前田利家と松」「山内一豊と千代」に勝るとも劣らない。秀吉・家康の天下人を相手に、内紛で弱体化した上杉家の危機を救った男と女の物語を鮮やかに描いた力作小説!

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  • 悪党の戦旗 嘉吉の乱始末
    4.5
    南朝に奪い去られた神璽を取り返せ! 将軍足利義教を暗殺した赤松満祐は、幕府軍の追討をうけて敗北──。主家再興を図る赤松遺臣たちの忍従の戦いを描く歴史小説。
  • 阿修羅
    値引きあり
    3.6
    奈良興福寺の阿修羅像。その少年のような姿かたちの仏像に面影を刻まれた男がいた。藤原氏の一族に生まれながら、光明皇后、藤原仲麻呂らの専制を憎み、打倒藤原氏に起ち上がった橘奈良麻呂。みずからの出生の秘密に苦悩し、謀叛を企てた罪で非命の最期をとげた奈良麻呂の生涯を描く壮大な古代ロマン。1300年の時空を超えて、阿修羅の物語がいま甦える。
  • 収容所(ラーゲリ)から来た遺書
    4.4
    戦後12年目にシベリア帰還者から遺族に届いた6通の遺書。その背後に驚くべき事実が隠されていた! 大宅賞と講談社ノンフィクション賞のダブル受賞に輝いた感動の書。 敗戦から12年目に遺族が手にした6通の遺書。ソ連軍に捕らわれ、極寒と飢餓と重労働のシベリア抑留中に死んだ男のその遺書は、彼を敬慕する仲間たちの驚くべき方法により厳しいソ連監視網をかいくぐったものだった。悪名高き強制収容所(ラーゲリ)に屈しなかった男たちのしたたかな知性と人間性を発掘した感動の傑作。第11回講談社ノンフィクション賞(1989年)、第21回大宅壮一ノンフィクション賞(1990年)を受賞。 解説・吉岡忍
  • 海戦からみた太平洋戦争
    3.9
    太平洋戦争の実像は、日清・日露戦争に始まる「五十年戦争」の終局としてはじめて明らかになる――。真珠湾攻撃から戦艦大和の建造、史上最大のレイテ沖海戦まで、海戦史の第一人者が明かす日本現代史の深層。
  • 時空潜空母「大和」〈1〉潜水ヘリ空母「やまと」出撃す!
    完結
    -
    200X年、アメリカのイラク攻撃は泥沼化の危険をはらんでいた。自衛隊の輸送ヘリコプターCH47Jによって救出されたイラク残留邦人たちは、最新鋭艦・潜水ヘリ空母「やまと」に収容され一路スリランカに向かっていたが、突然、正体不明の巨大物体に急襲された。意識を失った乗員たちが我に返った時、突きつけられた信じがたい現実とは!?太平洋戦争の真っただ中にタイムスリップしてしまった自衛隊の潜水ヘリ空母「やまと」の乗員たちは、日本軍に協力して日本を勝利に導く決意を固めるが、彼らが、まずなすべきことは、撃墜死を運命づけられた連合艦隊司令長官・山本五十六の救出であった。最新鋭の兵器を満載した潜水ヘリ空母「やまと」ではあるが、その弾薬量には限界がある。ミッドウェー海戦に敗北して苦悩する日本軍の起死回生の逆転劇はなるか。
  • 超時空連合艦隊(1)激突!ふたつのYAMATO
    -
    一九四一年十二月八日、南雲中将率いる帝国海軍機動部隊は、オアフ島を奇襲した。空母六隻から出撃した攻撃隊は、米戦艦八隻を大破撃沈。だが湾内に敵空母は不在、なおかつ港湾・燃料施設への攻撃も不十分で、作戦は不完全に終わるかと思われた。だが、そのとき突如、未知の誘導弾が飛来して米軍施設を壊滅させ、所在不明だった空母『レキシントン』をも撃沈してしまう。作戦は当初の目的を達成し、大戦果をあげたのだ。ミサイルを発射したのは、『やまと』と名乗る謎の戦闘艦。『やまと』艦長南畝一佐は二十一世紀の海上自衛官で、この大戦で惨敗してアメリカの属国と化す日本の運命を覆し、日本を米国の軛から解き放つために未来からやってきたという。真珠湾の勝利で勢いに乗り、更に戦線を拡大させる連合艦隊とそれに助勢しようとする南畝。だが『やまと』の出現によって、日米戦は新たな混迷に飲み込まれようとしていた…。
  • 超武装空母「大和」(1)逆転の奇策!極秘航空艦隊
    -
    海軍超技術開発局―組織に馴染めない研究者、技術者たちが集まる異能の集団。彼らは、艦政本部の支配を嫌い、独立独歩の姿勢で、日々、最新鋭兵器の研究、開発を行なっていた。大艦巨砲主義を見切り、航空戦力の増大を図る連合艦隊司令長官・山本五十六は、海軍超技術開発局の助けを借り、戦艦として計画されていた「大和」を、最新鋭の武装が施された超弩級空母へと造り替える。1941年12月、巨大空母を中心とした謎の航空戦隊が、真珠湾奇襲作戦で日本が撃ち漏らした米空母「サラトガ」に襲いかかった。竜胆啓太中将率いる「大和」超武装艦隊の初陣である。山本五十六の特命を受け、正体を隠しつつ、マレー沖海戦、スラバヤ沖海戦、珊瑚海海戦、と転戦を続け、米英艦船を次々と撃沈させる超弩級空母「大和」の雄姿!野島好夫が描く、傑作架空戦記の新シリーズが登場。
  • ミサイル戦艦「大和」[1]飛行爆弾、発射!!
    4.0
    「戦艦『大和』にV1を搭載せよ!」──昭和一二年六月、海軍次官であった山本五十六は、突如決断した。その狙いは、ドイツで開発中の飛行爆弾V1を戦艦から発射し、遠方距離の敵基地や艦隊に先制攻撃を加え、味方空母部隊を護衛することであった。軍令部を説得した山本は、日本版V1「噴龍」を開発。早速、「大和」の改造を命じる。四六センチ砲六門、後部甲板に「噴龍」射出用のカタパルト四基を装備し、計八発の飛行爆弾を積む超弩級艦は、名実ともに史上最強戦艦として竣工した。真価はミッドウェイ島攻略作戦で即座に発揮する。「噴龍」を米飛行場に着弾させ、甚大な被害を与えたのだ。だが、日本側も敵空母発見が遅れ、二隻の空母を喪い、壊滅寸前であった。南雲機動部隊は急遽、「大和」中心の挺身突撃隊を組成。第16任務部隊「エンタープライズ」へ、ついに世界最大の巨砲を放つ!飛行爆弾を伴う新たな戦艦の勇姿を描く、待望のシリーズ。
  • 江戸群盗伝
    -
    あがきのとりようとてない階級制度という檻の中で、一切の希望を放棄してしまった美貌の剣士・梅津長門、島破りの巾着切り三日月小僧、博徒の喜三郎、ヒョットコ三次らの御一党に、美女・雪姫や鉄火の遊女を色あざやかに配し、対する敵役には、奇怪な剣豪あり、密輸で富む幕府の重臣ありで、場面の変転も、もののみごとに、恋と欲と意地とに燃え狂う大江戸を痛快に活写した傑作。
  • 沖の権左
    値引きあり
    5.0
    ―権左に銛打つことならず― 勝山に生まれた少年、吾一(ごいち)は、父、重吉(じゅうきち)のように鯨組の頭領を目指していた。 だが不漁に悩んだ重吉は村の掟に反し、巨大鯨「権左(ごんざ)」に挑むも仲間に多大な犠牲を出し、自らも命を落とす。 父の不手際により村を追いだされた吾一は江戸で鯨とは無縁の日々を過ごすも、いつまでも権左を忘れることができない。 しかしある日、偶然にも吾一は権左を取る秘策を思いつく。だがそれは、幕府にご法度とされている手段だった……。
  • 海の特攻「回天」
    3.7
    第二次大戦の末期、人間魚雷「回天」に搭乗し必死の出撃をした青年達がいた。若き特攻隊員が命を賭して守りたかったものは何か。手紙や証言を通して、彼らの一途な想いと覚悟の本質に迫る感動のノンフィクション。
  • 金四郎の妻ですが2
    3.7
    遊び人遠山金四郎のもとに嫁見習いとして押しかけてきた大身旗本の娘、けい。 町人暮らしにも慣れてきた矢先、金四郎に借金の請人になったと告げられる。金を借りたのは“天ぷら”なる新しい料理を提供する店の主だった。 返済の鍵は、天ぷらをいかにして流行らせるか――けいと金四郎は頭をひねるが、そこには二人をつけ狙う、巧妙な罠が仕掛けられていて……。 好評シリーズ第2弾!
  • 剣の四君子 全巻セット
    -
    『おのれに勝つ』厳しい修行に耐え、精進を重ねた孤高の人。いずれも天下無双、他の追随を寄せ付けない剣の達人たちがここにある。柳生新陰流の始祖、宗厳(むねとし)「柳生石舟斎」。居合の始祖「林崎甚助」。勝海舟、山岡鉄舟と並んで幕末の三舟と称される「高橋泥舟」。多数の敵に囲まれても決して負けることはなかった剣の達人「小野忠明」。四話収録。
  • 武田家滅亡
    3.9
    信玄亡きあと屈指の大国を受け継いだ武田勝頼は、内憂外患を抱えていた。近隣諸国からの脅威に加え、財政逼迫や家臣との対立も勝頼の孤立を深めてゆく。こうした状況のもと、同盟国・北条家から嫁いだ桂姫は、勝頼の苦悩に触れて武田・北条両家の絆たらんとするが……。信玄をも上回る武人の才に恵まれながら悲劇の主人公となった勝頼の後半生を、歴史小説界に現れた破格の才能が活写する本格歴史長編。
  • 雷雲の龍 会津に吼える
    値引きあり
    4.0
    名誉を捨て、義を貫く! 講談社創業者・野間清治の祖父にして、門下八百人を超える大道場の当主、森要蔵。 幕末の動乱の中、なぜ彼は藩を抜け、会津で新政府軍と戦ったのか。 世を憂い、家族を愛し、弟子の未来を想った、知られざる剣豪の生涯。 慶応四年(1868年)、六月二十八日。北辰一刀流の開祖・千葉周作のもとで四天王のひとりと謳われた大剣士・森要蔵は、道場のある江戸を出て、遠い会津の地にいた。 門弟や息子とともに会津藩に与し、白河城を奪還する戦に参陣するためだ。 ただひたすら、己の信じる「誠」に従って。 時代の趨勢に抗い、新政府軍に立ち向かった男はいかにその生涯をまっとうしたのか。 ひとたび戦えば、「雷雲を纏った龍のよう」と称された要蔵。 平穏な日々を捨て、世のため人のために生きる信念を貫いた愚直な男を描く、傑作歴史長編!
  • 新装版 柳生非情剣
    値引きあり
    4.5
    剣に生きる一族として、将軍家指南役となった柳生。連也斎、友矩、宗冬、十兵衛、新次郎、五郎右衛門。尋常でない修行による技、将軍家と関わることによって起こる惨憺たる一族の相克、死を見据えてなお剣の道に生きざるを得ない激烈な生きざまを、乾いた筆で描き切る。作者が生前に世に問うた唯一の短編集。
  • 傀儡舞
    値引きあり
    4.0
    偽若様裏日記。藩仕えの女忍びの願いで若殿に成りすまし江戸屋敷へ。側仕えの熟女、町娘、大名の姫君と次々と。崖崩れにあった譜代大名花沢藩の行列。病弱だった若殿様は死んでしまい、渡り徒士として潜り込んでいた刀太は藩を救うため、江戸では家臣に顔を知られていない若殿に化けて入れ替わる。秘密を知る女素破、側仕えの女、町娘の美少女と次々関係する夢のような日々が始まった。睦月影郎三昧。時代官能書下ろし。
  • 三国志
    -
    今なお多くの人に感動を与える吉川英治の傑作巨編『三国志』を全巻セットで合本。諸葛亮孔明、劉備、関羽、張飛…、綺羅星のごとき武将たちの治乱興亡と人間ドラマが一気に読める完全版です。 【目次】  序  桃園の巻  群星の巻  草莽の巻  臣道の巻  孔明の巻  赤壁の巻  望蜀の巻  図南の巻  出師の巻  五丈原の巻  篇外余録
  • 私本太平記
    -
    従来逆賊として描かれることの多かった足利尊氏を主役に据え、楠木正成ら南北朝の英雄たちと動乱と悲哀を新解釈で描いた吉川英治晩年の傑作。 ●目次 私本太平記  あしかが帖  婆娑羅帖  みなかみ帖  帝獄帖  世の辻の帖  八荒帖  千早帖  新田帖  建武らくがき帖  風花帖  筑紫帖  湊川帖  黒白帖 随筆 私本太平記  新春太平綺語  筆間茶話  巻外雑筆 史実と非史性と、作中人物などについて  太平記寸感  南北朝文化展を観て
  • 新編忠臣蔵
    -
    吉川英治ならではの巧みな心理描写、情景描写で赤穂浪士(四十七士)討ち入りの人間ドラマを丹念に描いた傑作長編『新編 忠臣蔵』。全巻セットで合本した完全版です。 【目次】 新編忠臣蔵  浅野内匠頭  赤穂早打帳  五日韋駄天記  赤蓼草紙  立つ鳥の記  米沢後詰  高田郡兵衛  山科普請  水調子夜船話  京伏見廓細見  松坂町界隈  吉良殿長屋  元禄人間図絵  討入炬燵孫子  此一期・月雪花  吉良方義士  武士は泣くもの  上杉家不戦始末  泉岳寺炉辺話  細川家義士夜話
  • 解体新書&蘭学事始(福沢諭吉も感動で涙した<苦難と挑戦の人間ドラマ>)
    -
    これは江戸時代の「プロジェクトX」だ!! 平賀源内も惚れ込んだ夭折の天才絵師・小田野直武による『解体新書』図版を完全収録! 『解体新書』だけでなく杉田玄白が晩年に書いた『蘭学事始』と、それをもとに菊池寛が書いた小説版『蘭学事始』も同時収録した豪華版! ――『解体新書』と『蘭学事始』―― 本書には『解体新書』の人体解剖図を収録しています。この図版を描いたのは秋田蘭画の中心人物として活躍した天才画家、小田野直武です。 本書にはさらに、杉田玄白が『解体新書』完成にいたるまでの奮闘と、蘭学の草創から隆盛までを臨場感あふれる筆致で描き出した『蘭学事始』も完全収録。 良沢たちが『解体新書』翻訳に奮闘する様子を描いた、感動の人間ドラマ『小説・蘭学事始』も同時収録しています。 日本の近代文化の礎を築いた大事業ともいわれる『解体新書』の翻訳……。そこには、江戸版「プロジェクトX」といってもよい、感動が数多く詰まっているのです。本書を開けば、その感動が怒濤のごとく押し寄せてくるでしょう。 福沢諭吉が感動のあまり涙を流しながら読んだという杉田玄白の『蘭学事始』。蘭学者たちが困難を乗り越えていく様に、現代を生きる私たちの魂もきっと激しく揺さぶられるはずです。 ――――――――――――――― 【本書の内容】 ・はじめに ・杉田玄白について ・前野良沢について ・小田野直武について ・『解体新書』人体解剖図版(小田野直武・画) ・『蘭学事始』(杉田玄白・筆) ・小説『蘭学事始』(菊池寛・筆)
  • さぶ
    値引きあり
    4.0
    小舟町の芳古堂に奉公する栄二とさぶ。才気煥発な栄二と少し鈍いがまっすぐに生きるさぶ。ある日、栄二は身の覚えのない盗みを咎められ、芳古堂から放逐されてしまう。自棄になった栄二は身を持ち崩し人足寄場へ送られるが――。生きることは苦しみか、希望か。市井にあり、人間の本質を見つめ続けた作家の代表作。
  • 蔵の中 短篇時代小説選
    3.3
    花莚問屋の主人庄兵衛は報恩講の席で、娘婿への相続を発表し、仕合せの中にいた。しかしその夜、店の蔵で、雇人が殺された――「蔵の中」。中風の夫のために信心詣りを欠かさない袋物問屋のお房が落ちた罠――「西蓮寺の参詣人」。穀物問屋大黒屋に出入りする厄介者留五郎が惨殺され、その死体には大八車の轍の跡があった――「大黒屋」。わずかな手がかりをもとに岡っ引きが真相に迫る、スリリングな時代短篇集。
  • 小説 紫式部
    3.0
    2024年大河ドラマは紫式部! 名作『源氏物語』の作者が直木賞作家の手によって等身大の女性として鮮やかに蘇る。 時は平安時代――。藤原家に生まれた香子は、一人の女性として悩みながら、物書きの才能を開花させていく。 彼女はいかにして「紫式部」となったのか。そして『源氏物語』の執筆の陰にある彼女自身の物語とは……。 時の権力者道長との関わりなど、小説ならではの展開の中に実像を追う。 作中に登場する人物たちが織りなす和歌にも注目! 「紫式部は歴史に残る大作『源氏物語』の作者である。わが国物書きの最高峰の先達と考えていた。 いつかは始祖紫式部の生まれ育ち、生き方について書きたい、と思うようになっていたのである」(「あとがき」より) 解説に、中山義秀文学賞や新田次郎文学賞などで注目の作家・奥山景布子氏が特別寄稿!
  • 樅ノ木は残った 全巻セット
    -
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第2巻は「樅ノ木は残った」。仙台藩伊達家に起こったお家騒動「伊達騒動」を基にした長編歴史傑作を全巻セットで。
  • 本能寺の変
    値引きあり
    3.0
    信長の天下統一に向けての戦いのなか戦場での武功は目覚ましいものではなかったが、行政処理の敏腕を買われ信長に重用された明智光秀。39歳のときから信長に仕えて15年、なぜ光秀は信長を討とうと決意したのか? 歴史上もっとも有名な謀叛の真実と本能寺の謎を、画期的な視点から解き明かす傑作歴史長編。
  • おたふく物語
    -
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を表現した時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第25巻は、朗らかで下町人情あふれる姉妹を描き、清々しい読後感を与える名作「おたふく物語」三部作(妹の縁談/湯治/おたふく)を完全収録。
  • 虚空遍歴 全巻セット
    -
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第8巻は、侍の身分を捨てて己の才と芸に人生を懸けた男の魂の彷徨を描く晩年の傑作長編「虚空遍歴」。全巻セットの完全版。
  • 新潮記
    -
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第10巻は「新潮記」。幕末の高松藩と水戸藩、尊皇と佐幕思想との間で葛藤する若き藩士の成長と使命感を描いた傑作長編。
  • ちくしょう谷
    -
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第11巻は「罪」や「許し」、「懺悔」「更生」といった重いテーマを扱った問題作「ちくしょう谷」。
  • 天地静大 全巻セット
    -
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第7巻は幕末動乱期を舞台にした青春群像劇の傑作「天地静大」。全巻セットの完全版。
  • 花も刀も
    -
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を表現した時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第23巻は、剣で身を立てようともがく平手造酒の挫折と人生の不条理、そして希望を描く秀作「花も刀も」。
  • 九十九神曼荼羅シリーズ 百夜・百鬼夜行帖1 冬の蝶
    4.3
    モノが魂を持って動き出す!怒り狂う怪物、奇跡を起こす妖精。時を超え、姿を変えて現れる不思議のかずかず。オリジナルのファンタジー&ホラー作品を配信する電子絵ものがたり「九十九神曼荼羅(つくもがみまんだら)シリーズ」。そのシリーズ内時代劇シリーズ「百夜・百鬼夜行帖(ももよ・ひゃっきやぎょうちょう)」第一章の壱は「冬の蝶」。 文政年間の江戸。<おばけ長屋>に住む盲目の美少女祈祷師・百夜のもとに、薬種問屋・倉田屋の手代・佐吉が持ち込んだ事件は、「冬なのに倉田屋の裏庭に蝶が飛ぶ」という面妖な話。百夜は、祝詞や真言だけではどうにもならないような強い怨霊を、亡魂の力を借りて祓う御霊使(かむいつかい)でもある。その天賦の力で数々の怪現象や難事件を解決していく百夜。江戸の町に起きた怪異を綴る事件簿「百鬼夜行帖」の第一番に記録された“怪”の正体とは。
  • 神州天馬侠 全巻セット
    -
    時代小説・歴史小説の大家・吉川英治の傑作を集めた決定版長編小説全集。第12巻は武田家再興をめぐる傑作冒険活劇『神州天馬侠』。全巻セットで合本した完全版です。
  • 風雲海南記
    -
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第17巻は戦後発掘された初期の傑作「風雲海南記」。伊予国西条藩のお家騒動をめぐる長編エンターテインメント時代小説を全巻セット完全版で。
  • 風流太平記
    -
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第22巻は、幕府転覆をもくろむ空前のクーデター事件をめぐる手に汗握る大長編「風流太平記」。
  • むかしも今も
    -
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を表現した時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第24巻は、一途で不器用な男の愛情を深さを人情味あふれるタッチで描いた「むかしも今も」。
  • 柳橋物語
    -
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第12巻は江戸時代の下町を舞台に、幼い恋心と過酷な運命、真実の愛を描く感動作「柳橋物語」。
  • 山彦乙女
    -
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第21巻は「山彦乙女」。武田家再興を追い求める安倍半之助を主人公とした著者異色の幻想・伝奇小説の傑作。
  • 楽天旅日記
    -
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第20巻は「楽天旅日記」。お家騒動に巻き込まれる世間知らずの若殿の目を通して、派閥や権力争いの愚かさをコミカルに風刺した傑作長編。
  • 新・平家物語 全巻セット
    -
    時代小説・歴史小説を代表する大家・吉川英治の傑作を集めた決定版長編小説全集。第1巻は平家物語を題材にした著者畢生の大作『新・平家物語』を全巻セットで合本。電子書籍ならではの全一冊完全版です。
  • 寝ぼけ署長
    -
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第18巻は「寝ぼけ署長」。日頃寝てばかりの“寝ぼけ署長”こと五道三省が難事件を知恵と人情で解決してゆく、山本周五郎唯一の警察・探偵小説シリーズ完全版。 ■目次 中央銀行三十万円紛失事件 海南氏恐喝事件 一粒の真珠 新生座事件 眼の中の砂 夜毎十二時 毛骨屋親分 十目十指 我が歌終る 最後の挨拶
  • 戦後70年へ終わらぬ「戦後」 ナチスの亡霊は生きている
    -
    第2次世界大戦が終結して2015年で70年を迎えます。戦後の歴史は、その悲劇を踏まえて幕を開けたはずですが、今日に至るまで戦火がやむことはありません。いまも世界のどこかで銃声、砲弾がとどろき、軍人だけでなく多くの市民が殺害されています。  果たして、私たち人類は何を反省してきたのでしょうか。  毎日新聞ストーリー編集部では随時、<戦争と平和>をテーマにルポルタージュ記事を提供しています。原爆、パレスチナ、沖縄……。  なかでも好評だったのがベルリン支局のベテラン外信記者によるナチス関連のルポルタージュでした。  同じ敗戦国として、がれきのなかで戦後史をスタートさせてきた親近感もあるのかもしれません。あるいは、日本が中国、韓国などから「歴史責任」を問われているなか、国家の判断としてホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)に手を染めたドイツはそれ以上に糾弾されてきたことへの関心もあることでしょう。  ここに収録したルポは、「ヒトラーの財宝伝説」「ロンメル将軍の財宝を追え!」「ナチ残党支援組織『オデッサ』の闇」――の3本です。いずれも、日本人に知られていなかった「戦争秘史」、それに伴う「ドイツの苦悩」が描かれています。  同時に、ルポを読む楽しさも味わっていただければと思います。
  • 望郷のとき 侍・イン・メキシコ
    -
    慶長18年、仙台、伊達政宗の使節支倉常長を団長とし、ルイス・ソテロ等の宣教師を含む総勢180名の一行が日本の港を出航した。幾多の困難な航海の末、メキシコに到着。さらにめざすイスパニアに到る頃、日本ではキリシタン禁止令が出された! 歴史の大きな波にもてあそばれ、帰国もままならぬ侍たちの運命は……? そして現在のメキシコに日本人の末裔らしき部族が生きていると聞いた著者は二つの点を結ぶ線を求めてメキシコに飛んだか……。経済小説を日本文学に定着させた著者の独自な歴史観を示唆する長編傑作!
  • 坂本龍馬 幕末風雲の夢
    -
    坂本龍馬――幕末激動の中に多くの夢をのこして、並みはずれた発想と行動力を示しつつ、懸命に、しかも足早に駆けぬけた風雲児。薩長同盟の締結、大政奉還の実現のために活躍した土佐の風雲児・龍馬は、藩という枠を超えて生きた幕末の自由人でもあった。資料をふまえ、龍馬のロマン、心情、人脈、魅力を探る歴史読物。
  • 日本改暦事情
    3.0
    徳川四代将軍家綱の治世、ある「プロジェクト」が立ちあがる。即ち、日本独自の暦を作り上げること。当時使われていた暦・宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていた。改暦の実行者として選ばれたのは渋川春海。碁打ちの名門に生まれた春海は己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を見出していた。彼と「天」との壮絶な勝負が今、幕開く――。 本屋大賞受賞作『天地明察』の原型となった短篇小説、電子オリジナルで配信!
  • 花も刀も
    -
    時代小説の名手、山本周五郎が描いた時代小説。人間は条件に左右されてはならない。出世と成功を夢みて剣の修行をする日々。しかしあと一歩というところでいつも挫折してしまう。若き日の平手深喜(造酒)の半生。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 宮本武蔵 五 空の巻
    -
    江戸時代初期の剣豪。生涯を剣に道に捧げた宮本武蔵の波乱万丈の青春小説。史上有数の剣豪にして二天一流の開祖。生涯60数回戦って一度も負けなかったと言われる。五巻は吉岡一門との決闘の末、九死に一生を得た武蔵。お通と再会し江戸へ向けて旅立つがまたしても又八のために離ればなれになってしまう二人。杖術使いの権之助との試合、陸奥から下総、いよいよ江戸に入ると佐々木小次郎との因縁がますます深くなっていく。過去何度も映像化された作品。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 大塩平八郎
    -
    大坂町奉行所の与力を務め、その後隠居して陽明学を学ぶ。清廉潔白な平八郎は、天保の飢饉に際して、私財を投げ打って苦しむ者を助けようとしたが聞き入れられず腐敗した役人や豪商などをを懲らしめるため立ち上がった。史実を元に大塩平八郎の乱のその日を中心に描かれた作品。読みやすくするため現代の言葉に近づけました。

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