歴史・時代小説 - 祥伝社作品一覧

  • 青不動 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    5.0
    「夫は自ら死んだのではない」自殺とされた札差の妻おとよは確信していたが、証拠がない。話を聞いた青柳剣一郎は調べを進め、死の直前に御家人と不審な大金の取引があったことを掴む。すると、探索を阻むよう、次々と刺客が姿を現した。この執拗さは一体…戸惑いながらも、真実に迫る剣一郎。だが、敵は予想外の奇策に打って出る。シリーズ第26作、衝撃の結末。
  • 明智光秀の密書
    3.5
    信長が本能寺に斃れた翌日、そうとは知らず毛利攻めを続ける秀吉軍は、毛利に密書を携えた明智の使者を捕縛した。難解な暗号で記された密書、やがて解読された凶報。知恵者、黒田官兵衛の秘策をもって、秀吉軍は急遽、明智攻めに取って返した。――史実の“裏”を照射する歴史推理の傑作短編集。

    試し読み

    フォロー
  • 阿哥の剣法 よろず請負い
    -
    剣術熱高まる江戸に、奇抜な剣を操る男が現われた。名を阿郷十四郎。清朝康煕帝の血を継ぐも、今は旗本家に居候する浪人である。明の刀法“阿哥流”を継承する十四郎。傲りたかぶる武士たちの起こすよろず揉め事に、絶妙の剣が鞘走る!

    試し読み

    フォロー
  • 遊び奉行―軍鶏侍外伝
    -
    「遊び奉行」とは、禄高の割に月に一日の勤めでよいことから裁許奉行に付けられた別称である。藩主の長男ながら側室の子ゆえに、家老家に婿入りした九頭目一亀は、武士には禁じられている園瀬の盆踊りを踊った罪で、その暇な奉行に降格させられた。愚兄と誹られた振る舞いだったが、その陰には乱れた藩政を糺すための遠大な策略が!清冽で痛快な傑作時代小説、大好評「軍鶏侍」シリーズの番外編!
  • 仇返し 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.5
    「七兵衛…」小間物屋『岩城屋』に付け火をし、青柳剣一郎に捕らえられた男・伝蔵が呟いた名。店を辞めさせられたことへの逆恨みの所業だとして伝蔵は死罪となるが、剣一郎は正体の分からない「七兵衛」と『岩城屋』に秘密があるのではないかと疑念を抱く。やがて、伝蔵に関わる人間も相次いで殺され、剣一郎にも刺客の手が…! シリーズ最高潮の17弾。
  • 雨乞の左右吉捕物話
    4.0
    「皆で、捕物がしたい」 謎多き掏摸殺しに端を発し、密かに蔓延る利権と暗躍する大物を暴く! 妙な貫禄ある下っ引が活躍する傑作捕物帖! 寛政の御世、神田向柳原に「雨乞の左右吉」と呼ばれる下っ引がいた。御用聞きの才覚がありながら、手下として奉公する毎日だ。 ある日、顔馴染の女掏摸から仲間殺しの下手人捜索を懇願される。掏摸の塒は荒らされ、何故か一枚の紙片が持ち去られていた。 裏に潜む黒幕が明らかになると、左右吉の親分・富五郎からは「二度と調べるんじゃねえぞ」と釘を刺され………。
  • 妖し陽炎の剣 介錯人・野晒唐十郎〈二〉
    3.5
    月光の反射で幻術を誘う妖刀・京女鬼丸、その恐るべき正体とは!? 大塩平八郎の残党を名乗る盗賊団、その陰で連続する辻斬り……小宮山流居合の達人・野晒唐十郎を戦慄させた陽炎の剣!

    試し読み

    フォロー
  • 家康、江戸を建てる
    4.1
    天正十八年、家康は関白・秀吉から関東二百四十万石への国替えを要求された。そこは、水びたしの低湿地が多い広大な土地。家臣団の猛反対をよそに「関東には、のぞみがある」と受け入れた家康。貧村・江戸を本拠と定め、街づくりに着手。利根川東遷、神田上水、江戸城築城……日本史上最大、驚天動地のプロジェクトが始まった! ピンチをチャンスに変えた究極の天下人の、面目躍如の挑戦を描く快作誕生!
  • 家康の野望
    -
    巨大戦艦の図面とともに、天正遣欧使節団が八年ぶりに帰国。彼らこそ、日本の支配を企む南蛮勢力の一味だと見た家康は、雑賀の残党・荒巻左舷太らに図面の奪取を命じた。だが、左舷太らの前に、南蛮妖術を使う妖艶な女が立ち塞がる!

    試し読み

    フォロー
  • 生きてこそ 風烈廻り与力・青柳剣一郎 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.5
    言葉を交わした者は絶命する… 人を死に誘う、老爺の正体は? みすぼらしい物乞い風体の年寄り、名は玉堂。彼と言葉を交わした者は、自ら死を選ぶ―― 世間が老爺を“死神”と畏れる中、風烈廻り与力・青柳剣一郎は、下駄屋夫婦殺しに遭遇。探索を進めるも、下手人の姿を目撃した指物師が不審な自死を遂げる。それもまた死神の仕業とされ騒ぎに。 剣一郎は、人心を惑わす噂を打ち消し、夫婦殺しの真の下手人を見つけられるか?
  • 戦をせんとや生まれけむ
    3.7
    鎌倉源平大河ロマン! 13人衆一の洞察力に優れた武士梶原景時が見つめた、峻烈の人頼朝×戦の申し子義経 乱世の光と影、そして生と死。なぜ兄は弟を拒絶したのか? 武者たちの世が拓かれた時― 天は晴れ、潮の匂いが濃かった。しかし濃密な潮風をもってしても拭い消せぬ異臭が、浜に置かれた黒漆の櫃からは溢れ漂っていた。 義経の首級は美酒に浸され、櫃に封じこめられているのだった。(ぶざまではないか。みじめではないか)景時の胸にこみあげるものは、不思議な怒りであった。 (あれほどの天賦の才を……)景時は、くやしかった。なぜ、九郎義経は、死ななければならなかったのか。[本文より] これまで義経を讒言した悪役とされてきた景時に光を当て、頼朝と義経の新たな姿を描く歴史小説、ここに誕生。
  • 一本槍疾風録
    4.0
    関ケ原の合戦で“槍の又兵衛”と勇名を馳せた男・後藤又兵衛。その実力ゆえ戦国の世に翻弄されつつ、自らの信念を貫くため、河原乞食にまで身を落とした希代の豪傑の生涯を、黒田官兵衛、出雲阿国らとの交わりを通して描き切った力作。

    試し読み

    フォロー
  • 浮かれ鳶の事件帖
    -
    剣が冴え気ままな兄と、知恵者で冷静沈着な弟。 一途で真っ直ぐな兄弟捕物帖! すこぶる男前で気ままな町場暮らし。「浮かれ鳶」と綽名される本多控次郎は貧乏旗本の次男坊である。 弟七五三之介が奉行所与力に婿入りし、事件探索に手を貸すことに。真面目すぎる弟を相棒に、小石川養生所を襲う連続不審死の真相を探る。 やがて、謎の密売人が控次郎の家族にまで牙を剥く。 曲がった事を許さない控次郎の正義の剣が、世に蔓延る悪を討つ!
  • 秘剣 双ツ竜 浮世絵宗次日月抄
    3.0
    門田泰明時代劇場シリーズ最興奮の剣の舞――天下一の浮世絵師宗次颯爽登場!悲恋の姫君に迫る謎の「青忍び」炸裂する!怒濤の「撃滅」剣法 天下一の浮世絵師宗次の長屋を訪れた将軍家綱の娘・扇姫。病床の父に贈る姿絵を依頼した直後、凄腕の暗殺集団に奇襲される。間一髪、宗次の剣に救われた扇姫の燃え上がる慕情。姫抹殺を阻止されたドス黒い権力奥の院が放った「宗次斬首」の非情命令! 遂に動き出した恐るべき青装束の忍び群。宗次はどう受けて立つのか。扇姫の切ない慕情と迫る暗殺剣の動きは!? ※電子版に口絵は含まれません
  • 火喰鳥――羽州ぼろ鳶組
    4.5
    かつて、江戸随一と呼ばれた武家火消がいた。その名は、松永源吾。別名、「火喰鳥」――。しかし、五年前の火事が原因で、今は妻の深雪と貧乏浪人暮らし。そんな彼の元に出羽新庄藩から突然仕官の誘いが。壊滅した藩の火消組織を再建してほしいという。「ぼろ鳶」と揶揄される火消たちを率い、源吾は昔の輝きを取り戻すことができるのか。興奮必至、迫力の時代小説。
  • 羽州ぼろ鳶組 【合冊版第一期/1-7巻】
    -
    かつて、江戸随一と呼ばれた武家火消がいた。その名は、松永源吾。別名、「火喰鳥」――。 しかし、五年前の火事が原因で、今は妻の深雪と貧乏浪人暮らし。 そんな源吾が、出羽新庄藩からの誘いで"ぼろ鳶"と揶揄される、寄せ集めの火消集団を率いることになり・・・・・・ 時代小説の新鋭が諦めない者たちの再生と再起を描く、炎より熱く胸を焦がす大人気シリーズ。 一巻『火喰鳥』から七巻『狐花火』までを収録した合冊版第一期。
  • 黄金雛――羽州ぼろ鳶組 零
    4.2
    命は全て平等だ。必ず、救え!  十六歳の新人火消・松永源吾が怪火に挑む!  羽州ぼろ鳶組はじまりの第“零”巻。 十六歳の新人火消松永源吾は、逸る心を抑えられずにいた。同世代には才気溢れる火消の雛たちが台頭していたのだ。 そんな折、毒を吐く戦慄の炎が発生。熟練の火消すら生還叶わぬ毒煙に、若輩は出動を禁じられ……。 反発する源吾は、加賀鳶の御曹司、最年少火消頭、町火消の新星等くせ者揃いの面々と共に命を救うため立ち上がる! 英雄の若かりし日々を描く、シリーズ番外編。
  • 泡沫の義 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.3
    傷痕は二つ、鮮やかな玄人の手口――。鉄砲洲で遊び人らしき二人が殺された。下手人と思しき宗匠頭巾の男は、茶問屋が過って川で溺死した件でも目撃されていた。そんな折、風烈廻り与力青柳剣一郎は、凄腕の殺し屋に命を狙われる旗本次男の護衛を頼まれた。殺害を頼むほど恨まれた心当たりを問うが、次男は黙して語らず…。すると、探索を進める剣一郎に襲撃の刃が!
  • 討ちて候(上)ぜえろく武士道覚書
    -
    門田泰明時代劇場 祥伝社第1弾、遂に開幕! 幕府激震の大江戸――孤高の剣が、舞う、躍る、唸る! 武士道『真理』を描く決定版ここに――忘れ得ぬ女のために江戸を訪れた京の剣客・松平政宗は、柳生宗重邸で謎の黒忍び群に奇襲される。将軍家剣術師師範代の屋敷を蹂躙した豪胆な一党は、市中を不安に陷れている旗本・大名屋敷連続襲撃事件の犯人集団か? 比類なき剣の腕を持つ政宗さえをも脅かす彼らの正体は? その凶刃はやがて御三家水戸光国、そして江戸城にまで迫る! 凄絶華麗な時代小説登場! ※電子版に口絵は含まれません
  • 虚ろ陽 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.7
    気鋭の好敵手出現! 剣一郎を狡猾な罠が待ち受ける! 優れた探索力と圧巻の剣技で数々の難事件を解決に導く、北町奉行所与力・水川秋之進。最近つとに名を上げ、南町の風烈廻り与力・青柳剣一郎と並び称されるほどになった。剣一郎は後進が育つことを喜んでいた。そんな折、南街が自殺とした事件を水川が掘り起こし、殺しと断定。すると、にわかに剣一郎を貶める蜚語が飛び交い始めた。剣一郎は、脚光を浴びる英雄与力の怪しい動きを追うが……。
  • うつろ屋軍師
    4.7
    織田信長の重臣だった丹羽長秀の死後、丹羽家に対する豊臣秀吉の仕打ちは苛烈を極めた。一二三万石から四万石への大減封、家臣団難散の中で命じられた、北条攻めの小田原出兵。窮地に陥った城好きの若殿長重と、空論(うつろ)屋と呆れられた新米家老の江口正吉は、命を賭して御家再興に挑む――。秀吉を畏怖させ大谷吉継ら大名を驚嘆させたうつろ屋の、起死回生の策とは!
  • 梅灯り 橋廻り同心・平七郎控
    4.3
    橋上に浮かぶ母の面影、生き別れた親を探し求める少年僧に危機が! 平七郎の人情裁きや、いかに!?…… 「夢のなかでおっかさんに会ったんだ」幼い頃、母親に捨てられた小僧・珍念(ちんねん)が橋廻り同心・立花平七郎に嬉しそうに話した。夢で再現された母との最後の場所。そこは梅の香(か)が漂う橋の上だったと言う。二百数十ある橋を一つ一つ、その香りの記憶をたよりに巡り歩く珍念。だが、折しも殺しが発生、珍念が行方知れずに!(「まぼろし」)。人気沸騰の「橋廻り同心」シリーズ、待望の第8弾!
  • 裏切り街道
    -
    恩を受けた親分とその娘の窮地を救うため、刀傷癒えぬまま一路、奥州街道越堀宿を目指した二本桐の武吉。だがそこには思いもよらない裏切りが待っていた…!奥州路、信州路、上州路、甲州路――陰謀渦巻く街道に、女のために命をかける男たちを描く傑作時代小説!

    試し読み

    フォロー
  • 絵師金蔵 赤色浄土
    3.0
    「血の色は厄払いじゃ。万民の不安を払い落とすのじゃ」幕末の土佐に生まれ「絵金」と呼ばれた男、艶やかな色彩で見る者を虜にした異才、激動の生涯。――幕末の動乱は土佐国も大きなうねりで呑み込んだ。様々な思想と身分の差から生じる軋轢は、人々の命を奪っていった。金蔵はそんな時代に貧しい髪結いの家に生まれた。類まれなる絵の才能を認められ、江戸で狩野派に学び「林洞意美高」の名を授かり凱旋。国元絵師となる。しかし、時代は金蔵を翻弄する。人々に「絵金」と親しまれながらも、冤罪による投獄、弟子の武市半平太の切腹、そして、土佐を襲う大地震……。金蔵は絵師として人々の幸せをいかに描くかに懊悩する。やがて、絵金が辿り着いた平和を願う究極の表現とは――。作家生活20周年記念作品
  • 江戸狼奇談
    -
    「先生、狼にやられちまった!」米搗職人仙太が町医者・沢三伯の許に駆け込んだ。黒船騒動に揺れる江戸市中で起きた怪事件。だが、傷口を検めた三伯は、狼の仕業ではないと断言。やがて浮かんだ狼の正体とは!?歴史上の人物が活躍する時代ミステリーの傑作。

    試し読み

    フォロー
  • 江戸大火・女人地獄
    -
    天和元年、大火事で焼け出された八百屋お七は、避難先の円乗寺で寺小姓の左兵衛と許されざる恋に陥ちた。新築なった家に戻ったお七は、もう一度家が焼ければ左兵衛に会える!そう一途に思い詰めるが――江戸の大火と、愛欲に溺れた女たちの奇しき因縁を鮮烈に描く傑作時代小説!

    試し読み

    フォロー
  • 江戸女人絵巻
    -
    愛欲の心に上下身分の隔たりはない――。大名のお姫君、旅の亭主を待つ女、評判の美人なのに嫁には行けない女、妾身分に囲われた女、浪人の娘…。「不義密通は死罪」と定められた江戸の世に、愛欲に溺れる女の「性」を、緻密な語りで描きつくす時代官能の傑作短編集。

    試し読み

    フォロー
  • 江戸の検屍官 北町同心謎解き控
    5.0
    本所三笠町で見つかった若い女の死体。鳩尾に殴打の痕があり、拳の大きさから、情夫の千吉が下手人と思われた。だが…真相に疑問を感じた北町奉行同心・北沢彦太郎は、意外な事実を掴む。江戸の検屍官が医者の玄海、絵師お月とともに“死体が語る”謎を解く、時代医学推理の傑作!

    試し読み

    フォロー
  • お市御寮人
    -
    信長と十四違いの妹お市。二人は信頼と愛で強く結ばれた兄妹だった。だが乞われて嫁いだ浅井長政と兄が対立し袂を分かつや、お市の運命は暗転を始めた。柴田勝家、豊臣秀吉…乱世を生きる男たちの野望と権力に翻弄されるお市御寮人、その波瀾万丈の生涯を華麗に描く舟橋歴史ロマンの最高傑作!

    試し読み

    フォロー
  • 花魁殺 投込寺闇供養
    -
    遊女と男の心中現場に居合わせたことで、月ヶ瀬右近は浄閑寺の食客となった。身寄りのない女郎は死ぬと、この寺に投げ込まれるのだ。意外にもそこに老中・田沼意次が一心に祈る姿が…。源氏天流の使い手・右近が、密貿易を謀る巨悪に切り込む!

    試し読み

    フォロー
  • 黄金の血脈(天の巻)
    完結
    -
    時は慶長、徳川との雌雄を決する大坂の陣が迫る中、豊臣方の起死回生策が密かに進行していた。かつて太閣の金塊移送に関わった牢人・鈴波友右衛門への新たな密命は、信長の血をひく美童・三四郎の会津への護送であった。背後で糸をひく豪商・今井宗薫、真田衆の猿飛佐助、霧隠才蔵、さらに猿渡一族とは……。壮大な構想で関ヶ原後の暗闘を描く鬼才・半村良の大河時代小説、待望の電子化、感動の第1弾!
  • 黄金奉行
    5.0
    金山の不正を正すため徳川家康が設けた極秘の職=黄金奉行のもとに、羽州天童で大量の辰砂(砂金)が盗まれたとの報が届いた。直ちに北上するや、奉行一行は壮絶な戦いに突入。やがて現われた天童九郎なる首魁は、奥羽復古を叫び、北の地に乱を興さんと企図していたのだ!

    試し読み

    フォロー
  • おぅねぇすてぃ〈新装版〉
    -
    もう二度と傷つけたくも後悔もしたくない。己の心に正直に誠実に――激動の明治初期の荒波に翻弄された若い男女の激しくも切ない恋……著者初の明治ロマンス! 文明開化に沸く明治五年。突然の再会が若い男女の運命を変えた。 英語通詞を目標に函館の商社で働く雨竜千吉。横浜で米国人妻となっていたお順。幼馴染みの二人が、しまいこんでいた気持ちを開くのに時間はいらなかった。しかし、密会はあえなく露見した。やがて、お順は離婚を懇願するが、すれ違いながらも千吉に真実の恋を貫く妻に、夫はある条件を付けた――
  • お江戸新宿復活控
    -
    問題だらけの内藤新宿を甦らせるため 信用のない名主 口の悪い商人 戦国武将末裔の厄介もの 三人が手を結び、宿駅開設者の遺志を継ぐ! 享保の廃宿から五十四年。ついに内藤新宿に再開の日が訪れる。初代が拓いた宿場の復活を待ち望んだ名主高松喜六は感無量だった。 だが宿場の分限者も一枚岩でなく、運営に必要な役銭の不足や人馬から勝手に銭を徴収する者など、目の前には難問が山積だった。 そんななか喜六は一人の武士に宿場の治安を託す。男は腕利きを集め……。 宿場再興に命を懸ける男たちの物語。
  • 大江戸艶魔帖
    -
    「孕み女の勾引(かどわかし)だ!」江戸・荒川辺りに住む黄表紙作者雨月蓬野(ほうや)の元に、十返舎一九が駆け込んできた。雨月の正体は南町奉行配下の隠れ同心。救出した孕み女は旗本の妻と名乗るも、なんと腹の中味は詰め物で…。なにやらワケありの旗本家の秘密を探る、ご存知雨月の大活躍!

    試し読み

    フォロー
  • 大江戸艶夜帖
    -
    昼も夜も女房の尻に敷かれっぱなしの髪結い亭主、起死回生の一発とは!? 隣家の夜の営みが歯痒くて、つい余計な手出ししたために…!? 「ずいずいずっころばし」意外な裏話とは!? 大江戸八百八町で繰り広げられる十七の随喜絵巻。

    試し読み

    フォロー
  • 大江戸逢魔帖
    -
    南町奉行の要職を捨て黄表紙作家になった勝叉又四郎は、実は奉行の特命を受けた隠密である。ベストセラーをものす傍ら、江戸城下で頻発する男女の愛憎がらみの犯罪に、果敢に挑む!

    試し読み

    フォロー
  • 大江戸仇刃帖 真相忠臣蔵
    -
    元禄十四年正月、将軍綱吉側用人・柳沢吉保と吉良上野介の密謀が浅野内匠頭を陥れようとしていた。極上の塩が取れる赤穂領を奪う計略こそ、歴史上もっとも有名な仇討ち・忠臣蔵の真の発端であった。大石内蔵助の京都乱交の謎、綱吉生母・桂昌院と事件の関係など、忠臣蔵の真相に鋭く迫る!

    試し読み

    フォロー
  • 大江戸閨花帖
    -
    不老長寿を得るため、千人供養に挑んだ江戸の人気役者・市川清十郎。美貌と閨房術で、大奥女中や町人娘たちを次々籠絡していった。だが、悲願達成目前に思わぬ非常事態が…!

    試し読み

    フォロー
  • 大江戸情炎帖
    -
    盗みの濡れ衣を着せられ三日間凌辱された娘ぬい。大川に身投げしようとしたぬいの悲痛な告白に小間物売りの清十郎の目が光った(「河内山宗俊と直侍の正体」)。天保の改革直前、老中・水野忠邦に遣わされた隠密・比木清十郎が城下を暗躍する!

    試し読み

    フォロー
  • 大江戸墨亭さくら寄席
    -
    両国橋の袂で駆け出しの噺家小太郎は唖然とした。胸に響く声と話芸で聴衆を沸かせていたのは、幼馴染の代助だったのだ。三年ぶりの再会に、代助は妹のお淳が重い病で二十両必要だと漏らす。破天荒で人を屁とも思わぬ十六歳だが、妹にだけは滅法優しい。二人は診療代を稼ごうとするも四苦八苦、小太郎は師匠で江戸随一の噺家仙遊亭さん馬を担ぎ出そうとするが……。感涙必至の青春時代小説
  • 大川わたり
    4.1
    借金二十両を返し終わるまでに大川を一歩でも渡ったら始末する!賭場の親分に命がけの約束をさせられた大工の銀次。博打で職人仲間の一家までも潰していた銀次は改心し、日本橋老舗呉服屋の手代として新たな人生を歩み始めた。しかし、川を越えねばならぬ出来事が!

    試し読み

    フォロー
  • 翁面の刺客
    -
    北町同心の憎しみを買った直心影流の達人・隼新三郎は、町人殺しの科で江戸中に大包囲網を敷かれた。絶体絶命の新三郎の前に翁の能面を被った謎の刺客が立ちはだかる!息を呑む撃剣シーンと、健気に生きる市井の人々の情愛を活写する傑作時代小説!

    試し読み

    フォロー
  • 鬼十手
    -
    永代橋から身投げした女は助かったが何も喋らない。不義密通の匂いを感じた岡っ引の庄吉は、ついに旗本に凌辱されたがためと聞き込んだ。だが事態は二転三転、やがて掴んだ驚くべき真相とは?――非情の十手持ちの活躍を通して捕物帖の第一人者が描く、どんでん返しの妙味!

    試し読み

    フォロー
  • 鬼の吉宗
    -
    お湯殿の子と蔑まれ、紀州はおろか、小藩ですら持てる見込みの薄かった部屋住み四男坊。ところが、偶然の好機から小藩主の座を射止めるや、父と兄たちが相次いで世を去り、あれよあれよという間に紀州藩五十五万石の太守に。名君の誉れ高い八代将軍吉宗の謎に満ちた青年時代を通し、実像の光と影を活写する時代小説の野心作。

    試し読み

    フォロー
  • お神酒徳利―深川駕籠
    3.6
    火消しだった新太郎と元相撲取りの尚平は、深川で暮らす息のあった駕籠舁き。新太郎は、相肩・尚平とおゆきの仲が進展しないことを心配していた。その矢先、おゆきが何者かにかどわかされてしまう。二人はおゆきを救えるのか!?若い駕籠舁きの友情とほのかな恋を描く、好評シリーズ第二弾!

    試し読み

    フォロー
  • 女形殺し 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.5
    友右衛門が市中引廻し、斬首のうえ晒し首にされた。「おとっつあんは無実なんです」お弓の悲痛な叫びに、親子と親しい青柳剣一郎の胸は痛んだ。一度下された裁きは撤回されない。だが、もし冤罪だとしたら? 奉行所で孤立しながらも再捜査する剣一郎。一方、お弓の兄も人殺しの濡れ衣を着せられる。兄の斬首執行が刻々と迫るなか、真相究明に剣一郎が奔走する!
  • 追われ者 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.5
    如月、梅も盛りの江戸で名残の雪が降った夜、嫌われ者の金貸し一家が惨殺された。町方は、妾宅で妾とともに死んでいた主の金兵衛の無理心中と断定。しかし前日、金兵衛に会った青柳剣一郎は違和感を覚える。やがて浮かび上がったのは、富三郎なる不可解な男。富三郎は残忍な盗賊一味にも狙われていた…。逃げ回る富三郎の正体、そして息詰まる追跡行の結末とは?
  • 恩がえし 風烈廻り与力・青柳剣一郎 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.0
    15年前、そして今―― 忠犬シロが起こす奇跡。 救われた命と借りた六十両の恩を返すつもりが…… 一家を見守る老犬が、悪を嗅ぎとる! 「15年前、一家心中を止めてくれた恩人を助けたいんです」――青柳剣一郎は、建具職人の茂助に懇願され、ある男を調べていた。 男は当時、犬の狆を売る商いをしていたが、今は廃業し見る影もない。さらに半年前、そこで働いていた番頭が謎の死を遂げていた。 探索を進めると、廃業の裏に数々の疑惑が浮上する。恩人は嵌められたのか―― そんな中、茂助の周辺にあやしい侍が現れ……。
  • 御師弥五郎 お伊勢参り道中記
    3.8
    訳ありの弥五郎は伊勢詣の世話役・御師の手代見習いとして修業中。ある日、侍に襲われる材木商・巽屋清兵衛を助けた縁で、用心棒を兼ねて清兵衛の伊勢参りに同行するはめに。「御師は盗人」と言い放つ変わり者の弥五郎だったが、伊勢を目指す人々と関わるうちに、心境に変化が。そして清兵衛の過去を知った弥五郎は…。時代小説界の気鋭が描く笑いと涙の道中記。
  • 怨刀 鬼切丸 介錯人・野晒唐十郎〈十〉
    3.5
    唐十郎の叔父が惨殺され、将軍への献上刀「鬼切丸」が奪われた。 刀を追う仲間が次々と刺客の手に落ちる中、唐十郎の前に最強の敵が出現。 「こやつに、鬼哭の剣は通じぬ」唸った。剣気には覇気すら感じられないのに、なぜか、切っ先が喉元に穂先のように鋭く迫ってくるのだ!
  • 女陰陽師
    -
    徳川幕府最後の秘策、それは将軍家茂へ皇女和宮を降嫁させ、公武合体策を進めることだった。計画を阻止すべく皇女奪取を狙う薩長勢力に対し、影武者として招喚された清冽な美少女・八瀬。和宮に生き写しである彼女こそ、類い希なる“女陰陽師”だった!

    試し読み

    フォロー
  • 介錯人・野晒唐十郎【合冊版/全16巻】
    -
    抜きつけの一閃を逆袈裟に斬りあげ、首筋を絶つ。 そこから血の噴出する音が荒野で啾々と霊鬼の哭くように響く――小宮山流居合の必殺剣「鬼哭の剣」。 狩谷唐十郎はその奥義を会得するも、道場主であった父が素性も知れぬ剣客に惨殺されたことで流儀の名は地に落ちた。 それから十年。藩邸や旗本からの依頼で行き倒れや処刑された罪人の屍をもって銘刀の切れ味を試す「御試御用」を生業としながら、唐十郎は切腹の介錯人としても名を馳せるようになっていた。 しかし、時に介錯した者の縁者から恨みを買い、さらには一門の争いや藩内の騒動に巻き込まれることに……。 孤高の介錯人の戦いを描いた圧巻の剣豪小説、全16巻を収録した合冊版。 【収録作品】 鬼哭の剣 介錯人・野晒唐十郎〈一〉 妖し陽炎の剣 介錯人・野晒唐十郎〈二〉 妖鬼 飛蝶の剣 介錯人・野晒唐十郎〈三〉 雷神の剣 介錯人・野晒唐十郎〈五〉 双蛇の剣 介錯人・野晒唐十郎〈四〉 悲恋斬り 介錯人・野晒唐十郎〈六〉 飛龍の剣 介錯人・野晒唐十郎〈七〉 妖剣 おぼろ返し 介錯人・野晒唐十郎〈八〉 鬼哭 霞飛燕 介錯人・野晒唐十郎〈九〉 怨刀 鬼切丸 介錯人・野晒唐十郎〈十〉 悲の剣 介錯人・野晒唐十郎〈十一〉 死化粧 介錯人・野晒唐十郎〈十二〉 必殺剣虎伏 介錯人・野晒唐十郎〈十三〉 眠り首 介錯人・野晒唐十郎〈十四〉 双鬼 介錯人・野晒唐十郎〈十五〉 京洛斬鬼 介錯人・野晒唐十郎〈番外編〉
  • 京洛斬鬼 介錯人・野晒唐十郎〈番外編〉
    3.7
    幕末動乱の京で、鬼が哭く! 義なき志士は許すまじ――孤高なるヒーロー・野晒唐十郎、ここに帰還。 「……こいつが、おれたちの出迎えか」京は三条大橋の袂に打ち捨てられた凄惨な死体。 その脇には『天誅、夷誅隊』と記された板片が。 江戸で暗躍していた尊王攘夷を叫ぶ浪人集団・夷狄誅殺隊を討った狩谷唐十郎。だが、夷誅隊の生き残りがまだ京で暴れていることから、再び殲滅すべく伊賀者・お咲とともに京へと!  幕末、風雲の京洛での新たな戦い!
  • 双鬼 介錯人・野晒唐十郎〈十五〉
    3.7
    「あやつは、おれが斬る!」 鬼の洋造と呼ばれる男と対峙した狩谷唐十郎は、これまで戦った敵以上の剛剣、神速の斬撃、そして凄まじい気迫に圧倒された。 洋造らは攘夷志士の集団で、残虐な押し込みなどで江戸を恐怖に陥れていた。幕府は成敗に乗り出すものの、ことごとく返り討ちに遭っていた。 最強の敵に出会った孤高の介錯人狩谷唐十郎の、最後の戦いが始まる――!
  • 悲笛の剣 介錯人・父子斬日譚〈一〉
    3.0
    大名旗本から切腹の介錯を請け負って糊口を凌ぐ居合道場の道場主狩谷桑兵衛は、介錯した若党の仲間が再び商家に押し入って盗みと殺しを働いた件で、御目付筋より深索を依頼される。 凄惨な殺しの跡で目にしたのは、一瞬で喉を掻き斬られた傷口だった。 桑兵衛はいずれ秘剣・鬼哭の剣を継ぐ嫡男の唐十郎とともに、物悲しい笛の音が鳴るという剣の遣い手を追う。
  • 還らぬ鴉
    -
    「くやしいといって死んだと伝えてくれ」行き倒れの老人から呪いの遺言を託された三次郎。与力の子息ながら今は流浪の身に成り果てた三次郎は、やがて敵討ちとお家騒動に巻き込まれていく!

    試し読み

    フォロー
  • 夏炎 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.3
    うだるような残暑の中、俄に起こった大火。自分を裏切り大店へ嫁いだおちかを殺そうとして捕らわれていた峰吉は、一時的に解き放たれる。おちかへの未練に苦しみつつも、羅宇屋の老人・徳三に諭され、生きる望みを取り戻した矢先、次々と罠が…。さらに、行動を共にしていた吉松も謎の死を遂げる。弱き者を陥れる、真の悪の正体とは? 青柳剣一郎、執念の探索行!
  • かかし長屋――浅草人情物語
    4.0
    江戸下町の「かかし長屋」は、近在の証源寺の先代の住職が御上の了承を得て築いた人情長屋。盗賊から足を洗った勘助は、長屋の人々の厚い人情に囲まれて、扇職人として更生したのだった。だが、あるとき昔の仲間が現れて…。心温まる時代長編。第六回柴田錬三郎賞受賞作。

    試し読み

    フォロー
  • 隠された帝――天智天皇暗殺事件
    3.5
    <大化の改新の立役者・天智天皇は弟・天武天皇によって暗殺された!>天武天皇は正当に皇位を継いだのか!?もし正史が暗殺者による自己正当化のための書としたら…。ベッド・ディテクティブで解き明かす、日本史の中枢を揺るがす衝撃の歴史推理!

    試し読み

    フォロー
  • 隠し絵 風烈廻り与力・青柳剣一郎 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.5
    宝の在り処か、殺人予告か、それとも――? 見知らぬ男に託された錦絵の謎。そこに描かれた十二支の正体とは? 剣一郎の推理が冴えわたる! 「馬と猪に目を向けるように」青柳剣一郎は、見知らぬ男から錦絵を託された。そこには黄金の茶釜を囲む羽織姿の竜、頬被りをした猿など十二支の動物が描かれていた。 直後、なぜか男は姿を晦ましてしまう。同じ頃、二人の町人が同様の手口で殺された。剣一郎が彼らの名に馬と猪の字があるのに気づくと―― 男は何者か? 絵に隠された真意とは? 謎に迫る中、新たな殺しが!
  • 影の剣法――請負い人阿郷十四郎
    -
    「倭寇」伝来の凄い剣の継承者で、清国皇帝の血を継ぐ素浪人・十四郎。ある日、彼が用心棒を引き受ける四谷の道場に、奇妙な道場破りが現われた。押し黙る剣士。だが、その剣士こそ清国から遣わされた刺客だった!次々と襲い来る中国殺剣に、危うし十四郎!
  • 陽炎の女
    -
    女たちは春をひさぎ、男たちは人攫いや盗みを生業とする傀儡一族。生きるためには如何なる悪行も厭わぬ彼らだったが、一族の長が死に、その娘・胡蝶が長となるや、連帯に歪みが見え始めた。一切の悪行を嫌う胡蝶と、一族の存亡を賭けて追い落とし謀る男たち。傀儡の世界を妖美に描き出す異色時代小説。

    試し読み

    フォロー
  • 蜻蛉の理 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.0
    罠と知っても、探索をやめず! 凶賊捕縛に乗り出した剣一郎を、凄腕の剣客が待ち受ける! 鮮やかな手口で富商を狙った不殺(ころさず)の賊、陽炎一味が再び江戸へ。しかし、今や彼らは店(たな)の者を斬殺する凶賊へと変貌していた。風烈廻り与力青柳剣一郎は、かつて己れを欺いた因縁ある北町与力の水川秋之進から、一味捕縛への助力を乞われる。これは剣一郎を貶める罠なのか!? 犠牲者のため、怯える民のため、あえて危険な深索に身を投じた剣一郎だが、闇夜に彼を凄腕の刺客が襲った……。一読やみつきの人気シリーズ 、第47巻!
  • 傘張り侍恋情剣
    -
    「武士の刀と女の貞操。賭けてはみぬか?」浪人・陣場大八は、武士の命とも言うべき大刀を差し出す。賭けの相手は、サイコロのお雪と異名をとる、今売り出し中の美貌の女博徒だった…!銭はないが、剣をとれば真貫流の達人。鉄火女に恋をした男が、仇討ち助っ人旅に出る痛快時代小説!

    試し読み

    フォロー
  • 風草の道 橋廻り同心・平七郎控
    4.0
    生き残った流人(るにん)の最後の願い。盗っ人に墜(お)ちた男が命懸けで捜そうとしたものは?……久里浜沖で流人船が難破した。助かったのは、流人の鹿之助ひとり。しかし三日後、彼は姿をくらます。北町奉行の榊原は鹿之助が親友の倅でないかと危惧し、同心・立花平七郎に極秘の探索を依頼する。探索の中で、徐々に明らかになる鹿之助の閉ざされた過去。養子としての葛藤、凄絶な恋、そして流人になった理由……数奇な運命に翻弄された男を、平七郎はどう裁くのか!?(「風草の道」)。円熟のシリーズ第11弾!
  • 風の市兵衛[1]
    続巻入荷
    3.9
    時代小説界に新風を吹きこみ、テレビドラマ化もされたベストセラー・シリーズ第1弾! 柳原堤下で、武家の心中死体が発見された。旗本にあるまじき不祥事に、遺された妻と幼い息子は窮地に陥る。そこにさすらいの渡り用人唐木市兵衛が雇われた。 算盤(そろばん)を片手に家財を調べる飄々とした武士に彼らは不審を抱くが、次第に魅了されていく。 やがて新たな借財が判明するや、市兵衛に不穏な影が迫る。心中に隠されていた奸計とは? “風の剣”を揮う新ヒーロー・市兵衛誕生!
  • 風の市兵衛【合冊版第一期/1-20巻】
    -
    1~2巻7,480~13,200円 (税込)
    庶民文化が爛熟していた文政期の江戸。そこに、算盤(そろばん)の腕を買われ、武家や商家を渡り歩く雇われ武士がいた。その名は唐木市兵衛、人呼んで“算盤侍”。 筆頭目付の家に生まれながら、家を出て上方に上り、さまざまな商売を体験した市兵衛は、同時に秘術「風の剣」を操る剣の達人でもあった。 家計を預かる雇われ先の主家をめぐって次々に起こる難事件・怪事件、市兵衛は明晰な頭脳と秘剣で颯爽と立ち向かうが……。 時代小説界に新風を吹き込んだ異色ヒーローの誕生、著者・辻堂魁最大のヒットシリーズとなった「風の市兵衛」1巻から20巻をまとめた豪華合冊版! 読み始めたら止まらない! 【収録作品】 『風の市兵衛』 『雷神 風の市兵衛』 『帰り船 風の市兵衛』 『月夜行 風の市兵衛』 『天空の鷹 風の市兵衛』 『風立ちぬ 風の市兵衛』(上)(下) 『五分の魂 風の市兵衛』 『風塵 風の市兵衛』(上)(下) 『春雷抄 風の市兵衛』 『乱雲の城 風の市兵衛』 『遠雷 風の市兵衛』 『科野秘帖 風の市兵衛』 『夕影 風の市兵衛』 『秋しぐれ 風の市兵衛』 『うつけ者の値打ち 風の市兵衛』 『待つ春や 風の市兵衛』 『遠き潮騒 風の市兵衛』 『架け橋 風の市兵衛』
  • 風よ哭け 橋廻り同心・平七郎控
    3.8
    八丈島送りの父と、巾着(きんちゃく)切りの息子、その心に吹きすさぶものは…。立花平七郎は懇意の酒屋での聞き酒会の最中、巾着切りの少年を捕えた。身元を質すと、父親は八丈島に流されていてひとり暮らしだという。父は諸色(しょしき)問屋の手代頭だったが、暗闇の中、賊と間違えて主の弟を刺し殺したのだ。平七郎は自分が取り調べた一件だったと驚く。少年の住まいを確保した直後、恩赦の報せが届き、父子は再会を果たしたが……(「風よ哭け」)。ますます快調のシリーズ第14弾!
  • 花鳥茶屋せせらぎ
    4.0
    高く、遠く羽ばたけ、見果てぬ明日へ―― 初恋、友情、夢、仕事……幼馴染みの少年少女たちの巣立ちを描く、瑞々しく豊潤な傑作時代小説! 上野不忍池の「花鳥茶屋せせらぎ」は、珍しい鳥や植物を愛でる行楽の苑。いかがわしさとは縁遠く、女子供にも人気だ。 幼い頃、手習い師匠が語る鳥の話を、仲間と共に夢中で聞き入った勝次は、「せせらぎ」で鳥かご職人の修業中だ。 ある日、黒目の双眸が白肌に映える女から注文を受けた勝次は心を奪われ――
  • 火盗殺し 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.8
    大江戸八百八町を狙う“火付け盗賊”―いつ、どこで、誰が、何を目的に?幾多の拷問の責めにも沈黙を続ける火付け道具を隠し持った男。何が男をそこまで耐えさせるのか。残忍な火付け強盗を利用しようとするさらなる悪党、そして利用される薄幸の人々のため、風烈与力・剣一郎の怒りの剣が吼える!
  • かまさん――榎本武揚と箱館共和国
    4.5
    榎本釜次郎武揚。日本最大最強の軍艦「開陽」を擁して箱館戦争を起こした男。旗本出身ではあるが、海軍伝習所に学び、三年半ものオランダ留学を経験した男。科学者であり、技術者であり、万国公法に通じた法学者―幕末から維新を駆け抜けた、「武士の鑑」か「武士の風上にも置けぬ」裏切り者か。真にあるべき「新しい日本」を唯一捕りに行った、不屈の挑戦の物語!
  • 蚊遣り火―橋廻り同心・平七郎控
    4.2
    江戸の夏の風物詩――杉の青葉などをいぶして蚊を追い払う蚊遣り火。それを庭で焚く女の姿を、松幡橋の袂からじっと見つめる若い男がいた。前夜、橋向こうの小間物屋の主が殺された。やがて、二人の悲恋が明らかになると同時に、新たな疑惑が…。平七郎の絶妙人情裁きやいかに!
  • 寛政・お庭番秘聞
    -
    城内・大奥の境に近いお駕籠台で、お庭番「寅」こと伊吹竜之介は、十一代将軍徳川家斉から密命を受けた。時あたかも奢侈禁止令、倹約令が発せられた寛政の御世。伊吹の任務は羽後・加賀・相模・越後・備前・薩摩六藩の内偵であった…。将軍家安泰のため、命を賭した非情の探索が始まった!

    試し読み

    フォロー
  • 完本 妖星伝(1)鬼道の巻・外道の巻
    4.3
    1~3巻1,210~1,485円 (税込)
    神道とともに発生し、超常能力をもって歴史の闇で暗躍してきた異端の集団・鬼道衆。彼らの出没する処、必ず戦乱と流血、姦と淫が交錯する。八代将軍・吉宗が退いた今、鬼道衆の跳梁が再び開始された!人類の破壊と再生を壮大なスケールで描く大河伝奇巨編!

    試し読み

    フォロー
  • 完本 妖星伝【合冊版/全3巻】
    -
    神道とともに発生し、超常能力をもって歴史の闇で暗躍してきた異端の集団・鬼道衆。彼らの出没する処、必ず戦乱と流血、姦と淫が交錯する。八代将軍・吉宗が退いた今、鬼道衆の跳梁が再び開始された!人類の破壊と再生を壮大なスケールで描く大河伝奇巨編、全3作が合冊版で登場!
  • 危機―軍鶏侍
    3.0
    平和な里で突如、花火が鳴り響いた。軍鶏侍・岩倉源太夫が住む園瀬藩、緊急の報せだ。番所に急行する藩士たち。現地には何の異変もなかったが、源太夫は公儀の企みであると看破。さまざまな疑惑が浮かぶ中、園瀬が最も沸く、盆踊りの季節がやってこようとしていた。もしや、狙いは祭りそのもの…。源太夫は園瀬の民を守れるのか。大好評「軍鶏侍」シリーズ初長編、緊迫の第6弾!
  • 鬼哭 霞飛燕 介錯人・野晒唐十郎〈九〉
    3.5
    「こ、この傷口は!」唐十郎の体に衝撃が走った。 首筋には鬼哭の剣の斬り口が刻まれていた。ふとある兄妹の顔が浮かんだ。同門である天才剣士と唐十郎との将来を約束しながらも自害した妹である。 十年の苦い思いを秘め、“鬼哭の剣を超える”べく秘剣開眼に命をかける!
  • 鬼哭の剣 介錯人・野晒唐十郎〈一〉
    3.3
    唐十郎は市井の試刀家である。藩邸や旗本から依頼されて、身寄りのない行き倒れや自殺者、小塚原で処刑された罪人の屍を貰い受けて、据え物斬りで刀の切れ味を試すのである。ときには切腹の介錯もさせられた。 介錯人として名を馳す唐十郎は、いつしか連続辻斬りに狙われる身となっていた。 辻斬りが持つのは将軍家拝領の名刀である。唐十郎の剣は「鬼哭の剣」と呼ばれる必殺剣。 小宮山流居合の奥伝であり、確実に敵を屠ること必定の秘剣だったが……。

    試し読み

    フォロー
  • 奇策―北の関ヶ原・福島城松川の合戦
    3.7
    独眼竜vs.老将!圧倒的な軍勢に真っ向立ち向かった、知られざる“北の関ヶ原”。――慶長五年(1600)、東北の覇権を狙う伊達政宗が二万の兵を進めるなか、福島城を守る上杉方は僅か四千だった。圧倒的不利の中、裏切りの常習者である福島城代・本庄繁長は、いかにして戦うか!?

    試し読み

    フォロー
  • 鬼神の剣
    -
    福岡藩黒田家の上士八名に凌辱された妻が一人息子を殺し、自害。なぜ、わが子まで道連れにしたのか? 復讐の鬼神と化し、一人また一人と妻の敵を葬る法眼又一。その脳裡にはいつも謎がこだましていた。幕末開国と波打つ時代の武士魂。

    試し読み

    フォロー
  • 風刃の舞 北町奉行所捕物控
    -
    江戸の空に放たれた一本の矢。それは律儀な魚売りの命を奪った。北町奉行所同心鷲津軍兵衛は、矢の作りから、大身旗本を疑う。すると、手先の下っ引を同じ矢が襲い、軍兵衛も柳条流の遣い手の旗本家用人と対する。その折、一家皆殺しの残忍な押込み一味の潜伏が知れ…。軍兵衛は旗本を裁けるか? 凶賊を捕えられるか? 八丁堀同心の心意気が胸に響く捕物帖。
  • 北町奉行所捕物控【合冊版/全8巻】
    -
    無辜の町人を手にかける凶悪な賊を、北町奉行所臨時廻り同心・鷲津軍兵衛が追い詰める! 悪に立ち向かう八丁堀同心の心意気が胸に響く傑作捕物帖、全8巻を収録した合冊版。
  • 北町奉行 定廻り同心控
    -
    文化・文政期の江戸は、市中に犯罪がはびこり、事件事故の絶える日がなかった。江戸北町奉行所の定廻り同心・暁蘭之介は、冷徹な法の番人。町衆はみな彼を信頼し、江戸の治安を任せている。蘭之介は将軍家の行列先の通行をも許された御成先御免の着流しに、三ツ紋つきの黒羽織、大小の刀を腰に差し、今日も新たな事件に立ち向かう。自慢の心形刀流の剣を振るって悪を断つ、非情の同心を描く迫力の時代小説!一話完結の全五話で贈る、胸のすく傑作捕物帳!

    試し読み

    フォロー
  • 奇兵隊燃ゆ
    4.0
    高杉晋作の跡を継いで長州奇兵隊総管(隊長)に赤根武人が就任した。貧しい階級の出の彼には、密かな野望があった。身分にとらわれない、隊の実力主義を押し進め、誰もが同じ地位に横に並ぶ組織を実現しようとしたのだ。しかし武人の理想とはうらはらに、高杉との溝は深まっていく。ついに二人の仲は、四カ国連合艦隊下関砲撃の日に決定的な対立を迎えた。忘れられた存在だった赤根武人に光を当てることで、維新のもう一つの側面であった「身分制の解放」を掘り起こし、奇兵隊の知られざる一面を鋭く抉った、傑作歴史小説。

    試し読み

    フォロー
  • 伽羅の残香 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    5.0
    伽羅に似た香りの鬢付け油が大人気の『錦屋』。その主・卯三郎は、何でも金の力で他人のものを奪い取ると評判だ。ある日、腹を真一文字に斬られた男の死体が見つかった。青柳剣一郎は、男が錦屋を探っていたと知り、卯三郎が本物の伽羅をつかっているのではと疑う。さらに、錦屋の用心棒が相次いで襲われ、大盗賊が伽羅を狙っていた話を耳にする。欲望渦巻く争いの行方は!?
  • 霧に棲む鬼 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.5
    口入屋『宝生屋』番頭の久次郎と町火消し吾平の惨殺体が立て続けに見つかった。風烈廻り与力・青柳剣一郎は手口の残忍さから同一犯と断定。宝生屋・主の与五郎が二人と博打仲間だったと知り遺恨を疑うも、与五郎は身に覚えがないと言う。だが与五郎も謎の刺客に襲われ、15年前の悲惨な事件が浮上する…。哀しみの果てに己を捨てた復讐鬼を、剣一郎はどう裁く。
  • 金四郎の妻ですが2
    3.7
    遊び人遠山金四郎のもとに嫁見習いとして押しかけてきた大身旗本の娘、けい。 町人暮らしにも慣れてきた矢先、金四郎に借金の請人になったと告げられる。金を借りたのは“天ぷら”なる新しい料理を提供する店の主だった。 返済の鍵は、天ぷらをいかにして流行らせるか――けいと金四郎は頭をひねるが、そこには二人をつけ狙う、巧妙な罠が仕掛けられていて……。 好評シリーズ第2弾!
  • 銀杏手ならい
    3.9
    手習所「銀杏堂」に集う筆子とともに成長していく、新米女師匠・萌の奮闘物語 子に恵まれず離縁され、実家の手習所「銀杏堂」を継ぐことになった二十四歳の萌。女先生と侮る悪童らに振り回されながら、忙しない日々を送っていた。ある朝、銀杏堂の門前に女の捨子を見つける。自身も血の繋がらぬ両親に愛情深く育てられた萌は、その子を「授かりもの」として育てることを決心するが…。真っ直ぐに子どもと向き合い成長する、時代人情小説の傑作。
  • 食いだおれ同心
    -
    食って呑んでは、探索をして…… 人の弱みにつけ込む奴ぁ許さない! 食い意地の張った同心と見目麗しき世直し人がにっくき悪を懲らしめる! 南町奉行所同心の木暮小五郎は頭を抱えていた。 薬種問屋が不妊の悩みにつけ込む詐欺を働いた疑いがあったが、そこは寺社奉行の管轄とあって手出しできない。 江戸を騒がす義賊“世直し人”の尻尾も未だつかめず、上役からはガミガミ言われる日々。そのうえ同輩の桂が、魔性の女に大事な十手を盗まれてしまった。 食い道楽の同心が腹を満たして悪を追いかける、痛快捕物帳!
  • 草笛物語
    4.3
    羽根藩江戸屋敷に暮らす少年赤座颯太は、両親が他界して帰国、伯父水上岳堂の親友で薬草園番人の、壇野庄三郎に託される。国許では、藩の家督を巡り、世子鍋千代を推す中老戸田順右衛門と、御一門の三浦左近を推す一派が対立。やがて藩主吉通となった鍋千代が国入りし、颯太は陰謀渦巻く城に出仕するが……。『蜩ノ記』の十六年後を描く羽根藩シリーズ第五弾!
  • 首斬り浅右衛門人情控
    -
    斬首刑を受ける者が腰を下ろす場所、土壇場。そこで、科人の最後の呟きに耳を傾けるのは、代々首斬り役を務める七代吉利。売られた娘のために強盗を、死罪になってなお仇討ちを願う女…。死の間際に彼らが語る真実とは?人間の弱さと哀しき業を知り抜く吉利が、残る悪しき宿縁を断つべく弔いの剣を振るう!
  • 黒猿 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    4.0
    神田岩本町一帯が燃えた。火元は古着屋の増田屋。店の金を盗んだ容疑で捕らえられた下男伝助が解き放たれた夜の出来事だった。火盗改めが火付け犯として伝助捕縛に向かうなか、当日その姿を見かけた青柳剣一郎は伝助が犯人ではないと確信する。ところが、伝助はその日から姿を消していたのだった…やがて紅蓮の炎に隠された陰謀を、剣一郎が快刀乱麻に暴き出す!
  • 紅蓮の狼
    -
    風雅で堅牢な水城として名高い武州・忍(おし)城の姫・甲斐は絶世の美姫であった。だが、関東の覇者北条氏への輿入れを拒んだのを機に、その運命は大きく転ずる。剣聖上泉信綱から奥義を授かり、無類の武者へと成長したのだ。そこへ、幼少の頃より甲斐を疎み、放逐した父の危機の報が……。豊臣の大軍からわずかの軍勢で城を守り、秀吉を感嘆させた美貌の姫武者と、彼女を陰で支えた強く美しき女たちの戦を描く表題作ほか、時代ロマンの俊才が放つ傑作中編集。(『青嵐の馬』改題)
  • 傾国伝――島原の乱が明国滅亡を呼んだ
    -
    島原の乱の背後には、天草四郎と明国の間に援軍派兵の密約があった!? 最後まで援軍を待ち続けた天草一統はしかし、無惨なる全滅。なぜ、明は隣国の内乱に沈黙したのか? そして密約の人質として明国に渡った四郎の妹まどかを待ち受ける数奇な運命とは? 大胆な推理で島原の乱の謎に迫る歴史巨編。

    試し読み

    フォロー
  • 袈裟斬り 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    4.0
    蝋燭を手に二階家に立て籠もった男。周囲の住人は火事を恐れて騒然となった。しかし平井大二郎と名乗る旗本が、隙を衝いて男を袈裟懸けに斬り捨て、騒ぎは落着する。平井は一躍英雄と称えられるが、一部始終を目撃した青柳剣一郎は、平井の挙動に言いしれぬ不気味さを覚えていた。探索の末、炙り出された騒ぎの真相と平井の過去。剣一郎は罪なき人々を救えるか!?
  • 蹴れ、彦五郎
    3.9
    直木賞作家・今村翔吾の凄みあふれる驚愕の初期短編集 今川義元の嫡男今川彦五郎氏真はなぜ名家を没落させたのか― 蹴鞠と歌を何より好んだ戦国武将が天下人に見せた正しき矜持とは? 桶狭間での父義元の急死を受け、彦五郎氏真は駿河今川氏の当主となった。 だが、落日はすぐそこに――家臣だった松平元康(徳川家康)は離反、甲斐武田からも圧迫され、正室である相模北条氏の娘・早川殿とともに転々と落ちゆく日々。 そんな中にも救いはあった。氏真は近江の寺で出会った童子たちの師となり、ある希望を抱く。 しかし無常にも、天下を掌中に納めつつあった織田信長は、氏真と心通わせた子らを叛乱の縁者として殺してしまう。 蹴鞠の名手であり、歌をこよなく愛した男が見せた最後の心意地とは……(「蹴れ、彦五郎」) 表題作のほか、感動の七編を収録。
  • 喧嘩旗本 勝小吉事件帖
    4.0
    口先と押しの強さは天下一品! 勝海舟の父、最強にして最低の親ばか小吉。無頼がたたって座敷牢に閉じこめられていた。牢での暇をもてあますあまり、奇妙な才能を開花させた。江戸市中で頻発する事件の謎を、たちどころに座敷牢探偵(アームチェア・ディテクティブ)するのだ。涙あり、喧嘩あり、これぞ人情時代小説!
  • 不死鬼 源平妖乱
    -
    『魔界転生』『妖星伝』『帝都物語』、時代伝奇の興奮、再び! その鬼はあるいは人間の本性なのか!――平清盛が栄華を極める平安末期の京に異変が起きていた。飢餓に喘ぐ民を顧みない公家の中に、血を吸う鬼“殺生鬼”が潜み始めたのだ。古の約定を知る者たちは秘かに密殺集団“影御先”を結成し鬼を狩るが、殱滅には程遠かった。一方、打倒平家を胸に秘める源義経は、最愛の女性の仇を討つため影御先に加わる。だが鬼は人心を自在に操り新たな罠を仕掛けてきた!
  • 幻夜行 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.5
    商いをやめ誰もいない旅籠に、娘が入り、忽然と姿を消した――。3年前、旅籠成田屋では若旦那が女中を殺し逐電。娘は女中の霊なのか? 成田屋に娘を案内した大工が、普請場の屋根から転落。行脚僧、易者、関わった者はみな不審な死を遂げる。風烈廻り与力青柳剣一郎も怨霊騒ぎの探索へ。しかし成田屋で遭った人足が溺死し…。剣一郎は怪異を解き明かせるか?

最近チェックした本