サブカルチャー・雑学 - 福田和也作品一覧

  • 教養脳 自分を鍛える最強の10冊
    3.7
    「古典」の美味しいところだけを味わう! 万葉集、論語からヒトラー『我が闘争』まで、気になりながら読み通せない古典を、 博覧強記の批評家が刺激的かつ明解に解説。読むと読まないとで、人生が変わる。 『万葉集』 古代から一貫する日本文学の詩情 ヒトラー『わが闘争』 真に恐ろしいのは「楽天性」 『論語』 東洋で最も大きな影響を与えた書 『ナポレオン言行録』 不実な妻に悩まされた英雄 ヘミングウェイ『移動祝祭日』 人生の索漠さに立ち向かった スタンダール『赤と黒』 生前は全く売れなかった世界文学の傑作 ダンテ『神曲』 詩と絵画が出会う強烈な旅の記憶 小林秀雄『本居宣長』 人間の本性を掴んだ批評家 福沢諭吉『文明諭之概略』 「二つの世界」を生きた意志と知性 ハイデガー『存在と時間』 眠れない子供のための存在論
  • 本を読む、乱世を生きる
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    社会、国、人間関係、自分の将来に 不安や絶望を感じている読者へーーー。 学び闘い抜く人間の「叡智」がここにある。 文藝評論家・福田和也の名エッセイ・批評を初選集!! ◆第一部「なぜ本を読むのか」 ◆第二部「批評とは何か」 ◆第三部「乱世を生きる」 総頁832頁の【完全保存版】 ◎中瀬ゆかり氏(新潮社出版部部長) 「刃物のような批評眼、圧死するほどの知の埋蔵量。 彼の登場は文壇的“事件”であり、圧倒的“天才”かつ“天災”であった。 これほどの『知の怪物』に伴走できたことは編集者人生の誉れである。」 ◆時代に屈しない感性と才覚をいかにして身に付けるか◆ 本を読むのは、人生を作ること。 生きることを、世界を、さまざまな人々を、出来事を、風景を、しっかりと味わい、その意味と感触を把握し、刻み込むためには、最高の訓練だ。 本はただ味わいを作りだすだけではない。 読書は、時間を作りだす。(中略) 書物には時間は組み込まれていない。ただ、紙に印刷された文字があるだけだ。 書物の「上演時間」は、人によって千差万別である。 しかもそれは、まったく作品自体によっては決定されない。 ただ読者によって、つまりは読み、理解し、想起するという精神の働きだけによって決定される。 このことの恐ろしさ、面白さを理解できるだろうか。 (「本は、人生を作る」より) 人にたいする好奇心は、麗しい人類愛にくらべれば、遥かに俗っぽいものでしかありません。 けれども好奇心は、人間の悪徳や醜悪さに負けません。悪や醜さは好奇心にとっては、意気を阻喪(そそう)するものではなく、むしろ美味なものです。 好奇心は、人間にたいする絶望的な真実にも、耐えることが出来ます。それは美しくはないかもしませんが、人間という卑小で俗にまみれた存在を、最終的に肯定する力をもっているのです。 さらに云うならば、人間にたいする好奇心は、人間だけで成り立っている世間、世の中にたいする興味であり、そこで積極的に生きるための、大きな支えになるのです。 人にたいして好奇心をもつことは、本書のもっとも大きなテーマである、果敢に現世を生きることの、核になりうるのです。それは、生きること自体への興味を深めてくれます。 (「悪の対話術」より) カバー装画◎大竹伸朗/装幀◎鈴木一誌

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